JP2000266070A - 等速ジョイントインナの判別機構 - Google Patents

等速ジョイントインナの判別機構

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JP2000266070A
JP2000266070A JP11074102A JP7410299A JP2000266070A JP 2000266070 A JP2000266070 A JP 2000266070A JP 11074102 A JP11074102 A JP 11074102A JP 7410299 A JP7410299 A JP 7410299A JP 2000266070 A JP2000266070 A JP 2000266070A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】等速ジョイントインナの表裏を判別することが
できるとともに、等速ジョイントインナの機種をも判別
することが可能な等速ジョイントインナの判別機構を提
供する。 【解決手段】判別機構44の挿入部114を等速ジョイ
ントインナ10の軸孔22に挿入して該等速ジョイント
インナ10を判別機構44に対して位置決めする。次
に、当接部96を等速ジョイントインナ10の裏面27
または表面28に当接させ、さらに、測定部142を等
速ジョイントインナ10の曲面部19に当接させる。変
位センサ76で当接部96と測定部142との距離を測
定することにより、等速ジョイントインナ10の表裏と
機種とが判別される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、等速ジョイントイ
ンナの表裏と機種とを判別する等速ジョイントインナの
判別機構に関する。
【0002】
【従来の技術】等速ジョイントインナをパーツフィーダ
により供給し、研削加工して溝部や外形摺動部等を形成
する場合、あるいは等速ジョイントを組み立てる場合に
は、パーツフィーダから供給された等速ジョイントイン
ナの表裏を判別し、一定の向きに並べる必要がある。等
速ジョイントインナの向きが異なると、組み立てができ
なくなるからである。
【0003】従来、等速ジョイントインナの表裏を判別
するために、等速ジョイントインナの軸孔開口部に形成
された面取部の有無を光電センサにより検出して表裏を
判別する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
な従来技術では、等速ジョイントインナに測定子を直接
接触させて判別していないため、検出精度が低く、誤検
出する懸念がある。また、近年、同一の製造ラインで複
数の機種を製造する多機種混在ラインが求められている
が、このような方法では機種を変更するたびに光電セン
サの位置を変更する必要があり、この作業が繁雑である
とともに装置も複雑となるという欠点がある。
【0005】一方、特開平5−253759号公報に
は、表裏判別機構に圧力室を形成し、等速ジョイントイ
ンナの軸孔を構成する開口部に接触子を当接させた際に
面取部の有無によって接触子の移動量が変化することに
より、圧力室の開口部が開放または閉塞され、前記圧力
室内の圧力を検出することによって等速ジョイントの表
裏を判別する構成が開示されている。
【0006】しかしながら、この表裏判別機構では、異
なる外形寸法の機種を判別することができず、多機種混
在ラインに使用することはできなかった。
【0007】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、等速ジョイントインナの表裏を判別する
ことができるとともに、等速ジョイントインナの機種を
も判別することが可能な等速ジョイントインナの判別機
構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、等速ジョイントインナの一方の面に当
接する当接部と、前記当接部に変位可能に設けられ、前
記等速ジョイントインナに向かって変位してその外周に
当接する測定部と、前記当接部に対する前記測定部の変
位位置を測定する変位センサと、を備えることを特徴と
する。
【0009】本発明によれば、前記変位センサによって
測定される前記測定部の変位位置によって等速ジョイン
トインナの機種と表裏とを判別することができる。
【0010】この場合、前記当接部に、前記等速ジョイ
ントインナの軸孔に挿入されて該等速ジョイントインナ
を前記当接部に対して位置決めする挿入部が設けられる
と、当接部が等速ジョイントインナに当接する際に該等
速ジョイントインナを確実に位置決めすることができ、
好適である。
【0011】また、前記挿入部が、前記当接部に対して
弾性的に支持されると、挿入部の構成が簡素化され、一
層好適である。
【0012】さらに、前記当接部が前記等速ジョイント
インナの端面に当接し、前記測定部が前記等速ジョイン
トインナの外周面に当接したときの前記当接部と前記測
定部との距離の基準値を、前記等速ジョイントインナの
機種と表裏とにそれぞれ対応して記憶する第1記憶部
と、前記変位センサによって測定された距離を記憶する
第2記憶部と、前記第1記憶部と前記第2記憶部にそれ
ぞれ記憶されている値を比較する比較部と、が設けられ
ると、前記比較部の比較結果によって前記等速ジョイン
トインナの機種および表裏を判別することができ、好ま
しい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る等速ジョイントイン
ナの判別機構について、それを組み込む等速ジョイント
インナの供給装置との関係で好適な実施の形態を挙げ、
添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0014】先ず、本実施の形態に使用される等速ジョ
イントインナ10について、図1〜図3を参照して説明
する。
【0015】この等速ジョイントインナ10は、図1に
示すように、等速ジョイント11に使用される。等速ジ
ョイント11はカップ部12と軸部13とが一体的に形
成されたアウタカップ14を有し、カップ部12の内壁
にはボール部材15が転動自在な複数のトラック溝16
が形成される。カップ部12の開口部内には該開口部内
壁の曲面に沿って形成された筒状のリテーナ17が設け
られ、リテーナ17にはボール部材15が挿入される複
数の孔部18が形成される。リテーナ17の内部には前
記等速ジョイントインナ10が収納される。等速ジョイ
ントインナ10の外周には、図2および図3に示すよう
に、曲面部19が形成され、曲面部19には複数のボー
ル溝20が形成される。等速ジョイントインナ10には
軸孔22が形成され、軸孔22には軸部材23が挿入さ
れる。軸孔22を構成する壁部には周回する溝部24が
形成され、溝部24には前記軸部材23の抜け止めの作
用を営むリング部材25が装着される。軸孔22の開口
部を構成する壁部にはテーパ部26が形成される。等速
ジョイントインナ10の両端部は一方を裏面27、他方
を表面28とする。
【0016】等速ジョイントインナ10の形状や大きさ
は機種によって異なり、例えば、図9に示す等速ジョイ
ントインナ29では、図3に示す等速ジョイントインナ
10とその曲面部19の形状が異なることが容易に諒解
されよう。
【0017】次に、本実施の形態に係る等速ジョイント
インナ10、29の判別機構44が使用される供給装置
30について、図4〜図6を参照して説明する。
【0018】この供給装置30は、図5に示すように、
パーツフィーダ32とリフタ34との間に配置される。
供給装置30は基台36を備え、基台36には板状部材
38が傾斜して固着される。板状部材38には、図6に
示すように、等速ジョイントインナ10、29が搬送さ
れる溝部40が形成された通路42と、前記通路42の
一方の側部側に配置され、等速ジョイントインナ10、
29の表裏および機種を判別する判別機構44と、前記
通路42を介して搬送される等速ジョイントインナ1
0、29の向きを反転させる反転機構46とが設けられ
る。
【0019】板状部材38には断面略L字状の取付部材
50a〜50cを介して複数のシリンダ52a〜52d
が固着され、それぞれのシリンダ52a〜52dのピス
トンロッド54a〜54dにはストッパ56a〜56d
が前記通路42の溝部40内に突出可能に設けられる。
上流側のストッパ56aの先端部57は等速ジョイント
インナ10、29の軸孔22より小さい径に形成され、
等速ジョイントインナ10、29の軸孔22に挿入され
て該等速ジョイントインナ10、29の移動を規制す
る。ストッパ56b〜56dは略L字状に形成される。
ストッパ56bは判別機構44の上流側に配置され、等
速ジョイントインナ10、29の外周に当接して該等速
ジョイントインナ10、29の移動を規制する。ストッ
パ56cは判別機構44に対して等速ジョイントインナ
10、29を位置決めする判別機構用位置決め手段とし
て機能する。ストッパ56dは反転機構46の下流側に
配置され、等速ジョイントインナ10、29を反転機構
46に対して位置決めする反転機構用位置決め手段とし
て機能する。
【0020】判別機構44はシリンダ58を有し、シリ
ンダ58は板状部材38にL字状部材60および筒状部
材62を介して固着される。シリンダ58のピストンロ
ッド66には変位部材68が固着され、変位部材68は
筒状部材62およびL字状部材60に前記筒状部材62
と同軸的に固着された筒状部材70内に挿通される。変
位部材68の端部近傍には、図7に示すように、フラン
ジ部72が形成され、フランジ部72にはアングル部材
74を介して変位センサ76が設けられる。
【0021】変位部材68の端部には凹部78が形成さ
れ、凹部78を構成する壁部には複数の孔部80が形成
され、孔部80にはボール部材82が介装される。変位
部材68は筒状部材84に挿通され、筒状部材84はコ
イルスプリング88によって矢印A1 方向に付勢され
る。筒状部材84は変位部材68の端部に固着されたリ
ング部材90に当接して抜け止めされる。筒状部材84
の内部には周回する溝部92が形成され、筒状部材84
が矢印A2 方向に変位したときに、溝部92は孔部80
に連通する。
【0022】凹部78には棒状部材94の一端部が挿入
される。棒状部材94の他端部は当接部96として形成
される。棒状部材94にはフランジ部98が形成され、
フランジ部98が変位部材68の端部に当接して凹部7
8に対する棒状部材94の挿入量が規制される。棒状部
材94には前記孔部80に連通する断面略V字状の溝部
100が形成され、筒状部材84がコイルスプリング8
8の弾発力によって矢印A1 方向に変位すると、溝部1
00にボール部材82が係合して棒状部材94が凹部7
8から抜け止めされ、一方、筒状部材84を矢印A2
向に変位させると孔部80と溝部92とが連通してボー
ル部材82が溝部92に向かって変位し、該ボール部材
82と溝部100との係合が解除されて棒状部材94を
凹部78から取り外すことができる。
【0023】棒状部材94にはその軸線方向に沿って穴
部102が形成される。穴部102を構成する底部には
凹部104が形成され、一方、穴部102を構成する壁
部の開口部近傍には段部105が形成される。穴部10
2には変位部材106が変位自在に挿入される。変位部
材106には凹部108が形成され、凹部108を構成
する底部にはコイルスプリング110の一端部が着座
し、コイルスプリング110の他端部は凹部104を構
成する底部に着座する。従って、変位部材106は棒状
部材94に弾性的に支持される。変位部材106の端部
にはロッド112を介して挿入部114が形成される。
該挿入部114には先端に向かって縮径するテーパ状の
傾斜面116が形成され、さらに、先端部にテーパ部1
18が形成される。
【0024】前記棒状部材94は筒状部材122の孔部
124に挿通される。筒状部材122の一端部には凹部
126が形成され、凹部126を構成する底部にはコイ
ルスプリング128の一端部が着座し、該コイルスプリ
ング128の他端部は棒状部材94のフランジ部98に
着座する。このため、筒状部材122は矢印A1 方向に
弾性的に付勢される。筒状部材122にはその半径方向
に沿ってねじ孔130が形成され、該ねじ孔130に螺
入されたねじ132の端部は棒状部材94の外壁に形成
された溝部134内に突出する。このため、ねじ132
の端部が溝部134を構成する端部に当接することによ
って筒状部材122の棒状部材94に対する変位範囲が
規制される。
【0025】筒状部材122の一端部にはフランジ部1
36が形成され、該フランジ部136は変位センサ76
のロッド137の端部に設けられた押圧部138に当接
する。筒状部材122の他端部には所定の直径を有する
凹部140が形成され、凹部140の開口部を構成する
壁部は測定部142として形成される。
【0026】反転機構46は、図6に示すように、内部
が円弧状に形成されたガイド部材144a、144bを
有し、ガイド部材144aと144bとの間隙は通路4
2の溝部40に連通する。ガイド部材144aと144
bとの間隙には円柱状の反転部材146が矢印C方向に
回転可能に設けられ、反転部材146は板状部材38の
下部に設けられた回転駆動源148によって回転駆動さ
れる(図5参照)。反転部材146には等速ジョイント
インナ10、29が挿通自在な通路150が形成され
る。
【0027】反転機構46の下流側には溝部152が形
成された通路154が設けられ、溝部152はガイド部
材144aと144bとの間隙に連通する。
【0028】変位センサ76の出力は、図6に示すよう
に、制御装置160に入力される。制御装置160には
メモリ162が接続されるとともに、反転機構46の回
転駆動源148が接続される。前記メモリ162は第1
記憶部166および第2記憶部168を有する。制御装
置160の内部には比較部164が設けられる。
【0029】通路42には、図5に示すように、ストッ
パ56b、56cによって等速ジョイントインナ10、
29が停止する位置に対応して発光部と受光部とからな
る光電センサ(検出手段)190a〜190dが設けら
れる。また、通路42には反転機構46に対応して光電
センサ(検出手段)192a、192bが設けられ、光
電センサ192a、192bは発光された光が通路15
0の内部を通過するように通路42に対して傾斜して配
置される。通路42の底部には光電センサ190a〜1
90d、192a、192bの光が通過するための孔部
194a〜194cが形成される。
【0030】本実施の形態に係る等速ジョイントインナ
10、29の判別機構44が使用される供給装置30
は、基本的には以上のように構成されるものであり、次
に、前記判別機構44を構成する変位センサ76の位置
と原点の設定に使用する治具170について、図8を参
照して説明する。
【0031】治具170は略円筒形に形成され、その軸
孔172の開口部を構成する壁部にはテーパ部174が
形成される。治具170の一方の面176は平坦に形成
され、一方、他方の面178には段部180が形成され
る。面178から段部180までの距離Hは、変位セン
サ76による測定範囲の最大値に設定される。
【0032】次いで、供給装置30の動作について説明
する。
【0033】先ず、変位センサ76の位置を設定する。
この場合、通路42に治具170を、段部180側が判
別機構44に向くように供給すると、治具170は通路
42の傾斜によって移動する。シリンダ52cを駆動し
てストッパ56cを通路42内に突出させると(図6参
照)、治具170が判別機構44に対応する位置に停止
する(図8中、2点鎖線参照)。
【0034】次に、シリンダ58を駆動してピストンロ
ッド66を矢印A1 方向に変位させると、挿入部114
が軸孔172に挿入され、傾斜面116がテーパ部17
4に係合する。このとき、シリンダ52cを駆動してス
トッパ56cを通路42から離間する方向に変位させ
る。このため、治具170はストッパ56cによる移動
範囲の制限がなくなり、傾斜面116とテーパ部174
との係合作用下に治具170が判別機構44に対して挿
入部114の軸線と治具170の軸線とが一致するよう
に位置決めされる。
【0035】ピストンロッド66がさらに治具170に
向かって変位すると、コイルスプリング110が縮退し
(図7参照)、当接部96が治具170の面178に当
接する。ピストンロッド66のさらなる変位作用下にコ
イルスプリング128が縮退し、筒状部材122の測定
部142が治具170の段部180に当接する。
【0036】この状態で変位センサ76の押圧部138
が変位センサ76のボデイから十分に突出してフランジ
部136に当接するようにアングル部材74に対する変
位センサ76の位置を設定する。そして、シリンダ58
を駆動してピストンロッド66を矢印A2 方向に変位さ
せると、挿入部114、当接部96および測定部142
が治具170から離間する。
【0037】次に、変位センサ76の原点を設定する。
この場合、通路42に治具170を、平坦な面176側
が判別機構44に向くように供給し、ストッパ56cに
より治具170を判別機構44に対応する位置に停止さ
せる(図8中、実線参照)。
【0038】次いで、シリンダ58を駆動してピストン
ロッド66を矢印A1 方向に変位させ、挿入部114を
軸孔172に挿入させるとともに、シリンダ52cを駆
動してストッパ56cを通路42の外方に向かって変位
させ、治具170を判別機構44に対して位置決めす
る。ピストンロッド66がさらに治具170に向かって
変位すると、当接部96と測定部142とが治具170
の面176に当接する。このとき、当接部96と測定部
142との距離は0である。そこで、制御装置160は
このときの変位センサ76の出力を距離0として設定す
る。
【0039】次いで、メモリ162の第1記憶部166
に等速ジョイントインナ10の裏面27または表面28
から曲面部19の測定部142が当接する位置までの距
離の基準値D、Eと、他の機種の等速ジョイントインナ
29の裏面27または表面28から曲面部19の測定部
142が当接する位置までの距離の基準値F、Gを記憶
させる。
【0040】この手順は、先ず、マスターワークとして
正確な寸法精度に形成された等速ジョイントインナ10
を、裏面27が判別機構44に向くように通路42に供
給し、ストッパ56cにより判別機構44に対応する位
置に停止させる(図7参照)。次に、判別機構44の挿
入部114を軸孔22に挿入させるとともにストッパ5
6cを通路42の外方に向かって変位させ、等速ジョイ
ントインナ10を判別機構44に対して位置決めする。
次いで、当接部96を裏面27に当接させ、さらに測定
部142を曲面部19に当接させる。制御装置160
は、このときの変位センサ76の出力を基準値Dとして
第1記憶部166に記憶する。
【0041】次に、等速ジョイントインナ10を、表面
28が判別機構44に向くように通路42に供給し、前
述と同様にして基準値Eを第1記憶部166に記憶す
る。
【0042】さらに、マスターワークとして正確な寸法
精度に形成された等速ジョイントインナ29に対して
も、同様の手順により基準値F、Gを第1記憶部166
に記憶する。
【0043】以上のような準備段階を経て、パーツフィ
ーダ32から複数の等速ジョイントインナ10または2
9が通路42に供給されると(図11中、ステップS
1)、等速ジョイントインナ10または29は通路42
の傾斜によってリフタ34に向かって移動する。通路4
2内にストッパ56bを突出させると、等速ジョイント
インナ10または29はストッパ56bに当接してその
移動が停止される(図10A参照)。このとき、等速ジ
ョイントインナ10または29のどちらが供給された
か、また、その裏面27、表面28のどちらが判別機構
44側に向いているかは不明である。この等速ジョイン
トインナ10または29は光電センサ190a、190
bによって検出される(図5参照)。そこで、シリンダ
52aを駆動してストッパ56aを通路42内に突出さ
せると、ストッパ56bに当接している等速ジョイント
インナ10または29の次に位置している等速ジョイン
トインナ10または29の軸孔22にストッパ56aの
先端部57が挿入され、この等速ジョイントインナ10
または29が停止した状態を維持する(ステップS
2)。なお、先端部57の径は軸孔22の径より小さい
ため、先端部57と軸孔22の軸線は必ずしも一致しな
い。
【0044】次に、シリンダ52bが駆動されてストッ
パ56bが通路42から外方に変位すると、該ストッパ
56bに当接していた等速ジョイントインナ10または
29が通路42内を移動してストッパ56cに当接し、
等速ジョイントインナ10または29が判別機構44に
供給される(ステップS3、図10B参照)。この等速
ジョイントインナ10または29は光電センサ190
c、190dによって検出される。このとき、ストッパ
56aによって次の等速ジョイントインナ10または2
9が停止した状態に維持されているため、複数の等速ジ
ョイントインナ10または29が次々に移動することが
阻止される。
【0045】次いで、シリンダ58を駆動してピストン
ロッド66を矢印A1 方向に変位させると、挿入部11
4が軸孔22内に挿入される。また、シリンダ52cを
駆動してストッパ56cを通路42から外方に変位させ
ると、ストッパ56cによって停止していた等速ジョイ
ントインナ10または29はストッパ56cによる移動
範囲の制限がなくなり、挿入部114の傾斜面116が
テーパ部26に係合することによって挿入部114の軸
線と等速ジョイントインナ10または29の軸線とが一
致するように位置決めされる(ステップS4、図7参
照)。
【0046】シリンダ58をさらに駆動すると、当接部
96が等速ジョイントインナ10または29の裏面2
7、あるいは表面28に当接し(ステップS5)、さら
に、測定部142が曲面部19に当接する(ステップS
6、図10C参照)。変位センサ76からはこのときの
押圧部138の変位量、すなわち当接部96と測定部1
42との距離Xに相当する信号を制御装置160に出力
し、制御装置160はこの距離Xを第2記憶部168に
記憶する。制御装置160は比較部164により第2記
憶部168に記憶されている距離Xと第1記憶部166
に記憶されている基準値D〜Gとを比較する(ステップ
S7)。
【0047】もし、距離Xが基準値Dと所定の誤差範囲
内で一致した場合は、このとき判別しているのは、図7
に示す等速ジョイントインナ10であり、その裏面27
が判別機構44に向いていると判断することができ、一
方、距離Xが基準値Eと一致した場合は、前記等速ジョ
イントインナ10の表面28が判別機構44に向いてい
ると判断することができる。
【0048】また、距離Xが基準値Fと一致した場合
は、このとき判別しているのは、図9に示す他の機種の
等速ジョイントインナ29であり、その裏面27が判別
機構44に向いていると判断することができ、一方、距
離Xが基準値Gと一致した場合は、前記等速ジョイント
インナ29の表面28が判別機構44に向いていると判
断することができる。
【0049】以上のようにして等速ジョイントインナ1
0または29の向いている面(表裏)と機種とを判別し
た後、シリンダ58を駆動して挿入部114、当接部9
6および測定部142を等速ジョイントインナ10また
は29から離間させる。このため、等速ジョイントイン
ナ10または29は反転機構46の反転部材146に形
成された通路150に移動し(ステップS8〜S1
1)、ストッパ56dに当接して停止する(図10D参
照)。この等速ジョイントインナ10または29は光電
センサ192a、192bによって検出される。
【0050】反転機構46は、前記制御装置160によ
ってこの等速ジョイントインナ10または29の裏面2
7が判別機構44に向いていると判断された場合、回転
駆動源148を駆動して反転部材146を180°回転
させて等速ジョイントインナ10または29の向きを反
転させる(ステップS12、S13)。一方、制御装置
160によってこの等速ジョイントインナ10または2
9の表面28が判別機構44に向いていると判断された
場合、反転部材146を回転させない。従って、等速ジ
ョイントインナ10または29の向きは変化しない。
【0051】シリンダ52dを駆動してストッパ56d
を通路42の外方に変位させると、等速ジョイントイン
ナ10または29は通路154を介してリフタ34に供
給される(ステップS14)。このとき、等速ジョイン
トインナ10または29の向きは一定の方向に向いてい
る。
【0052】リフタ34は、判別機構44により判別さ
れた等速ジョイントインナ10または29の機種によ
り、該等速ジョイントインナ10または29をその機種
に応じた工程に搬送する。このため、等速ジョイントイ
ンナ10を供給する際に異種の等速ジョイントインナ2
9が混入された場合でも、この供給装置30の後の工程
でその機種に応じた工程に供給することが可能となる。
【0053】本実施の形態に係る等速ジョイントインナ
10、29の判別機構44では、測定部を等速ジョイン
トインナ10、29の外周の曲面部19に当接させるた
め、等速ジョイントインナ10、29の表裏のみなら
ず、その機種を判別することができる。このため、判別
機構44による判別結果から反転機構46を使用して等
速ジョイントインナ10、29の向きを同一方向に整列
させることや、等速ジョイントインナ10、29をその
機種に応じた工程に供給することが可能となる。また、
機種が変更された場合でも、この機種に対応して判別機
構44の設定を変更する作業が不要となる。
【0054】
【発明の効果】本発明に係る等速ジョイントインナの判
別機構によれば、以下のような効果ならびに利点が得ら
れる。
【0055】測定部を等速ジョイントインナの外周に直
接当接させるようにしたため、等速ジョイントインナの
表裏のみならず、その機種をも判別することができる。
このため、この判別機構の後の工程で、判別機構による
判別結果を利用して等速ジョイントインナの向きを同一
方向に整列させることや、等速ジョイントインナをその
機種に応じた工程に供給することが可能となる。また、
機種が変更された場合でも、この機種に対応して判別機
構の設定を変更する作業が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に使用される等速ジョイン
トインナが組み付けられた等速ジョイントを示す概略縦
断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に使用される等速ジョイン
トインナの概略平面図である。
【図3】図2の等速ジョイントインナのIII−III
線断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る等速ジョイントイン
ナの判別機構が使用される供給装置を示す斜視図であ
る。
【図5】図4の供給装置の一部断面側面図である。
【図6】図4の供給装置の平面図である。
【図7】図4の供給装置に使用される判別機構の一部拡
大断面図である。
【図8】図7の判別機構に治具が供給された状態を示す
一部拡大断面図である。
【図9】図7の判別機構に他の機種の等速ジョイントイ
ンナが供給された状態を示す一部拡大断面図である。
【図10】図4に示す供給装置の使用方法を示す一部省
略平面図であり、図10Aは、等速ジョイントインナが
パーツフィーダから供給された状態を示し、図10B
は、等速ジョイントインナを判別機構に供給した状態を
示し、図10Cは、等速ジョイントインナの表裏および
機種を判別している状態を示し、図10Dは、等速ジョ
イントインナを反転機構に供給した状態を示す図であ
る。
【図11】図4に示す供給装置の使用方法を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
10、29…等速ジョイントインナ 19…曲面部 22…軸孔 27…裏面 28…表面 30…供給装置 44…判別機構 46…反転機構 76…変位センサ 96…当接部 114…挿入部 142…測定部 160…制御装置 162…メモリ 164…比較部 166、168
…記憶部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】等速ジョイントインナの一方の面に当接す
    る当接部と、 前記当接部に変位可能に設けられ、前記等速ジョイント
    インナに向かって変位してその外周に当接する測定部
    と、 前記当接部に対する前記測定部の変位位置を測定する変
    位センサと、 を備えることを特徴とする等速ジョイントインナの判別
    機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の機構において、 前記当接部には、前記等速ジョイントインナの軸孔に挿
    入されて該等速ジョイントインナを前記判別機構に対し
    て位置決めする挿入部が設けられることを特徴とする等
    速ジョイントインナの判別機構。
  3. 【請求項3】請求項2記載の機構において、 前記挿入部は、前記当接部に対して弾性的に支持される
    ことを特徴とする等速ジョイントインナの判別機構。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の機
    構において、 前記当接部が前記等速ジョイントインナの端面に当接
    し、前記測定部が前記等速ジョイントインナの外周面に
    当接したときの前記当接部と前記測定部との距離の基準
    値を、前記等速ジョイントインナの機種と表裏とにそれ
    ぞれ対応して記憶する第1記憶部と、 前記変位センサによって測定された距離を記憶する第2
    記憶部と、 前記第1記憶部と前記第2記憶部にそれぞれ記憶されて
    いる値を比較する比較部と、 が設けられ、前記比較部の比較結果によって前記等速ジ
    ョイントインナの機種および表裏を判別することを特徴
    とする等速ジョイントインナの判別機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101314502B1 (ko) 2012-01-13 2013-10-07 현대위아 주식회사 등속조인트 회전내구시험 장치
KR101317785B1 (ko) 2013-07-19 2013-10-15 김한진 차량용 등속조인트 검사장치 및 이를 이용한 검사방법

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