JP2007296884A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増やすことなく、車体メンバーの剛性を高めることができる車体前部構造を提供する。
【解決手段】車体前部構造10は、左アッパーメンバー16内に収納された状態において、断面略コ字状を形成する3つの壁部51,52,53にそれぞれ溶接され、アッパーパネル48の締結孔55に臨むように配置された左バルクヘッド31と、アッパーパネル48の外側で、かつ締結孔55に臨む部位に配置され、左フロントフェンダー27に取り付け可能な第2左フェンダー取付ブラケット33と、第2左フェンダー取付ブラケット33を左バルクヘッド31に締結して第2左フェンダー取付ブラケット33および左バルクヘッド31を左アッパーパネル48に取り付ける左締結部材32とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、左右のフロントフェンダー内に左右のアッパーメンバーがそれぞれ車体前後方向を向いて設けられた車体前部構造に関する。
車両のなかには、車体前後方向に延びる車体メンバーとしてのホイールエプロンレインフォースメント(アッパーメンバー)を備え、アッパーメンバーにブラケット部材を介してフェンダーを取り付けるように構成した車両前部構造が知られている。
このアッパーメンバーは、下側が開放した略コ字状断面のアッパーパネルにロアーパネルを接合することでアッパーパネルの下側を閉塞し、アッパーパネルおよびロアーパネルで略矩形状の中空閉断面に形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−193147公報
特許文献1のアッパーメンバーには、例えば、車両走行の際に、前・後輪側から比較的大きな荷重が作用することが考えられる。そこで、アッパーメンバーを中空閉断面に形成することで剛性を確保している。
ここで、アッパーメンバーの剛性をさらに高めるために、アッパーメンバーに補強部材を設けることが考えられる。
しかし、アッパーメンバーにはフェンダーを取り付けるために、ブラケット部材が設けられている。
このため、車体メンバーとしてのアッパーメンバーの剛性を高めるためには、ブラケット部材の他に補強部材を個別に設ける必要があり、部品点数が多くなる。
本発明は、部品点数を増やすことなく、車体メンバーの剛性を高めることができる車体前部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体メンバーが車体前後方向を向いて設けられ、この車体メンバーが、車体外側に開口が形成された断面略コ字状のフレーム部と、このフレーム部に接合して前記開口を塞ぐフタ部とで中空状の断面略矩形体に形成された車体構造において、
前記フレーム部内に収納された状態で、前記断面略コ字状を形成する3つの壁部にそれぞれ溶接され、前記フタ部に形成された締結孔に臨むように配置されたバルクヘッドと、前記フタ部の外側で、かつ前記締結孔に臨む部位に配置され、車体構成部品に取り付け可能な部品取付ブラケットと、前記締結孔に貫通させて、前記部品取付ブラケットを前記バルクヘッドに締結することで、前記部品取付ブラケットおよび前記バルクヘッドを前記フタ部に取り付ける締結部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明において、前記バルクヘッドは、前記車体メンバーの中空部を仕切るように略矩形状に形成されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明において、前記車体メンバーはフェンダーの内側に設けられたアッパーメンバー、前記フレーム部はアッパーエクステンション、前記フタ部はアッパーパネル、前記車体構成部品はフェンダーであって、前記バルクヘッドに前記締結部材を締結するための支持孔を備え、前記フタ部の締結孔を、前記バルクヘッドの支持孔よりも大きな孔径に形成したことを特徴とする。
請求項4に係る発明において、前記バルクヘッドは、前記3つの壁部のうち、前記フタ部に臨む壁部に溶接される内取付片と、このフタ部に形成された締結孔に臨む外取付片とを備え、この外取付片に対して前記内取付片が車体前後方向において反対側に向けて設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、車体メンバー内にバルクヘッドを収納し、バルクヘッドを断面略コ字状を形成する3つの壁部にそれぞれ溶接するとともに、締結孔に臨ませた。
そして、締結孔を貫通した締結部材で、部品取付ブラケットをバルクヘッドに締結することで、部品取付ブラケットおよびバルクヘッドをフタ部に取り付けた。
よって、バルクヘッドが3つの壁部およびフタ部に取り付けられて、バルクヘッドで閉断面内の四面(4つの壁部)を拘束するので、バルクヘッドで車体メンバーの剛性を高めることができる。
さらに、部品取付ブラケットおよびバルクヘッドをフタ部に締結部材で取り付けた。すなわち、バルクヘッドをフタ部に取り付ける締結部材を、部品取付ブラケットをフタ部に取り付ける締結部材として兼用することができる。
よって、バルクヘッドをフタ部に取り付ける締結部材と、部品取付ブラケットをフタ部に取り付ける締結部材とをそれぞれ個別に設ける必要がなく、部品点数を増やさないようにできる。
このように、バルクヘッドをフタ部に締結部材で取り付けるとともに、この締結部材を用いて部品取付ブラケットをフタ部に取り付けることで、部品点数を増やすことなく、車体メンバーの剛性を高めることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、バルクヘッドを略矩形状に形成することで、バルクヘッドで車体メンバーの中空部を仕切るようにした。
これにより、エンジンルーム内の熱気が車体メンバーの中空部を経て、例えば、エアーコンデショナの吸入口に伝わることをバルクヘッドで防ぐことができるという利点がある。
加えて、エンジンルーム内の騒音が車体メンバーの中空部を経て車室内に伝わることをバルクヘッドで防ぐことができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、フタ部の締結孔をバルクヘッドの支持孔よりも大きな孔径に形成した。
ここで、フレーム部としてのアッパーエクステンションにバルクヘッドを溶接した状態において、製造公差や組立公差でバルクヘッドの支持孔が公差範囲内でずれることが考えられる。
そのため、アッパーエクステンションの開口を、フタ部としてのアッパーパネルで塞ぐとともに締結孔をバルクヘッドに臨ませる際に、締結孔をバルクヘッドの支持孔に合わせ難くなることが考えられる。
そこで、フタ部の締結孔をバルクヘッドの支持孔よりも大きな孔径に形成することで、製造公差や組立公差を吸収して、バルクヘッドの支持孔に締結孔を容易に合わせることができるという利点を得る。
請求項4に係る発明では、外取付片に対して内取付片を車体前後方向において反対側に向けて設けた。内取付片は外取付片と反対側にあるので、スポット溶接用の電極で内取付片を挟む際に外取付片が邪魔にならない。
よって、内取付片をフレーム部の壁部に容易にスポット溶接することができる。
これにより、フレーム部の3つの壁部にバルクヘッドをスポット溶接することが可能になり、外取付片をフタ部に取り付けることで、車体メンバーの四面(4つの壁部)をバルクヘッドで容易に拘束することができる。
したがって、車体メンバーの剛性を容易に高めることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向に従い、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
なお、本実施の形態においては、車体構造として車体前部構造10を例示するが、車体構造は車体前部構造10に限定するものではない。
図1は本発明に係る車体前部構造を示す斜視図、図2は本発明に係る車体前部構造でエンジンフードおよびフロントフェンダーを支えた状態を示す斜視図である。
車体前部構造10は、車体前部の左右側に前後方向に延びる左右のフロントサイドフレーム11,12を備え、左右のフロントサイドフレーム11,12のそれぞれの上側後方に左右のフロントピラー13,14を備え、左フロントピラー13の下端部から前方に向けて左アッパーメンバー(車体メンバー)16を延ばし、左アッパーメンバー16の下端部16aを左フロントサイドフレーム11の外側に配置し、左フロントサイドフレーム11に左連結部材18を介して下端部16aを連結し、右フロントピラー14の下端部から前方に向けて右アッパーメンバー(車体メンバー)17を延ばし、右アッパーメンバー17の下端部17aを右フロントサイドフレーム12の外側に配置し、右フロントサイドフレーム12に右連結部19を介して下端部17aを連結したものである。
この車体前部構造10は、左フロントサイドフレーム11と左アッパーメンバー16との間に、左前輪(図示せず)を覆う左ホイールハウス21を備え、右フロントサイドフレーム12と右アッパーメンバー17との間に、右前輪(図示せず)を覆う右ホイールハウス22を備え、左右のフロントサイドフレーム11,12のそれぞれの前端部にフロントバルクヘッド23を備える。
さらに、車体前部構造10は、左アッパーメンバー16が左フロントフェンダー(車体構成部品)27内に車体前後方向を向いて設けられ、左アッパーメンバー16の上壁部52に第1左フェンダー取付ブラケット25を備え、右アッパーメンバー17が図示しない右フロントフェンダー(車体構成部品)内に車体前後方向を向いて設けられ、右アッパーメンバー17の上壁部59に第1右フェンダー取付ブラケット26を備える。
なお、前記右フロントフェンダーは、左フロントフェンダー27と左右対称の部材である。
加えて、車体前部構造10は、左アッパーメンバー16の内部に左バルクヘッド(バルクヘッド)31が収納され、左バルクヘッド31に左締結部材(締結部材)32を用いて、第2左フェンダー取付ブラケット(部品取付ブラケット)33が締結され、右アッパーメンバー17の内部に右バルクヘッド(バルクヘッド)35が収納され、右バルクヘッド35に右締結部材(図示せず)を用いて第2右フェンダー取付ブラケット(部品取付ブラケット)37が締結されている。
第1、第2の左フェンダー取付ブラケット25,33で左フロントフェンダー27を支え、第1、第2の右フェンダー取付ブラケット26,37で右フロントフェンダー(図示せず)を支える。
加えて、第1左フェンダー取付ブラケット25の載せ部材38および第1右フェンダー取付ブラケット26の載せ部材39でエンジンフード29を支える。
載せ部材38,39はゴム製の部材である。
なお、左アッパーメンバー16は、右アッパーメンバー17と左右対称の部材であり、以下左アッパーメンバー16について説明して右アッパーメンバー17の説明を省略する。
また、左締結部材32は、右締結部材と左右対称の部材であり、以下左締結部材32について説明して右締結部材の説明を省略する。
さらに、第2左フェンダー取付ブラケット33は、第2右フェンダー取付ブラケット37と左右対称の部材であり、以下第2左フェンダー取付ブラケット33について説明して第2右フェンダー取付ブラケット37の説明を省略する。
以下、本発明に係る車体前部構造の要部を図3〜図6に基づいて説明する。
図3は本発明に係る車体前部構造の左アッパーメンバーに左バルクヘッドおよび左フェンダー取付ブラケットを取り付けた状態を示す斜視図である。
左アッパーメンバー16の外壁部54に左バルクヘッド31および第2左フェンダー取付ブラケット33が左締結部材32を用いて締結されている。
具体的には、左フロントフェンダー27の前側下部27aから前下取付片41が車体前方に向けて突出され、前下取付片41が第2左フェンダー取付ブラケット33にボルト42で取り付けられている。
一方、左フロントフェンダー27の前側上部27bは、前上取付片44が、図2に示す前後のボルト43,43を用いて第1左フェンダー取付ブラケット25に取り付けられている。
図4は本発明に係る車体前部構造の左アッパーメンバーから左バルクヘッドおよび左フェンダー取付ブラケットを分解した状態を示す分解斜視図である。
左アッパーメンバー16は、車体外側に開口46が形成された断面略コ字状のアッパーエクステンション(フレーム部)45と、開口46を塞ぐアッパーパネル(フタ部)48とで中空状の断面略矩形体に形成された部材である。
すなわち、左アッパーメンバー16は、中空部49を備える。
アッパーエクステンション45は、略鉛直に内壁部51を有し、内壁部51の上下辺からそれぞれ上下の壁部52,53を互いに平行に延ばすことで、3つの壁部51,52,53で断面略コ字状に形成された部材である。
上壁部52は、開口46側の上隆起部位52aが上方に隆起するように上段部52b(図6も参照)が形成されている。
下壁部53は、開口46側の下隆起部位53aが下方に隆起するように下段部53b(図6も参照)が形成されている。
アッパーパネル48は、内壁部51と略平行に外壁部54を有し、外壁部54の上下辺から上下の折曲縁部54a,54bがそれぞれ平行に折り曲げられ、外壁部54に締結孔55が形成されている。
締結孔55は、左締結部材32のボルト57や左バルクヘッド31の支持孔71より大きな孔径に形成されている。
ここで、アッパーエクステンション45に左バルクヘッド31を溶接した状態において、製造公差や組立公差で左バルクヘッド31の支持孔71が公差範囲内でずれることが考えられる。
そのため、アッパーエクステンション45の開口46をアッパーパネル48で塞ぐとともに締結孔55を左バルクヘッド31の支持孔71に合わせ難くなることが考えられる。
そこで、アッパーパネル48の締結孔55を支持孔71よりも大きな孔径に形成することで、製造公差や組立公差を吸収して支持孔71に締結孔55を容易に合わせることができるようにした。
このアッパーパネル48は、アッパーエクステンション45の上下の隆起部位52a,53a間に嵌め込まれ、上折曲縁部54aが上隆起部位52aにスポット溶接で接合されるとともに下折曲縁部54bが下隆起部位53aにスポット溶接で接合され、開口46を塞ぐ部材である。
アッパーパネル48で開口46を塞ぐことで、アッパーパネル48は、左アッパーメンバー16の外壁の役割を果たす。
すなわち、アッパーパネル48で開口46を塞ぐことで、アッパーパネル48(外壁54)、内壁部51および上下の壁部52,53で左アッパーメンバー16が中空状の断面略矩形体に形成される。
これにより、左アッパーメンバー16の内部に中空部49が形成される。
図5は本発明に係る車体前部構造の左バルクヘッドを示す斜視図である。
左バルクヘッド31は、略矩形状の仕切壁61を有し、仕切壁61の上下の辺61a,61bおよび内外の辺61c,61dで略矩形状に形成された部材である。
この左バルクヘッド31は、上辺61a、外辺61dおよび下辺61bで略コ字状に形成された辺から後折曲縁62が車体後方に向けて折り曲げられ、内辺61cから前折曲縁63が車体前方に向けて折り曲げられている。
仕切壁61の周辺に後折曲縁62および前折曲縁63を備えることで、左バルクヘッド31の剛性が確保される。
後折曲縁62には、上水平部位62aから上取付片65が車体後方に向けて突出され、外鉛直部位62bから外取付片66が車体後方に向けて突出され、下水平部位62cから下取付片67が車体後方に向けて突出されている。
また、前折曲縁63の上部位から内取付片68が車体前方に向けて突出されている。
すなわち、左バルクヘッド31は、上下の辺61a,61bにそれぞれ上取付片65および下取付片67が設けられ、内外の辺61c,61dにそれぞれ内取付片68および外取付片66が設けられている。
外取付片66は、支持孔71を備える。外取付片66の裏面66a(すなわち、図4に示すアッパーパネル48の反対側の面)には、左締結部材32のナット58が支持孔71と同軸上に溶接されている。
図4に戻って、上下の取付片65,67は、アッパーエクステンション45の上下の壁部52,53にそれぞれ接触可能に構成されている。
また、内取付片68は、アッパーエクステンション45の内壁部51に接触可能に構成されている。
さらに、外取付片66は、アッパーパネル48の外壁部54に接触可能に構成されている。外取付片66を外壁部54に接触させた状態において、支持孔71が、アッパーパネル48の締結孔55に対して同軸上に配置される。
第2左フェンダー取付ブラケット33は、基部73から斜め上方に延びる上傾斜部74を備えるとともに、基部73から斜め下方に延びる下傾斜部75を備えることで略V字状に形成された部材である。
基部73は、アッパーパネル48の外壁部54に接触可能に平坦に形成され、取付孔73aが形成されている。取付孔73aは締結孔55に対して同軸上に配置される。
図6は本発明に係る車体前部構造の左アッパーメンバーに左バルクヘッドおよび左フェンダー取付ブラケットを取り付けた状態を示す断面図である。
左バルクヘッド31は、左アッパーメンバー16内の中空部49に収納された状態において、上下の壁部52,53に上下の取付片65,67がそれぞれ溶接され、内壁部51に内取付片68が溶接され、外取付片66が外壁部54に接触されるとともに外取付片66の支持孔71が締結孔55に対して同軸上に配置されている。
図5に戻って、内取付片68は車体前方に向けて折り曲げられ、外取付片66は車体後方に向けて折り曲げられている。
よって、内取付片68は外取付片66と反対側にあるので、スポット溶接用の電極で内取付片68を挟む際に外取付片66が邪魔にならない。
これにより、内取付片68を内壁部51に容易にスポット溶接することができる。
したがって、アッパーエクステンション45の断面略コ字状を形成する3つの壁部51,52,53に左バルクヘッド31をスポット溶接することが可能になる。
さらに、左締結部材32を用いてアッパーパネル48の外壁部54に左バルクヘッド31を取り付けることで、左アッパーメンバー16の4つの壁部51,52,53,54を容易に拘束することができる。
よって、左アッパーメンバー16の剛性を左バルクヘッド31で容易に高めることができる。
図6に示すように、左バルクヘッド31は、左アッパーメンバー16の中空部49を仕切るように略矩形状に形成されている。
アッパーパネル48の外側で、かつ締結孔55に臨む部位に第2左フェンダー取付ブラケット33が配置される。
第2左フェンダー取付ブラケット33は、基部73がアッパーパネル48の外壁部54に接触されるとともに、取付孔73aが締結孔55に対して同軸上に配置されている。
第2左フェンダー取付ブラケット33は、左締結部材32を用いて左バルクヘッド31に締結される。
左締結部材32は、ボルト57およびナット58を備えた部材である。
すなわち、ボルト57を、取付孔73a、締結孔55および支持孔71に差し込み、支持孔71から突出したねじ部57aをナット58にねじ結合することで、第2左フェンダー取付ブラケット33が左締結部材32で左バルクヘッド31に締結される。
このように、左締結部材32を用いて第2左フェンダー取付ブラケット33を左バルクヘッド31に締結することで、第2左フェンダー取付ブラケット33および左バルクヘッド31を、アッパーパネル48の外壁部54に取り付ける。
第2左フェンダー取付ブラケット33は、基部73に上傾斜部74および下傾斜部75を備える。
上傾斜部74は、先端部にライト取付部81が設けられている。ライト取付部81は、ヘッドライト82(図2参照)の取付ブラケット83をボルト84,84・ナット85,85(図4も参照)で取り付けるための部位である。
ナット85,85は、ライト取付部81の裏面に溶接されている。
下傾斜部75は、先端部にフェンダー下取付部86が設けられている。フェンダー下取付部86は、前下取付片41をボルト42・ナット47で取り付けるための部位である。
ナット47は、フェンダー下取付部86の裏面に溶接されている。
フェンダー下取付部86に前下取付片41をボルト止めすることで、フェンダー下取付部86に左フロントフェンダー27の前側下部27aが取り付けられる。
以上説明したように、本発明に係る車体前部構造10によれば、左アッパーメンバー16内に左バルクヘッド31を収納し、左バルクヘッド31を断面略コ字状を形成する3つの壁部51,52,53にそれぞれ溶接するとともに、締結孔55に臨ませた。
そして、締結孔55を貫通した左締結部材32で、第2左フェンダー取付ブラケット33を左バルクヘッド31に締結することで、第2左フェンダー取付ブラケット33および左バルクヘッド31をアッパーパネル48に取り付けた。
よって、左バルクヘッド31が3つの壁部51,52,53およびアッパーパネル48の外壁部54に取り付けられることで、左バルクヘッド31で閉断面内の四面(4つの壁部51,52,53,54)を拘束して、左バルクヘッド31で左アッパーメンバー16の剛性を高めることができる。
さらに、第2左フェンダー取付ブラケット33および左バルクヘッド31をアッパーパネル48に左締結部材32で取り付けた。すなわち、左バルクヘッド31をアッパーパネル48に取り付ける左締結部材32を、第2左フェンダー取付ブラケット33をアッパーパネル48に取り付ける左締結部材32として兼用することができる。
よって、左バルクヘッド31をアッパーパネル48に取り付ける左締結部材32と、第2左フェンダー取付ブラケット33をアッパーパネル48に取り付ける左締結部材32とをそれぞれ個別に設ける必要がなく、部品点数を増やさないようにできる。
このように、左バルクヘッド31をアッパーパネル48に左締結部材32で取り付けるとともに、この左締結部材32を用いて第2左フェンダー取付ブラケット33をアッパーパネル48に取り付けることで、部品点数を増やすことなく、左アッパーメンバー16の剛性を高めることができる。
また、本発明に係る車体前部構造10によれば、左バルクヘッド31を略矩形状に形成することで、左バルクヘッド31で左アッパーメンバー16の中空部49を仕切るようにした。
これにより、エンジンルーム50(図1参照)の熱気が左アッパーメンバー16の中空部49を経て、例えば、図示しないエアーコンデショナの吸入口に伝わることを左バルクヘッド31で防ぐことができる。
加えて、エンジンルーム50内の騒音が左アッパーメンバー16の中空部49を経て車室60(図2参照)内に伝わることを左バルクヘッド31で防ぐことができる。
なお、前記実施の形態で例示した左右のアッパーメンバー16,17、左右のバルクヘッド31,35や第2左右のフェンダー取付ブラケット33,37の形状は適宜変更が可能である。
また、前記実施の形態では、左締結部材32としてボルト57およびナット58を用いた例について説明したが、これに限らないで、例えば、クリップなどの他の締結部材を用いることも可能である。
さらに、前記実施の形態では、車体構造として車体前部構造10を例示したが、これに限らないで、車体後部構造などの他の構造に適用することも可能である。
また、前記実施の形態では、車体メンバーとして左右のアッパーメンバーを例示し、フレーム部としてアッパーエクステンションを例示し、フタ部としてアッパーパネルを例示し、車体構成部品として左右のフロントフェンダーを例示し、部品取付ブラケットとしてフェンダー取付ブラケットを例示したが、車体メンバー、フレーム部、フタ部、車体構成部品および部品取付ブラケットは例示した部材に限定するものではなく、その他の部材に適用することも可能である。
本発明の車体前部構造は、左右のフロントフェンダー内に左右のアッパーメンバーがそれぞれ車体前後方向を向いて設けられた自動車への適用に好適である。
本発明に係る車体前部構造を示す斜視図である。 本発明に係る車体前部構造でエンジンフードおよびフロントフェンダーを支えた状態を示す斜視図である。 本発明に係る車体前部構造の左アッパーメンバーに左バルクヘッドおよび左フェンダー取付ブラケットを取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明に係る車体前部構造の左アッパーメンバーから左バルクヘッドおよび左フェンダー取付ブラケットを分解した状態を示す分解斜視図である。 本発明に係る車体前部構造の左バルクヘッドを示す斜視図である。 本発明に係る車体前部構造の左アッパーメンバーに左バルクヘッドおよび左フェンダー取付ブラケットを取り付けた状態を示す断面図である。
符号の説明
10…車体前部構造、27…左フロントフェンダー(車体構成部品)、16…左アッパーメンバー(車体メンバー)、17…右アッパーメンバー(車体メンバー)、31…左バルクヘッド(バルクヘッド)、32…左締結部材(締結部材)、33…第2左フェンダー取付ブラケット(部品取付ブラケット)、35…右バルクヘッド(バルクヘッド)、36…右締結部材(締結部材)、37…第2右フェンダー取付ブラケット(部品取付ブラケット)、45…アッパーエクステンション(フレーム部)、46…開口、48…アッパーパネル(フタ部)、49…中空部、51、52,53…3つの壁部、55…締結孔、71…支持孔。

Claims (4)

  1. 車体メンバーが車体前後方向を向いて設けられ、この車体メンバーが、車体外側に開口が形成された断面略コ字状のフレーム部と、このフレーム部に接合して前記開口を塞ぐフタ部とで中空状の断面略矩形体に形成された車体構造において、
    前記フレーム部内に収納された状態で、前記断面略コ字状を形成する3つの壁部にそれぞれ溶接され、前記フタ部に形成された締結孔に臨むように配置されたバルクヘッドと、
    前記フタ部の外側で、かつ前記締結孔に臨む部位に配置され、車体構成部品に取り付け可能な部品取付ブラケットと、
    前記締結孔に貫通させて、前記部品取付ブラケットを前記バルクヘッドに締結することで、前記部品取付ブラケットおよび前記バルクヘッドを前記フタ部に取り付ける締結部材と、
    を備えたことを特徴とする車体構造。
  2. 前記バルクヘッドは、前記車体メンバーの中空部を仕切るように略矩形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の車体構造。
  3. 前記車体メンバーはフェンダーの内側に設けられたアッパーメンバー、前記フレーム部はアッパーエクステンション、前記フタ部はアッパーパネル、前記車体構成部品はフェンダーであって、
    前記バルクヘッドに前記締結部材を締結するための支持孔を備え、
    前記フタ部の締結孔を、前記バルクヘッドの支持孔よりも大きな孔径に形成したことを特徴とする請求項1記載の車体構造。
  4. 前記バルクヘッドは、前記3つの壁部のうち、前記フタ部に臨む壁部に溶接される内取付片と、このフタ部に形成された締結孔に臨む外取付片とを備え、
    この外取付片に対して前記内取付片が車体前後方向において反対側に向けて設けられたことを特徴とする請求項2記載の車体構造。
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