JP2003346661A - ガス放電表示装置 - Google Patents
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Abstract
に比べて低い消費電力でありながら、良好な表示性能を
得ることが可能なガス放電表示装置を提供する。 【解決手段】 一対の表示電極22、23をマトリクス
の行方向に延伸されたバスライン221、231と、こ
のバスライン221、231に電気的に接続される透明
電極220、230とで構成するとともに、透明電極2
20、230を前記バスライン221、231に交差す
るように形成されて電気的に接続される突出部220
1、2301とこの突出部2201、2301を電気的
に連結する連結部2202、2302とで構成し、かつ
バスライン221、231と透明電極220、230と
の接触部分の抵抗値をバスライン221、231及び透
明電極220、230の抵抗値より大きくした。
Description
レイパネルなどのガス放電パネルを備えたガス放電表示
装置に関する。
品位で大画面のディスプレイに対する期待が高まってお
り、CRT、液晶ディスプレイ(以下LCDと記載す
る)、プラズマディスプレイパネル(以下PDPと記載
する)といった各ディスプレイについての研究開発がな
されている。このようなディスプレイにはそれぞれ次の
ような特徴がある。
り、従来からテレビなどに広く使用されている。しか
し、大画面化すると奥行きのサイズや重量が非常に増大
するといった課題があり、この問題をどう解決するかが
ポイントとされている。このことからCRTでは、40
インチを超す大画面のものは作りにくいと考えられてい
る。
少なく、奥行きのサイズが小さくて重量も軽いという優
れた性能を有しており、現在ではコンピュータのモニタ
として普及が進んでいる。
CDとは違って、比較的軽量で大画面を実現することが
有利なガス放電パネル表示装置である。したがって次世
代のディスプレイが求められている現在では、PDPを
大画面化するための研究開発が特に積極的に進められて
おり、既に50インチを超える製品も開発されるに到っ
ている。
隔壁をストライプ状に並設したガラス板と、他方のガラ
ス板とを対向させ、隔壁間にRGB各色毎に蛍光体を塗
布して気密接着し、隔壁と2枚のガラス板の間の放電空
間に封入した放電ガスが、前記複数対の表示電極の放電
によって発生する紫外線(UV)により蛍光発光させる
構成をもつ。このようなPDPは駆動方式の違いからD
C(直流)型とAC(交流)型に分けられる。このうち
AC型が大画面化に適していると考えられており、これ
が一般的なPDPとして普及しつつある。
消費電力を抑えた電気製品が望まれる今日では、PDP
においても駆動時の消費電力を低くする期待が寄せられ
ている。特に昨今の大画面化および高精細化の動向によ
って、開発されるPDPの消費電力が増加傾向にあるた
め、省電力化を実現させる技術への要望が高くなってい
る。このようなことから、PDPの消費電力を低減させ
ることが望まれる。
らす対策を行うだけでは、前記複数対の表示電極間で発
生する放電規模が小さくなってしまい、十分な発光量が
得られなくなるので、消費電力を抑えながらも良好な表
示性能を得る(すなわち良好な発光効率を得る)必要が
ある。発光量が不足すればPDPの表示性能が低下する
ため、単純にPDPの消費電力を減らすといった対策
は、発光効率を向上させるための有効な対策とは言いが
たい。
蛍光体が紫外線を可視光に変換する際の変換効率を向上
させる研究もなされているが、現段階ではあまり際だっ
た改善は見られておらず、依然として研究の余地が多
い。
ルに限らず、例えば(放電ガスを充満させたガラス容器
中で放電して発光する)PDP以外のガス放電デバイス
を備えたガス放電表示装置においても存在する。このよ
うにガス放電表示装置において、発光効率を適切に確保
することは、現在では非常に困難が伴うとされている。
あって、発光効率を適切に確保し、これによって従来に
比べて低い消費電力でありながら、良好な表示性能を得
ることが可能なガス放電表示装置を提供することを目的
とする。
に本発明は、一対の表示電極をマトリクスの行方向に延
伸されたバスラインと、このバスラインに電気的に接続
される透明電極とで構成するとともに、前記透明電極を
前記バスラインに交差するように形成されて電気的に接
続される突出部とこの突出部を電気的に連結する連結部
とで構成し、かつ前記バスラインと透明電極との接触部
分の抵抗値をバスライン及び透明電極の抵抗値より大き
くしたことを特徴とし、電力を小さくする高効率なプラ
ズマディスプレイパネルを実現できる。
の組合せによって表示電極を形成することから、一対の
表示電極の間隙で発生する放電は、次第に各突出部と、
これらを連結する連結部によって拡大する。本発明では
特に連結部と各突出部とを電気的に連結するように設け
ることにより、表示電極の長手方向に沿って良好に放電
規模を拡大することが可能となっている。
の空孔領域が存在することとなり、当然この空孔領域に
は電荷が蓄積されないので、ガス放電表示装置稼働時に
おける放電開始時には、従来より表示電極に蓄積される
電荷量を低減させる構成となっている。また、一旦放電
が始まると、空孔領域のところにも放電が拡散し、拡大
するので、放電規模は空孔領域が設けられているにも関
わらず良好な規模となる。
表示装置は、表示電極に蓄積される電荷量を低減して、
消費電力を抑えた構成でありながら、表示性能が従来と
同等以上に確保されている。つまり本発明では、表示部
の表示電極の面積(電気容量)を合理的に削減し、余分
な消費電力を省いて、発光効率に優れたガス放電表示装
置を実現することが可能である。
ンとの接続部の電気抵抗を大きくしており、放電の領域
を変えずに放電の電流値を制限することができ、発光効
率ひいては、表示装置の効率を改善することが可能とな
る。
は、具体的にはPDPなどが挙げられる。PDPでは現
在大画面化に伴う電力消費量の増大を効果的に抑制する
ことが課題となっており、本発明をPDPに適用するこ
とは極めて有用であると考えられる。
は、一対の表示電極を有するフロントパネルとアドレス
電極を有するバックパネルとを対向して配置しかつ前記
表示電極とアドレス電極との交差部に複数のセルをマト
リクス状に配設したガス放電表示装置において、一対の
表示電極をマトリクスの行方向に延伸されたバスライン
と、このバスラインに電気的に接続される透明電極とで
構成するとともに、前記透明電極を前記バスラインに交
差するように形成されて電気的に接続される突出部とこ
の突出部を電気的に連結する連結部とで構成し、かつ前
記バスラインと透明電極との接触部分の抵抗値をバスラ
イン及び透明電極の抵抗値より大きくしたことを特徴と
する。
において、透明電極の突出部の幅は、バスラインとの接
続部において、細くなっていることを特徴とし、請求項
3に記載の発明は、請求項1において、バスラインは、
透明電極との接続部において、網目状としたことを特徴
とし、請求項4に記載の発明は、請求項1において、バ
スラインの厚みは、透明電極との接続部において、他の
部分より薄くしたことを特徴とし、請求項5に記載の発
明は、請求項1において、透明電極の突出部の表面に絶
縁性の膜を形成したことを特徴とする。
において、バスラインはAg材料からなることを特徴と
する。
電表示装置について、図1〜図10の図面を用いて説明
する。
電表示装置の一例である交流面放電型PDPのパネル部
2の主要構成を示す部分的な断面斜視図である。図中、
z方向がPDPの厚み方向、xy平面がPDPのパネル
面に平行な平面に相当する。このPDPの構成は、この
パネル部2と、後述するパネル駆動部1とに大別され
る。図1に示すように、PDPのパネル部2は互いに主
面を対向させて配設されたフロントパネル20およびバ
ックパネル26とから構成される。
板21には、その片面に一対の表示電極22、23(X
電極22、Y電極23)がx方向に沿って構成され、一
対の表示電極22、23との間で面放電を行うようにな
っている。表示電極22、23の詳細な構成については
後述する。
21には、ガラス基板21の面全体にわたって誘電体層
24がコートされ、さらに誘電体層24には保護層25
がコートされている。
27には、その片面に複数のアドレス電極28がy方向
を長手方向として一定間隔でストライプ状に並設され、
このアドレス電極28を内包するようにガラス基板27
の全面にわたって誘電体膜29がコートされている。誘
電体膜29上には、隣接するアドレス電極28の間隙に
合わせて隔壁30が配設され、そして隣接する隔壁30
の側面とその間の誘電体膜29の面上には、赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)の何れかに対応する蛍
光体層31〜33が形成されている。これらのRGB各
蛍光体層31〜33はx方向に順次配され、パネルのカ
ラー表示をなす。
0とバックパネル26は、アドレス電極28と表示電極
22、23の互いの長手方向が直交するように対向させ
つつ、両パネル20、26の外周縁部にて接着し封止さ
れている。そして前記両パネル20、26の間にHe、
Xe、Neなどの希ガス成分からなる放電ガス(封入ガ
ス)が所定の圧力(従来は通常4×104〜8×104P
a程度)で封入され、隣接する隔壁30間が放電空間3
8となり、隣り合う一対の表示電極22、23と1本の
アドレス電極28が放電空間38を挟んで交叉する領域
が、画像表示にかかるセルに対応している。
ル駆動部1によって、アドレス電極28と表示電極2
2、23のいずれか(本実施の形態ではこれをX電極2
2とする。なお一般に、当該X電極22はスキャン電
極、Y電極23はサステイン電極と称される)、また一
対の表示電極22、23同士での放電によって短波長の
紫外線(波長約147nmおよび173nmを中心波長
とする共鳴線)が発生し、蛍光体層31〜33が発光し
て画像表示がなされる。
されたチップ管(図示せず)を通して放電空間38内を
脱気し、その後に所定の圧力(本PDPでは2.6×1
05Pa)で封入されるようになっている。放電ガス圧
が大気圧より高い場合には、フロントパネル20とバッ
クパネル26は隔壁30の頂部で接着するのが好まし
い。
基板21と、表示電極22、23およびアドレス電極2
8に接続したパネル駆動部1の概略図である。図2に示
すパネル駆動部1は、各アドレス電極28と接続された
データドライバ101、各Y電極22と接続されたサス
テインドライバ102、各X電極23と接続されたスキ
ャンドライバ103、およびこれらのドライバ101〜
103を制御する駆動回路100等からなる。
先の各電極22、23、28等への通電を制御し、駆動
回路100は各ドライバ101〜103の作動を統括し
て制御し、パネル部2を適切に画面表示させる。
力される映像データを一定期間記憶する記憶部、および
記憶した画像データを順次取り出し、ガンマ補正処理な
どの画像処理を行うための複数の回路が内蔵されてい
る。
作について、図3に従って説明する。
103により、各X電極22に初期化パルスを印加し、
各セル340内に存在する電荷(壁電荷)を初期化す
る。次にパネル駆動部1は、スキャンドライバ103
と、データドライバ101を用いて、パネル平面におい
て上から一番目のX電極22に走査パルスを、表示を行
うセル340に対応するアドレス電極28に書き込みパ
ルスをそれぞれ同時に印加し、書き込み放電を行って誘
電体層24の表面に壁電荷を蓄積する。
22に走査パルスを、表示を行うセル340に対応する
アドレス電極28に書き込みパルスをそれぞれ同時に印
加して書き込み放電を行い、誘電体層24の表面に壁電
荷を蓄積する。同様にパネル駆動部1は、継続する走査
パルスで表示を行うセル340に対応する壁電荷を誘電
体層24の表面に順次蓄積し、パネル1画面分の潜像を
書き込んでいく。
電)を行うため、アドレス電極28を接地し、スキャン
ドライバ103とサステインドライバ102を用いて任
意の一対の表示電極22、23に交互に維持パルスを印
加する。これによって誘電体層24の表面に壁電荷が蓄
積されたセル340では、誘電体層24の表面の電位が
放電開始電圧を上回って放電が発生し、維持パルスが印
加されている期間(図中に示す放電維持期間)におい
て、その放電(すなわち面放電)が維持される。
バ103を通じてX電極22に幅の狭いパルスを印加
し、不完全な放電を発生させて壁電荷を消滅させ、画面
の消去を行う(消去期間)。このような動作を繰り返す
ことにより、パネル駆動部1はパネル部2の画面表示を
行う。
2の全体の構成、およびそれらの大まかな動作である。
ここにおいて本発明の特徴は、主として表示電極22、
23を中心とした構成にある。
Pの表示電極部分の実施の形態を示している。
一対の表示電極22、23は、インジウム酸化スズ(I
TO)からなる透明電極220、230と、マトリクス
の行方向に延伸されたAgからなるバスライン221、
231とから構成される。そして、透明電極220、2
30は、前記バスライン221、231に交差するよう
に形成されて電気的に接続される突出部2201、23
01とこの突出部2201、2301を電気的に連結す
る連結部2202、2302とで構成されている。ま
た、前記バスライン221、231と透明電極220、
230との接触部分の抵抗値が、バスライン221、2
31及び透明電極220、230の抵抗値より大きくな
るように、透明電極220、230の突出部2201、
2301のバスライン221、231と接続される接続
部2203、2303の幅を他の部分より細く構成して
いる。なお、図4(b)は、図4(a)のA部の拡大図
である。
図4に示す例と同様、一対の表示電極22、23を、イ
ンジウム酸化スズ(ITO)からなる透明電極220、
230と、マトリクスの行方向に延伸されたAgからな
るバスライン221、231とで構成するとともに、透
明電極220、230は、前記バスライン221、23
1に交差するように形成されて電気的に接続される突出
部2201、2301とこの突出部2201、2301
を電気的に連結する連結部2202、2302とで構成
している。
透明電極220、230との接触部分の抵抗値が、バス
ライン221、231及び透明電極220、230の抵
抗値より大きくなるように、バスライン221、231
は、透明電極220、230との接続部分において、複
数の孔2211、2311を設けて網目状としたもので
ある。なお、図5(b)は、図5(a)のA部の拡大図
である。
21、231を網目状とする以外に、バスライン22
1、231の厚みを透明電極220、230との接続部
において、他の部分より薄くした構成としてもよい。
図4に示す例と同様、一対の表示電極22、23を、イ
ンジウム酸化スズ(ITO)からなる透明電極220、
230と、マトリクスの行方向に延伸されたAgからな
るバスライン221、231とで構成するとともに、透
明電極220、230は、前記バスライン221、23
1に交差するように形成されて電気的に接続される突出
部2201、2301とこの突出部2201、2301
を電気的に連結する連結部2202、2302とで構成
している。
透明電極220、230との接触部分の抵抗値が、バス
ライン221、231及び透明電極220、230の抵
抗値より大きくなるように、透明電極220、230の
突出部2201、2301の表面に絶縁性の膜220
4、2304を形成したものである。なお、図6(b)
は、図6(a)のA−A線で切断した断面図である。
インとの接続部の電気抵抗を大きくしており、放電の領
域を変えずに放電の電流値を制限することができ、発光
効率ひいては、表示装置の効率を改善することが可能と
なる。
り供給される電力は、そのすべてが必ずしも紫外線を発
生する放電や、放電そのものに用いられる訳ではなく、
透明電極220、230中に余分に電荷を蓄積され、無
駄に消費される部分もある。また、隔壁30と透明電極
220、230が交叉する(すなわち透明電極220、
230の隔壁30に近い)領域付近では、折角透明電極
を設けても発光に直接寄与する度合いが低く、前述の余
分な電力消費に繋がりやすいといえる。
た余分な電力消費を生じる部分を削減したような構成で
あり、透明電極220、230は、従来より面積を小さ
くして余分な電荷の蓄積を避け、電力消費を抑える一方
で、面放電の規模(特にx方向への放電の広がり規模)
を良好に維持する形状としてバランス良く設計したもの
である。
02によって複数の突出部2201、2301が電気的
に連結されているため、製造工程の誤差によって突出部
2201、2301の位置が若干ずれてしまっても、そ
れほど放電に影響を及ぼさない。
ば、PDP駆動時の放電維持期間の初期において、一対
の表示電極22、23に維持パルスが印加されると、突
出部2201、2301の先端部同士で面放電が開始す
る。このとき放電間隙が約40μmと従来の間隙に比べ
て狭いため、突出部を設けない場合より開始放電に必要
な電圧(放電開始電圧)は低くなり、消費電力を抑えつ
つ良好に放電が開始する。放電が開始すると、放電維持
時間の経過に伴ってxy方向(パネル面方向)に広が
り、放電に寄与する表示電極22、23の領域がバスラ
イン221、231を経て拡大する。本発明では特に、
x方向への放電の拡大が連結部2202、2302によ
って良好に行われる。
蓄積した電極の領域以上に拡大する性質があることを利
用し、図4における空孔領域2205、2305を設け
て透明電極220、230の面積を減らしているにもか
かわらず、放電が開始すると、空孔領域2205、23
05にも放電が行きわたり、放電の規模を良好に確保で
きるようになっている。そして、放電間隙で発生した放
電は、広範囲にわたる面積の面放電が行われることとな
る。したがって、余分な電力消費を抑制し、かつ十分な
面放電の規模を確保していることから、発光と電力消費
のバランス、すなわち発光効率に優れたPDPとなって
いる。
極部分の形状の例について、図7〜図10を用いて説明
する。
0に複数の連結部を設けたもので、図7に示すように、
第一連結部2202a、2302a、第二連結部220
2b、2302bとを備え、突出部2201、2301
に当該各連結部を連結した構成となっている。
バスライン221、231に直交させて設けるととも
に、第一連結部2202a、2302a、第二連結部2
202b、2302bをx方向に平行に配設している。
これにより、各透明電極220、230において、xy
方向にマトリクス状に2段に配された複数の空孔領域2
205、2305の配列パターンが存在する。
PDP駆動時の放電維持期間初期から以降において、合
計4本の連結部(第一連結部2202a、2202b、
第二連結部2302a、2302b)によって、x方向
への面放電の広がりがさらに良好になるといった効果が
期待される。
ン221、231と透明電極220、230との電気的
な接合抵抗を大きくする。具体的には、透明電極の抵抗
値を上回る1kオーム以上にする必要がある。このこと
で、維持放電の際に充電される電荷量を、放電の規模を
同じにしたまま小さくすることができる。これは、放電
が始まると500ナノ秒くらいの時定数で放電が終わる
が、電気抵抗値が大きいために、電源からの電荷の供給
が追いつかずに、実質的に放電空間の電位がはやく低く
なり、放電が従来より電流を消費せずに周辺に広がるこ
とが可能となるためである。
に、透明電極220、230に、第一連結部2202
a、2302a、第二連結部2202b、2302bの
複数の連結部を設けるとともに、突出部2201、23
01が第二連結部2202b、2302bから前方に突
出しないように構成したものであり、他の部分は図7に
示すものと同様な構成としている。
に、透明電極220、230に、複数の連結部220
2、2302を設けるとともに、空孔領域2205、2
305の面積が、一対の表示電極22、23の間隙から
遠ざかるほど小さくなるように設定して電荷の蓄積量を
増大させるようにしたものである。
P駆動時の放電期間の放電初期において、透明電極22
0、230では一対の表示電極22、23の最短間隙付
近で最も電荷がたまりやすいため、十分な電荷量によっ
て良好に放電が開始される。その後、面放電が安定して
くると、電荷量が低減されている間隙付近まで放電規模
が広がり、結果として広い範囲にわたって面放電がなさ
れることとなる。このように必要量に合わせて透明電極
220、230に適当量の電荷を蓄積させることによ
り、過剰な電力を消費することが回避され、電力消費と
発光効率のバランスに優れたPDPとすることができ
る。
5の面積を変化させる例を示したが、この代わりに図1
0に示すように、各空孔領域2205、2305の面積
を一定とし、隣接する空孔領域2205、2305のピ
ッチを、一対の表示電極22、23の最短間隙に向かっ
て次第に太くなるようにしても、上記と同様の効果が期
待できる。
0、230の領域に電荷を蓄積し易くし、最大の放電間
隙に向かって徐々に電荷の蓄積量が減少する構成とした
が、これに限定せず、一対の表示電極22、23で電荷
の蓄積量を別の形態で設定するようにしてもよい。例え
ば図9の3段の各配列パターンを持つ空孔領域220
5、2305を、最短の放電間隙からバスライン22
1、231へ向かって大→小→中のサイズに変化させる
ことにより、同方向に沿って透明電極220、230の
電荷の蓄積量が、小→大→中になるようにしてもよい。
このような工夫により、一般に放電間隙からバスライン
221、231方向へ広がっていく放電過程において、
その放電過程の途中で電荷の蓄積量が高い、すなわちエ
ネルギー効率が高い領域で多くの蛍光体が励起されると
いった効果が得られることとなる。
例を説明する。
すると、厚さ約2.6mmのソーダライムガラスからな
るフロントパネルガラスの面上に表示電極を作製する。
これには、まず透明電極を次のフォトエッチングにより
形成する。フロントパネルガラスの全面に、厚さ約0.
5μmでフォトレジスト(例えば紫外線硬化型樹脂)を
塗布する。そして一定のパターンのフォトマスクを上に
重ねて紫外線を照射し、現像液に浸して未硬化の樹脂を
洗い出す。次にCVD法により、透明電極の材料として
ITO等を、フロントパネルガラスのレジストのギャッ
プに塗布する。この後に洗浄液などでレジストを除去す
ると、透明電極が得られる。
主成分とする金属材料により、前記透明電極上に厚さ約
4μmのバスラインを形成する。Agを用いる場合には
スクリーン印刷法が適用でき、Cr/Cu/Crを用い
る場合には蒸着法またはスパッタリング法などが適用で
きる。
ストを厚さ約15〜45μmでフロントパネルガラスの
全面にわたってコートし、焼成して誘電体層を形成す
る。次に誘電体層の表面に、厚さ約0.3〜0.6μm
の保護層を蒸着法あるいはCVD(化学蒸着法)などに
より形成する。保護層には基本的に酸化マグネシウム
(MgO)を使用するが、部分的に保護層の材質を変え
る場合、例えばMgOとアルミナ(Al2O3)を区別し
て用いるには、適宜金属マスクを用いたパターニングに
より形成する。
すると、厚さ約2.6mmのソーダライムガラスからな
るバックパネルガラスの表面上に、スクリーン印刷法に
よりAgを主成分とする導電体材料を一定間隔でストラ
イプ状に塗布し、厚さ約5μmのアドレス電極を形成す
る。ここで、作製するPDPを、例えば40インチクラ
スのNTSCもしくはVGAとするためには、隣り合う
2つのアドレス電極の間隔を0.4mm程度以下に設定
する。
ネルガラスの面全体にわたって鉛系ガラスペーストを厚
さ約20〜30μmで塗布して焼成し、誘電体膜を形成
する。次に、誘電体膜と同じ鉛系ガラス材料を用いて、
誘電体膜の上に、隣り合うアドレス電極の間毎に高さ約
60〜100μmの隔壁を形成する。この隔壁は、例え
ば上記ガラス材料を含むペーストを繰り返しスクリーン
印刷し、その後焼成して形成できる。
間で露出している誘電体膜の表面に、赤色(R)蛍光
体、緑色(G)蛍光体、青色(B)蛍光体のいずれかを
含む蛍光インクを塗布し、これを乾燥・焼成してそれぞ
れ蛍光体層とする。一般的にPDPに使用されている蛍
光体材料の一例を以下に列挙する。
aMgAl14O23:Eu3+) 各蛍光体材料は、例えば平均粒径約3μm程度の粉末が
使用できる。蛍光体インクの塗布法は幾つかの方法が考
えられるが、ここでは公知のメニスカス法と称される極
細ノズルからメニスカス(表面張力による架橋)を形成
しながら蛍光体インクを吐出する方法を用いる。この方
法は蛍光体インクを目的の領域に均一に塗布するのに好
都合である。なお、この方法に限定するものではなく、
スクリーン印刷法など他の方法も使用可能である。
パネルガラスをソーダライムガラスからなるものとした
が、これは材料の一例として挙げたものであって、これ
以外の材料でもよい。
ネルを、封着用ガラスを用いて貼り合わせる。その後、
放電空間の内部を高真空(1.1×10-4Pa)程度に
排気し、これに所定の圧力(ここでは2.7×105P
a)でNe−Xe系やHe−Ne−Xe系、He−Ne
−Xe−Ar系などの放電ガスを封入することにより、
PDPが完成する。なお、封入時のガス圧は、1.1×
105〜5.3×105の範囲内に設定すると発光効率が
向上することが実験により知られている。
2、23で対称的に透明電極220、230を形成する
例を示したが、これに限定せず、必ずしも対称的な形状
にしなくてもよい。また、一対の表示電極の片方を金属
電極(すなわちバスラインのみ)で構成し、他方を透明
電極とバスラインより構成してもよい。
いて説明したが、本発明はPDPのみに限定するもので
はなく、これ以外のデバイス(ガス放電デバイス)であ
ってもよい。ここで、図11に示す構成はガス放電デバ
イスの一例である。図11(a)に示すガス放電デバイ
ス400は、プレート(基板)401上に放電電極(表
示電極)422、423(Y電極422、X電極42
3)が配設されたプレート401の両面を、半円柱状の
外殻を持つカバーガラス402a、402bで被覆した
構成を持つ。カバーガラス402a、402bはプレー
ト401に密着されており、その内部には放電ガスが封
入されている。表示電極422、423は、ここでは図
11(b)に示すように、それぞれ複数の櫛歯状の電極
肢4220、4230を有するものであって、プレート
401上において各電極肢4220、4230が交互に
位置するように配設されている。本発明をこのようなガ
ス放電デバイス400の表示電極422、423に適用
してもよい。
をマトリクスの行方向に延伸されたバスラインと、この
バスラインに電気的に接続される透明電極とで構成する
とともに、前記透明電極を前記バスラインに交差するよ
うに形成されて電気的に接続される突出部とこの突出部
を電気的に連結する連結部とで構成し、かつ前記バスラ
インと透明電極との接触部分の抵抗値をバスライン及び
透明電極の抵抗値より大きくしたものであり、バスライ
ンと透明電極との接合の電気抵抗値を大きくすること
で、良好な発光効率を有するPDPなどのガス放電表示
装置を提供することが可能となる。
部の部分的な断面斜視図
示す正面図及び要部の拡大図
示す正面図及び要部の拡大図
示す正面図及び要部の断面図
図
図
図
面図
ス放電デバイスの構成を示す全体斜視図及び放電電極の
構造を示す斜視図
Claims (6)
- 【請求項1】 一対の表示電極を有するフロントパネル
とアドレス電極を有するバックパネルとを対向して配置
しかつ前記表示電極とアドレス電極との交差部に複数の
セルをマトリクス状に配設したガス放電表示装置におい
て、一対の表示電極をマトリクスの行方向に延伸された
バスラインと、このバスラインに電気的に接続される透
明電極とで構成するとともに、前記透明電極を前記バス
ラインに交差するように形成されて電気的に接続される
突出部とこの突出部を電気的に連結する連結部とで構成
し、かつ前記バスラインと透明電極との接触部分の抵抗
値をバスライン及び透明電極の抵抗値より大きくしたこ
とを特徴とするガス放電表示装置。 - 【請求項2】 透明電極の突出部の幅は、バスラインと
の接続部において、細くなっていることを特徴とする請
求項1に記載のガス放電表示装置。 - 【請求項3】 バスラインは、透明電極との接続部にお
いて、網目状としたことを特徴とする請求項1に記載の
ガス放電表示装置。 - 【請求項4】 バスラインの厚みは、透明電極との接続
部において、他の部分より薄くしたことを特徴とする請
求項1に記載のガス放電表示装置。 - 【請求項5】 透明電極の突出部の表面に絶縁性の膜を
形成したことを特徴とする請求項1に記載のガス放電表
示装置。 - 【請求項6】 バスラインはAg材料からなることを特
徴とする請求項1に記載のガス放電表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002151933A JP2003346661A (ja) | 2002-05-27 | 2002-05-27 | ガス放電表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002151933A JP2003346661A (ja) | 2002-05-27 | 2002-05-27 | ガス放電表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003346661A true JP2003346661A (ja) | 2003-12-05 |
Family
ID=29769381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002151933A Pending JP2003346661A (ja) | 2002-05-27 | 2002-05-27 | ガス放電表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003346661A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008123736A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | プラズマディスプレイパネル |
WO2009005198A1 (en) * | 2007-07-04 | 2009-01-08 | Lg Electronics Inc. | Plasma display panel |
JP2009218208A (ja) * | 2008-03-07 | 2009-09-24 | Samsung Sdi Co Ltd | プラズマディスプレイパネル |
-
2002
- 2002-05-27 JP JP2002151933A patent/JP2003346661A/ja active Pending
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JP2008123736A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | プラズマディスプレイパネル |
WO2009005198A1 (en) * | 2007-07-04 | 2009-01-08 | Lg Electronics Inc. | Plasma display panel |
JP2009218208A (ja) * | 2008-03-07 | 2009-09-24 | Samsung Sdi Co Ltd | プラズマディスプレイパネル |
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