JP3440833B2 - プラズマディスプレイパネル及びその製造方法、並びにそれを用いたディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル及びその製造方法、並びにそれを用いたディスプレイ装置

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JP3440833B2
JP3440833B2 JP20600598A JP20600598A JP3440833B2 JP 3440833 B2 JP3440833 B2 JP 3440833B2 JP 20600598 A JP20600598 A JP 20600598A JP 20600598 A JP20600598 A JP 20600598A JP 3440833 B2 JP3440833 B2 JP 3440833B2
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哲也 加藤
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル及びその製造方法、並びにそれを用いたディ
スプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネル(PDP)
は、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり視野角
が広いこと、大型化が容易であること、自発光型である
ため表示品質が高いことなどの理由から、フラットパネ
ルディスプレイ技術の中で最近特に注目を集めている。
一般にPDPでは、ガス放電により紫外線を発生させ、
この紫外線で蛍光体を励起して発光させカラー表示を行
っている。そして、基板上に隔壁によって区画された表
示セルが設けられており、これに蛍光体層が形成されて
いる構成を持つ。
【0003】特に、現在PDPの主流は3電極構造の面
放電型PDPであり、その構造は、一方の基板上に平行
に隣接した表示電極対を有し、もう一方の基板上に表示
電極と交差する方向に延びるアドレス電極と、隔壁、蛍
光体層を有するもので、比較的蛍光体層を厚くすること
が出来、蛍光体によるカラー表示に適していると言え
る。
【0004】図13に典型的な3電極構造の面放電型P
DPの分解斜視図を示す。表示電極対はスキャン電極
(走査電極)41とサステイン電極(維持電極)42で
一対を成し、基板(背面層)20上にオーバコート層2
4を介して隔壁21を設け、隔壁面を含み蛍光体22が
形成されている。この構造の利点は、非常に単純な構造
で製造が比較的楽であること、蛍光体層を厚くでき蛍光
面を直視出来るために輝度を上げることが出来ること、
蛍光体層をスキャン電極から離すことにより維持放電に
よる蛍光体の劣化を少なくすることが出来ること、等が
挙げられる。
【0005】しかしながら、依然として発光効率が低
く、輝度が低いことなど課題がある。更に、アドレス放
電経路及びその近傍に蛍光体層が存在するため、アドレ
ス放電による蛍光体の劣化も課題である。更に、アドレ
ス電極とスキャン電極の距離が長くなるとアドレス放電
時の電圧が上昇し、放電遅れが生じるため、高速アドレ
ス駆動が困難となる。また、隣接するセル間での誤放電
が生じ易くなる等の問題も生じる。逆に、アドレス電極
とスキャン電極の距離が短くなると、維持放電による蛍
光体の劣化が深刻となる。また、蛍光体層を厚くすると
放電空間が小さくなるため必然的に蛍光体の量を抑えな
ければならなくなる。
【0006】これまで、上記の課題に対して各々様々な
検討がなされているが、特に高発光効率化、高輝度化の
ための検討として、蛍光体の利用効率を上げるために限
られた表示セル内の蛍光体の有効表面積を大きくするた
めの提案がされている。
【0007】特開平5−121002号公報には、面放
電電極側の基板に対向する基板上、及び面放電電極の放
電ギャップ間の基板上の両方に蛍光体を塗布した構造が
開示されている。
【0008】また、特開平5−299022号公報に
は、蛍光体が、隔壁の側面及びアドレス電極の表面を含
めて、放電空間の(隔壁側の)基板側の単位発光領域内の
壁面のほぼ全面に設けられていることが開示されてい
る。
【0009】また、特開平6−243789号公報に
は、セル障壁を背面板に対してほぼ垂直に設けるととも
に、セル障壁の壁面に蛍光体層を設け、この蛍光体層を
前面側に向かって徐々に拡大するテーパー状に形成する
ことが開示されている。これにより、放電空間の広さを
犠牲にすることなく蛍光体層を厚くすることが出来ると
している。
【0010】また、特開平7−37511号公報には、
蛍光体層の表層面が凸凹面に形成されていることを特徴
としている。また、隔壁の側面が凸凹面に形成され、こ
れを蛍光体層が一様に被覆するように形成されているこ
とが開示されている。
【0011】また、特開平8−222134号公報、特
開平9−199029号公報などには蛍光体層の形成方
法を工夫して蛍光体層の表面積を大きくする試みもなさ
れている。
【0012】また、書き込み電圧の低減と書き込みの高
速化、確実化を図るための発明として、特開平6−44
907号公報が挙げられ、特開平6−44907号公報
には、データ電極のうち、書き込み放電に寄与する走査
電極に対向する部分の面積を広げ、有効なデータ電極の
面積を大きくするというものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
PDPは、輝度、発光効率が低いというく、更にアドレ
スまたは維持放電による蛍光体の劣化やアドレス放電時
の放電遅れの課題があった。
【0014】本発明は、上記の課題を解決するために、
蛍光体を劣化させることなく、高輝度、高発光効率で、
更に高速で安定な書き込み特性を有するプラズマディス
プレイパネル及びその製造方法、並びにそれを用いたデ
ィスプレイ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるプラズマデ
ィスプレイパネルは、放電空間を挟む基板対の一方の基
板10の内面上に表示電極対41、42を有し、他方の
基板20の内面上に、前記表示電極対41、42と交差
するアドレス電極31と、前記放電空間を単位発光領域
(EU)毎に区画する隔壁21と、放電により発光する蛍光
体22とを有するプラズマディスプレイパネルに於い
て、前記基板20の内面上に、直接または間接に前記隔
壁21より高さの低い突起部23を単位発光領域におい
て前記表示電極対(41)(42)と直交するように設け、前記
突起部23の表面を含めて、前記基板側の単位発光領域
(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍光体22が形
成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパ
ネルである。
【0016】また、放電空間を挟む基板対の一方の基板
10の内面上に表示電極対41、42を有し、他方の基
板20の内面上に、前記表示電極対41、42と交差す
るアドレス電極31と、前記放電空間を単位発光領域(E
U)毎に区画する隔壁21と、放電により発光する蛍光体
22とを有するプラズマディスプレイパネルに於いて、
前記基板20の内面上に、直接または間接に前記隔壁2
1より高さの低い突起部23を設け、前記突起部23上
に、直接または間接に前記アドレス電極31を設け、前
記突起部23上に形成された前記電極31の表面を含め
て、前記基板側の単位発光領域(EU)内の壁面に、直接ま
たは間接に前記蛍光体22が形成されていることを特徴
とするプラズマディスプレイパネルである。
【0017】また、放電空間を挟む基板対の一方の基板
10の内面上に表示電極対41、42を有し、他方の基
板20の内面上に、前記表示電極対41、42と交差す
るアドレス電極31と、前記放電空間を単位発光領域(E
U)毎に区画する隔壁21と、放電により発光する蛍光体
22とを有するプラズマディスプレイパネルに於いて、
前記基板20の内面上に、直接または間接に前記隔壁2
1より高さの低い突起部23を設け、前記突起部23上
に、直接または間接に前記アドレス電極31を設け、前
記電極31の表面を除く前記突起部23の表面を含め
て、前記基板20側の単位発光領域(EU)内の壁面に、直
接または間接に前記蛍光体22が形成されていることを
特徴とするプラズマディスプレイパネルである。
【0018】また、放電空間を挟む基板対の一方の基板
10の内面上に、第一電極51を有し、他方の基板20
の内面上に、前記第一電極51と交差する第二電極52
と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区画する隔壁
21と、放電により発光する蛍光体22とを有するプラ
ズマディスプレイパネルに於いて、前記基板20の内面
上に、直接または間接に前記隔壁21より高さの低い突
起部23を設け、前記突起部23上に、直接または間接
に前記第二電極52を設け、前記突起部23上に形成さ
れた前記第二電極52の表面を含めて、前記基板側の単
位発光領域(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍光
体22が形成されていることを特徴とするプラズマディ
スプレイパネルである。
【0019】また、放電空間を挟む基板対の一方の基板
10の内面上に、第一電極51を有し、他方の基板20
の内面上に、前記第一電極51と交差する第二電極52
と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区画する隔壁
21と、放電により発光する蛍光体22とを有するプラ
ズマディスプレイパネルに於いて、前記基板20の内面
上に、直接または間接に前記隔壁21より高さの低い突
起部23を設け、前記突起部23上に、直接または間接
に前記第二電極52を設け、前記第二電極52の表面を
除く前記突起部23の表面を含めて、前記基板20側の
単位発光領域(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍
光体22が形成されていることを特徴とするプラズマデ
ィスプレイパネルである。
【0020】また、前記隔壁21がストライプ状に形成
されており、前記突起部23がストライプ状で、前記隔
壁21とほぼ平行に設けられていることを特徴とする前
記記載のプラズマディスプレイパネルである。
【0021】また、前記隔壁21がストライプ状に形成
されており、前記アドレス電極31または前記第二電極
52がストライプ状で、前記隔壁21とほぼ平行に設け
られていることを特徴とする前記記載のプラズマディス
プレイパネルである。
【0022】また、前記隔壁21がストライプ状に形成
されており、前記突起部23が格子状で、前記隔壁21
とほぼ平行な方向と、前記電極対41、42または前記
第一電極51とほぼ平行な方向に設けられていることを
特徴とする前記記載のプラズマディスプレイパネルであ
る。
【0023】また、前記隔壁21がストライプ状に形成
されており、前記アドレス電極31または前記第二電極
52が格子状で、前記隔壁21とほぼ平行な方向と、前
記電極対41、42または前記第一電極51とほぼ平行
な方向に設けられており、且つ前記電極対41、42ま
たは前記第一電極51とほぼ平行な方向に設けられてい
る前記アドレス電極31または前記第二電極52が、前
記隔壁21で分断されていることを特徴とする前記記載
のプラズマディスプレイパネルである。なお、本発明記
載の突起部とは、「部分的に突き出た部分」を意味して
おり、その形状、位置、個数は特定されるものではな
い。また、材質も同様である。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、放電空間を挟む基板対の一方の基板10の内面上に
表示電極対41、42を有し、他方の基板20の内面上
に、前記表示電極対41、42と交差するアドレス電極
31と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区画する
隔壁21と、放電により発光する蛍光体22とを有する
プラズマディスプレイパネルに於いて、前記基板20の
内面上に、直接または間接に前記隔壁21より高さの低
い突起部23を単位発光領域において前記表示電極対(4
1)(42)と直交するように設け、前記突起部23の表面を
含めて、前記基板20側の単位発光領域(EU)内の壁面
に、直接または間接に前記蛍光体22が形成されている
ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルである。
【0025】このような構成により、単位発光領域(EU)
内の蛍光体の有効表面積を大きくすることが出来、更に
突起部によりアドレス放電経路と分離された領域にも蛍
光体層が存在するため、アドレス放電で蛍光体を大きく
劣化させることなく発光効率、及び輝度を高めることが
出来る。
【0026】請求項2に記載の発明は、放電空間を挟む
基板対の一方の基板10の内面上に表示電極対41、4
2を有し、他方の基板20の内面上に、前記表示電極対
41、42と交差するアドレス電極31と、前記放電空
間を単位発光領域(EU)毎に区画する隔壁21と、放電に
より発光する蛍光体22とを有するプラズマディスプレ
イパネルに於いて、前記基板20の内面上に、直接また
は間接に前記隔壁21より高さの低い突起部23を設
け、前記突起部23上に、直接または間接に前記アドレ
ス電極31を設け、前記突起部23上に形成された前記
電極31の表面を含めて、前記基板20側の単位発光領
域(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍光体22が
形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイ
パネルである。
【0027】このような構成により、突起部上にアドレ
ス電極を設けることで、隔壁の高さ及びアドレス電極と
スキャン電極間距離が任意に設定できるために、単位発
光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、また放
電空間と蛍光体間の距離を確保し、アドレス電極とスキ
ャン電極間距離を近づけることにより、高輝度・高効率
で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を行う
ことができる。
【0028】請求項3に記載の発明は、放電空間を挟む
基板対の一方の基板10の内面上に表示電極対41、4
2を有し、他方の基板20の内面上に、前記表示電極対
41、42と交差するアドレス電極31と、前記放電空
間を単位発光領域(EU)毎に区画する隔壁21と、放電に
より発光する蛍光体22とを有するプラズマディスプレ
イパネルに於いて、前記基板20の内面上に、直接また
は間接に前記隔壁21より高さの低い突起部23を設
け、前記突起部23上に、直接または間接に前記アドレ
ス電極31を設け、前記電極31の表面を除く前記突起
部23の表面を含めて、前記基板20側の単位発光領域
(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍光体22が形
成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパ
ネルである。
【0029】このような構成により、突起部上にアドレ
ス電極を設けることで、隔壁の高さ及びアドレス電極と
スキャン電極間距離が任意に設定できるために、単位発
光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、また放
電空間と蛍光体間の距離を確保し、アドレス電極とスキ
ャン電極間距離を近づけることにより、高輝度・高効率
で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を行う
ことができる。更に蛍光体をアドレス放電経路から除く
ことにより、蛍光体の劣化による色度変化が抑制され、
アドレス駆動が更に安定する。
【0030】請求項4に記載の発明は、放電空間を挟む
基板対の一方の基板10の内面上に、第一電極51を有
し、他方の基板20の内面上に、前記第一電極51と交
差する第二電極52と、前記放電空間を単位発光領域(E
U)毎に区画する隔壁21と、放電により発光する蛍光体
22とを有するプラズマディスプレイパネルに於いて、
前記基板20の内面上に、直接または間接に前記隔壁2
1より高さの低い突起部23を設け、前記突起部23上
に、直接または間接に前記第二電極52を設け、前記突
起部23上に形成された前記第二電極52の表面を含め
て、前記基板20側の単位発光領域(EU)内の壁面に、直
接または間接に前記蛍光体22が形成されていることを
特徴とするプラズマディスプレイパネルである。
【0031】このような構成により、突起部上に第二
極52を設けることで、隔壁の高さ及び第二電極52と
第一電極51間距離が任意に設定できるために、単位発
光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、また放
電空間と蛍光体間の距離を確保し、第一電極51と第二
電極52間距離を近づけることにより、高輝度・高効率
で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を行う
ことができる。
【0032】請求項5に記載の発明は、放電空間を挟む
基板対の一方の基板10の内面上に、第一電極51を有
し、他方の基板20の内面上に、前記第一電極51と交
差する第二電極52と、前記放電空間を単位発光領域(E
U)毎に区画する隔壁21と、放電により発光する蛍光体
22とを有するプラズマディスプレイパネルに於いて、
前記基板20の内面上に、直接または間接に前記隔壁2
1より高さの低い突起部23を設け、前記突起部23上
に、直接または間接に前記第二電極52を設け、前記
電極52の表面を除く前記突起部23の表面を含め
て、前記基板20側の単位発光領域(EU)内の壁面に、直
接または間接に前記蛍光体22が形成されていることを
特徴とするプラズマディスプレイパネルである。
【0033】このような構成により、突起部上に第二
極52を設けることで、隔壁の高さ及び第二電極52と
第一電極51間距離が任意に設定できるために、単位発
光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、また放
電空間と蛍光体間の距離を確保し、第一電極51と第二
電極52間距離を近づけることにより、高輝度・高効率
で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を行う
ことができる。更に蛍光体を放電経路から除くことによ
り、蛍光体の劣化による色度変化が抑制され、放電が更
に安定する。
【0034】請求項6に記載の発明は、前記隔壁21が
ストライプ状に形成されており、前記突起部23がスト
ライプ状で、前記隔壁21とほぼ平行に設けられている
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のプ
ラズマディスプレイパネルである。
【0035】このような構成により、隔壁、突起部をス
トライプ上に形成することで、スキャン方向に於ける電
荷の移動が自由になるため、アドレスが容易に出来るよ
うになる。
【0036】請求項7に記載の発明は、請求項1から6
のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルにおい
て、前記隔壁21がストライプ状に形成されており、前
アドレス電極31または前記第二電極52がストライ
プ状で、前記隔壁21とほぼ平行に設けられているもの
である。
【0037】このような構成により、スキャン方向に於
ける電荷の移動が自由になるため、アドレスが容易に出
来るようになる。
【0038】請求項8に記載の発明は、請求項1から5
のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルにおい
て、前記隔壁21がストライプ状に形成されており、前
記突起部23が格子状で、前記隔壁21とほぼ平行な方
向と、前記電極対41、42または前記第一電極51と
ほぼ平行な方向に設けられているものである。
【0039】このような構成により、スキャン方向に於
ける電荷の移動が自由になるため、アドレスが容易に出
来るようになる。更に、突起部を電極対41、42また
第一電極51とほぼ平行な方向に設けることにより、
アドレス電極31または第二電極52を電極対41、4
2または第一電極51とほぼ平行な方向に設けることが
出来るようになる。ここで、アドレス電極31または
電極52を電極41、または第一電極51と対向する
位置に設ければ、電極41、アドレス電極31間の放電
は容易になり、第一電極51、第二電極52間の放電は
発光領域が拡がるため高輝度、高発光効率化が望める。
【0040】請求項9に記載の発明は、請求項1から5
または8のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネ
ルにおいて、前記隔壁21がストライプ状に形成されて
おり、前記アドレス電極31または前記第二電極52が
格子状で、前記隔壁21とほぼ平行な方向と、前記電極
対41、42または前記第一電極51とほぼ平行な方向
に設けられており、且つ前記電極対41、42または前
第一電極51とほぼ平行な方向に設けられている前記
アドレス電極31または前記第二電極52が、前記隔壁
21で分断されているものである。
【0041】このような構成により、スキャン方向に於
ける電荷の移動が自由になるため、アドレスが容易に出
来るようになる。更に、アドレス電極31または第二
極52を電極対41、42または第一電極51とほぼ平
行な方向に設けることにより、電極41、アドレス電極
31または第一電極51、第二電極52間の放電空間が
拡がり、電極41、アドレス電極31間の放電は容易に
なり、第一電極51、第二電極52間の放電は発光領域
が拡がるため高輝度、高発光効率化が望める。
【0042】請求項10に記載の発明は、放電空間を挟
む基板対の一方の基板10の内面上に表示電極対41、
42を有し、他方の基板20の内面上に、前記表示電極
対41、42と交差するアドレス電極31と、前記放電
空間を単位発光領域(EU)毎に区画する隔壁21と、放電
により発光する蛍光体22とを有するプラズマディスプ
レイパネルの製造方法に於いて、前記基板20の内面上
に、直接または間接に前記隔壁21より高さの低い突起
部23を単位発光領域において前記表示電極対(41)(42)
と直交するように設ける工程と、前記突起部23の表面
を含めて、前記基板20側の単位発光領域(EU)内の壁面
に、直接または間接に前記蛍光体22を形成する工程
を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル
の製造方法である。
【0043】このような製造方法により、単位発光領域
(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくすることが出来、
更に突起部によりアドレス放電経路と分離された領域に
も蛍光体層が存在するため、アドレス放電で蛍光体を大
きく劣化させることなく発光効率、及び輝度を高めるこ
とが出来る。
【0044】請求項11に記載の発明は、放電空間を挟
む基板対の一方の基板10の内面上に表示電極対41、
42を有し、他方の基板20の内面上に、前記表示電極
対41、42と交差するアドレス電極31と、前記放電
空間を単位発光領域(EU)毎に区画する隔壁21と、放電
により発光する蛍光体22とを有するプラズマディスプ
レイパネルの製造方法に於いて、前記基板20の内面上
に、直接または間接に前記隔壁21より高さの低い突起
部23を設ける工程と、前記突起部23上に、直接また
は間接に前記アドレス電極31を設ける工程と、前記突
起部23上に形成された前記電極31の表面を含めて、
前記基板20側の単位発光領域(EU)内の壁面に、直接ま
たは間接に前記蛍光体22を形成する工程とを有するこ
とを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法
である。
【0045】このような製造方法により、突起部上にア
ドレス電極を設けることで、隔壁の高さ及びアドレス電
極とスキャン電極間距離が任意に設定できるために、単
位発光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、ま
た放電空間と蛍光体間の距離を確保し、アドレス電極と
スキャン電極間距離を近づけることにより、高輝度・高
効率で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を
行うことができる。
【0046】請求項12に記載の発明は、放電空間を挟
む基板対の一方の基板10の内面上に表示電極対41、
42を有し、他方の基板20の内面上に、前記表示電極
対41、42と交差するアドレス電極31と、前記放電
空間を単位発光領域(EU)毎に区画する隔壁21と、放電
により発光する蛍光体22とを有するプラズマディスプ
レイパネルの製造方法に於いて、前記基板20の内面上
に、直接または間接に前記隔壁21より高さの低い突起
部23を設ける工程と、前記突起部23上に、直接また
は間接に前記アドレス電極31を設ける工程と、前記電
極31の表面を除く前記突起部23の表面を含めて、前
記基板20側の単位発光領域(EU)内の壁面に、直接また
は間接に前記蛍光体22を形成する工程とを有すること
を特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法で
ある。
【0047】このような製造方法により、突起部上にア
ドレス電極を設けることで、隔壁の高さ及びアドレス電
極とスキャン電極間距離が任意に設定できるために、単
位発光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、ま
た放電空間と蛍光体間の距離を確保し、アドレス電極と
スキャン電極間距離を近づけることにより、高輝度・高
効率で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を
行うことができる。更に蛍光体をアドレス放電経路から
除くことにより、蛍光体の劣化による色度変化が抑制さ
れ、アドレス駆動が更に安定する。
【0048】請求項13に記載の発明は、放電空間を挟
む基板対の一方の基板10の内面上に、第一電極51を
有し、他方の基板20の内面上に、前記第一電極51と
交差する第二電極52と、前記放電空間を単位発光領域
(EU)毎に区画する隔壁21と、放電により発光する蛍光
体22とを有するプラズマディスプレイパネルの製造方
法に於いて、前記基板20の内面上に、直接または間接
に前記隔壁21より高さの低い突起部23を設ける工程
と、前記突起部23上に、直接または間接に前記第二
極52を設ける工程と、前記突起部23上に形成された
前記第二電極52の表面を含めて、前記基板20側の単
位発光領域(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍光
体22を形成する工程とを有することを特徴とするプラ
ズマディスプレイパネルの製造方法である。
【0049】このような製造方法により、突起部上に
電極52を設けることで、隔壁の高さ及び第二電極5
2と第一電極51間距離が任意に設定できるために、単
位発光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、ま
た放電空間と蛍光体間の距離を確保し、第一電極51と
第二電極52間距離を近づけることにより、高輝度・高
効率で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を
行うことができる。
【0050】請求項14に記載の発明は、放電空間を挟
む基板対の一方の基板10の内面上に、第一電極51を
有し、他方の基板20の内面上に、前記第一電極51と
交差する第二電極52と、前記放電空間を単位発光領域
(EU)毎に区画する隔壁21と、放電により発光する蛍光
体22とを有するプラズマディスプレイパネルの製造方
法に於いて、前記基板20の内面上に、直接または間接
に前記隔壁21より高さの低い突起部23を設ける工程
と、前記突起部23上に、直接または間接に前記第二
極52を設ける工程と、前記第二電極52の表面を除く
前記突起部23の表面を含めて、前記基板20側の単位
発光領域(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍光体
22を形成する工程とを有することを特徴とするプラズ
マディスプレイパネの製造方法である。
【0051】このような製造方法により、突起部上に
電極52を設けることで、隔壁の高さ及び第二電極5
2と第一電極51間距離が任意に設定できるために、単
位発光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、ま
た放電空間と蛍光体間の距離を確保し、第一電極51と
第二電極52間距離を近づけることにより、高輝度・高
効率で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を
行うことができる。更に蛍光体を放電経路から除くこと
により、蛍光体の劣化による色度変化が抑制され、放電
が更に安定する。
【0052】請求項15に記載の発明は、請求項10か
ら14のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル
の製造方法において、前記隔壁21がストライプ状に形
成されており、前記突起部23がストライプ状で、前記
隔壁21とほぼ平行に設けられているものである。
【0053】このような製造方法により、スキャン方向
に於ける電荷の移動が自由になるため、アドレスが容易
に出来るようになる。
【0054】請求項16に記載の発明は、請求項10か
ら15のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル
の製造方法において、前記隔壁21がストライプ状に形
成されており、前記アドレス電極31または前記第二
極52がストライプ状で、前記隔壁21とほぼ平行に設
けられているものである。
【0055】このような製造方法により、スキャン方向
に於ける電荷の移動が自由になるため、アドレスが容易
に出来るようになる。
【0056】請求項17に記載の発明は請求項10から
14のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの
製造方法において、前記隔壁21がストライプ状に形成
されており、前記突起部23が格子状で、前記隔壁21
とほぼ平行な方向と、前記表示電極対41、42または
前記第一電極51とほぼ平行な方向に設けられているも
のである。
【0057】このような製造方法により、スキャン方向
に於ける電荷の移動が自由になるため、アドレスが容易
に出来るようになる。更に、突起部を表示電極対41、
42または第一電極51とほぼ平行な方向に設けること
により、アドレス電極31または第二電極52を表示
極対41、42または第一電極51とほぼ平行な方向に
設けることが出来るようになる。ここで、アドレス電極
31または第二電極52を電極41、または第一電極5
1と対向する位置に設ければ、電極41、アドレス電極
31間の放電は容易になり、第一電極51、第二電極
2間の放電は発光領域が拡がるため高輝度、高発光効率
化が図れる。
【0058】請求項18に記載の発明は、請求項10か
ら14または17のいずれかに記載のプラズマディスプ
レイパネルの製造方法において、前記隔壁21がストラ
イプ状に形成されており、前記アドレス電極31または
前記第二電極52が格子状で、前記隔壁21とほぼ平行
な方向と、前記電極対41、42または前記第一電極5
1とほぼ平行な方向に設けられており、且つ前記電極対
41、42または前記第一電極51とほぼ平行な方向に
設けられている前記アドレス電極31または前記第二
極52が、前記隔壁21で分断されているものである。
【0059】このような製造方法により、スキャン方向
に於ける電荷の移動が自由になるため、アドレスが容易
に出来るようになる。更に、アドレス電極31または
電極52を電極対41、42または第一電極51とほ
ぼ平行な方向に設けることにより、電極41、アドレス
電極31または第一電極51、第二電極52間の放電空
間が拡がり、電極41、アドレス電極31間の放電は容
易になり、第一電極51、第二電極52間の放電は発光
領域が拡がるため高輝度、高発光効率化が望める。
【0060】請求項19に記載の発明は、請求項1に記
載のプラズマディスプレイパネルを用いたことを特徴と
するディスプレイ装置である。
【0061】このような構成により、単位発光領域(EU)
内の蛍光体の有効表面積を大きくすることが出来、更に
突起部によりアドレス放電経路と分離された領域にも蛍
光体層が存在するため、アドレス放電で蛍光体を大きく
劣化させることなく発光効率、及び輝度の高いディスプ
レイ装置が出来る。
【0062】請求項20に記載の発明は、請求項2に記
載のプラズマディスプレイパネルを用いたことを特徴と
するディスプレイ装置である。
【0063】このような構成により、突起部上にアドレ
ス電極を設けることで、隔壁の高さ及びアドレス電極と
スキャン電極間距離が任意に設定できるために、単位発
光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、また放
電空間と蛍光体間の距離を確保し、アドレス電極とスキ
ャン電極間距離を近づけることにより、高輝度・高効率
で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を行う
ディスプレイ装置を提供できる。
【0064】請求項21に記載の発明は、請求項3に記
載のプラズマディスプレイパネルを用いたことを特徴と
するディスプレイ装置である。
【0065】このような構成により、突起部上にアドレ
ス電極を設けることで、隔壁の高さ及びアドレス電極と
スキャン電極間距離が任意に設定できるために、単位発
光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、また放
電空間と蛍光体間の距離を確保し、アドレス電極とスキ
ャン電極間距離を近づけることにより、高輝度・高効率
で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を行う
ことができ、更に蛍光体をアドレス放電経路から除くこ
とにより、蛍光体の劣化による色度変化が抑制され、ア
ドレス駆動が更に安定なディスプレイ装置を提供でき
る。
【0066】請求項22に記載の発明は、請求項4に記
載のプラズマディスプレイパネルを用いたことを特徴と
するディスプレイ装置である。
【0067】このような構成により、突起部上に第二
極52を設けることで、隔壁の高さ及び第二電極52と
第一電極51間距離が任意に設定できるために、単位発
光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、また放
電空間と蛍光体間の距離を確保し、第一電極51と第二
電極52間距離を近づけることにより、高輝度・高効率
で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を行う
ディスプレイ装置を提供できる。
【0068】請求項23に記載の発明は、請求項5に記
載のプラズマディスプレイパネルを用いたことを特徴と
するディスプレイ装置である。
【0069】このような構成により、突起部上に第二
極52を設けることで、隔壁の高さ及び第二電極52と
第一電極51間距離が任意に設定できるために、単位発
光領域(EU)内の蛍光体の有効表面積を大きくし、また放
電空間と蛍光体間の距離を確保し、第一電極51と第二
電極52間距離を近づけることにより、高輝度・高効率
で、蛍光体の劣化を抑えかつ高速なアドレス駆動を行う
ことがで、更に蛍光体を放電経路から除くことにより、
蛍光体の劣化による色度変化が抑制され、放電が更に安
定なディスプレイ装置を提供できる。
【0070】請求項24に記載の発明は、請求項6から
9のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルを用
いたことを特徴とするディスプレイ装置である。
【0071】このような構成により、スキャン方向に於
ける電荷の移動が自由になるため、アドレスが容易に出
来るようになる。
【0072】以下、実施の形態について図面を用いて説
明するが、本発明の実施の形態はこれに限定されるもの
ではない。
【0073】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)の
分解斜視図の一例である。
【0074】本実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ルは、放電空間を挟む基板対の一方の基板10の内面上
に表示電極対41、42を有し、他方の基板20の内面
上に、前記表示電極対41、42と交差するアドレス電
極31と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区
画する隔壁21と、放電により発光する蛍光体22とを
有するプラズマディスプレイパネルであって、基板20
の内面上に、直接または間接に前記隔壁21より高さの
低い突起部23を設け、突起部23の表面を含めて、基
板20側の単位発光領域(EU)内の壁面に、直接また
は間接に前記蛍光体22が形成されてなる。
【0075】基板10の材質としては、ソーダライムガ
ラスが一般的であるが、とくに限定されない。隔壁21
の材質としては低融点ガラスを用いるのが一般的である
が、とくに限定されない。また、隔壁21の形成方法と
して、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、感光性ペ
ースト法、フォト埋め込み法、加圧成型法などを用いる
ことが出来る。
【0076】突起部23は、隔壁21と同様な材質で、
隔壁21と同様な方法により容易に形成することが出来
る。ここで、必ずしも、隔壁21と同じ材質である必要
はなく、隔壁21と同じ方法により形成される必要もな
い。また、突起部23は、必要に応じて任意の高さ、形
状、位置、個数を配置することが出来る。また、突起部
23は隔壁21と接触させて形成することも出来る。ま
た、突起部23は、複数の突起部同士を接触させて形成
することも出来る。
【0077】また、蛍光体22は、放電で発生した紫外
線により励起され、発光するものであれば特に限定され
ない。また、蛍光体層の形成方法として、スクリーン印
刷法、サンドブラスト法、インクジェット法などを用い
ることが出来る。
【0078】以下、本実施の形態について図1に於ける
PDPを例にとって具体的に説明する。まず、本実施の
形態に於けるプラズマディスプレイにパネルついて説明
する。ここで、図1に於けるPDPの具体的な構造を示
すことにより説明するが、本発明の実施の態様はこれに
限定されるものではない。
【0079】図1に於けるPDPでは、隔壁21はスト
ライプ状に形成されており、突起部23はストライプ状
で、隔壁21とほぼ平行に1セル間に2列設けられてお
り、アドレス電極31は2列の突起部23の中間に突起
部23とほぼ平行して設けられている。また、アドレス
電極31上には誘電体からなるオーバーコート層24を
介して蛍光体層22が形成されている。また前面基板1
0の内面上には、対をなす平行なスキャン電極41およ
びサステイン電極42がアドレス電極31とほほ直交し
て形成され、それらのスキャン電極41およびサステイ
ン電極42は透明誘電体層11および保護層12で覆わ
れている。
【0080】次に、本実施の形態に於けるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法について説明する。ここで、
図1に於けるPDPの具体的な製造方法を示すことによ
り説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定される
ものではない。
【0081】まず、背面板の製造方法について説明す
る。基板20はソーダガラスで、板厚2.8mmのものを用
いた。この基板上に、銀ペーストXFP5392(ナミックス株
式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150
℃)、焼成(550℃)を行って銀のアドレス電極31を作製
した。
【0082】次に、アドレス電極31の上に、誘電体ペ
ースト、試作G3-2083(奥野製薬工業株式会社製)をスク
リーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)、焼成(550℃)
を行ってオーバーコート層24を作製した。
【0083】次に、図2に示す隔壁21と突起部23の
パターンで、リブペーストG3-1961(奥野製薬工業株式会
社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)を
行って隔壁21と突起部23を所定の高さに作製し、更
に続けて図3に示す隔壁21のみのパターンで、リブペ
ーストG3-1961(奥野製薬工業株式会社製)をスクリーン
印刷法により印刷し、乾燥(150℃)を行って隔壁21の
残りの部分を所定の高さに作製し、更に続けて隔壁21
のみのパターンで、リブペーストELD-507B(奥野製薬工
業株式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥
(150℃)を行って隔壁の上部を作製し、これらを550℃で
焼成することにより隔壁21、突起部23を形成した。
このように突起部23は、隔壁21のパターンに突起部
のパターンを追加することにより、容易に形成すること
が出来る。
【0084】次に、上記のように形成された隔壁21間
に蛍光体層22を形成した。赤色蛍光体ペースト(奥野
製薬工業株式会社製)、緑色蛍光体ペースト(奥野製薬工
業株式会社製)、青色蛍光体ペースト(奥野製薬工業株式
会社製)を順次スクリーン印刷法により印刷し、乾燥(15
0℃)、焼成(500℃)して蛍光体層22を形成した。
【0085】次に、前面板の製造方法について説明す
る。基板10はソーダガラスで、板厚2.8mmのものを用
いた。この基板上に、真空蒸着法によりクロム、銅、ク
ロムの順に表示電極41、42を形成した。次に表示電
極41、42の上に、誘電体ペーストG3-0496(奥野製薬
工業株式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾
燥(150℃)、焼成(580℃)を行って誘電体層11を形成し
た。
【0086】次に、この誘電体層11の上に真空蒸着法
により保護膜材料MgO蒸着し、保護層12を形成した。
【0087】このようにして作製した前面板10と背面
板20を対向配置し、周囲をフリットガラスで封止し
て、十分な排気後、ガス(Xe5%のXe、Neの混合ガス、45
0torr)封入を行い、チップオフ、つまり、ガス封入され
た管を封じることによりPDPを作製した。
【0088】次に、本実施の形態に於けるディスプレイ
装置について説明する。ここで、一例として図1に於け
るPDPを用いた具体的なディスプレイ装置を示すこと
により説明する。
【0089】図4は、本実施の形態に於けるディスプレ
イ装置の構成を示すブロック図である。図4のディスプ
レイ装置は、PDP100、アドレスドライバ110、
スキャンドライバ120、サステインドライバ130、
放電制御タイミング発生回路140、A/Dコンバータ
(アナログ・デジタル変換器)151、走査数変換部1
52、及びサブフィールド変換部153から構成されて
いる。
【0090】PDP100は、複数のアドレス電極3
1、複数のスキャン電極41(走査電極)、複数のサス
テイン電極42(維持電極)を含み、複数のアドレス電
極31は画面の垂直方向に配列され、複数のスキャン電
極41及び複数のサステイン電極42は画面の水平方向
に配列されている。また、複数のサステイン電極42は
共通に接続されている。また、アドレス電極31、スキ
ャン電極41及びサステイン電極42の各交点に放電セ
ルが形成され、各放電セルが画面上の画素を構成する。
【0091】このPDP100に対して、アドレス電極
31とスキャン電極41の間に書き込みパルスを印加す
ることにより、アドレス電極31とスキャン電極41の
間でアドレス放電を行い放電セルを選択した後、スキャ
ン電極41とサステイン電極42との間に、交互に反転
する周期的な維持バルスを印加することにより、スキャ
ン電極41とサステイン電極42との間で維持放電を行
い表示を行う。
【0092】例えばAC型PDPに於ける階調表示駆動
方式としては、例えばADS(Address and Display-per
iod Separated:アドレス・表示期間分離)方式を用いるこ
とが出来る。図5は、ADS方式を説明するための図で
ある。図5の縦軸は第1ラインから第mラインまでのス
キャン電極の走査方向(垂直走査方向)を示し、横軸は時
間を示す。ADS方式では、1フィールド(1/60秒=16.6
7ms)を複数のサブフィールドに時間的に分割する。例え
ば、8ビットで256階調表示を行う場合は、1フィー
ルドを8つのサブフィールドに分割する。また、各サブ
フィールドは、点灯セル選択のためのアドレス放電が行
われるアドレス期間と、表示のための維持放電が行われ
る維持期間とに分離される。ADS方式では、各サブフ
ィールドで第1ラインから第mラインまでPDPの全面
にアドレス放電による走査が行われ、全面アドレス放電
終了時に維持放電が行われる。
【0093】まず、映像信号VDは、A/Dコンバータ
151に入力される。また、水平同期信号H及び垂直同
期信号Vは、放電制御タイミング発生回路140、A/
Dコンバータ151、走査数変換部152、サブフィー
ルド変換部153に与えられる。A/Dコンバータ15
1は、映像信号VDをデジタル信号に変換し、その画像
データを走査数変換部152に与える。
【0094】走査数変換部152は、画像データをPD
Pの画素数に応じたライン数の画像データに変換し、各
ラインごとの画像データをサブフィールド変換部153
に与える。サブフィールド変換部153は、各ラインご
との画像データの各画素データを複数のサブフィールド
に対応する複数のビットに分割し、各サブフィールドご
とに各画素データの各ビットをアドレスドライバ110
にシリアルに出力する。
【0095】アドレスドライバ110は、電源回路11
1に接続されており、サブフィールド変換部153から
各サブフィールドごとにシリアルに与えられるデータを
パラレルデータに変換し、そのパラレルデータに基づい
て複数のアドレス電極を駆動する。
【0096】放電制御タイミング発生回路140は、水
平同期信号Hおよび垂直同期信号Vを基準として、放電
制御タイミング信号SC、SUを発生し、各々スキャン
ドライバ120およびサステインドライバ130に与え
る。スキャンドライバ120は、出力回路121及びシ
フトレジスタ122を含む。また、サステインドライバ
130は、出力回路131及びシフトレジスタ132を
含む。これらのスキャンドライバ120及びサステイン
ドライバ130は、共通の電源回路123に接続されて
いる。
【0097】スキャンドライバ120のシフトレジスタ
122は、放電制御タイミング発生回路140から与え
られる放電制御タイミング信号SCを垂直走査方向にシ
フトしつつ出力回路121に与える。出力回路121
は、シフトレジスタ122から与えられる放電制御タイ
ミング信号SCに応答して複数のスキャン電極を順に駆
動する。サステインドライバ130のシフトレジスタ1
32は、放電制御タイミング発生回路140から与えら
れる放電制御タイミング信号SUを垂直走査方向にシフ
トしつつ出力回路131に与える。出力回路132は、
シフトレジスタ131から与えられる放電制御タイミン
グ信号SUに応答して複数のサステイン電極を順に駆動
する。
【0098】図6は、PDP100の各電極に印加され
る駆動電圧を示すタイミングチャートである。図6で
は、アドレス電極、サステイン電極、及び第nライン〜
第(n+2)のスキャン電極の駆動電圧が示されている。
ここで、nは任意の整数である。図6に示すように、発
光期間ではサステイン電極に一定周期でサステインパル
ス(Psu)が印加される。アドレス期間には、スキャン電
極に書き込みパルス(Pw)が印加される。この書き込みパ
ルスに同期してアドレス電極に書き込みパルス(Pwa)が
印加される。アドレス電極に印加される書き込みパルス
(Pwa)のオンオフは表示する画像の各画素に応じて制御
される。書き込みパルス(Pw)と書き込みパルス(Pwa)と
が同時に印加されると、スキャン電極とアドレス電極と
の交点の放電セルでアドレス放電が発生し、その放電セ
ルが点灯する。
【0099】アドレス期間後の維持期間には、スキャン
電極に一定の周期で維持パルス(Psc)が印加される。ス
キャン電極に印加される維持パルス(Psc)の位相はサス
テイン電極に印加されるサステインパルス(Psc)の位相
に対して180度ずれている。この場合、アドレス放電で
点灯した放電セルにおいてのみ維持放電が発生する。各
サブフィールドの終了時には、スキャン電極に消去パル
ス(Pe)が印加される。それにより、各放電セルの壁電荷
が消滅または維持放電が起きない程度に低減し、維持放
電が終了する。消去パルス(Pe)の印加後の休止期間に
は、スキャン電極に一定周期で休止パルス(Pr)が印加さ
れる。この休止パルス(Pr)はサステインパルス(Psu)と
同位相になっている。
【0100】次に、上記のディスプレイ装置を全面発光
させ、その輝度、発光効率の評価を行った結果を示す。
輝度の評価はカラーアナライザ、CA-100(ミノルタ製)を
用いた。また発光効率は、輝度より計算された光束を、
放電中に投入した電力で除算したものとして求めた。
【0101】このようにして評価した結果を(表1)に
示す。なお、比較のために、突起部なし(突起部の高
さ:0μm)のPDPを用いたディスプレイ装置に於け
る結果も併記する。
【0102】
【表1】
【0103】(表1)より、突起部23を設けること
で、単位発光領域(EU)内の蛍光体22の有効表面積を大
きくすることが出来、高輝度、高発光効率化が可能とな
る。
【0104】また、突起部23を設けることで長時間駆
動による蛍光体の劣化(輝度の低下、色度の変化)の程度
が小さくなる。
【0105】(実施の形態2)図7は、本発明の実施の
形態2に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)の
分解斜視図の一例である。
【0106】図7に於けるPDPでは、隔壁21はスト
ライプ状に形成されており、突起部23はストライプ状
で、隔壁21とほぼ平行に1セル間の中央に1列設けら
れており、その上にアドレス電極31が設けられてい
る。また、アドレス電極31上には誘電体からなるオー
バーコート層24を介して蛍光体層22が形成されてい
る。また前面基板10の内面上には、対をなす平行なス
キャン電極41およびサステイン電極42がアドレス電
極31とほほ直交して形成され、それらのスキャン電極
41およびサステイン電極42は透明誘電体層11およ
び保護層12で覆われている。
【0107】次に、本実施の形態に於けるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法について説明する。ここで、
図7に於けるPDPの具体的な製造方法を示すことによ
り説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定される
ものではない。
【0108】まず、背面板の製造方法について説明す
る。基板20は、ソーダガラスで、板厚2.8mmのものを
用いた。この基板上に、図8に示す隔壁21と突起部2
3のパターンで、リブペーストG3-1961(奥野製薬工業株
式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150
℃)を行って隔壁21と突起部23を所定の高さに作製
し、次に、銀ペーストXFP5392(ナミックス株式会社製)
をスクリーン印刷法により前記突起部23上に印刷し、
乾燥(150℃)を行って銀のアドレス電極31を作製し
た。次に、アドレス電極31の上に、誘電体ペースト、
試作G3-2083(奥野製薬工業株式会社製)をスクリーン印
刷法により印刷し、乾燥(150℃)を行ってオーバーコー
ト層24を作製した。更に続けて図9に示す隔壁21の
みのパターンで、リブペーストG3-1961(奥野製薬工業株
式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150
℃)を行って隔壁21の残りの部分を所定の高さに作製
し、更に続けて隔壁21のみのパターンで、リブペース
トELD-507B(奥野製薬工業株式会社製)をスクリーン印刷
法により印刷し、乾燥(150℃)を行って隔壁21の上部
を作製し、これらを580℃で焼成することにより隔壁2
1、突起部23、アドレス電極31を形成した。
【0109】次に、上記のように形成された隔壁21間
にオーバコート層24を含めて蛍光体層22を形成し
た。赤色蛍光体ペースト(奥野製薬工業株式会社製)、緑
色蛍光体ペースト(奥野製薬工業株式会社製)、青色蛍光
体ペースト(奥野製薬工業株式会社製)を順次スクリーン
印刷法により印刷し、乾燥(150℃)、焼成(500℃)して蛍
光体層22を形成した。
【0110】次に、前面板の製造方法について説明す
る。基板10はソーダガラスで、板厚2.8mmのものを用
いた。この基板上に、真空蒸着法によりクロム、銅、ク
ロムの順に表示電極41、42を形成した。次に表示電
極41、42の上に、誘電体ペーストG3-0496(奥野製薬
工業株式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾
燥(150℃)、焼成(580℃)を行って誘電体層11を形成し
た。次に、この誘電体層11の上に真空蒸着法により保
護膜材料MgO蒸着し、保護層12を形成した。
【0111】このようにして作製した前面板10と背面
板20を対向配置し、周囲をフリットガラスで封止し
て、十分な排気後、ガス(Xe5%のXe、Neの混合ガス、45
0torr)封入を行い、チップオフ、つまり、ガス封入され
た管を封じることによりPDPを作製した。
【0112】次に、本実施の形態に於けるディスプレイ
装置について説明する。本実施の形態に於けるディスプ
レイ装置は、本実施の形態に於けるPDPを用いたこと
以外は実施の形態1に於けるディスプレイ装置と同じで
ある。なお、実施の形態1同様に、本発明の実施の形態
はこれに限定されるものではない。
【0113】次に、上記のディスプレイ装置を全面発光
させ、その輝度、発光効率の評価を行った結果を示す。
輝度の評価は、カラーアナライザCA-100(ミノルタ製)を
用いた。また発光効率は、輝度より計算された光束を、
放電中に投入した電力で除算したものとして求めた。
【0114】このようにして評価した結果を(表2)に
示す。なお、比較のために、突起部なし(突起部の高
さ:0μm)のPDPを用いたディスプレイ装置に於け
る結果も併記する。
【0115】
【表2】
【0116】(表2)より、突起部23を設けることで
輝度、発光効率は改善されることがわかる。
【0117】また、突起部23を設けることで長時間駆
動による蛍光体22の劣化(輝度の低下、色度の変化)の
程度が小さくなる。
【0118】また、突起部23上にアドレス電極を設け
ることにより、隔壁を高くしてもアドレス放電特性は損
なわれることなく、高輝度、高発光効率で長時間駆動に
よる劣化の少ないPDPが実現出来る。
【0119】また、突起部23上にアドレス電極31を
設けることにより、アドレス特性を高速性、安定性の面
で大幅に向上させることが出来る。
【0120】また、本実施の形態に於けるPDPでは、
隔壁21がストライプ状に形成されており、突起部23
及びアドレス電極31が格子状で、隔壁21とほぼ平行
な方向と、スキャン電極41及びサステイン電極42と
ほぼ平行な方向に設けられており、且つスキャン電極4
1及びサステイン電極42とほぼ平行な方向に設けられ
ているアドレス電極31が、隔壁21で分断されている
ような構成をとることも出来る。
【0121】このような構造では、アドレス電極31を
スキャン電極41の直下に配置することが出来、更に高
速、且つ安定なアドレス放電が期待できる。
【0122】(実施の形態3)図10は、本発明の実施
の形態3に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)
の分解斜視図の一例である。
【0123】図10に於けるPDPでは、隔壁21はス
トライプ状に形成されており、突起部23はストライプ
状で、隔壁21とほぼ平行に1セル間の中央に1列設け
られており、その上にアドレス電極31が設けられてい
る。また、アドレス電極31上には誘電体からなるオー
バーコート層24が設けられている。また前面基板10
の内面上には、対をなす平行なスキャン電極41および
サステイン電極42がアドレス電極31とほほ直交して
形成され、それらのスキャン電極41およびサステイン
電極42は透明誘電体層11および保護層12で覆われ
ている。
【0124】次に、本実施の形態に於けるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法について説明する。ここで、
図10に於けるPDPの具体的な製造方法を示すことに
より説明するが、本発明の実施の形態はこれに限定され
るものではない。
【0125】まず、背面板の製造方法について説明す
る。基板20は、ソーダガラスで、板厚2.8mmのものを
用いた。この基板上に、図8に示す隔壁21と突起部2
3のパターンで、リブペースト、G3-1961(奥野製薬工業
株式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(15
0℃)を行って隔壁21と突起部23を所定の高さに作製
し、次に、銀ペースト、XFP5392(ナミックス株式会社
製)をスクリーン印刷法により前記突起部23上に印刷
し、乾燥(150℃)を行って銀のアドレス電極31を作製
した。次に、アドレス電極31の上に、誘電体ペース
ト、試作G3-2083(奥野製薬工業株式会社製)をスクリー
ン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)を行ってオーバー
コート層24を作製した。更に続けて図9に示す隔壁2
1のみのパターンで、リブペースト、G3-1961(奥野製薬
工業株式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾
燥(150℃)を行って隔壁21の残りの部分を所定の高さ
に作製し、更に続けて隔壁21のみのパターンで、リブ
ペースト、ELD-507B(奥野製薬工業株式会社製)をスクリ
ーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)を行って隔壁2
1の上部を作製し、これらを580℃で焼成することによ
り隔壁21、突起部23、アドレス電極31を形成し
た。
【0126】次に、上記のように形成された隔壁21間
にオーバコート層24を除いて蛍光体層22を形成し
た。赤色蛍光体ペースト(奥野製薬工業株式会社製)、緑
色蛍光体ペースト(奥野製薬工業株式会社製)、青色蛍光
体ペースト(奥野製薬工業株式会社製)を順次スクリーン
印刷法により印刷し、乾燥(150℃)、焼成(500℃)して蛍
光体層22を形成した。
【0127】次に、前面板の製造方法について説明す
る。基板10は、ソーダガラスで、板厚2.8mmのものを
用いた。この基板上に、真空蒸着法によりクロム、銅、
クロムの順に表示電極41、42を形成した。次に表示
電極41、42の上に、誘電体ペースト、G3-0496(奥野
製薬工業株式会社製)をスクリーン印刷法により印刷
し、乾燥(150℃)、焼成(580℃)を行って誘電体層11を
形成した。次に、この誘電体層11の上に真空蒸着法に
より保護膜材料MgO蒸着し、保護層12を形成した。
【0128】このようにして作製した前面板10と背面
板20を対向配置し、周囲をフリットガラスで封止し
て、十分な排気後、ガス(Xe5%のXe、Neの混合ガス、45
0torr)封入を行い、チップオフ、つまり、ガス封入され
た管を封じることによりPDPを作製した。
【0129】次に、本実施の形態に於けるディスプレイ
装置について説明する。本実施の形態に於けるディスプ
レイ装置は、本実施の形態に於けるPDPを用いたこと
以外は実施の形態1に於けるディスプレイ装置と同じで
ある。なお、実施の形態1同様に、本発明の実施の形態
はこれに限定されるものではない。
【0130】次に、上記のディスプレイ装置を全面発光
させ、その輝度、発光効率の評価を行った。輝度の評価
はカラーアナライザCA-100(ミノルタ製)を用いた。また
発光効率は、輝度より計算された光束を、放電中に投入
した電力で除算したものとして求めた。
【0131】突起部23を設けることで輝度、発光効率
は改善され、更に、突起部23を設けることで長時間駆
動による蛍光体の劣化(輝度の低下、色度の変化)の程度
が小さくなる。
【0132】また、突起部23上にアドレス電極31を
設けることにより、隔壁21を高くしてもアドレス放電
特性は損なわれることなく、高輝度、高発光効率で長時
間駆動による劣化の少ないPDPが実現出来る。
【0133】また、突起部23上にアドレス電極を設け
ることにより、アドレス特性を高速性、安定性の面で大
幅に向上させることが出来る。
【0134】また、アドレス電極31上から蛍光体層2
2を除くことにより、更に蛍光体の劣化(輝度の低下、
色度の変化)が抑制され、アドレス放電が安定する。
【0135】(実施の形態4)図11は、本発明の実施
の形態4に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)
の分解斜視図の一例である。
【0136】図11に於けるPDPでは、隔壁21はス
トライプ状に形成されており、突起部23はストライプ
状で、隔壁21とほぼ平行に1セル間の中央に1列設け
られており、その上にアドレス及び表示電極52が設け
られている。また、アドレス及び表示電極52上には誘
電体からなるオーバーコート層24を介して蛍光体層2
2が形成されている。また前面基板10の内面上には、
表示電極51がアドレス及び表示電極52とほほ直交し
て形成され、表示電極51は透明誘電体層11および保
護層12で覆われている。
【0137】次に、本実施の形態に於けるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法について説明する。ここで、
図11に於けるPDPの具体的な製造方法を示すことに
より説明するが、本発明の実施の形態はこれに限定され
るものではない。
【0138】まず、背面板の製造方法について説明す
る。基板20はソーダガラスで、板厚2.8mmのものを用
いた。この基板上に、図8に示す隔壁21と突起部23
のパターンで、リブペーストG3-1961(奥野製薬工業株式
会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)
を行って隔壁21と突起部23を所定の高さに作製し、
次に、銀ペーストXFP5392(ナミックス株式会社製)をス
クリーン印刷法により前記突起部23上に印刷し、乾燥
(150℃)を行って銀のアドレス及び表示電極52を作製
した。次に、アドレス及び表示電極52の上に、誘電体
ペースト、試作G3-2083(奥野製薬工業株式会社製)をス
クリーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)を行ってオ
ーバーコート層24を作製した。更に続けて図9に示す
隔壁21のみのパターンで、リブペーストG3-1961(奥野
製薬工業株式会社製)をスクリーン印刷法により印刷
し、乾燥(150℃)を行って隔壁21の残りの部分を所定
の高さに作製し、更に続けて隔壁21のみのパターン
で、リブペーストELD-507B(奥野製薬工業株式会社製)を
スクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)を行って
隔壁21の上部を作製し、これらを580℃で焼成するこ
とにより隔壁21、突起部23、アドレス及び表示電極
52を形成した。
【0139】次に、上記のように形成された隔壁21間
にオーバーコート層を含め蛍光体層22を形成した。赤
色蛍光体ペースト(奥野製薬工業株式会社製)、緑色蛍光
体ペースト(奥野製薬工業株式会社製)、青色蛍光体ペー
スト(奥野製薬工業株式会社製)を順次スクリーン印刷法
により印刷し、乾燥(150℃)、焼成(500℃)して蛍光体層
を形成した。
【0140】次に、前面板の製造方法について説明す
る。基板10は、ソーダガラスで、板厚2.8mmのものを
用いた。この基板上に、真空蒸着法によりクロム、銅、
クロムの順に表示電極51を形成した。次に表示電極5
1の上に、誘電体ペーストG3-0496(奥野製薬工業株式会
社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)、
焼成(580℃)を行って誘電体層11を形成した。次に、
この誘電体層11の上に真空蒸着法により保護膜材料Mg
O蒸着し、保護層12を形成した。
【0141】このようにして作製した前面板10と背面
板20を対向配置し、周囲をフリットガラスで封止し
て、十分な排気後、ガス(Xe5%のXe、Neの混合ガス、45
0torr)封入を行い、チップオフ、つまり、ガス封入され
た管を封じることによりPDPを作製した。
【0142】次に、本実施の形態に於けるディスプレイ
装置について説明する。本実施の形態に於けるディスプ
レイ装置は原理的には実施の形態1に於けるディスプレ
イ装置と同じである。すなわち、実施の形態1に於ける
スキャン電極41の機能を表示電極51に、実施の形態
1に於けるサステイン電極42の機能をアドレス及び表
示電極52に、実施の形態1に於けるアドレス電極31
の機能をアドレス及び表示電極52に各々割り当てるこ
とにより、実施の形態1に於けるディスプレイ装置と同
じ動作を実現出来る。この場合、特許請求の範囲に記載
の「第一電極」は表示電極51に、「第二電極」はアド
レス及び表示電極52に相当する。
【0143】図4に於いて、PDP100は複数のアド
レス及び表示電極52、複数の表示電極51を含み、複
数のアドレス及び表示電極52は画面の垂直方向に配列
され、複数の表示電極51は画面の水平方向に配列され
ている。また、アドレス及び表示電極52、表示電極5
1の各交点に放電セルが形成され、各放電セルが画面上
の画素を構成する。このPDP100に対して、アドレ
ス及び表示電極52と表示電極51の間に書き込みパル
スを印加することにより、アドレス及び表示電極52と
表示電極51の間でアドレス放電を行い放電セルを選択
した後、表示電極51アドレス及び表示と電極52との
間に、交互に反転する周期的な維持バルスを印加するこ
とにより、表示電極51とアドレス及び表示電極52と
の間で維持放電を行い表示を行う。
【0144】次に、上記のディスプレイ装置を全面発光
させ、その輝度、発光効率の評価を行った結果を示す。
輝度の評価はカラーアナライザCA-100(ミノルタ製)を用
いた。また発光効率は、輝度より計算された光束を、放
電中に投入した電力で除算したものとして求めた。
【0145】突起部23を設けることで輝度、発光効率
は改善され、長時間駆動による蛍光体の劣化(輝度の低
下、色度の変化)の程度が小さくなる。
【0146】また、突起部23上にアドレス及び表示電
極52を設けることにより、隔壁21を高くしても放電
特性は損なわれることなく、高輝度、高発光効率で長時
間駆動による劣化の少ないPDPが実現出来る。
【0147】また、突起部23上にアドレス及び表示電
極52を設けることにより、放電特性を高速性、安定性
の面で大幅に向上させることが出来る。
【0148】(実施の形態5)図12は本発明の実施の
形態5に於けるプラズマディスプレイパネル(PDP)の
分解斜視図の一例である。
【0149】図12に於けるPDPでは、隔壁21はス
トライプ状に形成されており、突起部23はストライプ
状で、隔壁21とほぼ平行に1セル間の中央に1列設け
られており、その上にアドレス及び表示電極52が設け
られている。また、アドレス及び表示電極52上には誘
電体からなるオーバーコート層24を介して蛍光体層2
2が形成されている。また前面基板10の内面上には、
表示電極51がアドレス及び表示電極52とほほ直交し
て形成され、表示電極51は透明誘電体層11および保
護層12で覆われている。
【0150】次に、本実施の形態に於けるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法について説明する。ここで、
図12に於けるPDPの具体的な製造方法を示すことに
より説明するが、本発明の実施の形態はこれに限定され
るものではない。まず、背面板の製造方法について説明
する。基板20はソーダガラスで、板厚2.8mmのものを
用いた。この基板上に、図8に示す隔壁21と突起部2
3のパターンで、リブペーストG3-1961(奥野製薬工業株
式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150
℃)を行って隔壁21と突起部23を所定の高さに作製
し、次に、銀ペーストXFP5392(ナミックス株式会社製)
をスクリーン印刷法により前記突起部23上に印刷し、
乾燥(150℃)を行って銀のアドレス及び表示電極52を
作製した。次に、アドレス及び表示電極52の上に、誘
電体ペースト、試作G3-2083(奥野製薬工業株式会社製)
をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)を行っ
てオーバーコート層24を作製した。更に続けて図9に
示す隔壁21のみのパターンで、リブペーストG3-1961
(奥野製薬工業株式会社製)をスクリーン印刷法により印
刷し、乾燥(150℃)を行って隔壁21の残りの部分を所
定の高さに作製し、更に続けて隔壁21のみのパターン
で、リブペーストELD-507B(奥野製薬工業株式会社製)を
スクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)を行って
隔壁21の上部を作製し、これらを580℃で焼成するこ
とにより隔壁21、突起部23、アドレス及び表示電極
52を形成した。
【0151】次に、上記のように形成された隔壁間にオ
ーバーコート層24を除いて蛍光体層22を形成した。
赤色蛍光体ペースト(奥野製薬工業株式会社製)、緑色蛍
光体ペースト(奥野製薬工業株式会社製)、青色蛍光体ペ
ースト(奥野製薬工業株式会社製)を順次スクリーン印刷
法により印刷し、乾燥(150℃)、焼成(500℃)して蛍光体
層22を形成した。
【0152】次に、前面板の製造方法について説明す
る。基板10はソーダガラスで、板厚2.8mmのものを用
いた。この基板上に、真空蒸着法によりクロム、銅、ク
ロムの順に表示電極51を形成した。次に表示電極51
の上に、誘電体ペーストG3-0496(奥野製薬工業株式会社
製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)、焼
成(580℃)を行って誘電体層11を形成した。次に、こ
の誘電体層11の上に真空蒸着法により保護膜材料MgO
蒸着し、保護層12を形成した。
【0153】このようにして作製した前面板10と背面
板20を対向配置し、周囲をフリットガラスで封止し
て、十分な排気後、ガス(Xe5%のXe、Neの混合ガス、45
0torr)封入を行い、チップオフ、つまり、ガス封入され
た管を封じることによりPDPを作製した。
【0154】次に、本実施の形態に於けるディスプレイ
装置について説明する。本実施の形態に於けるディスプ
レイ装置は原理的には実施の形態1に於けるディスプレ
イ装置と同じである。すなわち、実施の形態1に於ける
スキャン電極の機能を表示電極51に、実施の形態1に
於けるサステイン電極の機能をアドレス及び表示電極5
2に、実施の形態1に於けるアドレス電極の機能をアド
レス及び表示電極52に各々割り当てることにより、実
施の形態1に於けるディスプレイ装置と同じ動作を実現
出来る。この場合、特許請求の範囲に記載の「第一電
極」は表示電極51に、「第二電極」はアドレス及び表
示電極52に相当する。
【0155】図4に於いて、PDP100は複数のアド
レス及び表示電極52、複数の表示電極51を含み、複
数のアドレス及び表示電極52は画面の垂直方向に配列
され、複数の表示電極51は画面の水平方向に配列され
ている。また、アドレス及び表示電極52、表示電極5
1の各交点に放電セルが形成され、各放電セルが画面上
の画素を構成する。このPDP100に対して、アドレ
ス及び表示電極52と表示電極51の間に書き込みパル
スを印加することにより、アドレス及び表示電極52と
表示電極51の間でアドレス放電を行い放電セルを選択
した後、表示電極51とアドレス及び表示電極52との
間に、交互に反転する周期的な維持バルスを印加するこ
とにより、表示電極51とアドレス及び表示電極52と
の間で維持放電を行い表示を行う。
【0156】次に、上記のディスプレイ装置を全面発光
させ、その輝度、発光効率の評価を行った結果を示す。
輝度の評価はカラーアナライザCA-100(ミノルタ製)を用
いた。また発光効率は、輝度より計算された光束を、放
電中に投入した電力で除算したものとして求めた。
【0157】以上のように本発明は、基板20の内面上
に直接または間接に前記隔壁21より高さの低い突起部
23を設け、前記突起部23の表面を含めて、前記基板
20側の単位発光領域(EU)内の壁面に、直接または
間接に前記蛍光体22を形成することにより、単位発光
領域(EU)内の蛍光体22の有効表面積を大きくする
ことが出来、発光効率、及び輝度を高めることが出来
る。
【0158】また、突起部を設けることで長時間駆動に
よる蛍光体の劣化(輝度の低下、色度の変化)の程度が
小さくなる。
【0159】また、突起部上アドレス及び表示に電極5
2を設けることにより、隔壁21を高くしても放電特性
は損なわれることなく、高輝度、高発光効率で長時間駆
動による劣化の少ないPDPが実現出来る。
【0160】また、突起部23上にアドレス及び表示電
極52を設けることにより、放電特性を高速性、安定性
の面で大幅に向上させることが出来る。
【0161】また、アドレス及び表示電極52上から蛍
光体層22を除くことにより、更に蛍光体の劣化(輝度
の低下、色度の変化)が抑制され、放電が安定する。
【0162】以上のように、高輝度、高発光効率であ
り、高速、且つ安定な放電が可能なプラズマディスプレ
イパネルを提供することが出来る。
【0163】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板の内
面上に、直接または間接に前記隔壁より高さの低い突起
部を設け、前記突起部の表面を含めて、前記基板側の単
位発光領域(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍光
体を形成することにより、単位発光領域(EU)内の蛍光体
の有効表面積を大きくすることが出来、高輝度、高発光
効率化が可能となる。
【0164】また、突起部上にアドレス電極を設けるこ
とにより、アドレス電極とスキャン電極間距離を大きく
変化させることなく、隔壁を高くすることが可能にな
り、蛍光体層を放電による劣化の少ないより安全な領域
に形成することが出来、蛍光体の劣化を抑えながら、安
定且つ高速なアドレス駆動を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に於けるプラズマディス
プレイパネル(PDP)の分解斜視図
【図2】隔壁と突起部の印刷パターンを示す図
【図3】隔壁の印刷パターンを示す図
【図4】ディスプレイ装置の構成を示すブロック図
【図5】ADS方式を説明するための図
【図6】PDPの各電極に印加される駆動電圧を示すタ
イミングチャート
【図7】本発明の実施の形態2に於けるプラズマディス
プレイパネル(PDP)の分解斜視図
【図8】隔壁と突起部の印刷パターンを示す図
【図9】隔壁の印刷パターンを示す図
【図10】本発明の実施の形態3に於けるプラズマディ
スプレイパネル(PDP)の分解斜視図
【図11】本発明の実施の形態4に於けるプラズマディ
スプレイパネル(PDP)の分解斜視図
【図12】本発明の実施の形態5に於けるプラズマディ
スプレイパネル(PDP)の分解斜視図
【図13】典型的な3電極構造の面放電型PDPの分解
斜視図
【符号の説明】
10 基板(前面側) 11 誘電体層 12 保護層 20 基板(背面側) 21 隔壁 22 蛍光体 23 突起部 24 オーバーコート層 31 アドレス電極 41 スキャン電極 42 サステイン電極 51 表示電極 52 アドレス及び表示電極 100 PDP 110 アドレスドライバ 111 アドレスドライバの電源回路 120 スキャンドライバ 121 スキャンドライバの出力回路 122 スキャンドライバのシフトレジスタ 123 スキャンドライバ及びサステインドライバ共通
の電源回路 130 サステインドライバ 131 サステインドライバの出力回路 132 サステインドライバのシフトレジスタ 140 放電制御タイミング発生回路 151 A/Dコンバータ 152 走査数変換部 153 サブフィールド変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−41165(JP,A) 特開 平3−179639(JP,A) 特開 平6−275202(JP,A) 特開 平3−101035(JP,A) 特開 平4−212241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 11/02 H01J 9/02

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電空間を挟む基板対の一方の基板(10)
    の内面上に表示電極対(41)(42)を有し、他方の基板(20)
    の内面上に、前記表示電極対(41)(42)と交差するアドレ
    ス電極(31)と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区
    画する隔壁(21)と、放電により発光する蛍光体(22)とを
    有するプラズマディスプレイパネルに於いて、前記基板
    (20)の内面上に、直接または間接に前記隔壁(21)より高
    さの低い突起部(23)を単位発光領域において前記表示電
    極対(41)(42)と直交するように設け、前記突起部(23)の
    表面を含めて、前記基板(20)側の単位発光領域(EU)内の
    壁面に、直接または間接に前記蛍光体(22)が形成されて
    いることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 放電空間を挟む基板対の一方の基板(10)
    の内面上に表示電極対(41)(42)を有し、他方の基板(20)
    の内面上に、前記表示電極対(41)(42)と交差するアドレ
    ス電極(31)と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区
    画する隔壁(21)と、放電により発光する蛍光体(22)とを
    有するプラズマディスプレイパネルに於いて、前記基板
    (20)の内面上に、直接または間接に前記隔壁(21)より高
    さの低い突起部(23)を設け、前記突起部(23)上に、直接
    または間接に前記アドレス電極(31)を設け、前記突起部
    (23)上に形成された前記電極(31)の表面を含めて、前記
    基板(20)側の単位発光領域(EU)内の壁面に、直接または
    間接に前記蛍光体(22)が形成されていることを特徴とす
    るプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 放電空間を挟む基板対の一方の基板(10)
    の内面上に表示電極対(41)(42)を有し、他方の基板(20)
    の内面上に、前記表示電極対(41)(42)と交差するアドレ
    ス電極(31)と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区
    画する隔壁(21)と、放電により発光する蛍光体(22)とを
    有するプラズマディスプレイパネルに於いて、前記基板
    (20)の内面上に、直接または間接に前記隔壁(21)より高
    さの低い突起部(23)を設け、前記突起部(23)上に、直接
    または間接に前記アドレス電極(31)を設け、前記電極(3
    1)の表面を除く前記突起部(23)の表面を含めて、前記基
    板(20)側の単位発光領域(EU)内の壁面に、直接または間
    接に前記蛍光体(22)が形成されていることを特徴とする
    プラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 放電空間を挟む基板対の一方の基板(10)
    の内面上に、第一電極(51)を有し、他方の基板(20)の内
    面上に、前記第一電極(51)と交差する第二電極(52)と、
    前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区画する隔壁(21)
    と、放電により発光する蛍光体(22)とを有するプラズマ
    ディスプレイパネルに於いて、前記基板(20)の内面上
    に、直接または間接に前記隔壁(21)より高さの低い突起
    部(23)を設け、前記突起部(23)上に、直接または間接に
    前記第二電極(52)を設け、前記突起部(23)上に形成され
    た前記第二電極(52)の表面を含めて、前記基板(20)側の
    単位発光領域(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍
    光体(22)が形成されていることを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 放電空間を挟む基板対の一方の基板(10)
    の内面上に、第一電極(51)を有し、他方の基板(20)の内
    面上に、前記第一電極(51)と交差する第二電極(52)と、
    前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区画する隔壁(21)
    と、放電により発光する蛍光体(22)とを有するプラズマ
    ディスプレイパネルに於いて、前記基板(20)の内面上
    に、直接または間接に前記隔壁(21)より高さの低い突起
    部(23)を設け、前記突起部(23)上に、直接または間接に
    前記第二電極(52)を設け、前記第二電極(52)の表面を除
    く前記突起部(23)の表面を含めて、前記基板(20)側の単
    位発光領域(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍光
    体(22)が形成されていることを特徴とするプラズマディ
    スプレイパネル。
  6. 【請求項6】 前記隔壁(21)がストライプ状に形成され
    ており、前記突起部(23)がストライプ状で、前記隔壁(2
    1)とほぼ平行に設けられていることを特徴とする請求項
    1から5のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
  7. 【請求項7】 前記隔壁(21)がストライプ状に形成され
    ており、前記アドレス電極(31)または前記第二電極(52)
    がストライプ状で、前記隔壁(21)とほぼ平行に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 【請求項8】 前記隔壁(21)がストライプ状に形成され
    ており、前記突起部(23)が格子状で、前記隔壁(21)とほ
    ぼ平行な方向と、前記電極対(41)(42)または前記第一電
    極(51)とほぼ平行な方向に設けられていることを特徴と
    する請求項1から5のいずれかに記載のプラズマディス
    プレイパネル。
  9. 【請求項9】 前記隔壁(21)がストライプ状に形成され
    ており、前記アドレス電極(31)または前記第二電極(52)
    が格子状で、前記隔壁(21)とほぼ平行な方向と、前記電
    極対(41)(42)または前記第一電極(51)とほぼ平行な方向
    に設けられており、且つ前記電極対(41)(42)または前記
    第一電極(51)とほぼ平行な方向に設けられている前記ア
    ドレス電極(31)または前記第二電極(52)が、前記隔壁(2
    1)で分断されていることを特徴とする請求項1から5ま
    たは8のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
  10. 【請求項10】 放電空間を挟む基板対の一方の基板(1
    0)の内面上に表示電極対(41)(42)を有し、他方の基板(2
    0)の内面上に、前記表示電極対(41)(42)と交差するアド
    レス電極(31)と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に
    区画する隔壁(21)と、放電により発光する蛍光体(22)と
    を有するプラズマディスプレイパネルの製造方法に於い
    て、前記基板(20)の内面上に、直接または間接に前記隔
    壁(21)より高さの低い突起部(23)を単位発光領域におい
    て前記表示電極対(41)(42)と直交するように設ける工程
    と、前記突起部(23)の表面を含めて、前記基板(20)側の
    単位発光領域(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍
    光体(22)を形成する工程とを有することを特徴とするプ
    ラズマディスプレイパネルの製造方法。
  11. 【請求項11】 放電空間を挟む基板対の一方の基板(1
    0)の内面上に表示電極対(41)(42)を有し、他方の基板(2
    0)の内面上に、前記表示電極対(41)(42)と交差するアド
    レス電極(31)と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に
    区画する隔壁(21)と、放電により発光する蛍光体(22)と
    を有するプラズマディスプレイパネルの製造方法に於い
    て、前記基板(20)の内面上に、直接または間接に前記隔
    壁(21)より高さの低い突起部(23)を設ける工程と、前記
    突起部(23)上に、直接または間接に前記アドレス電極(3
    1)を設ける工程と、前記突起部(23)上に形成された前記
    電極(31)の表面を含めて、前記基板(20)側の単位発光領
    域(EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍光体(22)を
    形成する工程とを有することを特徴とするプラズマディ
    スプレイパネルの製造方法。
  12. 【請求項12】 放電空間を挟む基板対の一方の基板(1
    0)の内面上に表示電極対(41)(42)を有し、他方の基板(2
    0)の内面上に、前記表示電極対(41)(42)と交差するアド
    レス電極(31)と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に
    区画する隔壁(21)と、放電により発光する蛍光体(22)と
    を有するプラズマディスプレイパネルの製造方法に於い
    て、前記基板(20)の内面上に、直接または間接に前記隔
    壁(21)より高さの低い突起部(23)を設ける工程と、前記
    突起部(23)上に、直接または間接に前記アドレス電極(3
    1)を設ける工程と、前記電極(31)の表面を除く前記突起
    部(23)の表面を含めて、前記基板(20)側の単位発光領域
    (EU)内の壁面に、直接または間接に前記蛍光体(22)を形
    成する工程とを有することを特徴とするプラズマディス
    プレイパネルの製造方法。
  13. 【請求項13】 放電空間を挟む基板対の一方の基板(1
    0)の内面上に、第一電極(51)を有し、他方の基板(20)の
    内面上に、前記第一電極(51)と交差する第二電極(52)
    と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区画する隔壁
    (21)と、放電により発光する蛍光体(22)とを有するプラ
    ズマディスプレイパネルの製造方法に於いて、前記基板
    (20)の内面上に、直接または間接に前記隔壁(21)より高
    さの低い突起部(23)を設ける工程と、前記突起部(23)上
    に、直接または間接に前記第二電極(52)を設ける工程
    と、前記突起部(23)上に形成された前記第二電極(52)の
    表面を含めて、前記基板(20)側の単位発光領域(EU)内の
    壁面に、直接または間接に前記蛍光体(22)を形成する工
    程とを有することを特徴とするプラズマディスプレイパ
    ネルの製造方法。
  14. 【請求項14】 放電空間を挟む基板対の一方の基板(1
    0)の内面上に、第一電極(51)を有し、他方の基板(20)の
    内面上に、前記第一電極(51)と交差する第二電極(52)
    と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区画する隔壁
    (21)と、放電により発光する蛍光体(22)とを有するプラ
    ズマディスプレイパネルの製造方法に於いて、前記基板
    (20)の内面上に、直接または間接に前記隔壁(21)より高
    さの低い突起部(23)を設ける工程と、前記突起部(23)上
    に、直接または間接に前記第二電極(52)を設ける工程
    と、前記第二電極(52)の表面を除く前記突起部(23)の表
    面を含めて、前記基板(20)側の単位発光領域(EU)内の壁
    面に、直接または間接に前記蛍光体(22)を形成する工程
    とを有することを特徴とするプラズマディスプレイパネ
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記隔壁(21)がストライプ状に形成さ
    れており、前記突起部(23)がストライプ状で、前記隔壁
    (21)とほぼ平行に設けられていることを特徴とする請求
    項10から14のいずれかに記載のプラズマディスプレ
    イパネルの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記隔壁(21)がストライプ状に形成さ
    れており、前記アドレス電極(31)または前記第二電極(5
    2)がストライプ状で、前記隔壁(21)とほぼ平行に設けら
    れていることを特徴とする請求項10から15のいずれ
    かに記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記隔壁(21)がストライプ状に形成さ
    れており、前記突起部(23)が格子状で、前記隔壁(21)と
    ほぼ平行な方向と、前記表示電極対(41)(42)または前記
    第一電極(51)とほぼ平行な方向に設けられていることを
    特徴とする請求項10から14のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネルの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記隔壁(21)がストライプ状に形成さ
    れており、前記アドレス電極(31)または前記第二電極(5
    2)が格子状で、前記隔壁(21)とほぼ平行な方向と、前記
    電極対(41)(42)または前記第一電極(51)とほぼ平行な方
    向に設けられており、且つ前記電極対(41)(42)または前
    記第一電極(51)とほぼ平行な方向に設けられている前記
    アドレス電極(31)または前記第二電極(52)が、前記隔壁
    (21)で分断されていることを特徴とする請求項10から
    14または17のいずれかに記載のプラズマディスプレ
    イパネルの製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載のプラズマディスプレ
    イパネルを用いたことを特徴とするディスプレイ装置。
  20. 【請求項20】 請求項2に記載のプラズマディスプレ
    イパネルを用いたことを特徴とするディスプレイ装置。
  21. 【請求項21】 請求項3に記載のプラズマディスプレ
    イパネルを用いたことを特徴とするディスプレイ装置。
  22. 【請求項22】 請求項4に記載のプラズマディスプレ
    イパネルを用いたことを特徴とするディスプレイ装置。
  23. 【請求項23】 請求項5に記載のプラズマディスプレ
    イパネルを用いたことを特徴とするディスプレイ装置。
  24. 【請求項24】 請求項6乃至9のいずれかに記載のプ
    ラズマディスプレイパネルを用いたことを特徴とするデ
    ィスプレイ装置。
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