JP2000263724A - プリント基板製造用離型フィルム及びその製造方法 - Google Patents

プリント基板製造用離型フィルム及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FPC製造用の離型フィルムにおいて、加熱
プレス工程で、ポリイミドフィルムと銅箔の段差に追随
して密着し接着剤がはみ出すのを防止できる離型フィル
ム、また中間層の樹脂がはみ出したりすることのない離
型フィルム、並びにたとえ中間層の樹脂がはみ出したと
してもFPCを汚染することのない離型フィルムを提供
する。 【構成】 外層が4−メチル−1−ペンテン系重合体樹
脂(TPX)であり、内層が特定のポリオレフィン系の
樹脂(A2)であって、該内層の上下に該外層を有する
多層樹脂層からなるプリント基板製造用離型フィルムお
よび内層の樹脂(A)がその周囲を外層の4−メチル−
1−ペンテン系重合体樹脂(TPX)で被覆されてなる
多層樹脂層からなるプリント基板製造用離型フィルムと
その製法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブル基板
(FPC)製造に適した4−メチル−1−ペンテン系重
合体樹脂を用いた離型フィルム及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の急速な進歩に伴ない、
ICの集積度が増大するにつれ、より高精度、高密度、
高信頼性化への要求に対応する目的でプリント配線板が
多用されてきていることはよく知られている。
【0003】このプリント配線板としては、片面プリン
ト配線板、両面プリント配線板、多層プリント配線板、
及びフレキシブルプリント配線板があるが、なかでも、
3層以上の導体の中間に絶縁層をおいて一体化し、任意
の導体層相互及び実装する電子部品のリードと任意の導
体層との接続ができる点で多層フレキシブルプリント配
線基板(以後FPCと略す)の応用分野は広がってい
る。このFPCは銅箔とポリイミドフィルムを接着剤を
介して積層化して製造される。
【0004】ところで、FCPの製造に先立って行なわ
れる銅貼積層板の製造においては、銅箔上に載置したプ
リプレグを加熱加圧によって一体化するものであるが、
銅貼積層板は一枚ずつ作られる訳でなく、複数枚を同時
にプレス成形することが行われている。その際それぞれ
の銅貼積層板はその中間に離型シートを挟んで行い、成
形後に離型シートを剥離して一枚ずつ銅貼積層板を得る
ものである。この離型シートとしては、ポリテトラフル
オロエチレン、アセテート、ポリプロピレン、セロファ
ン等の、銅貼積層板成形時の熱で溶融しない材料からな
るフィルム乃至シートが使用されてきた。しかしなが
ら、これらの離型フィルムは剛性が低く、いわゆるフィ
ルムの腰が弱いため、銅貼積層板成形時の180℃程度
の加熱によつてフィルムが軟化したり、しわがよつたり
して、寸法精度のすぐれた安定した状態で銅貼積層板を
成形することが困難であるという問題があつた。
【0005】このような状況にあるなかて、近年耐熱性
がすぐれていることから、ポリ4−メチル−1−ペンテ
ンのフィルムが、前記銅貼積層板製造時の離型フィルム
として使用するが提案されている(特開昭57−706
53号公報、特公昭58−15952号公報)。このポ
リ4−メチル−1−ペンテンは、融点が235℃と高い
ため、180℃程度で行われる銅貼積層板の成形におい
ても、すぐれた耐熱性を示し、前記欠点の少ない離型シ
ートとして評価されている。ところが、近年とみに、配
線速度の増大や信頼性向上のために高品質のFCPが要
求される傾向があり、このようなプリント配線板の製造
に用いられる銅貼積層板は当然その製造時の加熱加圧の
条件が厳しいものとなり、ポリ4−メチル−1−ペンテ
ンのフィルムだけでは、フィルムの剛性が必ずしも十分
なものとはいいがたい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こういった状況のも
と、離型フィルムとしてポリ4−メチル−1−ペンテン
だけを用いるのではなく、この樹脂を上層、下層として
その間に他の樹脂を中間層とした3層積層体のキャスト
フィルムが提案されている。しかしこの場合にも、この
種の従来の3層キャストフィルムでは中間層に使用する
樹脂の種類によっては、FPC製造時、離型フィルムと
FPCを積層して加熱プレスする工程で離型フィルムの
中間層がはみ出してFPCを汚染したり、プレス熱版に
はみ出し物が付着したりして、製品歩留まりの低下や、
作業効率低下の原因になったりする。又、FPC製造用
の離型フィルムは、FPCの基材であるポリイミドフィ
ルムと銅箔を接着剤を用いて加熱プレスにより接着する
工程で緩衝材として使用されるのだが、このときに離型
フィルムに要求されるのは、ポリイミドフィルムと銅箔
の段差に追随して密着し、接着剤がはみ出すのを防止す
ることである。特に回路の高集積化に伴い最近増えてき
た多層FPCではこの段差が大きいためこれに使用する
離型フィルムには高い追随性が要求される。
【0007】そこで、本発明者等はFPC製造用の離型
フィルムにおいて、加熱プレス工程で、離型フィルムの
中間層の樹脂がはみ出したりしてFPCを汚染すること
のない離型フィルムの提供、並びにFPC製造に当たっ
てポリイミドフィルムと銅箔の段差に追随して密着し、
接着剤がはみ出すのを防止できる離型フィルムを提供す
べく検討した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の発明1によれ
ば、外層が4−メチル−1−ペンテン系重合体樹脂(T
PX)であり、内層の樹脂がポリオレフィン系樹脂(A
1)に融点180℃以上の高融点樹脂(B)がブレンド
された高融点樹脂含有のポリオレフィン系樹脂(A2)
であって、該内層の上下に該外層を有する多層樹脂層か
らなるプリント基板製造用離型フィルムが提供される。
【0009】本発明の発明2によれば、内層の樹脂
(A)がその周囲を外層の4−メチル−1−ペンテン系
重合体樹脂(TPX)で被覆されてなる多層樹脂層から
なるプリント基板製造用離型フィルムが提供される。
【0010】本発明の発明3によれば、4−メチル−1
−ペンテン系重合体樹脂(TPX)とクッション性を有
する樹脂(A)を多層共押出しインフレーション法によ
って、外層がTPX層、内層が樹脂(A)層となるよう
にしてインフレーション用ダイから押し出し、このとき
形成される袋状の多層インフレーションフィルムの内層
の樹脂(A)が固化しないように保持しながらこのダイ
から押出される多層インフレーションフィルムをピンチ
ロールに送出し、このときのピンチロールによる多層イ
ンフレーションフィルムの加圧処理においては、ピンチ
ロールに送出される多層インフレーションフィルムの形
状は袋状からその形状が押しつぶされて2枚のシートを
重ね合わせたシート積層体に変形されるが、このシート
積層体の各シートを構成するTPX層と樹脂(A)層の
うち、互いに向き合う樹脂(A)層同士が融着一体化す
るように加圧処理して得ることを特徴とする内層の内部
の樹脂(A)層が外層のTPX層でその周囲を被覆され
た構造の多層樹脂層からなるプリント基板製造用離型フ
ィルムの製造方法が提供される。
【0011】
【発明の具体的説明】
【発明1】本発明の発明1は、外層が4−メチル−1−
ペンテン系重合体樹脂(TPX)であり、中間層を形成
する内層が樹脂(A)であって、該内層の上下に該外層
を有する多層樹脂層からなるプリント基板製造用離型フ
ィルムである。該離型フィルムの積層体の形状を図1に
示す。以下これについて説明する。
【0012】本発明で使用される4−メチル−1−ペン
テン系重合体樹脂(TPX)は、4−メチルー1―ベン
テンの単独重合体、もしくは4−メチルー1ーベンテン
と他のα―オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、
1−プテン、1−ヘキセン、1―オクテン、1−デセ
ン、1−テトラデセン、1―オクタデセン等の炭素数2
乃至20のα―オレフィンとの共重合体で通常4−メチ
ルー1−ベンテンを85モル%以上含む4−メチルー1
−ベンテンを主体とした重合体である。ポリ4−メチル
ー1−ベンテンのメルトフローレート(荷重:5kg、
温度:260℃)は、好ましくは0.5乃至250g/
10minの範囲のものである。メルトフローレートが
0.5g/10min未満のものは溶融粘度が高く成形
性に劣り、メルトフローレートが200g/10min
を超えるものは溶融粘度が低く成形性に劣り、また機械
的強度も低い。また、TPXには、本発明の目的を損わ
ない範囲で、耐熱安定剤、耐保安定剤、発錆防止剤、耐
銅害安定剤、帯電防止剤等ポリオレフィンに配合される
それ自体の公知の各種添加剤を配合することができる。
【0013】本発明で使用される樹脂(A)とは、上
層、下層の両TPX層の間に設けられる中間層を形成す
る内層の樹脂であって、FPC製造時の加圧加熱時に衝
撃力を緩和するためのクッション機能を示す樹脂であ
り、以下に示すポリオレフィン系樹脂(A1、A2、A
3)を例示できる。
【0014】本発明で使用されるポリオレフィン系樹脂
(A1)は、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素数2
〜20のα−オレフィンの単独重合体又は共重合体から
なるポリオレフィン系樹脂あって、具体的にはポリエチ
レン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブテン、
エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・ブテン−
1共重合体、プロピレン・ブテン共重合体等から選ばれ
る樹脂を単独で使用、又は混練して使用される樹脂であ
る。これらの中ではポリエチレン、ポリブテン、エチレ
ン・プロピレン共重合体が好ましい。
【0015】本発明で使用されるポリオレフィン系樹脂
(A2)とは、先のポリオレフィン系樹脂(A1)に融
点が通常180℃以上、好ましくは200℃以上、特に
好ましくは220℃以上の高融点樹脂(B)がブレンド
された高融点樹脂含有ポリオレフィン系樹脂である。こ
こで該高融点樹脂(B)としては、ポリ4−メチル−1
−ペンテン、4−メチル−1−ペンテンと少なくとも他
のオレフィン、例えばブテン−1、ヘキセン−1、オク
テン−1、デセン−1、ドデセン−1、テトラデセン−
1、ヘキサデセン−1、オクタデセン−1、 ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)等のポリエステル、ポリアミド−6、
ポリアミド−6,6、ポリアミド11、ポリアミド12
等のポリアミドを例示できる。これらの中ではポリ4−
メチル−1−ペンテン、PETが好ましい。ポリオレフ
ィン系樹脂(A1)と高融点樹脂(B)とのブレンドの
割合は重量比(A1/B)で通常は20/80〜98/
2、好ましくは40/60〜95/5である。
【0016】本発明の発明1の一つの態様として、中間
層(内層)の樹脂(A)として、先の高融点樹脂(B)
をポリオレフィン系樹脂(A1)にブレンドしたポリオ
レフィン系樹脂(A2)を用いた場合には、該中間層は
190℃の高温でも溶融することがないので、このよう
な樹脂を用いて得られる本発明のプリント基板製造用離
型フィルムでは、FPC製造時の加熱加圧工程において
該中間層を形成する樹脂(A2)が離型フィルムの積層
体から外側のFPC基板の銅箔上へはみ出したりするこ
ともない。たとえはみ出したとしても該樹脂の銅箔等へ
の付着力は弱くFPC基板を汚染することもない。また
この発明の離型フィルムではポリイミドフィルムと銅箔
の段差に追随して密着し、接着剤がはみ出すのを防止で
きる。
【0017】本発明で使用されるポリオレフィン系樹脂
(A3)とは、先のポリオレフィン系樹脂(A1)に高
融点樹脂(B)及びオレフィン系エラストマー(C)を
ブレンドしたポリオレフィン系樹脂である。ここで、オ
レフィン系エラストマー(C)とは以下に示す樹脂であ
る。
【0018】本発明で使用されるオレフィン系エラスト
マー(C)は、炭素原子数2〜20のα―オレフィンの
重合体または共重合体であり、密度が0.900g/c
m3以下、より好ましくは0.860〜0.900g/
cm3の範囲にあり、MFR(ASTMD1238に準
拠して荷重2.16kg、190℃で測定)が0.01
〜150g/10分、より好ましくは20〜l00g/
10分の範囲にあることが望ましい。このようなオレフ
ィン系エラストマー(C)は、X線回折法によって測定
した結晶化度が30%未満、ないしは非晶質であること
が望ましい。
【0019】炭素原子数2〜20のα―オレフィンとし
ては、たとえばエチレン、プロピレン、1−プテン、1
−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−オクテン、1−デセンおよびこれらの混合物を
挙げることができ、これらの中では、炭素原子数が2〜
10のα―オレフィンが好ましく、特に、エチレン、1
−ブテンが好ましい。
【0020】オレフィン系エラストマー(C)として具
体的には、例えば、エチレンから誘導される成分単位が
0〜95モル%、好ましくは30〜92モル%、より好
ましくは50〜90モル%、炭素原子数3〜20のα−
オレフィンから誘導される成分単位が1〜10oモル
%、好ましくは4〜70モル%、より好ましくは8〜5
0モル%、ジエン化合物から誘導される成分単位が0〜
10モル%、好ましくは0〜5モル%、より好ましくは
0〜3モル%からなる重合体または共重合体を挙げるこ
とができる。より具体的には、プロビレン、1−プテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−l−ペ
ンテン、1−オクテン、1−デセンなどの炭素原子数が
3〜10のα―オレフィン含量が10〜50モル%のエ
チレン・α―オレフィン共室合体、1−ブテン、1‐ペ
ンテン、1―ヘキセン、4ロメチルー1‐ペンテン、1
−ォクテン、1−デセンなどの炭素原子数が4〜l0の
α―オレフィン含量が10〜50モル%のプロピレン・
α−オレフィン共重合体などが挙げられる。
【0021】本発明の発明1の一つの態様として、中間
層(内層)の樹脂(A)として、先の高融点樹脂(B)
をポリオレフィン系樹脂(A1)にブレンドしたポリオ
レフィン系樹脂(A2)に更にオレフィン系エラストマ
ー(C)をブレンドしたポリオレフィン系樹脂(A3)
を用いた場合には、先のポリオレフィン系樹脂(A2)
を用いたときの効果(中間層樹脂の耐熱性向上によるF
PC基板への溶融付着防止)の他に、本発明のプリント
基板製造用離型フィルムの中間層(内層)を形成する樹
脂(A)の柔軟性(クッション性)が更に向上するた
め、FPC製造時の加熱加圧工程において、銅箔とポリ
イミドフィルムを接着するために使用している接着剤の
はみ出しが防止できるためにFPC基板の汚染防止の効
果が特に優れているのでプリント基板製造用離型フィル
ムとして好ましい。
【0022】前述した本発明で使用される樹脂(A)に
おいては、フェノール系酸化安定剤を単独で、又はフェ
ノール系酸化安定剤にリン系安定剤又は硫黄系安定剤を
組み合わせて該樹脂(A)にこれら安定剤を含有させて
使用した場合には、FPC製造時の加熱加圧工程におい
て離型フィルムの中間層を形成する該樹脂(A)が積層
体から外側のFPC基板の銅箔上へはみ出したとして
も、このはみ出し樹脂の銅箔等への付着力は弱く、その
ためFPC基板を汚染することを防止でき、又プレス熱
板にはみ出した樹脂が付着したりすることもなく、製品
歩留まりの低下や作業効率の低下を抑制できるので好ま
しい。
【0023】この場合の上記安定剤の樹脂(A)に対す
る添加量は以下のようである。(1)フェノール系酸化
安定剤を単独で使用する場合には、樹脂(A)に対して
フェノール系酸化安定剤は通常0.03〜2.0重量
%、好ましくは0.05〜1.0重量%である。(2)
フェノール系酸化安定剤をリン系安定剤と併用して使用
する場合には、樹脂(A)に対してフェノール系酸化安
定剤は通常0.02〜2.0重量%、好ましくは0.0
5〜1.0重量%、リン系安定剤は通常0.01〜2.
0重量%、好ましくは0.02〜1.0重量%である。
(3)フェノール系酸化安定剤を硫黄系安定剤と併用し
て使用する場合には、樹脂(A)に対してフェノール系
酸化安定剤は通常0.02〜2.0重量%、好ましくは
0.02〜1.0重量%、硫黄系安定剤は通常0.02
1〜2.0重量%、好ましくは0.10〜1.0重量%
である。本発明で使用されるフェノール系酸化安定剤と
しては、テトラキ ス[メチレン−3(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ ー
ト]メタン(商品名 Irganox 1010)等を例示できる。
本発明で使用されるリン系安定剤としてはトリス(2,
4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(商品
名 Irgafos 168)等を例示できる。本発明で使用され
る硫黄系安定剤としてジラウリルチオジプロピオ ネー
ト(商品名 DLTP)を例示できる。
【0024】
【発明2】本発明の発明2は、内層の樹脂(A)がその
周囲を外層の4−メチル−1−ペンテン系重合体樹脂
(TPX)で被覆されてなる多層樹脂層からなるプリン
ト基板製造用離型フィルムである。以下これについて説
明する。
【0025】本発明の発明2で使用される4−メチル−
1−ペンテン系重合体樹脂(TPX)及び、内層の樹脂
(A)は、先の発明1で用いたものと同じである。先の
発明1と異なる点は、外層のTPX層が内層である樹脂
(A)の周囲を被覆していることである。すなわち、発
明2ではこのようにプリント基板製造用離型フィルムの
積層体の形状を図2に示すように、中間層である内層の
樹脂(A)をTPXで被覆したことによって、FPC製
造時の離型フィルムとFPCとを積層して加熱加圧する
工程で離型フィルムの中間層が外部へはみ出してFPC
を汚染したりプレス熱版にはみ出した樹脂が付着するこ
とを防止できる。
【0026】本発明の発明2のプリント基板製造用離型
フィルムを構成する樹脂(A)においても、先の発明1
と同様に、該樹脂としてポリオレフィン系樹脂(A1、
A2、A3)が使用される。又発明1で前記したフェノ
ール系酸化安定剤、リン系安定剤、硫黄系安定剤を同様
にポリオレフィン系樹脂に添加して用いることができ
る。以下に示す発明3についてもこのことは同様であ
る。
【0027】
【発明3】本発明の発明3は、4−メチル−1−ペンテ
ン系重合体樹脂(TPX)と樹脂(A)を多層共押出し
インフレーション法によって、外層がTPX層、内層が
樹脂(A)層となるようにしてインフレーション用ダイ
から押し出し、このとき形成される袋状の多層インフレ
ーションフィルムの内層の樹脂(A)が固化しないよう
に保持しながらこのダイから押出される多層インフレー
ションフィルムをピンチロールに送出し、このときのピ
ンチロールによる多層インフレーションフィルムの加圧
処理においては、ピンチロールに送出される多層インフ
レーションフィルムの形状は袋状からその形状が押しつ
ぶされて2枚のシートを重ね合わせたシート積層体に変
形されるが、このシート積層体の各シートを構成するT
PX層と樹脂(A)層のうち、互いに向き合う樹脂
(A)層同士が融着一体化するように加圧処理して得る
ことを特徴とする内層の内部の樹脂(A)層が外層のT
PX層でその周囲を被覆された構造の多層樹脂層からな
るプリント基板製造用離型フィルムの製造方法である。
以下これについて説明する。
【0028】本発明の発明2のプリント基板製造用離型
フィルムは発明3の製法によって製造することができ
る。該製法によれば、4−メチル−1−ペンテン系重合
体樹脂(TPX)と樹脂(A)は多層共押出しインフレ
ーション法によって、外層がTPX層、内層が樹脂
(A)層となるようにしてインフレーション用ダイから
フィルム形状が袋状となって押し出される。本発明で
は、このとき形成される袋状の多層インフレーションフ
ィルムの内層の樹脂(A)が固化しないように保持しな
がら、このダイから押出される多層インフレーションフ
ィルムをピンチロールに送出す。このときの樹脂(A)
が固化しないように保持するための温度は使用される樹
脂(A)の種類によって異なるが通常40〜170℃、
好ましくは40〜160℃である。例えば樹脂(A)が
樹脂(A1)の低密度ポリエチレン(LDPE)の場合
には通常80〜120℃、線状低密度ポリエチレン(L
LDPE)の場合には通常100〜130℃、エチレン
エチルアクリレート(EEA)のポリマーの場合には通
常40〜110℃である。又、樹脂(A2)のTPXと
ポリプロピレン(PP)とLDPEのブレンド樹脂の場
合には通常80〜160℃である。又樹脂(A3)のT
PX、LDPE、ポリブテン−1(PB)及びオレフィ
ン系エラストマー(C)の4種類の樹脂のブレンド物の
場合には通常70〜130℃である。
【0029】ピンチロールに送出された多層インフレー
ションフィルムは、次にピンチロールによって加圧処理
されて多層インフレーションフィルムの形状は袋状から
その形状が押しつぶされて2枚のシートを重ね合わせた
シート積層体に変形される。この加圧処理では、該シー
ト積層体の各シートを構成するTPX層と樹脂(A)層
のうち、互いに向き合う樹脂(A)層同士が融着一体化
される。この場合、得られる多層樹脂層からなるフィル
ムは内層である内部の樹脂(A)層は外層のTPX層で
その周囲を被覆された構造になっている。本発明ではこ
の多層樹脂層からなるフィルムがプリント基板製造用離
型フィルムとして使用することができ、該離型フィルム
はこのようにして製造することができる。図3にこのと
きの製法の概略を示す。
【0030】
【発明の効果】本発明の発明1のプリント基板製造用離
型フィルムは、FPC製造時の加熱加圧工程において中
間層を形成する樹脂(A)が離型フィルムの積層体から
外側のFPC基板の銅箔等へのはみ出しが抑制される。
またたとえはみ出したとしても該樹脂の銅箔等への付着
力は弱くFPC基板を汚染することがない。またポリイ
ミドフィルムと銅箔の段差に追随して密着するので接着
剤がはみ出すのを防止できる。
【0031】本発明の発明2のプリント基板製造用離型
フィルムは、中間層である内層の樹脂(A)がTPXで
被覆されているため、FPC製造時に離型フィルムの該
中間層が外部へはみ出してFPCを汚染したりプレス熱
版にはみ出した樹脂が付着することを防止できる。
【0032】本発明の発明3のプリント基板製造用離型
フィルムの製造方法によれば、発明2のプリント基板製
造用離型フィルムを容易に製造できる。
【0033】本発明におけるプリント基板製造用離型フ
ィルムの厚さは通常は5〜1000μm、好ましくは1
0〜500μmである。
【0034】
【実施例】本発明を下記の例により具体的に説明する
が、本発明は下記の例により何等限定されるものではな
い。 <銅箔に対する付着性>本発明のプリント基板製造用離
型フィルムの中間層の樹脂と同じ樹脂からなるフィルム
層を別途作成し、このフィルム層を銅箔とTPX樹脂の
みからなるTPXフィルムで挟み、190℃、20Kg
/cm2、30分の条件で加圧し、銅箔との付着の有無
を調べた。
【0035】<FPC基板に対する追随性>本発明のプ
リント基板製造用離型フィルムを深さ50μmの溝を掘
った真鍮板に乗せ、130℃、20Kg/cm2、20
0秒の条件で加圧し、溝への食い込みを目視観察した。
【0036】三層Tダイ成形機を用いて、図1に示す構
成の多層積層体フィルムである、TPX層/中間層/T
PX層の三層フィルムを作成し、FPC基板の銅箔に対
する中間層の樹脂の付着性、FPC基板に対する中間層
の樹脂の追随性について、中間層の樹脂の種類を変えて
評価した。この結果を以下に示す。この場合の外層のT
PX層の樹脂はポリ4−メチル−1−ペンテン(4−メ
チル−1−ペンテンの単独重合体で以下HTPXと略
す)を使用した。 比較例1 中間層の樹脂: EEA(エチレンエチルアクリレート共重合体) フィルム厚さ150μm (外層30μm/中間層90
μm/外層30μm) 付着性評価:190℃加圧で、中間層がはみ出し、銅箔
に付着 追随性評価:非常に良好 比較例2 中間層の樹脂: ポリエチレン フィルム厚さ150μm 付着性評価:190℃加圧で、中間層がはみ出し、銅箔
に付着 追随性評価:良好 比較例3 中間層の樹脂: ポリプロピレン フィルム厚さ150μm 付着性評価:190℃加圧で、中間層がはみ出し、銅箔
に付着 追随性評価:不良 実施例1 中間層の樹脂:ポリオレフィン系樹脂(A2) HTPX/LDPE=50/50 フィルム厚さ150μm (数値は各樹脂のブレンドの
重量比を示す) 付着性評価:190℃加圧では中間層ははみ出さず、付
着なし 追随性評価:良好 実施例2 中間層の樹脂:ポリオレフィン系樹脂(A2) TPX/LDPE=35/65 フィルム厚さ150μm (数値は各樹脂のブレンドの
重量比を示す)、 付着性評価:190℃で加圧したが銅箔への付着はなか
った 追随性評価:良好 実施例3 中間層の樹脂:ポリオレフィン系樹脂(A2) TPX/PP/LDPE=20/30/50 フィルム厚さ150μm (数値は各樹脂のブレンドの
重量比を示す)、 付着性評価:190℃で加圧したが銅箔への付着はなか
った 追随性評価:良好 実施例4 中間層の樹脂に実施例3の樹脂を使用し、これにフェノ
ール系安定剤として、テトラキ ス[メチレン−3
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネ ート]メタン(商品名 Irganox 101
0)を0.10重量%添加した樹脂を用いた。フィ ル
ムの厚さは150μm。 付着性評価:180℃、2時間加熱後190℃で加圧し
たが銅箔への付着はなかった。 追随性評価:良好 実施例5 中間層の樹脂に実施例1の樹脂を使用し、これにフェノ
ール系安定剤として、実施例4と同じIrganox 1010を
0.05重量%、リン系安定剤としてトリス(2,4−
ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(商品名
Irgafos 168)を0.05重量%添加した樹脂を用い
た。フィルム厚さ150μm。 付着性評価:180℃、2時間加熱後190℃で加圧し
たが銅箔への付着はなかった。 追随性評価:良好 実施例6 中間層の樹脂に実施例1の樹脂を使用し、これにフェノ
ール系安定剤として、実施例4 と同じIrganox 1010を
0.05重量%、硫黄系安定剤としてジラウリルチオジ
プロピオ ネート(商品名 DLTP)を0.10重量
%添加した樹脂を用いた。フィルム厚さ1 50μm。 付着性評価:180℃、2時間加熱後190℃で加圧し
たが銅箔への付着はなかった。 追随性評価:良好 実施例7 中間層の樹脂に実施例1の樹脂を使用し、これにフェノ
ール系安定剤として、実施例4 と同じIrganox 1010を
0.05重量%、ラジカル補足剤として2,4−ジ−<
tert−ア ミル>−6−[1−[3,5−ジ<tert−アミ
ル>−2−ヒドロキシフェニル]エチル ]フェニルアク
リレート(商品名 スミライザーGS)を0.10重量
%添加した樹 脂を用いた。フィルム厚さ150μm。 付着性評価:180℃、2時間加熱後190℃で加圧し
たが銅箔への付着はなかった。 追随性評価:良好 実施例8 中間層の樹脂:ポリオレフィン系樹脂(A2) PET/LDPE=30/70 フィルム厚さ150μm (数値は各樹脂のブレンドの
重量比を示す)、 付着性評価:中間層は190℃で溶融しなくなり銅箔へ
の付着はなかった。 追随性評価:良好 実施例9 中間層の樹脂:ポリオレフィン系樹脂(A2) ナイロン/PP=30/70 フィルム厚さ150μm (数値は各樹脂のブレンドの
重量比を示す) 付着性評価:中間層は190℃で溶融しなくなり銅箔へ
の付着はなかった。 追随性評価:良好 実施例10 中間層の樹脂:ポリオレフィン系樹脂(A3) TPX/タフマー /PB/LDPE=20/40/1
0/30 フィルム厚さ150μm (数値は各樹脂のブレンドの
重量比を示す) タフマー:三井化学市販のオレフィン系エラストマーの
商標名 付着性評価:中間層は190℃で加圧しても銅箔への付
着はなかった。 追随性評価:非常に良好
【0037】図3に示すように、4−メチル−1−ペン
テン系重合体樹脂(TPX)と樹脂(A)を多層共押出
しインフレーション法によって、外層がTPX層、内層
が樹脂(A)層となるようにしてインフレーション用ダ
イから上向方向に押し出した。次にこのとき形成される
袋状の多層インフレーションフィルムの内層の樹脂
(A)が固化しないように保温(通常は40〜160
℃)しながら、この多層インフレーションフィルムをピ
ンチロールに送出して、このフィルムのシート積層体の
各シートを構成するTPX層と樹脂(A)層のうち、互
いに向き合う樹脂(A)層同士が融着一体化するように
ピンチロールで加温加圧処理して、内層の内部の樹脂
(A)層が外層のTPX層でその周囲を被覆された図2
に示す断面形状の多層樹脂層からなるフィルムを得た。
以下に示す実施例11〜12では、樹脂(A)の種類を
いろいろと変えてフィルムを作成し、このフィルムをそ
の切断面が図2のようになるように適宜大きさに切断
し、離型用フィルムとしての性能を評価した。
【0038】実施例11 内層の樹脂(A):LDPE(密度0.922g/cm
2、MFR 0.6g/10分) 外層の樹脂:4−メチル−1−ペンテンとC12〜C14混
合物(商品名:ダイアレン12 4)の共重合体(重量
割合96:4、MFR・・23g/10分(260℃、
5kgの条件で測定)) 各樹脂層の厚さ:内層・・9
0μm 、外層・・30μm <評価>170℃、50kg/cm2、30秒の条件で
上記方法で得られた離型フィルムを加圧したが、内層の
樹脂が外層を突き破って外へはみ出すことはなく、従っ
てFPC基板等を汚染することはなかった。 実施例12 内層の樹脂(A):三井デユポンポリケミカル製エバフ
レックス#460MFR=2.5dg/min、ビニルア
セテート含量19重量% 外層の樹脂:4−メチル−1−ペンテンと商品名ダイア
レン124の共重合体(重量割合96:4、MFR・・
23g/10分(260℃、5kgの条件で測定))
各樹脂層の厚さ:内層・・90μm 、外層・・30μ
m <評価>170℃、50kg/cm2、30秒の条件で
上記方法で得られた離型フィルムを加圧したが、内層の
樹脂が外層を突き破って外へはみ出すことはなく、従っ
てFPC基板等を汚染することはなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発明1のプリント基板製造用離型フィ
ルムの断面を示す図である。
【図2】本発明の発明2のプリント基板製造用離型フィ
ルムの断面を示す図である。
【図3】本発明の発明2のプリント基板製造用離型フィ
ルムの製法を示す図である。
【符号の説明】
1 4−メチル−1−ペンテン系重合体樹脂(TP
X)層 2 ポリオレフィン系樹脂(A2)層 2‘ 樹脂(A)層 3 インフレーション用ダイ 4 ピンチロール 5 2種2層からなる多層フィルム 6 2種3層からなる多層フィルム
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 23:00 67:00 77:00 101:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F100 AH02H AH04H AH10H AK03B AK03C AK04B AK04C AK06 AK07B AK07C AK08A AK08B AK08C AK08D AK09B AK09C AK41B AK41C AK46B AK46C AL05B AL05C AL09B AL09C BA04 BA06 BA10A BA10D BA11 CA06 DD31 EH23 GB43 JA04B JA04C JA06B JA06C JA11B JA11C JA13B JA13C JL14 YY00B YY00C 4F210 AA04 AA11 AA12 AB06 AG03 QA01 QG04 QG15 QG18 QK01 QK72 QW50

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層が4−メチル−1−ペンテン系重合
    体樹脂(TPX)であり、内層の樹脂がポリオレフィン
    系樹脂(A1)に融点180℃以上の高融点樹脂(B)
    がブレンドされた高融点樹脂含有のポリオレフィン系樹
    脂(A2)であって、該内層の上下に該外層を有する多
    層樹脂層からなるプリント基板製造用離型フィルム。
  2. 【請求項2】 内層の樹脂(A)がその周囲を外層の4
    −メチル−1−ペンテン系重合体樹脂(TPX)で被覆
    されてなる多層樹脂層からなるプリント基板製造用離型
    フィルム。
  3. 【請求項3】 4−メチル−1−ペンテン系重合体樹脂
    (TPX)と樹脂(A)を多層共押出しインフレーショ
    ン法によって、外層がTPX層、内層が樹脂(A)層と
    なるようにしてインフレーション用ダイから押し出し、
    このとき形成される袋状の多層インフレーションフィル
    ムの内層の樹脂(A)が固化しないように保持しながら
    このダイから押出される多層インフレーションフィルム
    をピンチロールに送出し、このときのピンチロールによ
    る多層インフレーションフィルムの加圧処理において
    は、ピンチロールに送出される多層インフレーションフ
    ィルムの形状は袋状からその形状が押しつぶされて2枚
    のシートを重ね合わせたシート積層体に変形されるが、
    このシート積層体の各シートを構成するTPX層と樹脂
    (A)層のうち、互いに向き合う樹脂(A)層同士が融
    着一体化するように加圧処理して得ることを特徴とする
    内層の内部の樹脂(A)層が外層のTPX層でその周囲
    を被覆された構造の多層樹脂層からなるプリント基板製
    造用離型フィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 多層共押出しインフレーション法によっ
    て、外層がTPX層、内層が樹脂(A)層となるように
    してインフレーション用ダイからこれら樹脂を押出すに
    当たって、重力方向とは逆方向の上向方向にインフレー
    ションさせることを特徴とする請求項3記載のプリント
    基板製造用離型フィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 樹脂(A)がポリ4−メチル−1−ペン
    テンを除くポリオレフィンからなるポリオレフィン系樹
    脂(A1)である請求項2記載のプリント基板製造用離
    型フィルム。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィン系樹脂(A1)がポリエ
    チレン、ポリプロピレン、ポリブテンから選ばれる少な
    くとも1種からなる樹脂又は樹脂組成物である請求項5
    記載のプリント基板製造用離型フィルム。
  7. 【請求項7】 樹脂(A)がポリオレフィン系樹脂(A
    1)に融点180℃以上の高融点樹脂(B)がブレンド
    された高融点樹脂含有ポリオレフィン系樹脂(A2)で
    ある請求項2、5又は6のいずれかの請求項に記載のプ
    リント基板製造用離型フィルム。
  8. 【請求項8】 高融点樹脂(B)がポリ4−メチル−1
    −ペンテン、ポリエステル、ポリアミドである請求項7
    記載のプリント基板製造用離型フィルム。
  9. 【請求項9】 樹脂(A2)がポリ4−メチル−1−ペ
    ンテンを除くポリオレフィンからなるポリオレフィン系
    樹脂(A1)に融点180℃以上の高融点樹脂(B)及
    びオレフィン系エラストマー(C)をブレンドしたポリ
    オレフィン系樹脂(A3)である請求項1記載のプリン
    ト基板製造用離型フィルム。
  10. 【請求項10】 樹脂(A)がポリ4−メチル−1−ペ
    ンテンを除くポリオレフィンからなるポリオレフィン系
    樹脂(A1)に融点180℃以上の高融点樹脂(B)及
    びオレフィン系エラストマー(C)をブレンドしたポリ
    オレフィン系樹脂(A3)である請求項2記載のプリン
    ト基板製造用離型フィルム。
  11. 【請求項11】 オレフィン系エラストマー(C)が、
    密度0.900g/cm3以下、190℃、2.16Kg
    荷重におけるメルトフローレート(MFR)が0.01
    〜150g/10分、X線回折法によって測定した結晶
    化度が30%未満である炭素数2〜20のα−オレフィ
    ン共重合体である請求項9又は10記載のプリント基板
    製造用離型フィルム。
  12. 【請求項12】 樹脂(A2)がフェノール系酸化安定
    剤を含有している請求項1又は9に記載のプリント基板
    製造用離型フィルム。
  13. 【請求項13】 樹脂(A)がフェノール系酸化安定剤
    を含有している請求項2、請求項5〜7及び請求項10
    のいずれかの請求項に記載のプリント基板製造用離型フ
    ィルム。
  14. 【請求項14】 樹脂(A2)がフェノール系酸化安定
    剤の他にリン系安定剤又は硫黄系安定剤を含有しいる請
    求項1又は請求項9に記載のプリント基板製造用離型フ
    ィルム。
  15. 【請求項15】 樹脂(A)がフェノール系酸化安定剤
    の他にリン系安定剤又は硫黄系安定剤を含有しいる請求
    項2、請求項5〜7及び請求項10のいずれかの請求項
    に記載のプリント基板製造用離型フィルム。
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