JP2592831Y2 - 自動車のドアハンドル取付構造 - Google Patents
自動車のドアハンドル取付構造Info
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- JP2592831Y2 JP2592831Y2 JP828893U JP828893U JP2592831Y2 JP 2592831 Y2 JP2592831 Y2 JP 2592831Y2 JP 828893 U JP828893 U JP 828893U JP 828893 U JP828893 U JP 828893U JP 2592831 Y2 JP2592831 Y2 JP 2592831Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ドアの開閉時に操作さ
れるハンドルと、該ハンドルが揺動可能に組み付けられ
たハンドルケースと、車外側から操作されるシリンダ錠
とを有する自動車のドアハンドルを、ドアに対して組み
付けるドアハンドル取付構造に関するものである。
れるハンドルと、該ハンドルが揺動可能に組み付けられ
たハンドルケースと、車外側から操作されるシリンダ錠
とを有する自動車のドアハンドルを、ドアに対して組み
付けるドアハンドル取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のドアハンドル取付構造は、ハンド
ルが組み付けられたハンドルケースにシリンダ錠を仮止
めし、かかるハンドルケースをドアのアウタパネルに形
成された取付孔に該パネルの外側から組み込み、この状
態でアウタパネルとシリンダ錠とを、インナパネルの作
業孔を通して挿入されたボルトによってハンドルケース
に対して共締めし、シリンダ錠とハンドルケースとをド
アのアウタパネルに固定する構成となっていた。ハンド
ルケースをドアのアウタパネルに組み込む前に、シリン
ダ錠をハンドルケースにボルトによって固定してしまう
と、アウタパネルとシリンダ錠とをハンドルケースに対
してボルトで共締めすることができなくなるため、先ず
シリンダ錠をハンドルケースに仮止めしておき、該ケー
スをアウタパネルに組み込んだ後、シリンダ錠とアウタ
パネルとハンドルケースとを、ボルトによって固定する
ようにしているのである。
ルが組み付けられたハンドルケースにシリンダ錠を仮止
めし、かかるハンドルケースをドアのアウタパネルに形
成された取付孔に該パネルの外側から組み込み、この状
態でアウタパネルとシリンダ錠とを、インナパネルの作
業孔を通して挿入されたボルトによってハンドルケース
に対して共締めし、シリンダ錠とハンドルケースとをド
アのアウタパネルに固定する構成となっていた。ハンド
ルケースをドアのアウタパネルに組み込む前に、シリン
ダ錠をハンドルケースにボルトによって固定してしまう
と、アウタパネルとシリンダ錠とをハンドルケースに対
してボルトで共締めすることができなくなるため、先ず
シリンダ錠をハンドルケースに仮止めしておき、該ケー
スをアウタパネルに組み込んだ後、シリンダ錠とアウタ
パネルとハンドルケースとを、ボルトによって固定する
ようにしているのである。
【0003】このようにシリンダ錠とハンドルケースを
仮止めする目的で、従来はハンドルケースに形成された
係合片と、シリンダ錠に形成された相手係合片とを有す
る仮止め装置を用い、シリンダ錠を回転させてその相手
係合片をハンドルケース側の係合片に係合させることに
よって、シリンダ錠をハンドルケースに仮止め保持して
いた。
仮止めする目的で、従来はハンドルケースに形成された
係合片と、シリンダ錠に形成された相手係合片とを有す
る仮止め装置を用い、シリンダ錠を回転させてその相手
係合片をハンドルケース側の係合片に係合させることに
よって、シリンダ錠をハンドルケースに仮止め保持して
いた。
【0004】ところが、このような仮止め装置による
と、シリンダ錠が仮止めされたハンドルケースを、ドア
のアウタパネルに形成された取付孔に組み込んでセット
するとき、シリンダ錠の一部がアウタパネルに当り、そ
の衝撃でシリンダ錠が回転し、係合片と相手係合片が外
れ、シリンダ錠がハンドルケースから離脱するおそれが
あり、ドアハンドルの取付作業性が低下する不具合を免
れなかった。
と、シリンダ錠が仮止めされたハンドルケースを、ドア
のアウタパネルに形成された取付孔に組み込んでセット
するとき、シリンダ錠の一部がアウタパネルに当り、そ
の衝撃でシリンダ錠が回転し、係合片と相手係合片が外
れ、シリンダ錠がハンドルケースから離脱するおそれが
あり、ドアハンドルの取付作業性が低下する不具合を免
れなかった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、上記
従来の欠点を簡単な構成によって除去した自動車のドア
ハンドル取付構造を提供することにある。
従来の欠点を簡単な構成によって除去した自動車のドア
ハンドル取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するため、ドアの開閉時に操作されるハンドルが揺動
可能に組み付けられたハンドルケースに、車外側から操
作されるシリンダ錠を仮止め装置によって仮止めし、こ
の状態で前記ハンドルケースをドアのアウタパネルに形
成された取付孔に該パネルの外側から組み込み、該アウ
タパネルとシリンダ錠とを、ハンドルケースに対して、
ドアのインナパネルの作業孔を通して挿入されたボルト
によって共締めし、シリンダ錠とハンドルケースとをド
アのアウタパネルに固定する自動車のドアハンドル取付
構造であって、前記仮止め装置が、前記ハンドルケース
に形成された係合片と、前記シリンダ錠に形成され、該
シリンダ錠の回転により前記係合片に係合してシリンダ
錠をハンドルケースに対して仮止め保持する相手係合片
と、前記係合片と相手係合片とを係合させた後、前記シ
リンダ錠が回転してその相手係合片がハンドルケース側
の係合片から離脱することを阻止する離脱阻止手段とを
有し、該離脱阻止手段が、前記シリンダ錠を回転させて
その相手係合片を前記係合片に係合させるとき、その係
合動作を阻害しないように弾性変形し、かつ両者の係合
後には弾性復帰して係合片と相手係合片との離脱を阻止
する舌片から成り、該舌片が、前記ハンドルケースとア
ウタパネルとの間をシールするためにハンドルケースに
付設されたパッドと一体に形成されている自動車のドア
ハンドル取付構造を提案する。
成するため、ドアの開閉時に操作されるハンドルが揺動
可能に組み付けられたハンドルケースに、車外側から操
作されるシリンダ錠を仮止め装置によって仮止めし、こ
の状態で前記ハンドルケースをドアのアウタパネルに形
成された取付孔に該パネルの外側から組み込み、該アウ
タパネルとシリンダ錠とを、ハンドルケースに対して、
ドアのインナパネルの作業孔を通して挿入されたボルト
によって共締めし、シリンダ錠とハンドルケースとをド
アのアウタパネルに固定する自動車のドアハンドル取付
構造であって、前記仮止め装置が、前記ハンドルケース
に形成された係合片と、前記シリンダ錠に形成され、該
シリンダ錠の回転により前記係合片に係合してシリンダ
錠をハンドルケースに対して仮止め保持する相手係合片
と、前記係合片と相手係合片とを係合させた後、前記シ
リンダ錠が回転してその相手係合片がハンドルケース側
の係合片から離脱することを阻止する離脱阻止手段とを
有し、該離脱阻止手段が、前記シリンダ錠を回転させて
その相手係合片を前記係合片に係合させるとき、その係
合動作を阻害しないように弾性変形し、かつ両者の係合
後には弾性復帰して係合片と相手係合片との離脱を阻止
する舌片から成り、該舌片が、前記ハンドルケースとア
ウタパネルとの間をシールするためにハンドルケースに
付設されたパッドと一体に形成されている自動車のドア
ハンドル取付構造を提案する。
【0007】また、本考案は、上記目的を達成するた
め、ドアの開閉時に操作されるハンドルが揺動可能に組
み付けられたハンドルケースに、車外側から操作される
シリンダ錠を仮止め装置によって仮止めし、この状態で
前記ハンドルケースをドアのアウタパネルに形成された
取付孔に該パネルの外側から組み込み、該アウタパネル
とシリンダ錠とを、ハンドルケースに対して、ドアのイ
ンナパネルの作業孔を通して挿入されたボルトによって
共締めし、シリンダ錠とハンドルケースとをドアのアウ
タパネルに固定する自動車のドアハンドル取付構造であ
って、前記仮止め装置が、前記ハンドルケースに形成さ
れた係合片と、前記シリンダ錠に形成され、該シリンダ
錠の回転により前記係合片に係合してシリンダ錠をハン
ドルケースに対して仮止め保持する相手係合片と、前記
係合片と相手係合片とを係合させた後、前記シリンダ錠
が回転してその相手係合片がハンドルケース側の係合片
から離脱することを阻止する離脱阻止手段とを有し、該
離脱阻止手段が、ハンドルケースに突設された係合ピン
と、前記シリンダ錠に形成されていて、前記係合ピンと
係合してシリンダ錠の回転を阻止する切欠とから成り、
前記係合片と相手係合片が係合していないときは、前記
係合ピンと切欠も係合せず、かつシリンダ錠の回転によ
りその相手係合片がハンドルケース側の係合片に係合す
るのに伴って、前記係合ピンと切欠も係合するように、
該係合ピンと切欠の位置を設定した自動車のドアハンド
ル取付構造を提案する。
め、ドアの開閉時に操作されるハンドルが揺動可能に組
み付けられたハンドルケースに、車外側から操作される
シリンダ錠を仮止め装置によって仮止めし、この状態で
前記ハンドルケースをドアのアウタパネルに形成された
取付孔に該パネルの外側から組み込み、該アウタパネル
とシリンダ錠とを、ハンドルケースに対して、ドアのイ
ンナパネルの作業孔を通して挿入されたボルトによって
共締めし、シリンダ錠とハンドルケースとをドアのアウ
タパネルに固定する自動車のドアハンドル取付構造であ
って、前記仮止め装置が、前記ハンドルケースに形成さ
れた係合片と、前記シリンダ錠に形成され、該シリンダ
錠の回転により前記係合片に係合してシリンダ錠をハン
ドルケースに対して仮止め保持する相手係合片と、前記
係合片と相手係合片とを係合させた後、前記シリンダ錠
が回転してその相手係合片がハンドルケース側の係合片
から離脱することを阻止する離脱阻止手段とを有し、該
離脱阻止手段が、ハンドルケースに突設された係合ピン
と、前記シリンダ錠に形成されていて、前記係合ピンと
係合してシリンダ錠の回転を阻止する切欠とから成り、
前記係合片と相手係合片が係合していないときは、前記
係合ピンと切欠も係合せず、かつシリンダ錠の回転によ
りその相手係合片がハンドルケース側の係合片に係合す
るのに伴って、前記係合ピンと切欠も係合するように、
該係合ピンと切欠の位置を設定した自動車のドアハンド
ル取付構造を提案する。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
説明する。
【0009】図1は自動車の外観を示す斜視図であり、
そのキャブ1に開閉可能に枢支されたドア2にドアハン
ドル3が付設されている。ドアハンドル3は、ドア2の
開閉時に乗員によって操作されるハンドル4と、このハ
ンドル4を揺動可能に組み付けたハンドルケース5と、
該ケース5に一体に取り付けられたシリンダ錠6とを有
している。シリンダ錠6のキー穴に、図示していないキ
ーを差し込んで車外側からシリンダ錠6を操作し、これ
によってドア2の内部に設けられたドアロック装置本体
(図示せず)を作動させ、ドア2の開放を禁止し、或い
はその開放を可能な状態にする。
そのキャブ1に開閉可能に枢支されたドア2にドアハン
ドル3が付設されている。ドアハンドル3は、ドア2の
開閉時に乗員によって操作されるハンドル4と、このハ
ンドル4を揺動可能に組み付けたハンドルケース5と、
該ケース5に一体に取り付けられたシリンダ錠6とを有
している。シリンダ錠6のキー穴に、図示していないキ
ーを差し込んで車外側からシリンダ錠6を操作し、これ
によってドア2の内部に設けられたドアロック装置本体
(図示せず)を作動させ、ドア2の開放を禁止し、或い
はその開放を可能な状態にする。
【0010】図1のII−II線拡大断面図である図2
に示すように、ドア2はこれを閉じた状態で車外側に位
置するアウタパネル7と、これよりも車内側に位置する
インナパネル8とを有し、これらのパネル7,8は、そ
の周縁部がヘミング加工によって一体化されている。
に示すように、ドア2はこれを閉じた状態で車外側に位
置するアウタパネル7と、これよりも車内側に位置する
インナパネル8とを有し、これらのパネル7,8は、そ
の周縁部がヘミング加工によって一体化されている。
【0011】ドアハンドル3は、ドア2の製造時にドア
ハンドル取付構造によって以下の如くしてドア2に組み
付けられる。
ハンドル取付構造によって以下の如くしてドア2に組み
付けられる。
【0012】図3は、ハンドル4(図1)が組み付けら
れたハンドルケース5と、これに仮止めされたシリンダ
錠6とをドア2のアウタパネル7に組み付けるときの様
子を示した斜視図である。また図4はシリンダ錠6をハ
ンドルケース5に仮止めするための仮止め装置を示して
いるが、これについては後に詳しく説明する。なお、図
3においてはハンドル4(図1)の作動をドアロック装
置本体に伝えるための伝動機構についてはその図示を省
略してある。
れたハンドルケース5と、これに仮止めされたシリンダ
錠6とをドア2のアウタパネル7に組み付けるときの様
子を示した斜視図である。また図4はシリンダ錠6をハ
ンドルケース5に仮止めするための仮止め装置を示して
いるが、これについては後に詳しく説明する。なお、図
3においてはハンドル4(図1)の作動をドアロック装
置本体に伝えるための伝動機構についてはその図示を省
略してある。
【0013】ハンドルケース5には、図2及び図3に示
すように筒状の突部9が一体に突設され、その内部の取
付穴10にはナット11が予め固着されている。また図
2乃至図4に明示するように、シリンダ錠6にはその外
周面に、アーム状の取付片12が一体に突設され、その
先端部に孔13が形成されている。シリンダ錠6が仮止
め装置によってハンドルケース5に仮止めされたとき、
ハンドルケース側のナット11と、シリンダ錠側の孔1
3とは互いに整合する。
すように筒状の突部9が一体に突設され、その内部の取
付穴10にはナット11が予め固着されている。また図
2乃至図4に明示するように、シリンダ錠6にはその外
周面に、アーム状の取付片12が一体に突設され、その
先端部に孔13が形成されている。シリンダ錠6が仮止
め装置によってハンドルケース5に仮止めされたとき、
ハンドルケース側のナット11と、シリンダ錠側の孔1
3とは互いに整合する。
【0014】一方、図2、図3、図5及び図6に示すよ
うにドア2のアウタパネル7には、ハンドルケース5が
組み込まれる取付孔14が形成され、この取付孔14を
区画する周縁部から2つの耳15,16が突設され、こ
れらの耳15,16には孔17,18がそれぞれ穿設さ
れている。
うにドア2のアウタパネル7には、ハンドルケース5が
組み込まれる取付孔14が形成され、この取付孔14を
区画する周縁部から2つの耳15,16が突設され、こ
れらの耳15,16には孔17,18がそれぞれ穿設さ
れている。
【0015】ドアハンドル3をドア2に取付けるには、
シリンダ錠6が仮止めされ、かつハンドル4が組み付け
られたハンドルケース5を、図3に矢印Aで示す如くア
ウタパネル7の外側から該パネル7に近づけ、該ケース
5を図2に示すようにアウタパネル7の取付孔14に組
み込む。このとき、ハンドルケース5の周辺部に固定さ
れたパッド19をアウタパネル7に形成された取付孔1
4の周辺部に圧接させる。このパッド19はハンドルケ
ース3とアウタパネル7との間をシールするパッキンと
しての用をなし、例えば塩化ビニルなどの軟質合成樹脂
により構成されている。
シリンダ錠6が仮止めされ、かつハンドル4が組み付け
られたハンドルケース5を、図3に矢印Aで示す如くア
ウタパネル7の外側から該パネル7に近づけ、該ケース
5を図2に示すようにアウタパネル7の取付孔14に組
み込む。このとき、ハンドルケース5の周辺部に固定さ
れたパッド19をアウタパネル7に形成された取付孔1
4の周辺部に圧接させる。このパッド19はハンドルケ
ース3とアウタパネル7との間をシールするパッキンと
しての用をなし、例えば塩化ビニルなどの軟質合成樹脂
により構成されている。
【0016】またハンドルケース5を上述のように取付
孔14に組み込んだとき、シリンダ錠6の取付片12に
形成された孔13と、アウタパネル7の一方の耳15に
形成された孔17が互いに整合する(図2参照)。
孔14に組み込んだとき、シリンダ錠6の取付片12に
形成された孔13と、アウタパネル7の一方の耳15に
形成された孔17が互いに整合する(図2参照)。
【0017】次に、図2に示したようにドア2のインナ
パネル8に形成された作業孔20から、矢印Bで示すよ
うにボルト21を挿入し、このボルト21を、互いに整
合したアウタパネル7の孔17とシリンダ錠6の孔13
に挿通し、かつハンドルケース5に固着されたナット1
1に螺着して該ボルト21を締め付ける。
パネル8に形成された作業孔20から、矢印Bで示すよ
うにボルト21を挿入し、このボルト21を、互いに整
合したアウタパネル7の孔17とシリンダ錠6の孔13
に挿通し、かつハンドルケース5に固着されたナット1
1に螺着して該ボルト21を締め付ける。
【0018】上述のように、本例の自動車のドアハンド
ル取付構造は、ドア2の開閉時に操作されるハンドル4
が揺動可能に組み付けられたハンドルケース5に、車外
側から操作されるシリンダ錠6を仮止め装置によって仮
止めし、この状態でハンドルケース5をドア2のアウタ
パネル7に形成された取付孔14に該パネル7の外側か
ら組み込み、該アウタパネル7とシリンダ錠6とを、ハ
ンドルケース5に対して、ドア2のインナパネル8の作
業孔20を通して挿入されたボルト21によって共締め
し、シリンダ錠6とハンドルケース5とをドア2のアウ
タパネル7に固定するように構成されている。
ル取付構造は、ドア2の開閉時に操作されるハンドル4
が揺動可能に組み付けられたハンドルケース5に、車外
側から操作されるシリンダ錠6を仮止め装置によって仮
止めし、この状態でハンドルケース5をドア2のアウタ
パネル7に形成された取付孔14に該パネル7の外側か
ら組み込み、該アウタパネル7とシリンダ錠6とを、ハ
ンドルケース5に対して、ドア2のインナパネル8の作
業孔20を通して挿入されたボルト21によって共締め
し、シリンダ錠6とハンドルケース5とをドア2のアウ
タパネル7に固定するように構成されている。
【0019】またこの例では、図3に示すようにハンド
ルケース5にもう1つのナット11aが固着されてい
て、このナット11aと、アウタパネル7の他方の耳1
6に形成された孔18とを整合させ、この孔18にもボ
ルト21aを通し、これを上記ナット11aに螺着して
ハンドルケース5をより確実にアウタパネル7に固定で
きるように構成されている。
ルケース5にもう1つのナット11aが固着されてい
て、このナット11aと、アウタパネル7の他方の耳1
6に形成された孔18とを整合させ、この孔18にもボ
ルト21aを通し、これを上記ナット11aに螺着して
ハンドルケース5をより確実にアウタパネル7に固定で
きるように構成されている。
【0020】このようにドアハンドル3をドア2に取り
付けたあと、シリンダ錠6のロータ(図示せず)に固定
されているアーム状のリンク22を、ドアロック装置本
体に伝動要素を介して連結する。
付けたあと、シリンダ錠6のロータ(図示せず)に固定
されているアーム状のリンク22を、ドアロック装置本
体に伝動要素を介して連結する。
【0021】次にシリンダ錠6をハンドルケース5に仮
止めする仮止め装置の構成について説明する。
止めする仮止め装置の構成について説明する。
【0022】図2及び図4に示すように、ハンドルケー
ス5に突設された円筒状のボス23の内側に、シリンダ
錠6を取り付ける装着孔24が区画形成され、このボス
23の先端部にはフック25として構成された係合片が
形成されている。一方、シリンダ錠6には、その外周面
に突設された爪26として構成された相手係合片が形成
されている。また符号27で示すものは後述する離脱阻
止手段の一例を構成する舌片であり、本例では、この舌
片27と、フック25と、爪26とによって仮止め装置
が構成されている。これに対し、従来の仮止め装置は、
フック25と爪26を有しているだけで、舌片27は設
けられていなかった。
ス5に突設された円筒状のボス23の内側に、シリンダ
錠6を取り付ける装着孔24が区画形成され、このボス
23の先端部にはフック25として構成された係合片が
形成されている。一方、シリンダ錠6には、その外周面
に突設された爪26として構成された相手係合片が形成
されている。また符号27で示すものは後述する離脱阻
止手段の一例を構成する舌片であり、本例では、この舌
片27と、フック25と、爪26とによって仮止め装置
が構成されている。これに対し、従来の仮止め装置は、
フック25と爪26を有しているだけで、舌片27は設
けられていなかった。
【0023】ここで、本考案の理解のため、従来の仮止
め装置によりシリンダ錠6をハンドルケース5に仮止め
する方法とその不具合を図面を参照してより具体的に明
らかにする。
め装置によりシリンダ錠6をハンドルケース5に仮止め
する方法とその不具合を図面を参照してより具体的に明
らかにする。
【0024】先ず、図4に示すようにシリンダ錠6を矢
印Cで示すようにハンドルケース5の装着孔24に挿入
し、図2に示したようにシリンダ錠6を装着孔24に嵌
合する。次いでシリンダ錠6を図4に矢印Dで示した方
向に回転させ、爪26をフック25の内側に係入させ、
これらを摩擦係合させる。このときハンドルケース5の
取付穴10、すなわちこれに嵌着固定されたナット11
と、シリンダ錠6の孔13とが整合する。このようにし
てシリンダ錠6をハンドルケース5に仮止め保持し、前
述のようにしてハンドルケース5をアウタパネル7の取
付孔14に組み込み、ドアハンドル3をアウタパネル7
に固定するのである。
印Cで示すようにハンドルケース5の装着孔24に挿入
し、図2に示したようにシリンダ錠6を装着孔24に嵌
合する。次いでシリンダ錠6を図4に矢印Dで示した方
向に回転させ、爪26をフック25の内側に係入させ、
これらを摩擦係合させる。このときハンドルケース5の
取付穴10、すなわちこれに嵌着固定されたナット11
と、シリンダ錠6の孔13とが整合する。このようにし
てシリンダ錠6をハンドルケース5に仮止め保持し、前
述のようにしてハンドルケース5をアウタパネル7の取
付孔14に組み込み、ドアハンドル3をアウタパネル7
に固定するのである。
【0025】ところが、この一連の組み込み作業時に、
シリンダ錠6の一部、特にそのリンク22がアウタパネ
ル7に当ると、その衝撃によって、仮止めされたシリン
ダ錠6が図4の矢印Dと反対の向きに回転し、爪26が
フック25から外れてしまい、シリンダ錠6がハンドル
ケース5の装着孔24から離脱してしまうおそれがあ
る。このようにシリンダ錠6が離脱すれば、作業を初め
からやり直さなければならず、作業性が著しく低下せざ
るを得ない。
シリンダ錠6の一部、特にそのリンク22がアウタパネ
ル7に当ると、その衝撃によって、仮止めされたシリン
ダ錠6が図4の矢印Dと反対の向きに回転し、爪26が
フック25から外れてしまい、シリンダ錠6がハンドル
ケース5の装着孔24から離脱してしまうおそれがあ
る。このようにシリンダ錠6が離脱すれば、作業を初め
からやり直さなければならず、作業性が著しく低下せざ
るを得ない。
【0026】そこで、図示した構成においては、前述の
ように仮止め装置が爪26とフック25のほかに、離脱
阻止手段としての舌片27を有している。この舌片27
は、ハンドルケース5とアウタパネル7との間をシール
するために該ケース5に付設された前述のパッド19と
一体に形成され、少なくともその先端部28が図4に矢
印Eで示した向きに弾性変形可能となっている。またこ
の先端部28はハンドルケース5のボス23の先端に形
成された凹部29に位置し、先端部28に外力が加えら
れていないときは、該先端部28はボス23の先端面3
0よりもδで示す量だけ凹部29の外側に突出してい
る。
ように仮止め装置が爪26とフック25のほかに、離脱
阻止手段としての舌片27を有している。この舌片27
は、ハンドルケース5とアウタパネル7との間をシール
するために該ケース5に付設された前述のパッド19と
一体に形成され、少なくともその先端部28が図4に矢
印Eで示した向きに弾性変形可能となっている。またこ
の先端部28はハンドルケース5のボス23の先端に形
成された凹部29に位置し、先端部28に外力が加えら
れていないときは、該先端部28はボス23の先端面3
0よりもδで示す量だけ凹部29の外側に突出してい
る。
【0027】シリンダ錠6をハンドルケース5に仮止め
すべく、このシリンダ錠6をハンドルケース5の装着孔
24に嵌合すると、シリンダ錠6の爪26が舌片27の
先端部28に当り、これを凹部29中に弾性変形させな
がら押し込む。従って、シリンダ錠6を矢印D方向に回
わすことにより、舌片27に何ら邪魔されることなく、
爪26をフック25に係入し、これらを摩擦係合させる
ことができる(図3参照)。
すべく、このシリンダ錠6をハンドルケース5の装着孔
24に嵌合すると、シリンダ錠6の爪26が舌片27の
先端部28に当り、これを凹部29中に弾性変形させな
がら押し込む。従って、シリンダ錠6を矢印D方向に回
わすことにより、舌片27に何ら邪魔されることなく、
爪26をフック25に係入し、これらを摩擦係合させる
ことができる(図3参照)。
【0028】このように爪26とフック25を係合させ
終えると、爪26は舌片27の先端部28から離れるの
で、この先端部28は図4に示した元のフリー状態に弾
性復帰し、ボス23の先端面30よりもδだけ外側に突
出する。このため、ハンドルケース5をアウタパネル7
の取付孔14に装着するとき、シリンダ錠6のリンク2
2がアウタパネル7に当っても、爪26が舌片27の先
端部28に当るので、該爪26がフック25から外れる
ことはない。
終えると、爪26は舌片27の先端部28から離れるの
で、この先端部28は図4に示した元のフリー状態に弾
性復帰し、ボス23の先端面30よりもδだけ外側に突
出する。このため、ハンドルケース5をアウタパネル7
の取付孔14に装着するとき、シリンダ錠6のリンク2
2がアウタパネル7に当っても、爪26が舌片27の先
端部28に当るので、該爪26がフック25から外れる
ことはない。
【0029】上述のように、本例の仮止め装置は、ハン
ドルケース5に形成されたフック25より成る係合片
と、シリンダ錠6に形成され、該シリンダ錠6の回転に
より上記係合片に係合してシリンダ錠6をハンドルケー
ス5に対して仮止め保持する爪26より成る相手係合片
と、上記係合片と相手係合片とを係合させた後、シリン
ダ錠6が回転してその相手係合片がハンドルケース側の
係合片から離脱することを阻止する離脱阻止手段とを有
し、その離脱阻止手段が、シリンダ錠6をハンドルケー
ス5に仮止めすべく、シリンダ錠6を回転させてその爪
26より成る相手係合片をフック25より成る係合片に
係合させるとき、その係合動作を阻害しないように弾性
変形し、かつ両者の係合後には弾性復帰して係合片と相
手係合片との離脱を阻止する舌片27から成る。このよ
うに、爪26とフック25の係合後には、舌片27が弾
性復帰するので、シリンダ錠6が矢印Dと反対の方向に
回転することはなく、よって爪26がフック25から離
脱することが阻止され、シリンダ錠6が装着孔24から
抜け出ることはない。しかも該舌片27は、ハンドルケ
ース5とアウタパネル7との間をシールするためにハン
ドルケース5に付設されたパッド19と一体に形成され
ており、これによって、舌片27とパッド19を別々に
成形する必要がなく、部品点数の増大と、コストの上昇
を抑えることができる。
ドルケース5に形成されたフック25より成る係合片
と、シリンダ錠6に形成され、該シリンダ錠6の回転に
より上記係合片に係合してシリンダ錠6をハンドルケー
ス5に対して仮止め保持する爪26より成る相手係合片
と、上記係合片と相手係合片とを係合させた後、シリン
ダ錠6が回転してその相手係合片がハンドルケース側の
係合片から離脱することを阻止する離脱阻止手段とを有
し、その離脱阻止手段が、シリンダ錠6をハンドルケー
ス5に仮止めすべく、シリンダ錠6を回転させてその爪
26より成る相手係合片をフック25より成る係合片に
係合させるとき、その係合動作を阻害しないように弾性
変形し、かつ両者の係合後には弾性復帰して係合片と相
手係合片との離脱を阻止する舌片27から成る。このよ
うに、爪26とフック25の係合後には、舌片27が弾
性復帰するので、シリンダ錠6が矢印Dと反対の方向に
回転することはなく、よって爪26がフック25から離
脱することが阻止され、シリンダ錠6が装着孔24から
抜け出ることはない。しかも該舌片27は、ハンドルケ
ース5とアウタパネル7との間をシールするためにハン
ドルケース5に付設されたパッド19と一体に形成され
ており、これによって、舌片27とパッド19を別々に
成形する必要がなく、部品点数の増大と、コストの上昇
を抑えることができる。
【0030】以上説明した実施例は、係合片と相手係合
片を係合させた後、シリンダ錠が回転してその相手係合
片がハンドルケース側の係合片から離脱することを阻止
する離脱阻止手段として舌片27を用いたものである
が、図7乃至図9に示す第2の実施例においては、かか
る離脱阻止手段が、ハンドルケース5に一体に突設され
た係合ピン31と、シリンダ錠6の取付片12に形成さ
れた切欠32とから構成されている。図7から判るよう
に、図4に示した舌片27は設けられておらず、従って
ボス23に凹部29を形成する必要はない。第2の実施
例の他の構成は、図1乃至図6に示した第1の実施例と
変りはない。よって、図7乃至図9には、第1の実施例
の各部分と同じ部分に対して、図1乃至図6に付した符
号と同一の符号を付し、その説明は省略する。
片を係合させた後、シリンダ錠が回転してその相手係合
片がハンドルケース側の係合片から離脱することを阻止
する離脱阻止手段として舌片27を用いたものである
が、図7乃至図9に示す第2の実施例においては、かか
る離脱阻止手段が、ハンドルケース5に一体に突設され
た係合ピン31と、シリンダ錠6の取付片12に形成さ
れた切欠32とから構成されている。図7から判るよう
に、図4に示した舌片27は設けられておらず、従って
ボス23に凹部29を形成する必要はない。第2の実施
例の他の構成は、図1乃至図6に示した第1の実施例と
変りはない。よって、図7乃至図9には、第1の実施例
の各部分と同じ部分に対して、図1乃至図6に付した符
号と同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0031】シリンダ錠6をハンドルケース5に仮止め
するには、先の第1の実施例の場合と同じく、シリンダ
錠6を、図7に矢印Cで示すようにハンドルケース5の
装着孔24に挿入し、図8に示す如くシリンダ錠6を装
着孔24に嵌合する。このとき、仮止め装置の構成要素
であるフック25と爪26は係合しておらず、しかも係
合ピン31と切欠32も係合していない。
するには、先の第1の実施例の場合と同じく、シリンダ
錠6を、図7に矢印Cで示すようにハンドルケース5の
装着孔24に挿入し、図8に示す如くシリンダ錠6を装
着孔24に嵌合する。このとき、仮止め装置の構成要素
であるフック25と爪26は係合しておらず、しかも係
合ピン31と切欠32も係合していない。
【0032】次いでシリンダ錠6を図7及び図8に矢印
Dで示した方向に回転させ、爪26をフック25の内側
に係入させ、これらを摩擦係合させる。これも、先に示
した第1の実施例の場合と変りはなく、爪26とフック
25が係合した後の様子を図9に示す。
Dで示した方向に回転させ、爪26をフック25の内側
に係入させ、これらを摩擦係合させる。これも、先に示
した第1の実施例の場合と変りはなく、爪26とフック
25が係合した後の様子を図9に示す。
【0033】ここで、上述のようにシリンダ錠6を図8
から図9の位置まで回転させるとき、ハンドルケース5
に突設された係合ピン31は、先ず切欠32の近傍の取
付片12の部分32aに当り、次いでこの部分32aに
よって押圧されるので、図7及び図8に鎖線矢印Fで示
した方向に弾性変形しながら、部分32aを乗り越え、
引き続きこの係合ピン31は弾性復帰して、最終的に、
図9に示したように切欠32に係合する。このとき、ハ
ンドルケース5の取付穴10、すなわちナット11と、
シリンダ錠6の孔13とが整合する。
から図9の位置まで回転させるとき、ハンドルケース5
に突設された係合ピン31は、先ず切欠32の近傍の取
付片12の部分32aに当り、次いでこの部分32aに
よって押圧されるので、図7及び図8に鎖線矢印Fで示
した方向に弾性変形しながら、部分32aを乗り越え、
引き続きこの係合ピン31は弾性復帰して、最終的に、
図9に示したように切欠32に係合する。このとき、ハ
ンドルケース5の取付穴10、すなわちナット11と、
シリンダ錠6の孔13とが整合する。
【0034】上述のように係合ピン31と切欠32とが
係合すれば、シリンダ錠6に多少の衝撃が加えられて
も、係合ピン31が部分32aによって保持され、該ピ
ン31が切欠32から外れることはないので、爪26と
フック25の係合状態が維持され、シリンダ錠6が回転
して装着孔24から抜け出ることはなく、シリンダ錠の
脱落が阻止される。切欠32が係合ピン31と係合して
シリンダ錠6の回転を阻止するのである。
係合すれば、シリンダ錠6に多少の衝撃が加えられて
も、係合ピン31が部分32aによって保持され、該ピ
ン31が切欠32から外れることはないので、爪26と
フック25の係合状態が維持され、シリンダ錠6が回転
して装着孔24から抜け出ることはなく、シリンダ錠の
脱落が阻止される。切欠32が係合ピン31と係合して
シリンダ錠6の回転を阻止するのである。
【0035】上の説明から理解されるように、フック2
5より成る係合片と爪26より成る相手係合片が係合し
ていないときは、係合ピン31と切欠32も係合せず、
かつシリンダ錠6の回転によりその相手係合片がハンド
ルケース5側の係合片に係合するのに伴って、係合ピン
31と切欠32も係合するように、この係合ピン31と
切欠32の位置が設定されている。従って、爪26とフ
ック25との係合動作を何ら阻害することなく、係合ピ
ン31と切欠32を係合させることができる。
5より成る係合片と爪26より成る相手係合片が係合し
ていないときは、係合ピン31と切欠32も係合せず、
かつシリンダ錠6の回転によりその相手係合片がハンド
ルケース5側の係合片に係合するのに伴って、係合ピン
31と切欠32も係合するように、この係合ピン31と
切欠32の位置が設定されている。従って、爪26とフ
ック25との係合動作を何ら阻害することなく、係合ピ
ン31と切欠32を係合させることができる。
【0036】上述のようにシリンダ錠6をハンドルケー
ス5に仮止めした後は、先の第1の実施例と全く同じ操
作によって、ハンドルケース5をドアのアウタパネルに
組付けることができる。すなわち、シリンダ錠6が仮止
めされ、かつハンドル4(図1及び図2)が揺動可能に
組付けられたハンドルケース5を、図3に示したところ
と全く同様にして、ドア2のアウタパネル7に形成され
た取付孔14に該パネル7の外側から組込み、該パネル
7とシリンダ錠6とを、ハンドルケース5に対して、ド
ア2のインナパネル8(図2)の作業孔20を通して挿
入されたボルト21によって共締めし、シリンダ錠6と
ハンドルケース5とをドア2のアウタパネル7に固定す
るのである。この作業時に、シリンダ錠6がアウタパネ
ル7などに当っても、シリンダ錠6が回転し、これがハ
ンドルケース5から脱落することのないことは先に説明
した通りであり、効率よく所定の作業を遂行することが
できる。
ス5に仮止めした後は、先の第1の実施例と全く同じ操
作によって、ハンドルケース5をドアのアウタパネルに
組付けることができる。すなわち、シリンダ錠6が仮止
めされ、かつハンドル4(図1及び図2)が揺動可能に
組付けられたハンドルケース5を、図3に示したところ
と全く同様にして、ドア2のアウタパネル7に形成され
た取付孔14に該パネル7の外側から組込み、該パネル
7とシリンダ錠6とを、ハンドルケース5に対して、ド
ア2のインナパネル8(図2)の作業孔20を通して挿
入されたボルト21によって共締めし、シリンダ錠6と
ハンドルケース5とをドア2のアウタパネル7に固定す
るのである。この作業時に、シリンダ錠6がアウタパネ
ル7などに当っても、シリンダ錠6が回転し、これがハ
ンドルケース5から脱落することのないことは先に説明
した通りであり、効率よく所定の作業を遂行することが
できる。
【0037】本考案は、自動車のサイドドアに限らず、
例えばバックドアなどの他のドアのドアハンドル取付構
造にも適用できるものである。
例えばバックドアなどの他のドアのドアハンドル取付構
造にも適用できるものである。
【0038】
【考案の効果】請求項1に記載の構成によれば、シリン
ダ錠が仮止めされたハンドルケースをドアのアウタパネ
ルに組み付けるとき、シリンダ錠がハンドルケースから
離脱する不具合を簡単な構成によって阻止することがで
き、しかも離脱阻止手段が、ハンドルケースに取り付け
られたパッドと一体の舌片から成るので、部品点数の増
大とコストの上昇を効果的に抑えることができる。
ダ錠が仮止めされたハンドルケースをドアのアウタパネ
ルに組み付けるとき、シリンダ錠がハンドルケースから
離脱する不具合を簡単な構成によって阻止することがで
き、しかも離脱阻止手段が、ハンドルケースに取り付け
られたパッドと一体の舌片から成るので、部品点数の増
大とコストの上昇を効果的に抑えることができる。
【0039】請求項2に記載の構成によれば、シリンダ
錠が仮止めされたハンドルケースをドアのアウタパネル
に組み付けるとき、シリンダ錠がハンドルケースから離
脱する不具合を簡単な構成によって阻止することがで
き、しかも離脱阻止手段が、係合ピンと切欠とから成る
ので、その構造を簡素化でき、コストの上昇を抑えるこ
とが可能である。
錠が仮止めされたハンドルケースをドアのアウタパネル
に組み付けるとき、シリンダ錠がハンドルケースから離
脱する不具合を簡単な構成によって阻止することがで
き、しかも離脱阻止手段が、係合ピンと切欠とから成る
ので、その構造を簡素化でき、コストの上昇を抑えるこ
とが可能である。
【図1】自動車の外観を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】ハンドルケースをドアに組み付けるときの様子
を示した斜視図であって、ドアの内側から見た状態を示
している。
を示した斜視図であって、ドアの内側から見た状態を示
している。
【図4】仮止め装置を示す斜視図である。
【図5】ドアのアウタパネルに形成された取付孔を、ア
ウタパネルの外側から見たときの正面図である。
ウタパネルの外側から見たときの正面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】第2の実施例における仮止め装置を示す、図4
と同様な斜視図である。
と同様な斜視図である。
【図8】図7に示したシリンダ錠をハンドルケースの装
着孔に嵌合したときの様子を示す図である。
着孔に嵌合したときの様子を示す図である。
【図9】図8に示したシリンダ錠を回転させ、係合ピン
と切欠を係合させた様子を示す図である。
と切欠を係合させた様子を示す図である。
2 ドア 3 ドアハンドル 4 ハンドル 5 ハンドルケース 6 シリンダ錠 7 アウタパネル 8 インナパネル 14 取付孔 19 パッド 20 作業孔 21 ボルト 27 舌片 31 係合ピン 32 切欠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05B 1/00 301 E05B 9/08 E05B 65/20
Claims (2)
- 【請求項1】 ドアの開閉時に操作されるハンドルが揺
動可能に組み付けられたハンドルケースに、車外側から
操作されるシリンダ錠を仮止め装置によって仮止めし、
この状態で前記ハンドルケースをドアのアウタパネルに
形成された取付孔に該パネルの外側から組み込み、該ア
ウタパネルとシリンダ錠とを、ハンドルケースに対し
て、ドアのインナパネルの作業孔を通して挿入されたボ
ルトによって共締めし、シリンダ錠とハンドルケースと
をドアのアウタパネルに固定する自動車のドアハンドル
取付構造であって、前記仮止め装置が、前記ハンドルケ
ースに形成された係合片と、前記シリンダ錠に形成さ
れ、該シリンダ錠の回転により前記係合片に係合してシ
リンダ錠をハンドルケースに対して仮止め保持する相手
係合片と、前記係合片と相手係合片とを係合させた後、
前記シリンダ錠が回転してその相手係合片がハンドルケ
ース側の係合片から離脱することを阻止する離脱阻止手
段とを有し、該離脱阻止手段が、前記シリンダ錠を回転
させてその相手係合片を前記係合片に係合させるとき、
その係合動作を阻害しないように弾性変形し、かつ両者
の係合後には弾性復帰して係合片と相手係合片との離脱
を阻止する舌片から成り、該舌片が、前記ハンドルケー
スとアウタパネルとの間をシールするためにハンドルケ
ースに付設されたパッドと一体に形成されている自動車
のドアハンドル取付構造。 - 【請求項2】 ドアの開閉時に操作されるハンドルが揺
動可能に組み付けられたハンドルケースに、車外側から
操作されるシリンダ錠を仮止め装置によって仮止めし、
この状態で前記ハンドルケースをドアのアウタパネルに
形成された取付孔に該パネルの外側から組み込み、該ア
ウタパネルとシリンダ錠とを、ハンドルケースに対し
て、ドアのインナパネルの作業孔を通して挿入されたボ
ルトによって共締めし、シリンダ錠とハンドルケースと
をドアのアウタパネルに固定する自動車のドアハンドル
取付構造であって、前記仮止め装置が、前記ハンドルケ
ースに形成された係合片と、前記シリンダ錠に形成さ
れ、該シリンダ錠の回転により前記係合片に係合してシ
リンダ錠をハンドルケースに対して仮止め保持する相 手
係合片と、前記係合片と相手係合片とを係合させた後、
前記シリンダ錠が回転してその相手係合片がハンドルケ
ース側の係合片から離脱することを阻止する離脱阻止手
段とを有し、該離脱阻止手段が、ハンドルケースに突設
された係合ピンと、前記シリンダ錠に形成されていて、
前記係合ピンと係合してシリンダ錠の回転を阻止する切
欠とから成り、前記係合片と相手係合片が係合していな
いときは、前記係合ピンと切欠も係合せず、かつシリン
ダ錠の回転によりその相手係合片がハンドルケース側の
係合片に係合するのに伴って、前記係合ピンと切欠も係
合するように、該係合ピンと切欠の位置を設定した自動
車のドアハンドル取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP828893U JP2592831Y2 (ja) | 1992-02-22 | 1993-02-06 | 自動車のドアハンドル取付構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-17076 | 1992-02-22 | ||
JP1707692 | 1992-02-22 | ||
JP828893U JP2592831Y2 (ja) | 1992-02-22 | 1993-02-06 | 自動車のドアハンドル取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0583239U JPH0583239U (ja) | 1993-11-12 |
JP2592831Y2 true JP2592831Y2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=26342778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP828893U Expired - Fee Related JP2592831Y2 (ja) | 1992-02-22 | 1993-02-06 | 自動車のドアハンドル取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592831Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4552325B2 (ja) * | 2001-01-12 | 2010-09-29 | スズキ株式会社 | 車両用ドアハンドル装置 |
JP4355649B2 (ja) * | 2004-12-15 | 2009-11-04 | 株式会社アルファ | オープナ装置 |
-
1993
- 1993-02-06 JP JP828893U patent/JP2592831Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0583239U (ja) | 1993-11-12 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |