JP3402945B2 - フューエルリッドのロック装置 - Google Patents

フューエルリッドのロック装置

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一弘 小西
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【技術分野】本願発明は、フューエルリッドのロック装
置、さらに詳しくは、自動車などの車両のフューエルタ
ンクの給油口をカバーするためのフューエルリッドにフ
ック爪を係脱させることによってこのフューエルリッド
の開閉操作を可能とするフューエルリッドのロック装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のフューエルリッドのロッ
ク装置の一例としては、実開昭61−122923号公
報に記載のものがある。この従来のものは、本願の図9
に示すように、車両本体のパネル部材9に取付けられた
ベース部材1eの軸部19に、フック爪20を有する可
動部材2eを回転可能に支持させた構造である。上記可
動部材2eは、バネ4eによって、フック爪20がフュ
ーエルリッド5の係合部材5aと係合する方向(矢印N
1方向)へ回転するように弾発付勢されている。また、
上記可動部材2eには、操作ケーブル3のケーブルエン
ド3aが掛止されている。 【0003】このような構成によれば、上記操作ケーブ
ル3を繰出したときには、同図に示すように可動部材2
eのフック爪20をフューエルリッド5の係合部材5a
に係合させることができ、フューエルリッド5を閉状態
でロックすることができる。また逆に、上記操作ケーブ
ル3を牽引すれば、可動部材2eを矢印N2方向へ回転
させることができ、これによってフック爪20と係合部
材5aとの係合状態を解除し、フューエルリッド5を開
けることが可能となる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフューエルリッドのロック装置では、次のような不
具合を生じていた。 【0005】すなわち、この種のフューエルリッドのロ
ック装置では、フューエルリッド5のロック動作を確実
に行うことができることは勿論のこと、このフューエル
リッド5のロック動作やその解除動作を操作ケーブル3
の操作によって確実に行えるように構成することが要請
される。このような要請に応えるためには、操作ケーブ
ル3と可動部材2eとの連結が容易に解除しないよう
に、操作ケーブル3のケーブルエンド3aを可動部材2
eに対して確実に掛止させておく必要がある。 【0006】ところが、従来のフューエルリッドのロッ
ク装置では、可動部材2eを支持するベース部材1e
は、単に可動部材2eを回転可能に支持するだけの機能
を有するに過ぎず、操作ケーブル3が可動部材2eから
不用意に外れないように補助する機能を何ら具備するも
のではない。したがって、従来においては、操作ケーブ
ル3のケーブルエンド3aを掛止させるための掛止手段
を可動部材2eに設ける場合には、この可動部材2eに
設けられる掛止手段を複雑な構造に形成せざるを得ない
という実情があった。すなわち、可動部材2eにケーブ
ルエンド3aを掛止させる手段として、たとえば可動部
材2eに単なる一端開口状の切欠スリットを形成し、こ
の切欠スリットに操作ケーブル3を挿通した構造とした
のでは、この切欠スリットに挿通した操作ケーブル3に
振れなどが生じたときにこの操作ケーブル3が上記切欠
スリットの開口部を通過してこの切欠スリットの外部へ
容易に抜け外れてしまう虞れがある。したがって、従来
において、このような事態を適切に回避するためには、
切欠スリットに挿通した操作ケーブル3がその開口部か
ら安易に抜け外れないように、可動部材2eに設けられ
る切欠スリットの形状を非常に複雑な形状に形成すると
いった手段を採用しなければならなかった。 【0007】その結果、従来では、可動部材2eの構造
が複雑化し、その製造コストが高価になるという不具合
が生じていた。また、上記のように切欠スリットの形状
が複雑化すると、これに伴って、上記切欠スリットに操
作ケーブル3を挿入してケーブルエンド3aを可動部材
2eに掛止させるための作業が面倒になってしまう。し
たがって、従来では、可動部材2eに操作ケーブル3を
連結する際の作業性も悪いものとなっていた。 【0008】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、フック爪を有する可動部材に操
作ケーブルを連結する作業が悪化したり、あるいは可動
部材の構成が複雑になるといった不具合を生じさせるこ
となく、構成の簡易な手段によって、操作ケーブルを可
動部材に対して確実に連結保持できるようにすることを
その課題としている。 【0009】 【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。 【0010】すなわち、本願発明は、フューエルリッド
に係合させるためのフック爪を有する可動部材と、この
可動部材を回転可能に支持するベース部材と、上記可動
部材を回転させるための操作ケーブルと、を具備してい
るフューエルリッドのロック装置であって、上記可動部
材には、上記操作ケーブルが挿通可能な一端開口状の切
欠スリットと、この切欠スリットに挿通した操作ケーブ
ルのケーブルエンドを掛止可能とする側面開口状のケー
ブルエンド配置部とが設けられているとともに、上記ベ
ース部材は、上記可動部材が一定の角度範囲内で回転す
るときには上記切欠スリットの開口部を閉塞するように
この開口部に対面し、かつ上記可動部材が上記一定の角
度範囲を超えて回転したときには上記切欠スリットの開
口部と上記ケーブルエンド配置部とを開放する壁面部を
有していることを特徴としている。 【0011】本願発明においては、フック爪を有する可
動部材に操作ケーブルを連結する作業は、次のようにし
て行うことができる。すなわち、まずベース部材に回転
可能に支持されている可動部材を大きく回転させ、この
可動部材を所定の角度範囲を超える角度まで回転させる
と、可動部材の切欠スリットの開口部とケーブルエンド
配置部とをベース部材の壁面部とは対面しない位置に配
置させることができ、これらの側方を開放状態にするこ
とができる。したがって、上記切欠スリットに対しては
その一端に設けられている開口部から操作ケーブルを容
易に挿通することができ、また上記ケーブルエンド配置
部にはその側方からケーブルエンドをやはり容易に配置
させることができ、これによって上記可動部材に操作ケ
ーブルを適切に掛止し、連結することができる。 【0012】また、上記のようにして操作ケーブルを可
動部材に連結した状態においては、操作ケーブルを牽引
し、または繰り出すことによって、可動部材を回転させ
ることができ、フック爪をフューエルリッドに係脱させ
ることが可能であるが、このようにフューエルリッドに
フック爪を係脱させる動作は、可動部材を所定の角度範
囲内において回転させることによって適切に行わせるこ
とができる。一方、このようにして可動部材を所定の角
度範囲内において回転させているときには、可動部材に
設けられている切欠スリットの開口部はベース部材の壁
面部に対面し、この壁面部によって閉塞された状態とな
っているために、上記切欠スリットの形状やケーブルエ
ンド配置部の構造を複雑な形状または構造にしなくて
も、操作ケーブルが上記切欠スリットの開口部からその
外部へ容易に抜け外れることはなくなる。したがって、
通常の使用時においては、操作ケーブルが切欠スリット
に挿通した状態を適切に維持することができる。 【0013】このように、本願発明では、可動部材の切
欠スリットに挿通した操作ケーブルがこの切欠スリット
から不用意に抜け外れることを防止するための手段とし
て、可動部材を有効に利用している結果、可動部材に設
けられる切欠スリットやケーブルエンド配置部を複雑な
形状または構造にしなくても、操作ケーブルと可動部材
との連結を確実なものにすることができる。したがっ
て、従来とは異なり、可動部材の構成を簡素にし、その
製造コストを低減化することができるという好ましい効
果が得られる。 【0014】また、本願発明では、既述したとおり、切
欠スリットやケーブルエンド配置部の形状などを単純な
形状あるいは構造にできるのに加え、可動部材を通常の
使用時において動作させる回転角度よりも余分に回転さ
せることによって、切欠スリットへ操作ケーブルを挿通
する作業や、ケーブルエンド配置部へケーブルエンドを
配置して掛止させる作業をそれらの側方から簡単に行う
こともできる。したがって、可動部材に操作ケーブルを
連結する際の作業性をも良好なものにできるという効果
が得られる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。 【0016】図1は、本願発明に係るフューエルリッド
のロック装置Aの一例を示す側面図である。図2は、図
1のX−X線断面図である。図3は、図1に示すフュー
エルリッドのロック装置Aの分解斜視図である。 【0017】図3に示すように、このフューエルリッド
のロック装置Aは、ベース部材1、可動部材2、操作ケ
ーブル3、およびバネ4を具備して構成されている。上
記ベース部材1および可動部材2は、いずれも合成樹脂
製である。ただし、本願発明はこれに限定されず、金属
製などの他の材質としても構わない。 【0018】上記可動部材2は、下向き突起状のフック
爪20を一端部に具備するものである。この可動部材2
は、所定の外形形状を有するプレート部21の外周縁の
略全周に沿って適当な厚みtの突縁部22を一連に突設
した形態を有している。上記突縁部22のうち、この可
動部材2の上部に位置する部分には、操作ケーブル3を
挿通可能とする一端開口状の切欠スリット23が設けら
れている。この切欠スリット23の開口部23aは、上
記ベース部材1に対向する方向に開口するように設けら
れている。 【0019】上記切欠スリット23の下方には、操作ケ
ーブル3のケーブルエンド3aを配置収容可能とする一
側面開口状のケーブルエンド配置部24が設けられてい
る。本実施形態においては、このケーブルエンド配置部
24内にケーブルエンド3aを配置させたときにこのケ
ーブルエンド3aの周囲を囲む壁部25を設けている
が、本願発明はこれに限定されない。本願発明における
ケーブルエンド配置部24は、たとえば上記壁部25を
有しない単なる一側面開口状の空間部として構成されて
いても構わない。 【0020】上記ベース部材1は、所定の外形形状を有
する平板状に形成されたプレート部10、このプレート
部10の外側面部10aに一体的に突設された2つの軸
部11a,11b、および上記プレート部10の内側面
部10bに一体的に突設された軸部12を有している。
上記2つの軸部11a,11bは、このベース部材1を
車両の所定位置へ取付けるための部位である。 【0021】上記軸部12は、可動部材2を支持するた
めの部位であり、可動部材2に設けられている円筒部2
6をこの軸部12に外嵌することによって、上記可動部
材2は、上記軸部12周りに回転可能なように上記ベー
ス部材1に支持される。ただし、その図示説明は省略し
ているが、ベース部材1と可動部材2とを組付けた状態
においては、これら両者には図3に示すバネ4の両端部
4a,4bが係止され、このバネ4の弾発力によって上
記可動部材2は図1の矢印N方向へ常時弾発付勢され
る。なお、上記軸部12は、先端部に可動部材2を係止
させるための膨出部12aを有するとともに、この軸部
12の外径を拡縮変形可能とするスリット12bをも有
している。したがって、可動部材2の円筒部26を上記
軸部12に外嵌させるだけの作業によって、可動部材2
を上記軸部12に対して抜止め状態に装着することがで
きる。 【0022】上記プレート部10の上縁部には、上方に
開口した切欠凹部13が設けられているが、この切欠凹
部13の一側端縁14aからこのプレート部10の上縁
部の他側端縁14bの範囲(図1に示す角度αの範囲)
にわたっては、図1に示す側面視において斜め上方へ一
部膨出した形状を有する膨出壁面部10Aが設けられて
いる。この膨出壁面部10Aは、次に説明するように、
本願発明でいう壁面部の一例に相当する。 【0023】すなわち、可動部材2はバネ4の弾発力に
よって図1に示す第1の角度姿勢になるように常時付勢
されているが、このように可動部材2が第1の角度姿勢
にあるときには、切欠スリット23の開口部23aとケ
ーブルエンド配置部24が上記膨出壁面部10Aに対面
し、これら開口部23aやケーブルエンド配置部24の
一側方が上記可動部材2によって閉塞されるように構成
されている。また、可動部材2は、図4に示すように、
操作ケーブル3が矢印a1方向に牽引されたときには、
軸部12を中心として矢印Na方向へ一定の角度θだけ
回転し、第2の角度姿勢となるが、上記可動部材2がこ
の第2の角度姿勢にあるときにも、切欠スリット23の
開口部23aとケーブルエンド配置部24が上記膨出壁
面部10Aに対面し、これら開口部23aやケーブルエ
ンド配置部24の一側方が上記可動部材2によって閉塞
されるように構成されている。 【0024】これに対し、上記可動部材2がなおも上記
矢印Na方向に強制的に回転されることにより、この可
動部材2がたとえば図5に示すように、第3の角度姿勢
になったときには、切欠スリット23の開口部23aが
上記膨出壁面部10Aとは対面しない位置に配置され、
ベース部材1の切欠凹部13に重なるようになってい
る。また、図6に示すように、上記可動部材2がさらに
上記矢印Na方向に回転した第4の角度姿勢になったと
きには、ケーブルエンド配置部24が上記膨出壁面部1
0Aとは対面しない位置に配置され、ベース部材1の切
欠凹部13に重なるようになっている。なお、図6に示
すように、可動部材2が第4の角度姿勢になったときに
可動部材2がそれ以上矢印a1方向へ回転しないように
可動部材2と当接するストッパ片14が上記ベース部材
1には設けられている。 【0025】上記構成のフューエルリッドのロック装置
Aは、図7に示すように、車両Bのフューエルタンクの
給油口50が設けられている凹部51を構成するパネル
部材52に上記ベース部材1を取付けたかたちで使用さ
れる。パネル部材52に対するベース部材1の取付け
は、ベース部材1の2つの軸部11a,11bを車両B
のパネル部材52に設けられている2箇所の孔部(図示
略)に挿通した上で、一方の軸部11bを上記パネル部
材52に抜止め状態に係止させることによって行うこと
ができ、これによって上記ベース部材1を回転不能に固
定させることができる。車両Bには、上記凹部51を開
閉するためのフューエルリッド5が回転可能に連結され
るが、このフューエルリッド5には、上記可動部材2の
フック爪20と係合可能な係合部材5aが設けられてお
り、上記可動部材2が操作ケーブル3の牽引または繰出
し操作に応じて回転動作を行うことにより、上記フック
爪20を上記係合部材5aに対して係脱できるように設
定される。また、操作ケーブル3は、車両Bの運転席の
近傍に設けられた操作レバー(図示略)によってその牽
引操作と繰出し操作とが自在に行えるように構成されて
いる。 【0026】次に、上記構成のフューエルリッドのロッ
ク装置Aの使用例、ならびに作用について説明する。 【0027】まず、図1に示したように、操作ケーブル
3が牽引されておらず、可動部材2が第1の角度姿勢に
あるときには、フック爪20が下降しており、このフッ
ク爪20をフューエルリッド5の係合部材5aに係合さ
せることができる。これにより、フューエルリッド5の
閉塞状態をロックしておくことができる。また、図4に
示したように、操作ケーブル3が一定量だけ牽引されて
可動部材2が一定角度θだけ回転した第2の角度姿勢に
なったときには、フック爪20が上昇するために、この
フック爪20をフューエルリッド5の係合部材5aから
離脱させてフューエルリッド5のロック状態を解除する
ことができる。このように、フューエルリッド5のロッ
ク動作またはその解除動作は、可動部材2を所定の一定
角度θの範囲内において回転させることによって適切に
行わせることができる。 【0028】一方、上記したように、可動部材2を通常
使用時に一定角度θの範囲内においてのみ回転させるよ
うにすれば、切欠スリット23の開口部23aや、ケー
ブルエンド配置部24の一側方は、ベース部材1の膨出
壁面部10Aに常に対面しており、上記各所の一側方が
膨出壁面部10Aによって閉塞されたままになる。した
がって、何らかの事情によって操作ケーブル3に振れな
どが生じても、この操作ケーブル3が上記切欠スリット
23から容易に抜け外れてしまうことはない。もちろ
ん、ケーブルエンド3aについても、可動部材2とベー
ス部材1との隙間からその外部へ抜け出てしまうような
ことはない。切欠スリット23やケーブルエンド配置部
24が単純な形状または構造であっても、可動部材2に
対して操作ケーブル3を確実に連結維持させておくこと
ができる。 【0029】次いで、上記可動部材2に連結されている
操作ケーブル3を交換する場合、あるいはこのフューエ
ルリッドのロック装置Aを組み立てる作業工程において
可動部材2に操作ケーブル3を連結するような場合に
は、次のような手順の作業を行えばよい。 【0030】まず、可動部材2を通常使用時の回転動作
角度θよりも大きく回転させることによって、図5に示
す第3の角度姿勢に設定する。このように設定すれば、
切欠スリット23の開口部23aをベース部材1の切欠
凹部13と重なる位置に配置させて、上記開口部23a
を開放させることができるので、上記切欠凹部13から
上記切欠スリット23に挿通していた操作ケーブル3を
抜き外したり、あるいは挿入することができる。次い
で、可動部材2をなおも回転させ、図6に示すように、
可動部材2を第4の角度姿勢に設定すると、ケーブルエ
ンド配置部24を切欠凹部13と重なる位置に配置させ
ることができ、その一側方を開放することができる。し
たがって、上記切欠凹部13からケーブルエンド配置部
24に配置されていたケーブルエンド3aを抜き外した
り、あるいは挿入配置することができる。 【0031】このように、上記フューエルリッドのロッ
ク装置Aでは、可動部材2を通常の使用操作時には回転
しない角度まで回転させることによって、可動部材2に
対する操作ケーブル3の連結作業、またはその解除作業
を行うことができる。可動部材2を操作ケーブル3に連
結する作業は、操作ケーブル3を切欠スリット23に対
してその側方から挿入するとともに、ケーブルエンド3
aをケーブルエンド配置部24に対してその側方から配
置させるだけでよいから、その作業を非常を簡単に行う
ことが可能である。また同様に、可動部材2から操作ケ
ーブル3を取り外す作業も非常に簡単に行える。 【0032】なお、上記実施形態では、切欠スリット2
3の開口部23aとケーブルエンド配置部24の一側方
とが同時に開放状態にならないように構成しているため
に、切欠スリット23から操作ケーブル3が抜け外れる
と同時に、ケーブルエンド3aもケーブルエンド配置部
24から抜け外れてしまうといった虞れを無くすことが
でき、可動部材2と操作ケーブル3との連結が不用意に
解除されることを一層徹底して防止することができると
いう利点が得られる。ただし、本願発明はこれに限定さ
れず、たとえば図8に示すように、切欠スリット23の
開口部23とケーブルエンド配置部24Aの一側方とを
同時に開放できるように構成してもよい。このような構
成によれば、可動部材2に操作ケーブル3を掛止する作
業またはその取外し作業をより一層簡単に行うことがで
きる。 【0033】また、上記実施形態では、フューエルリッ
ドのロック装置Aの通常使用時においては、切欠スリッ
ト23の開口部23aとケーブルエンド配置部24との
双方の位置が膨出壁面部10Aによって閉塞されるよう
に構成しているが、やはり本願発明はこれに限定されな
い。本願発明では、可動部材2が一定の角度範囲θ内で
回転するときには、少なくとも切欠スリット23の開口
部23aが膨出壁面部10Aに対面して閉塞されればよ
く、その際にケーブルエンド配置部24の一側方が多少
開放状態になっても構わない。切欠スリット23の開口
部23aが閉塞されている限りは、切欠スリット23か
ら操作ケーブル3が抜け外れることはなく、可動部材2
と操作ケーブル3との連結状態を適切に維持することが
できるからである。 【0034】さらに、上記実施形態では、切欠スリット
23の開口部23aやケーブルエンド配置部24の一側
方を閉塞し、または開放するためのベース部材1の壁面
部を側面視において膨出した膨出壁面部10Aとして構
成しているが、本願発明はこれに限定されない。本願発
明でいうベース部材の壁面部とは、その具体的な形状な
どは一切限定されず、要は、本願発明が意図する作用が
得られるように可動部材の回転角度に応じて切欠スリッ
ト開口部23やケーブルエンド配置部の閉塞と開放とを
行う壁面部として構成されておればよい。 【0035】その他、本願発明に係るフューエルリッド
のロック装置の各部の具体的な構成は上記実施形態に限
定されず、種々に設計変更自在である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願発明に係るフューエルリッドのロック装置
の一例を示す側面図。 【図2】図1のX−X線断面図。 【図3】図1に示すフューエルリッドのロック装置の分
解斜視図。 【図4】図1に示すフューエルリッドのロック装置の動
作状態の一例を示す側面図。 【図5】図1に示すフューエルリッドのロック装置の動
作状態の他の例を示す側面図。 【図6】図1に示すフューエルリッドのロック装置の動
作状態の他の例を示す側面図。 【図7】フューエルリッドのロック装置を車両に取付け
た状態の一例を示す斜視図。 【図8】本願発明に係るフューエルリッドのロック装置
の他の例を示す斜視図。 【図9】従来のフューエルリッドのロック装置の一例を
示す側面図。 【符号の説明】 1 ベース部材 2 可動部材 3 操作ケーブル 3a ケーブルエンド 5 フューエルリッド 10A 膨出壁面部(ベース部材の壁面部) 20 フック爪 23 切欠スリット 23a 開口部(切欠スリットの) 24 ケーブルエンド配置部 A フューエルリッドのロック装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小橋 賢司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−124256(JP,U) 実開 昭61−122923(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 15/00 - 15/077

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 フューエルリッドに係合させるためのフ
    ック爪を有する可動部材と、この可動部材を回転可能に
    支持するベース部材と、上記可動部材を回転させるため
    の操作ケーブルと、を具備しているフューエルリッドの
    ロック装置であって、 上記可動部材には、上記操作ケーブルが挿通可能な一端
    開口状の切欠スリットと、この切欠スリットに挿通した
    操作ケーブルのケーブルエンドを掛止可能とする側面開
    口状のケーブルエンド配置部とが設けられているととも
    に、 上記ベース部材は、上記可動部材が一定の角度範囲内で
    回転するときには上記切欠スリットの開口部を閉塞する
    ようにこの開口部に対面し、かつ上記可動部材が上記一
    定の角度範囲を超えて回転したときには上記切欠スリッ
    トの開口部と上記ケーブルエンド配置部とを開放する壁
    面部を有していることを特徴とする、フューエルリッド
    のロック装置。
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