JP6020518B2 - サスペンションタワー及び車両前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のサスペンションタワー及び該サスペンションタワーを備えた車両前部構造に関する。
下記特許文献1に記載されたサスペンションタワーでは、サスペンションの上端部における中央部と対向する部位に円形の軸穴が形成されており、当該軸穴の縁部が車両上方側へ突出した突出部とされている。この突出部の周囲には、複数のサス取付部が突出部の周方向に並んで設けられている。これらのサス取付部には、サスペンションの上端部を取り付けるためのサス取付穴が形成されている。また、突出部の外周からは、複数のリブが放射状に延びており、上記のサス取付部が、隣り合う一対のリブの間にそれぞれ配置されている。なお、サスペンションタワーに関する他の先行技術文献としては、下記の特許文献2がある。
国際公開第2007/019935号パンフレット 特開2013−173485号公報
上述の如きサスペンションタワーでは、サスペンションからの入力に対する剛性を、上記複数のリブによって向上させることができる。しかしながら、サスペンションからの入力がサス取付部に加わった際には、サス取付部及びその周辺部位が局所的に変形することが考えられるため、剛性向上の観点で更なる改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、サスペンションからの入力に対する剛性の向上に寄与するサスペンションタワー及び車両前部構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るサスペンションタワーは、車両のサスペンションの上端部における中央部と対向する部位に軸穴が形成された上壁と、前記上壁における前記軸穴の縁部が車両上方側へ突出して形成された突出部と、前記突出部の外周から前記上壁の外周側へ延びる複数のリブと、隣り合う一対の前記リブの間で前記上壁に設けられ、前記サスペンションの上端部が取り付けられるサス取付部と、前記サス取付部と前記軸穴との間において前記突出部から前記軸穴側へ局部的に張り出した張出部と、を備えている。
請求項1に記載のサスペンションタワーでは、サスペンションからの上向きの入力がサス取付部に加えられると、サス取付部及びその周辺部位が車両上方側へ凸をなすように変形する。この際には、サス取付部を挟んで隣り合う一対のリブが互いに離間するように変形する。その結果、突出部におけるサス取付部と軸穴との間の部位が上記離間方向に伸ばされるように引っ張られるが、本発明では、当該部位から軸穴側へ張り出した張出部を備えている。この張出部によって上記部位の変形を抑制することができるので、サスペンションからの入力に対する剛性の向上に寄与する。
請求項2に記載の発明に係るサスペンションタワーは、請求項1において、前記張出部における前記軸穴側の端部は、前記一対のリブが隣り合う方向に平坦状に延びる平坦部を含んでいる。
請求項2に記載のサスペンションタワーでは、サス取付部と軸穴との間において突出部から軸穴側へ局部的に張り出した張出部は、軸穴側の端部が平坦部を含んでいる。この平坦部は、サス取付部を間に挟んで隣り合う一対のリブが隣り合う方向、すなわち、突出部においてサス取付部と軸穴との間の部位が前述した如く引っ張られる方向に平坦状に延びている。これにより、当該平坦部の全体に応力を分散することができるので、局所的な応力集中が生じないようにすることに寄与する。
請求項3に記載の発明に係るサスペンションタワーは、請求項1又は請求項2において、前記張出部は、前記突出部の上端から前記軸穴側へ延出された延出部を有する。
請求項3に記載のサスペンションタワーでは、サス取付部と軸穴との間において突出部から軸穴側へ局部的に張り出した張出部が、突出部の上端から軸穴側へ延出された延出部を有している。この延出部が延出された部位は、サス取付部を挟んで隣り合う一対のリブが互いに離間するように変形する際に最も強く引っ張られる部位であるため、当該部位に延出部が設けられることにより、当該部位の変形を効果的に抑制することができる。
請求項4に記載の発明に係るサスペンションタワーは、請求項1〜請求項3の何れか1項において、前記張出部は、前記突出部の前記軸穴側に増肉された増肉部を有する。
請求項4に記載のサスペンションタワーでは、サス取付部と軸穴との間において突出部から軸穴側へ局部的に張り出した張出部が、突出部の軸穴側に増肉された増肉部を有している。この増肉部は、例えば本サスペンションタワーを鋳造によって製造する場合に容易に形成することができる。
請求項5に記載のサスペンションタワーは、請求項3において、前記延出部は、前記軸穴の軸線方向から見た場合に、前記隣り合う一対のリブにおける前記サス取付部とは反対側の面をそれぞれ前記軸穴の中心側へ延長した一対の仮想線の間の全域に設けられている。
請求項5に記載のサスペンションタワーでは、突出部の上端から軸穴側へ延出された延出部が、上記のように設けられている。これにより、突出部の上端において、前述した如く一対のリブにより引っ張られる部位の全域の剛性を、延出部によって向上させることができる。
請求項6に記載の発明に係る車両前部構造は、車両前後方向に延びるフロントサイドメンバと、前記フロントサイドメンバの車両上方側かつ車幅方向外側で車両前後方向に延びるアッパメンバと、前記フロントサイドメンバと前記アッパメンバとの間に架け渡された請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のサスペンションタワーと、前記サスペンションタワーに設けられた前記サス取付部に上端部が固定されたサスペンションと、を備えている。
請求項6に記載の車両前部構造では、フロントサイドメンバとアッパメンバとの間に架け渡されたサスペンションメンバが、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載されたものであるため、サスペンションからの入力に対するサスペンションタワーの剛性の向上に寄与する。それにより、例えば、車両の走行安定性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係るサスペンションタワー及び車両前部構造では、サスペンションからの入力に対する剛性の向上に寄与する。
本発明の実施形態に係る車両前部構造の主要部を示す斜視図である。 同車両前部構造が備えるサスペンションの上部側の構成を示す斜視図である。 図1に示されるサスペンションタワーを拡大して示す斜視図である。 同サスペンションタワーの主要部を車両下方側から見た状態を拡大して示す下面図である。 図3の一部を車両上方側から見た状態を拡大して示す拡大図である。 図4のF6−F6線に沿った切断面を拡大して示す断面図である。 図6のF7−F7線に沿った切断面に対応する断面図である。 図4のF8−F8線に沿った切断面を拡大して示す断面図であり、サスペンションからの入力によって一対のリブが離間するように変形した状態を誇張して示す図である。
本発明の実施形態に係るサスペンションタワー10及び車両前部構造12について、図1〜図8に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印LHは、車両の前方向(進行方向)、上方向、左方向をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
本実施形態に係る車両前部構造12は、例えばセダンタイプの車両に適用されており、図1に示されるように、フロントサイドメンバ14と、アッパメンバ16と、サスペンションタワー10(以下、サスタワー10と称する)とを備えている。また、この車両前部構造12は、図2に示されるサスペンション18を備えている。なお、これらの構成要素は、車両前部の左右両側部にそれぞれ設けられているが、左右対称に形成されている以外は基本的に同様の構成とされているため、車両右側の構成について説明し、車両左側の構成についての説明を省略する。
フロントサイドメンバ14は、車両前部の両側部において車両前後方向に延在する車体の骨格部材であり、車両前後方向から見て矩形の閉断面形状をなしている。このフロントサイドメンバ14の前端部には、図示しないバンパリインフォースメントが連結されている。
アッパメンバ16は、フロントサイドメンバ14の車両上方側かつ車幅方向外側で車両前後方向に延在する車体の骨格部材である。このアッパメンバ16は、車両前後方向から見て矩形の閉断面形状をなしており、図示しないフロントピラーとラジエータサポートとの間に架け渡されている。
サスペンション18は、車両の前輪を車体に懸架するためのフロントサスペンションであり、例えばダブルウィッシュボーン式とされている。このサスペンション18が備えるショックアブソーバ20の上端部には、当該ショックアブソーバ20と同軸的な略円板状に形成されたアッパマウント部22が設けられている。このアッパマウント部22の中央部には、車両上方側へ突出した円柱状の位置決め部22Aが形成されており、アッパマウント部22の外周部には、複数のボルト24が固定されている。これらのボルト24は、位置決め部22Aの周方向に等間隔又は略等間隔に並んでおり、これらのボルト24を用いてサスペンション18がサスタワー10に取り付けられる。
サスタワー10は、本実施形態ではアルミニウム等の軽金属製の鋳物とされている。このサスタワー10は、下端部の車幅方向内側部分がフロントサイドメンバ14に固定され、上端部の車幅方向外側部分がアッパメンバ16に固定されており、フロントサイドメンバ14とアッパメンバ16との間に架け渡されている。このサスタワー10は、図3及び図4に示されるように、上壁30、前壁32、後壁34及び車幅方向内側壁36を一体に備えている。このサスタワー10によってサスペンション18の上部が車両内側から覆われる構成になっている。
上壁30は、厚さ方向が略車両上下方向に沿っており、平面視で矩形状に形成されている。前壁32は、上壁30の前端部から車両下方へ延びており、後壁34は、上壁30の後端部から車両下方へ延びている。また、車幅方向内側壁36は、上壁30の車幅方向内側端部から車両下方へ延びており、当該車幅方向内側壁36によって前壁32と後壁34とが車両前後方向に連結されている。
また、このサスタワー10では、図4に示されるように、前壁32と後壁34との間に、リブ状に形成された前後一対のリブ状壁38、40が設けられている。これらのリブ状壁38、40は、上壁30の下面及び車幅方向内側壁36の車幅方向外側面から車両外側へ向けて一体に延出されており、前壁32及び後壁34と同様に厚さ方向が車両前後方向に沿っている。前壁32及び後壁34と前後一対のリブ状壁38、40とは、互いに間隔をあけて車両前後方向に並んでいる。
さらに、前壁32の車幅方向外側端部からは、車両前方へ向けてフランジ部42が延出されており、後壁34の車幅方向外側端部からは、車両後方へ向けてフランジ部44が延出されている。これらのフランジ部42、44には、フロントフェンダエプロンを構成する前後のパネル部(図示省略)が結合される。
上記サスタワー10の上壁30には、サスペンション18の上端部における中央部と対向する部位に軸穴46が形成されている。この軸穴46は、上壁30の中央部よりも車幅方向内側寄りに形成されている。この軸穴46には、前述したアッパマウント部22の位置決め部22Aが挿入される。これにより、サスペンション18の上端部がサスタワー10に位置決めされる構成になっている。
上壁30における軸穴46の縁部には、車両上方側へ環状に突出した突出部(環状突出部)48が一体に形成されている。この突出部48は、軸穴46の縁部から上壁30の厚さ方向に沿って車両上方側へ円筒状に突出した縦壁部48Aと、該縦壁部48Aの上端から軸穴46の中央側へリング状に突出したフランジ部48Bとによって構成されている。
また、サスタワー10の上壁30には、車両上方側へ突出した複数のリブ50が形成されている。これらのリブ50は、縦壁部48Aの外周から上壁30の外周側へ向けて放射状に延びている。これらのリブ50は、上壁30の外周側へ向かうほど、上壁30からの突出高さが漸減している。
さらに、サスタワー10の上壁30における突出部48の周囲には、サスペンション18の上端部を取り付けるための複数(ここでは3つ)のサス取付部52が設けられている。これらのサス取付部52は、突出部48の周方向に等間隔又は略等間隔に並んでおり、突出部48の周方向に隣り合う一対のリブ50の間にそれぞれ配置されている。つまり、本実施形態では、複数のリブ50には、3つのサス取付部52をそれぞれ間に挟んで隣り合う一対のリブ50(以下、「リブ50A」と称する)が三組含まれており、それ以外のリブ50は、サス取付部52に対して突出部48の周方向に離間して配置されている。
各サス取付部52には、それぞれ円形のサス取付穴54が形成されている。これらのサス取付穴54には、サスペンション18の上端部に設けられた複数のボルト24が挿入され、これらのボルト24にナット23(図8参照)が螺合される。これにより、サスペンション18の上端部が複数のサス取付部52に締結固定される。
さらに、このサスタワー10は、複数のサス取付部52と軸穴46との間において、突出部48から軸穴46側へ局部的に張り出した複数(ここでは3つ)の張出部56を備えている。これらの張出部56は、突出部48において一対のリブ50Aを接続した部位である円弧状のリブ接続部49と一体に設けられている。これらの張出部56は、リブ接続部49において突出部48を局部的(部分的)に補強した補強部、或いはリブ接続部49において突出部48の剛性を局部的に向上させた剛性向上部として捉えることができる。この張出部56が設けられたリブ接続部49は、突出部48においてリブ接続部49と隣接する部位よりも剛性が向上している。以下、各張出部56について詳細に説明する。
図3〜図7に示されるように、各張出部56は、突出部48の上端から軸穴46側へ延出された延出部58と、突出部48の軸穴46側に増肉された増肉部60とによってそれぞれが構成されている。各延出部58は、フランジ部48Bにおける内周側の端部から軸穴46の中央側へ延びており、フランジ部48Bと一体の板状に形成されている。なお、図5及び図6に記載されている二点鎖線L4は、突出部48と延出部58との境界を示している。
突出部48において複数の延出部58の間には、それぞれフランジ部48Bの内周によって構成された円弧状の円弧部62が形成されている。このため、軸穴46は、フランジ部48B及び3つの延出部58によって構成された上端開口が、三角形の三つの角部をそれぞれ円弧状に面取りしたような形状に形成されており、縦壁部48Aの下端部によって構成された下端開口が円形に形成されている。
各延出部58は、図5に示される如く軸穴46の軸線方向から見た場合に、各延出部58に近接して位置する一対のリブ50Aにおけるサス取付部52とは反対側の面を、それぞれ軸穴46の中心側へ延長した一対の仮想線L1、L2の間の全域に設けられている。また、各延出部58は、軸穴46の周方向の両端部が一対の仮想線L1、L2の外側へ延びており、上述した円弧部62に滑らかに連続している。
一方、各増肉部60は、縦壁部48A及びフランジ部48Bにおける軸穴46側に一体に形成されており、縦壁部48A及びフランジ部48Bを軸穴46側に増肉するように設けられている。各増肉部60は、それぞれ各延出部58の車両下方側に配置されており、図6に示されるように、車両下方側へ向かうほど厚さ寸法が漸減している。各増肉部60は、軸穴46の周方向の両端部が、縦壁部48Aの内周面に滑らかに連続している。なお、図6及び図7に記載されている二点鎖線L5は、突出部48と増肉部60との境界を示している。
各延出部58における軸穴46側の端部(端面)は、各延出部58に近接して位置する一対のリブ50Aが隣り合う方向(図5、図7、図8の矢印F参照)に平坦状に延びる上方平坦部58Aを含んでいる。また、各増肉部60における軸穴46側の端部(端面)は、上記隣り合う方向に平坦状に延びる下方平坦部60Aを含んでいる。つまり、本実施形態では、張出部56における軸穴46側の端部には、上方平坦部58A及び下方平坦部60Aによって構成された平坦部(平坦面)が設けられている。
各上方平坦部58Aは、軸穴46の軸線方向から見て直線状に形成されており、サス取付穴54の中心と軸穴46の中心とを結ぶ方向に対して直交するように延びている。各上方平坦部58Aは、前述した一対の仮想線L1、L2の間の略全域に設けられている。そして、各延出部58は、各上方平坦部58Aよりも軸穴46の中心側へ張り出した部分を備えていない構成になっている。なお、本実施形態では、各上方平坦部58Aが一対の仮想線L1、L2の間の略全域に設けられているが、これに限らず、上方平坦部58Aが設けられる範囲は適宜変更可能である。つまり、仮想線L1、L2の間の一部のみに上方平坦部58Aが設定される構成にしてもよい。
一方、各下方平坦部60Aは、軸穴46の中心側かつ若干下方側を向いた平面状に形成されており、図6に示されるように、車両下方側へ向かうに従い軸穴46の径方向外側へ向かうように軸穴46の軸線L3に対して若干傾斜している。このため、各下方平坦部60Aは、軸穴46の周方向に沿った寸法が車両下方側へ向かうほど漸減している(図4参照)。各増肉部60は、下方平坦部60Aよりも軸穴46の中心側へ張り出した部分を備えていない構成になっており、各増肉部60が設けられた高さにおける軸穴46の断面形状は、三角形の三つの角部をそれぞれ円弧状に面取りしたような形状に形成されている。なお、本実施形態では、各下方平坦部60Aにおける軸穴46の周方向に沿った最大の寸法が、各上方平坦部58Aにおける軸穴46の周方向に沿った寸法よりも小さく設定されている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、サスペンション18からの上向きの入力がサスタワー10のサス取付部52に加えられると、サス取付部52及びその周辺部位が、サス取付穴54を頂点として車両上方側へ凸をなすように変形する。この際には、図8に示されるように、サス取付部52を挟んで隣り合う一対のリブ50Aが互いに離間するように変形する。その結果、突出部48のリブ接続部49が上記離間方向(図5、図7、図8の矢印F参照)に伸ばされるように引っ張られるが、このサスタワー10は、リブ接続部49において突出部48から軸穴46側へ局部的に張り出した張出部を備えている。この張出部56によってリブ接続部49の変形を抑制することができるので、サスペンション18からの入力に対する剛性の向上に寄与する。その結果、例えば、車両の走行安定性を向上させることができる。
つまり、上記のように一対のリブ50Aが互いに離間するように変形すると、円弧状のリブ接続部49には、上記離間方向の引張応力のみならず、円弧を直線状にしようとする曲げ応力も発生する。このため、例えば、リブ接続部49の頂点にあたる部分、すなわちリブ接続部49の湾曲方向中央部に応力が集中する。この点、本実施形態では、当該応力が集中する部位に張出部56が設けられているため、当該部位(リブ接続部49)の変形を抑制することができる。しかも、応力が集中する部位を張出部56が局所的に設けられているため、サスタワー10の質量の増加を抑制することができ、サスタワー10の剛性を効率的に向上させることができる。
さらに、本実施形態では、張出部56における軸穴46側の端部は、上方平坦部58A及び下方平坦部60Aを含んでいる。これらの上方平坦部58A及び下方平坦部60Aは、一対のリブ50Aが隣り合う方向、すなわち、リブ接続部49が前述した如く引っ張られる方向に平坦状に延びている。これにより、上方平坦部58A及び下方平坦部60Aの全体に応力を分散することができ、張出部56の断面全体で荷重を受け持つことができるため、局所的な応力集中が生じないようにすることに寄与する。その結果、サスタワー10の剛性を一層効率的に向上させることができる。
また、本実施形態では、張出部56は、突出部48の上端から軸穴46側へ一体に延出された延出部58を有している。この延出部58が延出された部位は、一対のリブ50Aが互いに離間するように変形する際に最も強く引っ張られる部位であるため、当該部位に延出部58が設けられることにより、当該部位の変形を効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態では、張出部56は、突出部の軸穴46側を増肉した増肉部60を有している。この増肉部60は、本実施形態のように、サスタワー10を鋳造によって製造する場合に容易に形成することができる。この点は、延出部58についても同様である。
しかも、延出部58及び増肉部60は、リブ接続部49の軸穴46側、すなわちリブ接続部49が前述した曲げ応力によって曲げられようとする側に形成されている。これにより、当該曲げ応力に対する剛性を効率的に確保することができる。
また、本実施形態では、延出部58は、軸穴46の軸線方向から見た場合に、一対のリブ50Aにおけるサス取付部52とは反対側の面をそれぞれ軸穴46の中心側へ延長した一対の仮想線L1、L2の間の全域に設けられている。これにより、突出部48の上端において、前述した如く一対のリブ50Aにより引っ張られる部位の全域の剛性を、延出部58によって向上させることができる。
<実施形態の補足説明>
上記実施形態では、突出部48がフランジ部48Bを備えた構成にしたが、本発明はこれに限らず、フランジ部48Bが省略された構成にしてもよい。その場合、縦壁部48Aの上端部から延出部58を直接延出させればよい。
また、上記実施形態では、張出部56が延出部58及び増肉部60を備えた構成にしたが、本発明はこれに限らず、張出部56及び延出部58のうちの一方が省略された構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、軸穴46の軸線方向から見た場合に、一対の仮想線L1、L2の間の全域に延出部58が設けられた構成にしたが、本発明はこれに限らず、延出部58の大きさは適宜変更可能である。例えば、軸穴46の軸線方向から見た場合に、一対のリブ50Aにおけるサス取付部52側の面をそれぞれ軸穴46の中心側へ延長した一対の仮想線の間のみに延出部が設けられる構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、延出部58及び増肉部60における軸穴46側の端部が、上方平坦部58A及び下方平坦部60Aを含んだ構成にしたが、本発明はこれに限らず、上方平坦部58A及び下方平坦部60Aのうちの一方又は両方が省略された構成にしてもよい。
さらに、上記実施形態では、サスタワー(サスペンションタワー)10が鋳物とされた構成にしたが、本発明はこれに限らず、プレス成形品によってサスペンションタワーを形成してもよい。その場合、例えば、溶接等の手段によって複数のリブをサスペンションタワーの上壁に接合する構成になる。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 サスペンションタワー
12 車両前部構造
14 フロントサイドメンバ
16 アッパメンバ
18 サスペンション
30 上壁
46 軸穴
48 突出部
50 リブ
50A 隣り合う一対のリブ
52 サス取付部
56 張出部
58 延出部
58A 上方平坦部(平坦部)
60 増肉部
60A 下方平坦部(平坦部)

Claims (6)

  1. 車両のサスペンションの上端部における中央部と対向する部位に軸穴が形成された上壁と、
    前記上壁における前記軸穴の縁部が車両上方側へ突出して形成された突出部と、
    前記突出部の外周から前記上壁の外周側へ延びる複数のリブと、
    隣り合う一対の前記リブの間で前記上壁に設けられ、前記サスペンションの上端部が取り付けられるサス取付部と、
    前記サス取付部と前記軸穴との間において前記突出部から前記軸穴側へ局部的に張り出した張出部と、
    を備えたサスペンションタワー。
  2. 前記張出部における前記軸穴側の端部は、前記一対のリブが隣り合う方向に平坦状に延びる平坦部を含んでいる請求項1に記載のサスペンションタワー。
  3. 前記張出部は、前記突出部の上端から前記軸穴側へ延出された延出部を有する請求項1又は請求項2に記載のサスペンションタワー。
  4. 前記張出部は、前記突出部の前記軸穴側に増肉された増肉部を有する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のサスペンションタワー。
  5. 前記張出部は、前記隣り合う一対のリブにおける前記サス取付部とは反対側の面を、それぞれ前記軸穴の中心側へ延長した一対の仮想線の間の全域に設けられている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のサスペンションタワー。
  6. 車両前後方向に延びるフロントサイドメンバと、
    前記フロントサイドメンバの車両上方側かつ車幅方向外側で車両前後方向に延びるアッパメンバと、
    前記フロントサイドメンバと前記アッパメンバとの間に架け渡された請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のサスペンションタワーと、
    前記サスペンションタワーに設けられた前記サス取付部に上端部が固定されたサスペンションと、
    を備えた車両前部構造。
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