JP4455533B2 - 車体前部構造 - Google Patents
車体前部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4455533B2 JP4455533B2 JP2006124318A JP2006124318A JP4455533B2 JP 4455533 B2 JP4455533 B2 JP 4455533B2 JP 2006124318 A JP2006124318 A JP 2006124318A JP 2006124318 A JP2006124318 A JP 2006124318A JP 4455533 B2 JP4455533 B2 JP 4455533B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle body
- fender
- bulkhead
- fastening
- lid portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
このアッパーメンバーは、下側が開放した略コ字状断面のアッパーパネルにロアーパネルを接合することでアッパーパネルの下側を閉塞し、アッパーパネルおよびロアーパネルで略矩形状の中空閉断面に形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、アッパーメンバーの剛性をさらに高めるために、アッパーメンバーに補強部材を設けることが考えられる。
このため、車体メンバーとしてのアッパーメンバーの剛性を高めるためには、ブラケット部材の他に補強部材を個別に設ける必要があり、部品点数が多くなる。
そして、締結孔を貫通した締結部材で、フェンダー取付ブラケットをバルクヘッドに締結することで、フェンダー取付ブラケットおよびバルクヘッドをフタ部に取り付けた。
よって、バルクヘッドが3つの壁部およびフタ部に取り付けられて、バルクヘッドで閉断面内の四面(4つの壁部)を拘束するので、バルクヘッドで車体メンバーの剛性を高めることができる。
よって、バルクヘッドをフタ部に取り付ける締結部材と、フェンダー取付ブラケットをフタ部に取り付ける締結部材とをそれぞれ個別に設ける必要がなく、部品点数を増やさないようにできる。
また、フレーム部材の上で、且つ前記バルクヘッドの上方にフェンダーの上部を取り付ける別のフェンダー取付ブラケットを取り付けたので、前記したバルクヘッドをフタ部に締結部材で取り付けたフェンダー取付ブラケットでフェンダーの側壁を取付、支持することができる。
さらに、バルクヘッドをフタ部に締結部材で取り付けるフェンダー取付ブラケットは当該フェンダーとは別部材を取り付けるブラケットを併設して有しているので、一つのブラケットでヘッドライトを取付支持することができる。
これにより、エンジンルーム内の熱気が車体メンバーの中空部を経て、例えば、エアーコンデショナの吸入口に伝わることをバルクヘッドで防ぐことができるという利点がある。
加えて、エンジンルーム内の騒音が車体メンバーの中空部を経て車室内に伝わることをバルクヘッドで防ぐことができるという利点がある。
ここで、フレーム部としてのアッパーエクステンションにバルクヘッドを溶接した状態において、製造公差や組立公差でバルクヘッドの支持孔が公差範囲内でずれることが考えられる。
そこで、フタ部の締結孔をバルクヘッドの支持孔よりも大きな孔径に形成することで、製造公差や組立公差を吸収して、バルクヘッドの支持孔に締結孔を容易に合わせることができるという利点を得る。
よって、内取付片をフレーム部の壁部に容易にスポット溶接することができる。
したがって、車体メンバーの剛性を容易に高めることができるという利点がある。
なお、本実施の形態においては、車体構造として車体前部構造10を例示するが、車体構造は車体前部構造10に限定するものではない。
車体前部構造10は、車体前部の左右側に前後方向に延びる左右のフロントサイドフレーム11,12を備え、左右のフロントサイドフレーム11,12のそれぞれの上側後方に左右のフロントピラー13,14を備え、左フロントピラー13の下端部から前方に向けて左アッパーメンバー(車体メンバー)16を延ばし、左アッパーメンバー16の下端部16aを左フロントサイドフレーム11の外側に配置し、左フロントサイドフレーム11に左連結部材18を介して下端部16aを連結し、右フロントピラー14の下端部から前方に向けて右アッパーメンバー(車体メンバー)17を延ばし、右アッパーメンバー17の下端部17aを右フロントサイドフレーム12の外側に配置し、右フロントサイドフレーム12に右連結部19を介して下端部17aを連結したものである。
なお、前記右フロントフェンダーは、左フロントフェンダー27と左右対称の部材である。
加えて、第1左フェンダー取付ブラケット25の載せ部材38および第1右フェンダー取付ブラケット26の載せ部材39でエンジンフード29を支える。
載せ部材38,39はゴム製の部材である。
また、左締結部材32は、右締結部材と左右対称の部材であり、以下左締結部材32について説明して右締結部材の説明を省略する。
さらに、第2左フェンダー取付ブラケット33は、第2右フェンダー取付ブラケット37と左右対称の部材であり、以下第2左フェンダー取付ブラケット33について説明して第2右フェンダー取付ブラケット37の説明を省略する。
図3は本発明に係る車体前部構造の左アッパーメンバーに左バルクヘッドおよび左フェンダー取付ブラケットを取り付けた状態を示す斜視図である。
左アッパーメンバー16の外壁部54に左バルクヘッド31および第2左フェンダー取付ブラケット33が左締結部材32を用いて締結されている。
一方、左フロントフェンダー27の前側上部27bは、前上取付片44が、図2に示す前後のボルト43,43を用いて第1左フェンダー取付ブラケット25に取り付けられている。
左アッパーメンバー16は、車体外側に開口46が形成された断面略コ字状のアッパーエクステンション(フレーム部)45と、開口46を塞ぐアッパーパネル(フタ部)48とで中空状の断面略矩形体に形成された部材である。
すなわち、左アッパーメンバー16は、中空部49を備える。
上壁部52は、開口46側の上隆起部位52aが上方に隆起するように上段部52b(図6も参照)が形成されている。
下壁部53は、開口46側の下隆起部位53aが下方に隆起するように下段部53b(図6も参照)が形成されている。
締結孔55は、左締結部材32のボルト57や左バルクヘッド31の支持孔71より大きな孔径に形成されている。
そこで、アッパーパネル48の締結孔55を支持孔71よりも大きな孔径に形成することで、製造公差や組立公差を吸収して支持孔71に締結孔55を容易に合わせることができるようにした。
すなわち、アッパーパネル48で開口46を塞ぐことで、アッパーパネル48(外壁54)、内壁部51および上下の壁部52,53で左アッパーメンバー16が中空状の断面略矩形体に形成される。
これにより、左アッパーメンバー16の内部に中空部49が形成される。
左バルクヘッド31は、略矩形状の仕切壁61を有し、仕切壁61の上下の辺61a,61bおよび内外の辺61c,61dで略矩形状に形成された部材である。
この左バルクヘッド31は、上辺61a、外辺61dおよび下辺61bで略コ字状に形成された辺から後折曲縁62が車体後方に向けて折り曲げられ、内辺61cから前折曲縁63が車体前方に向けて折り曲げられている。
仕切壁61の周辺に後折曲縁62および前折曲縁63を備えることで、左バルクヘッド31の剛性が確保される。
また、前折曲縁63の上部位から内取付片68が車体前方に向けて突出されている。
すなわち、左バルクヘッド31は、上下の辺61a,61bにそれぞれ上取付片65および下取付片67が設けられ、内外の辺61c,61dにそれぞれ内取付片68および外取付片66が設けられている。
また、内取付片68は、アッパーエクステンション45の内壁部51に接触可能に構成されている。
さらに、外取付片66は、アッパーパネル48の外壁部54に接触可能に構成されている。外取付片66を外壁部54に接触させた状態において、支持孔71が、アッパーパネル48の締結孔55に対して同軸上に配置される。
基部73は、アッパーパネル48の外壁部54に接触可能に平坦に形成され、取付孔73aが形成されている。取付孔73aは締結孔55に対して同軸上に配置される。
左バルクヘッド31は、左アッパーメンバー16内の中空部49に収納された状態において、上下の壁部52,53に上下の取付片65,67がそれぞれ溶接され、内壁部51に内取付片68が溶接され、外取付片66が外壁部54に接触されるとともに外取付片66の支持孔71が締結孔55に対して同軸上に配置されている。
よって、内取付片68は外取付片66と反対側にあるので、スポット溶接用の電極で内取付片68を挟む際に外取付片66が邪魔にならない。
これにより、内取付片68を内壁部51に容易にスポット溶接することができる。
さらに、左締結部材32を用いてアッパーパネル48の外壁部54に左バルクヘッド31を取り付けることで、左アッパーメンバー16の4つの壁部51,52,53,54を容易に拘束することができる。
よって、左アッパーメンバー16の剛性を左バルクヘッド31で容易に高めることができる。
アッパーパネル48の外側で、かつ締結孔55に臨む部位に第2左フェンダー取付ブラケット33が配置される。
第2左フェンダー取付ブラケット33は、左締結部材32を用いて左バルクヘッド31に締結される。
左締結部材32は、ボルト57およびナット58を備えた部材である。
このように、左締結部材32を用いて第2左フェンダー取付ブラケット33を左バルクヘッド31に締結することで、第2左フェンダー取付ブラケット33および左バルクヘッド31を、アッパーパネル48の外壁部54に取り付ける。
上傾斜部74は、先端部にライト取付部81が設けられている。ライト取付部81は、ヘッドライト82(図2参照)の取付ブラケット83をボルト84,84・ナット85,85(図4も参照)で取り付けるための部位である。
ナット85,85は、ライト取付部81の裏面に溶接されている。
ナット47は、フェンダー下取付部86の裏面に溶接されている。
フェンダー下取付部86に前下取付片41をボルト止めすることで、フェンダー下取付部86に左フロントフェンダー27の前側下部27aが取り付けられる。
よって、左バルクヘッド31が3つの壁部51,52,53およびアッパーパネル48の外壁部54に取り付けられることで、左バルクヘッド31で閉断面内の四面(4つの壁部51,52,53,54)を拘束して、左バルクヘッド31で左アッパーメンバー16の剛性を高めることができる。
これにより、エンジンルーム50(図1参照)の熱気が左アッパーメンバー16の中空部49を経て、例えば、図示しないエアーコンデショナの吸入口に伝わることを左バルクヘッド31で防ぐことができる。
加えて、エンジンルーム50内の騒音が左アッパーメンバー16の中空部49を経て車室60(図2参照)内に伝わることを左バルクヘッド31で防ぐことができる。
Claims (4)
- 車体メンバーが車体前後方向を向いて設けられ、この車体メンバーが、車体外側に開口が形成された断面略コ字状のフレーム部と、このフレーム部に接合して前記開口を塞ぐフタ部とで中空状の断面略矩形体に形成された車体構造において、
前記フレーム部内に収納された状態で、前記断面略コ字状を形成する3つの壁部にそれぞれ溶接され、前記フタ部に形成された締結孔に臨むように配置されたバルクヘッドと、
前記フタ部の外側で、かつ前記締結孔に臨む部位に配置され、フェンダーの側壁を取り付ける第2のフェンダー取付ブラケットと、
前記締結孔に貫通させて、前記フェンダー取付ブラケットを前記バルクヘッドに締結することで、このフェンダー取付ブラケットおよび前記バルクヘッドを前記フタ部に取り付ける締結部材とするとともに、この第2のフェンダー取付ブラケットは当該フェンダーとは別部材を取り付けるブラケットを併設して有し、
前記フレーム部材の上で、且つ前記バルクヘッドの上方に前記フェンダーの上部を取り付ける別の第1のフェンダー取付ブラケットを取り付けた、
ことを特徴とする車体構造。 - 前記バルクヘッドは、前記車体メンバーの中空部を仕切るように略矩形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の車体構造。
- 前記車体メンバーはフェンダーの内側に設けられたアッパーメンバー、前記フレーム部はアッパーエクステンション、前記フタ部はアッパーパネル、前記車体構成部品はフェンダーであって、
前記バルクヘッドに前記締結部材を締結するための支持孔を備え、
前記フタ部の締結孔を、前記バルクヘッドの支持孔よりも大きな孔径に形成したことを特徴とする請求項1記載の車体構造。 - 前記バルクヘッドは、前記3つの壁部のうち、前記フタ部に臨む壁部に溶接される内取付片と、このフタ部に形成された締結孔に臨む外取付片とを備え、
この外取付片に対して前記内取付片が車体前後方向において反対側に向けて設けられたことを特徴とする請求項2記載の車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006124318A JP4455533B2 (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 車体前部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006124318A JP4455533B2 (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 車体前部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007296884A JP2007296884A (ja) | 2007-11-15 |
JP4455533B2 true JP4455533B2 (ja) | 2010-04-21 |
Family
ID=38766770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006124318A Expired - Fee Related JP4455533B2 (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 車体前部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4455533B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101361372B1 (ko) * | 2012-06-18 | 2014-02-10 | 기아자동차주식회사 | 자동차용 펜더패널 조립 장치 |
KR101394035B1 (ko) | 2012-10-09 | 2014-05-09 | 기아자동차 주식회사 | 펜더 에이프론 연결 구조 |
KR101394055B1 (ko) | 2013-05-30 | 2014-05-09 | 현대자동차 주식회사 | 자동차의 범퍼커버 고정 브래킷 |
JP6135336B2 (ja) * | 2013-07-02 | 2017-05-31 | スズキ株式会社 | フェンダーホルダ周辺構造 |
WO2015068549A1 (ja) * | 2013-11-11 | 2015-05-14 | 本田技研工業株式会社 | 車体構造 |
CN104290821B (zh) * | 2014-09-23 | 2016-05-18 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种发动机舱纵梁结构 |
JP6500768B2 (ja) | 2015-12-21 | 2019-04-17 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
CN105584535B (zh) * | 2016-02-03 | 2018-03-20 | 萧冬 | 车身翼子板安装结构及方法 |
JP6804148B2 (ja) * | 2016-11-30 | 2020-12-23 | ダイハツ工業株式会社 | フロントフェンダーブラケット |
-
2006
- 2006-04-27 JP JP2006124318A patent/JP4455533B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007296884A (ja) | 2007-11-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4455533B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5827424B2 (ja) | モータ搭載構造 | |
JP4478654B2 (ja) | 車体フロア構造 | |
JP4645541B2 (ja) | 車体後部構造 | |
JP4298940B2 (ja) | 車体後部構造 | |
US20130049405A1 (en) | Vehicle-body structure of vehicle and manufacturing method of the same | |
US20140159428A1 (en) | Vehicle body rear structure | |
JP5326416B2 (ja) | 車体衝撃吸収構造及び自動車搭載部品取付ブラケット | |
JP2009126197A (ja) | 後部車体構造 | |
WO2014097513A1 (ja) | 車体構造 | |
JP2006282119A (ja) | 車両のルーフサイド部取付構造 | |
JP2010105585A (ja) | 自動車のステアリング支持構造 | |
JP6181099B2 (ja) | 車体の後部構造 | |
JP6059696B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JPH10244963A (ja) | 自動車の後部車体構造 | |
JP2006315572A (ja) | 自動車のシートベルトリトラクタ取付構造 | |
JP2003312546A (ja) | 自動車の後部車体構造 | |
JPH05201354A (ja) | 電気自動車の車体構造 | |
JP5045505B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP2007038983A (ja) | 車両の側部車体構造 | |
JP2009184403A (ja) | 車体前部構造 | |
JP4218402B2 (ja) | 車体構造 | |
JP4888702B2 (ja) | 車両のリヤピラー上部の補強構造 | |
JP4978253B2 (ja) | フェンダカバー構造及び車体前部構造 | |
JP2007118636A (ja) | 自動車の前部車体構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090819 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091014 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100127 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100203 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4455533 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |