JP2009040311A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷台の高さ位置を低くすることができるようにする。
【解決手段】金属製の枠部材30を、積荷面28Aを有する荷台パネル28とサイドプレート29とで高さ方向から挟み付けて荷台パネルユニットPとして一体化する。このユニット化された状態で、リアフレーム4に仮組みすると、枠部材30の前後の締着部34F,34Rがリアフレーム4の前後の受け部23A,26Aに直接当接する。荷台パネル28の各収容凹部40を通して第1の締着具41を枠部材30をリアフレーム4に対して締め込んでやれば、締め込み部位において荷台パネル28を介在させない分だけ、積荷面28Aの高さ位置を低くすることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は自動二輪車に関する。
従来より、車両後部に荷台を備えたスクータ型自動二輪車においては、荷台は車体フレームに上に固定されている。下記特許文献1では、荷台上にさらにリヤキャリアが搭載されている。ここに開示されたリヤキャリアは、リヤキャリアを荷台と共に、ブラケットを介して車体フレームに対してボルト締めして固定されている。
特開平8−40331号公報
上記公報によると、車体パネルから順に、ブラケット、荷台、リヤキャリアと積み上げられた状態でボルトによって締め付けられる構造である。したがって、従来の構造の場合、車体フレームからリヤキャリアに至るまでの各部材の厚み寸法が順に積算されてゆくため、仮にリヤキャリアを搭載しない仕様を考慮してもなお、荷台の高さ位置が高くなってしまうことが懸念された。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、荷台の高さ位置をできるだけ低くすることができる自動二輪車を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、本発明は、シートの車両後方に荷台が配されてなる自動二輪車であって、荷台パネルと、この荷台パネルに組み付けられ同パネルと共に一体化された荷台パネルユニットを構成する金属製の枠部材と、この枠部材に設けられた締着部と、車両フレームに設けられ締着部と直接当接する受け部と、締着部に直接当接すると共に、締着部を受け部に対して上方から重ねて締め付けることで、荷台パネルユニット全体を車両フレームに固定可能とする第1の締着具とを備えてなる構成とした。
本発明によれば、本発明に係る荷台は、金属製の枠部材と荷台パネルとが予め一体化されて荷台パネルユニットとなっているため、枠部材に設けられた締着部を車両フレーム側の受け部に直接当接させそのまま第1の締着具にて締め付けを行うことで、荷台パネルユニットを固定することができる。仮に、枠部材と荷台パネルとを一体化させることなく、車両フレーム側への固定を行おうとすれば、第1の締着具は枠部材と荷台パネルとを共締めする必要がある。その場合には、締着部位においては車両フレーム、枠部材、荷台パネルが高さ方向に積み上がる。しかし、本発明では枠部材を車両フレームに直接当接させることで、荷台パネルを介在させないため、荷台パネルの厚みに相当する分だけ、荷台の高さを低くすることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。図1において、1は後部に荷台を有したスクータ型自動二輪車の全体を示している。車体フレーム5はヘッドパイプ2、ダウンチューブ3、および左右に一対配されたリアフレーム4とから構成されている。ヘッドパイプ2にはステアリング軸6が回動可能に挿通されている。ステアリング軸6の下端部には左右一対のフロントフォーク7が設けられており、このフロントフォーク7によって前輪8が支持されている。車両の中央部には、シリンダ20の軸線を車両前後方向に向けたエンジンEが配されている。エンジンEは車体フレーム5に支持されたユニットスイング式エンジンであり、その駆動力は動力伝達部9を介して後輪10に伝達されるようになっている。
車両の略全体は車体フレーム5に固定された車体カバー11によって覆われている。車体カバー11のうち車両の前部はレッグシールドとして機能する車体本体12となっている。車体本体12はヘッドパイプ2に対し車両前後方向から挟み込むようにして車体フレーム5に固定されている。車体本体12の後部下端には略水平に足置き台13が連続し、その下面側にはアンダーカバー14が取り付けられている。足置き台13の後端とシート15の前部との間はシートアンダーカバー16によって覆われ、シートアンダーカバー16の後方は左右一対のサイドアンダーカバー17によって覆われている。シート15の後方には荷台パネルユニットPが設けられている。
シート15の下方には燃料タンク18が配されている。燃料タンク18の外側面には一対の取り付け片18Aが外方へ張り出している一方、両リアフレーム4の上側水平部4Aの車両前端部寄りには長孔19A付きのブラケット19が固着され、両取り付け片18Aはこのブラケット19上に載せられ、長孔19Aへボルトを締め込むことによって燃料タンク18全体が固定されている。燃料タンク18の上面における前端部とシート15の裏面前端部との間はヒンジ20によって接続されている。これによって、シート15全体はヒンジ20を中心として後端部側を車両前後方向へ鉛直面内で回動可能となっている。シート15の回動範囲は、ほぼ垂直に切り立った姿勢から、燃料タンク18の上部を覆う水平姿勢に至る間に設定されている。
燃料タンク18の後方で両リアフレーム4の上側水平部間には、センタークロスメンバ21が架設され、ここにはシート15をロックするためのロック機構が備えられている。センタークロスメンバ21の後方において、両リアフレーム4の上側水平部4A間には、バッテリ46を格納するための樹脂製のトレイ部材22が略水平に配されている(図6参照)。このトレイ部材22はリアフレーム4の後端部付近にまで延び、リアフレーム4に対しねじ等によって全体の取り付けがなされている。トレイ部材22の両側片22Aの上端縁は車幅方向外方へ屈曲し、対応するリアフレーム4の下面に当接している。トレイ部材22の底面は、前部側においてはバッテリ46を安定して支持するために水平面を有しているが、後部側においては車幅方向中央部が後輪10との干渉を回避するために、上方へ湾曲して後輪逃がし部22Bとなっている。
上記したバッテリ46及びトレイ部材22は、リアフレーム4に取り付けられる荷台パネルユニットPによって上方から覆い隠される。まず、荷台パネルユニットPが取り付けられるリアフレーム4側の構造を説明すると、図2に示すように、リアフレーム4の後端部同士の間にはリアクロスメンバ23が架設されている。リアクロスメンバ23は金属製の板材を、下方へ開口する中空の角柱状をなすように折り曲げて形成され、上面がリアクロスメンバ23の上端より上方に位置するようにして取り付けられる。このことから、リアクロスメンバ23の上面は荷台パネルユニットPの後部側を支持する後側受け部23Aとなる。リアクロスメンバ23の上面で車幅方向の両端部寄りには一対の貫通孔23Bが形成されている。両貫通孔23Bの下面側には、図6に示すように、ナット24が同心で溶接によって固着されている。なお、リアクロスメンバ23の後面における車幅方向中央部にはブラケット26が取り付けられ、図示しないリアランプを含むランプユニットを固定可能である。
リアフレーム4の上面において、リアクロスメンバ23の前方には一対の装着片26が車幅方向内側を向いて相互に対向した状態で配置されている。両装着片26は金属製の板材よりなるとともに、前後両側縁部を下向きに折り曲げて形成されている。装着片26全体は、リアフレーム4に対して溶接によって取り付けられ、上面はリアフレーム4の上面より上方に位置するようにしてある。また、装着片26の上面は荷台パネルユニットPの前部側を支持する前側受け部26Aであり、その高さ位置はリアクロスメンバ23の上面(後側受け部23A)の高さ位置とほぼ同じである。両装着片26の先端部にはそれぞれ貫通孔26Bが形成され、それぞれの下面には図4に示すように、ナット27が同心で溶接によって固着されている。
荷台パネルユニットPは、上面が積荷面28Aとなった荷台パネル28と、車幅方向に対向する一対のサイドパネル29と、これらによって挟持される金属製の枠部材30とからなっている。荷台パネルユニットPを構成するこれら各部材は予めユニット化され、仮組みにより一体化された状態でリアフレーム4側への組み付けがなされる。
荷台パネルユニットPを構成する枠部材30は、金属製のパイプ材によって形成された基枠部30Aを有している。基枠部30Aは略方形状をなすように形成されているが、本実施形態では車両前部側に位置する辺(長辺部30Bと言う)が、車両後部側に位置する辺(短辺部30Cと言う)よりも長めとなるように形成されている。短辺部30Cの前面で車幅方向両端部寄り(リアフレーム4の中心よりも車幅方向外方にずれた位置)には一対の後側突片31Rが前方へ向けてかつ水平に突出している。後側突片31Rは図5に示すように、短辺部30Cの内側面における高さ方向の略中央部に取り付けられ、ここにはボルト通し孔31Aが貫通している。同様に、長辺部30Bにおいても、車幅方向両端部寄りに一対の前側突片31Fが前方へ向けて突出した状態で、かつ後側突片31Rとほぼ同じ高さ位置をもって取り付けがなされ、同様にボルト通し孔31Aが貫通して形成されている。
荷台パネルユニットPが組み立てられたときに、基枠部30Aの車幅方向両側辺部(長辺部30Bと短辺部30Cとを接続する辺部)は、荷台パネル28から車幅方向外方へ突出し、それぞれは側方緊縛部30Dとされている。両側方緊縛部30Dには積み荷を紐等で縛り付けるときに、紐等の引っ掛けに使用する前後一対のフック32が下向きに突出した状態で設けられている。
短辺部30Cの車幅方向中央部には、金属製のパイプ材によって車両平面視で略C字状に曲げ形成された後方緊縛部30Eが配されている。この後方緊縛部30Eも側方緊縛部30Dと同様、荷台パネルユニットPが構成されたときに、前部側の一部を除き荷台パネル28から後方へ突出するようになっている。また、後方緊縛部30Eにおける後側の両コーナ部にもフック32が下向きに突出した状態で設けられている。後方緊縛部30Eは基枠部30Aの短辺部30Cに対し金属板よりなるブラケット33を介して取り付けられ、基枠部30Aとほぼ同じ高さ位置となっている。ブラケット33は基枠部30Aの短辺部30C及び後方緊縛部30Eの外面に対しこれらのほぼ中央高さ位置に溶接によって取り付けられている。
ブラケット33は、リアクロスメンバ23の後側受け部23Aと対向する平坦面(後側締着部34Rと言う)を有し、後側受け部23Aとは平面同士が直接当接し合う関係にある。両後側締着部34Rにはリアクロスメンバ23の貫通孔23Bとそれぞれ同心で整合可能な後側挿通孔35Rが貫通して形成されている。一方、基枠部30Aの長辺部30Bにおいて両前側突片31Fよりも車幅方向内側位置には前側締着部34Fが後方へ向けて水平に突出している。両前側締着部34Fは長辺部30Bのほぼ中央高さ位置に取り付けられ、前記両装着片26の前側受け部26Aと直接平面同士が当たり合う関係にある。また、前側締着部34Fには前側受け部26Aの貫通孔26Bと同軸で整合可能な前側挿通孔35Fが貫通して形成されている。
荷台パネル28は合成樹脂材によって一体に形成されている。荷台パネル28の積荷面28Aは水平な平坦面となっており、その外縁には車幅方向に対向する両側壁28Bとこの両側壁28Bに連続して後壁28Cが下向きに突出して形成されている。両側壁28Bには前後に離間して一対ずつ、後側壁には車幅方向に離間して一対の上部凹溝36Uがそれぞれ下縁側から縦向きに切り込まれ、それぞれは前記した側方緊縛部30D及び後方緊縛部30Eを挿通させることができる。
荷台パネル28の下面側には、荷台パネル28を枠部材30及びサイドパネル29と一体化させるためのボス部37が計4箇所設けられ、それぞれは枠部材30の各突片31F,31Rに対応した位置に配されている。各ボス部37は荷台パネル28の内面から一体にかつ下向きに突出して形成されており、図5に示すように、一側面が開口する角筒状に形成されている。各ボス部37の底面壁には突片31F,31Rのボルト通し孔31Aと整合するボルト通し孔37Aが貫通しているとともに、底面壁にはU字状に形成された金属製の留め具38が取り付けられている。この留め具38は、各ボス部37の底面壁に対し弾性力をもって上下方向から挟持することで保持され、かつボス部37のボルト通し孔37A及び突片31F,31Rのボルト通し孔31Aと同軸で整合するバーリング筒38Aを備え、このバーリング筒38A内に形成されたボルト(第2の締着具39)によって締め込みを可能にしている。
荷台パネル28には計4箇所に収容凹部40が配されており、ここからは荷台パネルユニットP全体をリアフレーム4へ固定するための第1の締着具41であるボルトが挿通される。各収容凹部40は図4等に示すように、下方へは貫通孔40Aとなって開口する円筒状をなして下向きに突出している。各収容凹部40は荷台パネルユニットPがリアフレーム4に仮付けされた状態で、両前後締着部34F,34Rにおける挿通孔35F,35Rとリアフレーム4における両受け部23A,23Rに形成された貫通孔23B,26Bとそれぞれ同軸で整合可能である。また、各収容凹部40の深さは締め込まれた第1の締着部41の頭部が積荷面28Aから突出しないような寸法に設定され、かつその孔径は第1の締着具41の頭部及びワッシャの外径よりも充分に大きい寸法に設定されている。
一方、荷台パネル28の前端縁で車幅方向両端部には一対のサイドブロック42が前方へ張出しつつ上方へ突出するようにして膨出形成されている。両サイドブロック42は車両後方視で略直角三角形状をなし、その後面はシート15が閉じられた状態においても後方へ露出するようになっている。また、両サイドブロック42において車幅方向に対向する側面はほぼ鉛直に切り立っていて、抜け止め部材43を組み込んだり、取り外したりする際の案内を行うことができる。抜け止め部材43はバッテリ46のほぼ真上に位置して、バッテリ46の抜け止めを行っている(なお、図3では抜け止め部材43を取り外してバッテリ46を露出させた状態が示されている)。
両サイドブロック42の上面でほぼ前半部は後半部よりも一段低く形成され、ここには第1・第2の取り付け台座44,45が配されており、各取り付け台座44,45は車幅方向に並列して配置され、かつ車幅方向内側に位置する第2の取り付け台座45側は第1の取り付け台座44に比べて若干高い位置に形成されている。第1の取り付け台座44に対してはサイドアンダーカバー17に対する取り付けがなされ、第2の取り付け台座45に対しては抜け止め部材43に対するねじ止めがなされる。
抜け止め部材43は合成樹脂材によって横長の略直方体形状をなして形成されている。抜け止め部材43はバッテリ46に対する抜け止めを可能にするとともに、内部を小物収容室として利用できるよう、中空状に形成されている。抜け止め部材43の車幅方向の両外側面の上端部寄りには、一対の張出片43Aが水平に張出し形成され、第2の取り付け台座45の上面へねじ締め可能である。また、この実施形態では、荷台パネル28の前端縁の車幅方向中央部には抜け止め部材43の下面側へねじ止めするための延長片47が形成されている。
一方、両サイドパネル29は合成樹脂材にて一体に形成され、車両前後方向に沿って延出して形成されるとともに、後端側は車幅方向内方へ回り込むようにして湾曲している。これによって、両サイドパネル29は荷台パネル28の下方空間を車幅方向両側及び後方の一部から覆い隠すことができる。サイドパネル29の両側面のうち前部側は略鉛直方向に延びるストレート部29Aとなっているが、ストレート部29Aより後方の全範囲は下部側が車幅方向内方へ向けて湾曲する湾曲部29Bとなっている。荷台パネルユニットPは、仮組みされた状態でリアフレーム4の後方から前方へ向けて押し込まれるようにして装着がなされるが、その間、両サイドパネル29の湾曲部29Bは図7に示すように、前記したトレイ部材22における後部側の外側面を車幅方向から抱きかかえるようにして、前方へ摺接してゆく。そして、荷台パネルユニットPがリアフレーム4に対し正規位置まで押し込まれたら、両サイドパネル29の後端部寄りの底面に形成された止め孔49を通してトレイ部材22の対応位置に配されたナット付きの受け部50へねじ51によって締め込むことによって、両サイドパネル29の下部側の固定がなされる。
両サイドパネル29における側面の上縁部には、前端縁から後部先端に至る全長さ範囲に亘って張出縁29Cが内向きに張り出している。この張出縁29Cの外周側には全縁に亘って、図5等に示すような段差縁29Dが水平にかつ一段低く形成されていて、荷台パネル28の側壁28Bの下縁を載置可能としている。張出縁29Cにおいて、荷台パネル28の各上部凹溝36Uのうち側方緊縛部30Dを外方へ導出させるものと対応する位置には、下部凹溝36Lが凹み形成されている。張出縁29Cの内周側であって枠部材30の各突片31F,31Rと対向する位置にはボルト孔付きの係止部48が突出している。かくして、枠部材30を上下の凹溝36U,36Lに挿通させつつ、荷台パネル28と両サイドパネル29との間で挟持すると、突片31F,31R、係止部48、及びボス部37が対向しかつこれらのボルト通し孔31A、37Aが同軸で整合するため、ワッシャ等を介して留め具38に対して第2の締着具39を用いて締め込みを行えば、荷台パネル28、枠部材30及び両サイドパネル29が一体化され、荷台パネルユニットPとして組み立てられる。
なお、抜け止め部材43は荷台パネルユニットPをリアフレーム4に固定した後に取り付けを行ってもよく、あるいは抜け止め部材43も荷台パネルユニットP中に予め組み込んでおき、その状態でリアフレーム4への固定を行っても良い。その意味では、荷台パネルユニットPは、抜け止め部材43を構成要素とする態様も含まれる。
以上のように、本実施形態によれば、荷台パネル28、枠部材30及び両サイドパネル29を一体化して荷台パネルユニットPとしておくことができるようにしたため、取り扱い性に優れるとともに、リアフレーム4への組付け作業を迅速に行うことができる。ユニット化したことによる利点として、次の点も挙げることができる。荷台パネルユニットPをリアフレーム4へ固定するにあたり、枠部材30の前後の締着部34F,34Rとリアフレーム4の前後の受け部23A,26Aとを、直接当たり合わせてボルト締めすることができる。つまり、ユニット化をしない場合には、枠部材30に加え荷台パネル28も共締めする必要があり、そうなると荷台パネル28の厚み分だけ積荷面28Aの高さ位置が上がってしまうが、本実施形態では締着部位において荷台パネル28を介在させないため、積荷面28Aの高さを低くすることができる。
上記した実施形態からは、以下のような技術思想を抽出することができる。
(1) 荷台パネル28の表面には、締着部34F,34Rに対応した位置に収容凹部40が凹み形成され、かつこの収容凹部40の底面は締着部34F,34Rを外部に露出させるよう開口するとともに、収容凹部40内へ第1の締着具41を挿通して締め込んだときに、第1の締着具41の頭部が収容凹部40内に収容可能な構成である。
このような構成によれば、第1の締着具41の頭部が荷台パネル28の収容凹部40内に収められるため、第1の締着具41の頭部が荷台パネル28表面から突出する高さを抑制できる。
(2) 収容凹部40は、前記第1の締着具41の頭部における軸方向の高さ寸法と略同等の深さに形成されるとともに、前記収容凹部40の底部には前記第1の締着具41の頭部の外径より大径の貫通孔40Aが形成されている構成である。
このような構成とすれば、第1の締着具41の頭部は収容凹部40内に収められて荷台パネル28表面から突出しないため、積荷を安定して支持することができる。収容凹部40の底面には頭部の外径より大きな孔径をもって締着部34F,34Rを露出させるため、第1の締着具41の頭部全面を締着部34F,34Rに当接させることができ、これによって締着部34F,34Rに対して締め付け力を確実に作用させることができる。
(3) 枠部材30はパイプ材によって形成されるとともに、その外周面の下端より高い位置から締着部34F,34Rが張り出すことによって、枠部材30の下端位置を受け部23A,26Aよりも低位とした構成である。
このような構成であれば、車両フレームに対する荷台パネルユニットPの取り付け高さ位置を、枠部材30の下端より高い位置に設定したため、その分荷台パネルユニットPの取り付け高さ位置が車両フレームに対して低められ、もって荷台の高さを低くすることができる。
(4) 荷台パネル28を合成樹脂製である構成とすれば、荷台パネル28を合成樹脂材によって形成しても、枠部材30による補強効果によって荷台パネルユニットPとしては必要な強度が確保されているため、自動二輪車全体の軽量化に寄与する。
(5) 荷台パネル28の上面に積荷面28Aを形成し、枠部材30が荷台パネル28の裏面側に取り付けられている構成とすれば、荷台パネル28の上面を平坦な積荷面28Aとすることができる。
(6) 荷台パネル28の裏面に枠部材30に対する取付け用のボス部37を設ける構成とすれば、荷台パネル28に対する枠部材30の取り付け部位(ボス部)が荷台パネルの裏面側に位置し、表面側には取り付けのための構造が露出しないことから、外観が向上し、さらにそのような取り付け構造によって積荷面28Aに凹凸を生じさせないため、積荷面28Aの平坦化にも寄与する。
(7) 荷台パネルユニットPが、荷台パネル28における車両幅方向の両側縁において鉛直方向でかつ略車両前後方向に延びる外側面を有するサイドパネル29も一体化されている構成とすれば、荷台パネルユニットPの取り付けによって直ちに荷台パネル28の下方空間を覆い隠すことができる。また、そのような部材をも荷台パネルユニットに一体化させれば、部品の取り扱い性がより一層高められる。
(8)荷台パネルユニットPは、前記荷台パネル28と前記サイドパネル29との間に前記枠部材30を挟み込んだ状態で、第2の締着具39にて締め付けられることによって一体化されている構成である。
このような構成とすれば、サイドパネル29の取り付け作業が荷台パネルユニットPの一体化作業を兼ねるため、組み付け作業性に優れるとともに、組み付け位置が集約化されることから、荷台パネルユニットPの構造も簡素化される。
(9) 枠部材30は、荷台パネル28に対し車両幅方向外方へ突出する少なくとも一対の側方緊縛部30Dと、車両後方へ突出する後方緊縛部30Eとを備える構成である。
このような構成とすれば、枠部材30は車両幅方向と後方へそれぞれ突出する側方緊縛部30Dと後方緊縛部30Eとを備えるため、積荷の緊縛を直交する方向において行うことができる。
(10) 両側方緊縛部30Dが相互に連結されて全体として方形枠状に形成されている構成であれば、つまり両側方緊縛部30Dが相互に連結されて単一部材化される構成であれば、枠部材30自体の強度も高くなり、結果として荷台パネル28に対する強度アップも図れる。
(11)後方緊縛部30Eの車両前方側端部と側方緊縛部30Dとの間が、締着部34Rを構成するブラケット33によって連結されている構成とすれば、枠部材30の強度をより一層高めることができる。加えて、側方・後方の両緊縛部30D,30E同士をつなぐ部材を利用して締着部34Rとしたため、枠部材30の構造も簡素なものとすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態の荷台パネルユニットPはサイドパネル29を構成部品に含むが、サイドパネル29を含まず枠部材30と荷台パネル28のみによって構成されるものであってもよい。
(2)本実施形態では、荷台パネルユニットPに関し、枠部材30を荷台パネル28とサイドパネル29とで挟持しねじ止めによって一体化する構造を示したが、樹脂クリップを用いて一体化してもよい。また。枠部材30は荷台パネル28とサイドパネル29とによって挟んで保持される必要はなく、いずれか一方の部材に取り付けるようにしてもよい。
自動二輪車の側面図 荷台パネルユニットの分解斜視図 荷台パネルと燃料タンクの周辺を破断して示す平面図 図3のIV−IV線断面図 図3のV−V線断面図 荷台パネルユニットを車体フレームに装着する前の状況を後面側から示す断面図 図3のVII−VII線断面図
符号の説明
15…シート
23A,26A…受け部
28…荷台パネル
28A…積荷面
29…サイドパネル
30…枠部材
30D…側方緊縛部
30E…後方緊縛部
33…ブラケット
34F,34R…締着部
37…ボス部
39…第2の締着具
40…収容凹部
41…第1の締着具
P…荷台パネルユニット

Claims (12)

  1. シートの車両後方に荷台が配されてなる自動二輪車であって、
    荷台パネルと、
    この荷台パネルに組み付けられ同パネルと共に一体化された荷台パネルユニットを構成する金属製の枠部材と、
    この枠部材に設けられた締着部と、
    車両フレームに設けられ前記締着部と直接当接する受け部と、
    前記締着部に直接当接すると共に、前記締着部を前記受け部に対して上方から重ねて締め付けることで、前記荷台パネルユニット全体を前記車両フレームに固定可能とする第1の締着具とを備えてなることを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記荷台パネルの表面には、前記締着部に対応した位置に収容凹部が凹み形成され、かつこの収容凹部の底面は前記締着部を外部に露出させるよう開口するとともに、前記収容凹部内へ前記第1の締着具を挿通して締め込んだときに、前記第1の締着具の頭部が前記収容凹部内に収容可能であることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記収容凹部は、前記第1の締着具の頭部における軸方向の高さ寸法と略同等の深さに形成されるとともに、前記収容凹部の底部には前記第1の締着具の頭部の外径より大径の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車。
  4. 前記枠部材はパイプ材によって形成されるとともに、その外周面の下端より高い位置から前記締着部が張り出すことによって、前記枠部材の下端位置を前記受け部よりも低位としてあることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  5. 前記荷台パネルは合成樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  6. 荷台パネルの上面には積荷面が形成され、前記枠部材は前記荷台パネルの裏面側に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  7. 前記荷台パネルの裏面には枠部材に対する取付け用のボス部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の自動二輪車。
  8. 前記荷台パネルユニットは、前記荷台パネルにおける車両幅方向の両側縁において鉛直方向でかつ略車両前後方向に延びる外側面を有するサイドパネルも一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  9. 前記荷台パネルユニットは、前記荷台パネルと前記サイドパネルとの間に前記枠部材を挟み込んだ状態で、第2の締着具にて締め付けられることによって一体化されていることを特徴とする請求項8に記載の自動二輪車。
  10. 前記枠部材は、前記荷台パネルに対し車両幅方向外方へ突出する少なくとも一対の側方緊縛部と、車両後方へ突出する後方緊縛部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  11. 前記両側方緊縛部は相互に連結されて全体として方形枠状に形成されていることを特徴とする請求項10に記載の自動二輪車。
  12. 前記後方緊縛部の車両前方側端部と、前記側方緊縛部との間は前記締着部を構成するブラケットによって連結されていることを特徴とする請求項11に記載の自動二輪車。
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CN105151174A (zh) * 2015-09-10 2015-12-16 力帆实业(集团)股份有限公司 一种骑式摩托车货架结构及其安装方法

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