JP2007118636A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体重量の増加を抑制することのできるサスペンションタワー補強部材が搭載された自動車の前部車体構造の提供を課題とする。
【解決手段】ダッシュパネル21のエンジンルームA側の面の上部に取り付けられて前方に延出するカウルクロスメンバ26と、カウルクロスメンバ26の車幅方向の側端部前方に配置された左右のサスペンションタワー25,25間に橋渡しされた補強部材30とを有する自動車の前部車体構造において、補強部材30を、両端部がサスペンションタワー25の上部とカウルクロスメンバ26の車幅方向の側端部とに結合された比較的短尺の左右の第1部材30a,30bと、該第1部材30a,30bよりも板厚が薄く、車幅方向に所定長さ延び、カウルクロスメンバ26に組み付けられて、両端部が第1部材30a,30bのカウルクロスメンバ26側の端部に結合された比較的長尺の第2部材30cとから構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は自動車の前部車体構造、より詳しくは、前輪のサスペンションを格納する左右のサスペンションタワー間に橋渡しされる補強部材の改良に関する。
一般に、自動車の前部に配置されたエンジンルーム内において、前輪のサスペンションを格納するための左右のサスペンションタワー間に、ボディ剛性強化のために、例えばサスペンションタワーバー等と称される補強部材が橋渡しされることがある。特許文献1には、サスペンションタワーの倒れ剛性の向上だけでなく、左右の前輪からの捩れ入力に対する剛性の向上も図るために、前記補強部材の長手方向中央部を車両前方又は後方に曲折して、該補強部材の両端部をサスペンションタワーに連結しながら、その中央部を車体側部材の車幅方向中央部にソフトマウント構造で連結することが開示されている。こうすることにより、左右の前輪からの捩れ入力を、前記サスペンションタワー補強部材を経由させて、ソフトマウント構造で連結した車体側部材に逃すことが可能となる。
特開2000−118443号公報
このように、サスペンションタワー補強部材は、自動車の前部ボディの剛性を強化して、例えばステアリングレスポンスの向上を図るために必要な部材であるが、このような補強部材を搭載することにより、該補強部材の重量の分だけ車体重量が増加するという懸念がある。
そこで、本発明は、軽量化が図られ、もって車体重量の増加を抑制することのできるサスペンションタワー補強部材が搭載された自動車の前部車体構造の提供を課題とする。
前記課題を解決するため、本願の請求項1に記載の発明は、エンジンルームと車室とを隔てるダッシュパネルと、該ダッシュパネルのエンジンルーム側の面の上部に取り付けられ、前方に延出するカウルクロスメンバと、該カウルクロスメンバの車幅方向の側端部前方に配置され、前輪のサスペンションを格納する左右のサスペンションタワーと、該サスペンションタワー間に橋渡しされた補強部材とを有する自動車の前部車体構造であって、前記補強部材は、両端部がサスペンションタワーの上部とカウルクロスメンバの車幅方向の側端部とに結合された比較的短尺の左右の第1部材と、該第1部材よりも板厚が薄く、車幅方向に所定長さ延び、カウルクロスメンバに組み付けられて、両端部が前記第1部材のカウルクロスメンバ側の端部に結合された比較的長尺の第2部材とから構成されていることを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の自動車の前部車体構造において、前記第2部材は、長手方向に対する横断面が多角形状であることを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は2に記載の自動車の前部車体構造において、前記カウルクロスメンバは、ダッシュパネルに取り付けられるロア部材と、該ロア部材に上方から着脱自在に結合されるアッパ部材とから構成され、前記補強部材の第2部材は、前記アッパ部材の上面側に、該アッパ部材が前記ロア部材に組み付けられる前に、カウルクロスメンバの輪郭から突出することなく、サブアッシーされていることを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の自動車の前部車体構造において、前記カウルクロスメンバのロア部材とアッパ部材とは、複数の結合点で結合されており、そのうちの所定の結合点が、前記補強部材の第1部材と第2部材との結合点と共通とされていることを特徴とする。
次に、請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の自動車の前部車体構造において、前記共通の結合点では、補強部材の第1部材は、カウルクロスメンバのロア部材とアッパ部材との間に挟まれていることを特徴とする。
そして、請求項6に記載の発明は、前記請求項4又は5に記載の自動車の前部車体構造において、前記カウルクロスメンバのロア部材とアッパ部材との結合点では、ロア部材は、上方に隆起していることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の自動車の前部車体構造によれば、補強部材を、比較的短尺の左右の第1部材と、該第1部材よりも板厚が薄く、車幅方向に所定長さ延びる比較的長尺の第2部材とから構成し、第1部材の両端部を、サスペンションタワーの上部と、該サスペンションタワーに近いカウルクロスメンバの車幅方向の側端部とに結合すると共に、第2部材を、カウルクロスメンバに組み付けて、該第2部材の両端部を、前記第1部材のカウルクロスメンバ側の端部に結合したから、板厚が相対的に厚い第1部材は、その長さを短くできると共に、板厚が相対的に薄い第2部材は、カウルクロスメンバと協働して、左右の第1部材同士、ひいては左右のサスペンションタワー同士を連結することとなり、その結果、サスペンションタワー部の補強性能を維持させつつ、補強部材全体の重量を軽量化でき、もって車体重量の増加が抑制される。
併せて、第1部材を、サスペンションタワーの上部から、該サスペンションタワーに近いカウルクロスメンバの車幅方向の側端部に延伸したから、左右のサスペンションタワー間の上部空間が、補強部材で邪魔されず、広く開放されることとなり、エンジンルーム内のサービス性の向上も図られる。
次に、請求項2に記載の自動車の前部車体構造によれば、第2部材の長手方向に対する横断面形状を多角形状(L字状やコ字状等)としたから、例えば、薄肉化・軽量化したこの第2部材の断面剛性の向上が図られ、左右の第1部材同士、ひいては左右のサスペンションタワー同士の連結強度が低下することがない。
次に、請求項3に記載の自動車の前部車体構造によれば、カウルクロスメンバを、ダッシュパネルに取り付けるロア部材と、該ロア部材に上方から着脱自在に結合させるアッパ部材とから構成し、これらのうち、着脱自在なアッパ部材に、第2部材を組み付けたから、該第2部材を、アッパ部材の着脱と同時に、カウルクロスメンバに組み付けたり、あるいはカウルクロスメンバから取り外しすることができて、補強部材の組付け性の向上が図られる。しかも、第2部材をカウルクロスメンバに着脱自在とするための部品が不要となり、部品点数の増加も避けられる。
その場合に、第2部材を、カウルクロスメンバの輪郭から突出することなく、アッパ部材にサブアッシーしたから、この第2部材をアッパ部材にサブアッシーしたことに起因してエンジンルーム内のスペースが狭小化するという不具合が起こらず、カウルクロスメンバの本来のレイアウト性が維持される。
しかも、第2部材を、アッパ部材がロア部材に組み付けられる前に、該アッパ部材の上面側にサブアッシーしたから、この第2部材をアッパ部材にサブアッシーする際には、該第2部材をアッパ部材の上に載せてセットすることができ、サブアッシーが容易となり、生産性の向上も図られる。
次に、請求項4に記載の自動車の前部車体構造によれば、カウルクロスメンバのロア部材とアッパ部材との所定の結合点と、補強部材の第1部材と第2部材との結合点とを共通化したから、この共通の結合点においては、カウルクロスメンバのロア部材とアッパ部材とを結合する作業と、補強部材の第1部材と第2部材とを結合する作業とを同時に行うことができ、作業性の向上が図られる。
次に、請求項5に記載の自動車の前部車体構造によれば、前記共通の結合点においては、補強部材の第1部材を、カウルクロスメンバのロア部材とアッパ部材との間に介在させたから、すなわち、補強部材の第1部材を、カウルクロスメンバのロア部材の上に重ね合わせたから、補強部材の第1部材を、サスペンションタワーとカウルクロスメンバとに組み付ける際に、該第1部材をサスペンションタワーの上とカウルクロスメンバのロア部材の上とに仮り置きすることが可能となり、補強部材の組付け性の向上が図られる。
そして、請求項6に記載の自動車の前部車体構造によれば、前記カウルクロスメンバのロア部材とアッパ部材との結合点においては、ロア部材を、上方に隆起させたから、すなわち、前記結合点においては、ロア部材を、一段高くしたから、カウルクロスメンバ内に浸入してきた雨水等が、前記結合点における部材間の間隙を通過してさらにエンジンルーム内に浸入することが抑制される。以下、発明の最良の実施形態を通して本発明をさらに詳しく説明する。
図1は、本実施形態に係る自動車1の前部車体構造10を示す平面図である。この自動車1の前部車体構造10は、外観上、フロントバンパ11、ヘッドランプ12,12、フェンダパネル13,13及びフードパネル14を含んでいる。ヘッドランプ12は、前照灯や方向指示灯等が一体に組み込まれたコンビネーションヘッドランプであって、自動車1の前縁部と側縁部とのコーナ部において比較的細長く後方へ延びた形状である。フェンダパネル13,13の後方に、ドアパネル15,15が連なり、フードパネル14の後方に、フロントガラス16が立ち上がっている。
図2は、前記自動車1の左前部の内部構造を示す平面図、図3は、前記自動車1の右前部の内部構造を示す平面図である。エンジンルームAと車室Bとを隔てるダッシュパネル21から、左右のフロントサイドフレーム22,22が、エンジンルームA内を前方へ延びている。フロントサイドフレーム22,22の上方かつ側方に、左右のアッパフレーム23,23が配設されている。フロントサイドフレーム22,22とアッパフレーム23,23との間には、前輪を格納するためのホイールハウス24,24及び前輪のサスペンションを格納するためのサスペンションタワー25,25が配設されている。
図4は、図2のI−I線による縦断面図(後述する結合点44を通過する断面図)、図5は、図2のII−II線による縦断面図、図6は、図3のIII−III線による縦断面図(後述する結合点42を通過する断面図)である。エンジンルームAと車室Bとを隔てるダッシュパネル21は、上部のダッシュパネルアッパ21aと、下部のダッシュパネルロア21bとが接合されて構成されている。このダッシュパネル21のエンジンルームA側の面の上部には、車幅方向に延び、かつ前方に延出するカウルクロスメンバ26が取り付けられている(図2及び図3参照)。左右のサスペンションタワー25,25は、このカウルクロスメンバ26の車幅方向の側端部前方に配置されている。
カウルクロスメンバ26は、上部のカウルクロスメンバアッパ(アッパ部材)26aと、下部のカウルクロスメンバロア(ロア部材)26bとが結合されて構成されている。これらのうち、ロア部材26bは、ダッシュパネル21に接合されており(より詳しくは、ダッシュパネルアッパ21a及びダッシュパネルロア21bと重ね合わされて接合されており)、アッパ部材26aは、前記ロア部材26bに、上方から、複数のボルト41…41,42…42,46(図2及び図3参照)を用いて、着脱自在に結合されている。
その場合に、カウルクロスメンバ26のアッパ部材26aとロア部材26bとの接合面、及び複数の結合点、すなわち前記結合用ボルト41…41,42…42,46の配置点では、ロア部材26bは、上方に隆起している(図4ないし図6の符号ア参照)。すなわち他の部位よりも一段高くなっている[請求項6の構成]。
ダッシュパネル21の上端部には、車幅方向に延びる閉断面構造のカウルグリル27が接合されており、これらのカウルグリル27、ダッシュパネルアッパ21a及びカウルクロスメンバ26により、前方上部が開放したオープンカウル構造が提供されている。オープンカウル構造は、どうしても剛性が不足する傾向にあるので、この自動車1においては、前部ボディの剛性強化に資するサスペンションタワー補強部材を備える重要性が増しているものである。
そして、図2及び図3に示したように、左右のサスペンションタワー25,25間に、この自動車1の前部車体構造10の剛性強化のために、サスペンションタワー補強部材30が橋渡しされている。その場合に、図7ないし図9に示すように、サスペンションタワー補強部材30は、比較的短尺で、かつ相対的に板厚の厚い左右の第1部材30a,30bと、比較的長尺で、かつ相対的に板厚の薄い中央の第2部材30cとから構成されている。
特に図2に明示したように、左の第1部材30aは、前端部が、左のサスペンションタワー25の上部に、複数のボルト43…43を用いて結合され、後端部が、カウルクロスメンバ26の車幅方向の左側端部に、複数のボルト44…44を用いて結合されている。また、特に図3に明示したように、右の第1部材30bは、前端部が、右のサスペンションタワー25の上部に、複数のボルト45…45を用いて結合され、後端部が、カウルクロスメンバ26の車幅方向の右側端部に、複数のボルト42…42を用いて結合されている。さらに、図2及び図3に示したように、第2部材30cは、第1部材30a,30bよりも板厚が薄く、車幅方向に所定長さ延び、カウルクロスメンバ26に、ボルト46を用いて組み付けられている。そして、図2に示したように、左端部が、左の第1部材30aのカウルクロスメンバ26側の端部(すなわち後端部)に、複数のボルト44…44を用いて結合され、図3に示したように、右端部が、右の第1部材30bのカウルクロスメンバ26側の端部(すなわち後端部)に、複数のボルト42…42を用いて結合されている[請求項1の構成]。
その場合に、図4に拡大図示したように、左の第1部材30aの後端部の結合点では、下から順に、左の第1部材30aの後端部、カウルクロスメンバ26のアッパ部材26a、及び第2部材30cが積層されて、ボルト44及びナット54で締め付け固定されている。一方、図6に拡大図示したように、右の第1部材30bの後端部の結合点では、下から順に、カウルクロスメンバ26のロア部材26b、右の第1部材30bの後端部、カウルクロスメンバ26のアッパ部材26a、及び第2部材30cが積層されて、ボルト42及びナット52で締め付け固定されている。
また、その場合に、図4ないし図6に示したように、第2部材30cは、長手方向に対する横断面が多角形状、より詳しくは、上面が開放したコ字状とされている[請求項2の構成]。
また、その場合に、図4ないし図6に示したように、第2部材30cは、カウルクロスメンバ26のアッパ部材26aの上面部に、該アッパ部材26aがロア部材26bに組み付けられる前に、カウルクロスメンバ26の輪郭から突出することなく、サブアッシーされている[請求項3の構成]。
すなわち、図10に明示するように、第2部材30cと、カウルクロスメンバ26のアッパ部材26aとは、基本的に、例えばスポット溶接等によって多数の点w…wで接合されており、第2部材30cは、アッパ部材26aがロア部材26bにボルトアップされる前に、既にサブアッシーされているのである。そして、多数のボルト41…41,42…42,44…44,46による締結のうちの一部の締結を、他の部材同士のボルト締結(例えば、左の第1部材30aとアッパ部材26aとの締結ボルト44、右の第1部材30bとアッパ部材26aとロア部材26bとの締結ボルト42、アッパ部材26aとロア部材26bとの締結ボルト46等)に利用して、同時に、ボルト締結をしているのである。
さらに、図6に示したように、カウルクロスメンバ26のアッパ部材26aとロア部材26bとの複数の結合点41…41,42…42のうちの所定の結合点42…42が、サスペンションタワー補強部材30の第1部材30bと第2部材30cとの結合点と共通化されている[請求項4の構成]。
そして、図6に示したように、前記共通の結合点42…42では、サスペンションタワー補強部材30の第1部材30bは、カウルクロスメンバ26のアッパ部材26aとロア部材26bとの間に挟まれている[請求項5の構成]。
以上のような構成により、まず、本実施形態に係る自動車1の前部車体構造10においては、図2及び図3に示したように、サスペンションタワー補強部材30を、比較的短尺の左右の第1部材30a,30bと、該第1部材30a,30bよりも板厚が薄く、車幅方向に所定長さ延びる比較的長尺の第2部材30cとから構成し、第1部材30a,30bの両端部を、サスペンションタワー25,25の上部と、該サスペンションタワー25,25に近いカウルクロスメンバ26の車幅方向の側端部とに結合すると共に、第2部材30cを、カウルクロスメンバ26に組み付けて、該第2部材30cの両端部を、前記第1部材30a,30bのカウルクロスメンバ26側の端部に結合したから、板厚が相対的に厚い第1部材30a,30bは、その長さを短くできると共に、板厚が相対的に薄い第2部材30cは、カウルクロスメンバ26と協働して、左右の第1部材30a,30b同士、ひいては左右のサスペンションタワー25,25同士を連結することとなり、その結果、サスペンションタワー25,25部の補強性能を維持させつつ、サスペンションタワー補強部材30全体の重量を軽量化でき、もってこの自動車1の重量の増加が抑制される。
また、図2及び図3に示したように、第1部材30a,30bを、サスペンションタワー25,25の上部から、該サスペンションタワー25,25に近いカウルクロスメンバ26の車幅方向の側端部に延伸したから、左右のサスペンションタワー25,25間の上部空間が、サスペンションタワー補強部材30で邪魔されず、広く開放されることとなり、エンジンルームA内のサービス性の向上も図られる。
次に、図4ないし図6に示したように、第2部材30cの長手方向に対する横断面形状を多角形状(L字状やコ字状等)としたから、例えば、薄肉化・軽量化したこの第2部材30cの断面剛性の向上が図られ、左右の第1部材30a,30b同士、ひいては左右のサスペンションタワー25,25同士の連結強度が低下することがない。
次に、図4ないし図6に示したように、カウルクロスメンバ26を、ダッシュパネル21に取り付けるロア部材26bと、該ロア部材26bに上方から着脱自在に結合させるアッパ部材26aとから構成し、これらのうち、着脱自在なアッパ部材26aに、第2部材30cを組み付けたから、該第2部材30cを、アッパ部材26aの着脱と同時に、カウルクロスメンバ26に組み付けたり、あるいはカウルクロスメンバ26から取り外しすることができて、サスペンションタワー補強部材30の組付け性の向上が図られる。しかも、第2部材30cをカウルクロスメンバ26に着脱自在とするための部品が不要となり、部品点数の増加も避けられる。
その場合に、図4ないし図6に示したように、第2部材30cを、カウルクロスメンバ26の輪郭から突出することなく、アッパ部材26aにサブアッシーしたから、この第2部材30cをアッパ部材26aにサブアッシーしたことに起因してエンジンルームA内のスペースが狭小化するという不具合が起こらず、カウルクロスメンバ26の本来のレイアウト性が維持される。
しかも、第2部材30cを、アッパ部材26aがロア部材26bに組み付けられる前に、該アッパ部材26aの上面側にサブアッシーしたから、この第2部材30cをアッパ部材26aにサブアッシーする際には、該第2部材30cをアッパ部材26aの上に載せてセットすることができ、サブアッシーが容易となり、生産性の向上も図られる。
次に、図6に示したように、カウルクロスメンバ26のロア部材26bとアッパ部材26aとの所定の結合点42…42と、サスペンションタワー補強部材30の右の第1部材30bと第2部材30cとの結合点42…42とを共通化したから、この共通の結合点42…42においては、カウルクロスメンバ26のロア部材26bとアッパ部材26aとを結合する作業と、サスペンションタワー補強部材30の右の第1部材30bと第2部材30cとを結合する作業とを同時に行うことができ、作業性の向上が図られる。
次に、図6に示したように、前記共通の結合点42…42においては、サスペンションタワー補強部材30の右の第1部材30bを、カウルクロスメンバ26のロア部材26bとアッパ部材26aとの間に介在させたから、すなわち、サスペンションタワー補強部材30の右の第1部材30bを、カウルクロスメンバ26のロア部材26bの上に重ね合わせたから、サスペンションタワー補強部材30の右の第1部材30bを、サスペンションタワー25とカウルクロスメンバ26とに組み付ける際に、該右の第1部材30bをサスペンションタワー25の上とカウルクロスメンバ26のロア部材26bの上とに仮り置きすることが可能となり、サスペンションタワー補強部材30の組付け性の向上が図られる。
そして、図4ないし図6に示したように、前記カウルクロスメンバ26のロア部材26bとアッパ部材26aとの接合面及び結合点41…41,42…42においては、ロア部材26bを、上方に隆起させたから、すなわち、前記接合面及び結合点41…41,42…42においては、ロア部材26bを、一段高くしたから、カウルクロスメンバ26内に浸入してきた雨水等が、前記接合面及び結合点41…41,42…42における部材間の間隙(例えばパネル同士の間隙やボルト貫通用孔等)を通過してさらにエンジンルームA内に浸入することが抑制される。
なお、前記各実施形態は、本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、なお種々の修正、変更が可能なことはいうまでもない。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明は、自動車の前部車体構造において、サスペンションタワー補強部材の重量を軽量化でき、もって車体重量の増加を抑制するもので、前輪のサスペンションを格納する左右のサスペンションタワー間にサスペンションタワー補強部材が橋渡しされた自動車の前部車体構造の技術分野において幅広い産業上の利用可能性を有する。
本発明の最良の実施形態に係る自動車の前部車体構造を示す平面図である。 前記自動車の左前部の内部構造を示す平面図である。 前記自動車の右前部の内部構造を示す平面図である。 図2のI−I線による縦断面図である。 図2のII−II線による縦断面図である。 図3のIII−III線による縦断面図である。 前記自動車に搭載されたサスペンションタワー補強部材の平面図である。 同、正面図である。 同、向かって左側、斜め前方上方からの斜視図である。 前記サスペンションタワー補強部材の第2部材がカウルクロスメンバのアッパ部材の上面側にサブアッシーされている状態を、向かって右側、斜め後方上方から見た斜視図である。
符号の説明
1 自動車
10 前部車体構造
21 ダッシュパネル
21a ダッシュパネルアッパ
21b ダッシュパネルロア
22 フロントサイドフレーム
25 サスペンションタワー
26 カウルクロスメンバ
26a カウルクロスメンバアッパ(アッパ部材)
26b カウルクロスメンバロア(ロア部材)
30 サスペンションタワー補強部材
30a,30b 第1部材
30c 第2部材
41,43〜46 ボルト(結合点)
42 共通の結合点
A エンジンルーム
B 車室
w スポット溶接点

Claims (6)

  1. エンジンルームと車室とを隔てるダッシュパネルと、該ダッシュパネルのエンジンルーム側の面の上部に取り付けられ、前方に延出するカウルクロスメンバと、該カウルクロスメンバの車幅方向の側端部前方に配置され、前輪のサスペンションを格納する左右のサスペンションタワーと、該サスペンションタワー間に橋渡しされた補強部材とを有する自動車の前部車体構造であって、
    前記補強部材は、両端部がサスペンションタワーの上部とカウルクロスメンバの車幅方向の側端部とに結合された比較的短尺の左右の第1部材と、該第1部材よりも板厚が薄く、車幅方向に所定長さ延び、カウルクロスメンバに組み付けられて、両端部が前記第1部材のカウルクロスメンバ側の端部に結合された比較的長尺の第2部材とから構成されていることを特徴とする自動車の前部車体構造。
  2. 前記請求項1に記載の自動車の前部車体構造において、
    前記第2部材は、長手方向に対する横断面が多角形状であることを特徴とする自動車の前部車体構造。
  3. 前記請求項1又は2に記載の自動車の前部車体構造において、
    前記カウルクロスメンバは、ダッシュパネルに取り付けられるロア部材と、該ロア部材に上方から着脱自在に結合されるアッパ部材とから構成され、前記補強部材の第2部材は、前記アッパ部材の上面側に、該アッパ部材が前記ロア部材に組み付けられる前に、カウルクロスメンバの輪郭から突出することなく、サブアッシーされていることを特徴とする自動車の前部車体構造。
  4. 前記請求項3に記載の自動車の前部車体構造において、
    前記カウルクロスメンバのロア部材とアッパ部材とは、複数の結合点で結合されており、そのうちの所定の結合点が、前記補強部材の第1部材と第2部材との結合点と共通とされていることを特徴とする自動車の前部車体構造。
  5. 前記請求項4に記載の自動車の前部車体構造において、
    前記共通の結合点では、補強部材の第1部材は、カウルクロスメンバのロア部材とアッパ部材との間に挟まれていることを特徴とする自動車の前部車体構造。
  6. 前記請求項4又は5に記載の自動車の前部車体構造において、
    前記カウルクロスメンバのロア部材とアッパ部材との結合点では、ロア部材は、上方に隆起していることを特徴とする自動車の前部車体構造。
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