JPH05259896A - 自動位相制御回路 - Google Patents

自動位相制御回路

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Publication number
JPH05259896A
JPH05259896A JP4053565A JP5356592A JPH05259896A JP H05259896 A JPH05259896 A JP H05259896A JP 4053565 A JP4053565 A JP 4053565A JP 5356592 A JP5356592 A JP 5356592A JP H05259896 A JPH05259896 A JP H05259896A
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JP
Japan
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clock
data
flip
phase
flop
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Application number
JP4053565A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hamano
濱野  宏
Izumi Amamiya
泉美 雨宮
Yoshinori Nishizawa
義徳 西澤
Katsuya Yamashita
勝也 山下
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は自動位相制御回路に関し、高速動作
を行うことができる構成の簡単な、そしてIC化に適し
た自動位相制御回路を提供することを目的としている。 【構成】 第1のフリップフロップ1のデータ入力にデ
ータを、クロック入力にクロックを入力してデータをク
ロックでラッチして識別する回路において、クロックを
位相制御回路2を介して前記フリップフロップ1のクロ
ック入力に入れるようにし、該位相制御回路2からのク
ロック出力をそのデータ入力に、データをそのクロック
入力に受ける第2のフリップフロップ3よりなる位相検
出回路10を設け、該第2のフリップフロップ3の出力
を前記位相制御回路2に制御信号として与え、前記第1
のフリップフロップ1に入るデータとクロックの位相関
係を最適な位置に調整するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動位相制御回路に関
し、更に詳しくはフリップフロップ回路に入力されるデ
ータとクロックの位相を最適な位置に自動的に揃えるこ
とができるようにした自動利得制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図18は光通信システムに用いる光受信
機の従来の構成例を示すブロック図である。図におい
て、1は光電変換回路で入力光信号(ディジタル信号)
を電気信号に変換する。該光電変換回路1の出力はアン
プ2で増幅され、等化器3で信号波形の整形処理等が行
われる。等化器3の出力はデータ識別回路としてのサン
プリング回路4に入る。
【0003】該サンプリング回路4はスイッチSWで構
成されており、クロックによりオンオフされる。クロッ
クはクロック抽出回路5で抽出され(クロック自己抽
出)SWに与えられる。該クロック抽出回路5は、アン
プ2と接続され、アンプ2の出力からクロック成分のみ
を抽出する。クロックは、等化器3の出力にデータが確
立された時点に合わせてSWをオンにするようになって
いる。このようにして、光受信機で光信号から“0”,
“1”の電気信号を再生している。
【0004】サンプリング回路4で抽出されたデータ
は、トランスミッタ10に入り、光信号として伝送され
る。該トランスミッタ10は、ドライバ6と電光変換回
路7から構成されている。つまり、サンプリング回路4
の出力データはドライバ6に入り、該ドライバ6は入力
信号に応じて電光変換回路7を駆動する。そして、該電
光変換回路7から光信号が送出される。
【0005】コンピュータ間やコンピュータ内部のデー
タ伝送を光を用いて行う、所謂光クロスコネクトシステ
ムや、装置内部でのボード間接続等、短距離光通信の場
合では、タイミング自己抽出ではなく外部からクロック
信号を与えられる場合もあるが、いずれにしても、クロ
ックの周波数は、入力データ信号のビット周波数と一致
しており、サンプリング回路(データ識別回路)4での
データ信号とクロックとの位相関係が最適に設定されて
おれば正常な識別/再生動作が可能である。
【0006】図19はデータ信号とクロックとの位相関
係を示す図である。(a)はデータ信号、(b)はクロ
ックである。図に示すように、信号線上にデータD0,
D1,…が確立された時点で(b)に示すようにクロッ
クを発生させ、データを取り込むようにする。これによ
り、正常なデータの識別/再生動作が可能となる。
【0007】しかしながら、実際のシステムでは、周囲
の温度変化や電源電圧の変動等の原因により、各回路の
特性が微妙に変化し、データ信号とクロックとの位相関
係が最適点からずれてしまい、正常な識別動作ができな
くなるという状況が発生する。特に、取り扱う信号速度
が高速になる程、そのタイムスロットは短くなり、わず
かな位相変動が発生しても、正常な識別ができなくなる
可能性が高くなってくる。また、外部からクロックが与
えられる場合は、データとクロックの位相関係が予め設
定されていない場合もある。
【0008】そこで、このデータ信号とクロックとの位
相関係を回路により自動的に判別し、データ信号又はク
ロックのどちらか、又は双方の位相を常に制御してやる
ことにより、識別回路での最適な位相関係を保持して、
正常な識別動作を確保する構成が重要となってくる。
【0009】図20,図21は従来より提案されている
自動位相制御回路の構成例を示すブロック図である。図
20に示す回路例(IEEE Transaction
son Electron Devices VOL.
ED−32,NO.12Dec.1985 “A Se
lf Correcting Clock Recov
ery Circuit” Hogge PP2704
−2706)は、2個のDタイプフリップフロップU
1,U4と2個のエクスクルーシブオアゲートU2,U
3を用いた構成である。データはU1のD入力に入り、
その出力はU4のD入力に入る。U1の入出力は、U2
に入り、U4の入出力はU3に入る。そして、これらU
2,U3の出力はコンパレータU5に入っている。
【0010】コンパレータU5の出力は電圧制御発振器
(VCO)U6に入る。該電圧制御発振器U6はクロッ
ク発生器として機能しており、該U6の出力クロックは
ゲートU7に入っている。該U7の出力はU1のクロッ
ク入力に、U7の反転信号はU4のクロック入力に入っ
ている。
【0011】このように構成された回路において、2個
のフリップフロップU1,U4の入力クロックの位相を
反転しておくと、U1,U4の前後のデータ信号は18
0°位相がずれたものとなる。この位相情報をエクスク
ルーシブオアゲートU2,U3で検出し、コンパレータ
U5に入力する。コンパレータU5により制御される電
圧制御発振器U6によるフィードバックにより、コンパ
レータU5の2つの入力が等しくなるように制御される
ので、エクスクルーシブオアゲートU2の出力がエクス
クルーシブオアゲートU3の出力と等しくなる。
【0012】即ち、フリップフロップU1の入出力のデ
ータ信号の位相関係も、フリップフロップU4と同様に
なり、入力データ信号の腹(データが一番判別しやすい
位置)にクロックの識別ポイントがくるように、常に制
御されることになる。
【0013】図21は基本的にPLLを用いた構成であ
る(GaAs IC Symposium−(PP57
−58) A 2.5Gb/s GaAs Clock
and Data Regenerator IC
Ransijn and O’Connor)。入力デ
ータはアンプU10で増幅された後、Dタイプフリップ
フロップU11に入り、クロックでラッチされる。ここ
で、このフリップフロップU11に入るクロックの位相
をデータの位相に対して最適化するために、以下に示す
ようなPLL回路が用いられる。
【0014】U10の出力は分周回路U12に入って1
/2に分周され、エクスクルーシブオアゲートU13に
入る。該U13の他方の入力にはU10の出力がそのま
ま入っている。U13の出力は、2個の位相検出回路U
14,U15に入る。U14の出力は90°位相制御回
路U16に入り、該位相制御回路U16の出力は演算器
U17の一方の入力に入る。
【0015】位相検出回路U15の出力は、演算器U1
7の他方の入力に入る。演算器U17の出力はローパス
フィルタU18に入る。そして、該U18の出力が電圧
制御信号として電圧制御発振器(VCO)U19に入
る。該VCOはそれぞれ90°位相がずれたクロックを
位相検出回路U14,U15に与える。U11の出力を
受けるバッファU20からデータが出力され、VCOU
19の0°出力を受けるバッファU21からクロックが
出力される。
【0016】このように構成された回路において、位相
検出回路U14とU15の出力が演算器U17により演
算され、該演算器U17の出力が所定の値となるように
VCOU19が制御される。この結果、図に示す回路は
位相比較による制御となるため、最終的にはフリップフ
ロップU11に入力されるデータとVCOから出力され
るクロックとは一定の位相関係になる。この結果、常に
正常に識別されたデータがフリップフロップU11から
出力されることになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図20に示す回路の場
合、エクスクルーシブオアゲートU2,U3の高速動作
が問題となる。エクスクルーシブオアゲートの出力は、
最大でもタイムスロットの半分のパルスである。またエ
クスクルーシブオアゲートU2の2つの入力の位相関係
は、最初は任意に与えられるため、エクスクルーシブオ
ア出力は非常に狭いパルスとなる。エクスクルーシブオ
アの高速特性はデバイスの特性以上に期待できないた
め、高速システムにおいては、エクスクルーシブオア回
路の動作不良により誤動作や回路の不安定,誤差の多い
制御,動作引き込み領域の局所化,マーク率変動時の誤
動作等、満足な特性が得られない。従って、更に高速動
作に対応できる自動位相制御回路が必要となる。
【0018】図21に示す回路の場合も同様であり、位
相検出回路U14,U15の高速特性が問題となる。ま
た、PLLの構成の場合、VCOの安定度を確保するた
め水晶発振器を用いる必要がある等、構成上も複雑な回
路となる。
【0019】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、高速動作を行うことができる構成の簡単
な、そして近年の電子回路のIC化の発展に伴い、IC
化に適した構成の自動位相制御回路を提供することを目
的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の原理
ブロック図、図2は第2の発明の原理ブロック図、図3
は第3の発明の原理ブロック図、図4は第4の発明の原
理ブロック図である。
【0021】図1において、1はデータ識別回路として
機能する第1のフリップフロップである。そして、該第
1のフリップフロップ1のデータ入力Dにデータを、ク
ロック入力Cにクロックを入力してデータをクロックで
ラッチする回路となっている。2はクロック入力を受け
てその位相を変化させる位相制御回路であり、該位相制
御回路2の出力をクロックとして前記フリップフロップ
1のクロック入力Cに入れるようになっている。10は
該位相制御回路2からのクロック出力をそのデータ入力
Dに、データをそのクロック入力Cに受ける第2のフリ
ップフロップ3よりなる位相検出回路である。そして、
該第2のフリップフロップ3の出力が前記位相制御回路
2に制御信号として入っている。
【0022】図2において、図1と同一のものは、同一
の符号を付して示す。図において、1はデータ識別回路
として機能する第1のフリップフロップである。そし
て、該第1のフリップフロップ1のデータ入力Dにデー
タを、クロック入力Cにクロックを入力してデータをク
ロックでラッチする回路となっている。2はデータ入力
を受けてその位相を変化させる位相制御回路であり、該
位相制御回路2の出力をデータとして前記フリップフロ
ップ1のデータ入力Dに入れるようになっている。10
はクロックをそのデータ入力Dに、位相制御回路2から
のデータ出力をそのクロック入力Cに受ける第2のフリ
ップフロップ3よりなる位相検出回路である。そして、
該第2のフリップフロップ3の出力が前記位相制御回路
2に制御信号として入っている。
【0023】図3において、図1と同一のものは、同一
の符号を付して示す。図において、1はデータ識別回路
として機能する第1のフリップフロップである。そし
て、該第1のフリップフロップ1のデータ入力Dにデー
タを、クロック入力Cにクロックを入力してデータをク
ロックでラッチする回路となっている。4はクロック発
生器として機能する電圧制御発振器(VCO)で、該V
COの出力がクロックとして前記第1のフリップフロッ
プ1のクロック入力に与えられている。10は前記電圧
制御発振器4からのクロック出力をそのデータ入力D
に、データをそのクロック入力Cに受ける第2のフリッ
プフロップ3よりなる位相検出回路である。そして、該
第2のフリップフロップ3の出力が前記電圧制御発振器
4に制御信号として入っている。
【0024】図4において、図1と同一のものは同一の
符号を付して示す。図において、1はデータ識別回路と
して機能する第1のフリップフロップである。そして、
該第1のフリップフロップ1のデータ入力Dにデータ
を、クロック入力Cにクロックを入力してデータをクロ
ックでラッチする回路となっている。2はクロックを受
ける位相制御回路であり、該位相制御回路2の出力が前
記フリップフロップ1のクロック入力Cに与えられてい
る。10Aは位相制御回路2からのクロック出力をその
データ入力に、データをそのクロック入力に受ける第2
のフリップフロップ3Aよりなる第1の位相検出回路、
10Bは前記位相制御回路2からのクロック出力をその
データ入力に、データをインバータ5で反転した反転信
号をそのクロック入力に受ける第3のフリップフロップ
3Bよりなる第2の位相検出回路である。6は第1の位
相検出回路10Aの出力と第2の位相検出回路10Bの
反転出力を受ける差動アンプで、その出力が前記位相制
御回路2に制御信号として与えられている。
【0025】
【作用】(第1の発明)図5は位相検出用フリップフロ
ップ3の動作を示すタイムチャートで、データ入力端子
Dにクロックを、クロック入力端子Cにデータを入力し
た時の入出力波形を示している。この回路では、データ
信号の立ち上がり(通常はデータの変化点)でクロック
が“0”か“1”のいずれかを識別して出力する構成と
なる。
【0026】ここで、クロック周波数がデータ信号のビ
ット周波数と等しく設定されていれば、その出力は
“1”又は“0”に常に固定した出力となる。図の例で
は、(a)に示すクロックと(b)に示すデータとが図
に示すような関係にある場合には、フリップフロップ出
力は(c)に示すように常に“0”となる。これに対
し、(d)に示すクロックと(e)に示すデータとが図
に示すような関係にある場合には、フリップフロップ出
力は(f)に示すように常に“1”となる。即ち、フリ
ップフロップ3の出力が“0”から“1”に(又は
“1”から“0”に)切り替わる点では、データ信号の
立ち上がり点とクロックの立ち上がり点(又はデータ信
号の立ち下がり点とクロックの立ち上がり点)とが一致
した状態になっていることが分かる。
【0027】そこで、位相制御回路2は、例えば位相検
出用フリップフロップ3の出力が“1”(“0”)の時
にはクロックの位相をデータ信号に対して相対的に遅ら
せる方向に制御し、位相検出用フリップフロップ3の出
力が“0”(“1”)の時にはクロックの位相をデータ
信号に対して相対的に進ませる方向にクロックの位相を
制御してやるようにする。このように制御してやれば、
クロックの立ち上がり点(通常はデータの変化点)とデ
ータ信号の立ち上がり点(通常はデータの変化点)とを
一致させるようにすることができる。クロックの立ち上
がり点(立ち下がり点)とデータ信号の立ち上がり点
(立ち下がり点)とを一致させることができれば、クロ
ックの方をデータ信号より一定期間遅らせたり、反転さ
せることは技術的に容易であるので、データ識別用の第
1のフリップフロップ1による確実なデータ識別が可能
となる。 (第2の発明)この場合は、第1の発明と異なり、位相
制御する対象がクロックではなく、データ信号となった
だけで、基本的な動作は同じである。つまり、位相制御
回路2で例えば位相検出用フリップフロップ3の出力が
“1”(“0”)の時にはクロックの位相をデータ信号
に対して相対的に遅らせる方向に制御し、位相検出用フ
リップフロップ3の出力が“0”(“1”)の時にはク
ロックの位相をデータ信号に対して相対的に進ませる方
向にデータの位相を制御してやるようにする。このよう
に制御してやれば、クロックの立ち上がり点(立ち下が
り点)とデータ信号の立ち上がり点(通常はデータの変
化点)とを一致させるようにすることができる。 (第3の発明)この場合には、クロック発生器として電
圧制御発振器(VCO)4を用い、位相検出用フリップ
フロップ3の出力で該VCO4の出力クロックの位相を
制御する。そして、データ識別用フリップフロップ1に
入るデータ信号の立ち上がり点(通常はデータの変化
点)とクロックの立ち上がり点(通常はデータの変化
点)とを一致させることができる。 (第4の発明)この発明は、位相検出回路を10Aと1
0Bの2個設けている。そして、データ信号の立ち上が
り点と立ち下がり点の両方でそれぞれクロックの位相を
検出し、位相検出回路10Aの出力と10Bの反転出力
とが等しくなるように位相制御回路2でクロックの位相
制御を行う。この結果、データ識別用フリップフロップ
1に入るデータ信号の立ち上がり点及び立ち下がり点と
クロック(位相制御回路2の出力)の立ち上がり点(立
ち下がり点)とを一致させることができる。このような
構成をとると、クロック又はデータの波形が立ち上がり
と立ち下がりで著しく異なっているような場合にも、デ
ータ信号とクロックとの位相関係を最適値に合わせるこ
とができる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図6は第1の発明の一実施例を示す構成ブ
ロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付
して示す。図の位相検出回路10において、11は低周
波発振器、12は該低周波発振器出力と位相制御回路2
の出力とを重畳させる重畳器、13は第2のフリップフ
ロップ3の出力を受けて高周波成分を除去するローパス
フィルタである。該ローパスフィルタ13のカットオフ
周波数は、低周波発振器11の変調周波数よりも低く設
定される。
【0029】7は該ローパスフィルタ13の出力を受け
るアンプで、その出力は位相制御回路2に制御信号とし
て与えられている。なお、第1及び第2のフリップフロ
ップ1,3としては例えばDタイプのフリップフロップ
が用いられる(以下の実施例においても同様である)。
このように構成された回路の動作を説明すれば、以下の
とおりである。
【0030】位相検出回路にDタイプのようなフリップ
フロップ3を用いると、クロックの入力に対して非常に
感度の高い位相検出特性を示す。図7はデータ信号入力
に対する位相検出回路出力の変化を示す図である。Dタ
イプフリップフロップの識別不確定幅にもよるが、実際
の構成においてもクロックの立ち上がり又は立ち下がり
点において、出力は(a)に示すようにほとんど不連続
に切り替わるような特性を示す。
【0031】この検出出力を用いてクロック等に位相制
御のフィードバックをかけて、データ信号とクロックと
の位相を合致させようとすると、位相検出出力の不連続
点の前後で制御が不安定になる可能性がある。これを防
ぐため、フィードバック利得とフィードバック時定数を
非常に高くとると安定の方向に向かうと考えられるが、
実際にはあまり現実的とはいえず、また何らかの外乱要
因(電源変動や温度変動等)に対して発振等不安定な動
作に陥りやすい。
【0032】そこで、データ信号又はクロックのいずれ
かに微小な低周波信号を重畳して変調をかけることによ
り、識別特性をある程度連続的に変化させるようにし、
フィードバックをかけた時の安定性を確保することが可
能となる。この場合、重畳する低周波信号は、(b)に
示すような三角波や(c)に示すような正弦波等の時間
軸上で連続的に変化する波形である必要があり、方形波
等の不連続なものでは位相検出誤差を大きくしてしまう
おそれがある。
【0033】また、重畳周波数は、フィードバック時定
数(フィードバックに挿入したローパスフィルタ13の
時定数等)と比較して十分大きな周波数でなければなら
ない。もちろん、実際の識別回路で用いるデータ信号や
クロックに低周波重畳しないように用いることはいうま
でもない。
【0034】図(b)と図(c)を見ると分かるよう
に、クロックに低周波の三角波や正弦波を重畳すること
により、位相検出出力(フリップフロップ3の出力)は
変化点で連続的に変化していることが分かる。このよう
な変化点で連続的に変化する信号を位相制御回路2に制
御信号として与えてやれば、フィードバックは安定し、
安定な位相調整動作が可能となる。
【0035】図6に示す実施例回路は、このような点に
鑑みてなされたものであって、位相制御回路2から出力
されるクロック出力に重畳器12で低周波発振器11か
らの三角波又は正弦波を重畳させてやり、フリップフロ
ップ3の出力変化を連続的に変化するようにしたもので
ある。更に、ローパスフィルタ12で高周波成分を除去
してアンプ7を介して位相制御回路2に制御信号として
与えてやることにより、データ識別用フリップフロップ
1に入るデータ信号とクロックとの位相関係を安定な位
置に設定することが可能となる。
【0036】位相制御回路2の構成としては、例えばデ
ータ信号の位相制御用としては、可変長同軸管をモータ
を用いて伸長収縮させる構成や、データ遅延回路を用い
て集積回路化する構成等が考えられる。また、光信号デ
ータの位相を光の空間長を変えて制御する(ファイバを
切断しておき、その端面を対向させ、その間隔を制御す
る)等の方法が考えられる。クロックの位相制御用とし
ては、上記デバイスの他、マイクロ波用フェーズシフタ
等、各種の位相制御回路で電圧にて位相制御する構成等
を用いることができる。
【0037】次に、重畳器12の動作について説明す
る。低周波重畳の方法としては、電圧で制御できる位相
制御回路を用いて、制御入力に三角波や正弦波を入力し
てやればよいわけであるが、その他に簡単な方法とし
て、データ信号又はクロックの立ち上がり,立ち下がり
時間を利用してそのまま低周波電圧を重畳することによ
り、位相重畳に変換してやる方法もある。
【0038】図8は第2の発明の一実施例を示す構成ブ
ロック図である。図2,図6と同一のものは同一の符号
を付して示す。この実施例は、位相制御回路2をデータ
信号ラインに挿入し、位相検出回路10出力で該位相制
御回路2を制御するようにしたものである。位相検出回
路10の構成は、図6のそれと全く同一である。この回
路も回路動作の安定化のために、低周波発振器11の出
力をクロックに重畳させて変調をかけ、位相検出用フリ
ップフロップ3の出力を連続的に変化させるようにした
ものである。
【0039】図9は第3の発明の一実施例を示す構成ブ
ロック図である。図3,図6と同一のものは、同一の符
号を付して示す。この実施例は、図6,図8に示した実
施例と同様の構成を持つ位相検出回路10の出力をアン
プ7を介して電圧制御発振器4に制御信号として与える
ようにしたものである。この実施例では、クロックを内
部のVCO4から発生するようにした点で図6,図8に
示す実施例と異なっているが、位相検出回路10による
回路安定化機能は同じである。即ち、回路動作の安定化
のために、低周波発振器11の出力をクロックに重畳さ
せ、位相検出用フリップフロップ3の出力を連続的に変
化させるようにしている。
【0040】図10は第4の発明の一実施例を示す構成
ブロック図である。図4,図6と同一のものは同一の符
号を付して示す。図に示す実施例は、第1及び第2の位
相検出回路10A,10Bの内部に重畳器12A,12
Bとローパスフィルタ13A,13Bをそれぞれ設けて
いる。そして、重畳器12A,12Bには共通の低周波
発振器11から低周波を印加している。図の実施例で
は、この低周波発振器11を第2の位相検出回路10B
側に設けているが、第1の位相検出回路10A側に設け
てもよいし、また別々に設けてもよいことはいうまでも
ない。この回路も、第1及び第2の位相検出回路10
A,10Bの回路安定化機能は同じである。即ち、回路
動作の安定化のために、低周波発振器11の出力をクロ
ックに重畳させ、位相検出用フリップフロップ3A,3
Bの出力を連続的に変化させるようにしている。
【0041】以上、説明した第1から第4の実施例にお
いて、本発明はIC化に適した回路を構成要素として用
いているので、回路全体もIC化に適したものとなって
いる。
【0042】図11は本発明の一実施例を示す構成ブロ
ック図で、本発明を光受信機に適用した例を示してい
る。図6と同一のものは、同一の符号を付して示す。図
において、非線形抽出部21,SAWフィルタ22及び
リミタアンプ23はクロック抽出回路20を構成してい
る。光伝送によるNRZ伝送方式による場合、伝送側で
クロックに同期したデータのみ送信してくるので、受信
したデータからクロックを抽出する必要がある。
【0043】そこで、非線形抽出部21で受信データを
微分してクロック周波数成分を生成し、SAWフィルタ
22によりクロック周波数成分のみ通過させ、続くリミ
タアンプ23により一定振幅のクロックに波形整形して
いる。そして、波形整形したクロックをデータ識別用フ
リップフロップ1及び位相検出用フリップフロップ3に
与えている。
【0044】図の実施例では、位相制御回路2をクロッ
ク抽出回路20の前に配置しているが、本発明はこれに
限るものではない。SAWフィルタ22の前後,リミタ
アンプ23の後等クロック抽出回路20のどの位置に配
置してもよい。また、帯域通過フィルタとしてのSAW
フィルタ22の代わりに、誘電体共振器を用いて帯域通
過フィルタを実現してもよい。
【0045】図12は本発明の他の実施例を示す構成ブ
ロック図で、光受信機の構成例を示している。図11と
同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す実施
例は、クロック抽出回路にPLLを用いたものである。
図において、20はクロック抽出回路であり、非線形抽
出部21とPLL抽出回路24より構成されている。図
ではクロック抽出回路20の後に位相制御回路2が配置
されているが、クロック抽出回路20の前に配置しても
よい。
【0046】このように構成された回路において、非線
形抽出部21で受信データを微分してクロック周波数成
分を生成し、続くPLL抽出回路24でクロックを抽出
し、安定に出力する。そして、該PLL回路24の出力
クロックをデータ識別用フリップフロップ1及び位相検
出用フリップフロップ3に与えている。その他の回路の
動作は、図11の実施例と同じである。
【0047】図13は本発明の他の実施例を示す構成ブ
ロック図である。図8,図10と同一のものは、同一の
符号を付して示す。この実施例は、データ1及びデータ
2よりなる2個のデータに対して1個の基準クロックを
用い、本発明を用いて2個のデータを基準クロックに対
して相対的に同じ位相関係になるように、制御するよう
にしたものである。
【0048】図において、10Aはデータ1に対する位
相検出を行う第1の位相検出回路、10Bはデータ2に
対する位相検出を行う第2の位相検出回路である。2A
は第1のデータ1に対する位相制御回路、2Bは第2の
データ2に対する位相制御回路である。これら位相制御
回路2A,2Bにはそれぞれデータ1,データ2信号が
入力されている。1Aは位相制御回路2Aの出力を受け
るデータ識別用のフリップフロップ、1Bは位相制御回
路2Bの出力を受けるデータ識別用のフリップフロップ
である。
【0049】位相制御回路2Aは第1の位相検出回路1
0Aにより位相制御信号を受け、位相制御回路2Bは第
2の位相検出回路10Bにより位相制御信号を受けてい
る。クロックは第1の位相検出回路10Aの重畳器12
A及び第2の位相検出回路10Bの重畳器12Bに直接
入ると共に、それぞれのデータ識別用フリップフロップ
1A,1Bにクロック信号として入っている。低周波発
振器11は、第2の位相検出回路10B内に設けられ
て、自回路内の重畳器12Bに入ると共に、第1の位相
検出回路10A内の重畳器12Aにも入っている。
【0050】このように構成された回路において、第1
の位相検出回路10Aと位相制御回路2Aとで、データ
識別用フリップフロップ1Aのデータとクロックの位相
が一致するように動作し、一方、第2の位相検出回路1
0Bと位相制御回路2Bとで、データ識別用フリップフ
ロップ1Bのデータとクロックの位相が一致するように
動作する。この結果、データ1とデータ2はクロックに
対して相対的に同じ位相関係になる。
【0051】このような回路は、どのような用途がある
かについて説明する。図14は2つのデータのマルチプ
レクスシステムの概念図である。2つのシステムからの
信号(例えば2.5Gb/s)を時分割多重する場合
(即ち5Gb/sの信号に変換する場合)、その2つの
信号データの位相を位相制御装置30で一致させてか
ら、続くマルチプレクサ31で多重化してやる必要があ
る。それを、本発明の自動位相制御回路を用いることに
より、2個のデータ1,データ2の位相を一致させるこ
とができる。つまり、図の位相制御装置30に、本発明
の自動位相制御回路を用いるのである。
【0052】以上の説明では、2個のデータを位相調整
する場合について説明した。しかしながら、本発明を用
いれば図15に示すように複数のパラレルデータが入力
される場合にも(このような場合は、高速コンピュータ
内部の光コネクトシステム等で用いられる)、位相制御
装置32として本発明の自動位相制御回路を用いること
により、1個のクロックを基準クロックとしてこのクロ
ックに対してそれぞれのデータの位相を相対的に同じ位
相関係になるように調整することができる。
【0053】図16はロジック回路システムの概念図で
ある。ロジックデータ処理回路40にはデータとクロッ
クが入力され、その内部でクロックをタイミング信号と
して用いて所定の処理が実行される。このロジックデー
タ処理回路40での処理結果を、フリップフロップ41
でクロックを用いてラッチすることを考える。
【0054】ロジックデータ処理回路40において、多
重回路等の処理が行われる場合、任意の信号速度に対応
できるような構成にすることが望ましい。そこで、最終
段のDタイプフリップフロップ41での多重データ信号
のクロックによる打ち抜きにおいて、ロジックデータ処
理回路40の遅延時間(位相φ1)とクロックの遅延時
間(位相φ2)とを合致させなければならない。
【0055】若し、この遅延時間差が大きいと、ある特
定のデータ速度においては、フリップフロップ41でデ
ータをラッチすることができなくなり、また、素子のば
らつきや温度,電源変動によっては所望のデータ速度で
も動作不良となる可能性がある。これを補償するため、
内部に遅延回路を設けて、遅延時間差をなくしてやるよ
うにすることが考えられる。
【0056】遅延時間差が非常に大きい場合、回路中に
多段の遅延回路等を設けなければならないことが多く、
消費電力やチップサイズの増大,温度/電源変動による
誤動作等問題が多い。
【0057】これに対し、図17に示すように本発明の
自動位相制御回路を導入すれば、任意のどの信号速度に
おいても、Dタイプフリップフロップでのデータ信号と
クロックとの位相関係を最適に保つことが可能となる。
図において、図6,図16と同一のものは、同一の符号
を付して示す。図のロジックデータ処理回路40に入る
クロックは位相制御回路2にも入っている。そして、こ
の位相制御回路2の出力が前記フリップフロップ41
(データ識別用の第1のフリップフロップとして機能す
る)のラッチクロックとして入力され、更に重畳器12
にも入っている。
【0058】位相検出回路10の構成は、図6と全く同
一であり、低周波発振器11からの低周波をクロックに
重畳してやり、この重畳したクロックを位相検出用フリ
ップフロップ3(第2のフリップフロップ)のデータ入
力Dに入力している。一方、ロジックデータ処理回路4
0の出力は、該フリップフロップ3のクロック入力Cに
入力されている。フリップフロップ3の出力はローパス
フィルタ13を経てアンプ7に入り、該アンプ7から位
相制御回路2に制御信号として入っている。このような
構成とすれば、ロジックデータ処理回路40の内部動作
の如何に拘らず、データ識別用フリップフロップ41に
入力されるデータとクロックの位相を揃えることができ
る。
【0059】なお、前述の実施例において、本発明に係
わる自動位相制御回路では、位相検出手段として、フリ
ップフロップにおいて、クロックをデータ信号で打ち抜
く構成をとっている。この構成では、データ信号が入力
断等で変化しなくなった時、動作不良になるがそれは認
められる。しかしながら、データ信号が復帰して通常動
作に戻った時に、元の制御状態とは異なった状態に陥る
可能性が高い。そこで、データ信号断時にリセットする
機能が必要となる。また、電源オン時や何らかの不都合
が起こって制御不能な状態に陥った場合にも、リセット
して復帰できる機能が必要である。
【0060】上述の実施例では、データ識別用フリップ
フロップ1及び位相検出用フリップフロップ3にDタイ
プフリップフロップを用いた場合を例にとったが、本発
明はこれに限るものではなく、同様の動作を行う他の種
類のフリップフロップ又はラッチ回路に等しく適用する
ことができる。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば高速動作を行うことができる構成の簡単な、そし
てIC化に適した自動位相制御回路を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】第3の発明の原理ブロック図である。
【図4】第4の発明の原理ブロック図である。
【図5】位相検出用フリップフロップの動作を示すタイ
ムチャートである。
【図6】第1の発明の一実施例を示す構成ブロック図で
ある。
【図7】データ信号入力に対する位相検出回路出力の変
化を示す図である。
【図8】第2の発明の一実施例を示す構成ブロック図で
ある。
【図9】第3の発明の一実施例を示す構成ブロック図で
ある。
【図10】第4の発明の一実施例を示す構成ブロック図
である。
【図11】本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図12】本発明の他の実施例を示す構成ブロック図で
ある。
【図13】本発明の他の実施例を示す構成ブロック図で
ある。
【図14】2つのデータのマルチプレクスシステムの概
念図である。
【図15】多入力データの位相制御の概念図である。
【図16】ロジック回路システムの概念図である。
【図17】本発明の他の実施例を示す構成ブロック図で
ある。
【図18】光通信システムに用いる光受信機従来の構成
例を示すブロック図である。
【図19】データ信号とクロックとの位相関係を示す図
である。
【図20】従来の自動利得制御回路の構成例を示すブロ
ック図である。
【図21】従来の自動利得制御回路の他の構成例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 データ識別用フリップフロップ 2 位相制御回路 3 位相検出用フリップフロップ 10 位相検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 勝也 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のフリップフロップ(1)のデータ
    入力にデータを、クロック入力にクロックを入力してデ
    ータをクロックでラッチして識別する回路において、 クロックを位相制御回路(2)を介して前記フリップフ
    ロップ(1)のクロック入力に入れるようにし、 該位相制御回路(2)からのクロック出力をそのデータ
    入力に、データ入力をそのクロック入力に受ける第2の
    フリップフロップ(3)よりなる位相検出回路(10)
    を設け、 該第2のフリップフロップ(3)の出力を前記位相制御
    回路(2)に制御信号として与え、前記第1のフリップ
    フロップ(1)に入るデータとクロックの位相関係を最
    適な位置に調整するようにしたことを特徴とする自動位
    相制御回路。
  2. 【請求項2】 第1のフリップフロップ(1)のデータ
    入力にデータを、クロック入力にクロックを入力してデ
    ータをクロックでラッチして識別する回路において、 データを位相制御回路(2)を介して前記フリップフロ
    ップ(1)のデータ入力に入れるようにし、 該位相制御回路(2)からのデータ出力をそのクロック
    入力に、クロック入力をそのデータ入力に受ける第2の
    フリップフロップ(3)よりなる位相検出回路(10)
    を設け、 該第2のフリップフロップ(3)の出力を前記位相制御
    回路(2)に制御信号として与え、前記第1のフリップ
    フロップ(1)に入るデータとクロックの位相関係を最
    適な位置に調整するようにしたことを特徴とする自動位
    相制御回路。
  3. 【請求項3】 第1のフリップフロップ(1)のデータ
    入力にデータを、クロック入力にクロックを入力してデ
    ータをクロックでラッチして識別する回路において、 クロックを電圧制御発振器(4)から前記フリップフロ
    ップ(1)のクロック入力に入れるようにし、 該電圧制御発振器(4)からのクロック出力をそのデー
    タ入力に、データ入力をそのクロック入力に受ける第2
    のフリップフロップ(3)よりなる位相検出回路(1
    0)を設け、 該第2のフリップフロップ(3)の出力を前記電圧制御
    発振器(4)に制御信号として与え、前記第1のフリッ
    プフロップ(1)に入るデータとクロックの位相関係を
    最適な位置に調整するようにしたことを特徴とする自動
    位相制御回路。
  4. 【請求項4】 第1のフリップフロップ(1)のデータ
    入力にデータを、クロック入力にクロックを入力してデ
    ータをクロックでラッチして識別する回路において、 クロックを位相制御回路(2)を介して前記フリップフ
    ロップ(1)のクロック入力に入れるようにし、 該位相制御回路(2)からのクロック出力をそのデータ
    入力に、データをそのクロック入力に受ける第2のフリ
    ップフロップ(3A)よりなる第1の位相検出回路(1
    0A)と、 前記位相制御回路(2)からのクロック出力をそのデー
    タ入力に、データの反転信号をそのクロック入力に受け
    る第3のフリップフロップ(3B)よりなる第2の位相
    検出回路(10B)と、 これら第1の位相検出回路(10A)の出力と、第2の
    位相検出回路(10B)の反転出力とを受ける差動アン
    プ(6)とを設け、 該差動アンプ(6)の出力を前記位相制御回路(2)に
    制御信号として与え、前記第1のフリップフロップ
    (1)に入るデータとクロックの位相関係を最適な位置
    に調整するようにしたことを特徴とする自動位相制御回
    路。
  5. 【請求項5】 データ入力又はクロック入力のいずれか
    に低周波発振器(11)の出力で微小な位相変調をか
    け、 位相検出回路(10)の出力である第2のフリップフロ
    ップ(3)の出力信号を、その変調周波数よりカットオ
    フの低いローパスフィルタ(13)を通して平滑後、位
    相制御回路(2)乃至は電圧制御発振器(4)に制御信
    号として与えるようにしたことを特徴とする請求項1乃
    至3記載の自動位相制御回路。
  6. 【請求項6】 データ入力又はクロック入力のいずれか
    に低周波発振器(11)の出力で微小な位相変調をか
    け、 位相検出回路(10A),(10B)の出力である第2
    及び第3のフリップフロップ(3A),(3B)の出力
    信号を、その変調周波数よりカットオフの低いローパス
    フィルタ(13A),(13B)を通して平滑後、差動
    アンプ(6)を介して位相制御回路(2)に制御信号と
    して与えるようにしたことを特徴とする請求項4記載の
    自動位相制御回路。
  7. 【請求項7】 請求項第1乃至第3に記載の自動位相制
    御回路(10)を、少なくとも2個以上のデータ入力信
    号に対して用いることにより、1つのクロックに対して
    全てのデータ入力信号のデータ変化点の位相を揃えるこ
    とができるようにしたことを特徴とする自動位相制御回
    路。
  8. 【請求項8】 データをクロックで動作するロジックデ
    ータ処理回路(40)に入れて、その出力を第1のフリ
    ップフロップ(41)でラッチするようにした回路にお
    いて、 クロックを位相制御回路(2)を介して前記フリップフ
    ロップ(41)のクロック入力に入れるようにし、 該位相制御回路(2)からのクロック出力をそのデータ
    入力に、前記ロジックデータ処理回路(40)から出力
    されたデータをそのクロック入力に受ける第2のフリッ
    プフロップ(3)を含む位相検出回路(10)を設け、 該第2のフリップフロップ(3)の出力を前記位相制御
    回路(2)に制御信号として与え、前記第1のフリップ
    フロップ(41)に入るデータとクロックの位相関係を
    最適な位置に調整するようにしたことを特徴とする自動
    位相制御回路。
  9. 【請求項9】 前記フリップフロップ(1),(3),
    (3A),(3B),(41)としてDタイプフリップ
    フロップを用いるようにしたことを特徴とする請求項1
    乃至8記載の自動位相制御回路。
  10. 【請求項10】 電源オン時や、データ信号断検出時、
    又は前記位相制御回路(2)の位相制御可能範囲を越え
    るような制御信号が入力された場合、その制御信号をリ
    セットして位相制御回路(2)の制御範囲の真ん中に位
    相が設定されるように構成されたことを特徴とする請求
    項1乃至9記載の自動位相制御回路。
JP4053565A 1992-03-12 1992-03-12 自動位相制御回路 Pending JPH05259896A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5973523A (en) * 1995-06-13 1999-10-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Time counting circuit, sampling circuit, skew adjusting circuit, and logic analyzing circuit
US6496552B2 (en) 1997-10-20 2002-12-17 Fujitsu Limited Timing circuit

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