JP2021054124A - 車両構造 - Google Patents
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Abstract
Description
車両の左右両側に配置されるフロントピラーと、
車幅方向に延びて前記フロントピラー間を連結する連結メンバーと、
前記連結メンバーの端部を前記フロントピラーに接続するサイドブラケットと、
前記連結メンバーの車両後方側に取り付けられるインストルメントパネルと、を備え、
前記サイドブラケットは、
前記連結メンバーの端部が接合される第一の面部と、
前記フロントピラーに接合される第二の面部と、を有し、
前記第一の面部は、前記第二の面部に対して、車幅方向内側に凸となる凸面に形成され、
前記第一の面部と前記フロントピラーとの間に、前記インストルメントパネルの側面部が入り込む隙間を有する。
更に、前記連結メンバーの長手方向の少なくとも一部に設けられる補強部材を備え、
前記補強部材の端部が前記第一の面部に接合されることが挙げられる。
(a)インストルメントパネルのレイアウト性を改善できる。上記隙間にインストルメントパネルの側面部が入り込むことで、インストルメントパネルの側面部とサイドブラケットとの干渉を抑制できるからである。
(b)ステアリングシャフトの支持剛性を向上できる。第一の面部が車幅方向内側に凸となることで、連結メンバーの長さが必然的に短くなることから、連結メンバーの剛性が向上するからである。
(c)サイドブラケット自体の剛性を確保し易い。第一の面部と第二の面部との間に段差が形成されることになるため、段差によりサイドブラケットの剛性を高めることができるからである。
<全体構成>
図1〜図3を参照して、実施形態1に係る車両構造1の概要を説明する。車両構造1は、車両の前部に設けられる。車両構造1は、図1に示すように、フロントピラー2と、連結メンバー3と、サイドブラケット4と、インストルメントパネル5とを備える。車両構造1の特徴の1つは、図2、図3に示すように、サイドブラケット4が第一の面部41と第二の面部42とを有する点にある。そして、図2、図3に示すように、第一の面部41とフロントピラー2(図2)との間に、インストルメントパネル5の側面部52が入り込む隙間40を有する。以下、図4〜図7も適宜参照しつつ、車両構造1の各構成部材について詳しく説明する。本実施形態において、運転席は車両の右側である。なお、車両構造1を構成する連結メンバー3及びサイドブラケット4は、実質的に左右対称構造であるので、図2〜図7では、車両構造1の右側のみを図示し、左側分については図示を省略する。図1、図2では、インストルメントパネル5を仮想線で示している。図3では、フロントピラー2を省略して示している。
フロントピラー2は、図1に示すように、車両の左右両側に配置され、車高方向に沿って延びる。車高方向とは、車両上下方向のことである。図1、図2に示すフロントピラー2は、フロントピラーのインナパネルである。
インストルメントパネル5は、後述する連結メンバー3の後方側に取り付けられ、車室の前部を構成する。以下、インストルメントパネルをインパネと略記する。インパネ5は、図3に示すように、本体部51と側面部52とを有するボックス状に形成されている。インパネ5は、合成樹脂からなり、本体部51と側面部52とが一体に形成されている。
本体部51は、インパネ5の正面を構成する。本体部51は、図3に示すように、連結メンバー3の後方に車幅方向に沿って配置される。車幅方向とは、車両左右方向のことである。
側面部52は、インパネ5の側面を構成する。側面部52は、図3に示すように、本体部51の左右両側に設けられ、本体部51の側縁から前方に向けて延びる。
連結メンバー3は、図1に示すように、車幅方向に延びてフロントピラー2間を連結する。連結メンバー3は、図2に示すように、後述するサイドブラケット4を介してフロントピラー2に接続される。
本例では、図1に示すように、連結メンバー3の運転席側、即ち右側に、図示しないステアリングシャフトを支持する支持部材6が取り付けられている。ステアリングシャフトは、その軸方向が連結メンバー3の長手方向に対して略直交する方向に支持される。
本例では、図4に示すように、連結メンバー3の長手方向の一部に補強部材31が設けられている。具体的には、補強部材31は、上述した支持部材6が取り付けられる連結メンバー3の右側部分であって、連結メンバー3の後側に配置されている。図1では、連結メンバー3における補強部材31の配置範囲をクロスハッチングで示す。図1に示すように、補強部材31は、連結メンバー3の右端から支持部材6を超える位置まで及ぶ長さを有する。補強部材31の配置位置は、連結メンバー3の周面であればよく、連結メンバー3の前側でもよいし、上側でもよいし、下側でもよい。
その他、本例では、図1に示すように、連結メンバー3の中間部から図示しないフロアパネルに向かって延び、連結メンバー3とフロアパネルとを連結するブレース部材8が設けられている。ブレース部材8は、その一端側が連結メンバー3の中間部に接続され、他端側がフロアパネルに接続されている。具体的には、ブレース部材8の一端側が、補強部材31の左側端部の位置に接続されている。
サイドブラケット4は、図1、図2に示すように、連結メンバー3の端部をフロントピラー2に接続する。サイドブラケット4は、連結メンバー3の左右の端部に取り付けられる。サイドブラケット4は、図2に示すように、第一の面部41と第二の面部42とを有する。
第一の面部41は、図4に示すように、連結メンバー3の端部が接合される。第一の面部41は平面により構成されている。連結メンバー3の端部と第一の面部41とは、溶接によって接合されている。第一の面部41は、図6に示すように、後述する第二の面部42に対して、車幅方向内側に凸となる凸面に形成されている。
第二の面部42は、図2に示すように、フロントピラー2に接合される。第二の面部42は、フロントピラー2の内側面と対向する。フロントピラー2と第二の面部42とは、ボルト7によって接合されている。
サイドブラケット4が上述した第一の面部41と第二の面部42とを有することで、図2、図6に示すように、第一の面部41とフロントピラー2との間に隙間40を有する。この隙間40には、インパネ5の側面部52が入り込む。上述したように、周壁部41sの後方側が開放されているため、第二の面部42がフロントピラー2に接合された状態で、隙間40は後方に向けて開放されている。したがって、隙間40に側面部52の一部を差し込むことが可能である。これにより、図3、図7に示すように、第一の面部41と側面部52とが車幅方向に一部重複するように配置される。また、本例では、第二の面部42の後側部分が車幅方向内側に傾斜していることから、図2に示すように、第二の面部42の後側部分とフロントピラー2との間にも隙間が生じる。そのため、図3、図7に示すように、第二の面部42と側面部52とが車幅方向に一部重複するように配置される。
上述した実施形態1の車両構造1は、次の効果を奏する。
2 フロントピラー
3 連結メンバー
31 補強部材
4 サイドブラケット
40 隙間
41 第一の面部
41b バーリング部
41s 周壁部
42 第二の面部
42o ボルト孔
5 インストルメントパネル(インパネ)
51 本体部
52 側面部
6 支持部材
7 ボルト
8 ブレース部材
Claims (1)
- 車両の左右両側に配置されるフロントピラーと、
車幅方向に延びて前記フロントピラー間を連結する連結メンバーと、
前記連結メンバーの端部を前記フロントピラーに接続するサイドブラケットと、
前記連結メンバーの車両後方側に取り付けられるインストルメントパネルと、を備え、
前記サイドブラケットは、
前記連結メンバーの端部が接合される第一の面部と、
前記フロントピラーに接合される第二の面部と、を有し、
前記第一の面部は、前記第二の面部に対して、車幅方向内側に凸となる凸面に形成され、
前記第一の面部と前記フロントピラーとの間に、前記インストルメントパネルの側面部が入り込む隙間を有する車両構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2019176563A JP7083218B2 (ja) | 2019-09-27 | 2019-09-27 | 車両構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019176563A JP7083218B2 (ja) | 2019-09-27 | 2019-09-27 | 車両構造 |
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Family Applications (1)
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JP2019176563A Active JP7083218B2 (ja) | 2019-09-27 | 2019-09-27 | 車両構造 |
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Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0657771U (ja) * | 1993-01-20 | 1994-08-12 | 日産自動車株式会社 | 自動車の車体構造 |
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2019
- 2019-09-27 JP JP2019176563A patent/JP7083218B2/ja active Active
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JP7083218B2 (ja) | 2022-06-10 |
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