JP2000260319A - ディスプレイパネルの放電室に蛍光体インクを塗布する方法およびその装置 - Google Patents

ディスプレイパネルの放電室に蛍光体インクを塗布する方法およびその装置

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JP2000260319A JP6546299A JP6546299A JP2000260319A JP 2000260319 A JP2000260319 A JP 2000260319A JP 6546299 A JP6546299 A JP 6546299A JP 6546299 A JP6546299 A JP 6546299A JP 2000260319 A JP2000260319 A JP 2000260319A
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欽造 野々村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精細度の高いプラズマディスプレイパネルの
製造において、精度良く蛍光体層が形成できる蛍光体イ
ンク塗布方法およびその方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 電極(12)が設けられたフロントカバ
ープレート(11)と、電極(16)が設けられたバッ
クプレート(15)の少なくとも一方に隔壁が配置さ
れ、それぞれの電極面を所定のギャップを保って相対向
させて封着され、内部に放電可能なガス媒体を封入して
成るプラズマディスプレイパネル(PDP)で、隔壁に
仕切られた空間内に蛍光体インク(20)をノズル(2
1)から吐出させて充填する際に、あらかじめ隔壁位置
を検出し、その隔壁間中心にノズル(21)が配置され
るよう制御しながら、蛍光体インク(20)を隔壁間に
充填するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示デバイスなど
に用いるディスプレイパネルの製造に関し、特にディス
プレイパネルの蛍光体層を形成する方法及びその装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマディスプレイパネルにつ
いて述べる前に、先ず図10を参照して、理想的に構成
されたプラズマディスプレイパネルの構造について述べ
る。図10は、交流型(AC型)のプラズマディスプレ
イパネルの概略断面図である。図10において、前面ガ
ラス基板であるフロントカバープレート200上に、表
示電極201が設けられる。さらに、表示電極201の
表面には誘電体ガラス層202が設けられ、更にその表
面を酸化マグネシウム(MgO)で形成される誘電体保
護層204が覆っている。なお、誘電体保護層204
は、MgOの結晶配向が、配向するように構成されてい
る。通常、MgO誘電体保護層204は、例えば特開平
5−342991号公報に提案されているように、主原
料である酸化マグネシウムを電子ビームで加熱する真空
蒸着法によって成形される。
【0003】また、背面ガラス基板であるバックプレー
ト205上に、アドレス電極206および隔壁207、
蛍光体層208が設けられている。このように、構成さ
れたバックプレート205の隔壁207の開放面端を密
閉して、放電室209が構成される。なお、この放電室
209に放電ガスを封入した状態で、電極層を構成する
表示電極201およびアドレス電極206の間に放電さ
せることによって、1画素に相当する単色の表示が得ら
れる。
【0004】従来、この電極層(表示電極およびアドレ
ス電極)の形成には、主にスクリーン印刷法が用いられ
る。また、蛍光体層を形成するには、例えば、特開平8
−162019号公報に開示されているようにスクリー
ン印刷法や、特開昭53−79371号公報に開示され
ているようにインクジェット法が、または、特開昭6−
273925号公報に開示されているようにフォトレジ
ストフィルム法が用いられている。
【0005】また、従来プラズマディスプレイパネルと
して開発されてきたパネル輝度は、例えば、機能材料誌
1996年2月号Vol.16、No.2、7ページに
示されるように、40インチのNTSCパネル(セル数
が640×480個でセルピッチが0.43mm×1.
29mm、1セル面積約0.55mm2 )で約250c
d/m2である
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年ハイビジョンを始
めとする高品位、且つ大画面を有するテレビへの期待が
高まっている。陰極線管(CRT)は解像度および画質
の点で、プラズマディスプレイや液晶に対して優れてい
るが、奥行きと重量の点で40インチ以上の大画面には
向いていない。一方、液晶は、消費電力が少なく、駆動
電圧も低いといった優れた特徴を有しているが、画面の
大きさや視野角に限界がある。これに対してプラズマデ
ィスプレイは、大画面の実現が可能であり、例えば、機
能材料誌1996年2月号Vol.16、No.2、7
ページに記載のように、既に40インチクラスの製品が
開発されている。
【0007】現在製品化されているプラズマディスプレ
イの輝度は、放電室に封入されたヘリウム−キセノン
(He−Xe)系や、ネオン−キセノン(Ne−Xe)
系ガスの雰囲気中で放電させることによって発生する紫
外線の強度により、輝度レベルが左右される。特にHe
−Xe系ガス中での放電においては、Xeの共鳴線によ
る波長が147nmの真空紫外線が放出され、主にこの
波長による紫外線によって放電セル内に塗布された赤、
緑、および青の紫外線励起蛍光体を励起発光させてい
る。これについては、応用物理誌Vol.51、No.
3、1982年、334ページ〜347ページ、あるい
は、光学技術コンタクトVol.34、No.1、19
96年、25ページ、あるいは、NHK技術研究誌第3
1巻、第1号、昭和54年、18ページに記載されてい
る。
【0008】また、現行40〜42インチクラスのプラ
ズマディスプレイは、例えば、機能材料誌1996年2
月号Vol.16、No.2、7ページに記載されてい
るように、画素数640×480個、セルピッチ0.4
3mm×1.29mm、および1セルの面積0.55m
2 の画素レベルを有している。さらに、近年期待され
ているフルスペックのハイビジョンテレビの画素レベル
は、画素数が1920×1125となり、セルピッチも
42インチクラスで0.15mm×0.48mmで1セ
ルの面積は0.072mm2 の細かさになる。したがっ
て、プラズマディスプレイの高精細化が進むにしたがっ
てセルピッチや1セル当たりの面積が従来のNTSCと
比較して小さくなるため、輝度の向上を目指した蛍光体
膜の高精度形成技術が望まれている。
【0009】しかしながら、スクリーン印刷法による蛍
光体塗布では、二つの隔壁207の間に蛍光体層208
である蛍光体インクを充填する際に、スクリーン版が変
形し、隣接する隔壁内に蛍光体インクが入ることにより
混色するといった課題がある。
【0010】また、微細セルを考えると、スクリーン印
刷法による蛍光体塗布では、隔壁のピッチが0.1mm
から0.15mmになると、隔壁には幅があるため、蛍
光体が充填される空間は0.1mmから0.08mm程
度の非常に狭い幅となり、印刷法によって精度良くしか
も高速に粘度の高い(数万センチポアズ)蛍光体インク
を流し込むことは困難になってくる。結果、蛍光体イン
クがバックプレート205及びアドレス電極206を完
全に覆うことが出来なくなる。
【0011】蛍光体と紫外線感光樹脂を用いた蛍光体フ
ォトフィルム法や、蛍光体フォトペースト法では、ある
程度精度良く隔壁間に埋め込んで、バックプレート20
5(含むアドレス電極206)上に充填することは可能
である。しかし、露光現像工程を3色のそれぞれに対し
て繰り返し行う必要があり、現像残りによる混色や、高
価な蛍光体材料の回収が困難であること等の課題があ
る。
【0012】このような課題を解決できる蛍光体塗布方
法として、特開昭53−79371号公報や、特開平8
−162019号公報の様な、蛍光体インクを加圧され
たノズルより噴射させて所望のパターンを基板上に描画
させるインクジェット法が提案されている。また、本願
出願人は既に、特願平8−245853号に示すよう
な、流動性の良い蛍光体インクを微細ノズルから連続的
に噴射させながら、隔壁間に蛍光体を連続的に充填描画
する方法を提案している。しかしながら、この様な方法
においても次の様な課題を有しているものであった。
【0013】すなわち、上述の方法においては、隔壁2
07が直線状であり、その精度も確保されていることを
前提としている。しかしながら、隔壁の製造方法にもよ
るが、隔壁207の直線性は保証されているとは言えな
い。特に印刷法で形成した場合や、焼成工程でのガラス
歪みによって、隔壁の直線性や隔壁間距離が大きく異な
る。
【0014】また、高精細画面用に隔壁間ピッチを微細
にして、前述のようにインクを連続的に充填する場合に
は、ノズルの穴径を隔壁間ピッチより微細にする必要が
ある。しかし、現実的には加工精度とインク流れとの関
係で、ノズルの穴経はそれほど微細にはできない。その
ために、隔壁の開口とノズル開口との差が小さくなり、
少しの隔壁の直進性のうねりなどによって、隔壁上部に
蛍光体インクが載ったり、隣の隔壁間に充填されて混色
が生じると言った課題を有するものである。
【0015】また隔壁のうねりや隔壁間隔の大小によっ
て常に同量のインクを充填すると、隔壁間隔の小さい領
域では蛍光体インクが溢れ、隣接隔壁に流れ込み混色を
発生するなどの重大欠陥を生じるものである。本発明は
かかる点に鑑み、プラズマディスプレイパネルにおいて
安価に精度良く蛍光体層が形成できるプラズマディスプ
レイパネルの製造方法およびその装置を提供することを
目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、第1の電極が設けられた前面ガラス基板と、第
2の電極が設けられた背面ガラス基板に複数の隔壁が所
定のピッチで隣接して配置され、それぞれの電極面を所
定のギャップを保って相対向させて封着させたディスプ
レイパネルに形成される、隣接する2つの該隔壁と該前
面ガラス基板および該背面ガラス基板によって構成され
る放電室内に、該前面ガラス基板と該背面ガラス基板を
封着させる前に、蛍光体インクを該放電室の形状に応じ
て所定の量だけ均質に塗布する蛍光体インク塗布装置で
あって、前記蛍光体インクを蓄えると共に、加圧して、
所定の口径を有するノズルの先端から前記放電室内に吐
出する蛍光体インク吐出器と、前記ノズルの先端が前記
背面ガラス基板と所定の相対位置を保ちながら、隣接す
る隔壁の間の概ね中心に位移動するように前記蛍光体イ
ンク吐出器を駆動する駆動手段と、前記隔壁それぞれの
位置と隣接ピッチを検出する隔壁検出器と、前記検出さ
れた隔壁の位置と前記検出されたピッチに基づいて、前
記ノズルの先端が該隔壁に沿って移動するように、前記
駆動器を制御する駆動制御器を備える。
【0017】上記のように、第1の発明においては、隔
壁検出器で検出した隔壁の実際の位置とピッチに基づい
て、ノズル先端の位置決めを行うので、仮に隔壁が規定
通りの形状から外れていても、ノズルを正しく移動させ
ることができる。
【0018】第2の発明は、第1の発明において、前記
隣接する隔壁の形状に応じて、前記蛍光体インク吐出器
の蛍光体インクの吐出量を制御する蛍光体インク吐出量
制御器をさらに備え、隣接する隔壁間の距離に応じて変
わる放電室の容量に対して一定の割合で蛍光体インクを
吐出させることを特徴とする。
【0019】上記のように、第2の発明においては、放
電室の容量に応じて一定の割合で蛍光体インクを吐出す
ることにより、常に均質な蛍光体インク層を形成するこ
とができる。
【0020】第3の発明は、第1の発明において、前記
隔壁検出器は、予め前記隔壁全体の位置と隣接ピッチを
検出しておくことを特徴とする。
【0021】上記のように、第3の発明においては、事
前に隔壁全体の位置と隣接ピッチを検出しておくことに
よって、蛍光体インク塗布動作の迅速化を図ることがで
きる。
【0022】第4の発明は、第1の発明において、前記
隔壁はストライプ状に形成されていることを特徴とす
る。
【0023】第5の発明は、第1の発明において、前記
インク吐出器のノズルは複数本が一体的に駆動されるこ
とを特徴とする。
【0024】上記のように、第5の発明においては、一
度に複数の放電室に蛍光体インクを効率よく塗布でき
る。
【0025】第6の発明は、第5の発明において、前記
複数本のノズルは同一色の蛍光体インクを吐出する複数
本が一体的に駆動されることを特徴とする。
【0026】上記のように、第6の発明においては、同
一色の蛍光体インクを吐出する複数本のノズルを一体的
に駆動することによって、異なる蛍光体インクが間違っ
た隔壁間に吐出による混色の発生を防止できる。
【0027】第7の発明は、第4の発明において、前記
複数のノズルは所定のピッチでヘッド上に設けられ、該
ヘッドと該隔壁間のギャップを同一にした面内でヘッド
を回転させることにより、ノズル位置を隣り合う隔壁間
の中心に位置させることを特徴とする。
【0028】上記のように、第7の発明においては、複
数の隔壁が全体的に所定の形状から外れている場合に
も、ノズル位置を効果的に修整できる。
【0029】第8の発明は、第1の発明において、前記
インク吐出器のノズルは複数本のそれぞれが対応する隔
壁の形状に応じて独自に駆動されることを特徴とする。
【0030】上記のように、第8の発明においては、複
数の隔壁が部分的にに所定の形状から外れている場合に
も、ノズル位置を効果的に修整できる。
【0031】第9の発明は、第1の電極が設けられた前
面ガラス基板と、第2の電極が設けられた背面ガラス基
板に複数の隔壁が所定のピッチで隣接して配置され、そ
れぞれの電極面を所定のギャップを保って相対向させて
封着させたディスプレイパネルに形成される、隣接する
2つの該隔壁と該前面ガラス基板および該背面ガラス基
板によって構成される放電室内に、該前面ガラス基板と
該背面ガラス基板を封着させる前に、蛍光体インクを該
放電室の形状に応じて所定の量だけ均質に塗布する蛍光
体インク塗布方法であって、前記蛍光体インクを蓄える
と共に、加圧して、所定の口径を有するノズルの先端か
ら前記放電室内に吐出する蛍光体インク吐出ステップ
と、前記ノズルの先端が前記背面ガラス基板と所定の相
対位置を保ちながら、隣接する隔壁の間の概ね中心に位
移動するように前記蛍光体インク吐出手段を駆動する駆
動ステップと、前記隔壁それぞれの位置と隣接ピッチを
検出する隔壁検出ステップと、前記検出された隔壁の位
置と前記検出されたピッチに基づいて、前記ノズルの先
端が該隔壁に沿って移動するように、前記駆動手段を制
御する駆動制御ステップを備える。
【0032】上記のように、第9の発明においては、隔
壁検出器で検出した隔壁の実際の位置とピッチに基づい
て、ノズル先端の位置決めを行うので、仮に隔壁が規定
通りの形状から外れていても、ノズルを正しく移動させ
ることができる。
【0033】第10の発明は、第9の発明において、前
記隣接する隔壁の形状に応じて、前記蛍光体インク吐出
器の蛍光体インクの吐出量を制御する蛍光体インク吐出
量制御ステップをさらに備え、隣接する隔壁間の距離に
応じて変わる放電室の容量に対して一定の割合で蛍光体
インクを吐出させることを特徴とする。
【0034】上記のように、第10の発明においては、
放電室の容量に応じて一定の割合で蛍光体インクを吐出
することにより、常に均質な蛍光体インク層を形成する
ことができる。
【0035】第11の発明は、第9の発明において、前
記隔壁検出ステップは、前記駆動制御ステップおよび前
記蛍光体インクの吐出ステップ動作の前に、実行される
ことを特徴とする。
【0036】上記のように、第11の発明においては、
事前に隔壁全体の位置と隣接ピッチを検出しておくこと
によって、蛍光体インク塗布動作の迅速化を図ることが
できる。
【0037】第12の発明は、第9の発明において、前
記インク吐出器のノズルは複数本が一体的に駆動される
ことを特徴とする。
【0038】上記のように、第12の発明においては、
一度に複数の放電室に蛍光体インクを効率よく塗布でき
る。
【0039】第13の発明は、第9の発明において、前
記インク吐出器のノズルは同一色の蛍光体インク毎に複
数本が一体的に駆動されることを特徴とする。
【0040】上記のように、第13の発明においては、
同一色の蛍光体インクを吐出する複数本のノズルを一体
的に駆動することによって、異なる蛍光体インクが間違
った隔壁間に吐出による混色の発生を防止できる。
【0041】第14の発明は、第12の発明において、
前記複数のノズルは所定のピッチで配置され、且つ、該
ノズルと該隔壁間のギャップを同一にした面内で回転さ
れることにより、各ノズルの先端を隣り合う隔壁間の中
心に位置させることを特徴とする。
【0042】上記のように、第14の発明においては、
複数の隔壁が全体的に所定の形状から外れている場合に
も、ノズル位置を効果的に修整できる。
【0043】第15の発明は、第12の発明において、
前記インク吐出器のノズルは複数本のそれぞれが対応す
る隔壁の形状に応じて独自に駆動されることを特徴とす
る。
【0044】上記のように、第15の発明においては、
複数の隔壁が部分的にに所定の形状から外れている場合
にも、ノズル位置を効果的に修整できる。
【0045】
【発明の実施の形態】先ず図1を参照して、本発明にか
かる製造方法およびその装置によって製造されたプラズ
マディスプレイパネルPDPについて説明する。(PD
Pの全体的な構成及び製法)図1に、その概略断面を示
すように、本発明の実施形態にかかる交流放電型プラズ
マディスプレイパネルPDPは、R(赤)、G(緑)、
およびB(青)の各色を発光するセルが多数配列されて
構成されている。
【0046】プラズマディスプレイパネルPDPは、前
面ガラス基板11上に放電電極である表示電極12と誘
電体ガラス層13および酸化マグネシウム保護層14が
配された前面パネルFPを有する。プラズマディスプレ
イパネルPDPは、さらに、背面ガラス基板15上にア
ドレス電極16、隔壁17、蛍光体層18が配された背
面パネルBPを有する。前面パネルFPの酸化マグネシ
ウム保護層14と、背面パネルBPの隔壁17、および
蛍光体層18(含むアドレス電極16および蛍光体層1
8)の間に形成される放電室19内に放電ガスを封入し
て構成される。このプラズマディスプレイパネルPDP
は、以下に述べるようにして作製される。
【0047】(前面パネルFP)前面パネルFPは、前
面ガラス基板11上に表示電極12を形成し、その上を
鉛系の誘電体ガラス層13で覆い、更に誘電体ガラス層
13の表面上に酸化マグネシウム保護層14を形成して
作製する。本実施形態においては、表示電極12は銀電
極であって、紫外線感光性樹脂を含んだ銀電極用インク
をスクリーン印刷法により前面ガラス基板11上に均一
塗布して乾燥した後、露光現像によるパターニングと焼
成によって形成する。誘電体ガラス層13はスクリーン
印刷法と焼成によって形成する。酸化マグネシウム保護
層14は、酸化マグネシウムからなり、スパッタリング
法や真空蒸着法などで形成する。
【0048】(背面パネルBP)背面パネルBPは、背
面ガラス基板15上にアドレス電極16を形成し、その
上にガラス製のストライプ状の隔壁17を所定のピッチ
で形成し、更に隔壁17によって挟まれた各空間に赤色
蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体による蛍光体層18を
形成することにより作製する。本実施形態では、アドレ
ス電極16は銀電極であって、背面ガラス基板15上
に、紫外線感光性樹脂を含んだ銀電極用インクをスクリ
ーン印刷法により背面ガラス基板15上に均一塗布して
乾燥した後、露光現像によるパターニングと焼成によっ
て形成する。
【0049】隔壁17は、スクリーン印刷法により数回
繰り返し印刷することにより形成されたり、いわゆるサ
ンドブラスト法や、リフトオフ法などを用いても良い。
隔壁17によって挟まれた各空間に、赤色蛍光体、緑色
蛍光体、青色蛍光体をそれぞれインク吐出法によって塗
布することにより蛍光体層18を形成する。
【0050】各色の蛍光体としては、一般的にプラズマ
ディスプレイパネルに用いられる蛍光体を用いることが
できるが、ここでは以下に示す化学式で表される組成を
有する蛍光体を用いる。 赤色蛍光体:(YXGd1−X)BO3:Eu3+ あ
るいは YBO3:Eu3+ 緑色蛍光体:BaAl12O19:Mn あるいは Z
n2SiO4:Mn 青色蛍光体:BaMgAl10O17:Eu2+
【0051】(プラズマディスプレイパネルPDP)プ
ラズマディスプレイパネルPDPは、上述のようにして
作成した前面パネルFPと背面パネルBPを、以下のよ
うにして張り合わせて作成する。前面パネルFPと背面
パネルBPは封着用ガラスを用いて張り合わされると共
に、隔壁17で仕切られた放電室19内を高真空(8×
10−7Torr)に排気した後、所定の組成の放電ガ
スを、所定の圧力で封入することによってプラズマディ
スプレイパネルを作製する。
【0052】封入する放電ガスの組成は、従来から用い
られているNe−Xe系であるが、Xeの含有量を5体
積%以上に設定し、封入圧力は500から800Tor
rの範囲に設定する。なお図1では、説明の便宜上、前
面パネルを実際と異なり90度回転させて示している。
【0053】以下に、図2、図3、図4、および図5を
参照して本実施形態にかかる蛍光体層の形成方法につい
て説明する。先ず、図2を参照して、隔壁17で仕切ら
れた各空間に蛍光体層を形成する原理方法を説明する。
図2にその構成概念を示すように、プラズマディスプレ
イパネルの蛍光体層を形成する際に用いるインク吐出装
置Aicは、蛍光体インク20を吐出するノズル21、
蛍光体インク20をノズル21に供給するためのサーバ
22、ノズル21に圧力を加えるための加圧器23を含
む。
【0054】まず、サーバ22に特定色の蛍光体インク
20を入れ、加圧器23で圧力を印加すると、ノズル2
1から蛍光体インク20が連続流Fcとなり吐出され
る。この時、ノズル21の中心が、背面ガラス基板25
に設けられたストライプ状の隔壁17間の中心に位置さ
せ、隔壁17間に蛍光体インク20を充填する。
【0055】図3に、プラズマディスプレイパネルPD
Pの製造に用いるインク塗布装置Aiaの概略構成を示
す。インク塗布装置Aiaは、本体ベース28上に背面
ガラス基板15が載置され、駆動装置(図示せず)によ
って、ベース28上のレール30上を矢印Dy方向に直
線往復動する。矢印Dy方向の運動をY軸運動と称す
る。この時、背面ガラス基板15に設けられたストライ
プ状の隔壁17が、Y軸運動である直線往復動に対して
平行であるように、背面ガラス基板15はベース上に載
置される。
【0056】一方、隔壁17と直交するように、アーム
33がインク塗布装置Aiaに設けられている。アーム
33には、図2に示したノズル21あるいはインク吐出
装置Aicが設置されており、矢印Dy方向に概ね直行
する矢印Dx方向に直線往復動する。矢印Dy方向の運
動をX軸運動と称する。
【0057】これらの運動動作は、制御装置36の指令
をY軸運動にはケーブル37、X軸運動にはケーブル3
8を通じて行われるものである。インク塗布装置Aia
において、背面ガラス基板15が矢印Dyの一方向に高
速で動く時に、図2に示したノズル21から所定の隔壁
の間に蛍光体インク20が充填され、次の背面ガラス基
板15の戻り動作の際には、矢印Dyの一方向にインク
塗布装置Aiaが移動され、隣の隔壁或いは予め定めら
れた他の隔壁の間に蛍光体インク20が充填される。こ
の繰り返し動作により、背面ガラス基板15の全面に設
けられた隔壁17の間に蛍光体インク20が充填され
る。
【0058】なお、3色のそれぞれに対応する蛍光体イ
ンク20の塗布は、先ず一色の蛍光体インク20を背面
ガラス基板15のその色に対応する隔壁17の間の全て
の部分に塗布し終えた後に、同様に次の色の蛍光体イン
ク20をその色に対応する隔壁17の間に塗布しても良
い。また、一方、3色分のインク塗布装置Aiaをアー
ムに設置し、各色に対応する隔壁17の間に同時に塗布
しても良いことは言うまでもない。
【0059】次に、図4を参照して、3色分の蛍光体イ
ンク20を吐出するインク塗布装置Aiaに於けるノズ
ル21と隔壁17との関係について説明する。隔壁17
の本数は画面の精細度によるが数百から数千本である。
そのために、塗布ノズル21を複数本まとめて作業の効
率化をはかり、蛍光体インク20の塗布に要する時間を
短縮することが重要である。図4には、3本のノズルを
ひとまとめにした例が示されている。ノズルヘッド本体
39には、蛍光体インク20の分配と圧力均一化を目的
とするヘッダ40が儲けられている。ヘッダ40の下部
には、微細穴径のノズル21が設けられいる。
【0060】なお、視認性のために図4には示されてい
ないが、ノズル21には、図2に示したサーバ22ーと
加圧器23とが接続されている。ノズルヘッド39の下
に位置する背面ガラス基板15の隔壁21の上端との距
離Lは条件にもよるが、2〜3mmである。またノズル
径Dnは隔壁ピッチと隔壁幅、あるいはインクの吐出量
によって決定され、おおよそ数10〜100μm程度で
ある。
【0061】隣り合う隔壁17のピッチをPとすると、
各隔壁空間にはそれぞれR、G、Bの三色の蛍光体が交
互に塗布されるため、同一色の蛍光体インク20を吐出
するノズルピッチは3×Pである。まとめられた複数の
ノズル21のそれぞれが隔壁17の間の中心に位置する
ように、インク塗布装置Aiaの各基板の位置を初期設
定する。その後、図3を参照して説明した吐出動作に
て、各隔壁間に蛍光体インクを充填する。
【0062】基板の往復動によってノズルヘッド本体3
9が矢印Dyの方向に、図4においては、左から右へ3
(ノズル数)×3(色数)×P(隔壁間ピッチ)の距離
だけ送られ、それぞれのノズルが隔壁間中心に位置さ
れ、蛍光体インクの連続流Fcにより蛍光体インク20
が隔壁17の間Spに充填されるものである。なお、こ
のように、複数色のそれぞれ色の蛍光体インク20を塗
布する複数のノズル21をひとまとめにして同時に吐出
するインク吐出装置AicのY軸方向への送り量Yf
は、ノズル数をNn、そして色数をNcとすると、Yf
=Nn×Nc×Pで表すことができる。
【0063】以上に説明した方法は、隔壁17が基板全
面に亘って、そのピッチが均一に形成されていることを
前提として、ノズルヘッドの送り量Yfを常に同じ距離
だけ動かしている。しかし、実際には隔壁の精度は、大
きい場合は数10μm程度ずれる。
【0064】図5および図6を参照して、隔壁精度が確
保されない典型的な例について述べる。図5は、熱処理
工程などでガラスが収縮したような場合の隔壁の状態を
示す。そして、図6は、隔壁のパターンそのものが歪ん
でいる状態を示している。この様な不均一性を有する隔
壁17は、その程度によって、隔壁形成工程で不良とし
て排除される場合もある。しかし、隔壁精度自体は適正
であるような場合においても、隔壁17の不均一性が蛍
光体塗布工程上はなはだ不都合を引き起こす場合が多
い。例えば、NTSCレベルの精細度の場合、隔壁ピッ
チPが360μm、隔壁幅Wpが100μmとすると、
隔壁間距離Lpは260μmである。さらに、ノズル径
Dnを100μmとすると、隔壁とノズル端との距離D
psは80μmの余裕があることになるが、実際はノズ
ル21の加工精度のばらつき、隔壁幅Wpのばらつき、
パターンばらつきなどでその余裕(Dps)はかなり小
さい。
【0065】この現象は、高精細解像度、例えばXGA
やHDレベルになると益々顕著になる。このような事態
においては、前述の方法においても、蛍光体インクが隔
壁に塗布されたり、隣接隔壁間に入り込むなどの蛍光体
塗布欠陥を生じる場合がある。また、図5及び図6に示
すような、隔壁17の不均一性は、むしろ基板全面の傾
向として発生する場合が多いが、マスクなどの欠陥によ
り、その一部に発生する場合もあり予測が困難である。
【0066】(第1実施例)図7を参照して、本発明の
第1実施例にかかるインク塗布装置Aia1について説
明する。インク塗布装置Aia1の構成は、図3に示し
たインク塗布装置Aiaのアーム33にはインク吐出装
置Aicの他に隔壁検出装置46が設けられている。隔
壁検出装置46はインク吐出装置Aicが全体として矢
印Dxの示すX軸方向に送られる時に、次に蛍光体イン
ク20を塗布されるべき隔壁17の位置Ppおよび隔壁
17間の距離Lpを予め検出し、検出結果を制御装置3
6に入力する。制御装置36は、入力された隔壁17の
位置Lpに基づいて、インク吐出装置Aicの位置をフ
ィードバック制御して、インク吐出装置AicのX軸方
向の送りを矢印Dxの双方向に(DxfおよびDxr)
補正して、隔壁17の形状に追随して制御するものであ
る。
【0067】アーム33上におけるインク吐出装置Ai
cの送り機構と、検出装置46の送り機構は相互に独立
していることが望ましい。また、インク吐出装置Aic
の中に、基板の進行方向(矢印Dy)、すなわちヘッド
の前後に隔壁検出装置を設け、常にヘッド40の中心が
隔壁間の中心に位置するように、X軸送りにフィーバッ
ク制御による送り補正をかけても良い。本実施例にかか
るインク塗布装置Aia1は、図6に示すように隔壁全
体が同一傾向で直線でない場合などに有効である。ま
た、隔壁の位置検出方法としては光センサや誘電率変化
を検出するセンサを用いるなどの種々の方法が適用でき
る。
【0068】(第2実施例)図8および図9を参照し
て、本発明の第2の実施例に係るインク塗布装置Aia
2について説明する。インク塗布装置Aia2は、図7
に示したインク塗布装置Aia1のインク吐出装置Ai
cのノズルヘッド本体39(図4)の上部に、ノズルヘ
ッド本体39を回転させるヘッド回転機構49を更に備
えて構造を有している。よって、簡便化の為に、図9に
は、ノズルヘッド本体39、ヘッダ40、およびヘッド
回転機構49と、背面ガラス基板15上の隔壁17のみ
を示す。そして、図8には、図9に示したヘッド回転機
構49とノズルヘッド本体39を上面から見た様子を示
している。
【0069】本実施例においては、図9に示すように、
隔壁17のピッチPが、P1からP2(本例において
は、P1>P2であるが、P1<P2であっても良い)
と変化する領域に、インク吐出装置Aicが移動した場
合、ヘッド回転機構49によって図の如くθだけヘッド
を回転させ、ノズル21の中心位置をピッチP2の隔壁
間中心に位置させることができる。このノズル位置調整
動作は、上述の第1実施例にかかるインク塗布装置Ai
a2に用いられている隔壁検出方法によるデータに基づ
く。
【0070】隔壁ピッチPは、設計数値より大きい場合
も小さい場合もあるので、ノズル間距離Dnを、設計上
の値より所定量だけ大きく設定する。そして、ヘッド回
転機構49の回転角度(θ)を調整することで、隔壁ピ
ッチPの変動に対応可能なようにノズルヘッドを設計す
ることも有効である。
【0071】(第3実施例)本実施例では、第2実施例
のように隔壁ピッチが変化した場合の蛍光体インク20
の充填量の制御について述べる。単位時間当たりのノズ
ルからの吐出量およびX軸送り(移動量)を一定に保っ
た場合、隔壁17のピッチが所定ピッチPより大きい領
域では、蛍光体20の充填量が相対的に不足する。その
結果、隔壁面および背面ガラス基板15への蛍光体塗布
が不十分となる。一方、隔壁17のピッチが所定ピッチ
Pより小さい領域においては、逆に蛍光体20の相対的
充填量が過大となり、隣接する隔壁17へ蛍光体インク
20を混入させて、混色などを問題を引き起こすことが
ある。
【0072】そこで、本実施例においては、第1実施例
の場合と同様に、隔壁検出装置46で隔壁17の位置P
pおよび隔壁17間の距離Lpを検出し、隔壁間距離L
pに対応して、加圧器23の加圧圧力を調整して、蛍光
体インク20の吐出量を制御する。或いは、X軸送り速
度を隔壁長手方向で可変制御することで蛍光体インク2
0の相対吐出量の調整を可能とする。
【0073】第1実施例では蛍光体塗布時に隔壁の位置
Ppおよび隔壁17間の距離Lp等を含む隔壁情報を検
出しているが、塗布前に基板全体に関する隔壁情報を検
出しておき、その情報をもとに第1実施例から第3実施
例にかかる動作を行うこともより実際的である。
【0074】本発明ではノズルヘッド(39)に複数の
ノズル21を設けた例を説明したが、必要に応じて、ノ
ズルヘッドに設けるノズル21の本数は単一であっても
良いし、より多くても良い。またこれらのノズル21が
基板の中で複数個位置され並行して塗布される構成とし
ても良いことは言うまでもない。
【0075】以上述べたように本発明による蛍光体層の
形成方法を用いたプラズマディスプレイパネルは、高精
度で安定、安価に蛍光体層が形成可能な、従来にない優
れた方法であり、テレビ仕様の広幅ピッチからハイビジ
ョンをはじめとする微細ピッチのプラズマディスプレイ
パネルまでに適応できる方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる蛍光体インク塗布
装置によって、蛍光体インクが塗布されたプラズマディ
スプレイパネルの断面図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる蛍光体インク吐出装
置の概略断面図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる蛍光体インク塗布装
置の概略を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態にかかる蛍光体インク塗布装
置の蛍光体インク塗布ノズルと隔壁との関係を示す説明
図である。
【図5】現実の隔壁の概略形状の一例の示す説明図であ
る。
【図6】図5に示した形状とは異なる隔壁の概略形状を
示す説明図である。
【図7】本発明の第1実施例にかかる塗布装置の概略を
示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例にかかる塗布装置のヘッド
回転機構付塗布ノズルの概略を示す平面図である。
【図9】本発明の第2実施例にかかる塗布装置のヘッド
回転機構付塗布ノズルの概略を示す正面図である。
【図10】従来の蛍光体インク塗布装置によって、蛍光
体インクが塗布されたプラズマディスプレイパネルの断
面図である。
【符号の説明】
PDP プラズマディスプレイパネル FP 前面パネル BP 背面パネル Fc 連続流 Aic インク吐出装置 Aia、Aia1、Aia2 インク塗布装置 11、200 前面ガラス基板 12、201 表示電極 13 誘電体ガラス層 14、203 誘電体保護層 15、205 背面ガラス基板 16、206 アドレス電極 17、207 隔壁 18、208 蛍光体層 19、209 放電室 20 蛍光体インク 21 ノズル 22 サーバ 23 加圧器 28 本体ベース 30 レール 33 アーム 36、36r 制御装置 37、38 ケーブル 39 ノズルヘッド本体 40 ヘッダ 46 隔壁検出装置 49 ヘッド回転機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加道 博行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野々村 欽造 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 光明寺 大道 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松田 直子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 青木 正樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宮下 加奈子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AC06 AC09 AC84 AC88 AC93 CA48 DA06 DB13 DC22 EA05 EC11 4F041 AA05 AB01 BA05 BA13 BA34 BA38 5C028 FF16 HH14 5C040 FA01 GA03 GB02 GG09 JA04 JA13 MA23 MA24 MA25 MA26

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極が設けられた前面ガラス基板
    と、第2の電極が設けられた背面ガラス基板に複数の隔
    壁が所定のピッチで隣接して配置され、それぞれの電極
    面を所定のギャップを保って相対向させて封着させたデ
    ィスプレイパネルに形成される、隣接する2つの該隔壁
    と該前面ガラス基板および該背面ガラス基板によって構
    成される放電室内に、該前面ガラス基板と該背面ガラス
    基板を封着させる前に、蛍光体インクを該放電室の形状
    に応じて所定の量だけ均質に塗布する蛍光体インク塗布
    装置であって、 前記蛍光体インクを蓄えると共に、加圧して、所定の口
    径を有するノズルの先端から前記放電室内に吐出する蛍
    光体インク吐出手段と、 前記ノズルの先端が前記背面ガラス基板と所定の相対位
    置を保ちながら、隣接する隔壁の間の概ね中心に位移動
    するように前記蛍光体インク吐出手段を駆動する駆動手
    段と、 前記隔壁それぞれの位置と隣接ピッチを検出する隔壁検
    出手段と、 前記検出された隔壁の位置と前記検出されたピッチに基
    づいて、前記ノズルの先端が該隔壁に沿って移動するよ
    うに、前記駆動手段を制御する駆動制御手段を備える蛍
    光体インク塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記隣接する隔壁の形状に応じて、前記
    蛍光体インク吐出手段の蛍光体インクの吐出量を制御す
    る蛍光体インク吐出量制御手段をさらに備え、隣接する
    隔壁間の距離に応じて変わる放電室の容量に対して一定
    の割合で蛍光体インクを吐出させることを特徴とする請
    求項1に記載の蛍光体インク塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記隔壁検出手段は、予め前記隔壁全体
    の位置と隣接ピッチを検出しておくことを特徴とする請
    求項1に記載の蛍光体インク塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記隔壁はストライプ状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体インク塗布
    装置。
  5. 【請求項5】 前記インク吐出手段のノズルは複数本が
    一体的に駆動されることを特徴とする請求項1に記載の
    蛍光体インク塗布装置。
  6. 【請求項6】 前記複数本のノズルは同一色の蛍光体イ
    ンクを吐出する複数本が一体的に駆動されることを特徴
    とする請求項5に記載の蛍光体インク塗布装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のノズルは所定のピッチでヘッ
    ド上に設けられ、該ヘッドと該隔壁間のギャップを同一
    にした面内でヘッドを回転させることにより、ノズル位
    置を隣り合う隔壁間の中心に位置させることを特徴とす
    る請求項4に記載の蛍光体インク塗布装置。
  8. 【請求項8】 前記インク吐出手段のノズルは複数本の
    それぞれが対応する隔壁の形状に応じて独自に駆動され
    ることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体インク塗布
    装置。
  9. 【請求項9】 第1の電極が設けられた前面ガラス基板
    と、第2の電極が設けられた背面ガラス基板に複数の隔
    壁が所定のピッチで隣接して配置され、それぞれの電極
    面を所定のギャップを保って相対向させて封着させたデ
    ィスプレイパネルに形成される、隣接する2つの該隔壁
    と該前面ガラス基板および該背面ガラス基板によって構
    成される放電室内に、該前面ガラス基板と該背面ガラス
    基板を封着させる前に、蛍光体インクを該放電室の形状
    に応じて所定の量だけ均質に塗布する蛍光体インク塗布
    方法であって、 前記蛍光体インクを蓄えると共に、加圧して、所定の口
    径を有するノズルの先端から前記放電室内に吐出する蛍
    光体インク吐出ステップと、 前記ノズルの先端が前記背面ガラス基板と所定の相対位
    置を保ちながら、隣接する隔壁の間の概ね中心に位移動
    するように前記蛍光体インク吐出手段を駆動する駆動ス
    テップと、 前記隔壁それぞれの位置と隣接ピッチを検出する隔壁検
    出ステップと、 前記検出された隔壁の位置と前記検出されたピッチに基
    づいて、前記ノズルの先端が該隔壁に沿って移動するよ
    うに、前記駆動手段を制御する駆動制御ステップを備え
    る蛍光体インク塗布方法。
  10. 【請求項10】 前記隣接する隔壁の形状に応じて、前
    記蛍光体インク吐出手段の蛍光体インクの吐出量を制御
    する蛍光体インク吐出量制御ステップをさらに備え、隣
    接する隔壁間の距離に応じて変わる放電室の容量に対し
    て一定の割合で蛍光体インクを吐出させることを特徴と
    する請求項9に記載の蛍光体インク塗布方法。
  11. 【請求項11】 前記隔壁検出ステップは、前記駆動制
    御ステップおよび前記蛍光体インクの吐出ステップ動作
    の前に、実行されることを特徴とする請求項9に記載の
    蛍光体インク塗布方法。
  12. 【請求項12】 前記インク吐出手段のノズルは複数本
    が一体的に駆動されることを特徴とする請求項9に記載
    の蛍光体インク塗布方法。
  13. 【請求項13】 前記インク吐出手段のノズルは同一色
    の蛍光体インク毎に複数本が一体的に駆動されることを
    特徴とする請求項9に記載の蛍光体インク塗布方法。
  14. 【請求項14】 前記複数のノズルは所定のピッチで配
    置され、且つ、該ノズルと該隔壁間のギャップを同一に
    した面内で回転されることにより、各ノズルの先端を隣
    り合う隔壁間の中心に位置させることを特徴とする請求
    項12に記載の蛍光体インク塗布方法。
  15. 【請求項15】 前記インク吐出手段のノズルは複数本
    のそれぞれが対応する隔壁の形状に応じて独自に駆動さ
    れることを特徴とする請求項12に記載の蛍光体インク
    塗布方法。
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