JP2018016177A - 車両のサスペンションタワー部構造 - Google Patents

車両のサスペンションタワー部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】サスペンションタワー部の、上方への大型化を抑制しつつ、上下方向の剛性を効果的に向上させる。【解決手段】サスペンションタワー部12は、サスペンション70のダンパー部材71が取り付けられるタワー上壁部120と、タワー上壁部120の外周部から下方へ延びるタワー外周壁部126とを備え、内面側にダンパー部材71が収容されるように構成されており、タワー上壁部120は、ダンパー部材71の上端部が締結固定される、複数のサス締結部121と、表面側に立設されており、タワー外周壁部126側へ放射状に延びる、表面側放射状壁部124と、内面側に立設されており、タワー外周壁部126側へ放射状に延びる、内面側放射状壁部125とを有している。【選択図】図6

Description

本発明は、車両のサスペンションタワー部構造に関する。
サスペンションタワー部は、内側にサスペンションのダンパー部材が収容されるようになっており、ダンパー部材の上端部が締結固定されるタワー上壁部と、該上壁部の外周部から下方へ延びるタワー外周部とを備えている。タワー上壁部の上下方向の剛性を向上させるために、タワー上壁部の外面側に上方に突出するリブを放射状に形成することが知られている。
例えば、特許文献1には、タワー上壁部に、ダンパー部材の上端部が締結固定される複数のサス取付部と、これら複数のサス取付部の内側において上方に突出した環状リブと、隣接するサス取付部間において環状リブから放射状に延びる放射状リブとが形成された、サスペンションタワー部構造が示されている。
特開2016−5939号公報
ところで、サスペンションタワー部の上下方向の剛性を更に高めるため、放射状リブの突出高さを増大させると、サスペンションタワー部が上方に大型化してしまう。この場合、放射状リブとボンネットフードとの間の隙間が減少するので、衝突時におけるボンネットフードの下方への折れ込み量が規制され、衝撃吸収性能が制限されるおそれがある。
一方、ボンネットフードとの隙間を確保するために、サスペンションタワー部全体を下方へ配設すると、これに伴ってダンパー部材の上下方向寸法が減少してしまう。この場合、ダンパー部材のストローク量が減少するので、乗り心地が悪化してしまう。すなわち、サスペンションタワー部は、特に上下方向の位置に関して自由度が低く、タワー上壁部の上下方向の剛性を向上させるのが困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、上方への大型化を抑制しつつ、上下方向の剛性を効果的に向上させることができる車両のサスペンションタワー部構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車両のサスペンションタワー部構造であって、サスペンションのダンパー部材が取り付けられるタワー上壁部と、前記タワー上壁部の外周部から下方へ延びるタワー外周壁部とを備え、内面側に前記ダンパー部材が収容されるように構成されており、前記タワー上壁部は、前記ダンパー部材の上端部が締結固定される、複数のサス締結部と、表面側に立設されており、前記タワー外周壁部側へ放射状に延びる、表面側放射状壁部と、内面側に立設されており、前記タワー外周壁部側へ放射状に延びる、内面側放射状壁部とを有していることを特徴とする。
本明細書において、壁部には、サスペンションタワー部の外郭形状を画定するものに加えて、それ自体単独で立設されたリブ又はビードも含まれるものとする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両のサスペンションタワー部構造において、前記タワー上壁部の平面視において、前記表面側放射状壁部と、前記内面側放射状壁部とが、少なくとも部分的に重複して位置していることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は2に記載の車両のサスペンションタワー部構造において、前記タワー上壁部は、表面側に立設されており、上面視において前記複数のサス締結部を通る円状の仮想線上を延びており、隣接する前記サス締結部間を接続する、複数の締結部接続壁部と、表面側に立設されており、前記サス締結部の周囲であって前記円状の仮想線の径方向内側に位置しており、前記締結部接続壁部に接続された、締結部周囲壁部とを更に有しており、前記表面側放射状壁部は、前記締結部接続壁部及び/又は前記締結部周囲壁部に接続されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両のサスペンションタワー部構造において、前記表面側放射状壁部は、前記タワー外周壁部の表面側を上下方向に延びていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両のサスペンションタワー部構造において、前記内面側放射状壁部は、前記タワー外周壁部の内面側を上下方向に延びていることを特徴とする。
前記の構成により、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、表面側放射状壁部と内面側放射状壁部とによって、タワー上壁部が上方に大型化するのを抑制しつつも、上下方向の剛性を効率的に向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、表面側放射状壁部と内面側放射状壁部とが、タワー上壁部を介して上下方向に連続することになるので、タワー上壁部をタワー外周壁部に向けて放射状に延びる放射状壁部の上下方向幅を増大させることができる。したがって、タワー上壁部の上下方向の剛性を、より一層効率的に向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、サス締結部に入力されるダンパー部材からの荷重入力は、締結部接続壁部を円状の仮想線上に沿って伝達された後、表面側放射状壁部に伝達される。したがって、ダンパー部材から表面側放射状壁部へ至る荷重伝達経路を効率的に構成することができるので、表面側放射状壁部にダンパー部材からの荷重入力を効率的に伝達させることができる。この結果、表面側放射状壁部を有効に機能させることができるので、タワー上壁部の上下方向の剛性を効率的に向上させることができる。
さらに、締結部接続壁部は、複数のサス締結部を通る円状の仮想線上を延びているので、サス締結部から締結部接続壁部に伝達される荷重は、表面側放射状壁部に沿ってタワー外周壁部側へ向かう成分を有することになるので、表面側放射状壁部をより一層有効に機能させることができる。また、サス締結部周りの剛性を向上させることができる。これによって、サス締結部から締結部接続壁部へ効率的に荷重を伝達させることができる。
締結部周囲壁部によってサス締結部周りの剛性を向上させることができ、サス締結部への荷重入力を、締結部周囲壁部を介して表面側放射状壁部へより効率的に荷重を伝達できる。更に、サス締結部は、タワー外周壁部部側が開口するので閉領域となることがなく、サス締結部への水溜まりを防止できる。さらに、締結部周囲壁部を、円状の仮想線上を延びる締結部接続壁部の径方向内側に配置することによって、締結部周囲壁部から締結部接続壁部へより効率的に荷重を伝達できる。
また、請求項4に記載の発明によれば、表面側放射状壁部を、タワー外周壁部の上下方向の剛性を向上させるように機能させることができる。したがって、サスペンションタワー部の上下方向の剛性を、より一層向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、内面側放射状壁部を、タワー外周壁部の上下方向の剛性を向上させるように機能させることができる。したがって、サスペンションタワー部の上下方向の剛性を、より一層向上させることができる。
すなわち、本発明に係る車両のサスペンションタワー部構造によれば、上方への大型化を抑制しつつ、上下方向の剛性を効果的に向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る車両の前部車体構造を示す斜視図である。 図1のII−II線における断面図である。 サスペンションハウジングを後方から見た斜視図である。 サスペンションタワー部のタワー上壁部の平面図である。 サスペンションタワー部のタワー上壁部の底面図である。 図4のVI−VI線における断面図である。 タワー上壁部における表面側放射状壁部への荷重伝達を示す概略図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。以下の説明では、車幅方向の一方側(右側)の車両の前部車体構造1について説明するが、左右対称であって、他方側(左側)についても同様である。また、各図において示す、前/後、内/外、及び上/下の各方向はそれぞれ、特段の説明がある場合を除いて、車両の前後方向、車幅方向、及び上下方向の各方向を示している。
[前部車体構造1の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の前部車体構造1を示している。図1に示されるように、前部車体構造1は、前後方向に延びるフロントフレーム20と、フロントフレーム20の上方且つ車幅方向の外側に位置して前後方向に延びるエプロンレイン30と、フロントフレーム20とエプロンレイン30との間に車幅方向に架け渡されたサスペンションハウジング10と、エンジンルームEの後方を区画しており、車幅方向に延びる、ダッシュパネル40と、を備えている。サスペンションハウジング10は、連結部材50によってダッシュパネル40に前後方向に連結されている。
図2は、図1のII−II線における断面図であり、サスペンションハウジング10の車幅方向及び上下方向に平行な断面を示している。図2に示されるように、サスペンションハウジング10は、内面側にサスペンション70が収容されるようになっている。本実施形態では、サスペンション70はダブルウィッシュボーン式サスペンションであり、ショックアブソーバ及びコイルスプリングを含むダンパー部材71とアッパーアーム72とを含んでおり、これらがサスペンションハウジング10の内面側に取り付けられるようになっている。
図2に示されるように、左右一対のフロントフレーム20,20(図2には一方側のみ示す)の間には、フロントサスペンションクロスメンバ80が架設されている。フロントサスペンションクロスメンバ80は、車幅方向の両端部において、上方且つ車幅方向外側へ延びる左右一対のクロスメンバ取付アーム81,81を有し、クロスメンバ取付アーム81を介して左右一対のフロントフレーム20,20の下面に取り付けられている。
以下、各部材について具体的に説明する。
[フロントフレーム20]
図2に示されるように、フロントフレーム20は、車幅方向外側に位置するフレームアウタ21と車幅方向内側に位置するフレームインナ22とを有し、これらが車幅方向に接合されて構成されている。
フレームアウタ21は、鋼板を折り曲げ加工することによって車幅方向内側が開口した略コ字状断面に形成されており、車両前後方向に延びている。フレームインナ22は、鋼板を折り曲げ加工することによって車幅方向外側が開口した略コ字状断面に形成されており、車両前後方向に延びている。
フレームアウタ21は、上下方向に延びる側板210と、側板210の上端部及び下端部から車幅方向内側へ延びる上板211及び下板212と、上板211の左端部から上方へ延びる上フランジ213と、下板212の左端部から下方へ延びる下フランジ214とを有している。
フレームインナ22は、上下方向に延びる側板220と、側板220の上端部及び下端部から車幅方向外側へ延びる上板221及び下板222と、上板221の右端部から上方へ延びる上フランジ223と、下板222の右端部から下方へ延びる下フランジ224とを有している。
フレームアウタ21及びフレームインナ22は、上フランジ213,223及び下フランジ214,224をそれぞれ互いに当接させて、例えばスポット溶接等により接合され、これによってフロントフレーム20が略矩形状の閉断面状に構成されている。図1を併せて参照して、上フランジ213,223は、上下方向の幅が拡張された幅広部213A,223Aを部分的に有している。
フレームアウタ21とフレームインナ22との接合部、すなわち上フランジ213,223及び下フランジ214,224は、フロントフレーム20の車幅方向の中央部よりも車幅方向の内側に位置している。より具体的には、上フランジ213,223及び下フランジ214,224は、フレームインナ22の側板220よりに位置している。すなわち、フレームアウタ21は、フレームインナ22よりも車幅方向に幅広に構成されており、幅広に構成されたフレームアウタ21の下板212にフロントサスペンションクロスメンバ80のクロスメンバ取付アーム81が取り付けられている。
フロントフレーム20は、フレームアウタ21の側板210で構成される、外面20Aと、幅広部213A,223Aで構成される、フランジ部20Bとに、サスペンションハウジング10のハウジング内端部10Bが車幅方向外側から接合されている。
[エプロンレイン30]
図1に示されるように、エプロンレイン30は、前方に進むにつれて、車幅方向内側に傾斜した方向に延びている。図2に示されるように、エプロンレイン30は、鋼板を折り曲げ加工することで下方が開口した略コ字状断面に形成されており、車幅方向へ延びる上板31と、上板31の車幅方向の外端部から下方へ延びる外板32と、上板31の車幅方向の内端部から下方へ延びる内板33と、外板32の下端部から車幅方向外側へ延びる外フランジ34と、内板33の下端部から車幅方向の内側へ延びる内フランジ35と、を有している。
[ダッシュパネル40]
図1に示されるように、ダッシュパネル40は、車幅方向の略中央部分において、車両前後方向の後方へ膨出した膨出部41を有し、膨出部41の下部においてフロアパネルのトンネル部分(不図示)に連続するようになっている。
[サスペンションハウジング10]
図1に示されるように、サスペンションハウジング10は、右前輪(不図示)を車幅方向内側から上方を覆うハウジング本体11と、ハウジング本体11から上方にタワー状に膨出されたサスペンションタワー部12とを有し、これらがアルミダイカスト法によって一体的に形成されたアルミニウム合金製として構成されている。
図2に示されるように、サスペンションタワー部12の内面側には、サスペンション70のダンパー部材71の上部が収容されるようになっている。ダンパー部材71は、中心軸線O1が上方へ進むにつれて車幅方向内側に傾斜するように延びており、このためサスペンションタワー部12も車幅方向内側に傾斜している。このため、サスペンションタワー部12は、ダンパー部材71から、この軸線方向に荷重を受けた際に、この荷重の車幅方向内側に向く成分により、車幅方向内側への荷重を受けやすい。
サスペンションタワー部12は、車幅方向外側のハウジング外端部10Aにおいてエプロンレイン30に接合されており、車幅方向内側のハウジング内端部10Bにおいてフロントフレーム20に接合されている。上述したように、サスペンションハウジング10はアルミニウム合金製であり、フロントフレーム20及びエプロンレイン30は鋼板である。したがって、これらの異種金属間の接合は、SPR(セルフピアスリベット)等の適宜の接合手段が採用される。
図3は、サスペンションハウジング10単体を後方から見た斜視図である。図3に示されるように、サスペンションタワー部12は、上面部が、ダンパー部材71(図2参照)が取り付けられるタワー上壁部120と、タワー上壁部120の中央部においてサストップ縦壁部122を介して上方にオフセットして位置するタワー頂壁部127と、を含む2段構造に構成されており、更に、タワー上壁部120の外周部から下方へ湾曲したタワー湾曲部128を介して下方に延びるタワー外周壁部126が形成されている。
タワー上壁部120には、ダンパー部材71の上端部が締結固定される複数のサス締結部121が形成されている。図4は、サスペンションタワー部12のタワー上壁部120周辺を示す平面図であり、サス締結部121に締結固定される締結ナット3を併せて示している。図4に示されるように、各サス締結部121は、ダンパー部材71の中心軸線周りの円周上の3箇所に略等間隔で形成されている。なお、本明細書では、サス締結部121は、ここに締結固定される締結ナット3の締結座部3bが当接する締結座面部を意味している。
サス締結部121は、平面視で、締結ナット3の締結座部3bに略一致するか、若しくは締結位置のバラツキを考慮しても締結ナット3が着座出来るような最小限の大きさの平面状に形成されている。
タワー頂壁部127は、締結固定されるダンパー部材71に対して上方から対向して位置しており、複数のサス締結部121を通る円状の仮想線R0に沿った円状に形成されている。具体的には、タワー頂壁部127は、平面視で円状の基本形態をなしており、その外周部が各サス締結部121を中心とする円弧によって切り欠かれている。すなわち、タワー上壁部120とタワー頂壁部127とを接続するサストップ縦壁部122は、隣接するサス締結部121間を接続するように立設された締結部接続壁部122Aと、各サス締結部121の周囲に立設された締結部周囲壁部122Bとを含んでいる。
締結部接続壁部122Aは、仮想線R0上を円弧状に延びて、隣接するサス締結部121の間を相互に接続するように形成されている。
締結部周囲壁部122Bは、各サス締結部121の周囲において、仮想線R0の径方向内側にのみ形成されており、仮想線R0の径方向外側には形成されていない。このため、各サス締結部121は、タワー外周壁部126側が開放されており、水が溜まり難くなっている。また、締結部周囲壁部122Bは、平面視で、サス締結部121に略等間隔で沿うように形成されている。
また、締結部周囲壁部122Bは、サス締結部121から隅R部4(図6参照)を介して立設されている。したがって、締結ナット3の締結座部3bの周縁部から隅R部4及び締結部周囲壁部122Bまでの距離はそれぞれ、周方向で略均一となるように構成されている。
また、タワー上壁部120の表面側(上面側)には、上方に突出されて、サストップ縦壁部122からタワー外周壁部126へ向けて放射状に延びる、複数の表面側放射状壁部124が形成されている。表面側放射状壁部124は、締結部接続壁部122Aの仮想線R0に沿う方向の略中央部に接続された第1表面側放射状壁部124Aと、締結部周囲壁部122Bの周方向両端部に接続された第2表面側放射状壁部124B,124Bとを含んでいる。
表面側放射状壁部124は、タワー上壁部120にわたって放射状に延びて、少なくともタワー湾曲部128まで延びている。
ここで、図7(a)に示されるように、複数のサス締結部121の中央側に環状のサストップ縦壁部800を形成した場合、ダンパー部材71からの荷重入力は、第1表面側放射状壁部124Aに効率的に伝達されない。すなわち、ダンパー部材71からの荷重入力は、矢印A1で示すようにサス締結部121からこのタワー上壁部120の中央側に位置するサストップ縦壁部800に伝達された後、矢印A2で示すようにサストップ縦壁部800に沿って周方向に伝達されて、次いで矢印A3で示すように第1表面側放射状壁部124Aに伝達される。
すなわち、この場合の荷重伝達経路は、略U字状に構成されることになり、ダンパー部材71からの荷重入力が第1表面側放射状壁部124Aに効率的に伝達されない。
これに対して、本実施形態では、隣接するサス締結部121が、締結部接続壁部122Aによって直接的に接続されている。この場合、図7(b)に示されるように、ダンパー部材71からの荷重入力は、矢印B1で示すように締結部接続壁部122Aを仮想線R0上に沿って伝達された後、矢印B2で示すように第1表面側放射状壁部124Aに伝達される。
したがって、図7(a)の矢印A1で示すようなタワー上壁部の中央部側へ向かう荷重伝達経路を介さする必要がなく、サス締結部121から締結部接続壁部122Aに直接的に荷重を伝達させることができる。これによって、ダンパー部材71から第1表面側放射状壁部124Aへ至る荷重伝達経路を効率的に構成することができるので、第1表面側放射状壁部124Aにダンパー部材71からの荷重入力を効率的に伝達させることができる。この結果、第1表面側放射状壁部124Aを荷重に抗するように有効に機能させることができるので、タワー上壁部120の上下方向の剛性を効率的に向上させることができる。
また、本実施形態では、隣接するサス締結部121が、複数のサス締結部間を通る円状の仮想線R0上を延びる、締結部接続壁部122Aによって接続されている。この場合、サス締結部121からの締結部接続壁部122Aに伝達される荷重は、第1表面側放射状壁部124Aに沿ってタワー外周壁部126側へ向かう成分を有することになり、第1表面側放射状壁部124Aをより一層効率的に機能させることができる。
一方、図7(c)に示されるように、隣接するサス締結部121間を直線状に接続するように、締結部接続壁部900を形成した場合、隣接するサス締結部121間の間隔の変化を抑制することができるものの、第1表面側放射状壁部124Aは締結部接続壁部900に対して略直交して延びることになる。この結果、サス締結部121から締結部接続壁部900に伝達される荷重の方向(矢印C1)と第1表面側放射状壁部124Aにおける荷重の伝達方向(矢印C2)とが略直交することになるので、締結部接続壁部900から第1表面側放射状壁部124Aに効率的に荷重が伝達されない。
また、締結部周囲壁部122Bによって、サス締結部121周りの剛性を向上させることができ、サス締結部121から締結部接続壁部122Aへ効率的に荷重を伝達させることができる。更に、締結部周囲壁部122Bを、円状の仮想線R0上を延びる締結部接続壁部122Aの径方向内側に配置することによって、締結部周囲壁部122Bから締結部接続壁部122Aへより効率的に荷重を伝達できる。
また、図4に示されるように、本実施形態では、締結部周囲壁部122Bは、サス締結部121に対して等間隔で沿うように形成されているので、サス締結部121周りの剛性を略均一に向上させることができる。これによって、ダンパー部材71からの荷重入力によってサス締結部121に生じる応力は、略均一化されるので、局部的に応力が集中することがない。これによって、タワー上壁部120の上下方向の剛性を更に効果的に向上できる。
更に、締結部周囲壁部122Bの周方向両端部からタワー外周壁部126側へ延びる、第2表面側放射状壁部124Bによって、サス締結部121から締結部周囲壁部122Bに伝達された荷重を、効率的にタワー外周壁部126側へ伝達させることができる。
また、サス締結部121は、締結ナット3の締結座部3bに略一致するか、若しくは締結位置のバラツキを考慮しても締結ナット3が着座出来るような最小限の大きさに形成されている。すなわち、サス締結部121は、締結ナット3によって締結されていない非締結部分(平面部)が小さいので、該非締結部分に起因したサス締結部121の面剛性の低下が抑制されている。
また、サストップ縦壁部122の上部は、仮想線R0の内径側においてタワー頂壁部127によって接続されているので、サストップ縦壁部122の剛性をより高めることができる。これによって、ダンパー部材71からの荷重入力を、第1表面側放射状壁部124Aにより一層効率的に伝達させることができる。
図5は、図3のV−V線に沿った断面図であり、サスペンションタワー部12単体のタワー上壁部120周辺の内面側を示している。図8に示されるように、タワー上壁部120の内面側(下面側)には、下方に突出してタワー外周壁部126へ向けて放射状に延びる、複数の内面側放射状壁部125が形成されている。内面側放射状壁部125は、図5中に仮想線で示すダンパー部材71の上側被取付部711に干渉しないように、この外周側に形成されており、少なくともタワー湾曲部128にわたって延びている。
すなわち、タワー上壁部120の表面側に形成した表面側放射状壁部124と、タワー上壁部120の内面側に形成した内面側放射状壁部125とによって、タワー上壁部120が上方に大型化するのを抑制しつつも、上下方向の剛性を効率的に向上させることができる。
本実施形態では、表面側放射状壁部124と内面側放射状壁部125とは、平面視で少なくとも部分的に重複するように構成されている。これによって、表面側放射状壁部124と内面側放射状壁部125とが、タワー上壁部120を介して上下方向に連続することになるので、タワー上壁部120をタワー外周壁部126に向けて放射状に延びる放射状壁部の上下方向幅を増大させることができる。したがって、タワー上壁部120の上下方向の剛性を、より一層効率的に向上させることができる。
また、表面側放射状壁部124を、タワー外周壁部126の表面側を上下方向に延在するように形成してもよく、同様に内面側放射状壁部125を、タワー外周壁部126の内面側を上下方向に延在するように形成してもよい。これによって、表面側放射状壁部124及び内面側放射状壁部125を、タワー外周壁部126の上下方向の剛性を向上させるように機能させることができる。したがって、サスペンションタワー部12の上下方向の剛性を、より一層向上させることができる。
図6は、図4のVI−VI線に沿った断面図であり、サス締結部121を通るサスペンションタワー部12の縦断面を示している。図6に示すように、各サス締結部121には、タワー上壁部120を上下に貫通する上壁部取付孔121aが形成されている。また、ダンパー部材71は、上側被取付部711に、上壁部取付孔121aに対応して位置するサス取付孔712が形成されている。
そして、ダンパー部材71は、締結ボルト2をこれらの取付孔121a,712に下方から順に挿通させ、サス締結部121上で締結ナット3を締結することによって、タワー上壁部120の下面に締結固定されるようになっている。
図2に示されるように、タワー外周壁部126は、タワー上壁部120の車幅方向内側の端部から鉛直方向において略下側に延びて、フロントフレーム20のフランジ部20Bに車幅方向外側から接合されている。
[連結部材50]
図1を参照して、連結部材50は、サスペンションハウジング10とダッシュパネル40とを連結するように前後方向に延びており、より具体的には、車両前後方向の後方に進むにつれて車幅方向内側へ傾斜するように延びている。
上記実施形態では、サスペンションハウジング10を、アルミダイカスト法により形成したが、この他、鉄又はアルミニウム以外の軽合金を原材料とした鋳造品もしくは鍛造品で形成してもよく、鋼板をプレス成形することで形成してもよく、または複数の部材を例えば溶接によって接合して形成してもよい。また、サスペンションタワー部構造を、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)で形成してもよい。
また、上記実施形態では、サス締結部121を3点で構成したが、これに限らず、2点で構成してもよく、4点以上で構成してもよい。いずれの場合であっても、複数のサス締結部121を通る円状の仮想線R0上を延びるように、隣接するサス締結部121間を接続する締結部接続壁部122Aを形成し、締結部接続壁部122Aからタワー外周壁部126へ向かって放射状に延びる第1表面側放射状壁部124Aを形成すればよい。また、サス締結部121の周囲において仮想線R0の径方向内側に締結部周囲壁部122Bを形成し、締結部周囲壁部122Bによって隣接する締結部接続壁部122A間を接続するように構成すればよい。
特許請求の範囲に記載された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
以上説明したように、本発明に係る車両のサスペンションタワー部構造によれば、上方への大型化を抑制しつつ、上下方向の剛性を効果的に向上させることができるので、この種の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
1 前部車体構造
10 サスペンションハウジング
11 ハウジング本体
12 サスペンションタワー部
120 タワー上壁部
121 サス締結部
122 サストップ縦壁部
124 表面側放射状壁部
125 内面側放射状壁部
126 タワー外周壁部
20 フロントフレーム
20A 外面
20B フランジ部
21 フレームアウタ
22 フレームインナ
30 エプロンレイン
40 ダッシュパネル
70 サスペンション
71 ダンパー部材
72 アッパーアーム

Claims (5)

  1. サスペンションのダンパー部材が取り付けられるタワー上壁部と、前記タワー上壁部の外周部から下方へ延びるタワー外周壁部とを備え、内面側に前記ダンパー部材が収容されるように構成された、車両のサスペンションタワー部構造であって、
    前記タワー上壁部は、
    前記ダンパー部材の上端部が締結固定される、複数のサス締結部と、
    表面側に立設されており、前記タワー外周壁部側へ放射状に延びる、表面側放射状壁部と、
    内面側に立設されており、前記タワー外周壁部側へ放射状に延びる、内面側放射状壁部と
    を有している、車両のサスペンションタワー部構造。
  2. 前記タワー上壁部の平面視において、前記表面側放射状壁部と、前記内面側放射状壁部とが、少なくとも部分的に重複して位置している、
    請求項1に記載の車両のサスペンションタワー部構造。
  3. 前記タワー上壁部は、
    表面側に立設されており、上面視において前記複数のサス締結部を通る円状の仮想線上を延びており、隣接する前記サス締結部間を接続する、複数の締結部接続壁部と、
    表面側に立設されており、前記サス締結部の周囲であって前記円状の仮想線の径方向内側に位置しており、前記締結部接続壁部に接続された、締結部周囲壁部と
    を更に有しており、
    前記表面側放射状壁部は、前記締結部接続壁部及び/又は前記締結部周囲壁部に接続されている、
    請求項1又は2に記載の車両のサスペンションタワー部構造。
  4. 前記表面側放射状壁部は、前記タワー外周壁部の表面側を上下方向に延びている、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両のサスペンションタワー部構造。
  5. 前記内面側放射状壁部は、前記タワー外周壁部の内面側を上下方向に延びている、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両のサスペンションタワー部構造。
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