JPH0725360A - 自動車の前部構造 - Google Patents
自動車の前部構造Info
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- JPH0725360A JPH0725360A JP17023693A JP17023693A JPH0725360A JP H0725360 A JPH0725360 A JP H0725360A JP 17023693 A JP17023693 A JP 17023693A JP 17023693 A JP17023693 A JP 17023693A JP H0725360 A JPH0725360 A JP H0725360A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 左右のサスタワー間に連結部材を設けるに際
して、車両正面衝突時における連結部材からのカウルボ
ックスへの衝突荷重の入力を抑制し、また、この連結部
材を利用してカウルボックスの剛性を高めることができ
る自動車の前部構造を提供する。 【構成】 エンジンルーム２内の左右両側にフロントサ
スペンション装置５の上部をそれぞれ支持するサスタワ
ー６が設けられ、これら左右のサスタワーどうしは、フ
ロントウインドウガラスの下端部を支持するカウルボッ
クス３の前方において車幅方向に延びる平板状の連結部
材３０で相互に連結されており、該連結部材には、車体
前後方向の剛性を低下させるビード部３０aが設けられ
ていることを特徴とし、また、上記連結部材の後端側が
カウルボックスの前側フランジ部３fに結合されている
ことを特徴とする。
して、車両正面衝突時における連結部材からのカウルボ
ックスへの衝突荷重の入力を抑制し、また、この連結部
材を利用してカウルボックスの剛性を高めることができ
る自動車の前部構造を提供する。 【構成】 エンジンルーム２内の左右両側にフロントサ
スペンション装置５の上部をそれぞれ支持するサスタワ
ー６が設けられ、これら左右のサスタワーどうしは、フ
ロントウインドウガラスの下端部を支持するカウルボッ
クス３の前方において車幅方向に延びる平板状の連結部
材３０で相互に連結されており、該連結部材には、車体
前後方向の剛性を低下させるビード部３０aが設けられ
ていることを特徴とし、また、上記連結部材の後端側が
カウルボックスの前側フランジ部３fに結合されている
ことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の前部構造、
特に、フロントサスペンション装置の上部を支持する左
右のサスタワーどうしが連結部材で連結されてなる自動
車の前部構造に関する。
特に、フロントサスペンション装置の上部を支持する左
右のサスタワーどうしが連結部材で連結されてなる自動
車の前部構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、実開平０２−４９７８７号公報に
示すように、左右のサスタワーどうしを、パイプ状の連
結部材で連結するようにしたものは、一般に良く知られ
ている。また、従来技術のようなパイプ状の連結部材に
より、エンジンルーム内の前側のサスタワーどうしを連
結することも一般に良く知られている。かかる構成を採
用することにより、サスタワーの特に車幅方向の剛性を
向上させることができ、車両走行中、前輪を介してフロ
ントサスペンション装置に突き上げ荷重が入力された場
合などに生じ得る、所謂、サスタワーの内倒れを有効に
規制することができる。
示すように、左右のサスタワーどうしを、パイプ状の連
結部材で連結するようにしたものは、一般に良く知られ
ている。また、従来技術のようなパイプ状の連結部材に
より、エンジンルーム内の前側のサスタワーどうしを連
結することも一般に良く知られている。かかる構成を採
用することにより、サスタワーの特に車幅方向の剛性を
向上させることができ、車両走行中、前輪を介してフロ
ントサスペンション装置に突き上げ荷重が入力された場
合などに生じ得る、所謂、サスタワーの内倒れを有効に
規制することができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記サスタワーは、通
常、フロントウインドウガラスの下端部を支持して車幅
方向に延設されたカウルボックスの左右両端部近傍の前
側に位置している。従って、左右のサスタワーを連結し
た場合、その連結部材は、このカウルボックスに沿って
その前方に配設されることになる。このように、カウル
ボックス前方にサスタワーの連結部材がレイアウトされ
た構造では、車両正面衝突時、その衝突荷重によって上
記連結部材が後退した場合、この後退してきた連結部材
によってカウルボックスが後方に押され、これに伴っ
て、フロントウインドウガラスに対して斜め上後方に向
かって突き上げる突き上げ荷重が作用することが考えら
れる。
常、フロントウインドウガラスの下端部を支持して車幅
方向に延設されたカウルボックスの左右両端部近傍の前
側に位置している。従って、左右のサスタワーを連結し
た場合、その連結部材は、このカウルボックスに沿って
その前方に配設されることになる。このように、カウル
ボックス前方にサスタワーの連結部材がレイアウトされ
た構造では、車両正面衝突時、その衝突荷重によって上
記連結部材が後退した場合、この後退してきた連結部材
によってカウルボックスが後方に押され、これに伴っ
て、フロントウインドウガラスに対して斜め上後方に向
かって突き上げる突き上げ荷重が作用することが考えら
れる。
【０００４】一方、上記カウルボックスは、エンジンル
ーム後端(つまり車室前端)の上部において、車体の左右
両側部分を連結する強度部材であり、車体前部の強度お
よび剛性のより一層の向上を図る上で、このカウルボッ
クスについて、特にねじれ剛性等の剛性をできるだけ高
めることが従来より望まれていた。
ーム後端(つまり車室前端)の上部において、車体の左右
両側部分を連結する強度部材であり、車体前部の強度お
よび剛性のより一層の向上を図る上で、このカウルボッ
クスについて、特にねじれ剛性等の剛性をできるだけ高
めることが従来より望まれていた。
【０００５】そこで、この発明は、左右のサスタワー間
に連結部材を設けるに際して、車両正面衝突時における
連結部材からのカウルボックスへの衝突荷重の入力を抑
制し、また、この連結部材を利用してカウルボックスの
剛性を高めることができる自動車の前部構造を提供する
ことを主な目的としてなされたものである。
に連結部材を設けるに際して、車両正面衝突時における
連結部材からのカウルボックスへの衝突荷重の入力を抑
制し、また、この連結部材を利用してカウルボックスの
剛性を高めることができる自動車の前部構造を提供する
ことを主な目的としてなされたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第１の
発明に係る自動車の前部構造は、エンジンルーム内の左
右両側にフロントサスペンション装置の上部をそれぞれ
支持するサスタワーが設けられ、これら左右のサスタワ
ーどうしは、フロントウインドウガラスの下端部を支持
するカウルボックスの前方において車幅方向に延びる連
結部材で相互に連結されており、該連結部材には、車体
前後方向の剛性を低下させる剛性低下部が設けられてい
ることを特徴としたものである。
発明に係る自動車の前部構造は、エンジンルーム内の左
右両側にフロントサスペンション装置の上部をそれぞれ
支持するサスタワーが設けられ、これら左右のサスタワ
ーどうしは、フロントウインドウガラスの下端部を支持
するカウルボックスの前方において車幅方向に延びる連
結部材で相互に連結されており、該連結部材には、車体
前後方向の剛性を低下させる剛性低下部が設けられてい
ることを特徴としたものである。
【０００７】また、本願の第２の発明に係る自動車の前
部構造は、上記第１の発明において、上記連結部材と上
記カウルボックスとが相互に結合されていることを特徴
としたものである。
部構造は、上記第１の発明において、上記連結部材と上
記カウルボックスとが相互に結合されていることを特徴
としたものである。
【０００８】更に、本願の第３の発明に係る自動車の前
部構造は、上記第１の発明または第２の発明において、
上記連結部材は平板状に形成されていることを特徴とし
たものである。
部構造は、上記第１の発明または第２の発明において、
上記連結部材は平板状に形成されていることを特徴とし
たものである。
【０００９】また、更に、本願の第４の発明に係る自動
車の前部構造は、上記第３の発明において、上記連結部
材の剛性低下部は車幅方向に延びるビード部で形成され
ていることを特徴としたものである。
車の前部構造は、上記第３の発明において、上記連結部
材の剛性低下部は車幅方向に延びるビード部で形成され
ていることを特徴としたものである。
【００１０】また、更に、本願の第５の発明に係る自動
車の前部構造は、上記第２の発明〜第４の発明のいずれ
か一において、上記カウルボックスの前側には、その閉
断面を形成するパネル部材の少なくとも一つを車体前方
に延長してフランジ部が形成されており、該フランジ部
に上記連結部材の後端側が結合されていることを特徴と
したものである。
車の前部構造は、上記第２の発明〜第４の発明のいずれ
か一において、上記カウルボックスの前側には、その閉
断面を形成するパネル部材の少なくとも一つを車体前方
に延長してフランジ部が形成されており、該フランジ部
に上記連結部材の後端側が結合されていることを特徴と
したものである。
【００１１】
【発明の効果】本願の第１の発明によれば、左右のサス
タワーどうしを連結部材で連結することにより、サスタ
ワーの特に車幅方向の剛性を高めることができ、しか
も、この連結部材に上記剛性低下部を設けたので、連結
部材の車体前後方向の剛性を低下させて車両正面衝突時
における衝突荷重の吸収性を高めることができる。すな
わち、フロントサスペンション装置への突き上げ荷重入
力時におけるサスタワーの内倒れを有効に規制しつつ、
車両正面衝突時における連結部材からのカウルボックス
への衝突荷重の入力を低減し、フロントウインドウガラ
スへの衝突荷重の影響を抑制することができる。
タワーどうしを連結部材で連結することにより、サスタ
ワーの特に車幅方向の剛性を高めることができ、しか
も、この連結部材に上記剛性低下部を設けたので、連結
部材の車体前後方向の剛性を低下させて車両正面衝突時
における衝突荷重の吸収性を高めることができる。すな
わち、フロントサスペンション装置への突き上げ荷重入
力時におけるサスタワーの内倒れを有効に規制しつつ、
車両正面衝突時における連結部材からのカウルボックス
への衝突荷重の入力を低減し、フロントウインドウガラ
スへの衝突荷重の影響を抑制することができる。
【００１２】また、本願の第２の発明によれば、基本的
には、上記第１の発明と同様の効果を奏することができ
る。しかも、その上、上記連結部材とカウルボックスと
を相互に結合することにより、カウルボックスを連結部
材によって補強し、特にそのねじり剛性を高めることが
できる。
には、上記第１の発明と同様の効果を奏することができ
る。しかも、その上、上記連結部材とカウルボックスと
を相互に結合することにより、カウルボックスを連結部
材によって補強し、特にそのねじり剛性を高めることが
できる。
【００１３】更に、本願の第３の発明によれば、基本的
には、上記第１または第２の発明と同様の効果を奏する
ことができる。しかも、その上、上記連結部材を平板状
に形成したので、該連結部材をサスタワーに結合するに
際して、例えばサスタワー上面あるいは側面等に結合す
ることにより、従来、連結部材をパイプ状に形成した場
合のように、取付金具を特に必要とすることなく、容易
に結合することができる。
には、上記第１または第２の発明と同様の効果を奏する
ことができる。しかも、その上、上記連結部材を平板状
に形成したので、該連結部材をサスタワーに結合するに
際して、例えばサスタワー上面あるいは側面等に結合す
ることにより、従来、連結部材をパイプ状に形成した場
合のように、取付金具を特に必要とすることなく、容易
に結合することができる。
【００１４】また、更に、本願の第４の発明によれば、
基本的には、上記第３の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記剛性低下部を車幅方向に延びるビ
ード部で形成したので、車体前後方向の衝突荷重が作用
した際には、連結部材は、荷重の大きさに応じてこのビ
ード部で変形し、効果的に衝突荷重を吸収することがで
きる。その上、上記剛性低下部を形成するに際して、平
板状の連結部材をプレス成形等で成形するとき、同時
に、しかも容易に形成することができる。
基本的には、上記第３の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記剛性低下部を車幅方向に延びるビ
ード部で形成したので、車体前後方向の衝突荷重が作用
した際には、連結部材は、荷重の大きさに応じてこのビ
ード部で変形し、効果的に衝突荷重を吸収することがで
きる。その上、上記剛性低下部を形成するに際して、平
板状の連結部材をプレス成形等で成形するとき、同時
に、しかも容易に形成することができる。
【００１５】また、更に、本願の第５の発明によれば、
基本的には、上記第２〜第４の発明と同様の効果を奏す
ることができる。しかも、その上、上記カウルボックス
の前側に上記フランジ部を形成し、該フランジ部に上記
連結部材の後端側を結合するようにしたので、専用の取
付金具等を用いることなく、簡単な構成で連結部材とカ
ウルボックスとを結合することができる。
基本的には、上記第２〜第４の発明と同様の効果を奏す
ることができる。しかも、その上、上記カウルボックス
の前側に上記フランジ部を形成し、該フランジ部に上記
連結部材の後端側を結合するようにしたので、専用の取
付金具等を用いることなく、簡単な構成で連結部材とカ
ウルボックスとを結合することができる。
【００１６】
【実施例】以下、この発明の実施例を、添付図面に基づ
いて詳細に説明する。図１は、本実施例に係る自動車の
車体前部におけるエンジンルームの斜視図であるが、こ
の図に示すように、上記自動車１では、エンジンルーム
２の後端の上部に、車幅方向に延びて車体の左右部分を
連結する閉断面状のカウルボックス３が配設され、該カ
ウルボックス３の左右両端部近傍の前側には、前輪４,
４(図１において左側のみ図示)をそれぞれ懸架するフロ
ントサスペンション装置の上部を支持するサスタワー
６,６が位置している。尚、上記エンジンルーム２内に
は、その略中央部分にレイアウトされた例えば横置きの
エンジンＥnや、その前側に配置されたラジエータＲaな
ど、種々の機器や装置が収納されている。
いて詳細に説明する。図１は、本実施例に係る自動車の
車体前部におけるエンジンルームの斜視図であるが、こ
の図に示すように、上記自動車１では、エンジンルーム
２の後端の上部に、車幅方向に延びて車体の左右部分を
連結する閉断面状のカウルボックス３が配設され、該カ
ウルボックス３の左右両端部近傍の前側には、前輪４,
４(図１において左側のみ図示)をそれぞれ懸架するフロ
ントサスペンション装置の上部を支持するサスタワー
６,６が位置している。尚、上記エンジンルーム２内に
は、その略中央部分にレイアウトされた例えば横置きの
エンジンＥnや、その前側に配置されたラジエータＲaな
ど、種々の機器や装置が収納されている。
【００１７】該サスタワー６,６は、エンジンルーム２
の左右の内壁を構成するホイールエプロン７,７(図１で
は右側のみ図示)から内方に張り出して中空状に形成さ
れ、図３に示すように、その内部に、フロントサスペン
ション装置５のダンパ１１とスプリング１２とダストブ
ーツ１３などの上部が収納されている。そして、ダンパ
１１の上端部に結合されたスプリングシート１４が、マ
ウントラバー１５を介して、ボルト１６Ｂ及びナット１
６Ｎにより、サスタワー６の上面裏側に締結固定されて
いる。
の左右の内壁を構成するホイールエプロン７,７(図１で
は右側のみ図示)から内方に張り出して中空状に形成さ
れ、図３に示すように、その内部に、フロントサスペン
ション装置５のダンパ１１とスプリング１２とダストブ
ーツ１３などの上部が収納されている。そして、ダンパ
１１の上端部に結合されたスプリングシート１４が、マ
ウントラバー１５を介して、ボルト１６Ｂ及びナット１
６Ｎにより、サスタワー６の上面裏側に締結固定されて
いる。
【００１８】上記カウルボックス３は、図４に示すよう
に、カウルアッパパネル２１とダッシュアッパパネル２
２とカウルフロントパネル２３とで閉断面状に形成さ
れ、その下面側には、エンジンルーム２と車室１０とを
仕切るダッシュロアパネル２４の上端部が接合されてい
る。また、このカウルボックス３の上面の後部には、フ
ロントウインドウガラス２０の下端部が接着固定されて
いる。更に、カウルボックス３の上面前端部は、ボンネ
ット９の後端側を支持するようになっている。カウルボ
ックス３の前面壁を構成するカウルフロントパネル２３
は断面略Ｌ字状に形成されるとともに、カウルボックス
３の下面壁を構成するダッシュアッパパネル２２は、上
記カウルフロントパネル２３の縦壁部２３vよりも更に
前方に延長された延長部２２fを有して形成されてお
り、この延長部２２fと、カウルフロントパネル２３の
水平部２３fとで、カウルボックス３の前側フランジ部
３fが構成されている。
に、カウルアッパパネル２１とダッシュアッパパネル２
２とカウルフロントパネル２３とで閉断面状に形成さ
れ、その下面側には、エンジンルーム２と車室１０とを
仕切るダッシュロアパネル２４の上端部が接合されてい
る。また、このカウルボックス３の上面の後部には、フ
ロントウインドウガラス２０の下端部が接着固定されて
いる。更に、カウルボックス３の上面前端部は、ボンネ
ット９の後端側を支持するようになっている。カウルボ
ックス３の前面壁を構成するカウルフロントパネル２３
は断面略Ｌ字状に形成されるとともに、カウルボックス
３の下面壁を構成するダッシュアッパパネル２２は、上
記カウルフロントパネル２３の縦壁部２３vよりも更に
前方に延長された延長部２２fを有して形成されてお
り、この延長部２２fと、カウルフロントパネル２３の
水平部２３fとで、カウルボックス３の前側フランジ部
３fが構成されている。
【００１９】本実施例では、上記サスタワー６,６の剛
性を高めることを目的として、左右のサスタワー６どう
しが連結部材３０で相互に連結されている。この連結部
材３０は、図２からも良く分かるように、平板状に形成
されている。このように、サスタワー６,６どうしを相
互に連結することにより、特にその車幅方向の剛性を高
めて、車両走行中、前輪４を介してフロントサスペンシ
ョン装置５に突き上げ荷重が入力された場合などに生じ
得る、所謂、サスタワー６の内倒れを有効に規制するこ
とができる。
性を高めることを目的として、左右のサスタワー６どう
しが連結部材３０で相互に連結されている。この連結部
材３０は、図２からも良く分かるように、平板状に形成
されている。このように、サスタワー６,６どうしを相
互に連結することにより、特にその車幅方向の剛性を高
めて、車両走行中、前輪４を介してフロントサスペンシ
ョン装置５に突き上げ荷重が入力された場合などに生じ
得る、所謂、サスタワー６の内倒れを有効に規制するこ
とができる。
【００２０】上記平板状の連結部材３０の左右両端部
は、それぞれサスタワー６の上面に載置された上で該上
面に締結固定されている。この場合、より好ましくは、
フロントサスペンション装置５の上部をサスタワー６に
固定する際に用いられるボルト１６Ｂ及びナット１６Ｎ
が共用される。このように、連結部材３０を平板状に形
成したので、該連結部材３０の左右端部をサスタワー６
に結合するに際して、例えばサスタワー６の上面に結合
することにより、従来、連結部材をパイプ状に形成した
場合のように、取付金具を特に必要とすることなく、容
易に結合することができる。尚、連結部材の左右端部を
プレス成形等でサスタワー６の側面上部に沿った形状に
形成し、このサスタワー６の側面上部に連結部材を結合
することも可能である。この場合にも、専用の取付金具
等は不要である。
は、それぞれサスタワー６の上面に載置された上で該上
面に締結固定されている。この場合、より好ましくは、
フロントサスペンション装置５の上部をサスタワー６に
固定する際に用いられるボルト１６Ｂ及びナット１６Ｎ
が共用される。このように、連結部材３０を平板状に形
成したので、該連結部材３０の左右端部をサスタワー６
に結合するに際して、例えばサスタワー６の上面に結合
することにより、従来、連結部材をパイプ状に形成した
場合のように、取付金具を特に必要とすることなく、容
易に結合することができる。尚、連結部材の左右端部を
プレス成形等でサスタワー６の側面上部に沿った形状に
形成し、このサスタワー６の側面上部に連結部材を結合
することも可能である。この場合にも、専用の取付金具
等は不要である。
【００２１】また、上記連結部材３０には、車体前後方
向の剛性を低下させる剛性低下部として、車幅方向に延
びる例えば複数のビード部３０aが形成されている。か
かるビード部３０a,…,３０aを設けることにより、車体
前後方向の衝撃荷重が作用した際には、連結部材３０
は、荷重の大きさに応じてこのビード部３０a,…,３０a
で変形し、効果的に衝撃荷重を吸収することができる。
このようなビード部３０a,…,３０aを連結部材３０に設
けたので、連結部材３０の車体前後方向の剛性を低下さ
せて車両正面衝突時における衝突荷重の吸収性を高める
ことができる。すなわち、カウルボックス３の前方にサ
スタワー６の連結部材３０がレイアウトされた構造にお
いて、フロントサスペンション装置５への突き上げ荷重
入力時におけるサスタワー６の内倒れを有効に規制しつ
つ、車両正面衝突時における連結部材３０からのカウル
ボックス３への衝突荷重の入力を低減し、フロントウイ
ンドウガラスへ２０の衝突荷重の影響を抑制することが
できるのである。尚、上記ビード部３０a,…,３０aは連
結部材３０をプレス成形等で成形する際、同時に、しか
も容易に形成することができる。
向の剛性を低下させる剛性低下部として、車幅方向に延
びる例えば複数のビード部３０aが形成されている。か
かるビード部３０a,…,３０aを設けることにより、車体
前後方向の衝撃荷重が作用した際には、連結部材３０
は、荷重の大きさに応じてこのビード部３０a,…,３０a
で変形し、効果的に衝撃荷重を吸収することができる。
このようなビード部３０a,…,３０aを連結部材３０に設
けたので、連結部材３０の車体前後方向の剛性を低下さ
せて車両正面衝突時における衝突荷重の吸収性を高める
ことができる。すなわち、カウルボックス３の前方にサ
スタワー６の連結部材３０がレイアウトされた構造にお
いて、フロントサスペンション装置５への突き上げ荷重
入力時におけるサスタワー６の内倒れを有効に規制しつ
つ、車両正面衝突時における連結部材３０からのカウル
ボックス３への衝突荷重の入力を低減し、フロントウイ
ンドウガラスへ２０の衝突荷重の影響を抑制することが
できるのである。尚、上記ビード部３０a,…,３０aは連
結部材３０をプレス成形等で成形する際、同時に、しか
も容易に形成することができる。
【００２２】更に、上記連結部材３０の後端側は、カウ
ルボックス３の前端側に連結されている。すなわち、連
結部材３０の後端部は、カウルボックス３の前側フラン
ジ部３f上に載置された上で、該フランジ部３fに対しボ
ルト２６Ｂ,…,２６Ｂ及びナット２６Ｎ,…,２６Ｎを用
いて締結固定されている。このように、上記連結部材３
０とカウルボックス３とを相互に結合することにより、
カウルボックス３を連結部材３０によって補強し、特に
そのねじり剛性を高めることができるのである。しか
も、この場合、カウルボックス３の前側にフランジ部３
fを形成し、該フランジ部３fに上記連結部材３０の後端
側を結合するようにしたので、専用の取付金具等を用い
ることなく、簡単な構成で連結部材３０とカウルボック
ス３とを結合することができる。
ルボックス３の前端側に連結されている。すなわち、連
結部材３０の後端部は、カウルボックス３の前側フラン
ジ部３f上に載置された上で、該フランジ部３fに対しボ
ルト２６Ｂ,…,２６Ｂ及びナット２６Ｎ,…,２６Ｎを用
いて締結固定されている。このように、上記連結部材３
０とカウルボックス３とを相互に結合することにより、
カウルボックス３を連結部材３０によって補強し、特に
そのねじり剛性を高めることができるのである。しか
も、この場合、カウルボックス３の前側にフランジ部３
fを形成し、該フランジ部３fに上記連結部材３０の後端
側を結合するようにしたので、専用の取付金具等を用い
ることなく、簡単な構成で連結部材３０とカウルボック
ス３とを結合することができる。
【００２３】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、カウルボックス３の前方にサスタワー６の連結部材
３０がレイアウトされた構造において、フロントサスペ
ンション装置５への突き上げ荷重入力時におけるサスタ
ワー６の内倒れを有効に規制しつつ、車両正面衝突時に
おける連結部材３０からのカウルボックス３への衝突荷
重の入力を低減し、フロントウインドウガラス２０への
衝突荷重の影響を抑制することができ、しかも、上記連
結部材３０を利用してカウルボックス３の剛性を高める
ことができるのである。
ば、カウルボックス３の前方にサスタワー６の連結部材
３０がレイアウトされた構造において、フロントサスペ
ンション装置５への突き上げ荷重入力時におけるサスタ
ワー６の内倒れを有効に規制しつつ、車両正面衝突時に
おける連結部材３０からのカウルボックス３への衝突荷
重の入力を低減し、フロントウインドウガラス２０への
衝突荷重の影響を抑制することができ、しかも、上記連
結部材３０を利用してカウルボックス３の剛性を高める
ことができるのである。
【図１】 本発明の実施例に係る自動車の車体前部の斜
視図である。
視図である。
【図２】 上記自動車の車体前部の連結部材を組み付け
る前の状態を示す斜視図である。
る前の状態を示す斜視図である。
【図３】 上記自動車のフロントサスペンション装置の
サスタワーへの取付状態を示す縦断面説明図である。
サスタワーへの取付状態を示す縦断面説明図である。
【図４】 図１のＹ−Ｙ線方向における縦断面説明図で
ある。
ある。
１…自動車 ２…エンジンルーム ３…カウルボックス ３a…前側フランジ部 ５…フロントサスペンション装置 ６…サスタワー ２０…フロントウインドウガラス ２２…ダッシュアッパパネル ２２f…延長部 ２３…カウルフロントパネル ２３f…水平部 ３０…連結部材 ３０a…ビード部
Claims (5)
- 【請求項１】 エンジンルーム内の左右両側にフロント
サスペンション装置の上部をそれぞれ支持するサスタワ
ーが設けられ、これら左右のサスタワーどうしは、フロ
ントウインドウガラスの下端部を支持するカウルボック
スの前方において車幅方向に延びる連結部材で相互に連
結されており、該連結部材には、車体前後方向の剛性を
低下させる剛性低下部が設けられていることを特徴とす
る自動車の前部構造。 - 【請求項２】 請求項１に記載された自動車の前部構造
において、上記連結部材と上記カウルボックスとが相互
に結合されていることを特徴とする自動車の前部構造。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載された自
動車の前部構造において、上記連結部材は平板状に形成
されていることを特徴とする自動車の前部構造。 - 【請求項４】 請求項３に記載された自動車の前部構造
において、上記連結部材の剛性低下部は車幅方向に延び
るビード部で形成されていることを特徴とする自動車の
前部構造。 - 【請求項５】 請求項２〜請求項４のいずれか一に記載
された自動車の前部構造において、上記カウルボックス
の前側には、その閉断面を形成するパネル部材の少なく
とも一つを車体前方に延長してフランジ部が形成されて
おり、該フランジ部に上記連結部材の後端側が結合され
ていることを特徴とする自動車の前部構造。
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