JPH07326950A - タイミング信号のスキュー調整装置及びその方法 - Google Patents

タイミング信号のスキュー調整装置及びその方法

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JPH07326950A
JPH07326950A JP6120854A JP12085494A JPH07326950A JP H07326950 A JPH07326950 A JP H07326950A JP 6120854 A JP6120854 A JP 6120854A JP 12085494 A JP12085494 A JP 12085494A JP H07326950 A JPH07326950 A JP H07326950A
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JP
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delay time
circuit
timing signal
delay
loop circuit
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JP6120854A
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Yoshimi Asada
善巳 浅田
Tatsuki Nakada
達己 中田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/0635Clock or time synchronisation in a network
    • H04J3/0682Clock or time synchronisation in a network by delay compensation, e.g. by compensation of propagation delay or variations thereof, by ranging
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
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  • Pulse Circuits (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波数のタイミング信号により動作する
高速デジタル回路において、タイミング信号供給経路の
遅延時間のばらつきを極小にするスキュー調整装置を提
供する。 【構成】 セレクタ50の入力端子I1を選択する
と、入力バッファ回路46−1及び46−2と、出力バ
ッファ回路51を含むループ回路が形成される。また入
力端子I2を選択すると、入力バッファ回路46−1及
び出力バッファ回路51を含むループ回路が形成され、
入力端子I3を選択すると、入力バッファ回路46−
1、可変遅延時間発生回路(VDL)48、及び出力バ
ッファ回路51を含むループ回路が形成される。リング
発振回路として形成された各ループ回路の発振周波数か
ら、それらの各信号遅延時間が得られる。入力バッファ
回路46−1及び46−2の特性を揃えておけば、各ル
ープ回路の信号遅延時間の相互演算により、入力バッフ
ァ回路46−1とVDL48を含み、フリップフロップ
(FF)49に至るタイミング信号供給経路の遅延時間
が正確に求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル回路で用いられ
るタイミング信号の遅延時間の調整装置に係り、特に高
速クロック信号のスキュー調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のデジタル回路の高速化には目覚ま
しいものがあり、CMOS(complementary metal oxid
e semiconductor )のVLSI(very large scale int
egration)を用いたデジタルシステムやコンピュータシ
ステムにおいても50MHzを越える周波数のクロック
信号で動作するものが見られるようになっている。
【0003】これらのデジタル回路においては、高速ク
ロック信号を基に各種のタイミング信号が生成され、ク
ロック信号と共に回路内の各部分に供給されることが多
い。従ってクロック信号の高速化に伴い、生成されるタ
イミング信号の周波数もますます高くなる傾向にある。
【0004】一般にデジタルシステムやコンピュータシ
ステムでは、クロック等のタイミング信号を発生する回
路とそれらを使用して動作する各回路とがモジュール単
位で独立して設けられることが多く、クロック等のタイ
ミング信号の分配方法が重要な問題となる。特にタイミ
ング信号の供給を受ける各回路間で、供給されたタイミ
ング信号の同期が正確にとれていることが重要である。
それにはタイミング信号が生成されてから、同一位相の
タイミング信号を使用する複数の回路素子に到達するま
での時間を一致させる必要がある。しかしながら、回路
を構成する素子の特性には製造上のばらつきがあること
が多く、またモジュール内あるいはモジュール外の配線
材料の単位長さ当たりの静電容量のばらつきや配線長の
違い等の要因により、設計時においてはタイミング信号
の到達時間の正確な一致を保証することは困難である。
【0005】そこで、回路の製造過程あるいは製造後に
おいて、生成されたタイミング信号が複数の回路素子に
到達するまでの時間のばらつき(スキュー)を小さく調
整するためのスキュー調整機構が設けられることが多
い。
【0006】クロック信号の高周波数化に伴ってその周
期がますます短くなってきている近年においては、各種
タイミング信号が生成されてから各回路素子に到達する
までの間に介在する信号供給経路のスキュー調整はより
重要な課題となっている。なぜなら、比較的クロック周
期が長い場合には問題とならなかったタイミング信号の
極僅かな到達時間のばらつきも、クロック周期が短くな
ればなるほど無視できなくなるからである。到達時間の
ばらつきが無視できなくなると、それ以上クロック信号
の周波数を上げることが難しくなり、デジタル回路の高
性能化が困難になる。従って、クロック信号の周波数を
上げてデジタル回路の高性能化を図るには、各種タイミ
ング信号供給経路のスキューをより厳密に調整する機構
が必要となる。
【0007】中でもクロック信号はシステム内の多くの
回路素子に入力される代表的なタイミング信号であるの
で、基本的には同一位相のクロック信号を使用する全て
の回路素子に対して、同時刻にクロック信号が到着する
ようにクロック供給系の回路や伝送路を設計する必要が
ある。このためクロック信号の供給経路について、従来
より設計段階で各種のスキュー調整用の回路が採用され
てきた。
【0008】従来のクロック信号のスキュー調整に関す
る技術には、デジタル回路の通常の動作モードで必要な
クロック供給経路にクロック信号の帰還経路を付加し、
スキュー調整モードにおいてこの帰還経路を利用してク
ロック信号の遅延時間を調整する方法がある。
【0009】このような従来のデジタルシステムにおけ
るスキュー調整回路を図12に示す。図12のデジタル
システムは、クロック発振回路13を有するクロック分
配モジュール11と、クロック分配モジュール11から
クロック信号の供給を受ける回路モジュール12−1、
12−2、12−3より構成される。回路モジュール1
2−1、12−2、及び12−3は、それぞれ1つのL
SI(large scale integration )チップに相当する。
【0010】回路モジュール12−1は、クロック発振
回路13で発生するクロック信号の入力を受けて動作す
るフリップフロップ(FF)20−1、20−2、20
−3を有する。クロック発振回路13からフリップフロ
ップ20−1に至るクロック供給経路14は、セレクタ
23と、可変遅延時間発生回路(VDL)16−1、出
力バッファ回路17−1、入力バッファ回路18、バッ
ファ19−1及び19−2、及び出力バッファ回路17
−1と入力バッファ回路18間のモジュール間配線より
成っている。これに対してフリップフロップ20−2に
至るクロック供給経路は、セレクタ23と、VDL16
−1、出力バッファ回路17−1、入力バッファ回路1
8、バッファ19−1及び19−3、及び出力バッファ
回路17−1と入力バッファ回路18間のモジュール間
配線より成り、フリップフロップ20−3に至るクロッ
ク供給経路は、セレクタ23と、VDL16−1、出力
バッファ回路17−1、入力バッファ回路18、バッフ
ァ19−4及び19−5、及び出力バッファ回路17−
1の出力端子と入力バッファ回路18の入力端子間のモ
ジュール間配線より成る。
【0011】またクロック分配モジュール11から回路
モジュール12−2に対しては、セレクタ23、VDL
16−2、及び出力バッファ回路17−2を介してクロ
ック信号が出力され、回路モジュール12−3に対して
は、セレクタ23、VDL16−3、及び出力バッファ
回路17−3を介してクロック信号が出力される。回路
モジュール12−2及び12−3もまたクロック発振回
路13で発生するクロック信号を使用して動作する回路
を有する。
【0012】帰還経路15は、回路モジュール12−1
のフリップフロップ20−1のクロック入力端子に入力
されるクロック信号をクロック分配モジュール11に帰
還させるために設けられた回路であり、出力バッファ回
路21と入力バッファ回路22、及び出力バッファ回路
21の出力端子と入力バッファ回路22の入力端子間の
モジュール間配線より成る。回路モジュール12−2及
び12−3についても、回路モジュール12−1と同様
の出力バッファ回路を付加してクロック分配モジュール
11への帰還経路(不図示)が設けられる。これらの帰
還経路からの各信号と、クロック発振回路13からのク
ロック信号とがセレクタ23によって切り換えられる。
【0013】次に図12のデジタルシステムの動作につ
いて説明する。通常動作モードにおいては、不図示の制
御信号によりセレクタ23の入力端子bが選択されてそ
の出力側に接続される。この結果、クロック発振回路1
3で発生したクロック信号は、VDL16−1、16−
2、16−3、及び出力バッファ回路17−1、17−
2、17−3を介して、回路モジュール12−1、12
−2、12−3に出力される。
【0014】回路モジュール12−1では入力されたク
ロック信号が、入力バッファ回路18、バッファ19−
1及び19−2を介してフリップフロップ20−1のク
ロック入力端子に供給される。またフリップフロップ2
0−2のクロック入力端子には入力バッファ回路18、
バッファ19−1及び19−3を介して、フリップフロ
ップ20−3のクロック入力端子には入力バッファ回路
18、バッファ19−4及び19−5を介して、クロッ
ク信号がそれぞれ供給される。フリップフロップ20−
1、20−2、20−3は供給されたクロック信号を基
準にして、それぞれの動作を行う。回路モジュール12
−2及び12−3の動作についても同様である。
【0015】クロック信号の遅延時間の調整を行うスキ
ュー調整モードにおいては、まず上記制御信号によりセ
レクタ23の入力端子aが選択されてその出力側に接続
される。従って、クロック発振回路13からのクロック
信号はVDL16−1に入力されず、代わりに入力バッ
ファ回路22の出力端子がVDL16−1の入力端子に
接続される。この結果、帰還経路15はクロック供給経
路14と共に閉ループ状の回路(リング発振回路)を形
成し、形成されたループ上の信号遅延時間に対応した周
波数のパルスを発生する。このパルスの周波数を、回路
モジュール12−1に関するクロック信号の遅延時間の
パラメータとして扱うことができる。
【0016】スキュー調整モードにおいては、回路モジ
ュール12−2及び12−3についても、各々の帰還経
路をクロック供給経路に接続することによりリング発振
回路を形成し、その発振周波数を得ることができる。こ
のときには、上記モード選択信号によりセレクタ23の
他の入力端子(不図示)を選択してその出力側に接続す
る。各回路モジュールについて得られたリング発振回路
の発振周波数が一致するように、それぞれのクロック供
給経路に設けられたVDLにおける遅延時間を調整すれ
ば、3個の回路モジュール12−1、12−2、12−
3に対して、クロック信号のスキューを揃えることがで
きる。
【0017】図12のスキュー調整回路は、クロック供
給経路の構成素子及び配線材料の特性のばらつき等の要
因によるクロック信号の遅延時間のばらつきを、クロッ
ク供給経路と帰還経路とから成るリング発振回路の測定
周波数を基に、VDLで補正するものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うな従来のスキュー調整方法では、通常動作モードにお
いてクロック信号の伝送路として使用されない帰還経路
の遅延時間が、VDLによる調整対象に含まれてしまう
という問題を抱えている。すなわち、図12のスキュー
調整回路においてリング発振回路を構成するために必要
な、帰還経路15の配線と、この配線部分を駆動する出
力バッファ回路21、及びクロック分配モジュールの入
力バッファである入力バッファ回路22にも信号遅延が
存在し、これらによる遅延時間とクロック供給経路14
の遅延時間の総和に対応する発振周波数が各回路モジュ
ール間で一致するように、VDL16−1、16−2、
16−3を調整している。
【0019】帰還経路15の配線、すなわち、出力バッ
ファ回路21の出力端子と入力バッファ回路22の入力
端子間の配線の遅延時間については、その配線長を回路
モジュール間で揃えることによりばらつきをかなり小さ
くすることができる。しかし、出力バッファ回路21及
び入力バッファ回路22は半導体素子で構成されている
ため、その特性の差異による回路モジュール毎の遅延時
間のばらつきは比較的大きくなる。特に出力バッファ回
路21については配線を駆動するために駆動能力の高い
バッファが用いられるので、個々の素子の半導体特性の
ばらつきはかなり大きなものになる。従って従来のスキ
ュー調整方法では、各回路モジュール毎に帰還経路の遅
延時間にばらつきがあるので、これがリング発振回路の
発振周波数に影響を与え、この発振周波数を各回路モジ
ュール間で揃えても、調整後の各回路モジュール毎のク
ロック供給経路の遅延時間は、厳密には等しくならな
い。
【0020】クロック周波数が50MHzを越える今日
のデジタル回路においては、上述の帰還経路に起因する
信号遅延時間が、クロックの周期に比べて無視できない
レベルになることが多く、従来のスキュー調整方法では
クロック供給経路の遅延時間を複数の回路モジュール間
で一致させることはできない。さらに将来、より高い周
波数のクロック信号で動作するデジタル回路が登場する
と、クロック信号及び生成される各種タイミング信号の
供給経路の遅延時間のスキューを厳密に調整することが
重要な課題となる。
【0021】本発明は、デジタル回路における上記のよ
うな問題を解決し、300MHz程度の高い周波数を有
するタイミング信号の遅延時間を、厳密に調整するスキ
ュー調整装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の一構成例を図1
に示す。本発明は、タイミング信号をフリップフロップ
等のデジタル回路に供給するタイミング信号供給経路3
1を有するデジタルシステムにおける、信号遅延時間の
スキュー調整装置である。
【0023】図1のスキュー調整装置は、タイミング信
号供給経路31上に設けられた遅延時間調整手段35及
び第1の遅延手段34と、タイミング信号供給経路31
に接続された第1の帰還経路32と、第1の帰還経路3
2上に設けられた第2の遅延手段36と、選択手段38
とを有することを特徴とする。
【0024】選択手段38は、第1及び第2の遅延手段
34及び36と遅延時間調整手段35とを含む第1のル
ープ回路と、第1及び第2の遅延手段34及び36を含
み、遅延時間調整手段35を含まない第2のループ回路
のうち、いずれかを選択的に形成する。
【0025】図1のスキュー調整装置は、さらにタイミ
ング信号供給経路に接続された第2の帰還経路33と、
第2の帰還経路33上に設けられた、第1の遅延手段3
4と同等の遅延時間を持つ第3の遅延手段37とを有
し、選択手段38は、第1、第2、及び第3の遅延手段
34、36及び37を含み、遅延時間調整手段35を含
まない第3のループ回路を選択的に形成することもでき
る。
【0026】遅延時間調整手段35は、例えばVDLで
あり、第1、第2、第3の遅延手段34、36、37
は、例えばLSI内の入力バッファ回路や出力バッファ
回路等のバッファ回路である。また選択手段38は、例
えばセレクタ回路やスイッチング回路である。
【0027】本発明を用いたデジタルシステムにおいて
は、図1のスキュー調整装置を各タイミング信号供給経
路31毎に備えておく。
【0028】
【作用】選択手段38が上記第1のループ回路を形成す
ることによりリング発振回路を形成し、その発振周波数
から、第1及び第2の遅延手段34及び36と、遅延時
間調整手段35と、選択手段38の遅延時間の和を含ん
だ第1のループ回路の遅延時間が得られる。
【0029】また上記第2のループ回路の発振周波数か
ら、第1及び第2の遅延手段34及び36と、選択手段
38の遅延時間の和を含んだ第2のループ回路の遅延時
間が得られる。
【0030】第1のループ回路の遅延時間から第2のル
ープ回路の遅延時間を差し引けば、タイミング信号供給
経路31から第1の遅延手段34を除いた部分の遅延時
間を求めることができる。この操作を各タイミング信号
供給経路31毎に行い、それぞれのタイミング信号供給
経路31の遅延時間調整手段35を調整すれば、第1の
遅延手段34の遅延時間のばらつきが小さい時には、各
タイミング信号供給経路31の遅延時間を揃えることが
できる。
【0031】さらに選択手段38が上記第3のループ回
路を形成すれば、その発振周波数から、第1、第2、及
び第3の遅延手段34、36、及び37と、選択手段3
8の遅延時間の和を含んだ第3のループ回路の遅延時間
が得られる。
【0032】第3のループ回路の遅延時間から第2のル
ープ回路の遅延時間を差し引けば、第3の遅延手段37
の遅延時間が得られる。この第3の遅延手段37の遅延
時間は、第1の遅延手段34の遅延時間と同等であるの
で、第1の遅延手段34の遅延時間が得られたことにな
る。
【0033】上で得られたタイミング信号供給経路31
から第1の遅延手段34を除いた部分の遅延時間に、第
1の遅延手段34の遅延時間を加えることにより、タイ
ミング信号供給経路31の遅延時間が求められる。こう
して、第1のループ回路の遅延時間から第1の帰還経路
の遅延時間が除かれる。
【0034】この操作を各タイミング信号供給経路31
毎に行い、それぞれのタイミング信号供給経路31の遅
延時間調整手段35を調整すれば、各タイミング信号供
給経路31の遅延時間のばらつきを厳密に調整すること
ができる。
【0035】
【実施例】本発明の実施例として、150〜300MH
zの高周波数のクロック信号により動作するデジタルシ
ステムを対象とした、クロック供給経路の遅延時間を調
整するスキュー調整装置について説明する。しかしなが
ら、本発明の適用対象はクロック信号のスキュー調整に
限られるものではなく、デジタル回路で用いられる他の
タイミング信号についても同様にしてスキュー調整を行
うことができる。またクロック信号若しくは他のタイミ
ング信号の周波数は150〜300MHzに限られるこ
とはなく、150MHz以下あるいは300MHz以上
の周波数についても同様に調整可能である。以下、図面
を参照しながら説明する。
【0036】図2は本発明の第1の実施例のスキュー調
整装置を用いたデジタルシステムの構成図である。図2
のデジタルシステムは、クロック供給回路41と複数の
クロック受給回路、及びクロック供給回路41と各クロ
ック受給回路の回路間配線よりなる。尚、図2では上記
複数のクロック受給回路のうちの1つと、複数の回路間
配線のうちの1つが、それぞれクロック受給回路42
と、回路間配線45として示されている。クロック供給
回路41及び各クロック受給回路は、それぞれ1つのL
SI(large scale integration )チップに相当する。
【0037】クロック供給回路41は、クロック信号を
発生するクロック発振回路43を有し、発生したクロッ
ク信号を出力バッファ回路44を介して回路間配線45
に出力する。
【0038】またクロック受給回路42は、クロック供
給回路41から供給されるクロック信号の入力を受けて
動作するフリップフロップ(FF)49を有する。通常
動作モードにおいては、回路間配線45を介して入力す
るクロック信号が、入力バッファ回路46−1、バッフ
ァ47−1、47−2、47−3、47−4、及び可変
遅延時間発生回路(VDL)48より成るクロック供給
系を介してフリップフロップ49のクロック入力端子に
入力される。フリップフロップ49は、さらにクロック
受給回路42内の他の回路(不図示)に接続されてい
る。
【0039】クロック受給回路42はさらに、3入力1
出力のセレクタ50を有する。セレクタ50の出力は出
力バッファ回路51を介してテスト端子TP1に接続さ
れ、テスト端子TP1と入力バッファ回路46−1の入
力端子は、クロック受給回路42のすぐ外側で外部配線
52により接続されている。
【0040】セレクタ50の入力端子I2は入力バッフ
ァ回路46−1の出力側に接続され、入力端子I3はフ
リップフロップ49のクロック入力端子付近に接続され
ている。入力バッファ回路46−1とセレクタ50の入
力端子I1の間には入力バッファ回路46−1と同等の
特性を有する入力バッファ回路46−2が接続される。
入力バッファ回路46−1と入力バッファ回路46−2
は、共に出力側の駆動すべき負荷が小さいため、トラン
ジスタサイズの小さいものを用いることができる。この
ため、静電容量を駆動するトランジスタ特性のばらつき
も小さく、入力バッファ回路46−1と入力バッファ回
路46−2として、特性が同等のものを選ぶことは容易
である。この場合、入力バッファ回路46−1と入力バ
ッファ回路46−2の信号遅延時間はほとんど等しくな
る。
【0041】VDL48は、デジタルコードを入力する
ことにより、その入出力端子間に発生する信号遅延時間
を変化させることができるプログラマブル遅延回路であ
る。図3にVDL48の一例を示す。
【0042】図3のVDLは直列接続された6個のイン
バータ53−1〜53−6、及びVDLの入力と、イン
バータ53−2、53−4、53−6の各出力とを入力
信号として持つマルチプレクサ54とから成る。マルチ
プレクサ54に入力される2ビットの制御信号により、
入力ポートM1、M2、M3、M4からの4つの入力信
号のうちの1つが選択されて、VDLの出力信号として
出力される。各インバータは一定の信号遅延時間を持っ
ているのでマルチプレクサ54のどの入力ポートを選ぶ
かによって、VDLの入出力端子間に発生する信号遅延
時間が異なる。例えば入力ポートM4を選択した場合に
発生する遅延時間は、マルチプレクサ54による遅延時
間のみであり、入力ポートM3を選択した場合に発生す
る遅延時間は、インバータ53−1、53−2、及びマ
ルチプレクサ54による各遅延時間の和に相当する。
【0043】図2のVDL48の構成は、必ずしも図3
に示すものに限られることはなく、信号の入出力端子間
に発生する遅延時間を変化させることができれば、他の
構成でもよい。例えば信号線とGNDレベルの間に、そ
れぞれ静電容量の異なるキャパシタを複数設けておき、
FETスイッチ等によりそれらのキャパシタのうちの1
つを選択して信号線に接続することにより、遅延時間を
可変にする構成も考えられる。
【0044】出力バッファ回路44及び51は、共に3
ステート出力の反転型のバッファ回路であり、出力端子
を駆動しない高インピーダンス状態と、入力信号を反転
して出力する低インピーダンス状態の2つの出力状態を
持つ。出力状態の設定は不図示のモード切り換え信号に
より行われる。
【0045】不図示の他のクロック受給回路の構成につ
いても、クロック受給回路42と同様である。次に図2
のデジタルシステムの動作及び操作を説明する。
【0046】クロック信号をフリップフロップ49等に
供給する通常動作モードにおいては、まず上記モード切
り換え信号により、出力バッファ回路44を低インピー
ダンス状態に、出力バッファ回路51を高インピーダン
ス状態にそれぞれ設定する。これによりクロック発振回
路43からのクロック信号が、出力バッファ回路44と
回路間配線45を介して入力バッファ回路46−1に入
力される。一方出力バッファ回路51は高インピーダン
ス状態にあるので、入力バッファ回路46−1の入力端
子を駆動しない。
【0047】入力バッファ回路46−1に入力されたク
ロック信号は、VDL48等を経てフリップフロップ4
9に供給され、フリップフロップ49を作動させる。こ
のとき、出力バッファ回路44、回路間配線45、入力
バッファ回路46−1、VDL48、及びバッファ47
−1、47−2、47−3、47−4から成る回路は、
フリップフロップ49に対するクロック供給経路を形成
している。通常動作モードにおいては、セレクタ50の
入力としていずれの入力端子が選択されていても、出力
バッファ回路51が高インピーダンス状態にあるので、
クロック信号はフリップフロップ49に問題なく供給さ
れる。
【0048】次にクロック供給経路のスキュー調整を行
うスキュー調整モードにおける操作を図4のフローチャ
ートを参照しながら説明する。スキュー調整を行うため
に、まず上記モード切り換え信号により、出力バッファ
回路44を高インピーダンス状態に、出力バッファ回路
51を低インピーダンス状態にそれぞれ設定する(ステ
ップS1)。これにより、出力バッファ回路44は入力
バッファ回路46−1を駆動しなくなり、代わりに出力
バッファ回路51が入力バッファ回路46−1の入力端
子を駆動する。
【0049】次に不図示の選択信号によりセレクタ50
の入力端子I1を選択し、入力バッファ回路46−1及
び46−2、セレクタ50、出力バッファ回路51、及
び外部配線52より成る閉ループ状の回路を形成する。
この閉ループ状の回路は1つのリング発振回路を構成
し、閉ループ1周分の信号遅延時間T1の2倍の周期を
持つパルスを発生する。そこで、テスト端子TP1にカ
ウンタを接続し、発生したパルスの周波数を測定し、得
られた周波数の逆数を求めてこれを2で除算して遅延時
間T1とする(ステップS2)。あるいはカウンタによ
り発生したパルスの周期を直接測定して、遅延時間T1
を求めてもよい。遅延時間T1は、入力バッファ回路4
6−1及び46−2、セレクタ50、出力バッファ回路
51、及び外部配線52より成る回路の遅延時間に相当
する。
【0050】続いて上記選択信号によりセレクタ50の
入力端子I2を選択し、入力バッファ回路46−1、セ
レクタ50、出力バッファ回路51、及び外部配線52
より成るリング発振回路を形成する。そして、ステップ
S2と同様の手法により、入力バッファ回路46−1、
セレクタ50、出力バッファ回路51、及び外部配線5
2より成る回路の遅延時間T2を求める(ステップS
3)。
【0051】さらに上記選択信号によりセレクタ50の
入力端子I3を選択し、入力バッファ回路46−1、V
DL48、バッファ47−1〜47−4、セレクタ5
0、出力バッファ回路51、及び外部配線52より成る
リング発振回路を形成する。そして、ステップS2と同
様の手法により、形成されたリング発振回路1周分の遅
延時間T3を求める(ステップS4)。
【0052】次にステップS2で得られた遅延時間T1
からステップS3で得られた遅延時間T2を減じて、入
力バッファ回路46−2の遅延時間Tiを求める(ステ
ップS5)。前述したように、入力バッファ回路46−
1と入力バッファ回路46−2の遅延時間はほぼ同じで
あるとみなせるので、得られた遅延時間Tiは入力バッ
ファ回路46−1の遅延時間であるともいえる。
【0053】そこで次に、遅延時間T2からステップS
5で得られた遅延時間Tiを減じて、セレクタ50、出
力バッファ回路51、及び外部配線52から成る帰還経
路の遅延時間Tpを求める(ステップS6)。
【0054】続いて、ステップS4で得られた遅延時間
T3からステップS6で得られた帰還経路の遅延時間T
pを減じて、入力バッファ回路46−1、VDL48、
及びバッファ47−1〜47−4より成るクロック供給
系の遅延時間Tcを求める(ステップS7)。
【0055】スキュー調整モードにおいては、不図示の
他の全てのクロック受給回路についても図4の操作を行
い、それぞれのクロック受給回路内のクロック供給系の
遅延時間を求める。そしてステップS7で得られた遅延
時間Tcが、他のクロック受給回路のクロック供給系の
遅延時間と一致するように、VDL48の遅延時間を調
節する。このようなスキュー調整を行えば、クロック発
振回路43からフリップフロップ49のクロック入力端
子に至るクロック供給経路全体の遅延時間のうち、クロ
ック受給回路42内の供給経路に関する遅延時間を、各
クロック受給回路間で厳密に一致させることができる。
【0056】スキュー調整を行う前の初期状態において
は、各クロック受給回路のVDLの遅延時間は、後で増
減が可能なように可変範囲の中央付近の値に設定してお
く。そして、図4の操作により得られた全てのクロック
受給回路のクロック供給系の遅延時間の平均値、あるい
は平均値に最も近いクロック受給回路の遅延時間を基準
にして、各VDLを調整する。このようにすれば、各V
DLの遅延時間の調節量を最小限にすることができる。
例えば図3のVDLの場合、スキュー調整前において
は、制御信号によりマルチプレクサ54の入力端子M2
またはM3を選択しておく。そしてスキュー調整時に、
必要に応じてその他の入力端子を選択し、VDLの遅延
時間を変更する。
【0057】VDLを除くクロック供給系の遅延時間が
5nsec程度の場合、初期状態のVDLの遅延時間は5ns
ec程度に設定すれば十分である。この場合、スキュー調
整の際に調整量が5nsecを越える可能性はあまりないか
らである。勿論、VDLの遅延時間は他の値に設定して
おいても構わない。
【0058】クロック供給回路41のLSIとクロック
受給回路42のLSIのチップ間配線に相当する回路間
配線45の遅延時間については、電気長、すなわち、有
限の長さの配線を伝わる信号の到達時間として別途算出
することができる。回路間配線45に単位長さ当たりの
静電容量が均一な配線材料を用いた場合、その配線長と
既知の単位長さ当たりの信号遅延時間の積が回路間配線
45の電気長となる。
【0059】あるいはまた、回路間配線45の遅延時間
を公知のTDR(time domain reflectometer )の手法
により求めてもよい。TDRとは、信号線の片方の端末
から適当なパルス信号を入力し、もう片方の端末で反射
して戻ってくる反射波を、高速オシロスコープにより観
測する測定装置をいう。パルス信号の入力点に接続した
オシロスコープの時間軸レンジを適当に設定し、入力パ
ルス信号と反射波の時間差を計測すれば、測定対象の信
号線の遅延時間は計測した時間差の半分として算出でき
る。
【0060】このようにして求めた回路間配線45の遅
延時間とクロック受給回路42内の遅延時間Tcの和が
各クロック受給回路間で一致するように、VDL48の
遅延時間を調整すれば、より正確にスキュー調整を行う
ことができる。このとき、他のクロック受給回路内のV
DLも必要に応じて調整する。
【0061】回路間配線は半導体素子を含まないため、
その特性は温度変化や電源電圧変動の影響を受けにく
い。従ってその遅延時間は変化しにくく、1度求めてお
けば十分であることが多い。これに対してクロック受給
回路内の各回路素子は周囲の温度変化を受けてそのトラ
ンジスタ特性も変化する。従って必要に応じて図4の操
作を全てのクロック受給回路について繰り返して、改め
てクロック受給回路内の遅延時間を求め、常にクロック
信号のスキューを小さく保つよう調整することが重要で
ある。また故障した回路部品を別の部品と交換したとき
も、再度スキュー調整を行う必要がある。さらに非常に
センシティブな部品を用いた場合等、一定時間通常動作
させた後に、スキュー調整が必要な場合もある。
【0062】第1の実施例では、スキュー調整モードに
おいて、出力バッファ回路51の出力側に設けたテスト
端子TP1にカウンタを接続してリング発振回路の発振
周波数を測定するものとしたが、原理的にはリング発振
回路を形成するループ上の任意の点でこれを測定しても
構わない。ただし、クロック受給回路42はLSIチッ
プであるので、外部からカウンタを接続する場合は、テ
スト端子TP1やクロック受給回路42へのクロック信
号入力端子を利用するのが便利である。
【0063】これに対して、発振パルスの周波数を計測
するためのカウンタ回路をクロック受給回路内の適当な
位置に組み込んでおく方法もある。この場合、スキュー
調整モードにおいては、例えばリング発振回路のパルス
発振周期に比べて十分長い時間HIGHレベルを保つ計
測用のパルスがカウンタ回路に入力され、カウンタ回路
は、計測用パルスがHIGHの間に通過する発振パルス
数をカウントする。計測用パルスの時間間隔を得られた
発振パルス数で割れば、発振パルスの周期、すなわち、
リング発振回路の遅延時間の2倍の値が求められる。
【0064】図5は本発明の第2の実施例のスキュー調
整装置を用いたクロック受給回路の構成図である。図5
のクロック受給回路60において、図2と同じ符号の回
路等は図2と同じ回路等を表す。
【0065】図2の第1の実施例では、入力バッファ回
路46−1と入力バッファ回路46−2の特性の差異は
極めて小さいが、両入力バッファ回路が駆動する出力側
の負荷が異なるため、遅延時間測定時のそれぞれの遅延
時間は厳密には一致しない。そこで図5のスキュー調整
装置では、スキュー調整モードにおける入力バッファ回
路46−1と入力バッファ回路46−2の各遅延時間を
厳密に一致させるために、入力バッファ回路46−1が
駆動する負荷と同等の負荷が入力バッファ回路46−2
の出力側に接続されている。
【0066】入力バッファ回路46−2の出力端子に
は、入力バッファ回路46−1の出力端子に接続されて
いるセレクタ61と同種の部品であるセレクタ62が接
続され、セレクタ62の出力端子には、バッファ47−
1と同種のバッファ63及び入力バッファ回路46−2
と同種の入力バッファ回路64が接続されている。セレ
クタ50はセレクタ61の出力端子とセレクタ62の出
力端子の両方に接続されている。
【0067】セレクタ61は入力バッファ回路46−3
の出力と入力バッファ回路46−1の出力とを切り換え
るために設けられている。セレクタ61は不図示のモー
ド切り換え信号により制御され、通常動作モードにおい
ては入力端子I4を選択して不図示のクロック供給回路
から与えられるクロック信号をバッファ47−1に出力
し、スキュー調整モードにおいては入力端子I5を選択
してリング発振回路を形成する。従って第2の実施例で
は、通常動作モードにおいて、必ずしも出力バッファ回
路65を高インピーダンス状態に設定する必要はなく、
出力バッファ回路65は3ステート型の回路でなくても
よい。
【0068】このように、入力バッファ回路46−1と
入力バッファ回路46−2が駆動する負荷容量を同等に
設定すれば、セレクタ50の入力端子I1を選択したと
きに得られる閉ループ回路の遅延時間のうち、入力バッ
ファ回路46−1の遅延時間と入力バッファ回路46−
2の遅延時間を厳密に合わせることができる。従って図
4のステップS5、S6、S7の演算により得られるク
ロック供給系の遅延時間がより正確なものとなり、スキ
ュー調整を厳密に行うことができる。
【0069】図6は本発明の第3の実施例のスキュー調
整装置を用いたクロック受給回路の構成図である。図6
のクロック受給回路70は、図5のクロック受給回路6
0に、さらにダミー負荷回路71及び72を付加したも
のである。クロック受給回路70において、図5と同じ
符号の回路等は図5と同じ回路等を表す。
【0070】ダミー負荷回路71は、バッファ47−1
の出力側の負荷、すなわち、VDL48、バッファ47
−2、47−3、47−4、及びフリップフロップ49
から成る回路と同等の負荷容量を持つ。またダミー負荷
回路72は、入力バッファ回路46−2の出力側の負
荷、すなわち、セレクタ62、バッファ63、ダミー負
荷回路71、セレクタ50、入力バッファ回路64等か
ら成る回路と同等の負荷容量を持つ。
【0071】このように入力バッファ回路46−2が駆
動する負荷を、入力バッファ回路46−1が駆動する負
荷により近づけることにより、第2の実施例よりもさら
に厳密なスキュー調整を行うことができる。
【0072】以上、本発明の第1から第3の実施例にお
いては、クロック信号のスキューを調整するためのVD
Lをクロック受給回路内に設けたが、これをクロック供
給回路内に設けることも可能である。VDLをクロック
供給回路内に設けた実施例について以下に説明する。
【0073】図7は本発明の第4の実施例のスキュー調
整装置を用いたデジタルシステムの構成図である。図7
のデジタルシステムは、クロック供給回路81及びクロ
ック受給回路82−1、82−2、82−3、82−4
より成り、図2と同じ符号の回路等は図2と同じ回路等
を表す。クロック供給回路81及びクロック受給回路8
2−1、82−2、82−3、82−4は、それぞれ1
つのLSIチップに相当する。
【0074】図7のクロック受給回路82−1は、VD
Lを持たない点を除いて図2のクロック受給回路42と
同じ構成であり、セレクタ50、入力バッファ回路46
−2等の遅延時間測定用の回路を備える。また他のクロ
ック受給回路82−2、82−3、82−4も、クロッ
ク受給回路82−1と同様に、遅延時間測定用の回路を
備える。
【0075】クロック供給回路81は、図2のクロック
供給回路41と異なり、セレクタ83、VDL84、セ
レクタ85、出力バッファ回路44、入力バッファ回路
86−1及び86−2から成る遅延調整回路を備える。
遅延調整回路87−2、87−3、87−4もこれと同
様の構成を持つ。出力バッファ回路44は、クロック発
振回路43の発生するクロック信号を、回路間配線45
を介してクロック受給回路82−1に供給する。遅延調
整回路87−2、87−3、87−4は、該クロック信
号をそれぞれクロック受給回路82−2、82−3、8
2−4に供給する。
【0076】出力バッファ回路44及び51は、第1の
実施例と同様に、3ステート出力の反転型のバッファ回
路であり、不図示の出力状態設定信号により出力状態が
設定される。
【0077】通常動作モードにおいては、上記出力状態
設定信号により、出力バッファ回路44を低インピーダ
ンス状態に、また出力バッファ回路51を高インピーダ
ンス状態に設定する。さらに、不図示の選択信号により
セレクタ83の入力端子I8とセレクタ85の入力端子
I11とを選択する。このとき、クロック信号は、セレ
クタ83、VDL84、セレクタ85、出力バッファ回
路44、回路間配線45、入力バッファ回路46−1、
及びバッファ47−1、47−2、47−3、47−4
から成るクロック供給経路を経て、フリップフロップ4
9のクロック入力端子に供給される。
【0078】遅延調整回路87−2、87−3、87−
4及びクロック受給回路82−2、82−3、82−4
もまた、上記出力状態設定信号及び選択信号により同様
にして通常動作モードに設定され、それぞれクロック受
給回路82−2、82−3、82−4内のクロック信号
を必要とする回路(不図示)に、該クロック信号を供給
する。
【0079】次に、第4の実施例のスキュー調整モード
について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8
は第4の実施例のスキュー調整装置による、遅延時間測
定操作のフローチャートである。
【0080】スキュー調整モードにおいては、まず上記
出力状態設定信号により、出力バッファ回路44を高イ
ンピーダンス状態に、また出力バッファ回路51を低イ
ンピーダンス状態に設定し(ステップS11)、図4の
操作と同様にしてクロック受給回路82−1内の各閉ル
ープ回路の信号遅延時間を測定する。このとき、リング
発振回路の発振周波数は、出力バッファ回路51の出力
端子付近あるいは入力バッファ回路46−1の入力端子
付近あるいはクロック供給回路81の出力バッファ回路
44の出力端子付近、あるいはクロック受給回路82−
1内等に設けたカウンタにより計測する。
【0081】最初に上記選択信号によりセレクタ50の
入力端子I1を選択し、入力バッファ回路46−1及び
46−2、セレクタ50、及び出力バッファ回路51よ
り成るループ回路の遅延時間T4を求める(ステップS
12)。
【0082】次に上記選択信号によりセレクタ50の入
力端子I2を選択し、入力バッファ回路46−1、セレ
クタ50、及び出力バッファ回路51より成るループ回
路の遅延時間T5を求める(ステップS13)。
【0083】次に上記選択信号によりセレクタ50の入
力端子I3を選択し、入力バッファ回路46−1、バッ
ファ47−1〜47−4、セレクタ50、及び出力バッ
ファ回路51より成るループ回路の遅延時間T6を求め
る(ステップS14)。
【0084】続いてクロック供給回路81内の各閉ルー
プ回路の遅延時間を測定するために、上記出力状態設定
信号により、出力バッファ回路44を低インピーダンス
状態に、また出力バッファ回路51を高インピーダンス
状態に設定する(ステップS15)。クロック供給回路
81内のリング発振回路の発振周波数は、出力バッファ
回路44の出力端子付近あるいは入力バッファ回路86
−1の入力端子付近、あるいはクロック受給回路82−
1の入力バッファ回路46−1の入力端子付近、あるい
はクロック供給回路81内等に設けたカウンタにより計
測する。
【0085】まず上記選択信号によりセレクタ85の入
力端子I12を選択し、セレクタ85、出力バッファ回
路44、及び入力バッファ回路86−1より成るループ
回路の遅延時間T7を求める(ステップS16)。
【0086】次に上記選択信号によりセレクタ85の入
力端子I11及びセレクタ83の入力端子I10を選択
し、セレクタ83、VDL84、セレクタ85、出力バ
ッファ回路44、及び入力バッファ回路86−1より成
るループ回路の遅延時間T8を求める(ステップS1
7)。
【0087】次に上記選択信号によりセレクタ85の入
力端子I11及びセレクタ83の入力端子I9を選択
し、セレクタ83、VDL84、セレクタ85、出力バ
ッファ回路44、入力バッファ回路86−1及び86−
2より成るループ回路の遅延時間T9を求める(ステッ
プS18)。
【0088】そして上記各ステップで求めた遅延時間T
4〜T9を用いて、フリップフロップ49に対するクロ
ック供給経路の信号遅延時間を算出する(ステップS1
9)。ステップS19の遅延時間算出処理のフローチャ
ートを図9に示す。
【0089】遅延時間算出処理では、まずステップS1
4で得られた遅延時間T6からステップS13で得られ
た遅延時間T5を減じて、バッファ47−1、47−
2、47−3、47−4から成る回路の遅延時間T10
を求める(ステップS21)。
【0090】次にステップS12で得られた遅延時間T
4から遅延時間T5を減じて、入力バッファ回路46−
2の遅延時間T11を求める(ステップS22)。第1
の実施例と同様に、入力バッファ回路46−1と入力バ
ッファ回路46−2の遅延時間はほぼ同じであるので、
得られた遅延時間T11を入力バッファ回路46−1の
遅延時間とする。
【0091】次にステップS18で得られた遅延時間T
9からステップS17で得られた遅延時間T8を減じ
て、入力バッファ回路86−2の遅延時間T13を求め
る(ステップS23)。入力バッファ回路86−1と入
力バッファ回路86−2は、入力バッファ回路46−1
及び46−2の関係と同様に、静電容量等の特性の差異
が小さいため、両者の信号遅延時間はほぼ等しい。従っ
て、得られた遅延時間T13を入力バッファ回路86−
1の遅延時間とする。
【0092】次にステップS16で得られた遅延時間T
7から入力バッファ回路86−1の遅延時間T13を減
じて、セレクタ85及び出力バッファ回路44から成る
回路の遅延時間T14を求める(ステップS24)。
【0093】次に遅延時間T8から遅延時間T13及び
T14を減じて、セレクタ83及びVDL84から成る
回路の遅延時間T15を求める(ステップS25)。そ
して、上記ステップS21からS25までで求めた各遅
延時間T10、T11、T14、及びT15の和に、回
路間配線45の遅延時間Twを加算して、セレクタ83
の入力側からフリップフロップ49の入力側に至るクロ
ック供給経路の総遅延時間Ts1を算出する(ステップ
S26)。回路間配線45の遅延時間Twは、第1の実
施例で説明したTDRの方法等により、予め求めてお
く。
【0094】クロック供給経路の総遅延時間Ts1を求
めるために必要な遅延時間T14とT15の和は、ステ
ップS17で得られた遅延時間T8から入力バッファ回
路86−1の遅延時間T13を減じることにより求めて
もよい。
【0095】スキュー調整モードにおいては、他のクロ
ック受給回路82−2、82−3、82−4にクロック
信号を供給する各クロック供給経路についても、図8及
び図9と同様の手順により総遅延時間Ts1を求める。
そして、全てのクロック供給経路の遅延時間が一定の許
容範囲内に収まるように、それぞれのVDLに与える制
御信号を変更してVDLが発生する遅延時間を調整す
る。この調整においては、VDL84等に与える制御信
号を変更した後、必要に応じて図8のステップS15か
らS18までの操作と、図9のステップS23からS2
6までの処理を繰り返し、再度VDL84等の調整を行
う。これを全てのクロック供給経路の遅延時間が上記許
容範囲内に収まるまで繰り返す。第4の実施例によれ
ば、クロック受給回路内の遅延時間のみならず、クロッ
ク供給回路内の遅延時間も含めたクロック供給経路全体
の信号遅延時間のスキュー調整を行うことができる。
【0096】スキュー調整の後は、再び上記出力状態設
定信号により、出力バッファ回路44を低インピーダン
ス状態に、出力バッファ回路51を高インピーダンス状
態に設定する。また上記選択信号によりセレクタ83の
入力端子I8とセレクタ85の入力端子I11とを選択
して、通常のシステム動作に移行する。
【0097】第4の実施例では、回路間配線45の遅延
時間TwをTDR等の方法で求めたが、これをTDR等
を用いずに、本発明のスキュー調整装置により求めるこ
とも可能である。このような実施例を図10に示す。
【0098】図10は本発明の第5の実施例のスキュー
調整装置を用いたデジタルシステムの構成図である。図
10のデジタルシステムは、クロック供給回路91及び
クロック受給回路82−1、82−2、82−3、82
−4より成り、図7と同じ符号の回路等は図7と同じ回
路等を表す。クロック受給回路82−1、82−2、8
2−3、82−4の構成は図7と同様である。
【0099】クロック供給回路91は、基本的に図7の
クロック供給回路81と同様の構成を持つが、出力バッ
ファ回路44の出力端子に接続されている回路間配線9
2は、回路間配線93と回路間配線94とに分岐し、回
路間配線94は入力バッファ回路86−1の入力端子に
接続されている。一方、回路間配線93はクロック受給
回路82−1の入力バッファ回路46−1の入力端子に
接続されている。回路間配線92及び93は、図7の回
路間配線45に相当する。
【0100】第5の実施例においては、回路間配線9
2、93、94の各電気長を調整して、各回路間配線を
通過する信号の遅延時間が等しくなるように、回路間配
線92、93、94を作成する。例えば単位長さ当たり
の静電容量が等しい配線材料を用いて作成する場合は、
回路間配線92、93、94の配線長を同じにすればよ
い。
【0101】このように回路間配線92、93、94の
電気長を揃えることにより、クロック供給回路91とク
ロック受給回路82−1の間の配線92及び93の信号
遅延時間の和は、出力バッファ回路44の出力端子と入
力バッファ回路86−1の入力端子の間の配線92及び
94の信号遅延時間の和とほぼ等しくなる。第5の実施
例では、以下に説明するように、回路間配線92及び9
4の遅延時間の和を計測対象に含めることができるの
で、これをクロック供給回路91とクロック受給回路8
2−1の間の配線の遅延時間の代わりに求めればよい。
この場合、TDR等を使用しなくても、回路間配線の遅
延時間をスキュー調整の対象に含めることができる。
【0102】遅延調整回路95−2、95−3、95−
4は、セレクタ83、VDL84、セレクタ85、出力
バッファ回路44、回路間配線92及び94、入力バッ
ファ回路86−1及び86−2から成る遅延調整回路と
同様の構成を持つ。
【0103】通常動作モードにおいては、第4の実施例
と同様に不図示の出力状態設定信号により、出力バッフ
ァ回路44を低インピーダンス状態に、出力バッファ回
路51を高インピーダンス状態に設定し、不図示の選択
信号によりセレクタ83の入力端子I8とセレクタ85
の入力端子I11とを選択する。このとき、クロック信
号は、セレクタ83、VDL84、セレクタ85、出力
バッファ回路44、回路間配線92及び93、入力バッ
ファ回路46−1、及びバッファ47−1、47−2、
47−3、47−4から成るクロック供給経路を経て、
フリップフロップ49のクロック入力端子に供給され
る。
【0104】遅延調整回路95−2、95−3、95−
4及びクロック受給回路82−2、82−3、82−4
もまた、上記出力状態設定信号及び選択信号により同様
にして通常動作モードに設定され、それぞれクロック受
給回路82−2、82−3、82−4内のクロック信号
を必要とする回路(不図示)に、該クロック信号を供給
する。
【0105】第5の実施例のスキュー調整モードにおい
ては、第4の実施例と同様の手順により、クロック受給
回路82−1内のバッファ47−1、47−2、47−
3、47−4から成る回路の遅延時間T10と、入力バ
ッファ回路46−1の遅延時間T11を求める。
【0106】クロック供給回路91内の回路及び回路間
配線92、94の遅延時間の測定方法について次に説明
する。この場合も第4の実施例と同様に、リング発振回
路の発振周波数を、出力バッファ回路44の出力端子付
近あるいは入力バッファ回路86−1の入力端子付近、
あるいはクロック供給回路91内に設けたカウンタ等で
計測する。あるいは、回路間配線92と回路間配線94
の接続箇所にテスト端子を設けて計測してもよい。
【0107】まず上記出力状態設定信号により、出力バ
ッファ回路44を低インピーダンス状態に、また出力バ
ッファ回路51を高インピーダンス状態に設定する。次
に上記選択信号によりセレクタ85の入力端子I12を
選択し、セレクタ85、出力バッファ回路44、回路間
配線92及び94、及び入力バッファ回路86−1より
成るループ回路の遅延時間T16を求める。
【0108】次に上記選択信号によりセレクタ85の入
力端子I11及びセレクタ83の入力端子I10を選択
し、セレクタ83、VDL84、セレクタ85、出力バ
ッファ回路44、回路間配線92及び94、及び入力バ
ッファ回路86−1より成るループ回路の遅延時間T1
7を求める。
【0109】次に上記選択信号によりセレクタ85の入
力端子I11及びセレクタ83の入力端子I9を選択
し、セレクタ83、VDL84、セレクタ85、出力バ
ッファ回路44、回路間配線92及び94、入力バッフ
ァ回路86−1及び86−2より成るループ回路の遅延
時間T18を求める。
【0110】次に遅延時間T18から遅延時間T17を
減じて、入力バッファ回路86−2の遅延時間、すなわ
ち、入力バッファ回路86−1の遅延時間T13を求め
る。次に遅延時間T16から入力バッファ回路86−1
の遅延時間T13を減じて、セレクタ85、出力バッフ
ァ回路44、回路間配線92及び94から成る回路の遅
延時間T19を求める。前述したように回路間配線93
と回路間配線94の遅延時間はほぼ等しいので、遅延時
間T19は、セレクタ85、出力バッファ回路44、回
路間配線92及び93から成る回路の遅延時間でもあ
る。
【0111】次に遅延時間T17から遅延時間T13及
びT19を減じて、セレクタ83及びVDL84から成
る回路の遅延時間T15を求める。そして、求めた各遅
延時間T10、T11、T15、及びT19の和を遅延
時間Ts2とする。遅延時間Ts2は、セレクタ83の
入力側から回路間配線92、93を経てフリップフロッ
プ49の入力側に至るクロック供給経路の総遅延時間で
ある。第5の実施例では、第4の実施例と異なり、リン
グ発振回路の発振周波数から求められる遅延時間T19
に、回路間配線92及び93から成る回路の遅延時間が
含まれている。
【0112】スキュー調整モードにおいては、他のクロ
ック受給回路82−2、82−3、82−4にクロック
信号を供給する各クロック供給経路についても、同様の
手順により総遅延時間Ts2を求める。そして、全ての
クロック供給経路の遅延時間が一定の許容範囲内に収ま
るように、それぞれのVDLに与える制御信号を変更し
てVDLが発生する遅延時間を調整する。この場合も、
全てのクロック供給経路の遅延時間が上記許容範囲内に
収まるまで、VDLの調整を繰り返す。第5の実施例に
よれば、回路間配線の遅延時間を別途求める必要がな
く、クロック供給経路全体の信号遅延時間のスキュー調
整を、リング発振回路の方法のみで厳密に行うことがで
きる。
【0113】第4及び第5の実施例では、VDLをクロ
ック供給回路内に設けているが、第1の実施例と同様
に、これを各クロック受給回路内に設けてもよい。この
場合も第4または第5の実施例と同様の手順により、ク
ロック供給経路全体についてのスキューを調整すること
ができる。
【0114】以上第1から第5の実施例においては、ス
キュー調整の対象となる複数の信号供給経路上を同じク
ロック信号が伝送されるが、本発明は異なるタイミング
信号が伝送される複数の信号供給経路のスキュー調整に
も適用できる。周波数の異なる2種類のクロック信号の
供給経路の遅延時間を調整するスキュー調整装置の実施
例を図11に示す。
【0115】図11は本発明の第6の実施例のスキュー
調整装置を用いたデジタルシステムの構成図である。図
11のクロック発振回路101、セレクタ102−1及
び102−2、分周回路103は、不図示のクロック供
給回路内に設けられ、クロック受給回路110にクロッ
ク信号CLK1及びCLK2を供給している。クロック
発振回路101は、周波数2fのクロック信号CLK1
を発生し、セレクタ102−1の入力端子I13と分周
回路103に入力する。分周回路103は、クロック信
号CLK1を分周し、クロック信号CLK1に同期した
周波数fのクロック信号CLK2を生成して、セレクタ
102−2の入力端子I15に入力する。セレクタ10
2−1、102−2には不図示のモード切り換え信号が
入力される。セレクタ102−1は、上記モード切り換
え信号により、入力端子I13またはI14の信号を選
択して出力し、セレクタ102−2は、上記モード切り
換え信号により、入力端子I15またはI16の信号を
選択して出力する。
【0116】クロック受給回路110は1つのLSIチ
ップに集積されており、クロック信号CLK1により動
作するフリップフロップ107−1と、クロック信号C
LK2により動作するフリップフロップ107−2を有
する。フリップフロップ107−1に接続されたクロッ
ク受給回路110内のクロック供給系及び帰還経路等か
ら成るスキュー調整装置の構成は、図2の第1の実施例
と同様である。またフリップフロップ107−2に接続
されたスキュー調整装置の構成についても同様である。
ただし、出力バッファ回路109−1、109−2の出
力端子は、それぞれセレクタ102−1、102−2を
介して入力バッファ回路104−1、104−3の入力
端子に接続されている。
【0117】通常動作モードにおいては、上記モード切
り換え信号により、セレクタ102−1の入力端子I1
3と、セレクタ102−2の入力端子I15を選択す
る。これにより、クロック信号CLK1が、セレクタ1
02−1、入力バッファ回路104−1、VDL106
−1、及びバッファ105−1、105−2、105−
3、105−4より成るクロック供給経路を経て、フリ
ップフロップ107−1のクロック入力端子に入力され
る。またクロック信号CLK2は、セレクタ102−
2、入力バッファ回路104−3、VDL106−2、
及びバッファ105−5、105−6より成るクロック
供給経路を経て、フリップフロップ107−2のクロッ
ク入力端子に入力される。
【0118】クロック信号CLK1及びCLK2のクロ
ック供給経路のうち、上記クロック供給回路からクロッ
ク受給回路110に至る回路間配線については、一般に
両者の始点間の距離と終点間の距離が共に近いので、こ
れらの配線長を揃えることは容易である。従って、クロ
ック信号CLK1の回路間配線とクロック信号CLK2
の回路間配線の電気長を、比較的容易に揃えることがで
きる。しかし、LSIであるクロック受給回路110内
においては、クロック信号CLK1とCLK2のクロッ
ク供給系のトポロジや接続される負荷が異なるので、両
クロック信号のクロック供給系の遅延時間は一般に一致
しない。そこで第6の実施例では、クロック受給回路1
10内のクロック供給系のスキュー調整を行う。
【0119】スキュー調整モードにおいては、上記モー
ド切り換え信号により、セレクタ102−1の入力端子
I14と、セレクタ102−2の入力端子I16を選択
する。これにより図11の2種のスキュー調整装置の帰
還経路が、それぞれ入力バッファ回路104−1、10
4−3に接続され、リング発振回路の方法による遅延時
間の測定が可能になる。
【0120】まずセレクタ108−1の3つの入力端子
を、不図示の選択信号により順次選択することにより、
3種のリング発振回路を形成し、第1の実施例と同様に
して、入力バッファ回路104−1、VDL106−
1、及びバッファ105−1、105−2、105−
3、105−4より成るクロック供給系の遅延時間T2
0を求める。このとき、各リング発振回路の遅延時間に
は、図2の外部配線52の遅延時間の代わりに、セレク
タ102−1や、上記クロック供給回路とクロック受給
回路110の間の回路間配線等の遅延時間が含まれる
が、これらは減算により相殺され遅延時間T20には含
まれない。
【0121】次にセレクタ108−2の3つの入力端子
を、上記選択信号により順次選択して、同様の手順によ
り、入力バッファ回路104−3、VDL106−2、
及びバッファ105−5、105−6より成るクロック
供給系の遅延時間T21を求める。そして、遅延時間T
20とT21が最終的に等しくなるようにVDL106
−1及び106−2の遅延時間を調整する。このように
調整すれば、通常動作において、クロック信号CLK
1、CLK2が、同じタイミングで、それぞれフリップ
フロップ107−1、107−2の入力端子に到着す
る。
【0122】第6の実施例のスキュー調整装置によれ
ば、周波数の異なる2種類のクロック信号についても、
帰還経路の出力バッファ回路に起因する誤差を排除し、
厳密に遅延時間のスキューを調整できる。第6の実施例
では、クロック信号CLK1を分周してクロック信号C
LK2を生成したが、一般には、クロック信号に限ら
ず、位相と周波数の異なる複数のタイミング信号につい
て、同様のスキュー調整を行うことができる。
【0123】
【発明の効果】本発明によれば、各種タイミング信号を
用いて動作するデジタル回路において、該タイミング信
号の供給経路と帰還経路より成るリング発振回路の遅延
時間から、帰還経路の遅延時間を除くことができる。従
って、従来のスキュー調整法で求めた供給経路の遅延時
間に誤差として混入していた、帰還経路の特性のばらつ
きを排除して、タイミング信号の供給経路の遅延時間を
正確に求めることができる。特に帰還経路の配線部分を
駆動する出力バッファ回路の遅延時間のばらつきは大き
いため、これをリング発振回路の遅延時間から除く効果
は大きい。
【0124】また複数の供給経路について求められた遅
延時間を互いに比較することにより、該複数の供給経路
間のスキュー調整を厳密に行うことができる。さらに、
高周波数クロック信号を用いたデジタル回路において
も、クロック供給経路のスキューを厳密に調整できるの
で、クロック信号の高周波数化に伴うデジタル回路の高
速化を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例のスキュー調整装置を用
いたデジタルシステムの構成図である。
【図3】可変遅延時間発生回路の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例による遅延時間測定のフ
ローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例のスキュー調整装置の構
成図である。
【図6】本発明の第3の実施例のスキュー調整装置の構
成図である。
【図7】本発明の第4の実施例のスキュー調整装置を用
いたデジタルシステムの構成図である。
【図8】本発明の第4の実施例による遅延時間測定のフ
ローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施例による遅延時間算出処理
のフローチャートである。
【図10】本発明の第5の実施例のスキュー調整装置を
用いたデジタルシステムの構成図である。
【図11】本発明の第6の実施例のスキュー調整装置を
用いたデジタルシステムの構成図である。
【図12】従来のスキュー調整回路の構成図である。
【符号の説明】
31 タイミング信号供給経路 32 第1の帰還経路 33 第2の帰還経路 34 第1の遅延手段 35 遅延時間調整手段 36 第2の遅延手段 37 第3の遅延手段 38 選択手段 41、81、91 クロック供給回路 42、60、70、82−1、2、3、4、110 ク
ロック受給回路 43、101 クロック発振回路 44、51、65、109−1、2 出力バッファ回路 45、92、93、94 回路間配線 46−1、2、3、64、86−1、2、104−1、
2、3、4 入力バッファ回路 47−1、2、3、4、63、105−1、2、3、
4、5、6 バッファ 48、84、106−1、2 可変遅延時間発生回路
(VDL) 49、107−1、2 フリップフロップ 50、83、85、102−1、2、108−1、2
セレクタ 52 外部配線 53−1、2、3、4、5、6 インバータ 54 マルチプレクサ 71、72 ダミー負荷回路 87−2、3、4、95−2、3、4 遅延調整回路 103 分周回路

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイミング信号をデジタル回路に供給す
    るタイミング信号供給経路(31)を有するデジタルシ
    ステムにおいて、 前記タイミング信号供給経路(31)上に設けられた第
    1の遅延手段(34)と、 前記タイミング信号供給経路(31)上に設けられた遅
    延時間調整手段(35)と、 前記遅延時間調整手段(35)の出力と前記第1の遅延
    手段(34)の入力とに接続された第2の遅延手段(3
    6)と、 前記第1及び第2の遅延手段(34、36)と前記遅延
    時間調整手段(35)とを含む第1のループ回路と、前
    記第1及び第2の遅延手段(34、36)を含み、前記
    遅延時間調整手段(35)を含まない第2のループ回路
    のうち、いずれかを選択的に形成する選択手段(38)
    と、 を有することを特徴とするスキュー調整装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のループ回路が発振するパルス
    より求められる前記第1のループ回路の遅延時間から、
    前記第2のループ回路が発振するパルスより求められる
    前記第2のループ回路の遅延時間を差し引いた結果に基
    づき、前記遅延時間調整手段(35)により、前記タイ
    ミング信号供給経路(31)の遅延時間を調整すること
    を特徴とする請求項1記載のスキュー調整装置。
  3. 【請求項3】 前記タイミング信号供給経路(31)に
    接続された、第1の遅延手段(34)と同等の遅延時間
    を持つ第3の遅延手段(37)をさらに有し、 前記選択手段(38)は、前記第1、第2、及び第3の
    遅延手段(34、36、37)を含み、前記遅延時間調
    整手段(35)を含まない第3のループ回路と、前記第
    1のループ回路と、前記第2のループ回路のうち、いず
    れかを選択的に形成することを特徴とする請求項1記載
    のスキュー調整装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のループ回路が発振するパルス
    より求められる前記第1のループ回路の遅延時間と、前
    記第2のループ回路が発振するパルスより求められる前
    記第2のループ回路の遅延時間と、前記第3のループ回
    路が発振するパルスより求められる前記第3のループ回
    路の遅延時間とを用いた演算により、前記第1のループ
    回路の遅延時間から前記第2の遅延手段(36)の遅延
    時間を差し引き、その結果に基づいて、前記遅延時間調
    整手段(35)により前記タイミング信号供給経路(3
    1)の遅延時間を調整することを特徴とする請求項3記
    載のスキュー調整装置。
  5. 【請求項5】 タイミング信号を複数のデジタル回路に
    供給する複数のタイミング信号供給経路を有するデジタ
    ルシステムにおいて、 前記各タイミング信号供給経路上に設けられた第1の遅
    延手段と、 前記各タイミング信号供給経路上に設けられた遅延時間
    調整手段と、 前記遅延時間調整手段の出力と前記第1の遅延手段の入
    力とに接続された第2の遅延手段と、 前記第1及び第2の遅延手段と前記遅延時間調整手段と
    を含む第1のループ回路と、前記第1及び第2の遅延手
    段を含み、前記遅延時間調整手段を含まない第2のルー
    プ回路のうち、いずれかを選択的に形成する選択手段
    と、 を前記各タイミング信号供給経路毎に有することを特徴
    とするスキュー調整装置。
  6. 【請求項6】 前記各タイミング信号供給経路に接続さ
    れた、第1の遅延手段と同等の遅延時間を持つ第3の遅
    延手段を前記各タイミング信号供給経路毎にさらに有
    し、 前記選択手段は、前記第1、第2、及び第3の遅延手段
    を含み、前記遅延時間調整手段を含まない第3のループ
    回路と、前記第1のループ回路と、前記第2のループ回
    路のうち、いずれかを選択的に形成することを特徴とす
    る請求項5記載のスキュー調整装置。
  7. 【請求項7】 タイミング信号を生成するタイミング信
    号発生回路(43)と、該タイミング信号が伝送される
    タイミング信号供給経路とを有するデジタルシステムに
    おいて、 前記タイミング信号供給経路上に設けられた遅延時間調
    整手段(84)と、 前記タイミング信号供給経路上に設けられた第1の遅延
    手段(44)と、 前記タイミング信号供給経路に接続された第1の帰還経
    路と、 前記第1の帰還経路上に設けられた第2の遅延手段(8
    6−1)と、 前記第1の帰還経路に接続された第2の帰還経路と、 前記第2の帰還経路上に設けられた、第2の遅延手段
    (86−1)と同等の遅延時間を持つ第3の遅延手段
    (86−2)と、 前記第1及び第2の遅延手段(44、86−1)と前記
    遅延時間調整手段(84)とを含み、前記第3の遅延手
    段(86−2)を含まない第1のループ回路と、前記第
    1、第2、及び第3の遅延手段(44、86−1、86
    −2)と前記遅延時間調整手段(84)を含む第2のル
    ープ回路のうち、いずれかを選択的に形成する選択手段
    (83、85)と、 を有することを特徴とするスキュー調整装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のループ回路が発振するパルス
    より求められる前記第1のループ回路の遅延時間と、前
    記第2のループ回路が発振するパルスより求められる前
    記第2のループ回路の遅延時間とを用いた演算により、
    前記第1のループ回路の遅延時間から前記第2の遅延手
    段(86−1)の遅延時間を差し引き、その結果に基づ
    いて前記遅延時間調整手段(84)により前記タイミン
    グ信号供給経路の遅延時間を調整することを特徴とする
    請求項7記載のスキュー調整装置。
  9. 【請求項9】 前記選択手段(83、85)は、前記第
    1及び第2の遅延手段(44、86−1)を含み、前記
    遅延時間調整手段(84)を含まない第3のループ回路
    と、前記第1のループ回路と、前記第2のループ回路の
    うち、いずれかを選択的に形成することを特徴とする請
    求項9記載のスキュー調整装置。
  10. 【請求項10】 前記第1のループ回路が発振するパル
    スより求められる前記第1のループ回路の遅延時間と、
    前記第2のループ回路が発振するパルスより求められる
    前記第2のループ回路の遅延時間と、前記第3のループ
    回路が発振するパルスより求められる前記第3のループ
    回路の遅延時間とを用いた演算により、前記第1のルー
    プ回路の遅延時間から前記第2の遅延手段(86−1)
    の遅延時間を差し引き、その結果に基づいて前記遅延時
    間調整手段(84)により前記タイミング信号供給経路
    の遅延時間を調整することを特徴とする請求項9記載の
    スキュー調整装置。
  11. 【請求項11】 タイミング信号を生成するタイミング
    信号発生回路と、該タイミング信号が伝送される複数の
    タイミング信号供給経路とを有するデジタルシステムに
    おいて、 前記各タイミング信号供給経路上に設けられた遅延時間
    調整手段(35)と、 前記各タイミング信号供給経路上に設けられた第1の遅
    延手段(34)と、 前記各タイミング信号供給経路に接続された第1の帰還
    経路(32)と、 前記第1の帰還経路上に設けられた第2の遅延手段(3
    6)と、 前記第1の帰還経路に接続された第2の帰還経路(3
    3)と、 前記第2の帰還経路上に設けられた、第2の遅延手段と
    同等の遅延時間を持つ第3の遅延手段と、 前記第1及び第2の遅延手段と前記遅延時間調整手段と
    を含み、前記第3の遅延手段を含まない第1のループ回
    路と、前記第1、第2、及び第3の遅延手段と前記遅延
    時間調整手段を含む第2のループ回路のうち、いずれか
    を選択的に形成する選択手段と、 を前記各タイミング信号供給経路毎に有することを特徴
    とするスキュー調整装置。
  12. 【請求項12】 前記選択手段は、前記第1及び第2の
    遅延手段を含み、前記遅延時間調整手段を含まない第3
    のループ回路と、前記第1のループ回路と、前記第2の
    ループ回路のうち、いずれかを選択的に形成することを
    特徴とする請求項11記載のスキュー調整装置。
  13. 【請求項13】 タイミング信号をデジタル回路(4
    9)に供給するタイミング信号供給経路を有するデジタ
    ルシステムにおいて、 前記タイミング信号供給経路上に設けられた可変遅延時
    間回路(48)と、 前記タイミング信号供給経路上に設けられた第1の入力
    回路(46−1)と、 前記タイミング信号供給経路に接続された第1の帰還経
    路と、 前記第1の帰還経路上に設けられた出力回路(51)
    と、 前記タイミング信号供給経路に接続された第2の帰還経
    路と、 前記第2の帰還経路上に設けられた、第1の入力回路
    (46−1)と同等の遅延時間を持つ第2の入力回路
    (46−2)と、 前記第1の入力回路(46−1)と前記可変遅延時間回
    路(48)と前記出力回路(51)とを含む第1のルー
    プ回路と、前記第1の入力回路(46−1)と前記出力
    回路(51)とを含み、前記第2の入力回路(46−
    2)と前記可変遅延時間回路(48)を含まない第2の
    ループ回路と、前記第1及び第2の入力回路(46−
    1、46−2)と前記出力回路(51)とを含み、前記
    可変遅延時間回路(48)を含まない第3のループ回路
    のうち、いずれかを選択的に形成するセレクタ回路(5
    0)と、 を有することを特徴とするスキュー調整装置。
  14. 【請求項14】 タイミング信号を生成するタイミング
    信号発生回路(43)と、該タイミング信号が伝送され
    るタイミング信号供給経路とを有するデジタルシステム
    において、 前記タイミング信号供給経路上に設けられた可変遅延時
    間回路(84)と、 前記タイミング信号供給経路上に設けられた出力回路
    (44)と、 前記タイミング信号供給経路に接続された第1の帰還経
    路と、 前記第1の帰還経路上に設けられた第1の入力回路(8
    6−1)と、 前記第1の帰還経路に接続された第2の帰還経路と、 前記第2の帰還経路上に設けられた、第1の入力回路
    (86−1)と同等の遅延時間を持つ第2の入力回路
    (86−2)と、 前記出力回路(44)と前記第1の入力回路(86−
    1)と前記可変遅延時間回路(84)とを含み、前記第
    2の入力回路(86−2)を含まない第1のループ回路
    と、前記出力回路(44)と前記第1及び第2の入力回
    路(86−1、86−2)と前記可変遅延時間回路(8
    4)を含む第2のループ回路のうち、いずれかを選択的
    に形成するセレクタ回路(83)と、 を有することを特徴とするスキュー調整装置。
  15. 【請求項15】 複数のタイミング信号(CLK1、C
    LK2)をデジタル回路(107−1、107−2)に
    供給する複数のタイミング信号供給経路を有するデジタ
    ルシステムにおいて、 前記各タイミング信号供給経路上に設けられた可変遅延
    時間回路(106−1、106−2)と、 前記各タイミング信号供給経路上に設けられた第1の入
    力回路(104−1、104−3)と、 前記各タイミング信号供給経路に接続された第1の帰還
    経路と、 前記第1の帰還経路上に設けられた出力回路(109−
    1、109−2)と、 前記各タイミング信号供給経路に接続された第2の帰還
    経路と、 前記第2の帰還経路上に設けられた、第1の入力回路
    (104−1、104−3)と同等の遅延時間を持つ第
    2の入力回路(104−2、104−4)と、 前記第1の入力回路(104−1、104−3)と前記
    可変遅延時間回路(106−1、106−2)と前記出
    力回路(109−1、109−2)とを含む第1のルー
    プ回路と、前記第1の入力回路(104−1、104−
    3)と前記出力回路(109−1、109−2)とを含
    み、前記第2の入力回路(104−2、104−4)と
    前記可変遅延時間回路(106−1、106−2)を含
    まない第2のループ回路と、前記第1及び第2の入力回
    路(104−1、104−3、104−2、104−
    4)と前記出力回路(109−1、109−2)とを含
    み、前記可変遅延時間回路(106−1、106−2)
    を含まない第3のループ回路のうち、いずれかを選択的
    に形成するセレクタ回路(108−1、108−2)
    と、 を前記各タイミング信号供給経路毎に有することを特徴
    とするスキュー調整装置。
  16. 【請求項16】 大きなループに小さなループの遅延部
    分が含まれるタイミング信号供給回路において、 前記大きなループから前記小さなループの前記遅延部分
    を引いて、前記大きなループの前記小さなループに含ま
    れない部分の遅延時間を検出することを特徴とするタイ
    ミング信号のスキュー調整装置。
  17. 【請求項17】 タイミング信号をデジタル回路に供給
    するタイミング信号供給経路(31)を有するデジタル
    システムにおいて、 前記タイミング信号供給経路(31)上に設けられた第
    1の遅延手段(34)と、 前記タイミング信号供給経路(31)上に設けられた遅
    延時間調整手段(35)と、 前記遅延時間調整手段(35)の出力と前記第1の遅延
    手段(34)の入力とに接続された第2の遅延手段(3
    6)と、 前記第1及び第2の遅延手段(34、36)と前記遅延
    時間調整手段(35)とを含む第1のループ回路と、前
    記第1及び第2の遅延手段(34、36)を含み、前記
    遅延時間調整手段(35)を含まない第2のループ回路
    のうち、いずれかを選択的に形成する選択手段(38)
    とを有し、 前記第1のループ回路が発振するパルスより求められる
    前記第1のループ回路の遅延時間から、前記第2のルー
    プ回路が発振するパルスより求められる前記第2のルー
    プ回路の遅延時間を差し引いて、前記タイミング信号供
    給経路(31)の一部の遅延時間を検出することを特徴
    とする遅延時間測定装置。
  18. 【請求項18】 前記タイミング信号供給経路(31)
    に接続された、第1の遅延手段(34)と同等の遅延時
    間を持つ第3の遅延手段(37)をさらに有し、 前記選択手段(38)は、前記第1、第2、及び第3の
    遅延手段(34、36、37)を含み、前記遅延時間調
    整手段(35)を含まない第3のループ回路と、前記第
    1のループ回路と、前記第2のループ回路のうち、いず
    れかを選択的に形成し、 前記第1のループ回路が発振するパルスより求められる
    前記第1のループ回路の遅延時間と、前記第2のループ
    回路が発振するパルスより求められる前記第2のループ
    回路の遅延時間と、前記第3のループ回路が発振するパ
    ルスより求められる前記第3のループ回路の遅延時間と
    を用いた演算により、前記第1のループ回路の遅延時間
    から前記第2の遅延手段(36)の遅延時間を差し引く
    ことを特徴とする請求項17記載の遅延時間測定装置。
  19. 【請求項19】 タイミング信号を生成するタイミング
    信号発生回路(43)と、該タイミング信号が伝送され
    るタイミング信号供給経路とを有するデジタルシステム
    において、 前記タイミング信号供給経路上に設けられた遅延時間調
    整手段(84)と、 前記タイミング信号供給経路上に設けられた第1の遅延
    手段(44)と、 前記タイミング信号供給経路に接続された第1の帰還経
    路と、 前記第1の帰還経路上に設けられた第2の遅延手段(8
    6−1)と、 前記第1の帰還経路に接続された第2の帰還経路と、 前記第2の帰還経路上に設けられた、第2の遅延手段
    (86−1)と同等の遅延時間を持つ第3の遅延手段
    (86−2)と、 前記第1及び第2の遅延手段(44、86−1)と前記
    遅延時間調整手段(84)とを含み、前記第3の遅延手
    段(86−2)を含まない第1のループ回路と、前記第
    1、第2、及び第3の遅延手段(44、86−1、86
    −2)と前記遅延時間調整手段(84)を含む第2のル
    ープ回路のうち、いずれかを選択的に形成する選択手段
    (83、85)とを有し、 前記第1のループ回路が発振するパルスより求められる
    前記第1のループ回路の遅延時間と、前記第2のループ
    回路が発振するパルスより求められる前記第2のループ
    回路の遅延時間とを用いた演算により、前記第1のルー
    プ回路の遅延時間から前記第2の遅延手段(86−1)
    の遅延時間を差し引き、前記タイミング信号供給経路の
    一部の遅延時間を検出することを特徴とする遅延時間測
    定装置。
  20. 【請求項20】 前記選択手段(83、85)は、前記
    第1及び第2の遅延手段(44、86−1)を含み、前
    記遅延時間調整手段(84)を含まない第3のループ回
    路と、前記第1のループ回路と、前記第2のループ回路
    のうち、いずれかを選択的に形成し、 前記第1のループ回路が発振するパルスより求められる
    前記第1のループ回路の遅延時間と、前記第2のループ
    回路が発振するパルスより求められる前記第2のループ
    回路の遅延時間と、前記第3のループ回路が発振するパ
    ルスより求められる前記第3のループ回路の遅延時間と
    を用いた演算により、前記第1のループ回路の遅延時間
    から前記第2の遅延手段(86−1)の遅延時間を差し
    引くことを特徴とする請求項19記載の遅延時間測定装
    置。
  21. 【請求項21】 タイミング信号をデジタル回路に供給
    するタイミング信号供給経路の信号遅延時間の調整過程
    において、 前記タイミング信号供給経路上の第1の遅延回路及び可
    変遅延時間回路と、前記タイミング信号供給経路上にな
    い第2の遅延回路とを含む第1のループ回路を形成し、 前記第1のループ回路が発振する第1のパルスから前記
    第1のループ回路の遅延時間を求め、 前記第1及び第2の遅延回路を含み、前記可変遅延時間
    回路を含まない第2のループ回路を形成し、 前記第2のループ回路が発振する第2のパルスから前記
    第2のループ回路の遅延時間を求め、 前記第1のループ回路の遅延時間と前記前記第2のルー
    プ回路の遅延時間とに基づいて、前記可変遅延時間回路
    の遅延時間を変更して、前記タイミング信号供給経路の
    信号遅延時間を調整すること、 を特徴とするスキュー調整方法。
  22. 【請求項22】 前記タイミング信号供給経路上にな
    い、第1の遅延回路と同等の遅延時間を持つ第3の遅延
    回路と、前記第1及び第2の遅延回路とを含み、前記可
    変遅延時間回路を含まない第3のループ回路を形成し、 前記第3のループ回路が発振する第3のパルスから前記
    第3のループ回路の遅延時間を求め、 前記第1のループ回路の遅延時間と、前記第2のループ
    回路の遅延時間と、前記第3のループ回路の遅延時間と
    に基づいて、前記可変遅延時間回路の遅延時間を変更し
    て、前記タイミング信号供給経路の信号遅延時間を調整
    すること、 を特徴とする請求項21記載のスキュー調整方法。
  23. 【請求項23】 タイミング信号をデジタル回路に供給
    するタイミング信号供給経路の信号遅延時間の調整過程
    において、 前記タイミング信号供給経路上の第1の遅延回路及び可
    変遅延時間回路と、前記タイミング信号供給経路上にな
    い第2の遅延回路とを含む第1のループ回路を形成し、 前記第1のループ回路が発振する第1のパルスから前記
    第1のループ回路の遅延時間を求め、 前記タイミング信号供給経路上にない、第1の遅延回路
    と同等の遅延時間を持つ第3の遅延回路と、前記第1及
    び第2の遅延回路と、前記可変遅延時間回路とを含む第
    2のループ回路を形成し、 前記第2のループ回路が発振する第2のパルスから前記
    第2のループ回路の遅延時間を求め、 前記第1のループ回路の遅延時間と前記前記第2のルー
    プ回路の遅延時間とに基づいて、前記可変遅延時間回路
    の遅延時間を変更して、前記タイミング信号供給経路の
    信号遅延時間を調整すること、 を特徴とするスキュー調整方法。
  24. 【請求項24】 タイミング信号をデジタル回路に供給
    するタイミング信号供給経路の信号遅延時間の調整過程
    において、 前記タイミング信号供給経路と帰還経路とから第1のル
    ープ回路を形成し、 前記第1のループ回路が発振する第1のパルスから前記
    第1のループ回路の遅延時間を求め、 前記帰還経路を用いて第2のループ回路を形成し、 前記第2のループ回路が発振する第2のパルスから前記
    第2のループ回路の遅延時間を求め、 前記第1のループ回路の遅延時間と前記第2のループ回
    路の遅延時間とを用いて、前記タイミング信号供給経路
    の信号遅延時間を求め、 得られた前記タイミング信号供給経路の信号遅延時間に
    基づいて、該タイミング信号供給経路の信号遅延時間を
    調整すること、 を特徴とするスキュー調整方法。
  25. 【請求項25】 前記帰還経路を用いて第3のループ回
    路を形成し、 前記第3のループ回路が発振する第3のパルスから前記
    第3のループ回路の遅延時間を求め、 前記第1のループ回路の遅延時間と、前記第2のループ
    回路の遅延時間と、前記第3のループ回路の遅延時間と
    を用いて、前記タイミング信号供給経路の信号遅延時間
    を求め、 得られた前記タイミング信号供給経路の信号遅延時間に
    基づいて、該タイミング信号供給経路の信号遅延時間を
    調整すること、 を特徴とする請求項24記載のスキュー調整方法。
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