JP2006312351A - 車両の車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロアトンネルの開口部が開方向又は閉方向に変形することを抑制し、かつ主要骨格を構成するフロントフレームとサイドシルとの間に発生する相対的な変形を抑止する車両の車体構造を提供すること。
【解決手段】車両の前後方向に沿って配設される左右一対のフロントフレーム1,1と、各フロントフレーム1,1の外側に位置して、車体側部に沿って前後方向へ延在するサイドシル2,2と、フロントフレーム1,1に直交して室外側に配設され、該一対のフロントフレーム1,1同士を連結するトンネルクロスメンバ11に対して直線的に配置され、フロントフレーム1,1とサイドシル2,2とを室外側で連結する一対のフロアクロスメンバ15,15とを具備している。トンネルクロスメンバ11のトンネル形状部11aを形成する一対の立ち上がり部の壁面11bには、スティフナ20がボルト21a、21b、21cで締結固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体中央に前後に延びてプロペラシャフト等が収納されるトンネル形状部を備える車両の車体構造に関する。
従来、車両中央部床下の車体構造は、車両の前後方向に対して左右両側に例えば略平行に配設されたフロントフレーム(図6の符号61参照)、及びリヤフレームと、必要に応じて床下に車幅方向に沿って配設されて、前記フロントフレーム、及びリヤフレームを連結するクロスメンバー(図6の符号62、符号63参照)とによって主に構成されていた。そして、後輪駆動車や四輪駆動車等の車体構造においては、プロペラシャフトを配設収納するため、フロア(図6の符号64参照)の車体中央に車両の前後に延びるフロアトンネル(図6の符号64a参照)が設けられている。このため、フロア64のフロアトンネル64aの開口部64bが、開く方向に変形したり、閉じる方向に変形して、操縦安定性に悪影響を及ぼすおそれがある。なお、クロスメンバー62にはフロアトンネル64aに対応するトンネル形状部(図6の符号62a)が設けられている。
例えば、特許文献1には、フロア全体の剛性を向上させるため、車体幅方向中央に前後に延びるフロアトンネルが配設されたフロアを備える車体構造において、前記フロアトンネルの両側で左右対称位置に前後に延び所定断面を有する少なくとも一対の縦の骨格部材と、前記フロアの両側端部を前記フロアトンネルを跨いで連結し、前後方向に所定間隔に配設される複数の横の骨格部材とを格子状に前記フロアに接合し、前記横の骨格部材の少なくとも前記フロアトンネルに対応する部位は前記フロアの下面に接合させる技術が開示されている。
また、図6に示すようにフロア64のフロアトンネル64aの開口部64bが、開く方向、或いは、閉じる方向に変形することを防止するため、フロントフレーム61,61の下面に例えば板状のプレート65を水平に連結することが考えられる。
2003−11853号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された技術では、サイドシルの室内側に室内側クロスメンバが固定された構造である。この固定構造においては、サイドシルに捻り応力が発生すること等によって、サイドシルとフロントフレームとの間において相対的な変形が生じるおそれがある。そして、サイドシルとフロントフレームとの間において相対的な変形が発生すると、操縦安定性が低下する要因になる。
一方、前記図6に示したようにプレート65をフロントフレーム61,61に水平に連結する構造においては、プレート65を取り付けることによってフロアトンネル64a内部における、排気パイプ66やプロペラシャフト67の格納位置が制約されるおそれがある。また、開く方向、或いは、閉じる方向への変形を防止するためにプレート65の厚みを厚くすることによって、地上高Hがプレート下においてHより低いH1に変化することによって不具合が生じるおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、フロアトンネルの開口部が開方向又は閉方向に変形することを抑制し、かつ主要骨格を構成するフロントフレームとサイドシルとの間に発生する相対的な変形を抑止する車両の車体構造を提供することを目的にしている。
本発明の車両の車体構造は、車両の前後方向に沿って配設される左右一対のフロントフレームと、各フロントフレームの外側に位置して、車体側部に沿って前後方向へ延在するサイドシルと、前記フロントフレームに直交して室外側に配設され、該一対のフロントフレーム同士を連結する第1のクロスメンバに対して直線的に配置され、該フロントフレームと前記サイドシルとを室外側で連結する一対の第2のクロスメンバとを具備している。
この構成によれば、サイドシルとサイドシルとが、一対の第2のクロスメンバと第1のクロスメンバとで一直線で且つ一体に構成された骨格によって連結接合されることにより、車体の剛性が増す。
また、前記第1のクロスメンバはトンネル形状部を有し、前記第1のクロスメンバのトンネル形状部を形成する一対の立ち上がり部の壁面に、細長で板状の補剛部材を3本のボルトで締結固定されている。
この構成によれば、トンネル形状部の一対の立ち上がり部の壁面に締結固定された補剛部材によって、トンネル形状部の開口部が開方向に変形したり、閉方向に変形にする不具合が防止されて、第1のクロスメンバの剛性が増大する。
本発明によれば、フロアトンネルの開口部が開方向又は閉方向に変形することを抑制し、かつ主要骨格を構成するフロントフレームとサイドシルとの間に発生する相対的な変形を抑止する車両の車体構造を実現できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図5は本発明の一実施形態に係り、図1は車体フレームの構成を説明する室外側から見た概略平面図、図2は図1のA−A断面相当のフロアを含めた説明図、図3はフロント側の車体フレームの構成を説明する室外側から見た概略平面図、図4は補剛部材を説明する図、図5は補剛部材の変形例を説明する図である。なお、以下の説明では左右対称な部材については左右の部材に対して同一の符号を付して説明を簡素化する。
図1に示すように車両の主骨格は、車両の前後方向に沿って配設される左右一対のフロントフレーム1,1と、各フロントフレーム1,1の外側に位置して、車体側部に沿って前後方向へ延在するサイドシル2,2と、サイドシル2,2の後端であって車体後部の左右両側に配置されるリヤサイドフレーム3,3とで主に構成されている。
フロントフレーム1,1の後端は、該フロントフレーム1,1に直交するように配置された、言い換えれば幅方向に配置された、リヤフロントクロスメンバ4に連結されている。このリヤフロントクロスメンバ4のそれぞれの端部にはサイドシル2,2の後部が連結されている。また、このサイドシル2,2の後部であって、リヤフロントクロスメンバ4のそれぞれの端部にはリヤサイドフレーム3,3の前部が連結されている。リヤサイドフレーム3,3の中間部にはリヤクロスメンバ5が連結されている。
左右のリヤサイドフレーム3,3の後輪6,6が配設される部位よりもやや前方側には傾斜部3aが設けられている。傾斜部3aは、後輪6,6との干渉を回避するためにやや内方に湾曲されると共に上方へ延出されている。なお、左右のリヤサイドフレーム3,3とリヤフロントクロスメンバ4とリヤクロスメンバ5とで囲まれる二点鎖線で示す領域内は、燃料タンク7が配設される領域として確保されている。符号8はデファレンシャル装置、符号9は前輪である。
これに対して、図1及び図2に示すように車両中央部であるフロントフレーム1,1の中間部同士は、該フロントフレーム1,1に対して直交するように設けられた第1のクロスメンバであるトンネルクロスメンバ11によって連結されている。トンネルクロスメンバ11は中央部にトンネル形状部11aを有している。トンネル形状部11aにはプロペラシャフト12、排気パイプ13、プロペラシャフト12を回転自在に軸支するプロペラシャフトセンタベアリング等の部材が配置されるようになっている。
車両中央部であるサイドシル2,2の中間部分とフロントフレーム1,1の中間部分とは室内側に配設された第3のクロスメンバであるシートクロスメンバ14,14、及びこのシートクロスメンバ14,14に加えて新たに室外側に設けた第2のクロスメンバであるフロアクロスメンバ15,15とによってそれぞれ連結されている。シートクロスメンバ14,14、及びフロアクロスメンバ15,15と、トンネルクロスメンバ11とは車幅方向に対して一直線に配置されている。また、本実施形態においてフロアクロスメンバ15,15は、フロア16を介してシートクロスメンバ14,14に対設している。
シートクロスメンバ14の外側部はサイドシル2の上面側に接合されている。これに対して、シートクロスメンバ14の内側部はトンネルクロスメンバ11の立ち上がり部の壁面11bの側面に接合されている。また、フロアクロスメンバ15の外側部はサイドシル2の下面側に接合されている。これに対して、シートクロスメンバ14の内側部はフロントフレーム1,1にそれぞれ設けられている平面部に接合されている。さらに、トンネルクロスメンバ11,11の端部はそれぞれフロントフレーム1,1にそれぞれ設けられている平面部に接合されている。
すなわち、それぞれのサイドシル2,2は、シートクロスメンバ14,14と、フロアクロスメンバ15,15とによって挟持されている。また、一方側のサイドシル2と他方側のサイドシル2とは、一方側に対設されたシートクロスメンバ14及びフロアクロスメンバ15と、トンネルクロスメンバ11と、他方側に対設されたシートクロスメンバ14及びフロアクロスメンバ15とで一直線に構成された骨格によって連結されている。なお、シートクロスメンバ14,14、及びフロアクロスメンバ15,15はハット断面形状で構成されている。符号17はエンジンであり、符号18はトランスミッションである。
このように、フロントフレーム1,1同士を接合するトンネルクロスメンバ11に対してハット型で構成した一対のフロアクロスメンバ15,15を一直線に接合して幅方向の骨格を構成し、この骨格のそれぞれの端部をサイドシルに接合することによって、サイドシル2,2同士が1つの骨格によって接合して車両のフロント側の主骨格の剛性を大幅に向上させることができる。
また、ハット型で構成したシートクロスメンバ14とフロアクロスメンバ15とをフロア16を挟んで対設させ、シートクロスメンバ14及びフロアクロスメンバ15の外側部をそれぞれサイドシル2,2の上面側及び下面側に接合することによって、これらシートクロスメンバ14とフロアクロスメンバ15とによってサイドシル2,2を挟持固定して、サイドシル2,2の捻れを抑止することができる。
これらのことによって、フロントフレーム1,1とサイドシル2,2との相対的な変形を抑止することができる。
なお、本実施形態においては、フロア16を介して車幅方向に対設させたシートクロスメンバ14,14、及びフロアクロスメンバ15,15を、フロントフレーム1,1同士を接合するトンネルクロスメンバ11に対して一直線に配置して構成した骨格を車両の略中央部でサイドシル2,2に接合してフロントフレーム1,1とサイドシル2,2との相対的な変形等を抑止する構成を示しているが、図3に示すようにトランスミッション18が取り付けられる前輪9側を前述と同様に構成するようにしてもよい。
具体的な構成を図3を参照して説明する。なお、図1及び図2に示した実施形態と同様の構成部材については同符号を付して説明を省略する。
図3に示すようにサイドシル2,2の前側部とフロントフレーム1,1の中間部とを、室内側に配設された第3のクロスメンバであるシートクロスメンバ14,14、及び室外側に設けた第2のクロスメンバであるフロアクロスメンバ15,15とによって連結する。また、サイドシル2,2の前部とフロントフレーム1,1の中間部とをトルクボックス19を介して連結する。本図においても、フロアクロスメンバ15,15は、フロア16を介してシートクロスメンバ14,14に対設している。また、シートクロスメンバ14,14、及びフロアクロスメンバ15,15とトンネルクロスメンバ11とは車幅方向に対して一直線に配置されている。
このことによって、フロントフレーム1と、サイドシル2と、トルクボックス19と、シートクロスメンバ14及びフロアクロスメンバ15とが交叉して一点鎖線、及び二点鎖線に示すトラス構造を構成する。したがって、前輪9側においては前述した実施形態の作用及び効果に加えて、前輪9側におけるフロントフレーム1,1とサイドシル2,2との相対的な変形をさらに効果的に抑止することができる。
図2に示すようにトンネルクロスメンバ11のトンネル形状部11aを構成する一対の立ち上がり部の壁面11bには補剛部材であるスティフナ20が螺合によって固定されている。スティフナ20は細長な板部材で形成された、プロペラシャフト12や排気パイプ13等の間に形成される隙間を縫って配置することが可能で、該トンネル形状部11aの開口部11cが開く方向に変形すること、及び閉じる方向に変形することを抑止するいわゆる筋交いである。スティフナ20は、プロペラシャフト12や排気パイプ13等の間に形成される隙間を縫って配置された状態で、立ち上がり部の壁面11bの所定位置に固定ボルト21a、21b、21cとナット(不図示)とによって締結固定される。
図2及び図4に示すようにスティフナ20は略L字形状に形成されている。スティフナ20の一端部22には締結部材である固定ボルト21aが挿通配置される1つの透孔24aが穿設されている。これに対して、スティフナ20の他端部23には固定ボルト21b、21cがそれぞれ挿通配置される2つの透孔24b、24cが穿設されている。したがって、スティフナ20はトンネル形状部11aを構成する一対の立ち上がり部の壁面11bに対して3本の固定ボルト21a、21b、21cを使用して、いわゆる三点締めによって締結固定される。
このことによって、スティフナ20は、回転成分が抑止された状態でトンネル形状部11aに安定的に固定されて、トンネル形状部11aが変形することが防止されてトンネルクロスメンバ11の剛性が増大する。
なお、スティフナ20の厚さ寸法は剛性を考慮して適宜設定される。また、トンネル形状部11aを構成する一対の立ち上がり部の壁面11bには前記固定ボルト21a、21b、21cが挿通配置される透孔(不図示)が穿設されている。さらに、透孔24a又は透孔24bは基準孔であり、基準孔の孔径は他の透孔の孔径に比べて小径に形成されている。そして、スティフナ17を立ち上がり部の壁面11bに螺合によって固定する際、基準孔が透孔24bの場合には、透孔24b、透孔24a、透孔24cの順に締結を行う。一方、基準孔が透孔24aの場合には、透孔24a、透孔24b又は透孔24c、透孔24c又は透孔24bの順に締結を行う。透孔24cを基準孔に設定してもよい。
図4に示すようにスティフナ20の一端部22に設けられている透孔24aの縁部から一端部端面までの最短距離L1と、スティフナ20の他端部23に設けられている透孔24b、24cの縁部から他端部端面までの最短距離L2との間には、L1<L2の関係が設定されている。また、最短距離L1は、前突時等にプロペラシャフト12を回転自在に軸支する例えばプロペラシャフトセンタベアリングから受ける衝撃によってスティフナ20の一端部22側の透孔24a近傍が確実に破断されるように、例えば3mmに設定されている。つまり、スティフナ20の一端部22側に設けられる透孔24aは、衝突時に破断される破断部として設定されている。
このことによって、衝突時、プロペラシャフト12を軸支するプロペラシャフトセンタベアリングが後退してスティフナ20に衝突したとき、スティフナ20の一端部22側は衝撃荷重によって破断されて、プロペラシャフト12が脱落する構造になっている。
なお、立ち上がり部の壁面11bに穿設される透孔の形成位置は、プロペラシャフト12や排気パイプ13の配置位置を考慮して、且つ、立ち上がり部の壁面11bの厚みを考慮して設定される。また、他端部23に形成される透孔24b、24c、及び立ち上がり部の壁面11bの所定位置に穿設される透孔においては、各透孔の縁部から端部までの最短距離を固定強度(耐久強度ともいう)を考慮して設定される。さらに、スティフナ20は、プロペラシャフト12が取り付けられている状態において、立ち上がり部の壁面11bに前記順序でボルトを車体後方側から締結して固定される。そして、排気パイプ13はスティフナ20の締結後に配設される。
このように、トンネルクロスメンバ11の立ち上がり部の壁面11bに、プロペラシャフト12や排気パイプ13等の間を縫うように配置させることが可能な所定厚み寸法の補剛部材であるスティフナ20を締結固定することによって、地上高を考慮することなく、かつ、トンネルクロスメンバ11の厚み寸法を厚くすることなく剛性を大幅に向上させることができる。このことによって、トンネル形状部11aの開口部11cが開方向、或いは、閉方向に変形する不具合が防止されるとともに、振動騒音性能の向上を図れる。また、設計の自由度が損なわれることなく、トンネル形状部11a内にプロペラシャフト12、排気パイプ13等の部材を自在に配置することができる。そして、スティフナ20を配置するためのスペースを確保することが可能であれば、スティフナ20を既存の車両に取り付けてトンネルクロスメンバ11の剛性の向上を図れる。
また、スティフナ20を3つの固定ボルト21a、21b、21cでトンネルクロスメンバ11の立ち上がり部の壁面11bに締結固定することによって、回転成分を抑えてスティフナ20を立ち上がり部の壁面11bに安定して取り付けることができる。
さらに、スティフナ20の一端部22側に1つだけ設けられる固定ボルト21aが挿通配置される透孔24aの縁部から一端部端面までの最短距離L1を所定の値に設定して、前突時等にプロペラシャフト12を回転保持するプロペラシャフトセンタベアリング等から受ける衝撃荷重によって確実に破断される破断部としたことによって、前突時に衝撃荷重によって破断部が破断されてプロペラシャフト12を確実に脱落せることができる。
上述した実施形態においては、フロア16を介して車幅方向に対設されたシートクロスメンバ14,14、及びフロアクロスメンバ15,15を、フロントフレーム1,1同士を接合するトンネルクロスメンバ11に対して一直線に配置して構成される骨格をサイドシル2,2に接合するとともに、トンネルクロスメンバ11の立ち上がり部の壁面11bにプロペラシャフト12や排気パイプ13等の間を縫うようにスティフナ20を締結固定することによって、フロントフレーム1,1とサイドシル2,2との相対的な変形等を効果的に抑止することができる。
なお、フロア16を介して車幅方向に対設されたシートクロスメンバ14,14、及びフロアクロスメンバ15,15を、フロントフレーム1,1同士を接合するトンネルクロスメンバ11に対して一直線に配置して構成される骨格をサイドシル2,2に接合する構成、或いはトンネルクロスメンバ11の立ち上がり部の壁面11bに、プロペラシャフト12や排気パイプ13等の間を縫うようにスティフナ20を締結固定する構成のうち一方の構成だけを車両の車体構造に用いた場合でもフロントフレーム1,1とサイドシル2,2との相対的な変形等を抑止することができる。
また、上述した実施形態においては、シートクロスメンバ14,14と、フロアクロスメンバ15,15とをフロア16を介して対設させる構成としているが、シートクロスメンバ14,14と、フロアクロスメンバ15,15とが位置ずれして設けられる構成であっても、多少効果は薄れるが車両のフロント側の主骨格の剛性を向上させることができとともに、サイドシル2,2の捻れを抑止することができる。
さらに、トンネル形状部内にプロペラシャフト12や排気パイプ13等の部材を配置させる余裕がある場合には図5に示すように補剛部材を屈曲部を有する平板部材25として、この平板部材25をトンネルクロスメンバ11の傾斜面11dに沿って配設するようにしてもよい。このことによって、地上高を変化させることなく、トンネルクロスメンバ11の剛性を増大させて、開口部11cが開く方向、或いは、閉じる方向に変形することを防止することができる。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
車体フレームの構成を説明する概略平面図 図1のA−A断面相当のフロアを含めた図 フロント側の車体フレームの構成を説明する図 補剛部材を説明する図 補剛部材の変形例を説明する図 フロアの室外側に設けられたフロントフレームにプレートを水平に連結した構成を示す図
符号の説明
1…フロントフレーム 2…サイドシル 11…トンネルクロスメンバ
11a…トンネル形状部 12…プロペラシャフト 13…排気パイプ
14…シートクロスメンバ 15…フロアクロスメンバ 16…フロア
20…スティフナ

Claims (4)

  1. 車両の前後方向に沿って配設される左右一対のフロントフレームと、
    各フロントフレームの外側に位置して、車体側部に沿って前後方向へ延在するサイドシルと、
    前記フロントフレームに直交して室外側に配設され、該一対のフロントフレーム同士を連結する第1のクロスメンバに対して直線的に配置され、該フロントフレームと前記サイドシルとを室外側で連結する一対の第2のクロスメンバと、
    を具備することを特徴とする車両の車体構造。
  2. 前記第2のクロスメンバは、室内側に配設された第3のクロスメンバとフロアを挟んで対設され、前記サイドシルは該第3のクロスメンバと前記第2のクロスメンバとによって挟持固定されることを特徴とする請求項1に記載の車両の車体構造。
  3. 前記第1のクロスメンバはトンネル形状部を有し、
    前記第1のクロスメンバのトンネル形状部を形成する一対の立ち上がり部の壁面に、細長で板状の補剛部材を3本のボルトで締結して設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両の車体構造。
  4. 前記補剛部材は、一端部側に該一端部側を一方の立ち上がり部の壁面に締結するためのボルトが挿通される1つの透孔を備え、他端部側に該他端部側を他方の立ち上がり部の壁面に締結するためのボルトが挿通される2つの透孔を備える構成であって、
    前記一端部側に設けた透孔の縁部から一端部側の端面までの最短距離を、前記他端部側に設けたそれぞれの透孔の縁部から他端部側の端面までの最短距離より短い所定の値に設定して、
    前記一端部側を、衝突時にプロペラシャフトから受ける荷重によって破断される破断部として設定したことを特徴とする請求項3に記載の車両の車体構造。
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