JP3219060B2 - ディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents
ディスプレイパネルの製造方法Info
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Description
に用いるディスプレイパネルの製造方法に関するもので
ある。
スプレイパネルは、フロントカバープレート(前面ガラ
ス基板)の上に表示電極があり、この上を誘電体ガラス
層とMgOの結晶配向が(111)面に配向した酸化マ
グネシウム(MgO)誘電体保護層が覆っている。従来
このMgO誘電体保護層は、主にMgOを原料に用いた
電子ビーム加熱による真空蒸着法が用いられてきた。
の上にアドレス電極および隔壁、蛍光体層が設けられて
おり、この電極層(表示電極およびアドレス電極)を形
成するには主にスクリーン印刷法が、また蛍光体層を形
成するにはスクリーン印刷法(例えば、特開平8−16
2019号公報)、インクジェット法(例えば、特開昭
53−79371号公報)、フォトレジストフィルム法
(例えば、特開昭6−273925号公報)が用いられ
てきた。
して開発されてきたパネル輝度は、40インチのNTS
Cパネル(セル数が640×480個でセルピッチが
0.43mm×1.29mm、1セル面積約0.55m
m2 )で約250cd/m2 であった。
じめとする高品位、大画面テレビへの期待が高まってい
る。CRTは解像度・画質の点でプラズマディスプレイ
や液晶に対して優れているが、奥行きと重量の点で40
インチ以上の大画面には向いていない。液晶は、消費電
力が少なく、駆動電圧も低いといった優れた特徴を有し
ているが、画面の大きさや視野角に限界がある。これに
対してプラズマディスプレイは、大画面の実現が可能で
あり、すでに40インチクラスの製品が開発されてい
る。
イの輝度は、放電空間に封入されたガス(He−Xe系
やネオン−Xe系のガス)の放電によって発せられる紫
外線の強度により輝度レベルが左右されている。特にH
e−Xe系ガスによる放電では、Xeの共鳴線による波
長が147nm(ナノメートル)の真空紫外線が放出さ
れ、主にこの波長による紫外線によって放電セル内に塗
布された赤、緑、青の紫外線励起蛍光体を励起発光させ
ている。
ズマディスプレイの画素レベルは、画素数640×48
0個、セルピッチ0.43mm×1.29mm、1セル
の面積0.55mm2 である。
のハイビジョンテレビの画素レベルは、画素数が192
0×1125となり、セルピッチも42インチクラスで
0.15mm×0.48mmで1セルの面積は0.07
2mm2 の細かさになる。
細化が進むにしたがってセルピッチや1セル当たりの面
積が従来のNTSCと比較して小さくなるため、輝度の
向上を目指した蛍光体膜の高精度形成技術が望まれてい
る。
光体塗布では、隔壁に蛍光体インクを充填する際にスク
リーン版が変形し、隣接する隔壁内に蛍光体インクが入
ることにより混色するといった課題がある。
刷法による蛍光体塗布では、隔壁のピッチが0.1mm
から0.15mmになると、隔壁には幅があるため、蛍
光体の充填される空間は0.1mmから0.08mm程
度の非常に狭い幅となり、印刷法によって精度良くしか
も高速に粘度の高い(数万センチポアズ)蛍光体インク
を流し込むことは困難になってくる。
光体フォトフィルム法や、蛍光体フォトペースト法で
は、ある程度精度良く隔壁内に蛍光体を埋め込むことが
可能であるが、露光現像工程を3色繰り返し行う必要が
あることや、現像残りによる混色や、高価な蛍光体材料
の回収が困難であること等の課題がある。
法として、特開昭53−79371号公報や、特開平8
−162019号公報の様な、蛍光体インクを加圧され
たノズルより噴射させて所望のパターンを基板上に描画
させるインクジェット法が提案されている。また我々は
特願平8−245853号に示すような、流動性の良い
蛍光体インクを微細ノズルから連続的に噴射させなが
ら、隔壁間に蛍光体を連続的に充填描画する方法を提案
している。
光体インクを微細ノズルから噴射させらがら隔壁間に充
填する方法では、次のような課題を有する。
をほぼ均等な厚さで形成することが非常に難しく、パネ
ル全体の輝度低下を生じるという課題が生じる。
ネルにおいて安価に精度良く蛍光体層が形成できるディ
スプレイパネルの製造方法を提供することを目的とする
ものである。
るために、基板に配置された隔壁間にノズルから、第一
層目インクとしてチキソ性の小さいインクを、第二層目
インクとして前記第一層目インクよりチキソ性の大きい
インクを塗布させて、前記隔壁間に塗布され焼成された
場合の前記隔壁の側部と底部への蛍光体付着量がほぼ均
等となるようにする工程を含むことを特徴とする。
て説明する。
は、本発明の形態による交流放電型PDPの概略断面図
である。図5ではセルが1つだけ示されているが、赤、
緑、青の各色を発光するセルが多数配列されてPDPが
構成されている。
電電極(表示電極)12と誘電体ガラス層13およびM
gO保護層14が配された前面パネルと、背面ガラス基
板15上にアドレス電極16、隔壁17、蛍光体層18
が配された背面パネルの間に形成される放電空間19内
に放電ガスが封入された構成となっており、以下に示す
ように作製される。
ラス基板11上に放電電極(表示電極)12を形成し、
その上を鉛系の誘電体ガラス層13で覆い、更に誘電体
ガラス層13の表面上にMgO保護層14を形成するこ
とによって作製する。
12は銀電極であって、紫外線感光性樹脂を含んだ銀電
極用インクをスクリーン印刷法により前面ガラス基板1
1上に均一塗布して乾燥後、露光現像によるパターニン
グと焼成によって形成する。
刷と焼成によって形成する。また、MgO保護層14
は、酸化マグネシウム[MgO]からなり、スパッタリ
ング法や真空蒸着法などで形成する。
ラス基板15上にアドレス電極16を形成し、その上に
ガラス製のストライプ状の隔壁17を所定のピッチで形
成し、更に隔壁17によって挟まれた各空間に赤色蛍光
体、緑色蛍光体、青色蛍光体による蛍光体層18を形成
することにより作製する。
電極であって、背面ガラス基板15上に、紫外線感光性
樹脂を含んだ銀電極用インクをスクリーン印刷法により
背面ガラス基板15上に均一塗布して乾燥した後、露光
現像によるパターニングと焼成によって形成する。
り数回繰り返し印刷することで形成されたり、いわゆる
サンドブラスト法や、リフトオフ法などを用いても良
い。
に、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体をそれぞれイ
ンク吐出法によって塗布することにより蛍光体層18を
形成する。各色の蛍光体としては、一般的にプラズマデ
ィスプレイパネルに用いられる蛍光体を用いることがで
きるが、ここでは次の蛍光体を用いる。 「赤色蛍光体」:(YXGd1-X)BO3:Eu3+ また
は YBO3:Eu3+ 「緑色蛍光体」:BaAl12O19:Mn または Zn
2SiO4:Mn 「青色蛍光体」:BaMgAl10O17:Eu2+ パネル張り合わせによるPDPの作製:次に、このよう
にして作製した前面パネルと背面パネルとを封着用ガラ
スを用いて張り合わせると共に、隔壁17で仕切られた
放電空間19内を高真空(8×10-7Torr)に排気
した後、所定の組成の放電ガスを、所定の圧力で封入す
ることによってプラズマディスプレイパネルを作製す
る。
られているNe−Xe系であるが、Xeの含有量を5体
積%以上に設定し、封入圧力は500から800Tor
rの範囲に設定する。
90度回転させて示している。次に、本発明を用いた蛍
光体層の形成方法について以下説明する。
する方法を図2を用いて説明する。図2は、プラズマデ
ィスプレイパネルの蛍光体層を形成する際に用いるイン
ク吐出装置の概略図である。
は蛍光体インク20を吐出するノズル、22は蛍光体イ
ンク20をノズル21に供給するためのサーバー、23
はノズル21に圧力を加えるための加圧器である。
ク20を入れ、加圧器23でより圧力を印加すると、ノ
ズル21から蛍光体インク20が連続流24となり吐出
される。この時、ノズル21の中心が、背面ガラス基板
25に設けられたストライプ状の隔壁26間の中心に位
置されるようにし、隔壁26間に蛍光体インク20を充
填するものである。
面ガラス基板上に設けられた全ての1色目用の隔壁内に
充填し、その後隣接の第2色目用の隔壁内に第2色目の
蛍光体インクを、さらに続いて隣接の第3色目用の隔壁
内に第3色目の蛍光体インクを充填するものである。
での蛍光体形状を示し、図に示すように底部の厚みaは
十分厚く、一方側部の厚みbは小さくなる場合や、逆に
底部が薄く、側部が厚いなどのいずれにしても塗布形状
が均一になりにくいものであった。
せ、さらに塗布工程を改良することによって解決しよう
とするものである。
2段階以上に分け、その工程に最適なインクを使用する
ことに着目している。
ために必要なインクの物性は、表面張力が比較的大き
く、チキソ性のないインク、すなわちせん断応力に対す
る粘度変化のないインクが必要とされる。
逆に表面張力が小さく、チキソ性の大きいインクが必要
とされる。本実施の形態では、これらのインク充填を各
色2回に分けて充填するものである。
工程を示す。まず、各色の第1層目インクとして隔壁底
部用インクを3色について充填し、その後乾燥させる。
を3色について充填し、乾燥後焼成して蛍光体層を形成
るものである。
クとしてせん断応力に対する粘度変化の小さいインクを
用いると、底部のみに1層目蛍光体膜が形成される。
度変化の大きい、すなわちチキソ性の大きいインクでな
おかつ、界面活性剤の添加などにより表面張力を小さく
したインクを用いると、第1層目の上部の隔壁側部、特
に頂部にも十分蛍光体膜を有する蛍光体層が形成され
る。
り、底部と側壁部に十分の厚みが確保された蛍光体膜を
形成することができ、パネル全体としての輝度確保が可
能なものとなる。
底部と側壁部の厚みを自由に制御することが可能とな
り、輝度だけでなく、放電ライフ特性などの総合的観点
からの蛍光体層設計と塗布が可能となるものである。
て説明しているが、さらに多層に分けても良い。
蛍光体が形成されることなく、均一な蛍光体が隔壁に形
成されることになる。すなわち、本実施の形態の製造方
法によれば、塗布工程を複数有することにより、各隔壁
の側部及び底部の蛍光体の付着量がほぼ均等となるた
め、高精度で安価に蛍光体層が形成可能であり、この製
造方法は、従来にない優れた方法であって、隔壁内に均
一に安定的に蛍光体インクを塗布できる、特に量産に適
応できる優れた方法である。
安価に蛍光体層が形成可能な、従来にない優れた方法で
あり、隔壁内に均一に安定的に塗布できる、特に量産に
適応できる優れた方法である。
方法の概略を示す製造工程図
レイパネルの断面図
Claims (1)
- 【請求項1】 基板に配置された隔壁間にノズルから、
第一層目インクとしてチキソ性の小さいインクを、第二
層目インクとして前記第一層目インクよりチキソ性の大
きいインクを塗布させて、前記隔壁間に塗布され焼成さ
れた場合の前記隔壁の側部と底部への蛍光体付着量がほ
ぼ均等となるようにする工程を含むことを特徴とするデ
ィスプレイパネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29635898A JP3219060B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | ディスプレイパネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29635898A JP3219060B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | ディスプレイパネルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000123731A JP2000123731A (ja) | 2000-04-28 |
JP3219060B2 true JP3219060B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=17832529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29635898A Expired - Fee Related JP3219060B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | ディスプレイパネルの製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3219060B2 (ja) |
-
1998
- 1998-10-19 JP JP29635898A patent/JP3219060B2/ja not_active Expired - Fee Related
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