JP2017056916A - 車両のサスペンションタワー部構造 - Google Patents

車両のサスペンションタワー部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】サスペンションが締結される締結部における局部的な応力集中を防止して、上下方向の剛性を効果的に向上させることができる車両のサスペンションタワー部構造を提供する。
【解決手段】車両のサスペンションタワー部構造は、上面部が、サスペンション50の上側被取付部51が締結固定される複数の締結部11が設けられた締結面部10を有し、締結面部10上には、複数の締結部11それぞれの周囲に立設された複数の円弧壁部21が形成されており、円弧壁部21は、締結部11に締結固定される締結部材3の締結座部3bの周部に対して、等間隔で沿うように形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のサスペンションタワー部構造に関する。
サスペンションタワー部は、上面部にサスペンションの上端部が締結固定されるようになっており、該上面部にリブを形成することによって、上下方向の剛性を向上させたものが知られている。
例えば、特許文献1,2には、サスペンションタワー部の上面部が、サスペンション上端部締結用の締結面部と、該締結面部から環状リブを介して上方にオフセットして位置する頂面部とでなる2段構造に構成されたものが開示されている。このサスペンションタワー部は、締結面部の上面に、環状リブの外周側に放射状に延在する放射状リブが更に形成されており、環状リブと放射状リブとによって、上面部の剛性が高められている。
また、締結面部には、環状リブの外周側における隣接する放射状リブの間に、サスペンションの上端部が締結固定される複数の締結部が形成されている。
特開2015−067067号公報 特開2015−093508号公報
ところで、上述の如く、締結部は、環状リブの外周側における一対の放射状リブの間に形成されているので、締結部における締結座部の周縁部から各リブへの距離が不均一となる。このため、締結部周りの剛性は不均一となるので、サスペンションからの上下方向への入力荷重によって生じる応力が、締結座面の周縁部で一定とならず、局部的に集中する場合がある。
すなわち、サスペンションタワー部の上下方向の剛性向上に関して、各締結部における局部的な応力集中を緩和させる観点で更に改良する余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、サスペンションが締結される締結部における局部的な応力集中を防止して、上下方向の剛性を効果的に向上させることができる車両のサスペンションタワー部構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車両のサスペンションタワー部構造であって、サスペンションタワー部の上面部は、サスペンションの上端部が締結固定される複数の締結部が設けられた締結面部を有し、締結面部上には、複数の前記締結部それぞれの周囲に立設された複数の締結部周囲壁部が形成されており、前記締結部周囲壁部は、前記締結部に締結固定される締結部材の締結座部の周部に対して、等間隔で沿うように形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両のサスペンションタワー部構造において、前記締結面部の外縁から下方に延びている外周壁部を、更に有しており、
前記締結部周囲壁部は、前記締結部の周部において前記サスペンションの中心軸線側に円弧状に形成されており、前記締結面部上には、前記締結部周囲壁部の円弧方向の両端部から前記外周壁部側に延びる外周側リブが更に形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は2に記載の車両のサスペンションタワー部構造において、前記締結部は3箇所に設けられ、前記締結面部上には、複数の前記締結部周囲壁部を相互に直線的に連結する締結部連結壁部が、更に形成されており、複数の前記締結部連結壁部のそれぞれが、平面視で三角形の各辺に対応して配置されていることを特徴とする。
前記の構成により、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、締結部周囲壁部は、締結部材の締結座部に対して等間隔で沿うように形成されているので、締結部周りの剛性を略均一に向上させることができる。これによって、サスペンションからの荷重入力によって締結部に生じる応力は、略均一化されるので、局部的に応力が集中することがない。これによって、サスペンションタワー部の上下方向の剛性を効果的に向上できる。
なお、請求項1における締結部周囲壁部は、締結面部上に上下方向に突出したリブとして形成してもよく、又は、締結面部から上下方向に延びる縦壁部として形成してもよい。
また、請求項2に記載の発明によれば、外周側リブによって、締結面部の剛性を、締結部周囲壁部から外周壁部までにわたる広い範囲で向上させることができる。これによって、サスペンションタワー部の上下方向における剛性をより効果的に向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、締結部連結壁部は、平面視で三角形の各辺に対応して位置しているので、トラス効果によって相互に締結部連結壁部の剛性を効果的に向上させやすい。これによって、サスペンションタワー部の上下方向の剛性をより効果的に向上できる。
すなわち、本発明に係る車両のサスペンションタワー部構造によれば、サスペンションが締結される締結部における局部的な応力集中を防止して、上下方向の剛性を効果的に向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るサスペンションタワー部構造を示す斜視図である。 図1のサスペンションタワー部構造の平面視である。 図2のIII−III線における断面図である。 サスペンションタワー部構造の変形を模式的に示す図である。 変形例に係るサスペンションタワー部構造を示す斜視図である。 更なる変形例に係るサスペンションタワー部構造を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。以下の説明では、車幅方向の一方側(右側)のサスペンションタワー部構造について説明するが、他方側(左側)についても同様である。また、各図において示す、前/後、内/外、及び上/下の各方向はそれぞれ、特段の説明がある場合を除いて、車両の前後方向、車幅方向、及び上下方向の各方向を示している。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両のサスペンションタワー部1を示している。図1に示すように、サスペンションタワー部1は、図示しない、前後方向に延びるフロントサイドメンバとエプロンレインとの車幅方向の間に架け渡されており、車両の前部右側に設けられたサスペンション50(図3参照)が固定されるようになっている。
サスペンションタワー部1は、上面部が、サスペンション50が締結固定される締結面部10と、締結面部10の中央部において縦壁部20を介して上方にオフセットして位置する頂面部30と、でなる2段構造に構成されており、さらに、締結面部10の外縁には下方に延在する外周壁部40が形成されており、これらが例えば、アルミダイカスト法によって一体的に形成されている。
締結面部10には、サスペンション50の上側被取付部51(図3参照)が締結固定される複数の締結部11が形成されている。図2に示す平面視において、各締結部11は、締結固定されるサスペンション50の中心軸線周りの円周上の3箇所に形成ピッチPで略等間隔に形成されている。
頂面部30は、締結固定されるサスペンション50に対して上方から対向して位置しており、各締結部11を頂点とする略三角形状に形成されている。具体的には、頂面部30は、各頂点が各締結部11を中心とする円弧によって切り欠かれた形態をなしている。すなわち、締結面部10と頂面部30とを接続する縦壁部20は、略三角形状の頂面部30の各頂点部分に位置する円弧状の円弧壁部(締結部周囲壁部)21と、略三角形状の各辺部分に位置する連結壁部(締結部連結壁部)22と、を含んでいる。
より具体的には、円弧壁部21は、締結部11の周囲において、サスペンション50の中心軸線側にのみ形成されており、外周壁部40側には形成されていない。このため、締結部11は、外周壁部40側が開放されており、水が溜まり難くなっている。また、円弧壁部21は締結部11上に締結される締結ナット3の締結座部3bに対して、略等間隔で沿うように形成されている。
ここで、締結ナット3は、本実施形態ではフランジナットであって、その締結座部3bは円筒状であるので、これに略等間隔で沿う円弧壁部21は、平面視で締結部11を中心とした円弧状に形成されている。また、締結ナット3が六角ナットであり、締結座部3bの形状が六角である場合にも、円弧壁部21は、平面視で六角形の締結座部3bに略沿うように締結部を中心とする円弧状に形成される。また、締結ナット3がワッシャ(図示しない)を介して締結部11に締結される場合には、円弧壁部21は、平面視でワッシャの周部に沿うように形成される。
連結壁部22は、隣接する各円弧壁部21を相互に直線的に接続するように形成されている。
図3は、図2のIII−III線に沿った断面図であり、締結部11を通るサスペンションタワー部1の縦断面を示している。図3に示すように、各締結部11には、締結面部10を上下に貫通するタワー部取付穴12と、タワー部取付穴12の周りの平面状の締結座面部13と、が形成されている。また、サスペンション50は、上側被取付部51に、タワー部取付穴12に対応して位置するサスペンション取付穴52を有している。
そして、サスペンション50は、締結ボルト2をこれらの取付穴52,12に下方から順に挿通させ、締結座面部13上で締結ナット3を締結することによって、締結面部10の下面に締結固定されるようになっている。
なお、締結座面部13は、平面視で、締結部11に締結された締結ナット3の締結座部3bに略一致するか、若しくは締結位置のバラツキを考慮しても締結ナット3が着座出来るような最小限の大きさの平面状に形成されている。また、円弧壁部21は、締結座面部13からR部14を介して立設されており、上述したように、締結部11上に締結される締結ナット3の締結座部3bに対して、平面視において等間隔で沿うように形成されている。したがって、締結ナット3の締結座部3bの周縁部からR部14及び円弧壁部21までの距離はそれぞれ、周方向で略均一となるように構成されている。
頂面部30は、中央部に上下に貫通する開口部31と、開口部31の周囲において頂面部30から下方に延びる環状の開口部リブ32と、を備えている。図2を合わせて参照して、縦壁部20の内周側には、頂面部30の下面から下方に延びる複数の内周側リブ33が形成されている。内周側リブ33は、開口部リブ32から放射状に外周側に向けて延びており、開口部リブ32と縦壁部20との間を連結するように形成されている。
内周側リブ33は、締結面部10に締結固定されたサスペンション50の上方に位置しており、サスペンション50に略当接するか、干渉しない程度の高さに形成されている。また、内周側リブ33は、開口部リブ32と各円弧壁部21とを連結する3つの第1内周側リブ33Aと、開口部リブ32と各連結壁部22とを連結する3つの第2内周側リブ33Bと、を含んでいる。
具体的には、第1内周側リブ33Aは、開口部リブ32と円弧壁部21とを略最短距離で連結するように形成されており、円弧壁部21の円弧部の延在方向の略中央部21aを開口部リブ32に連結する。
同様に、第2内周側リブ33Bは、開口部リブ32と連結壁部22とを最短距離で連結するように形成されており、連結壁部22の長手方向の略中央部22aを開口部リブ32に連結する。
また、図1及び図2に示すように、締結面部10の上面において、縦壁部20の外周側には、複数の外周側リブ23が形成されている。各外周側リブ23は、外周壁部40に向けて放射状に延びている。
外周側リブ23は、高さが頂面部30の高さと同様若しくは低く形成されており、外周壁部40側に延びるにつれて高さが漸減するように形成されている。また、外周側リブ23は、円弧壁部21の円弧方向の両端部から外周壁部40に向けて放射状に延びる6つの第1外周側リブ23Aと、連結壁部22から外周壁部40に向けて放射状に延びる3つの第2外周側リブ23Bと、を含んでいる。
ここで、第2外周側リブ23Bは、連結壁部22の長手方向の略中央部分22aから延在しており、すなわち、連結壁部22を介して、第2内周側リブ33Bと連続的に延在するように形成されている。換言すると、サスペンションタワー部1の上部において、頂面部30から縦壁部20を介して締結面部10にわたって、第2内周側リブ33Bと、第2外周側リブ23Bとが、連続的且つ放射状に延在している。
また、連結壁部22と、この両側に位置する一対の第1内周側リブ33A,33Aとが、平面視において三角形状の各辺に対応して配置されている。
次に、本実施形態に係るサスペンションタワー部構造における作用効果について説明する。
上記実施形態では、各締結部11の締結座面部13は、締結ナット3の締結座部3bに略一致するか、若しくは締結位置のバラツキを考慮しても締結ナット3が着座出来るような最小限の大きさに形成されている。すなわち、締結座面部13は、締結ナット3によって締結されていない非締結部分(平面部)が小さいので、該非締結部分に起因した締結座面部13の面剛性の低下が抑制されている。
しかも、円弧壁部21は、締結座面部13からR部14を介して立設されており、締結部11上に締結される締結ナット3の締結座部3bに対して、平面視において等間隔で沿うように形成されている。すなわち、締結部11の剛性が、円弧壁部21によって、サスペンション50の中心軸線側において略均一に向上する。
ここで、サスペンション50からの上下方向への荷重入力によって締結部11に生じる応力は、サスペンション50の中心軸線側が相対的に高くなるが、上述したように、締結部11はサスペンション50の中心軸線側の剛性が略均一に向上されている。したがって、締結部11に生じる応力は、サスペンション50の中心軸線側において締結ナット3の締結座部3bの周縁部で略均一化されるので、局部的に応力が集中することがない。これによって、サスペンションタワー部1の上下方向の剛性を効果的に向上できる。
さらに、第1外周側リブ23Aは、円弧壁部21の両端部から外周壁部40まで延在しているので、締結面部10の剛性が、円弧壁部21から外周壁部40までにわたる広い範囲で向上する。これによって、サスペンションタワー部1の上下方向における剛性をより効果的に向上させることができる。
図4は、図2のIV−IV線に沿う各締結部11を通る縦断面であって、サスペンション50からの上下方向への入力荷重が入力されたときの、サスペンションタワー部1の変形挙動を模式的に示しており、図4(a)には変形前の状態を示し、図4(b)には下方向への変形挙動を示し、図4(c)には上方向への変形挙動を示している。
図4(a)に示すように、サスペンション50からの上下方向への荷重が、上側被取付部51から締結ボルト2及び締結ナット3を介して締結部11に入力される。このとき、サスペンションタワー部1は、サスペンション50の上側被取付部51、締結面部10、縦壁部20、及び頂面部30を含む構造体の上下方向の略中心位置に位置する曲げ中心面Sを中立面として上下にドーム状に変形することになる。
すなわち、図4(b)に示すように、サスペンションタワー部1は、サスペンション50から下方への荷重が入力された場合、曲げ中心面Sを中立面として下方に湾曲するようにドーム状に変形する。同様に、図4(c)に示すように、サスペンションタワー部1は、サスペンション50から上方への荷重が入力された場合、曲げ中心面Sを中立面として上方に湾曲するようにドーム状に変形する。
ここで、上記実施形態では、頂面部30は、曲げ中心面Sから離れて位置しており且つ下面に内周側リブ33が形成されているので、内周側リブ33が形成された部分の上下方向断面において、曲げ中心面Sを基準とした断面2次モーメントが効果的に増大され、これによって上下方向における剛性が向上する。この結果、サスペンションタワー部1は、上下方向の剛性が効果的に向上するので、サスペンション50からの上下方向への入力荷重による上下方向への変形が抑制される。
しかも、内周側リブ33は、頂面部30の下面に形成されているので、サスペンションタワー部1が上方に大型化することがない。
また、図1及び図2に示すように、締結面部10には、第2内周側リブ33Bに連続する第2外周側リブ23Bが、連結壁部22を介して形成されているので、第2内周側リブ33Bによって剛性が高められた部分と、第2外周側リブ23Bによって剛性が高められた部分とが、分断されることなく連続することになる。これによって、第2内周側リブ33Bと第2外周側リブ23Bとで、連結壁部22の内周側から外周側に向けて連続的に延在する放射状リブを構成することができるので、サスペンションタワー部1の上面部における上下方向の剛性を、頂面部30から締結面部10にわたる広範囲において向上させることができる。よって、サスペンションタワー部1の上下方向の剛性をより一層、効果的に向上させることができる。
さらに、第2外周側リブ23Bは、いずれも外周壁部40の上部まで延在しているので、第2外周側リブ23Bを長く構成でき且つ外周壁部40まで延在させることによって、第2外周側リブ23Bの剛性を高めることができる。したがって、サスペンションタワー部1の上下方向の剛性をより効果的に向上させることができる。
しかも、開口部リブ32によって頂面部30の剛性を向上させることができると共に、内周側リブ33によって開口部リブ32と縦壁部20とを連結することで、頂面部30の剛性を更に向上させることができる。したがって、サスペンションタワー部1の上下方向の剛性を更により一層、効果的に向上させることができる。
また、上記実施形態では、各締結部11は、周囲に位置する円弧壁部21を介して、連結壁部22によって互いに直線的に連結されているので、各締結部11間の形成ピッチPの拡縮が抑制される。例えば、サスペンション50からの上下方向への荷重が入力された場合に、締結面部10の上下方向へのドーム状変形に起因した各締結部11間の形成ピッチPの拡縮が抑制される。そして、各締結部11間の拡縮を抑制することによって、締結面部10のドーム状変形が抑制される。これによって、サスペンションタワー部1の上下方向の剛性を効果的に向上できる。
しかも、連結壁部22は、平面視で三角形の各辺に対応して位置しているので、トラス効果によって相互に連結壁部22の剛性を効果的に向上させやすく、各締結部11間の形成ピッチPの拡縮をより効果的に抑制できる。これによって、サスペンションタワー部1の上下方向の剛性をより効果的に向上できる。
さらに、連結壁部22と、この両側に位置する第1内周側リブ33A,33Aとが、平面視で三角形の各辺に対応して位置しているので、トラス効果によって連結壁部22及び各第1内周側リブ33Aの剛性がより一層向上する。これによって、各締結部11間の形成ピッチPの拡縮が更により一層、効果的に抑制される。これによって、サスペンションタワー部1の上下方向の剛性をより一層、効果的に向上できる。
なお、上記実施形態では、水溜まりを防止するために、円弧壁部21を内周側にのみ形成し、外周壁部40側は開放した形状としている。しかしながら、水溜まりに対してカバー等で対策がなされているか又は締結部11に対する水溜まりが問題とならない場合には、図5に示す変形例に係るサスペンションタワー部100のように、締結部111を全周で囲む円筒状に円筒壁部121を形成してもよい。この場合、円筒壁部121の外側壁部140側の縁部を接線で接続するように、直線的に連結壁部122を形成してもよい。
また、開口部リブ131と円筒壁部121とを連結する、第1内周側リブ133Aを複数(例えば3ヶ)形成してもよい。第1内周側リブ133Aを複数形成することで、円筒壁部121と頂面部130と第1内周側リブ133Aとの間の連結剛性を更に向上させることができる。
また、サスペンションタワー部構造を、アルミダイカスト法の他、鉄又はアルミニウム以外の軽合金を原材料とした鋳造品もしくは鍛造品で形成してもよく、鋼板をプレス成形することで形成してもよく、または複数の部材を例えば溶接によって接合して形成してもよい。また、サスペンションタワー部構造を、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)で形成してもよい。
図6に、プレス成形によって形成した更なる変形例に係るサスペンションタワー部構造200の上部を示している。図6に示すように、サスペンションタワー部構造200は、各締結部211の締結座面部213がサスペンション50の中心軸線側の形状が締結ナット3の締結座部3bに略一致するように形成されており、各締結部211を直線的に接続するように連結稜線部222が形成されている。
これによっても、各締結部211間の形成ピッチPの拡縮を連結稜線部222によって効果的に抑制できると共に、締結ナット3の締結座部3bの周縁部に生じる応力をサスペンション50の中心軸線側において略一定にできるので、締結座面部213における応力集中を抑制でき、これによって、サスペンションタワー部構造200の上下方向における剛性を効果的に向上できる。
また、リブは、素材で形成してもよく、別部材で形成したものを例えば溶接によって接合してもよく、又はプレス成形で形成してもよい。また、リブの代わりに縦壁部としてもよく、逆に縦壁部の代わりにリブで形成してもよい。
また、上記実施形態では、各締結部11を3点で構成したが、これに限らず、2点で構成してもよく、4点以上で構成してもよい。いずれの場合であっても、各締結部11の周囲を中央側において円弧状に囲む円弧壁部又は円筒状に囲む円弧壁部を形成すると共に、隣接する各円弧壁部(円筒壁部)間を直線的に連結壁部で接続すればよく、また、円弧壁部(円筒壁部)及び連結壁部によって上方にオフセットして形成された頂壁面部の下面に、内周側リブを形成すればよい。なお、締結部11を2点で構成する場合には、頂面部には開口部を形成しなくてもよい。
また、上記実施形態では、フロントサスペンションを固定するサスペンションタワー部構造について説明したがこれに限らない。リヤサスペンションを固定するサスペンションタワー部構造に適用してもよい。
特許請求の範囲に記載された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
以上説明したように、本発明に係る車両のサスペンションタワー部構造によれば、上方への大型化を抑制しつつ、上下方向の剛性を効果的に抑制させることができるので、この種の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
1 サスペンションタワー部
2 締結ボルト
3 締結ナット
10 締結面部
11 締結部
12 タワー部取付穴
13 締結座面部
14 R部
20 縦壁部
21 円弧壁部
22 連結壁部
23 外周側リブ
30 頂面部
31 開口部
32 開口部リブ
33 内周側リブ
40 外周壁部
50 サスペンション
51 上側被取付部
52 サスペンション取付穴

Claims (3)

  1. サスペンションタワー部の上面部は、サスペンションの上端部が締結固定される複数の締結部が設けられた締結面部を有し、
    締結面部上には、複数の前記締結部それぞれの周囲に立設された複数の締結部周囲壁部が形成されており、
    前記締結部周囲壁部は、前記締結部に締結固定される締結部材の締結座部の周部に対して、等間隔で沿うように形成されている車両のサスペンションタワー部構造。
  2. 前記締結面部の外縁から下方に延びている外周壁部を、更に有しており、
    前記締結部周囲壁部は、前記締結部の周部において前記サスペンションの中心軸線側に円弧状に形成されており、
    前記締結面部上には、前記締結部周囲壁部の円弧方向の両端部から前記外周壁部側に延びる外周側リブが更に形成されている、
    請求項1に記載の車両のサスペンションタワー部構造。
  3. 前記締結部は3箇所に設けられ、
    前記締結面部上には、複数の前記締結部周囲壁部を相互に直線的に連結する締結部連結壁部が、更に形成されており、
    複数の前記締結部連結壁部のそれぞれが、平面視で三角形の各辺に対応して配置されている、
    請求項1又は2に記載の車両のサスペンションタワー部構造。
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