JP2000264079A - フィラーキャップの構造 - Google Patents

フィラーキャップの構造

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JP2000264079A
JP2000264079A JP11072511A JP7251199A JP2000264079A JP 2000264079 A JP2000264079 A JP 2000264079A JP 11072511 A JP11072511 A JP 11072511A JP 7251199 A JP7251199 A JP 7251199A JP 2000264079 A JP2000264079 A JP 2000264079A
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projection
cap
torque
latch
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JP11072511A
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Junya Ono
順也 大野
Shoichiro Kumagai
正一郎 熊谷
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィラーキャップの開閉状態を視覚によって
も確認できるようにし、燃料給油時におけるフィラーキ
ャップの取付作業の確実性を高めることのできるフィラ
ーキャップの構造の提供を図る。 【解決手段】 フィラーキャップ1をハンドル部2とス
クリュー部3とで形成し、これらハンドル部2とスクリ
ュー部3との間に固締め防止用のクラッチ機構4を設け
てあるため、フィラーキャップ1を図外の燃料注入口に
適切なトルクで確実に取り付けることができるのはもち
ろん、前記ハンドル部2をインナ部材2Aとアウタ部材
2Bとに分割して形成し、これらインナ部材2Aとアウ
タ部材2Bとに亘ってラッチ部6と表示部7を設け、こ
れらラッチ部6と表示部7によってフィラーキャップ1
の開閉状態を示すキャップ開閉表示機能を備えてあるた
め、フィラーキャップ1の開閉状態を視覚によっても確
認できるので、燃料給油時におけるフィラーキャップの
取付作業の確実性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の燃料注入口に
設けられたフィラーキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車の燃料注入口に設けられた
フィラーキャップは、固締め防止用のクラッチ機構を設
けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、車体に搭載
された燃料タンクに燃料を注入する場合には、作業者が
燃料タンクの燃料注入口に設けられたフィラーキャップ
を該燃料注入口から外し、燃料を注入した後、フィラー
キャップを燃料注入口に取り付けている。
【0004】そのため、従来からフィラーキャップには
固締め防止用のクラッチ機構を設けて、フィラーキャッ
プを燃料注入口に適切,確実に取り付けることができる
ようにしていた。
【0005】しかし、従来の構造ではフィラーキャップ
が確実に燃料注入口に取り付けられているかどうかを確
認するためには、実際に触って確かめてみなければ確認
することは不可能であった。
【0006】そこで、本発明はフィラーキャップの開閉
状態を視覚によっても確認できるようにして、燃料給油
時におけるフィラーキャップの取付作業の確実性を高め
ることのできるフィラーキャップの構造を提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、燃料タンクの燃料注入口に着脱可能に設けたフィラ
ーキャップの構造において、該フィラーキャップをハン
ドル部とスクリュー部とで形成し、これらハンドル部と
スクリュー部との間に固締め防止用のクラッチ機構を設
けると共に、前記ハンドル部をインナ部材とアウタ部材
とに分割して形成し、これらインナ部材とアウタ部材と
に亘ってラッチ部と表示部を設け、これらラッチ部と表
示部によってフィラーキャップの開閉状態を示すキャッ
プ開閉表示機能を備えたことを特徴としている。
【0008】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載のラッチ部は、インナ部材の外周縁に設けた第1突起
部と、アウタ部材の周縁の内側壁に設けられ、前記第1
突起部に係合する第2突起部とで構成したことを特徴と
している。
【0009】請求項3の発明にあっては、請求項2に記
載の第1突起部および第2突起部は、フィラーキャップ
の上下方向で形状を変えて形成し、ラッチトルクを回動
方向によって規制するようにしたことを特徴としてい
る。
【0010】請求項4の発明にあっては、請求項1〜3
に記載の表示部は、アウタ部材に形成した窓部と、イン
ナ部材に前記窓部の移動範囲部分に設けたフィラーキャ
ップの開閉状態を示す状態表示部とで構成したことを特
徴としている。
【0011】請求項5の発明にあっては、請求項1〜4
に記載のクラッチ機構は、フィラーキャップを取り付け
る際の締め付け方向に対しては、通常の回動操作におい
て締め付けに必要なトルクを発生させると共に、締め付
け方向への入力が過剰になった場合には該過剰トルクを
リリースするリリース機能を有する一方、フィラーキャ
ップを緩める方向に対しては、ハンドル部を押しつけて
回動することによって、該フィラーキャップを開くのに
必要なトルクを発生するようにしたことを特徴としてい
る。
【0012】請求項6の発明にあっては、請求項5に記
載のクラッチ機構は、ハンドル部下面と前記スクリュー
部上面に相互に係合するように設けた第3突起部,第4
突起部で構成すると共に、これら第3突起部および第4
突起部は、フィラーキャップの締め付け側の係合斜面を
急斜面に形成する一方、フィラーキャップを緩める側の
係合斜面を緩斜面に形成したことを特徴としている。
【0013】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、フィラ
ーキャップをハンドル部とスクリュー部とで形成し、こ
れらハンドル部とスクリュー部との間に固締め防止用の
クラッチ機構を設けてあるため、フィラーキャップを燃
料注入口に適切なトルクで確実に取り付けることができ
るのに加えて、前記ハンドル部をインナ部材とアウタ部
材とに分割して形成し、これらインナ部材とアウタ部材
とに亘ってラッチ部と表示部を設け、これらラッチ部と
表示部によってフィラーキャップの開閉状態を示すキャ
ップ開閉表示機能を備えてあるため、フィラーキャップ
の開閉状態を視覚によっても確認できるので、燃料給油
時におけるフィラーキャップの取付作業の確実性を高め
ることができる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、前記ラッチ部は、インナ部材の外周縁
に設けた第1突起部と、アウタ部材の周縁の内側壁に設
けられ、前記第1突起部に係合する第2突起部とで構成
してあるため、簡単な構造でラッチ部を形成でき、コス
ト的に有利に得ることができる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の効果に加えて、前記第1突起部および第2突起部は、
フィラーキャップの上下方向で形状を変えて形成し、ラ
ッチトルクを回動方向によって規制するようにしてある
ため、作業者の適正な操作を補助する一方、誤操作を防
ぎフィラーキャップの燃料注入口への取付作業を確実に
行わせることができる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3の効果に加えて、前記表示部は、アウタ部材に形成
した窓部と、インナ部材に前記窓部の移動範囲部分に設
けたフィラーキャップの開閉状態を示す状態表示部とで
構成してあるため、簡単な構造で表示部を形成でき、コ
スト的に有利に得ることができる。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4の効果に加えて、前記クラッチ機構は、フィラーキ
ャップを取り付ける際の締め付け方向に対しては、通常
の回動操作において締め付けに必要なトルクを発生させ
ると共に、締め付け方向への入力が過剰になった場合に
は該過剰トルクをリリースするリリース機能を有する一
方、フィラーキャップを緩める方向に対しては、ハンド
ル部を押しつけて回動することによって、該フィラーキ
ャップを開くのに必要なトルクを発生するようにしてあ
るため、作業者の誤操作を防ぐと共に、作業者に適正な
操作を行わせて、フィラーキャップの燃料注入口への取
付作業を確実に行わせることができる。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
の効果に加えて、前記クラッチ機構は、ハンドル部下面
と前記スクリュー部上面に相互に係合するように設けた
第3突起部,第4突起部で構成すると共に、これら第3
突起部および第4突起部は、フィラーキャップの締め付
け側の係合斜面を急斜面に形成する一方、フィラーキャ
ップを緩める側の係合斜面を緩斜面に形成してあるた
め、簡単な構造でコスト的に有利に得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
と共に詳述する。
【0020】図1〜6は本発明を利用したフィラーキャ
ップの構造およびその作動状態を示す図で、1は図外の
燃料タンクの燃料注入口に着脱可能に設けたフィラーキ
ャップを示している。
【0021】該フィラーキャップ1は、給油作業時に作
業者がつかむハンドル部分を有するハンドル部2と、燃
料注入口にねじ込み固定するねじ部分を有するスクリュ
ー部3とで構成してあり、これらハンドル部2とスクリ
ュー部3とは、該ハンドル部2の周縁下部に複数個設け
た爪部5を該スクリュー部3の外周縁部に係合させて回
動自在に取り付けてある。
【0022】また、これらハンドル部2とスクリュー部
3の間には、固締め防止用のクラッチ機構4が設けてあ
る。
【0023】前記ハンドル部2はインナ部材2Aとアウ
タ部材2Bとに分割して形成してあり、これらインナ部
材2Aとアウタ部材2Bとに亘ってラッチ部6と表示部
7を設けて、これらラッチ部6と表示部7によってフィ
ラーキャップ1の開閉状態を示すキャップ開閉表示機能
を備えている。
【0024】前記ラッチ部6は、インナ部材2Aの外周
縁に設けた第1突起部8と、アウタ部材2Bの周縁の内
側壁に設けられ、前記第1突起部8に係合する第2突起
部9とで構成してある。
【0025】しかも、これら第1突起部8および第2突
起部9は、フィラーキャップ1の上下方向で形状を変え
て形成し、ラッチトルクを回動方向によって規制するよ
うにしてある。
【0026】特にこの実施形態では、第1突起部8をフ
ィラーキャップ1の下方側であるスクリュー部3側と、
上方側であるハンドル部2側で形状を変えて形成して、
ラッチトルクを回動方向によって規制するようにして、
適正操作におけるフィラーキャップ1の開閉表示の移行
時におけるラッチ反力を小さくするようにしてある。
【0027】なお、本実施形態における適正操作とは、
フィラーキャップ1を前記図外の燃料注入口に取り付け
る際には、フィラーキャップ1を通常の状態のまま、ス
クリュー部3のねじ部が締まる方向に回動させるが、後
述するクラッチ機構4との関連からフィラーキャップ1
を該燃料注入口から取り外す際には、特にフィラーキャ
ップ1の下方側,つまり前記燃料注入口側に向けて押し
つけながら、スクリュー部3のねじ部が緩む方向に回動
させることを示している。
【0028】つまり具体的には、フィラーキャップ1の
上方側であるハンドル部2側では、第1突起部8の上方
側の突起部8Aを該フィラーキャップ1を締める方向に
回動した際に第2突起部9と係合する側を斜面8aに形
成して、前記フィラーキャップ1を締める方向への回動
トルクが所定トルクT1を超えると、前記第1突起部8
の上方側の突起部8Aを第2突起部9が乗り越え、所定
量の回動を許容する一方、フィラーキャップ1の下方側
であるスクリュー部3側では、第1突起部8の下方側の
突起部8Bを、該フィラーキャップ1を緩める方向に回
動した際に第2突起部9と係合する側を斜面8bに形成
して、前記フィラーキャップ1を緩める方向への回動ト
ルクが所定トルクT2を超えると、前記第1突起部8の
下方側の突起部8Bを第2突起部9が乗り越え、所定量
の回動を許容するようにしている。
【0029】前記表示部7は、アウタ部材2Aに形成し
た窓部10と、インナ部材2Bに前記窓部10の移動範
囲部分に設けたフィラーキャップ1の開閉状態を示す状
態表示部11とで構成してある。
【0030】従って、前述のようにラッチ部6によって
回動トルクが所定トルク以上と判断され、アウタ部材2
Bがインナ部材2Aに対して相対移動すると、前記窓部
10を通して状態表示部11が切り替わり、フィラーキ
ャップ1の開閉状態を作業者に視覚によって知らせるキ
ャップ開閉表示機能として働くようにしてある。
【0031】一方、前述のクラッチ機構4は、フィラー
キャップ1を図外の燃料注入口に取り付ける際の締め付
け方向に対しては、通常の回動操作において締め付けに
必要なトルクT3を発生させると共に、締め付け方向へ
の入力が過剰になった場合には該過剰トルクT3’をリ
リースするリリース機能を有する一方、フィラーキャッ
プ1を緩める方向に対しては、ハンドル部2を前述のよ
うに押しつけて回動することによって、キャップを開く
のに必要なトルクT4を発生するようにしてある。
【0032】なお、この実施形態では、前述のラッチ部
6による開閉表示切り替えのための規制トルクT1,T2
と、該クラッチ機構4の回動操作に必要なトルクT3,
T4および過剰トルクT3’の関係を次のように設定して
いる。
【0033】T3<T1<T3’ …… (数式1) T2<T4 …… (数式2) また、具体的な前記クラッチ機構4の構造は、ハンドル
部2の下面と前記スクリュー部3の上面に相互に係合す
るように設けた第3突起部13,第4突起部14で構成
すると共に、これら第3突起部13および第4突起部1
4を、フィラーキャップ1の締め付ける方向に回動する
際に係合する側の係合斜面15を急斜面に形成する一方
(図6のA図参照)、フィラーキャップ1を緩める方向
に回動する際に係合する側の係合斜面16を緩斜面(図
6のB図参照)に形成してある。
【0034】なお、図中17は、ハンドル部2のインナ
部材2Aとアウタ部材2Bを通常状態において所定位置
に位置決めするスプリングを示している。
【0035】次に、図4,5と共にラッチ部6の作動状
態を具体的に説明する。
【0036】図4はフィラーキャップ1を締め付ける方
向に回動し、図外の燃料注入口に取り付ける際の作動状
態、図5はフィラーキャップ1を緩める方向に回動して
図外の燃料注入口から取り外す際の作動状態を示す説明
図である。
【0037】先ず、フィラーキャップ1を締め付ける方
向に回動し、図外の燃料注入口に取り付ける場合につい
て説明する。
【0038】フィラーキャップ1を図外の燃料注入口か
ら取り付ける場合、図3の(A)に示すように、フィラ
ーキャップ1のハンドル部2は通常の状態(ハンドル部
2を押さずにまわす状態)で回動される。
【0039】この時、前記クラッチ機構4では図6の
(A)に示すように第3突起部13と第4突起部14の
係合斜面15を急斜面同士で相互に係合させてあるの
で、必要トルクT3を得て、ハンドル部2とスクリュー
部3とを一体に回動させる。
【0040】この回動に伴うハンドル部2のインナ部材
2Aとアウタ部材2Bの相対移動による第1突起部8の
上方側の突起部8Aおよび第2突起部9の位置関係を図
4の(a)〜(d)に沿って時間順に説明する。
【0041】図4の(a)に示す回動初期ではインナ部
材2Aに設けた第1突起部8の上方側の突起部8Aとア
ウタ部材2Bに設けた第2突起部9は所定位置にある。
【0042】この時、図外の表示部7は「開」状態を示
している。
【0043】その後、フィラーキャップ1の回動に従っ
て、ハンドル部2のインナ部材2Aとアウタ部材2Bと
が相対移動して、位置関係は図4の(b)へと進み、こ
こで突起部8Aの斜面8aと第2突起部9とが当接す
る。
【0044】ここで、突起部8Aの斜面8aを第2突起
部9が乗り越えるために必要なトルクT1と回動トルク
T3の関係は前述の数式1よりT1>T3であるため、突
起部8Aの斜面8aと第2突起部9とが係合した状態で
フィラーキャップ1を締めていく。
【0045】そして、フィラーキャップ1が完全に締ま
り、回動トルクが過剰トルクT3’となると、突起部8
Aの斜面8aを第2突起部9乗り越えるために必要なト
ルクT1と前記過剰トルクT3’の関係が前述の数式1よ
りT1>T3’となり、突起部8Aを第2突起部9が乗り
越え、図4の(c)へと進む。
【0046】この時、キャップ状態表示機能である表示
部7は「閉」に切り替わり、フィラーキャップ1が
「閉」状態であることを示すようになる。
【0047】さらに締め付け回動が進み、図4の(d)
までくると第2突起部9はインナ部材2Aの壁部18に
当接し、インナ部材2Aとアウタ部材2Bとの相対回動
が規制される。
【0048】そして、さらに作業者がフィラーキャップ
1を締め付けようとすると、前記クラッチ機構4が働
き、過剰トルクT3’をリリースする。
【0049】次に、フィラーキャップ1を緩める方向に
回動して図外の燃料注入口から取り外す場合について、
同様に説明する。
【0050】フィラーキャップ1を図外の燃料注入口か
ら取り外す場合、図3の(B)に示すように、フィラー
キャップ1のハンドル部2はフィラーキャップ1の下方
側、すなわち、図外の燃料注入口側に押しつけた状態で
回動される。
【0051】この時、前記クラッチ機構4では図6の
(B)に示すように第3突起部13と第4突起部14の
係合斜面16は緩斜面同士で相互に係合しているが、押
しつけることによって回動に必要なトルクT4を得て、
ハンドル部2とスクリュー部3とを一体に回動させる。
【0052】この回動に伴うハンドル部2のインナ部材
2Aとアウタ部材2Bの相対移動による第1突起部8の
下方側の突起部8Bおよび第2突起部9の位置関係を図
5の(a)〜(d)に沿って時間順に説明する。
【0053】図5の(a)に示す回動初期ではインナ部
材2Aに設けた第1突起部8の下方側の突起部8Bとア
ウタ部材2Bに設けた第2突起部9は所定位置にある。
【0054】この時、図外の表示部7は「閉」状態を示
している。
【0055】その後、フィラーキャップ1の回動に従っ
て、ハンドル部2のインナ部材2Aとアウタ部材2Bと
が相対移動して、位置関係は図5の(b)へと進み、こ
こで突起部8Bの斜面8bと第2突起部9とが当接す
る。
【0056】ここで、突起部8Bの斜面8bを第2突起
部9が乗り越えるために必要なトルクT2と回動トルク
T4の関係は前述の数式2よりT2<T4であるため、突
起部8Bの斜面8bを第2突起部9が乗り越え、図5の
(c)へと進む。
【0057】この時、キャップ状態表示機能である表示
部7は「開」に切り替わり、フィラーキャップ1が
「開」状態であることを示すようになる。
【0058】さらに回動が進み、図5の(d)までくる
と第2突起部9はインナ部材2Aの壁部18に当接し、
インナ部材2Aとアウタ部材2Bとの相対回動が規制さ
れる。
【0059】従って、フィラーキャップ1はそのまま緩
む方向に回動して図外の燃料注入口から取り外すことが
できる。
【0060】以上の実施形態の構造によれば、フィラー
キャップ1をハンドル部2とスクリュー部3とで形成
し、これらハンドル部2とスクリュー部3との間に固締
め防止用のクラッチ機構4を設けてあるため、フィラー
キャップ1を図外の燃料注入口に適切なトルクで確実に
取り付けることができるのはもちろん、前記ハンドル部
2をインナ部材2Aとアウタ部材2Bとに分割して形成
し、これらインナ部材2Aとアウタ部材2Bとに亘って
ラッチ部6と表示部7を設け、これらラッチ部6と表示
部7によってフィラーキャップ1の開閉状態を示すキャ
ップ開閉表示機能を備えてあるため、フィラーキャップ
1の開閉状態を視覚によっても確認できるので、燃料給
油時におけるフィラーキャップの取付作業の確実性を高
めることができる。
【0061】しかも、前記ラッチ部6は、インナ部材2
Aの外周縁に設けた第1突起部8と、アウタ部材2Bの
周縁の内側壁に設けられ、前記第1突起部8に係合する
第2突起部9とで構成してあるため、簡単な構造でラッ
チ部6を形成でき、コスト的に有利に得ることができ
る。
【0062】また、前記第1突起部8および第2突起部
9は、フィラーキャップ1の上下方向で形状を変えて形
成し、ラッチトルクを回動方向によって規制するように
してあるため、作業者の適正な操作を補助する一方、誤
操作を防ぎフィラーキャップ1の燃料注入口への取付作
業を確実に行わせることができる。
【0063】特にこの実施形態では、第1突起部8をフ
ィラーキャップ1の下方側であるスクリュー部3側と、
上方側であるハンドル部2側で形状を変えて形成して、
ラッチトルクを回動方向によって規制するようにしてあ
ると共に、適正操作におけるフィラーキャップ1の開閉
表示の移行時におけるラッチ反力を小さくするようにし
てあるので、作業者の誤操作を防止し、適正な操作を行
わせることができる。
【0064】加えて、前記表示部7は、アウタ部材2B
に形成した窓部10と、インナ部材2Aに前記窓部10
の移動範囲部分に設けたフィラーキャップ1の開閉状態
を示す状態表示部11とで構成してあるため、簡単な構
造で表示部7を形成でき、コスト的に有利に得ることが
できる。
【0065】一方、前記クラッチ機構4は、フィラーキ
ャップ1を取り付ける際の締め付け方向に対しては、通
常の回動操作において締め付けに必要なトルクT3を発
生させると共に、締め付け方向への入力が過剰になった
場合には該過剰トルクT3’をリリースするリリース機
能を有する一方、フィラーキャップ1を緩める方向に対
しては、ハンドル部2を押しつけて回動することによっ
て、フィラーキャップ1を開くのに必要なトルクT4を
発生するようにしてあるため、作業者の誤操作を防ぐと
共に、作業者に適正な操作を行わせて、フィラーキャッ
プ1の図外の燃料注入口への取付作業を確実に行わせる
ことができる。
【0066】しかも、前記クラッチ機構4は、ハンドル
部2の下面と前記スクリュー部3の上面に相互に係合す
るように設けた第3突起部13,第4突起部14で構成
すると共に、これら第3突起部13および第4突起部1
4は、フィラーキャップ1の締め付け側の係合斜面15
を急斜面に形成する一方、該フィラーキャップ1を緩め
る側の係合斜面16を緩斜面に形成してあるため、簡単
な構造でコスト的に有利に得ることができる。
【0067】なお、前記実施形態における適正操作と
は、フィラーキャップ1を前記図外の燃料注入口に取り
付ける際には、フィラーキャップ1を通常の状態のま
ま、スクリュー部3のねじ部が締まる方向に回動させる
が、適正操作と異なる操作、すなわち、フィラーキャッ
プ1を下方側,つまり前記燃料注入口側に向けて押しつ
けながら、スクリュー部3のねじ部を締める方向に回動
させた場合、フィラーキャップ1は取り付けることがで
きるが、キャップ状態表示機能である表示部7が「開」
のままであるため、作業者に注意を促すことができる。
【0068】一方、フィラーキャップ1を該燃料注入口
から取り外す際には、本来はフィラーキャップ1を下方
側,つまり前記燃料注入口側に向けて押しつけながら、
スクリュー部3のねじ部が緩む方向に回動させなければ
ならないが、押しつけずに通常状態のままフィラーキャ
ップ1を緩める方向に回動させようとしても、クラッチ
機構4の働きによりフィラーキャップ1を緩めるのに必
要なトルクT4を得られず、該フィラーキャップ1を緩
めることができないので、誤操作を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を利用したフィラーキャップの分解斜視
図。
【図2】同実施形態の上面図。
【図3】フィラーキャップの取り付け時(A)および取
り外し時(B)における図2のA−A線に沿う断面図。
【図4】フィラーキャップの取り付け時におけるラッチ
部の作動説明図(a)〜(d)。
【図5】フィラーキャップの取り外し時におけるラッチ
部の作動説明図(a)〜(d)。
【図6】フィラーキャップの取り付け時(A)および取
り外し時(B)におけるクラッチ機構の作動説明図。
【符号の説明】
1 フィラーキャップ 2 ハンドル部 2A インナ部材 2B アウタ部材 3 スクリュー部 4 クラッチ機構 6 ラッチ部 7 表示部 8 第1突起部 9 第2突起部 10 窓部 11 状態表示部 13 第3突起部 14 第4突起部 15 係合斜面(急斜面) 16 係合斜面(緩斜面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D038 CA32 CC15 3E084 AB04 BA03 CA01 CB02 CB04 DA01 DB14 EA04 EB03 FA09 FB03 FD02 GA04 GB04 GB14 GB17 KA11 LA17 LB02 LB07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの燃料注入口に着脱可能に設
    けたフィラーキャップの構造において、 該フィラーキャップをハンドル部とスクリュー部とで形
    成し、これらハンドル部とスクリュー部との間に固締め
    防止用のクラッチ機構を設けると共に、前記ハンドル部
    をインナ部材とアウタ部材とに分割して形成し、これら
    インナ部材とアウタ部材とに亘ってラッチ部と表示部を
    設け、これらラッチ部と表示部によってフィラーキャッ
    プの開閉状態を示すキャップ開閉表示機能を備えたこと
    を特徴とするフィラーキャップの構造。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ部は、インナ部材の外周縁に
    設けた第1突起部と、アウタ部材の周縁の内側壁に設け
    られ、前記第1突起部に係合する第2突起部とで構成し
    たことを特徴とする請求項1に記載のフィラーキャップ
    の構造。
  3. 【請求項3】 前記第1突起部および第2突起部は、フ
    ィラーキャップの上下方向で形状を変えて形成し、ラッ
    チトルクを回動方向によって規制するようにしたことを
    特徴とする請求項2に記載のフィラーキャップの構造。
  4. 【請求項4】 前記表示部は、アウタ部材に形成した窓
    部と、インナ部材に前記窓部の移動範囲部分に設けたフ
    ィラーキャップの開閉状態を示す状態表示部とで構成し
    たことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のフィ
    ラーキャップの構造。
  5. 【請求項5】 前記クラッチ機構は、フィラーキャップ
    を取り付ける際の締め付け方向に対しては、通常の回動
    操作において締め付けに必要なトルクを発生させると共
    に、締め付け方向への入力が過剰になった場合には該過
    剰トルクをリリースするリリース機能を有する一方、フ
    ィラーキャップを緩める方向に対しては、ハンドル部を
    押しつけて回動することによって、該フィラーキャップ
    を開くのに必要なトルクを発生するようにしたことを特
    徴とする請求項1〜4の何れかに記載のフィラーキャッ
    プの構造。
  6. 【請求項6】 前記クラッチ機構は、ハンドル部下面と
    前記スクリュー部上面に相互に係合するように設けた第
    3突起部,第4突起部で構成すると共に、これら第3突
    起部および第4突起部は、フィラーキャップの締め付け
    側の係合斜面を急斜面に形成する一方、フィラーキャッ
    プを緩める側の係合斜面を緩斜面に形成したことを特徴
    とする請求項5に記載のフィラーキャップの構造。
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