JP2000261312A - 論理判定回路 - Google Patents

論理判定回路

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JP2000261312A
JP2000261312A JP11346291A JP34629199A JP2000261312A JP 2000261312 A JP2000261312 A JP 2000261312A JP 11346291 A JP11346291 A JP 11346291A JP 34629199 A JP34629199 A JP 34629199A JP 2000261312 A JP2000261312 A JP 2000261312A
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Keiichi Kusumoto
馨一 楠本
Akira Matsuzawa
昭 松澤
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K23/00Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains
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    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F10/00Apparatus for measuring unknown time intervals by electric means
    • G04F10/005Time-to-digital converters [TDC]
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R29/00Arrangements for measuring or indicating electric quantities not covered by groups G01R19/00 - G01R27/00
    • G01R29/02Measuring characteristics of individual pulses, e.g. deviation from pulse flatness, rise time or duration
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/04Generating or distributing clock signals or signals derived directly therefrom
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも精度の高い時間計数回路を実現す
るために用いる論理判定回路を提供する。 【解決手段】 遅延回路リング11は複数の遅延回路が
リング状に接続されることにより構成され、信号の遷移
が循環する。標本化回路列13は各遅延回路の出力端子
に接続された複数の標本化回路からなり、遅延回路の出
力端子における信号を標本化する。保持回路列14は各
標本化回路の出力端子に接続された複数の保持回路から
なり、標本化回路の出力端子における信号を保持する。
一の標本化回路13aとこの標本化回路13aの出力端
子に接続されたフリップフロップ14aとによって、論
理判定回路が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス信号のパル
ス間隔等の時間を測定する時間計数回路等に用いられる
論理判定回路に関する。
【0002】
【従来の技術】パルス信号のパルス間隔等の時間を測定
する時間計数回路は、デジタル通信等への利用が期待さ
れている。近年、時間計数回路は、CMOSトランジス
タによって構成することにより他のデジタル回路と同じ
チップ上に配することが可能となっている。これによ
り、半導体デバイスのコストが大幅に削減されている。
【0003】また、時間計数回路は、更なる精度の向上
及び動作の安定化により、FM波の復調、LSIのバス
信号の復調等様々な分野への応用が考えられる。特に、
微小時間を正確且つ安定して測定できる時間計数回路を
LSIのバス信号の復調に利用できた場合、LSIのバ
ス数を大幅に削減することができる。
【0004】図21は、従来の時間計数回路の一例を示
す構成図である。図21において、51は遅延回路リン
グ、54は保持回路列、55は演算回路、56aはカウ
ンタ、56bはカウンタ出力保持回路である。また、パ
ルス信号入力端子からは測定対象のパルス信号が入力さ
れ、演算結果出力端子からは入力された測定対象のパル
ス信号のパルス間隔を表す時間データが出力される。
【0005】図21に示した時間計数回路は、2つのイ
ンバータからなる7個の遅延回路と3つのインバータか
らなる1つの遅延回路(図21における第8段)とをリ
ング状に接続することにより構成された遅延回路リング
51を用いている。遅延回路リング51は、奇数(2×
7+3=17)個のインバータにより構成されているの
で、いわゆる発振が起こり、信号の遷移が時間の経過と
共に順次動いていき遅延回路リング51を循環する。し
たがって、各遅延回路の出力信号の変化を見ることによ
り、時間測定をすることができる。
【0006】遅延回路リング51を構成する各遅延回路
の出力信号は、保持回路列54を構成するフリップ・フ
ロップ(FF)によってそれぞれ保持されており、測定
対象のパルス信号が立ち上がると、演算回路55に出力
される。また、カウンタ56aは遅延回路リング51に
おける信号の遷移の周回数を計測し、計測された周回数
はカウンタ出力保持回路56bを介して演算回路55に
出力される。演算回路55は保持回路列54から出力さ
れる信号を数値データに変換し、この数値データと信号
の遷移の周回数を基に測定対象のパルス信号のパルス間
隔を演算して、演算結果出力端子から出力する(電子情
報通信学会、信学技報、ICD93−77(1993−
08)、”時間/数値変換LSI”参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
時間計数回路には、以下のような問題がある。
【0008】図22(a)は遅延回路リング51を構成
する各遅延回路の出力電圧の変化を示すグラフである。
図22(a)において、直線1は第1段の遅延回路の出
力電圧の変化を示しており、同様に、直線2〜7はそれ
ぞれ第2段〜第7段の遅延回路の出力電圧の変化を示し
ている。
【0009】図22(a)に示すように、各遅延回路の
出力電圧がVSS(論理レベルにおける“0”)からV
DD(論理レベルにおける“1”)へ変化するのにはあ
る時間を要する。これは、各遅延回路は次段の遅延回路
の入力端子に表れる負荷すなわち入力容量を駆動するた
めであり、いわば次段の遅延回路の入力端子に電荷を充
電していく充電時間に相当する。
【0010】例えば、第1段の遅延回路の出力電圧が
“0”から“1”に変化し始めると、ある遅延時間を経
て第2段の遅延回路の出力電圧が“0”から“1”に変
化し始める。更に、ある遅延時間を経て第3段の遅延回
路の出力電圧が“0”から“1”に変化し始める。この
ように各遅延回路の出力電圧が順に変化していくが、図
22(a)に示すように、あるタイミングにおいて出力
電圧が変化している遅延回路が複数個あることになる。
【0011】保持回路列54を構成するフリップ・フロ
ップ(FF)の動作と遅延回路リング51の動作とは同
期していない。したがって、フリップ・フロップは、い
わゆる論理レベル“0”又は“1”を表す電圧が入力さ
れるだけでなく、“0”から“1”に変化する途中の中
間電圧が入力される場合がある。フリップ・フロップは
入力信号を“0”又は“1”のうちいずれかの論理レベ
ルで保持し出力する回路であるから、この中間電圧につ
いても“0”又は“1”のうちいずれかの論理レベルに
変化させて保持する。すなわち、フリップ・フロップが
“0”として保持する確率と“1”として保持する確率
とが共に存在する入力電圧の範囲がある。この入力電圧
の範囲を不確定領域と呼ぶ。
【0012】いま、図22(a)において、時間Tで測
定対象のパルス信号が立ち上がったとする。このとき、
第1段の遅延回路の出力電圧と第2段の遅延回路の出力
電圧とが共に不確定領域にあるので、第1段のフリップ
フロップは、確率A(0<A<1)で“0”を保持し、
確率B(0<B<1、ただしB=1−A)で“1”を保
持する。また、第2段のフリップフロップは、確率C
(0<C<1)で“0”を保持し、確率D(0<D<
1、ただしD=1−C)で“1”を保持する。
【0013】図21に示すような時間計数回路が正常に
動作している間は、第1段〜第5段のフリップ・フロッ
プの出力は、“00000”→“10000”→“11
000”と変化する。ところが時間Tにおいて、A×D
の確率で“01000”を出力することになる。このと
き演算回路55は正しく演算することができなくなり、
誤差を発生する。これを保持回路列の誤保持と呼ぶ。
【0014】また、遅延回路やフリップ・フロップに供
給している電源電圧におけるノイズの影響等によって、
遅延回路の出力電圧の変化が緩やかになったり不確定領
域が拡がったりする場合がある。図22(b)は、この
ような場合の各遅延回路の出力電圧の変化を示すグラフ
である。いま、図22(b)において、時間Te で測定
対象のパルス信号が立ち上がったとする。このとき、第
2段〜第5段の遅延回路の出力電圧が不確定領域にある
ので、図22(a)の場合と比べると、保持回路列が誤
保持をおこす可能性が高くなると共に誤保持により発生
する誤差も大きくなる。
【0015】また、従来の時間計数回路には他の問題も
ある。
【0016】実際の半導体製造プロセスでは、製造され
るトランジスタの性能にばらつきが生じる。このため、
実際の各フリップ・フロップのしきい値電圧はばらつき
を持っている。
【0017】図23(a)は遅延回路リング51を構成
する各遅延回路の出力電圧の変化を示すグラフである。
図23(a)において、直線1は第1段の遅延回路の出
力電圧の変化を示しており、同様に、直線2〜7はそれ
ぞれ第2段〜第7段の遅延回路の出力電圧の変化を示し
ている。また、第1段及び第3段〜第7段のフリップ・
フロップのしきい値電圧をVa 、第2段のフリップ・フ
ロップのしきい値電圧をVb とする。
【0018】図23(b)は保持回路列54を構成する
各フリップ・フロップが出力する時間コードの変化を示
すグラフである。図23(b)において、第1段の遅延
回路の出力電圧が第1段のフリップ・フロップのしきい
値電圧Va に達してから、第2段の遅延回路の出力電圧
が第2段のフリップ・フロップのしきい値電圧Vb に達
するまでの時間(時間コード1)をt1 とする。また、
第2段の遅延回路の出力電圧が第2段のフリップ・フロ
ップのしきい値電圧Vb に達してから、第3段の遅延回
路の出力電圧が第3段のフリップ・フロップのしきい値
電圧Va に達するまでの時間(時間コード2)をt2 と
する。
【0019】第1段及び第3段のフリップ・フロップの
しきい値電圧Va と第2段のフリップ・フロップのしき
い値電圧Vb とが異なるために、時間コード1を示す時
間t1 と時間コード2を示す時間t2 とが異なってしま
う。このため、実時間に対する時間データの線形性が劣
化し、時間測定の精度が低下するという問題がある。
【0020】前記のような問題に鑑み、本発明は、従来
よりも精度の高い時間計数回路を実現するために用いる
論理判定回路を提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、信号の論理
を判定する論理判定回路として、信号の論理の判定を指
示されたとき、指示されたタイミングにおける前記信号
の電位と第1の所定電位との差電圧を増幅し、増幅され
た差電圧を第2の所定電位を基準として出力する変換回
路を備え、前記変換回路の出力電位を基にして前記信号
の論理を判定するものとする。
【0022】請求項1の発明により、変換回路によっ
て、信号の論理の判定を指示されたタイミングにおける
前記信号の電位と第1の所定電位との差電圧が増幅さ
れ、増幅された差電圧が第2の所定電位を基準として出
力される。この変換回路の出力電位を基にして前記信号
の論理が判定される。このため、信号が一の論理レベル
から他の論理レベルに遷移している過程において信号の
論理の判定を指示されても、信号の電位が第1の所定電
位よりも高いか低いかによって、信号の論理を正確に判
定することができる。
【0023】請求項2の発明では、前記請求項1の論理
判定回路は、変換回路の出力電位を入力とし、入力した
電位を論理レベル信号に変換して出力する保持回路を備
えているものとする。
【0024】請求項3の発明では、前記請求項1の論理
判定回路における変換回路は、信号の論理の判定を指示
されないときは第2の所定電位を出力しており、信号の
論理の判定を指示されると、指示されたタイミングにお
いて前記信号を標本化し、標本化された信号の電位と第
1の所定電位との差電圧を増幅すると共に増幅された差
電圧を前記第2の所定電位に印加して出力する標本化回
路であるものとする。
【0025】請求項4の発明では、前記請求項3の論理
判定回路における標本化回路は、外部から信号が入力さ
れる外部入力端子と、前記外部入力端子からの信号を入
力とする第1の回路と、前記第1の回路から出力される
信号を入力とする第2の回路と、前記外部入力端子と前
記第1の回路の入力端子との間に設けられ、前記外部入
力端子と前記第1の回路の入力端子とを接続する導通状
態と前記外部入力端子と前記第1の回路の入力端子とを
切り離す非導通状態とのいずれか一方に設定される第1
のスイッチ手段と、前記第1の回路の入力端子と前記第
2の回路の出力端子との間に設けられ、前記第1の回路
の入力端子と前記第2の回路の出力端子とを接続する導
通状態と前記第1の回路の入力端子と前記第2の回路の
出力端子とを切り離す非導通状態とのいずれか一方に設
定される第2のスイッチ手段とを備えているものとす
る。
【0026】そして、前記第1の回路は、一の端子が前
記第1の回路の入力端子に接続された第1の容量と、前
記第1の容量の他の端子における電圧を反転増幅して前
記第1の回路の出力端子に出力する第1の反転増幅回路
と、前記第1の反転増幅回路の入力端子と出力端子との
間に設けられ、前記第1の反転増幅回路の入力端子と出
力端子とを接続する導通状態と前記第1の反転増幅回路
の入力端子と出力端子とを切り離す非導通状態とのいず
れか一方に設定される第3のスイッチ手段とを備えてお
り、前記第2の回路は、一の端子が前記第2の回路の入
力端子に接続された第2の容量と、前記第2の容量の他
の端子における電圧を反転増幅して前記第2の回路の出
力端子に出力する第2の反転増幅回路と、前記第2の反
転増幅回路の入力端子と出力端子との間に設けられ、前
記第2の反転増幅回路の入力端子と出力端子とを接続す
る導通状態と前記第2の反転増幅回路の入力端子と出力
端子とを切り離す非導通状態とのいずれか一方に設定さ
れる第4のスイッチ手段とを備えており、信号の論理判
定を指示されないときは、前記第1のスイッチ手段及び
第3のスイッチ手段は導通状態であると共に前記第2の
スイッチ手段及び第4のスイッチ手段は非導通状態であ
り、信号の論理判定を指示されると、一旦、前記第1の
スイッチ手段及び第3のスイッチ手段は非導通状態とな
ると共に前記第2のスイッチ手段及び第4のスイッチ手
段は導通状態となった後、再び、前記第1のスイッチ手
段及び第3のスイッチ手段は導通状態となると共に前記
第2のスイッチ手段及び第4のスイッチ手段は非導通状
態となるものとする。
【0027】請求項4の発明により、信号の論理判定の
指示のないときは、第1のスイッチ手段が導通状態であ
るため外部入力端子と第1の回路の入力端子とが接続さ
れると共に第2のスイッチ手段が非導通状態であるため
第1の回路の入力端子と第2の回路の出力端子とが切り
離されるので、外部からの入力信号の電位(Vinとす
る)が第1の容量の一の端子に印加される。また、第3
のスイッチ手段が導通状態であるため第1の反転増幅回
路の入力電位と出力電位とが等しくなり、その電位(V
a1とする)が第1の容量の他の端子に印加される。すな
わち、第1の容量には電位差(Vin−Va1)が与えられ
る。
【0028】信号の論理判定の指示があると、第1のス
イッチ手段が非導通状態となるため外部入力端子と第1
の回路の入力端子とが切り離されると共に第2のスイッ
チ手段が導通状態となるため第1の回路の入力端子と第
2の回路の出力端子とが接続されるので、第2の回路の
出力信号の電位が第1の容量の一の端子に印加される。
また、第4のスイッチ手段が導通状態となるため第2の
反転増幅回路の入力電位と出力電位とが等しくなり、そ
の電位(Va2とする)が第2の回路の出力信号の電位と
なる。すなわち、電位Va2が第1の容量の一の端子に印
加されることになる。第1の容量に蓄積されている電荷
は保存されるので、第1の容量の他の端子には電位Va2
から電位差(Vin−Va1)を引いた電位が表れる。第3
のスイッチ手段が非導通状態であるため第1の反転増幅
回路の入力端子と出力端子とは切り離されているので、
第1の反転増幅回路によって第1の容量の他の端子にお
ける電位が反転増幅される。この結果、第1の回路の出
力信号の電位(Vmid とする)は、G1 (Vin−Va2)
+Va2となる。ただし、G1 は第1の反転増幅回路の電
圧利得である。第2の容量の一の端子には電位Vmid が
印加され、他の端子に電位Va2が印加される。すなわ
ち、第2の容量には電位差(Vmid −Va2)が与えられ
る。
【0029】さらに、再び、第3のスイッチ手段が導通
状態となるため第1の反転増幅回路の入力電位と出力電
位とが等しくなり、第2の容量の一の端子に電位Va1が
印加されることになる。第2の容量に蓄積されている電
荷は保存されるので、電位差(Vmid −Va2)は保たれ
る。第2のスイッチ手段が非導通状態であるため第1の
回路の入力端子と第2の回路の出力端子とが切り離され
ると共に第4のスイッチ手段が非導通状態であるため第
2の反転増幅回路の入力端子と出力端子とは切り離され
るので、第2の反転増幅回路によって第2の容量の他の
端子における電位が反転増幅される。この結果、第2の
回路の出力信号の電位(Vout とする)は、G2 (Vmi
d −Va1)+Va2=G2 G1 (Vin−Va2)+Va2とな
る。ただし、G2 は第2の反転増幅回路の電圧利得であ
る。
【0030】上の式からわかるように、信号の論理判定
の指示があると、入力信号の電位が標本化されて、標本
化された信号の電位Vinと電位Va2との差電圧が増幅さ
れると共に増幅された差電圧が電位Va2に印加されて出
力される。このため、標本化回路の出力信号の電位は、
標本化された信号の電位Vinが電位Va2よりも高いとき
は電位Vinよりもさらに高くなり、電位Vinが電位Va2
よりも低いときは電位Vinよりもさらに低くなる。この
とき、増幅率は第1の反転増幅回路の電圧利得と第2の
反転増幅回路の電圧利得とを掛け合わせたものになる。
また、入力端子と出力端子を接続したときの第2の反転
回路の出力電位を、標本化された信号の論理判定の基準
電位としている。このため、電源電圧の変動により標本
化された信号の電位が変動しても基準電位も同様に変動
するために、論理の判定に誤りが生じない。
【0031】請求項5の発明では、前記請求項1の論理
判定回路における変換回路は、信号の論理の判定を指示
されないときは第2の所定電位を出力しており、信号の
論理の判定を指示されると、指示されたタイミングにお
ける前記信号の電位と第1の所定電位との差電圧を増幅
すると共に増幅された差電圧を前記第2の所定電位に印
加して出力するホールデット・カスケード回路であるも
のとする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0033】図1は本発明の一実施形態に係る論理判定
回路を有する時間計数回路の構成図である。図1におい
て、11は遅延回路リング、12はスイッチ信号生成回
路、13は変換回路としての標本化回路13aからなる
変換手段としての標本化回路列、14は保持回路として
のフリップフロップ14aからなる保持回路列、15は
演算回路、16aはカウンタ、16bはカウンタ出力保
持回路である。また、パルス信号入力端子からは測定対
象のパルス信号が入力され、演算結果出力端子からは測
定対象のパルス信号のパルス間隔を表す時間データが出
力される。
【0034】遅延回路リング11は、リング状に接続さ
れた8個の遅延回路により構成されている。すなわち、
第1段から第8段までの遅延回路が直列に接続されてお
り、更に第8段の遅延回路の出力端子が第1段の入力端
子に接続されている。第1段〜第7段の遅延回路は直列
接続された2つのインバータにより構成されており、第
8段の遅延回路は直列接続された3つのインバータによ
り構成されている。すなわち、遅延回路リング11は、
17(=2×7+3)個のインバータがリング状に接続
されることにより構成される。
【0035】スイッチ信号生成回路12は、測定対象の
パルス信号を入力とし、測定対象のパルス信号の立ち上
がりのタイミングを基に第1のスイッチ信号12aを標
本化回路列13に出力する。また、保持回路列14に
も、測定対象のパルス信号の立ち上がりのタイミングを
基に第2のスイッチ信号12bを出力する。演算回路1
5及びカウンタ出力保持回路16bにも、測定対象のパ
ルス信号の立ち上がりのタイミングを基にクロック信号
を出力する。
【0036】標本化回路列13は、遅延回路リング11
を構成する遅延回路の出力端子にそれぞれ接続されてい
る8個の変換回路としての標本化回路(SH)13aに
より構成されている。各標本化回路13aは、スイッチ
信号生成回路12から入力される第1のスイッチ信号1
2aの指示に従い、遅延回路の出力信号を標本化する。
【0037】保持回路列14は、標本化回路列13を構
成する標本化回路13aの出力端子にそれぞれ接続され
ている8個の保持回路としてのフリップフロップ(F
F)14aにより構成されている。各フリップフロップ
14aは、標本化回路13aから出力される信号を保持
し、スイッチ信号生成回路12から第2のスイッチ信号
12bが入力されると保持している信号を出力する。
【0038】一の標本化回路13aとこの標本化回路1
3aの出力端子に接続されたフリップフロップ14aと
によって、本実施形態に係る論理判定回路が構成されて
いる。
【0039】カウンタ16aは、遅延回路リング11の
第8段の遅延回路の出力端子(第1段の遅延回路の入力
端子)に接続されており、遅延回路リング11における
信号遷移の周回数を計数する。カウンタ出力保持回路列
16bは、カウンタ16aから出力される2ビットの計
数データを保持し、スイッチ信号生成回路12からクロ
ック信号が入力されると保持している計数データを出力
する。
【0040】演算回路15は、保持回路列14から出力
される信号を数値データに変換し、カウンタ出力保持回
路列16bから出力される計数データと合わせて演算を
行い、5ビットの時間データを出力する。
【0041】図1に示した時間計数回路の動作につい
て、表1を用いてさらに詳細に説明する。
【0042】遅延回路リング11は奇数個(17個)の
インバータがリング状に接続されているために、いわゆ
る発振が起こり、信号の遷移が時間の経過と共に順次動
いていき遅延回路リング11を循環する。第1段〜第7
段の遅延回路は2個のインバータにより構成されている
ので、ある遅延時間の後に入力信号と同じ論理レベルを
表す信号を出力する。また、第8段の遅延回路は3個の
インバータにより構成されているので、ある遅延時間の
後に入力信号と異なる論理レベルを表す信号を出力す
る。各インバータは、各段の遅延回路における遅延時間
が等しくなるように構成されている。
【0043】表1は、遅延回路リング11を構成する各
遅延回路の出力信号の経時変化、及び各時間において測
定対象のパルス信号が立ち上がったときの数値データを
示す表である。表1において、各遅延回路の出力信号に
ついては、Hレベルを“1”、Lレベルを“0”で表し
ている。また、時間の刻みは、1つの遅延回路における
信号遅延時間であり、ここでは仮に1nsとする。
【0044】
【表1】
【0045】いま(時間0)、第1段〜第7段の遅延回
路の出力信号がLレベルであり、第8段の遅延回路の出
力信号がHレベルであるとする。1ns経過したとき
(時間1)、第1段の遅延回路の出力信号は、入力信号
が(すなわち第8段の遅延回路の出力信号が)Hレベル
なのでLレベルからHレベルに変化する。第2段〜第7
段の遅延回路の出力信号はLレベルのままである。更に
1ns経過すると(時間2)、第2段の遅延回路の出力
信号は、入力信号が(すなわち第1段の遅延回路の出力
信号が)HレベルなのでLレベルからHレベルに変化す
る。このように、1ns経過するたびに信号の遷移が1
段ずつ進んでいく。遅延回路の出力信号は、標本回路列
13及び保持回路列14を介して演算回路15に入力さ
れ、表1の右の欄に示すような3ビットの数値データに
変換される。
【0046】また、カウンタ16aは、第8段の遅延回
路の出力端子における信号の遷移の回数を計数する。信
号の遷移が遅延回路リング11を1周すると(時間8)
第8段の遅延回路の出力信号がHレベルからLレベルに
変化するので、カウンタ16aは計数データに1を加算
する。カウンタ出力保持回路16bは、測定対象のパル
ス信号が立ち上がると保持している計数データを演算回
路15に出力する。演算回路15は、3ビットの数値デ
ータと計数データから、測定対象のパルス信号が立ち上
がった時間を表す時間データを求める。
【0047】本実施形態において特徴的なのは、遅延回
路リング11と保持回路列14との間に標本化回路列1
3を備えることにより、保持回路列14の誤保持を防い
でいる点である。以下、標本化回路列13の動作につい
て説明する。
【0048】図2(a)は、標本化回路の構成例を示す
回路図である。図2(a)において、21は容量、22
は反転増幅回路、S1 は第1のスイッチ、S2 は第2の
スイッチ、及びS3 は第3のスイッチである。入力端子
は第1のスイッチS1 を介して容量21の一の端子に接
続されており、参照電位入力端子は第3のスイッチS3
を介して容量21の一の端子に接続されている。容量2
1の他の端子は反転増幅回路22の入力端子に接続され
ている。また、反転増幅回路22の入力端子と出力端子
とは第2のスイッチS2 を介して接続されている。
【0049】図1に示した時間計数回路に図2(a)に
示した標本化回路を用いる場合、入力端子は遅延回路リ
ング11を構成する遅延回路の出力端子と接続され、出
力端子は保持回路列14を構成するフリップ・フロップ
の入力端子と接続される。また、各スイッチの動作はス
イッチ信号生成回路12から入力される第1のスイッチ
信号12aにより制御される。
【0050】図2(a)に示す標本化回路の動作を図2
(b)を用いて説明する。まず、標本化動作において、
第1のスイッチS1 及び第2のスイッチS2 がONとな
ると共に第3のスイッチS3 がOFFとなる。このと
き、容量21の一の端子には入力電位Vinが印加され
る。この入力電圧Vinは遅延回路の出力信号の電位であ
る。また、反転増幅回路22の入力端子と出力端子とに
は同じ電位Va が出力され、電位Va は容量21の他の
端子に印加される。したがって、容量21には電位差
(Vin−Va )により電荷が蓄積される。また、出力電
位Vout は電位Va と等しくなる。
【0051】次に、増幅動作において、第1のスイッチ
S1 及び第2のスイッチS2 がOFFとなると共に第3
のスイッチS3 がONとなる。このとき、容量21の一
の端子には参照電位Vref が印加される。容量21に蓄
積された電荷は保存されるので、標本化動作における電
位差(Vin−Va )がそのまま保たれて、容量21の他
の端子の電位は、Va から(Vref −(Vin−Va ))
=(Vref −Vin+Va )に変化する。したがって、出
力電位Vout は、 Vout =−G(Vref −Vin+Va −Va )+Va =G(Vin−Vref )+Va …(1) となる。ここで、Gは反転増幅回路22の電圧利得であ
る。
【0052】式(1)からわかるように、標本化動作に
より遅延回路の出力信号が標本化され、増幅動作によ
り、標本化された信号の電位Vinと参照電位Vref の差
電圧が増幅されて一定電位Va に印加されて、保持回路
に出力される。
【0053】図3は、図2に示す標本化回路における電
圧の変化を示すグラフであり、(a)は入力電圧Vin、
(b)は容量21の入力側の端子の電圧、(c)は容量
21の出力側の端子の電圧、(d)は出力電圧Vout を
示す。
【0054】図3(a)に示すように、実線で示す信号
Aは一点破線で示す信号Bよりも時間的に進んでいるも
のとする。図3(b)に示すように、標本化動作の終了
時の入力電圧Vinが、標本化動作から増幅動作に遷移す
るまでの間容量21の入力側電圧として保持される。図
3(b)では、信号Aに対しては電圧V1 が、信号Bに
対しては電圧V2 が保持されている。
【0055】図3(c)に示すように、増幅動作によっ
て、容量21の入力側電圧と参照電圧Vefとの差が容量
21の出力側電圧に印加される。図3(d)に示すよう
に、容量21の出力側電圧は反転増幅器22によって反
転増幅されて、出力電圧Vout になる。信号Aの出力電
圧Vout は電源電圧VDDにほぼ等しくなり、信号Bの出
力電圧Vout は接地電圧VSSにほぼ等しくなる。
【0056】図4(a)は遅延回路リング11を構成す
る各遅延回路の出力信号の電位の変化を示すグラフであ
る。図4(a)において、直線1は第1段の遅延回路の
出力信号の電位の変化を示しており、同様に、直線2〜
8はそれぞれ第2段〜第8段の遅延回路の出力信号の電
位の変化を示している。また、図4(b)は標本化回路
列13を構成する各標本化回路13aの出力信号の電位
の変化を示すグラフである。図4(b)において、曲線
2〜7はそれぞれ第2段〜第7段の標本化回路の出力信
号の電位の変化を示している。また、時間Tは測定対象
のパルス信号が立ち上がった時間を示している。
【0057】標本化回路列13を構成する各標本化回路
13aは、測定対象のパルス信号が立ち上がる前はある
基準電位Va を出力している。測定対象のパルス信号が
立ち上がると(時間T)、スイッチ信号生成回路12か
ら各標本化回路13aに第1のスイッチ信号12aが入
力され、各標本化回路13aは接続されている遅延回路
の出力信号をそれぞれ標本化する。図4(a)では、標
本化された信号の電位を丸印で示している。各標本化回
路13aは、さらに、標本化された信号の電位と基準電
位Va との差電圧を増幅した後、増幅された差電圧を基
準電位Va に印加して出力する。
【0058】このため、各標本化回路13aの出力信号
の電位が、フリップ・フロップが“0”として保持する
確率と“1”として保持する確率とが共に存在する範
囲、いわゆる不確定領域に存在することがなくなる。し
たがって、保持回路列14を構成するフリップ・フロッ
プ14aには、常に“0”として保持される信号か常に
“1”として保持される信号しか入力されないことにな
る。
【0059】この結果、保持回路列14が誤保持を起こ
すことはなくなる。さらに、各フリップ・フロップ14
aにおいてしきい値電圧のばらつきがあっても、実時間
と時間データとの関係において線形性を保証することが
できる。
【0060】図2に示した標本化回路は一般的な構成の
ものであるが、更に増幅率の高い標本化回路も考えられ
る。
【0061】図5(a)は、標本化回路の他の構成例を
示す回路図である。図5(a)において、31は第1の
容量、32は第2の反転増幅回路、33は第2の容量、
34は第2の反転増幅回路、S1 は第1のスイッチ、S
2 は第2のスイッチ、S3 は第3のスイッチ、S4 は第
4のスイッチである。入力端子は第1のスイッチS1を
介して第1の容量31の一の端子に接続されており、第
1の容量31の他の端子は第1の反転増幅回路32の入
力端子に接続されている。第1の反転増幅回路32の出
力端子は第2の容量33の一の端子に接続されており、
第2の容量33の他の端子は第2の反転増幅回路34の
入力端子に接続されている。第1の容量31の入力端子
と第2の反転増幅回路34の出力端子とは第2のスイッ
チS2 を介して接続されている。また、第1の反転増幅
回路32の入力端子と出力端子とは第3のスイッチS3
を介して接続されており、第1の容量31、第1の反転
増幅回路32及び第3のスイッチS3 により第1の回路
が構成されている。第2の反転増幅回路34の入力端子
と出力端子とは第4のスイッチS4 を介して接続されて
おり、第2の容量33、第2の反転増幅回路34及び第
4のスイッチS4 により第2の回路が構成されている。
【0062】図1に示した時間計数回路に図5(a)に
示した標本化回路を用いる場合、入力端子は遅延回路リ
ング11を構成する遅延回路の出力端子と接続され、出
力端子は保持回路列14を構成するフリップ・フロップ
14aの入力端子と接続される。また、各スイッチの動
作はスイッチ信号生成回路12から入力される第1のス
イッチ信号12aにより制御される。
【0063】図5(a)に示す標本化回路の動作を図5
(b)を用いて説明する。まず、第1の回路の標本化動
作において、第1のスイッチS1 及び第3のスイッチS
3 がONとなると共に第2のスイッチS2 及び第4のス
イッチS4 がOFFとなる。このとき、第1の容量31
の一の端子には入力電位Vinが印加される。この入力電
位Vinは遅延回路の出力信号の電位である。また、第1
の反転増幅回路32の入力端子と出力端子とは同じ電位
Va1になり、電位Va1は第1の容量31の他の端子に印
加される。したがって、第1の容量31には電位差(V
in−Va1)により電荷が蓄積される。
【0064】次に、第1の回路の増幅動作において、第
1のスイッチS1 及び第3のスイッチS3 がOFFとな
ると共に第2のスイッチS2 及び第4のスイッチS4 が
ONとなる。このとき、第2の反転増幅回路34の入力
端子と出力端子とには同じ電位Va2が出力され、電位V
a2は第1の容量31の一の端子に印加される。第1の容
量31に蓄積された電荷は保存されるので、標本化動作
における電位差(Vin−Va1)がそのまま保たれて、第
1の容量31の他の端子の電位はVa1から(Va2−(V
in−Va1))に変化する。したがって、第1の回路の出
力電位Vmid は、 Vmid =−G1 (Va2−(Vin−Va1)−Va1)+Va1 =G1 (Vin−Va2)+Va1 となる。ここで、G1 は第1の反転増幅回路32の電圧
利得である。
【0065】またこのとき、第2の容量33の一の端子
には第1の回路の出力電位Vmid が印加され、他の端子
には第2の反転増幅回路34の入力端子における電位V
a2が印加される。したがって、第2の容量33には電位
差(Vmid −Va2)により電荷が蓄積される。すなわ
ち、第2の回路は標本化動作を行う。
【0066】次に、第2の回路の増幅動作において、第
1のスイッチS1 及び第3のスイッチS3 がONとなる
と共に第2のスイッチS2 及び第4のスイッチS4 がO
FFとなる。このとき、第1の反転増幅回路32の入力
端子と出力端子とには同じ電位Va1が出力され、電位V
a1は第2の容量33の一の端子に印加される。第2の容
量33に蓄積された電荷は保存されるので、標本化動作
における電位差(Vmid −Va2)がそのまま保たれて、
第2の容量33の他の端子の電位はVa2から(Va1−
(Vmid −Va2))に変化する。したがって、出力電位
Vout は、 Vout =−G2 (Va1−(Vmid −Va2)−Va2)+Va2 =G2 (Vmid −Va1)+Va2 =G2 {G1 (Vin−Va2)+Va1−Va1}+Va2 =G2 G1 (Vin−Va2)+Va2 …(2) となる。ここで、G2 は第2の反転増幅回路34の電圧
利得である。
【0067】式(2)からわかるように、標本化動作に
より遅延回路の出力信号が標本化され、第1の回路及び
第2の回路の増幅動作により、標本化された信号の電位
Vinと一定電位Va2の差電圧が増幅されて一定電位Va2
に印加されて、保持回路に出力される。さらに、式
(1)と式(2)とを比べると、増幅率が高くなること
がわかる。
【0068】図6は、スイッチ信号生成回路12の内部
構成の一例を示す回路図である。図6において、入力端
子51には測定対象のパルス信号が入力され、出力端子
52a,52b,52c,52dから標本化回路13a
の動作を制御する第1のスイッチ信号12aが出力さ
れ、出力端子53a,53bからフリップフロップ14
aの動作を制御する第2のスイッチ信号12bが出力さ
れる。
【0069】出力端子52aからは標本化回路13aの
第1のスイッチS1 を制御する信号が出力され、同様
に、出力端子52bからは標本化回路13aの第2のス
イッチS2 を制御する信号が、出力端子52cからは標
本化回路13aの第3のスイッチS3 を制御する信号が
出力され、出力端子52dからは標本化回路13aの第
4のスイッチS4 を制御する信号が出力される。また、
出力端子53aからはフリップフロップ14aのマスタ
ーラッチを制御する信号が出力され、出力端子53bか
らはフリップフロップ14aのスレーブラッチを制御す
る信号が出力される。
【0070】図7は、図6に示すスイッチ信号生成回路
12から出力される信号、及びスイッチ信号生成回路1
2によって制御される標本化回路13a及びフリップフ
ロップ14aの動作を示すタイミング図である。測定対
象のパルス信号を基に生成された第1のスイッチ信号1
2aに従って、標本化回路13aの第1及び第2の回路
は標本化動作及び増幅動作を繰り返し行う。斜線で示し
たのは、標本化動作から増幅動作又は増幅動作から標本
化動作に遷移する期間である。また、測定対象のパルス
信号を基に生成された第2のスイッチ信号12bに従っ
て、フリップフロップ14aはスルーとラッチを繰り返
し行う。
【0071】図2及び図5に示した標本化回路は、反転
増幅回路としてCMOSインバータを用いることにより
簡単に実現することができる。図8はCMOSインバー
タを用いた場合の標本化回路の構成例を示す回路図であ
り、図5(a)に示した標本化回路における第1の反転
増幅回路32及び第2の反転増幅回路34をCMOSイ
ンバータで構成したものである。さらに、2つのCMO
Sインバータを直列接続することにより構成された出力
バッファを出力端子の前に備えている。この標本化回路
の動作は図5に示した標本化回路と同じなので、ここで
は説明を省略する。
【0072】図5に示した標本化回路は、増幅率の面の
みではなく、電源電圧の変動に対する安定性の面におい
ても優れている。これについて説明する。
【0073】図9はCMOSインバータの特性を示すグ
ラフである。図9において、横軸はCMOSインバータ
の入力電圧、縦軸はCMOSインバータの出力電圧であ
り、実線Aは入力電圧と出力電圧との関係を示してい
る。入力電圧=出力電圧を示す直線と実線Aとの交点に
より、基準電圧Va が得られる。実線Aの勾配は基準電
圧Va の近傍で急になっており、CMOSインバータの
電圧利得は基準電圧Va近傍で大きくなることが分か
る。したがって、入力電圧が基準電圧に近いときは、入
力電圧と基準電圧Va との差電圧が大きく増幅される。
【0074】図2に示した標本化回路の反転増幅回路2
2にCMOSインバータを用いた場合、増幅動作におい
て、CMOSインバータの入力電圧は(Vref −Vin+
Va))であるので、(Vref −Vin+Va )が基準電
圧Va に近いときはその差電圧が大きく増幅されて、出
力電圧はXA となる。
【0075】しかしながら、電源電圧がVDDからV´DD
に低下した場合、CMOS型インバータの入力電圧と出
力電圧との関係は破線Bのようになる。このため、基準
電圧もVa からV´a に低下する。増幅動作において電
源電圧がV´DDに低下した場合、図9に示すように、基
準電圧V´a がCMOSインバータの入力電圧(Vref
−Vin+Va )を下回ってしまう可能性が有る。このと
き、差電圧は逆側に大きく増幅されて出力電圧はXB と
なってしまう。すなわち、出力電圧が示す論理が反対に
なってしまうことになり好ましくない。
【0076】これに対して、図5に示した標本化回路は
電源電圧の変動による影響を受けにくい。図10は、C
MOSインバータの特性を示すグラフであり、図5に示
した標本化回路の第1の反転増幅回路32及び第2の反
転増幅回路34にCMOSインバータを用いた場合の動
作を説明するための図である。図9と同様に、横軸はC
MOSインバータの入力電圧、縦軸はCMOSインバー
タの出力電圧であり、実線Aは入力電圧と出力電圧との
関係を示しており、破線Bは電源電圧がVDDからV´DD
に低下したときの入力電圧と出力電圧との関係を示して
いる。
【0077】ここで、第1の反転増幅回路32として第
1のCMOSインバータを、第2の反転増幅器34とし
て第2のCMOSインバータをそれぞれ用いるものとす
る。また、第1のCMOSインバータと第2のCMOS
インバータとは、共に図10に示すような特性を持つも
のとし、基準電圧は共にVa と等しいとする。
【0078】第1の回路の増幅動作において、第1のC
MOSインバータの入力電圧は、 Va −(Vin−Va )=Va −Vin+Va となる。入力電圧(Va −Vin+Va )が基準電圧Va
に近いときはその差電圧が大きく増幅されて、出力電圧
はXA となる。
【0079】電源電圧がVDDからV´DDに低下した場
合、CMOSインバータの入力電圧と出力電圧との関係
は破線Bのようになり、基準電圧もVa からV´a に低
下する。ところが、第1の回路の増幅動作において電源
電圧がV´DDに低下しても、図10に示すように、基準
電圧がV´a に低下すると共に、入力電圧もまた(V´
a −Vin+V´a )に低下する。したがって、差電圧が
逆側に大きく増幅されることはなく、出力電圧はXB と
なり、出力電圧が示す論理が反対になることはない。し
たがって、図5に示した標本化回路は、電源電圧の変動
に対する安定性の面において図2に示した標本化回路よ
りも優れていることになる。
【0080】さらに、本発明の時間計数回路における標
本化回路の機能は、標本化回路以外の回路を用いても実
現可能である。
【0081】図11(a)は、ホールデット・カスケー
ド回路の構成例を示す回路図である。この回路は標本化
回路ではないが、スイッチがONのときは一定電圧を出
力する一方、スイッチがOFFのときは入力電圧と参照
電圧との差電圧を増幅して出力する機能を有しており、
図1に示した時間計数回路における標本化回路の代わり
に用いることができる。
【0082】図11において、41はソースが電源に接
続されているPMOS、42a及び42bはソースがP
MOS41のドレインに接続されているPMOS、43
aはドレインがPMOS42aのドレインに接続されて
いると共にソースが接地されているNMOS、43bは
ドレインがPMOS42bのドレインに接続されている
と共にソースが接地されているNMOS、44a及び4
4bはソースが電源に接続されているPMOS、45a
はドレインがPMOS44aのドレインに接続されてい
ると共にソースがNMOS43aのドレインに接続され
ているNMOS、45bはドレインがPMOS44bの
ドレインに接続されていると共にソースがNMOS43
bのドレインに接続されているNMOS、46はPMO
S44a及びPMOS44bのドレインにソース及びド
レインが接続されているPMOSである。PMOS46
がホールデット・カスケード回路のスイッチの役割を果
たしている。
【0083】PMOS42aのゲートには入力電圧Vin
が印加され、PMOS42bのゲートには参照電圧Vre
f が印加される。PMOS44aのゲートにはPMOS
44bのドレイン電圧が印加され、PMOS44bのゲ
ートにはPMOS44aのドレイン電圧が印加される。
PMOS41のゲートには定電圧VB1が印加され、NM
OS43a及び43bのゲートには定電圧VB2が印加さ
れ、NMOS45a及び45bのゲートには定電圧VB3
が印加される。PMOS46のゲートにはスイッチ用電
圧Vφが印加される。また、PMOS44bのドレイン
電圧は出力電圧Vout として出力される。
【0084】図11(a)に示したホールデット・カス
ケード回路の動作について、図11(b)を用いて説明
する。図11(b)に示すように、スイッチ用電圧Vφ
がLレベルのとき、PMOS46は導通状態となりスイ
ッチはONとなる。このとき、ホールデット・カスケー
ド回路はセット状態であるという。スイッチ用電圧Vφ
がHレベルのとき、PMOS46は非導通状態となりス
イッチはOFFとなる。このとき、ホールデット・カス
ケード回路は増幅状態であるという。
【0085】PMOS41は定電流源として働くので、
ドレインには定電流I1 が流れる。入力電圧Vinと参照
電圧Vref が等しいとき、PMOS42a及びPMOS
42bにはそれぞれI1 /2の電流が流れる。PMOS
43a及び43bは同じ特性を持つ定電流源として働く
ので、それぞれ定電流I2 が流れる。PMOS45a及
び45bも同じ特性を持つ定電流源として働くので、そ
れぞれ定電流I3 が流れる。ここで、 I1 /2+I3 =I2 となる。
【0086】入力電圧Vinと参照電圧Vref とが異なる
とする。仮に、Vin>Vref とすると、PMOS42a
を流れる電流値はI1 /2−Δとなり、PMOS42b
を流れる電流値はI1 /2+Δとなる。Δは微小値であ
る。ホールデット・カスケード回路がセット状態である
とき、PMOS46は導通状態であるので、変化分の電
流Δは端子BからPMOS46を通って端子Aに流れる
ことになる。したがって、PMOS44a及び44bを
流れる電流は変化しないので、出力電圧Voutは変化し
ない。
【0087】ホールデット・カスケード回路が増幅状態
になると、PMOS46は非導通状態であるので、変化
分の電流Δは端子BからPMOS46を通って端子Aに
流れることができなくなり、出力端子に流れ出すことに
なる。したがって、出力電圧Vout は上がる。すなわ
ち、入力電圧Vinと参照電圧Vref の電位差が増幅され
て出力されることになる。
【0088】なお、本実施形態に係る時間計数回路にお
いて、フェーズ・ロック・ループ(PLL)を用いて、
遅延回路リングにおける信号遷移の伝達時間を一定に制
御しても構わない。このような時間計数回路の構成図を
図12に示す。図12において、位相比較器17は、遅
延回路リング11の第1段の遅延回路の入力端子におけ
る信号と基準クロック信号との位相を比較する。ループ
フィルタ18は、位相比較器17からの指示信号を受け
て、遅延回路リング11を構成する各遅延回路に遅延時
間を調整する信号を出力する。遅延回路リング11、位
相比較器17及びループフィルタ18によりフェーズ・
ロック・ループ(PLL)が構成されている。
【0089】図13は、図12に示すようなPLLを用
いた時間計数回路における遅延回路を示す回路図であ
る。同図中、(a)は1段あたりの遅延回路、(b)は
(a)に示す遅延回路のトランジスタレベルの回路図で
ある。
【0090】図13において、端子a1 には端子I1 か
ら端子I2 までの信号遅延時間を調整する信号が入力さ
れ、端子a2 には端子I2 から端子I3 までの信号遅延
時間を調整する信号が入力される。図12に示すような
時間計数回路の場合には、端子a1 ,a2 にはループフ
ィルタ18から出力された信号が入力される。
【0091】端子a1 の電圧が上昇するとトランジスタ
M1 のドレイン電流が減少するので、端子I2 における
信号の立ち上がり時間が長くなる。一方、端子a1 の電
圧が降下するとトランジスタM1 のドレイン電流が増大
するので、端子I2 における信号の立ち上がり時間が速
くなる。端子a2 の電圧が変化するときもトランジスタ
M4 のドレイン電流は同様に変化し、端子I3 における
信号の立ち上がり時間が変化する。
【0092】いま、端子I1 の信号が立ち上がる場合を
考える。このとき、端子I2 の電圧が立ち下がり、次い
で端子I3 の電圧が立ち上がり、信号が伝搬する。
【0093】まず、端子a1 ,a2 の電圧が上昇したと
する。端子I2 における信号の立ち下がり時間はトラン
ジスタM3 のドレイン電流が支配的であるので、端子a
1 の電圧が上昇したことによる立ち下がり時間の変化は
わずかである。ところが、端子I3 における信号の立ち
上がり時間は、端子a2 の電圧が上昇したことによるト
ランジスタM4 のドレイン電流の減少によって遅くな
る。したがって、信号の遅延時間が長くなる。
【0094】また、端子a1 ,a2 の電圧が降下したと
する。端子I2 における信号の立ち下がり時間はトラン
ジスタM3 のドレイン電流が支配的であるので、端子a
1 の電圧が降下したことによる立ち下がり時間の変化は
わずかである。ところが、端子I3 における信号の立ち
上がり時間は、端子a2 の電圧が降下したことによるト
ランジスタM4 のドレイン電流の増加によって速くな
る。したがって、信号の遅延時間が短くなる。
【0095】端子I1 の信号が立ち下がる場合も同様
に、信号の遅延時間が変化する。このように、遅延回路
の信号遅延時間は端子a1 ,a2 に入力される信号によ
って調整することができる。
【0096】以上説明したように、本実施形態に係る時
間計数回路によると、遅延回路リングと保持回路列との
間に標本化回路又はホールデット・カスケード回路から
なる変換回路を構成することにより、保持回路列の誤保
持を防止することができると共に、保持回路列を構成す
るフリップ・フロップのしきい値電圧のばらつきによる
誤差の発生を防止することができる。
【0097】なお、標本化回路又はホールデット・カス
ケード回路は必ずしも全ての遅延回路に対して設ける必
要はなく、例えば、1つおきの遅延回路に設ける構成と
しても良い。
【0098】(引用例)前述した実施形態に係る時間計
数回路において、標本化回路13a及びフリップフロッ
プ14aによって論理判定回路が構成されている。この
論理判定回路は、指示されたタイミングにおける信号の
電位と第1の所定電位との差電圧を増幅し、増幅された
差電圧を第2の所定電位に印加して得られた電位を基に
して、前記信号の論理を判定するものである。このよう
な論理判定回路は他の用途にも応用可能である。以下の
応用例は、論理判定回路を用いたスキュー調整回路に関
するものである。
【0099】あるディジタル回路に一の回路から出力さ
れたクロックパルス信号と他の回路から出力されたクロ
ックパルス信号とが供給される場合、このクロックパル
ス信号に遅延時間差があるときにはディジタル回路は誤
動作する。いわゆるクロック・スキューやデータ・スキ
ューによるディジタル回路の誤動作である。
【0100】スキューによる誤動作はディジタル回路の
動作周波数が高くなるほど、より重大な問題となること
が指摘されており、クロックパルス信号の遅延時間差が
微小(1ns以下)であってもディジタル回路は誤動作
を引き起こす可能性がある。スキュー調整回路とは、複
数のクロックパルス信号間の遅延時間差を小さくしてス
キューを小さくするものである。
【0101】図14は、本応用例に係るスキュー調整回
路の構成を示すブロック図である。図14において、6
0はスキュー調整回路であり、回路Aから出力されたク
ロックパルス信号と回路Bから出力されたクロックパル
ス信号との遅延時間差を小さくした上で、回路Cに供給
する。
【0102】61,62は入力されたクロックパルス信
号を時間遅延させて出力する第1及び第2の遅延回路、
63,64は第1及び第2の変換回路としての第1及び
第2の標本化回路、65,66は第1及び第2の保持回
路としての第1及び第2のフリップフロップ、67は第
1の遅延回路61から出力された第1のクロックパルス
信号61Aを第1の標本化回路63に供給すると共に第
2の標本化回路64,第2のフリップフロップ66及び
演算回路69を制御する制御回路、68は第2の遅延回
路62から出力された第2のクロックパルス信号61B
を第2の標本化回路64に供給すると共に第1の標本化
回路63及び第1のフリップフロップ65を制御する制
御回路、69は第1及び第2のフリップフロップ65,
66の出力信号を基にして第1及び第2の遅延回路6
1,62の遅延時間を制御する第1及び第2の制御信号
69A,69Bを演算し出力する演算回路である。第1
及び第2の標本化回路63,64はそれぞれ、図5
(a)のように構成される。第1の標本化回路63と第
1のフリップフロップ65とによって第1の論理判定回
路が構成されており、また第2の標本化回路64と第2
のフリップフロップ66とによって第2の論理判定回路
が構成されている。
【0103】まず、スキュー調整回路60の動作の概要
を図15を用いて説明する。図15は、第1及び第2の
クロックパルス信号61A,61Bの立上がり時の時間
変化を示すグラフであり、実線Aは回路Aから出力され
第1の遅延回路61によって遅延された第1のクロック
パルス信号61A、実線Bは回路Bから出力され第2の
遅延回路62によって遅延されたた第2のクロックパル
ス信号61Bを示す。同図中、(a)は第1のクロック
パルス信号61Aが第2のクロックパルス信号61Bよ
りも進んでいる場合、(b)は第1のクロックパルス信
号61Aが第2のクロックパルス信号61Bよりも遅れ
ている場合を示す。
【0104】スキュー調整回路60では、第1のクロッ
クパルス信号61Aがしきい値電圧Vthを越えたとき
(時間tA )、第2のクロックパルス信号61Bの電圧
が第2の標本化回路64によって保持される。一方、第
2のクロックパルス信号61Bがしきい値電圧Vthを越
えたとき(時間tB )、第1のクロックパルス信号61
Aの電圧が第1の標本化回路63によって保持される。
【0105】第1のクロックパルス信号61Aが第2の
クロックパルス信号61Bよりも進んでいる場合は、図
15(a)に示すように、時間tA において第2のクロ
ックパルス信号61Bの電圧V1 が第2の標本化回路6
4によって保持され、この保持された電圧V1 は第2の
フリップフロップ66によって接地電圧VSS(論理レベ
ル“0”)として保持される。一方、時間tB において
第1のクロックパルス信号61Aの電圧V2 が第1の標
本化回路63によって保持され、この保持された電圧V
2 は第1のフリップフロップ65によって電源電圧VDD
(論理レベル“1”)として保持される。
【0106】一方、第1のクロックパルス信号61Aが
第2のクロックパルス信号61Bよりも遅れている場合
は、図15(b)に示すように、時間tB において第1
のクロックパルス信号61Aの電圧V3 が第1の標本化
回路63によって保持され、この保持された電圧V3 は
第1のフリップフロップ65によって電源電圧VSS(論
理レベル“0”)として保持される。一方、時間tA に
おいて第2のクロックパルス信号61Bの電圧V4 が第
2の標本化回路64によって保持され、この保持された
電圧V4 は第2のフリップフロップ66によって電源電
圧VDD(論理レベル“1”)として保持される。
【0107】したがって、第1のフリップフロップ65
の保持データが“1”であり第2のフリップフロップ6
6の保持データが“0”であるときは、第1のクロック
パルス信号61Aが第2のクロックパルス信号61Bよ
りも進んでいることになる。また、第1のフリップフロ
ップ65の保持データが“0”であり第2のフリップフ
ロップ66の保持データが“1”であるときは、第1の
クロックパルス信号61Aが第2のクロックパルス信号
61Bよりも遅れていることになる。
【0108】演算回路69はこのような第1及び第2の
フリップフロップ65,66の保持データに従って第1
及び第2の遅延回路61,62の遅延時間を調整する機
能を有するので、スキュー調整回路60は第1のクロッ
クパルス信号61Aと第2のクロックパルス信号61B
との時間差を小さくすることができる。
【0109】次に、制御回路67,68の内部構成につ
いて説明する。
【0110】図16は制御回路67の内部構成の一例を
示す回路図である。図16において、71は回路Aから
出力され第1の遅延回路61によって遅延された第1の
クロックパルス信号が入力される信号入力端子、72
a,72b,72c,72dは第2の標本化回路64を
制御する制御信号を出力する出力端子、73a,73b
は第2のフリップフロップ66を制御する制御信号を出
力する出力端子、74は信号入力端子71に入力された
クロックパルス信号を出力する信号出力端子である。
【0111】出力端子72aは第2の標本化回路64の
スイッチS1 を制御する信号を出力する。同様に、出力
端子72bはスイッチS2 を制御する信号を、出力端子
72cはスイッチS3 を制御する信号を、出力端子72
dはスイッチS4 を制御する信号をそれぞれ出力する。
また、出力端子73aは第2のフリップフロップ66の
マスターラッチを制御する信号を出力し、出力端子73
bは第2のフリップフロップ66のスレーブラッチを制
御する信号を出力する。出力端子73aから出力される
信号は、演算回路69にも供給されその動作を制御す
る。また、信号出力端子74から出力されたクロックパ
ルス信号は第1の標本化回路63に出力される。
【0112】図17は、図16に示した制御回路67の
入出力信号の変化並びに制御回路67によって制御され
る第2の標本化回路64及び第2のフリップフロップ6
6の動作を示すタイミングチャートである。第2の標本
化回路64は、スイッチS1の制御信号の立ち下がりの
タイミングにおいて入力信号を保持する。第2のフリッ
プフロップ66は、第2の標本化回路64の出力信号を
論理レベル“1”又は“0”で保持する。
【0113】制御回路68もまた、図16に示すような
回路によって構成される。制御回路68では、信号入力
端子71には回路Bから出力され第2の遅延回路62に
よって遅延された第2のクロックパルス信号61Bが入
力され、信号出力端子74から出力されたクロックパル
ス信号は第2の標本化回路64に出力される。端子72
a,72b,72c,72dからは第1の標本化回路6
3を制御する制御信号が出力され、端子73a,73b
からは第1のフリップフロップ65を制御する制御信号
が出力される。
【0114】次に、第1及び第2の遅延回路61,62
の内部構成について説明する。
【0115】図18は第1の遅延回路61の内部構成の
一例を示す回路図である。図18において、81は回路
Aから出力されたクロックパルス信号が入力される入力
端子、82は遅延された第2のクロックパルス信号61
Bを出力する出力端子、83は演算回路69から出力さ
れた第1の制御信号69Aが入力される制御信号入力端
子である。また、84a〜84hは直列接続されたイン
バータからなり遅延時間がそれぞれ異なるインバータ列
である。各インバータ列84a〜84hは入力端子81
と出力端子82との間に並列に接続されており、出力端
子82と各インバータ列84a〜84hとの間には、制
御信号入力端子83に入力される第1の制御信号69A
によって開閉が制御されるスイッチS1 〜S8 が配され
ている。
【0116】表2は、各インバータ列84a〜84hの
遅延時間の一例を示す表である。
【0117】
【表2】
【0118】表2に示すように、インバータ列84a〜
84hの遅延時間は0.4nsから1.8nsまで0.
2ns刻みに設定されている。入力端子81から出力端
子82までの信号経路をスイッチS1 〜S8 の開閉によ
って選択することにより、第1の遅延回路61における
遅延時間を0.4nsから1.8nsまで0.2ns刻
みに調整することが可能になる。例えば、スイッチS2
のみを閉状態にしたときは第1の遅延回路61における
遅延時間は0.6nsになる。
【0119】第2の遅延回路62もまた、図18に示す
ような回路によって構成される。
【0120】次に、演算回路69の内部構成及び動作に
ついて説明する。
【0121】図19は演算回路69の内部構成の一例を
示す回路図である。図19において、91aは第1のフ
リップフロップ65の出力データが入力される入力端
子、91bは第2のフリップフロップ66の出力データ
が入力される入力端子、92は制御回路67の端子73
aから出力された制御信号が入力される入力端子、93
aは第1の遅延回路61の遅延時間を設定する第1の制
御信号69Aを出力する出力端子、93bは第2の遅延
回路62の遅延時間を設定する第2の制御信号69Bを
出力する出力端子、94a,94bは論理ゲート、95
a,95bはフリップフロップ、96はフリップフロッ
プ95aの出力データを加算する一方フリップフロップ
95bの出力データを減算する4ビットカウンタ、97
は4ビットカウンタ96の計数データをデコードして第
1の遅延回路61の遅延時間を設定する第1の制御信号
69Aを生成するデコーダ、98は第2の遅延回路62
の遅延時間を設定する第2の制御信号69Bを記憶する
ROMである。
【0122】入力端子91aから入力される第1のフリ
ップフロップ65の出力データが“1”であり入力端子
91bから入力される第2のフリップフロップ66の出
力データが“0”であるとする(tA <tB )と、論理
ゲート94aの出力データは“1”になり、論理ゲート
94bの出力データは“0”になる。このとき、4ビッ
トカウンタ96は、入力端子92に入力された制御信号
の立ち下がりのタイミングで前回の出力データに1を加
算する。
【0123】一方、入力端子91aから入力される第1
のフリップフロップ65の出力データが“0”であり入
力端子91bから入力される第2のフリップフロップ6
6の出力データが“1”であるとする(tA >tB )
と、論理ゲート94aの出力データは“0”になり、論
理ゲート94bの出力データは“1”になる。このと
き、4ビットカウンタ96は、入力端子92に入力され
た制御信号の立ち下がりのタイミングで前回の出力デー
タから1を減算する。
【0124】デコーダ97は、4ビットカウンタ96の
出力データを8ビットの第1の制御信号69Aに変換す
る。表3は、4ビットカウンタ96の出力データと第1
の遅延回路61において選択されるスイッチとの関係を
示す表である。
【0125】
【表3】
【0126】例えば、4ビットカウンタ96の出力デー
タが“0100”又は“0101”であるとき、スイッ
チS3 が選択されるので第1の遅延回路61における遅
延時間は0.8nsになる。
【0127】一方、ROM98は、スイッチS4 が選択
されるような第2の制御信号69Bを記憶している。し
たがって、第2の遅延回路62における遅延時間は1.
0nsに固定される。
【0128】図20は、本応用例に係るスキュー調整回
路60の動作を示すタイミングチャートである。
【0129】回路Aから出力され第1の遅延回路61に
よって遅延された第1のクロックパルス信号61Aが立
ち上がったとき(時間tA )、第2の標本化回路64の
第1の回路は回路Bから出力された第2の遅延回路62
によって遅延された第2のクロックパルス信号61Bの
電位N1 を保持し増幅する。一方、第2のクロックパル
ス信号61Bが立ち上がったとき(時間tB )、第1の
標本化回路63の第1の回路は第1のクロックパルス信
号61Aの電位M1 を保持し増幅する。
【0130】第1のフリップフロップ65は、第2のク
ロックパルス信号61Bの時間tBの次の立上がり時に
第1の標本化回路63の第2の回路の出力信号を保持す
る。電位M1 が高電位であるので、第1のフリップフロ
ップ65の保持データは“1”になる。第2のフリップ
フロップ66は、第1のクロックパルス信号61Aの時
間tA の次の立上がり時に第2の標本化回路64の第2
の回路の出力信号を保持する。電位N1 が低電位である
ので、第2のフリップフロップ66の保持データは
“0”になる。
【0131】第1のフリップフロップ65の保持データ
が“1”であり第2のフリップフロップ66の保持デー
タが“0”であるので、演算回路69の4ビットカウン
タ96は出力データに1を加算する。この結果、演算回
路69は、遅延時間をより長く設定する第1の制御信号
69AD1 を第1の遅延回路61に出力する。これによ
り、第1のクロックパルス信号61Aはさらに遅延さ
れ、第2のクロックパルス信号61Bのタイミングに近
づく。
【0132】以上のような動作が繰り返されることによ
り、第1のクロックパルス信号61Aと第2のクロック
パルス信号61Bとの時間差が小さくなり、クロックス
キューの問題が解消される。
【0133】なお、本応用例では、第1のクロックパル
ス信号61Aの電位を第2のクロックパルス信号61B
の立ち上がりのタイミングにおいて標本化し、第2のク
ロックパルス信号61Bの電位を第1のクロックパルス
信号61Aの立ち上がりのタイミングにおいて標本化す
るものとしたが、それぞれ立ち下がりのタイミングにお
いて標本化してもよい。
【0134】なお、本応用例に係るスキュー調整回路に
おける標本化回路の機能は、前述した実施形態に係る時
間計数回路と同様に、標本化回路以外の回路を用いても
実現可能であり、例えば、図11(a)に示したような
ホールデット・カスケード回路を標本化回路の代わりに
用いても良い。
【0135】
【発明の効果】以上のように本発明によると、信号が一
の論理レベルから他の論理レベルに遷移している過程に
おいてこの信号の論理の判定を指示されても、信号の論
理を正確に判定することができる論理判定回路を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る時間計数回路の構成
図である。
【図2】(a)は本発明の一実施形態に係る時間計数回
路における標本化回路の構成例を示す回路図、(b)は
その動作図である。
【図3】図2に示す標本化回路における電圧の変化を示
すグラフであり、(a)は入力電圧Vin、(b)は容量
21の入力側の端子の電圧、(c)は容量21の出力側
の端子の電圧、(d)は出力電圧Vout を示す。
【図4】本発明の一実施形態に係る時間計数回路におけ
る標本化回路の動作を説明するための図であり、(a)
は各遅延回路の出力電圧の変化を表すグラフ、(b)は
各標本化回路の出力電圧の変化を表すグラフである。
【図5】(a)は本発明の一実施形態に係る時間計数回
路における標本化回路の他の構成例を示す回路図、
(b)はその動作図である。
【図6】スイッチ信号生成回路の内部構成を示す回路図
である。
【図7】図6に示すスイッチ信号生成回路から出力され
る信号、及びこのスイッチ信号生成回路によって制御さ
れる標本化回路及びフリップフロップの動作を示すタイ
ミング図である。
【図8】CMOSインバータを用いた場合の標本化回路
の回路図である。
【図9】CMOSインバータの特性を示すグラフであ
る。
【図10】CMOSインバータの特性を示すグラフであ
る。
【図11】(a)はホールデット・カスケード回路の回
路図であり、(b)はその動作図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る時間計数回路にフ
ェーズ・ロック・ループ(PLL)を用いた場合の構成
図である。
【図13】PLLを用いた時間計数回路における遅延回
路を示す図であり、(a)は1段あたりの遅延回路、
(b)は(a)に示す遅延回路のトランジスタレベルの
回路図である。
【図14】本発明の応用例に係るスキュー調整回路の構
成を示すブロック図である。
【図15】回路A及び回路Bから出力されたクロックパ
ルス信号の立上がり時の時間変化を示すグラフであり、
(a)は回路Aから出力されたクロックパルス信号が回
路Bから出力されたクロックパルス信号よりも進んでい
る場合、(b)は回路Aから出力されたクロックパルス
信号が回路Bから出力されたクロックパルス信号よりも
遅れている場合を示す。
【図16】本発明の応用例に係るスキュー調整回路にお
ける制御回路の内部構成の一例を示す回路図である。
【図17】図16に示す制御回路の入出力信号の変化、
及びこの制御回路によって制御される標本化回路及びフ
リップフロップの動作を示すタイミング図である。
【図18】本発明の応用例に係るスキュー調整回路にお
ける遅延回路の内部構成の一例を示す回路図である。
【図19】本発明の応用例に係るスキュー調整回路にお
ける演算回路の内部構成の一例を示す回路図である。
【図20】本発明の応用例に係るスキュー調整回路の全
体の動作を示すタイミング図である。
【図21】従来の時間計数回路の構成図である。
【図22】従来の時間計数回路における問題を説明する
ための図であり、各遅延回路の出力電圧の変化を表すグ
ラフである。
【図23】従来の時間計数回路における問題を説明する
ための図であり、(a)は各遅延回路の出力電圧の変化
を表すグラフ、(b)は時間コードを示すグラフであ
る。
【符号の説明】
11 遅延回路リング 12 スイッチ信号生成回路 12a 第1のスイッチ信号 12b 第2のスイッチ信号 13 標本化回路列(変換手段) 13a 標本化回路(変換回路) 14 保持回路列 14a フリップフロップ(保持回路) 15 演算回路 16a カウンタ 16b カウンタ出力保持回路 17 位相比較器 18 ループフィルタ 21 容量 22 反転増幅回路 31 第1の容量 32 第1の反転増幅回路 33 第2の容量 34 第2の反転増幅回路 41、42a、42b、44b、44a PMOS 43a、43b、45a、45b NMOS 51 遅延回路リング 54 保持回路列 55 演算回路 56a カウンタ 56b カウンタ出力保持回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号の論理を判定する論理判定回路であ
    って、 信号の論理の判定を指示されたとき、指示されたタイミ
    ングにおける前記信号の電位と第1の所定電位との差電
    圧を増幅し、増幅された差電圧を第2の所定電位を基準
    として出力する変換回路を備え、 前記変換回路の出力電位を基にして前記信号の論理を判
    定することを特徴とする論理判定回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の論理判定回路において、 前記変換回路の出力電位を入力とし、入力した電位を論
    理レベル信号に変換して出力する保持回路を備えている
    ことを特徴とする論理判定回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の論理判定回路において、 前記変換回路は、 信号の論理の判定を指示されないときは第2の所定電位
    を出力しており、信号の論理の判定を指示されると、指
    示されたタイミングにおいて前記信号を標本化し、標本
    化された信号の電位と第1の所定電位との差電圧を増幅
    すると共に増幅された差電圧を前記第2の所定電位に印
    加して出力する標本化回路であることを特徴とする論理
    判定回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の論理判定回路において、 前記標本化回路は、 外部から信号が入力される外部入力端子と、 前記外部入力端子からの信号を入力とする第1の回路
    と、 前記第1の回路から出力される信号を入力とする第2の
    回路と、 前記外部入力端子と前記第1の回路の入力端子との間に
    設けられ、前記外部入力端子と前記第1の回路の入力端
    子とを接続する導通状態と前記外部入力端子と前記第1
    の回路の入力端子とを切り離す非導通状態とのいずれか
    一方に設定される第1のスイッチ手段と、 前記第1の回路の入力端子と前記第2の回路の出力端子
    との間に設けられ、前記第1の回路の入力端子と前記第
    2の回路の出力端子とを接続する導通状態と前記第1の
    回路の入力端子と前記第2の回路の出力端子とを切り離
    す非導通状態とのいずれか一方に設定される第2のスイ
    ッチ手段とを備えており、 前記第1の回路は、 一の端子が前記第1の回路の入力端子に接続された第1
    の容量と、 前記第1の容量の他の端子における電圧を反転増幅して
    前記第1の回路の出力端子に出力する第1の反転増幅回
    路と、 前記第1の反転増幅回路の入力端子と出力端子との間に
    設けられ、前記第1の反転増幅回路の入力端子と出力端
    子とを接続する導通状態と前記第1の反転増幅回路の入
    力端子と出力端子とを切り離す非導通状態とのいずれか
    一方に設定される第3のスイッチ手段とを備えており、 前記第2の回路は、 一の端子が前記第2の回路の入力端子に接続された第2
    の容量と、 前記第2の容量の他の端子における電圧を反転増幅して
    前記第2の回路の出力端子に出力する第2の反転増幅回
    路と、 前記第2の反転増幅回路の入力端子と出力端子との間に
    設けられ、前記第2の反転増幅回路の入力端子と出力端
    子とを接続する導通状態と前記第2の反転増幅回路の入
    力端子と出力端子とを切り離す非導通状態とのいずれか
    一方に設定される第4のスイッチ手段とを備えており、 信号の論理判定を指示されないときは、前記第1のスイ
    ッチ手段及び第3のスイッチ手段は導通状態であると共
    に前記第2のスイッチ手段及び第4のスイッチ手段は非
    導通状態であり、 信号の論理判定を指示されると、一旦、前記第1のスイ
    ッチ手段及び第3のスイッチ手段は非導通状態となると
    共に前記第2のスイッチ手段及び第4のスイッチ手段は
    導通状態となった後、再び、前記第1のスイッチ手段及
    び第3のスイッチ手段は導通状態となると共に前記第2
    のスイッチ手段及び第4のスイッチ手段は非導通状態と
    なることを特徴とする論理判定回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の論理判定回路において、 前記変換回路は、 信号の論理の判定を指示されないときは第2の所定電位
    を出力しており、信号の論理の判定を指示されると、指
    示されたタイミングにおける前記信号の電位と第1の所
    定電位との差電圧を増幅すると共に増幅された差電圧を
    前記第2の所定電位に印加して出力するホールデット・
    カスケード回路であることを特徴とする論理判定回路。
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