JP5347891B2 - ライセンスプレートの取り付け構造 - Google Patents

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本発明は、
車両のリアバンパの後側にライセンスプレートが配置され、
前記リアバンパに形成された開口から前記ライセンスプレートが車体に臨み、
前記ライセンスプレートが前記車体にボルトで取り外し不能に、かつ、前記ボルトの軸芯周りに回転自在に取り付けられ、
前記リアバンパが前記車体から取り外される際に前記ライセンスプレートが前記開口を通過するライセンスプレートの取り付け構造に関する。
国内向けの四輪車の場合、国内法規上、ライセンスプレート (字光式タイプを含む)は後部車体に固定・封印しなくてはならない。そのために、リアバンパにライセンスプレートを備える自動車では、サービス性を考慮してライセンスプレートを取り外すこと無くリアバンパを交換可能に構成されている。そして、リアバンパが車体から取り外される際には、ライセンスプレートが前記開口を通過してリアバンパが車体から取り外される。
従来、この種のライセンスプレートの取り付け構造では、特許文献1に開示されているように、クランク状の第1板材の一片を車体に車両前後方向に沿う軸芯周りに回転自在に支持させ、第1板材の他片に第2板材を縦軸芯周りに回転自在に連結し、第2板材にライセンスプレートの左端部を封印用のボルトで取り外し不能に取り付けてあった。
さらに、ライセンスプレートの左端部を下側から受け止め支持するフック部を備えた第1アームを第2板材に吊り下げ支持させ、ライセンスプレートの右端部を下側から受け止め支持するフック部を備えた第2アームを車体に吊り下げ支持させてあった。
そして、リアバンパを車体から取り外す場合、
(1) ライセンスプレートを車両前後方向に沿う軸芯周りに回転させて、ライセンスプレートの右端部を少し上昇させるとともに、第2アームのフック部によるライセンスプレートの右端部の支持を解除し、
(2) ライセンスプレートを前記縦軸芯周りに後方に回転させて、ライセンスプレートを車両前後方向に沿わせ、
(3) ライセンスプレートを車両前後方向に沿う軸芯周りに回転させて、ライセンスプレートのプレート面を上下方向に向かせ、
(4) ライセンスプレートを車体側の開口を通過させながらリアバンパを車体から車両後方側に引き抜いていた。
実公平7―6029号公報
上記従来の構造によれば、ライセンスプレートの左右両端部側にアーム部材(第1アームと第2アーム)を設けていたために、部品点数が多くなるとともに、構造が複雑化していた。また、ライセンスプレートを前後方向に沿う軸芯周りに回転させ(上記の(1))、その後にライセンスプレートを縦軸芯周りに回転させ(上記の(2))、さらに、ライセンスプレートを前後方向に沿う軸芯周りに回転させ(上記の(3))ていたために、ライセンスプレートの回転操作数が多くて操作に手間がかかっていた。また、操作後のライセンスプレートが安定せず、リアバンパ脱着の際にライセンスプレートを別途固定しなければ、リアバンパが傷つく恐れがあった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、部品点数を少なくすることができ、構造を簡素化することができ、リアバンパを車体から取り外すためのライセンスプレートの姿勢の変更操作を簡単に行うことができて、リアバンパの車体からの取外し作業の作業性を向上させることができるライセンスプレートの取り付け構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
車両のリアバンパの後側にライセンスプレートが配置され、
前記リアバンパに形成された開口から前記ライセンスプレートが車体に臨み、
前記ライセンスプレートが前記車体にボルトで取り外し不能に、かつ、前記ボルトの軸芯周りに回転自在に取り付けられ、
前記リアバンパが前記車体から取り外される際に前記ライセンスプレートが前記開口を通過するライセンスプレートの取り付け構造であって、
前記車体にベースブラケットが固定され、
ナットを備えた第1ブラケットが前記ベースブラケットに横軸芯周りに回転自在に支持されて、前記第1ブラケットが上下方向に沿う第1状態と、前記第1ブラケットが車両前後方向に沿う第2状態とに切り換え自在に構成され、
前記第1状態における前記第1ブラケットの車両後方側の面に樹脂製の第2ブラケットが重合固定されるとともに、前記ベースブラケットに対する当接部が前記第2ブラケットから車両前方側に突出し、
前記第1状態で前記ベースブラケット側の被係合部に係合して前記当接部を前記ベースブラケットに圧接させる係合部が前記第2ブラケットに設けられ、
前記ライセンスプレートが前記第2ブラケットに重なり、前記ボルト及びナットで前記ライセンスプレートと第2ブラケットと第1ブラケットが共締め固定され、
車両前後方向から見て前記開口は前記ライセンスプレートよりも小さく設定されて、前記ライセンスプレートに覆い隠されている点にある。
この構成によれば、次のようにしてリアバンパを車体から取り外すことができる。
ライセンスプレートを上下方向に沿うようにボルトの軸芯周りに回転させる。この回転によりライセンスプレートの車両前方側の前記開口を露出させ、ベースブラケット側の被係合部に対する第2ブラケットの係合部の係合を前記開口から解除操作する。
ベースブラケット側の被係合部に対する第2ブラケットの係合部の係合解除後、ライセンスプレート及び第2ブラケットを前記横軸芯周りに回転させて車両前後方向(開口の貫通方向)に沿わせる。そして、ライセンスプレートを開口に通しながらリアバンパを車両後方に引き抜く。
上記のように、ライセンスプレートの姿勢を変更させてからライセンスプレートを開口に通すから、車両前後方向から見て前記開口がライセンスプレートより小さく設定されていてもライセンスプレートを開口に通すことができる。
車両前後方向から見て前記開口は前記ライセンスプレートよりも小さく設定されて、前記ライセンスプレートに覆い隠されているから、リアバンパの見栄えをよくすることができる。
また、ライセンスプレートの姿勢を変更させることにより、ライセンスプレートとリアバンパの取り外し軌跡との間に十分なクリアランスが生じるからリアバンパの脱着の際にライセンスプレートによるリアバンパへの傷つきが起こりにくい。
そして、前記第1状態で第2ブラケットの係合部がベースブラケット側の被係合部に係合するから、第1ブラケットの予期しない車両後方側への回転を抑制することができる。また、第2ブラケットの当接部がベースブラケットに圧接するから、第1ブラケットに対して、車両後方側に反カモーメントを効かせることができる。これにより、係合部とベースブラケット側の被係合部との係合力を強くしてがたつきを抑制することができる。
さらに、前記ボルト及びナットでライセンスプレートと第2ブラケットと第1ブラケットが共締め固定されている。この場合、第2ブラケットは樹脂で形成されているから、適度に表面がすべるため、ライセンスプレート回転操作時のライセンスプレートと第2ブラケットとの摩擦力を低減させ、かつ封印ボルトのゆるみ方向への摩擦力をも低減させることで、よりトルクダウンを防ぎやすくすることができる。
そして、前記ベースブラケットと第1ブラケットと第2ブラケットから成るから、部品点数を少なくすることができ、構造を簡素化することができる。また、ライセンスプレートを回転操作する際には、ボルトの軸芯周りに回転操作した後に前記横軸芯周りに回転操作するだけでよく、ライセンスプレートの回転操作数を少なくすることができて、回転操作の作業性を向上させることができる。(請求項1)
本発明において、
前記当接部は、前記第2ブラケットの幅方向両端部の揺動端部から車両前方側にそれぞれ突出し、
前記係合部は、前記第2ブラケットの幅方向中央部の揺動端部から車両前方側に突出していると、前記ベースブラケットに対して前記当接部の圧接力を確実に作用させることができる。その結果、第1取り付けブラケット及びライセンスプレートのがたつきをより確実に抑えることができる。(請求項2)
本発明において、
前記第2ブラケットに形成された第2の係合部が前記第1ブラケットに形成された被係合部に係合して、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに重合固定されていると、第2ブラケットを第1ブラケットに簡単に重合固定することができる。(請求項3)
本発明において、
前記第1ブラケットは、前記ベースブラケットに固着された取り付けブラケットを介して前記ベースブラケットに前記横軸芯周りに揺動自在に支持されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
ベースブラケットに第1ブラケットを支持する支持部を形成しなくても済み、ベースブラケットの構造を簡素化することができる。また、取り付けブラケットも簡単な構造で済む。これにより、ライセンスプレートの取り付け構造を簡素化することができる。(請求項4)
本発明において、
前記第1ブラケットに設けられたストッパ部が前記第2状態で前記ベースブラケットに当接して前記第1ブラケットを前記第2状態に保持すると、リアバンパの取り外し作業時に、別途の手段でライセンスプレートを位置固定する必要が無い。(請求項5)
本発明において、
前記ライセンスプレートは長方形状に形成されて長手方向の一端部が前記第2ブラケットと第1ブラケットに共締め固定され、
前記ライセンスプレートの長手方向の他端部は前記ベースブラケットに第2のボルトで取り外し自在に固定されると、次の作用を奏することができる。(請求項6)
ライセンスプレートの長手方向の他端部を剛性のあるベースブラケットにも締め付けることによって、第1ブラケットの回転止めに対してライセンスプレートそのものの剛性を活用することができ、予期せぬガタ付きの発生を防ぐと共に、第1ブラケット及び第2ブラケットを小型化できる。また、ライセンスプレートの両端部に対する取り付け部の位置を正確に決めることができて、前記取り付け部の寸法精度を向上させることができる。(請求項6)
本発明によれば、
部品点数を少なくすることができ、構造を簡素化することができ、リアバンパを車体から取り外すためのライセンスプレートの姿勢の変更操作を簡単に行うことができて、リアバンパの車体からの取外し作業の作業性を向上させることができるライセンスプレートの取り付け構造を提供することができた。
ライセンスプレートの取り付け構造の斜視図(第2ブラケットを第1ブラケットに取り付ける前の状態) ライセンスプレートの取り付け構造の斜視図(第2ブラケットを第1ブラケットに取り付けた状態) ライセンスプレートの取り付け手順を示す斜視図であり、(a)はライセンスプレートの取り外し前の状態を示す図(b)はライセンスプレートをボルトの軸芯周りに90度上方に回転させた状態を示す図 (a)はベースブラケット側の被係合部に対する第2ブラケットの係合部を解除している状態を示す斜視図、(b)はライセンスプレートを車両前後方向に沿わせた状態を示す斜視図 リアバンパを車体から車両後方側に取り外している状態を示す斜視図 (a)は第2ブラケットの背面図(車両後方側から見た図)(b)は第2ブラケットの側面図(c)は図6(a)のA−A断面図(d)は図6(a)のB−B断面図 (a)は第1ブラケットを上方から見た図(b)は第1ブラケットを車両前方側から見た図(c)は第1ブラケットの斜視図 (a)は取り付けブラケットを上方から見た図(b)は取り付けブラケットを車両後方側から見た図(c)は取り付けブラケットの突出片を車幅方向から見た図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に、自動車のリアバンパ70の後側に配置されたライセンスプレート100の取り付け構造を示してある。ライセンスプレート100は横長の長方形状に形成され、リアバンパ70に形成された開口60からバックパネル1とテールエンドメンバ2に臨んでいる。バックパネル1とテールエンドメンバ2は後部車体を構成し、テールエンドメンバの上方にテールエンドトリム3が配置されている。
そして、ライセンスプレート100の左端部がベースブラケット10等を介してバックパネル1とテールエンドメンバ2に封印用の第1ボルトB1(ボルトに相当)で取り外し不能に、かつ、第1ボルトB1の軸芯P周りに回転自在に取り付けられ、ライセンスプレート100の右端部がベースブラケット10等を介してバックパネル1及びテールエンドメンバ2に別の第2ボルトB2(第2のボルトB2に相当)で取り外し自在に固定されている。
国内向け四輪車の場合、国内法規上、ライセンスプレート100(字光式タイプを含む)を後部車体に固定・封印しなくてはならないことから、リアバンパ70にライセンスプレート100を備える上記の自動車では、サービス性を考慮してライセンスプレート100を取り外すこと無くリアバンパ70を交換可能に構成されている。前記リアバンパ70が後部車体(バックパネル1及びテールエンドメンバ2)から取り外される際には、ライセンスプレート100が開口60を通過してリアバンパ70が車体から取り外される。
[ライセンスプレート100の取り付け構造]
図2に示すように、ライセンスプレート100の左右両端部を取り付ける横長のベースブラケット10がバックパネル1とテールエンドメンバ2に固定されている。ベースブラケット10は、ライセンスプレート100が固定される背壁11と、背壁11の左右両端部から車両前方側Frに延びる脚部12とを備えている。そして、両脚部12の車両前方側Frの端部から幅方向外側に取り付け片12Aが延出し、この取り付け片12Aがバックパネル1とテールエンドメンバ2にスポット溶接により溶接固着されている。
右側の脚部12は左側の脚部12よりも長く形成され、背壁11に段差部が形成されて背壁11の左端部が右端部よりも車両前方側Frに一段低く位置し、これにより、背壁11の左端部側に後述の第1ブラケット20や第2ブラケット40の収納スペースが確保されている。
また、背壁11の長手方向中間部に車両後方側Rrに膨出する幅広のビードVがベースブラケット10の長手方向に沿って形成され、両脚部12に、脚部12の外面の外方側に膨出するビードVが脚部12の長手方向に沿って形成されている。これらのビードVにより背壁11や脚部12の剛性を向上させることができる。
そして、背壁11の右端部の裏面(車両前方側Frの面)に上下一対のナットNが溶接固着されている。このナットNにはライセンスプレート100の右側の端部を固定する第2ボルトB2(図3参照)が螺合する。下側のナットNは、字光式タイプのライセンスプレート100を取り付ける場合に用いられ、字光式タイプではない通常タイプのライセンスプレート100を取り付ける場合は上側のナットNが使用される。本実施形態の上記の自動車では通常タイプのライセンスプレート100を取り付けており、上側のナットNが使用される。(字光式ライセンスプレートの取り付け位置は、バックドアスイッチとのレイアウト上、通常のライセンスプレートの位置よりも下側に位置する)。
[第1ブラケット20と取り付けブラケット30の構造]
図2,図7(a)〜図7(c)に示すように、第1ブラケット20の下端部が、ベースブラケット10の左端部に横軸芯O周りに回転自在に支持されて、第1ブラケット20が上下方向に沿う第1状態(図2参照)と、第1ブラケット20が車両前後方向に沿う第2状態(図4(b)参照)とに切り換え自在に構成されている。第1ブラケット20は前記第1状態で車両前方側Frが開放した断面コの字状に形成されるとともに、ベースブラケット10に対向し、前記第2状態で前記開口60の貫通方向に沿っている。
また、第1ブラケット20の背壁21の左端部側の裏面に上下一対のナットNが溶接固着されている。背壁21の右端部側には長方形状の係合孔27(被係合部に相当)が形成されている。
前記ナットNには、ライセンスプレート100の左側の端部を固定する封印用の第1ボルトB1が螺合する。下側のナットNは、前述のように、字光式タイプのライセンスプレート100を取り付ける場合に用いられ、字光式タイプではない通常タイプのライセンスプレート100を取り付ける場合は、上側のナットNだけを使用する。本実施形態では通常タイプのライセンスプレート100を取り付けているので上側のナットNだけを使用する。
第1ブラケット20は、ベースブラケット10の左端部に溶接固着された板状の取り付けブラケット30(図8(a)〜図8(c)参照)を介して前記横軸芯O周りに揺動自在にベースブラケット10の左端部10Aに支持されている。取り付けブラケット30は十字状に形成され、ベースブラケット10に重ねられて溶接固着されている。取り付けブラケット30の下端部は、車両後方側Rrが開放した横断面コの字状に形成されて、前記下端部から左右一対の突出片31が車両後方側Rrに突出している。
そして図2に示すように、前記左右一対の突出片31の間に第1ブラケット20の両側壁22の下端部が入り込み、左右一対の突出片31の下端部の挿通孔31H(図8(c)参照)と、第1ブラケット20の両側壁22の下端部の挿通孔22H(図7(c)参照)とにピン50が挿通している。これにより、第1ブラケット20がピン50の軸芯(横軸芯O)周りに回転自在になる。前記第1状態の第1ブラケット20の下端部20B(ストッパ部に相当)は前記第2状態でベースブラケット10に当接して第1ブラケット20を前記第2状態に保持する。
第1ブラケット20は取り付けブラケット30を介して前記横軸芯O周りに揺動自在にベースブラケット10の左端部10Aに支持されているから、ベースブラケット10の左端部に前記第1ブラケット20を支持する支持部等を形成しなくても済み、ベースブラケット10の構造を簡素化することができる。また、取り付けブラケット30も簡単な構造で済む。これにより、ライセンスプレート100の取り付け構造を簡素化することができる。
[第2ブラケット40の構造]
図2,図6(a)〜図6(d)に示すように、前記第1状態における第1ブラケット20の背面(車両後方側Rrの面)に樹脂製の第2ブラケット40の長方形板状の本体部41が重合固定されるとともに、ベースブラケット10に対する当接片42(当接部に相当)が本体部41から車両前方側Frに突出している。
前記本体部41には車両前方側Frに突出する中空状の第2係合爪47(第2の係合部に相当、図6(b),図6(d)参照)が形成され、この第2係合爪47が第1ブラケット20の角形の係合孔27(図7(b),図7(c)参照)に係合して、第2ブラケット40が第1ブラケット20に上記のように重合固定される。
そして、前記第1状態で取り付けブラケット30の上端部30A(ベースブラケット10側の被係合部に相当)に係合して当接片42をベースブラケット10に圧接させる第1係合爪43(係合部に相当)が第2ブラケット40に設けられている。前記第1係合爪43を前記ベースブラケット10に係合させるように構成してあってもよい。
前記当接片42は、前記本体部41の幅方向両端部の揺動端部から車両前方側Frにそれぞれ突出し、ベースブラケット10に圧接する突出端部42AがL字状に折曲形成されている。前記当接片42は幅方向(左右方向)から見て基端側が幅広の山形状に形成されている。これにより、当接片42の剛性・強度を確保することができる。当接片42の外面(幅方向外側の面)には車両前後方向に延びるリブLが形成されている。
前記第1係合爪43は、第2ブラケット40の幅方向中央部の揺動端部に設けられた上壁45(図2参照)から車両前方側Frに突出し、突出端部に、下方に凸の三角形状の爪部43A(図6(b),図6(d)参照)が形成されている。上壁45には車両前後方向に延びるリブLが形成されている。
また、第2ブラケット40の本体部41に、上下一対のナットNに各別に対応する上下一対のボルト挿通孔Sが形成され、本体部41の背面(車両後方側Rrの面)のボルト挿通孔Sの周りには環状の凸条44が形成されている。
図6(c)に示すように、ライセンスプレート100が第2ブラケット40に重なり、前記第1ボルトB1及びナットNでライセンスプレート100と第2ブラケット40と第1ブラケット20が共締め固定されている。すなわち、ライセンスプレート100の長手方向の一端部(左端部)が第2ブラケット40と第1ブラケット20に共締め固定されている。また、前述のように、ライセンスプレート100の右端部(長手方向の他端部)はベースブラケット10の右端部10Aに第2ボルトB2で取り外し自在に直接固定さている。
図3(a)に示すように、車両前後方向から見て前記開口60は前記ライセンスプレート100よりも小さく設定されて、ライセンスプレート100の正規の取り付け状態(ライセンスプレート100が第1ボルトB1及び第2ボルトB2でベースブラケット10に固定された状態)でライセンスプレート100に覆い隠されている。これにより、車両後方側Rrから開口60が見えなくなっている。車幅方向の前記開口60の長さは車両上下方向のライセンスプレート100の長さ(ライセンスプレート100の短辺の長さ)よりも長く設定されている。
[ライセンスプレート100の取り付け構造の組み付け手順]
ライセンスプレート100の取り付け構造の組み付け手順は次の通りである。
(1) 前記ベースブラケット10の背壁11に取り付けブラケット30を溶接固着する。
(2) 取り付けブラケット30の両突出片31にピン50を介して第1ブラケット20を横軸芯O周りに回転自在に連結する。
(3) ベースブラケット10の脚部12の取り付け片12Aをテールエンドメンバ2とバックパネル1に溶接固着(スポット溶接)する。
(4) 艤装工程で第1ブラケット20の係合孔27に第2ブラケット40の第2係合爪47を係合させ、第2ブラケット40の第1係合爪43を取り付けブラケット30の上端部30Aに係合させる。これにより、前記ベースブラケット10・取り付けブラケット30・第1ブラケット20・第2ブラケット40が互いに組み付けられる。
前記第1係合爪43が取り付けブラケット30の上端部30Aに係合するから、第1ブラケット20の予期しない車両後方側Rrへの回転を抑制することができる。
また、第2ブラケット40の当接片42がベースブラケット10に圧接しているから、第1ブラケット20に対して、車両後方側Rrに反カモーメントを効かせることができる。これにより、第1係合爪43と取り付けブラケット30の上端部30Aとの係合力を強くしてがたつきを抑制することができる。
前記ライセンスプレート100をベースブラケット10に取り付ける場合、封印側の第1ボルトB1は、第2ブラケット40のボルト挿通孔Sに挿通させて第1ブラケット20のナットNに締め付け、封印が無い側の第2ボルトB2はベースブラケット10の右端部10B側のナットNに締め付ける。
このようにライセンスプレート100を剛性のあるベースブラケット10にも締め付けることによって、第1ブラケット20の回転止めに対してライセンスプレート100そのものの剛性を活用することができ、予期せぬガタ付きの発生を防ぐと共に、第1ブラケット20及び第2ブラケット40を小型化できる。
[リアバンパ70の取り外し手順]
前記リアバンパ70の取り外し手順は次の通りである。
(1) ライセンスプレート100の封印がされていない側の第2ボルトB2(ライセンスプレート100の右端部側の第2ボルトB2)を取り外す(図3(a)参照)。
(2) 封印側の第1ボルトB1(ライセンスプレート100の左端部側の第1ボルトB1)の軸芯P周りにライセンスプレート100を90度上方に回転させて、ライセンスプレート100を上下方向に沿わせる(図3(b)参照)。
(3) 前記開口60(ライセンスプレート100の抜き孔)が露出するので、開口60にマイナスドライバーDなどを挿入し、取り付けブラケット30の上端部30Aに対する第2ブラケット40の第1係合爪43の係合を解除する(図4(a)参照)。
(4) ライセンスプレート100及び第2ブラケット40を前記横軸芯O周りに下方に回転させる。約90度回転させると、第1ブラケット20の下端部20Bがベースブラケット10に当接して回転が停止するため、手を離してもライセンスプレート100はそれ以上回転してしまうことは無くその状態で静止する(図4(b)参照)。従って、リアバンパ70の取り外し作業時に、別途の手段でライセンスプレート100を位置固定する必要が無い。
(5) ライセンスプレート100を開口60に通しながらリアバンパ70を車両後方に引き抜く(図5参照)。
上記の構造によれば、開口60のサイズをライセンスプレート100よりも小さくして見栄えを改善することが出来る(図3参照)。
また、ライセンスプレート100を操作することにより、プレートとリアバンパ70の取り外し軌跡との間に十分なクリアランスが生じるからリアバンパ70の脱着の際にライセンスプレート100によるリアバンパ70への傷つきが起こりにくい。
さらに、ライセンスプレート100が第2ブラケット40に重なり、第1ボルトB1及びナットNでライセンスプレート100と第2ブラケット40と第1ブラケット20が共締め固定されているから、ライセンスプレート100の操作時の封印側の第1ボルトB1のトルクダウンを防ぐことができるとともに、通常時には第1取り付けブラケット30及びライセンスプレート100のがたつきを抑えることができる。
[別実施形態]
(1) 前記ベースブラケット10・第1ブラケット20・第2ブラケット40・取り付けブラケット30は樹脂部品であっても良い。この場合、各部品を溶接固着に換えて取り付け対象部品に例えばボルト固定する。
(2) 前記第2ブラケット40を第1ブラケット20にボルト・ナットにより固定してもよい。
1 車体(バックパネル)
2 車体(テールエンドメンバ)
10 ベースブラケット
20 第1ブラケット
20B ストッパ部(第1ブラケットの下端部)
27 被係合部(係合孔)
30 取り付けブラケット
30A ベースブラケット側の被係合部(取り付けブラケットの上端部)
40 第2ブラケット
42 当接部(当接片)
43 係合部(第1係合爪)
47 第2の係合部(第2係合爪)
60 開口
70 リアバンパ
100 ライセンスプレート
B1 ボルト(第1のボルト)
B2 ボルト(第2のボルト)
Fr 車両前方側
N ナット
O 横軸芯
P 軸芯(ボルトの軸芯)
Rr 車両後方側

Claims (6)

  1. 車両のリアバンパの後側にライセンスプレートが配置され、
    前記リアバンパに形成された開口から前記ライセンスプレートが車体に臨み、
    前記ライセンスプレートが前記車体にボルトで取り外し不能に、かつ、前記ボルトの軸芯周りに回転自在に取り付けられ、
    前記リアバンパが前記車体から取り外される際に前記ライセンスプレートが前記開口を通過するライセンスプレートの取り付け構造であって、
    前記車体にベースブラケットが固定され、
    ナットを備えた第1ブラケットが前記ベースブラケットに横軸芯周りに回転自在に支持されて、前記第1ブラケットが上下方向に沿う第1状態と、前記第1ブラケットが車両前後方向に沿う第2状態とに切り換え自在に構成され、
    前記第1状態における前記第1ブラケットの車両後方側の面に樹脂製の第2ブラケットが重合固定されるとともに、前記ベースブラケットに対する当接部が前記第2ブラケットから車両前方側に突出し、
    前記第1状態で前記ベースブラケット側の被係合部に係合して前記当接部を前記ベースブラケットに圧接させる係合部が前記第2ブラケットに設けられ、
    前記ライセンスプレートが前記第2ブラケットに重なり、前記ボルト及びナットで前記ライセンスプレートと第2ブラケットと第1ブラケットが共締め固定され、
    車両前後方向から見て前記開口は前記ライセンスプレートよりも小さく設定されて、前記ライセンスプレートに覆い隠されているライセンスプレートの取り付け構造。
  2. 前記当接部は、前記第2ブラケットの幅方向両端部の揺動端部から車両前方側にそれぞれ突出し、
    前記係合部は、前記第2ブラケットの幅方向中央部の揺動端部から車両前方側に突出している請求項1記載のライセンスプレートの取り付け構造。
  3. 前記第2ブラケットに形成された第2の係合部が前記第1ブラケットに形成された被係合部に係合して、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに重合固定されている請求項1又は2記載のライセンスプレートの取り付け構造。
  4. 前記第1ブラケットは、前記ベースブラケットに固着された取り付けブラケットを介して前記ベースブラケットに前記横軸芯周りに揺動自在に支持されている請求項1〜3のいずれか一つに記載のライセンスプレートの取り付け構造。
  5. 前記第1ブラケットに設けられたストッパ部が前記第2状態で前記ベースブラケットに当接して前記第1ブラケットを前記第2状態に保持する請求項1〜4のいずれか一つに記載のライセンスプレートの取り付け構造。
  6. 前記ライセンスプレートは長方形状に形成されて長手方向の一端部が前記第2ブラケットと第1ブラケットに共締め固定され、
    前記ライセンスプレートの長手方向の他端部は前記ベースブラケットに第2のボルトで取り外し自在に固定される請求項1〜5のいずれか一つに記載のライセンスプレートの取り付け構造。
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