JP2009269487A - ダンパーベース - Google Patents
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Abstract
【課題】強度を高め、重量の増加を抑制したダンパーベースを提供する。
【解決手段】ダンパーベース11は、衝撃を吸収するダンパー16のダンパー締結基部22を複数の締結部材35で支持している。またダンパー締結基部22で押圧されているダンパーベース本体部61と、ダンパーベース本体部61に締結部材35が配置される形状に形成された締結部62と、締結部62を除いて、締結部62間に形成した隆起始端部64からダンパー16の半径方向内方をダンパーベース本体部61に比べ隆起させた隆起部51と、からなる。隆起部51の支持壁76の壁本体53は、高さ方向の中央77が、平面視で、ダンパーの軸線34からボルトの軸線71までの距離を半径rtとした円弧状に形成されている。
【選択図】図3
【解決手段】ダンパーベース11は、衝撃を吸収するダンパー16のダンパー締結基部22を複数の締結部材35で支持している。またダンパー締結基部22で押圧されているダンパーベース本体部61と、ダンパーベース本体部61に締結部材35が配置される形状に形成された締結部62と、締結部62を除いて、締結部62間に形成した隆起始端部64からダンパー16の半径方向内方をダンパーベース本体部61に比べ隆起させた隆起部51と、からなる。隆起部51の支持壁76の壁本体53は、高さ方向の中央77が、平面視で、ダンパーの軸線34からボルトの軸線71までの距離を半径rtとした円弧状に形成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、ダンパーベースに関するものである。
ダンパーベースは、サスペンションのダンパーなどの緩衝器の上部が取付けられているもので、ダンパーハウジングの天井をなしている。そして、補強のためのリブを複数設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ダンパーベースが座屈を容易にするためのビードを設けた部材で支持され、衝撃吸収能力を高めている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、ダンパーベースには、ダンパー(緩衝器)の上部と接触しない孔部が形成されているものがある(例えば、特許文献3参照。)。
一方、ダンパーベースには、ダンパー(緩衝器)の上部と接触する面に連ねて断面コ字形状のビード部が車両の外側へ向けて延ばされ、強度を向上させているものがある(例えば、特許文献4参照。)。
米国特許第5456517号明細書(図1)
特許第2874411号公報(第4頁、図1)
特開2006−131139号公報(第6頁、図1)
特開2004−155360号公報(第5頁、図3)
また、ダンパーベースが座屈を容易にするためのビードを設けた部材で支持され、衝撃吸収能力を高めている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、ダンパーベースには、ダンパー(緩衝器)の上部と接触しない孔部が形成されているものがある(例えば、特許文献3参照。)。
一方、ダンパーベースには、ダンパー(緩衝器)の上部と接触する面に連ねて断面コ字形状のビード部が車両の外側へ向けて延ばされ、強度を向上させているものがある(例えば、特許文献4参照。)。
しかし、特許文献1〜4の緩衝器の上部を支持する車体側構造では、ダンパー(緩衝器)の上部と平行に対向しているダンパーベース自身が変形しやすく、より強度を高めた構造が望まれているという問題がある。
特許文献1の構造では、周を7等分するようにリブを設けているが、リブとリブの間にボルト・ナットを配置して締結しているため、リブとリブの間をさらに補強する必要がある。また、リブによって、重量が増加している。
特許文献2の構造では、ビードは強度向上に寄与していないため、ビードを補強用に改める必要がある。
特許文献3の構造では、非接触部(孔部)はダンパーベースを切り欠いたもので、強度向上に寄与し難い。
特許文献4の構造では、ダンパー(緩衝器)の上部を直接、締結しているダンパーベース自身の強度を向上させ難い。
特許文献2の構造では、ビードは強度向上に寄与していないため、ビードを補強用に改める必要がある。
特許文献3の構造では、非接触部(孔部)はダンパーベースを切り欠いたもので、強度向上に寄与し難い。
特許文献4の構造では、ダンパー(緩衝器)の上部を直接、締結しているダンパーベース自身の強度を向上させ難い。
本発明は、強度を高め、重量の増加を抑制したダンパーベースを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、衝撃を吸収するダンパーのダンパー締結基部を複数の締結部材で支持しているダンパーベースにおいて、ダンパーベースは、ダンパー締結基部で押圧されているダンパーベース本体部と、ダンパーベース本体部に締結部材が配置される形状に形成された締結部と、締結部を除いて、締結部間に形成した隆起始端部からダンパーの半径方向内方をダンパーベース本体部に比べ隆起させた隆起部と、からなることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、ダンパー締結基部を略水平に配置し、ダンパーを立設し、ダンパーの軸線に平行に締結部材のボルトを立設し、隆起部の側部を支持壁とし、支持壁は、締結部に連ねて締結部材のナットに対応させた逃げ部と、逃げ部間に連なる壁本体と、からなり、壁本体は、高さ方向の中央が、平面視で、ダンパーの軸線からボルトの軸線までの距離を半径とした円弧状に形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、ダンパー締結基部を略水平に配置し、ダンパーを立設し、ダンパーの軸線に平行に締結部材のボルトを立設し、隆起部の側部を支持壁とし、支持壁は、締結部に連ねて締結部材のナットに対応させた逃げ部と、逃げ部間に連なる壁本体と、からなり、壁本体は、隆起始端部が、平面視で、ダンパーの軸線から締結部材のボルトの軸線までの距離を半径とした円弧状に形成され、高さの上限に位置する隆起終端部が、ダンパーの軸線から逃げ部の上部角部までの距離を半径として形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ダンパーを支持しているダンパーベースは、ダンパー締結基部で押圧されているダンパーベース本体部と、ダンパーベース本体部に締結部材が配置される形状に形成された締結部と、締結部を除いて、締結部間に形成した隆起始端部からダンパーの半径方向内方をダンパーベース本体部に比べ隆起させた隆起部と、からなるので、締結部間に形成した隆起部の立ち上がりによって、ダンパーからの入力荷重を支持するダンパーベースの強度を高めることができる。
また、締結部間に形成した隆起部の立ち上がりによって、強度を高めることができ、ダンパーベースの板厚を厚くしたり、補強用の骨部材を追加する必要がなく、重量の増加を抑制することができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、隆起部の支持壁は、締結部に連ねて締結部材のナットに対応させた逃げ部と、逃げ部間に連なる壁本体と、からなり、壁本体は、高さ方向の中央が、平面視で、ダンパーの軸線からボルトの軸線までの距離を半径とした円弧状に形成されているので、支持壁をボルトの配置基準直径とほぼ一致させることができ、ボルトからの距離は最小となり、ダンパーベース本体部の強度を高めることができ、結果的に、よりダンパーベースの強度を高めることができる。
請求項3に係る発明では、隆起部の支持壁は、締結部に連ねて締結部材のナットに対応させた逃げ部と、逃げ部間に連なる壁本体と、からなり、壁本体は、隆起始端部が、平面視で、ダンパーの軸線から締結部材のボルトの軸線までの距離を半径とした円弧状に形成され、高さの上限に位置する隆起終端部が、ダンパーの軸線から逃げ部の上部角部までの距離を半径として形成されているので、支持壁の隆起終端部をナット用の逃げ部のない、全周を一定の半径で一体的に形成することができ、ダンパーベースの強度を高めることができる。
また、壁本体は、高さの上限に位置する隆起終端部の径が小さいので、傾斜角度を小さくすることができ、結果的に、上方のフードにほぼ平行となり、上方のフードを下方へ下げることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明のダンパーベース(第1実施の形態)を採用したフロントボデーの斜視図である。
ダンパーベース11は、車両12のフロントボデー13に採用され、フロントサスペンション14を支持するダンパーハウジング15の天部をなし、ダンパー16の上部が締結されている。具体的には後述する。
図1は、本発明のダンパーベース(第1実施の形態)を採用したフロントボデーの斜視図である。
ダンパーベース11は、車両12のフロントボデー13に採用され、フロントサスペンション14を支持するダンパーハウジング15の天部をなし、ダンパー16の上部が締結されている。具体的には後述する。
ダンパー16は、緩衝装置で、前輪21が取付けられているフロントサスペンション14に含まれ、上部に設けられたダンパー締結基部22がフロントボデー13に締結され、支持されている。
フロントボデー13は、車室25の床をなすアンダボデー26のフロントフロアフレーム27に連なる左右のフロントサイドフレーム28と、フロントサイドフレーム28に取付けられているダンパーハウジング15と、エンジンルーム31と、を備える。
なお、フロントボデー13に形成されているエンジンルーム31は開閉自在なフード32(図8参照)で封じられる。
なお、フロントボデー13に形成されているエンジンルーム31は開閉自在なフード32(図8参照)で封じられる。
フロントサスペンション14は、既存の構成であり、ダンパー16と、ダンパー16外方のコイルスプリング33と、を備え、ダンパー16の軸線34が所定の角度で配置されている。つまりダンパー16がほぼ垂直に配置されている。
また、ダンパー16は、ショックアブソーバーであり、上部にダンパー締結基部22が半径rs(図3参照)で形成され、ダンパー締結基部22に締結部材35のボルト36が所定の半径rtで略3等配で、ダンパー16の軸線34に平行に取付けられている。
なお、ボルト36を配置している半径rtは、配置基準直径の半径である。
また、ダンパー16は、ショックアブソーバーであり、上部にダンパー締結基部22が半径rs(図3参照)で形成され、ダンパー締結基部22に締結部材35のボルト36が所定の半径rtで略3等配で、ダンパー16の軸線34に平行に取付けられている。
なお、ボルト36を配置している半径rtは、配置基準直径の半径である。
ダンパーハウジング15は、ダンパーベース11がホイールハウスアッパメンバ37に取付けられ、ホイールハウスアッパメンバ37がバルクヘッドアッパメンバ38に取付けられ、ダンパーベース11に連ねて内壁部41が成形され、内壁部41に連ねて前壁部42及び後壁部43が成形され、これらの内壁部41、前壁部42及び後壁部43がフロントサイドフレーム28に連結されている。
ダンパーベース11はまた、隆起部(第1実施の形態)51、逃げ部52、壁本体53を有し、ダンパー16のボルト36をボルト貫通孔55に通した後、ボルト36にナット56を所望の締め付け力(例えば、トルクで管理)でねじ込むことで、ダンパー16が組み付けられる。
次に、ダンパーベース11を具体的に、ダンパー16を組み付けた状態で説明する。
図2は、本発明のダンパーベース(第1実施の形態)にダンパーを組み付けた状態の斜視図である。
図3は、図2の3−3線断面図であり、隆起部(第1実施の形態)51の逃げ部52の断面を示している。
図4は、図2の4−4線断面図であり、隆起部(第1実施の形態)51の壁本体53の断面を示している。図1を併用して説明する。
図2は、本発明のダンパーベース(第1実施の形態)にダンパーを組み付けた状態の斜視図である。
図3は、図2の3−3線断面図であり、隆起部(第1実施の形態)51の逃げ部52の断面を示している。
図4は、図2の4−4線断面図であり、隆起部(第1実施の形態)51の壁本体53の断面を示している。図1を併用して説明する。
ダンパーベース11は、前述したダンパー締結基部22で押圧されているダンパーベース本体部61と、ダンパーベース本体部61に締結部材35のボルト36及びナット56が配置される形状に形成された締結部62と、締結部62を除いて、締結部62を半径Rとする隆起始端部64からダンパー16の半径方向内方(矢印a1の方向)をダンパーベース本体部61に比べ隆起(矢印a2の方向)させた隆起部51と、からなる。隆起部51の中央には、中央逃がし孔65がダンパー締結基部22を貫通しているロッド後端66を貫通可能に形成されている。「締結部62を半径Rとする」の意味については、後で説明している。
ダンパーベース本体部61は、ダンパー16のダンパー締結基部22に直接接触して直接力がかかる平坦な部位であり、ダンパー締結基部22の半径rsより大きく、平面視(矢印a3方向の視点)で円盤状やおむすび形に形成されている。
締結部材35は、ボルト36と、ナット56とからなり、ボルト36とナット56はともに、一般的なもの(JIS規格品)で、締結部62及びダンパーベース本体部61に所望の締め付け力に対応した軸力を付与している。
締結部材35は、ボルト36と、ナット56とからなり、ボルト36とナット56はともに、一般的なもの(JIS規格品)で、締結部62及びダンパーベース本体部61に所望の締め付け力に対応した軸力を付与している。
締結部62は、ナット56より大きく設定されている。具体的には、ボルト貫通孔55と同心に、ナット56によって発生している面圧の範囲より大きく設定し、且つ、ナット56に嵌合する工具と干渉しない最小の半径r1で設定されている。なお、締結部62のうち、ダンパーベース本体部61の中央(ダンパー16の軸線34)から最も離れている部位を外側部67と呼称する。
ここで、「締結部62を半径Rとする」とは、概略は、ダンパー16の軸線34からボルト貫通孔55の中心(ボルト36の軸線71)の近傍までの距離を半径Rとするということであり、具体的には、ボルト貫通孔55の中心までの距離(rt)にボルト貫通孔55の半径を加算した距離、若しくは、ボルト貫通孔55の中心までの距離(rt)にボルト36の谷径の半径を加算した距離が半径Rである。
隆起部51は、ダンパーベース本体部61より高さHだけ隆起した部位であり、ダンパーベース本体部61に連なる隆起始端部64が隆起部51の中心(ダンパー16の軸線34)から半径Rの位置に形成され、隆起始端部64に連ねて壁本体53がダンパー16の軸線34(ボルト36の軸線71)に略平行又は傾斜角度αで交差するように形成され、壁本体53に連なり隆起終端部72が形成され、隆起終端部72に連ね隆起本体部73がダンパーベース本体部61に略平行に形成され、隆起本体部73の中央に中央逃がし孔65が開けられ、隆起本体部73に凹状に且つ、壁本体53を3分割するように、若しくは、隆起終端部72をダンパー16の半径内方へくぼませるように逃げ部52が形成されている。
また、隆起部51は、側部を支持壁76とし、支持壁76は、締結部62に連ね締結部材35のナット56に対応した形状に形成した逃げ部52と、逃げ部52間に連なる壁本体53と、からなり、壁本体53は、高さ方向(ダンパー16の軸線34の方向)の中央77(高さHの約50%)が、平面視(図3の矢視a3の視点)で、ダンパー16の軸線34からボルト36の軸線71までの距離を半径rtとした円弧状に形成されている。
次に、本発明のダンパーベース(第1実施の形態)の作用を説明する。
図5は、本発明のダンパーベース(第1実施の形態)のダンパーからの荷重に対応する機構を説明する第1図である。
図6は、本発明のダンパーベース(第1実施の形態)のダンパーからの荷重に対応する機構を説明する第2図である。図1〜図4を併用して説明する。
図5は、本発明のダンパーベース(第1実施の形態)のダンパーからの荷重に対応する機構を説明する第1図である。
図6は、本発明のダンパーベース(第1実施の形態)のダンパーからの荷重に対応する機構を説明する第2図である。図1〜図4を併用して説明する。
ダンパーベース(第1実施の形態)11では、前輪21からの荷重がフロントサスペンション14のダンパー16から矢印a5のように加わると、隆起部51によって、荷重を矢印a5のように伝えるので、ダンパーベース11の強度を高めることができる。
具体的には、ダンパーベース本体部61にボルト36の配置基準直径(rt×2)とほぼ同様の外径の円盤状の隆起部51を形成することで、隆起部51の側部をなす支持壁76を、ダンパー16からの荷重の方向(ダンパー16の軸線34の方向)に略平行(角度α)に形成しているので、ダンパーベース本体部61の強度(係数)が高まる。
また、支持壁76が、ボルト36を配置している半径rt、すなわち、ボルト36の配置基準直径の半径と同じ半径rtで形成されているので、ボルト36からの距離は最小となり、ボルト36より内方(半径rtより小さい半径)に形成した場合に比べ、締結部62及び締結部62に連なるダンパーベース本体部61の強度を高めることができ、結果的に、よりダンパーベース11の強度を高めることができる。
隆起部51は、支持壁76(壁本体53)をダンパーベース本体部61に対して傾斜角度θ(約60°)で形成することで、垂直(θ=90°)に成形したものに比べ、塑性加工の際の肉厚の減少を抑制し、且つ、塑性加工の際の残留応力を抑制し、強度の低下を抑制することができる。
なお、支持壁76が、ボルト36を配置している半径rtより大きな半径になると、ダンパー締結基部22とダンパーベース本体部61の接触面積が小さくなり過ぎる。
次に、別の実施の形態を説明する。
図7は、第2実施の形態を説明する図であり、図2に対応する図である。上記図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
図8は、第2実施の形態の機構を説明する図であり、ダンパーベース11Bの上方に開閉自在に配置されているフード32との関係を示している。
図7は、第2実施の形態を説明する図であり、図2に対応する図である。上記図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
図8は、第2実施の形態の機構を説明する図であり、ダンパーベース11Bの上方に開閉自在に配置されているフード32との関係を示している。
第2実施の形態のダンパーベース11Bは、隆起部51Bを備えていることを特徴とする。
隆起部51Bは、支持壁76Bを形成したことを特徴とし、ダンパーベース本体部61より高さHだけ隆起した部位であり、ダンパーベース本体部61に連なる隆起始端部64Bが隆起部51Bの中心(ダンパー16の軸線34)から半径Rの位置に形成され、隆起始端部64Bに連ねて壁本体53Bがダンパー16の軸線34に傾斜角度αbで交差するように形成され、壁本体53Bに連なり隆起終端部72Bが形成され、隆起終端部72Bに連ね隆起本体部73Bがダンパーベース本体部61に略平行に形成され、隆起本体部73Bの中央に中央逃がし孔65が開けられ、壁本体53Bに凹状に且つ、壁本体53Bを3分割するように逃げ部52が形成されている。
隆起部51Bは、支持壁76Bを形成したことを特徴とし、ダンパーベース本体部61より高さHだけ隆起した部位であり、ダンパーベース本体部61に連なる隆起始端部64Bが隆起部51Bの中心(ダンパー16の軸線34)から半径Rの位置に形成され、隆起始端部64Bに連ねて壁本体53Bがダンパー16の軸線34に傾斜角度αbで交差するように形成され、壁本体53Bに連なり隆起終端部72Bが形成され、隆起終端部72Bに連ね隆起本体部73Bがダンパーベース本体部61に略平行に形成され、隆起本体部73Bの中央に中央逃がし孔65が開けられ、壁本体53Bに凹状に且つ、壁本体53Bを3分割するように逃げ部52が形成されている。
隆起終端部72Bは、ダンパー16の軸線34から逃げ部52の上部角部81までの距離を半径reとして形成されている。
傾斜角度θb(約30°)は、傾斜角度θより小さい。
傾斜角度θb(約30°)は、傾斜角度θより小さい。
次に、図8で第2実施の形態の機構を説明する。
第2実施の形態のダンパーベース11Bは、第1実施の形態のダンパーベース11と同様の作用、効果を発揮する。
第2実施の形態のダンパーベース11Bは、第1実施の形態のダンパーベース11と同様の作用、効果を発揮する。
また、隆起終端部72Bは、ダンパー16の軸線34から逃げ部52の上部角部81までの距離を半径reとして形成されているので、隆起終端部72Bをナット用の逃げ部52のない、全周を一定の半径reで一体的に形成することができ、ダンパーベース11Bの強度を高めることができる。
さらに、第2実施の形態のダンパーベース11Bは、第1実施の形態の壁本体53に比べ、壁本体53Bの傾斜角度θbを小さくしたので、上方に設けたフード32を下に(矢印b1の方向)下げることができる。
尚、本発明のダンパーベースは、実施の形態では車両に採用したが、車両以外にも採用可能である。
本発明のダンパーベースは、車両のサスペンションに好適である。
11…ダンパーベース、16…ダンパー、22…ダンパー締結基部、34…ダンパーの軸線、35…締結部材、51,51B…隆起部、52…逃げ部、53…壁本体、56…ナット、61…ダンパーベース本体部、62…締結部、64…隆起始端部、71…ボルトの軸線、76…支持壁、77…高さ方向の中央、rt…隆起部の半径。
Claims (3)
- 衝撃を吸収するダンパーのダンパー締結基部を複数の締結部材で支持しているダンパーベースにおいて、
前記ダンパーベースは、前記ダンパー締結基部で押圧されているダンパーベース本体部と、該ダンパーベース本体部に前記締結部材が配置される形状に形成された締結部と、該締結部を除いて、前記締結部間に形成した隆起始端部からダンパーの半径方向内方を前記ダンパーベース本体部に比べ隆起させた隆起部と、からなることを特徴とするダンパーベース。 - 前記ダンパー締結基部を略水平に配置し、前記ダンパーを立設し、該ダンパーの軸線に平行に前記締結部材のボルトを立設し、
前記隆起部の側部を支持壁とし、該支持壁は、前記締結部に連ねて前記締結部材のナットに対応させた逃げ部と、該逃げ部間に連なる壁本体と、からなり、
前記壁本体は、高さ方向の中央が、平面視で、前記ダンパーの軸線から前記ボルトの軸線までの距離を半径とした円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のダンパーベース。 - 前記ダンパー締結基部を略水平に配置し、前記ダンパーを立設し、該ダンパーの軸線に平行に前記締結部材のボルトを立設し、
前記隆起部の側部を支持壁とし、該支持壁は、前記締結部に連ねて前記締結部材のナットに対応させた逃げ部と、該逃げ部間に連なる壁本体と、からなり、
前記壁本体は、隆起始端部が、平面視で、前記ダンパーの軸線から前記締結部材のボルトの軸線までの距離を半径とした円弧状に形成され、高さの上限に位置する隆起終端部が、前記ダンパーの軸線から前記逃げ部の上部角部までの距離を半径として形成されていることを特徴とする請求項1記載のダンパーベース。
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