JPH076029Y2 - 自動車用登録番号標の取付装置 - Google Patents

自動車用登録番号標の取付装置

Info

Publication number
JPH076029Y2
JPH076029Y2 JP2740888U JP2740888U JPH076029Y2 JP H076029 Y2 JPH076029 Y2 JP H076029Y2 JP 2740888 U JP2740888 U JP 2740888U JP 2740888 U JP2740888 U JP 2740888U JP H076029 Y2 JPH076029 Y2 JP H076029Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
registration number
number mark
mounting bracket
vehicle
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2740888U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01130849U (ja
Inventor
弘昭 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoho Machine Works Ltd
Original Assignee
Kyoho Machine Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoho Machine Works Ltd filed Critical Kyoho Machine Works Ltd
Priority to JP2740888U priority Critical patent/JPH076029Y2/ja
Publication of JPH01130849U publication Critical patent/JPH01130849U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH076029Y2 publication Critical patent/JPH076029Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は自動車用登録番号標の取付装置に係り、特に、
登録番号標を後部バンパー部分に取り付ける装置の改良
に関するものである。
従来技術 自動車の後部登録番号標は、従来、リヤのコンビネーシ
ョンランプ間に取り付けられるようになっているのが一
般的であったが、近年、自動車後部のデザインに多様性
を持たせる等の関係でバンパー部分に配置するようにし
たものがある。ところが、かかる登録番号標は、通常、
左上の取付部が封印されて自動車のボディーに取外し不
能に取り付けられるため、これをバンパー部分に配置す
る場合には、修理等に際して登録番号標と干渉すること
なくバンパーを脱着できるように、そのバンパーに大き
な切欠等を設ける必要があり、バンパーの強度が低下す
るという問題があった。
これに対し、登録番号標を上下に揺動可能に蝶着するこ
とにより、その登録番号標を略水平にしてバンパーの脱
着を行うようにしたものが考えられている。このように
すれば、比較的小さな開口をバンパーに形成するだけで
登録番号標を通過させることができるため、バンパーの
強度が向上する。実公昭58−54274号公報に記載されて
いる取付装置はその一例である。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような取付装置においても、登録番
号標の横幅寸法よりも大きな開口をバンパーに形成する
必要があるため、バンパーの強度上必ずしも充分に満足
できるものではなかった。すなわち、ポリプロピレンバ
ンパーなどの樹脂バンパーの中には、軽量化を図るため
にリインフォースを無くしてリブだけで補強したものが
あるが、このようなバンパーにおいては、開口によるリ
ブ欠きによって剛性等の機械的強度が著しく低下するた
め、開口を少しでも小さくすることが強く望まれるので
ある。
本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その
目的とするところは、バンパーの脱着に際して登録番号
標を通過させるために必要な開口の大きさを更に小さく
できるようにすることにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するために、本考案は、自動車の登録
番号標を後部バンパーに設けられた開口を通してその自
動車のボディーに取外し不能に取り付けるとともに、そ
の登録番号標の姿勢を、前記自動車の後部に正規に配置
される基準状態と、前記後部バンパーの脱着に際して前
記開口内を通過し得る脱着状態とに変化させることがで
きる自動車用登録番号標の取付装置であって、(a)前
記登録番号標の少なくとも封印側取付部が取り付けられ
る取付ブラケットと、(b)前記登録番号標の左右何れ
かの一端部においてその登録番号標の左右の短辺と略平
行な第1軸まわりに前記取付ブラケットが回動すること
を許容する第1の回動機構と、(c)その第1の回動機
構と前記ボディーまたは前記取付ブラケットとの間に配
設され、前記自動車の前後方向であって且つ略水平な第
2軸まわりに前記取付ブラケットが回動することを許容
する第2の回動機構とを含み、前記登録番号標が前記取
付ブラケットと共に前記基準状態から前記第1軸および
第2軸まわりにそれぞれ回動させられることにより、左
右の短辺が略水平で前記一端部と反対側の他端部が前記
自動車の後方へ突き出す前記脱着状態に変化させられる
ようにしたことを特徴とする。
ここで、上記第1および第2の回動機構における第1軸
および第2軸は、少なくともそれ等の軸まわりに取付ブ
ラケットが回動させられる際に上記条件を満足するよう
に、登録番号標の姿勢を変化させる際の手順を考慮して
配設される。例えば登録番号標の姿勢を基準状態から脱
着状態に変化させる際に、その登録番号標を先ず第1軸
まわりに回動させた後に第2軸まわりに回動させる場合
に、第2の回動機構を第1の回動機構と前記ボディーと
の間に配設してその第1の回動機構が前記取付ブラケッ
トと共に前記第2軸まわりに回動することを許容するよ
うに構成した場合には、その第2軸は、常に前記自動車
の前後方向であって且つ略水平であるように配設すれば
良いが、第2の回動機構が前記取付ブラケットと前記第
1の回動機構との間に配設されてその取付ブラケットと
共に前記第1軸まわりに回動させられるものである場合
には、前記第2軸は、前記登録番号標の上下の長辺と略
平行に設けられ、前記第2の回動機構が前記取付ブラケ
ットと共に前記基準状態から前記第1軸まわりに約90°
回動させられることにより前記自動車の前後方向であっ
て且つ略水平となるように配設される。
また、上記脱着状態における登録番号標の姿勢、例えば
他端部を斜め上方に向って突き出させるか斜め下方に向
って突き出させるかなどは、後部バンパーの脱着時の移
動方向などを考慮して定められるもので、第1軸,第2
軸の向きやそれ等の軸まわりにおける登録番号標の回動
量によって調整される。第1軸は登録番号標の左右の短
辺と略平行で、第2軸は自動車の前後方向であって且つ
略水平に設けられるが、所望する脱着状態の姿勢に基づ
いて、それ等第1軸,第2軸の向きをある程度変更する
ことは差支えない。
作用および考案の効果 このような自動車用登録番号標の取付装置においては、
登録番号標が取り付けられる取付ブラケットが第1およ
び第2の回動機構を介して自動車のボディーに取外し不
能に取り付けられ、登録番号標は常には基準状態に保持
されて自動車の後部に正規に、すなわち所定の規則を満
足するように配置されるが、後部バンパーの脱着時には
第1および第2の回動機構の第1軸および第2軸まわり
にそれぞれ回動させられることにより、短辺が略水平で
他端部が後方へ突き出す脱着状態に変化させられる。そ
して、このような脱着状態における登録番号標と干渉す
ることなく後部バンパーを脱着するためには、その後部
バンパーには、登録番号標の短辺より僅かに大きい長さ
寸法の開口を形成すれば良い。
したがって、かかる本考案の取付装置によれば、後部バ
ンパーの脱着を許容するために登録番号標の横幅寸法よ
りも大きな開口を形成する必要があった従来装置に比較
して開口を小さくすることが可能となり、後部バンパー
の強度低下を抑制することができる。また、開口がこの
ように小さくされることにより、その開口が基準状態に
おける登録番号標によって完全に隠れるように設けるこ
とも可能となり、自動車後部の美観を向上させることが
できる。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図および第2図において、10は本考案の一実施例で
ある自動車用登録番号標の取付装置であり、自動車の登
録番号標12を後部バンパー14に設けられた開口16,18
(第4図参照)を通してボディー20に取外し不能に取り
付けるためのものである。後部バンパー14はポリプロピ
レン樹脂製で、リインフォースを用いることなく図示し
ないリブによって補強したもので、第5図,第6図から
明らかなように、登録番号標12を取り付けるために中央
部に凹所22が形成されており、前記開口16,18にその凹
所22内の奥壁に設けられている。
登録番号標12には左右の上部に一対の取付穴が設けられ
てそれぞれ取付ねじが挿し通されるようになっており、
前記取付装置10は、左側取付穴に挿し通された取付ねじ
が螺合されるナット24が設けられた取付ブラケット26
と、右側取付穴に挿し通された取付ねじが螺合されるナ
ット28が設けられた取付ブラケット30とを備えている。
これ等の取付ブラケット26,30は、それぞれ前記開口16,
18を通して前記ボディー20に配設されている。また、上
記左側の取付穴に挿し通される取付ねじは、取付ブラケ
ット26に締着された状態において封印具32によって取外
し不能に封印されるもので、取付ブラケット26は封印側
取付部が取り付けられる本考案の取付ブラケットに相当
する。登録番号標12の左側取付穴は封印側取付部に相当
する。
上記取付ブラケット26,30は、何れも下端にU字形状の
受け爪34,36が設けられたアーム38,40を備えており、登
録番号標12の下辺はこれ等の受け爪34,36内に挿入され
て保持されるようになっている。これ等の受け爪34,36
にはコーティングが施されている。また、アーム38は、
ピン42まわりに開閉可能な蝶番44の一方のプレート46に
固設されており、前記ナット24はそのプレート46に設け
られている。取付ブラケット26は、このプレート46を含
んで構成されている。また、取付ブラケット30のアーム
40は、コの字形状を成す取付部48を上端に一体に備えて
おり、その取付部48のアーム40側の部分には前記ナット
28が固設されている一方、反対側の部分には係合爪50お
よびナット52が設けられている。係合爪50は前記ボディ
ー20に設けられた樹脂製のプラグ54に係合させられるも
ので、その状態でボディー20の裏側、すなわち自動車の
内側からそのボディー20を挿し通されたボルト56がナッ
ト52に螺合されることにより、取付ブラケット30はボデ
ィー20に予め定められた一定の姿勢で且つ脱着可能に取
り付けられる。
前記蝶番44は第1の回動機構を成すもので、前記ピン42
が登録番号標12の左端部において略垂直、厳密には登録
番号標12の左右の短辺と平行となる姿勢で配設されてい
る。これにより、登録番号標12は取付ブラケット26と共
にそのピン42まわり、換言すれば左端部において左辺と
平行な第1軸まわりに回動することが許容される。蝶番
44のプレート46にはストッパ58が一体に突設されてお
り、これが他方のプレート60に当接することにより、ピ
ン42まわりにおける取付ブラケット26更には登録番号標
12の回動可能な角度範囲は約90°に制限されている。な
お、プレート60にはクリップ62が取り付けられ、プレー
ト46と係合させられることによってそのプレート46の自
由な開放を規制するようになっているが、これは、自動
車への組付けライン等において未だ登録番号標12が取付
ブラケット26,30に取り付けられる前の状態において、
プレート46更には取付ブラケット26がばたつくことを防
ぐためのもので、登録番号標12の取付状態においては必
ずしも必要なものではない。
上記蝶番44のプレート60は、かしめ加工されるリベット
64を介してボディー20に取外し不能に取り付けられてい
る。リベット64はプレート60の取付穴内をその軸心まわ
りの相対回転可能に挿通させられているとともに、ボデ
ィー20とプレート60との間には皿ばね66が配設されてプ
レート60はボディー20から離間する方向へ付勢されてい
る。この付勢力により、プレート60は常にはボディー20
と平行な姿勢に保持され、リベット64はボディー20に垂
直な姿勢、換言すれば自動車の前後方向であって且つ略
水平な姿勢に保持される。プレート60がかかるリベット
64の軸心まわりの回転可能に保持されることにより、蝶
番44更には取付ブラケット26は、自動車の前後方向であ
って且つ略水平な第2軸まわりに回動することが許容さ
れる。上記リベット64および皿ばね66を含んで第2の回
動機構68が構成されており、リベット64は第2軸に相当
する。また、ボディー20には第3図に示されているよう
にストッパゴム70が取り付けられており、蝶番44が第2
図に示されている状態からリベット64まわりにおいて左
まわりに約90°回動させられた回動位置、換言すれば前
記ピン42更には登録番号標12の左右の短辺が略水平とな
る回動位置でその蝶番44と係合させられ、ゴムの弾性力
に基づいて蝶番4をその回動位置に保持するようになっ
ている。
なお、この実施例では上記第2の回動機構68が第1の回
動機構である蝶番44とボディー20との間に配設され、そ
の蝶番44が取付ブラケット26と共に第2軸、すなわちリ
ベット64まわりに回動することを許容するように構成さ
れており、リベット64は、常に自動車の前後方向であっ
て且つ略水平な姿勢に保持されるように配設されてい
る。
そして、以上のように構成された取付装置10を介してボ
ディー20に取り付けられた登録番号標12は、封印具32お
よびリベット64のかしめ加工により取外し不能とされ、
常には両取付ブラケット26,30を介して位置固定に配置
される。この時の登録番号標12の姿勢は、第1図や第2
図の一点鎖線,第5図に示されているように、自動車の
後方から登録番号を容易に確認できるように、自動車の
後部に所定の規則を満足するように正規に配置される基
準状態である。
一方、後部バンパー14の破損、点検等によりその後部バ
ンパー14を脱着する際には、先ず、登録番号標12の右側
取付穴に挿し通されてナット28に螺合された取付ねじを
取り外すとともに、登録番号標12を第2図において二点
鎖線で示されているように前記リベット64まわりにおい
て僅かに左まわりに回動させ、受け爪36との係合を解除
する。次に、その状態で登録番号標12の右端部を手前、
すなわち自動車の後方へ引き出すようにして、前記蝶番
44のピン42まわりに約90°、すなわち前記ストッパ58に
よって回動が阻止されるまで回動させる。第3図の一点
鎖線はこの状態を示した図であり、登録番号標12は、略
垂直な姿勢でその右端部が自動車の後方へ真直ぐ突き出
した状態となる。そして、更に蝶番44をリベット64まわ
りにおいて左まわりに約90°回動させることにより、登
録番号標12の姿勢は、第3図の実線や第4図,第6図に
示されているように、前記右端部が自動車の後方へ突き
出す状態で略水平に裏返しとなる脱着状態とされ、蝶番
44がストッパゴム70と係合させられることによって登録
番号標12はその脱着状態に保持される。第4図は、後部
バンパー14の凹所22付近を自動車の真後から見た正面図
である。なお、後部バンパー14と干渉しない限りにおい
て、蝶番44のピン42まわりにおける回動とリベット64ま
わりにおける回動とを同時に行うことも可能である。
その後、更に自動車の内側からボルト56を緩めて取付ブ
ラケット30をボディー20から取り外した後、後部バンパ
ー14を自動車の後方へ略水平に移動させることにより、
登録番号標12は取付ブラケット26に取り付けられたまま
開口16内を通過させられ、後部バンパー14が自動車から
取り外される。また、後部バンパー14を自動車に取り付
ける際には、その開口16内に登録番号標12や取付ブラケ
ット26が挿入されるようにして、自動車の真後から略水
平方向へ移動させれば良く、その後、開口18を通して取
付ブラケット30をボディー20に取り付けるとともに、登
録番号標12を前述したのと逆の操作で脱着状態から基準
状態に戻すことにより、一連の作業は終了する。
ここで、かかる後部バンパー14の脱着時における登録番
号標12の姿勢は、前記取付ブラケット30に取り付けられ
る右端部が自動車の後方へ突き出す状態で略水平に裏返
された状態であるため、その登録番号標12を通過させる
ために必要な開口16の幅寸法は登録番号標12の短辺より
僅かに大きい長さ寸法で良い。したがって、登録番号標
12の横幅寸法よりも大きな開口を形成する必要があった
従来装置に比較して開口16が小さくて済み、開口16,18
によるリブ欠きに伴う後部バンパー14の強度低下が抑制
される。特に、この実施例では2つの開口16,18が分離
して設けられているため、それ等を一繋がりで形成する
場合に比較して、後部バンパー14の強度が向上する。
また、開口16がこのように小さくされることにより、そ
の開口16および他方の開口18を、基準状態における登録
番号標12によって完全に隠されるように設けることも可
能で、自動車後部の美観が向上する。
次に、本考案の他の実施例を説明する。なお、以下の実
施例において前記第1実施例と実質的に共通する部分に
は同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
先ず、第7図および第8図に示されている取付装置72
は、前記登録番号標12の左右の取付部が共に門型の取付
ブラケット74に取り付けられるようになっており、その
取付ブラケット74の上記取付部に対応する位置には、そ
れぞれ取付ねじが螺合されるナット76,78が固設されて
いる。取付ブラケット74の左上部背面には、登録番号標
12の上下の長辺と平行な貫通孔を有するブロック80が固
設され、その貫通孔にはL字形状を成すピン82の一端部
84が軸心まわりの相対回転可能かつ軸心方向の相対移動
可能に挿通させられている。また、ピン82の他端部86
は、ボディー20に溶接或いはリベット等によって取外し
不能に固設されたマウント88に略垂直方向に設けられた
円筒形状の支持具90に、軸心まわりの相対回転可能かつ
軸心方向の相対移動不能に取り付けられている。
これにより、上記取付ブラケット74更には登録番号標12
は、その左端部において略垂直な、換言すれば基準状態
における登録番号標12の左辺と略平行な第1軸であると
ころの他端部86まわりに回動することが許容されるとと
もに、第9図に示されているようにその他端部86まわり
に約90°回動した状態においては、自動車の前後方向で
あって且つ略水平な第2軸すなわち一端部84まわりに回
動することが許容される。そして、登録番号標12が略垂
直で右端部が自動車の後方へ突き出す上記第9図の状態
において、一端部84まわりに裏返しになるように約90°
回動させられることにより、登録番号標12は第10図,第
11図に示されているように略水平な姿勢で右端部が後方
へ突き出す脱着状態となる。上記ピン82の他端部86およ
び支持具90は第1の回動機構で、ピン82の一端部84およ
びブロック80は第2の回動機構を成している。また、こ
の実施例では第2の回動機構が取付ブラケット74と第1
の回動機構との間に配設されて、その取付ブラケット74
と共に第1軸すなわち他端部86まわりに回動させられる
ようになっており、第2軸としての一端部84は、上記他
端部86まわりに約90°回動させられることによって自動
車の前後方向であって且つ略水平な状態となる。
上記取付ブラケット74の左端部には突起92が突設されて
おり、上記脱着状態において前記一端部84の軸心方向へ
移動させられ、その突起92が前記マウント88に形成され
た係合穴94に係合させられることにより、上記脱着状態
が維持されるようになっている。一端部84の軸心方向へ
の相対移動が許容されているのは、このように突起92と
係合穴94との係合を可能とするとともに、前記他端部86
まわりに回動させられる際に登録番号標12の左端部と後
部バンパー14とが干渉することを避けるためである。
一方、前記取付ブラケット74の上部中央にはナット96が
固設され、ボディー20の裏側から挿し通されたボルト98
が螺合されるようになっているとともに、ボディー20の
外側であって上記ボルト98が配設される位置を中心とし
て前記マウント88と略対称的な位置にはマウント100が
設けられている。したがって、上記ナット96にボルト98
が締め付けられることにより、取付ブラケット74はその
上端両側部がそれぞれマウント88,100に押圧され、その
取付ブラケット74に取り付けられた登録番号標12は、自
動車の後方から登録番号を容易に確認できる基準状態に
位置固定に配置される。
そして、このような取付装置72においても、後部バンパ
ー14を脱着するための脱着状態における登録番号標12の
姿勢は、前記第1実施例と同様に右端部が自動車の後方
へ突き出す状態で略水平に裏返された状態であるため、
その登録番号標12を通過させるために後部バンパー14に
形成すべき開口102の大きさは、登録番号標12の横幅寸
法よりも大きな開口を形成する必要があった従来装置に
比較して小さくなる。
なお、この実施例では開口102の一部が基準状態におけ
る登録番号標12の外側にはみ出しているが、登録番号標
12の後に開口が完全に入るように構成することも可能で
ある。また、開口102内には前記マウント100も収容され
るようになっているが、前記第1実施例における開口1
6,18のように、登録番号標12の通過を許容する部分と、
マウント100との干渉を避ける部分とを分離して形成す
ることもできる。
また、第12図および第13図に示されている取付装置104
は、上記第2実施例に比較して、支持具106をボディー2
0に直接固設するとともにマウント108,110の高さを低く
し、且つ左側のマウント108の配設位置を下方へずらし
て脱着状態における登録番号標12をそのマウント108上
に支持させるようにしたものである。この場合には、マ
ウント108,110の高さが低くなった分だけ登録番号標12
は後部バンパー14に接近させられるが、第1軸としての
L字形ピン112の他端部114まわりに回動させられる際の
登録番号標12と後部バンパー14との干渉を避けるため
に、第2軸としてのL字形ピン112の一端部116の長さを
長くしてその軸心方向における相対移動が可能なストロ
ークを大きくしておく必要がある。なお、後部バンパー
14に形成される開口118や取付ブラケット120は、上記第
2実施例と実質的に略同様に構成される。
また、第14図に示されている実施例は、上記第3実施例
におけるマウント108,110および前記ボルト98の配設位
置を下方へずらすとともに、後部バンパー14には4個の
開口122,124,126,128を分離して形成したものであり、
取付ブラケット130は第15図に示されているようにH形
状を成している。なお、登録番号標12は、図示しない支
持手段或いは作業者の手作業により脱着状態に保持され
る。
以上、本考案の幾つかの実施例を図面に基づいて詳細に
説明したが、本考案は更に別の態様で実施することもで
きる。
例えば、前記実施例では何れも第1および第2の回動機
構が登録番号標12の左上部に配設されているが、後部バ
ンパー14の上下の幅寸法が比較的大きい場合には左下部
に配設し、登録番号標12を第2軸の右まわりに回動させ
て上向きの姿勢とすることも可能である。また、第2実
施例,第3実施例,或いは第4実施例の取付ブラケット
74,120,130のように、登録番号標12の左右の取付部が共
に一体的に構成された取付ブラケットに取り付けられる
場合には、登録番号標12の右端部に第1および第2の回
動機構を配設することもできる。
また、前記実施例では登録番号標12が何れも脱着状態に
おいて略水平に保持されるようになっているが、後部バ
ンパー14の脱着時における移動方向を考慮して、例えば
第1軸まわりの回動角度を90°以下、或いは90°以上と
することにより、登録番号標12の右端部が斜め上方へ向
って突き出すようにしたり、斜め下方へ向って突き出す
ようにしたりすることも可能である。
また、前記第2,第3実施例では突起92と係合穴94とを係
合させたりマウント108上に登録番号標12を載置したり
して脱着状態に保持するようになっているが、後部バン
パー14の脱着時等に登録番号標12が自動車の後方へずれ
ると、上記係合状態や載置状態が解除されて登録番号標
12の姿勢が脱着状態から変化する恐れがあるため、例え
ばブロック80と一端部84,116の頭部との間に圧縮コイル
スプリングを設けたり、一端部84,116の途中にブロック
80と係合可能な段部を設けたり、或いはボディー20と取
付ブラケット74,120とを係止する係止手段を別に設けた
りすることにより、上記係合状態や載置状態が良好に維
持されるようにすることも可能である。
また、前記実施例では登録番号標12の姿勢を基準状態か
ら脱着状態に変化させる際に、何れも先ずピン42,他端
部86,114の第1軸まわりに回動させるようになっている
が、後部バンパー14の凹所22の左右方向における幅寸法
が比較的大きく、且つ第2の回動機構が登録番号標12の
左下部或いは右下部に配設されている場合には、先ず第
2軸まわりに回動させてから第1軸まわりに回動させる
ようにして脱着状態に変化させることもできる。その場
合に、第2の回動機構が第1の回動機構と取付ブラケッ
トとの間に配設されている場合には、第1の回動機構の
第1軸は自動車の左右方向であって且つ略水平な姿勢で
配設される。
また、前記実施例の後部バンパー14はポリプロピレン樹
脂製であるが、その他の樹脂製或いは金属材料製の後部
バンパーを用いることも可能である。
その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基
づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である自動車用登録番号標の
取付装置によって登録番号標が自動車のボディーに取り
付けられた状態を示す縦断面図である。第2図は第1図
の取付装置を示す斜視図である。第3図は第2図の取付
装置によって登録番号標が脱着状態に保持された状態を
示す斜視図である。第4図は第1図における後部バンパ
ー中央部の後方からの視図であって、後部バンパー脱着
時の状態を示した図である。第5図は第1図の登録番号
標が基準状態に保持さた場合における自動車後部を示す
斜視図である。第6図は第1図の登録番号標が脱着状態
に保持された場合における自動車後部を示す斜視図であ
る。第7図は本考案の別の実施例を示す正面図である。
第8図は第7図の平面図である。第9図は第7図の実施
例において登録番号標が第1軸まわりに回動させられた
状態を示す平面図である。第10図は第7図の実施例にお
いて登録番号標が脱着状態に保持された場合を示す平面
図である。第11図は第10図の状態を自動車後方から見た
図である。第12図は本考案の更に別の実施例を示す平面
図である。第13図は第12図の実施例において登録番号標
が脱着状態に保持された場合の自動車後方からの視図で
ある。第14図は本考案の更に別の実施例において登録番
号標が脱着状態に保持された場合の自動車後方からの視
図である。第15図は第14図の実施例における取付ブラケ
ットの正面図である。 10,72,104:取付装置 12:登録番号標、14:後部バンパー 16,18,102,118,122,124,126,128:開口 20:ボディー 26,74,120,130:取付ブラケット 42:ピン(第1軸) 44:蝶番(第1の回動機構) 64:リベット(第2軸) 68:第2の回動機構、80:ブロック 84,116:一端部(第2軸) 86,114:他端部(第1軸) 90,106:支持具

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の登録番号標を後部バンパーに設け
    られた開口を通して該自動車のボディーに取外し不能に
    取り付けるとともに、該登録番号標の姿勢を、前記自動
    車の後部に正規に配置される基準状態と、前記後部バン
    パーの脱着に際して前記開口内を通過し得る脱着状態と
    に変化させることができる自動車用登録番号標の取付装
    置であって、 前記登録番号標の少なくとも封印側取付部が取り付けら
    れる取付ブラケットと、 前記登録番号標の左右何れかの一端部において該登録番
    号標の左右の短辺と略平行な第1軸まわりに前記取付ブ
    ラケットが回動することを許容する第1の回動機構と、 該第1の回動機構と前記ボディーまたは前記取付ブラケ
    ットとの間に配設され、前記自動車の前後方向であって
    且つ略水平な第2軸まわりに前記取付ブラケットが回動
    することを許容する第2の回動機構と を含み、前記登録番号標が前記取付ブラケットと共に前
    記基準状態から前記第1軸および第2軸まわりにそれぞ
    れ回動させられることにより、左右の短辺が略水平で前
    記一端部と反対側の他端部が前記自動車の後方へ突き出
    す前記脱着状態に変化させられるようにしたことを特徴
    とする自動車用登録番号標の取付装置。
  2. 【請求項2】前記第2の回動機構は、前記第1の回動機
    構と前記ボディーとの間に配設されて該第1の回動機構
    が前記取付ブラケットと共に前記第2軸まわりに回動す
    ることを許容するもので、該第2軸は、常に前記自動車
    の前後方向であって且つ略水平なものである請求項1に
    記載の自動車用登録番号標の取付装置。
  3. 【請求項3】前記第2の回動機構は、前記取付ブラケッ
    トと前記第1の回動機構との間に配設されて該取付ブラ
    ケットと共に前記第1軸まわりに回動させられるもの
    で、前記第2軸は、前記登録番号標の上下の長辺と略平
    行に設けられ、前記第2の回動機構が前記取付ブラケッ
    トと共に前記基準状態から前記第1軸まわりに約90°回
    動させられることにより前記自動車の前後方向であって
    且つ略水平となるものである請求項1に記載の自動車用
    登録番号標の取付装置。
JP2740888U 1988-03-01 1988-03-01 自動車用登録番号標の取付装置 Expired - Lifetime JPH076029Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2740888U JPH076029Y2 (ja) 1988-03-01 1988-03-01 自動車用登録番号標の取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2740888U JPH076029Y2 (ja) 1988-03-01 1988-03-01 自動車用登録番号標の取付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01130849U JPH01130849U (ja) 1989-09-06
JPH076029Y2 true JPH076029Y2 (ja) 1995-02-15

Family

ID=31249874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2740888U Expired - Lifetime JPH076029Y2 (ja) 1988-03-01 1988-03-01 自動車用登録番号標の取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH076029Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011079505A (ja) * 2009-10-10 2011-04-21 Suzuki Motor Corp ライセンスプレートの取り付け構造

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2558709Y2 (ja) * 1990-09-27 1998-01-14 スズキ株式会社 自動車のライセンスナンバープレートの取付構造
JP2558710Y2 (ja) * 1990-09-27 1998-01-14 スズキ株式会社 自動車のライセンスナンバープレートの取付構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011079505A (ja) * 2009-10-10 2011-04-21 Suzuki Motor Corp ライセンスプレートの取り付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01130849U (ja) 1989-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7070216B2 (en) Vehicle door handle assembly
JPS63151586A (ja) マルチポジションヒンジ
JP2002096783A (ja) 車両用スクリーン装着構造
JPH076029Y2 (ja) 自動車用登録番号標の取付装置
JPH0930321A (ja) 車両用灯体の取付構造
JP2000071863A (ja) 自動車用ランプの取付構造
JPS6022193Y2 (ja) ラツチ組立体
JP5347891B2 (ja) ライセンスプレートの取り付け構造
JP3564986B2 (ja) 自動車のベルトリトラクタ取付構造
JP3528900B2 (ja) 自動車のランプ取付装置
JP2576162Y2 (ja) 車両のフューエルリッド構造
JP4013296B2 (ja) ストラットユニット組付治具
JPS6019872Y2 (ja) 開閉部材の締付装置
JP4225045B2 (ja) ライセンスプレートの取付構造
JP2599178Y2 (ja) リヤライセンスプレート取付部構造
JP4047685B2 (ja) インストルメントパネル取付構造
JPH0610049Y2 (ja) キ−シリンダの取付構造
JP2000264079A (ja) フィラーキャップの構造
JP4149579B2 (ja) フック構造
KR200314672Y1 (ko) 래치 모듈
JPH0341976Y2 (ja)
JPH0322455Y2 (ja)
JP2020094349A (ja) パネル保持構造
JP2547182Y2 (ja) 自動車のフロントフ−ド用ヒンジ装置
JPH0343331Y2 (ja)