JP3427786B2 - プラズマディスプレイパネル及びそれを用いたディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル及びそれを用いたディスプレイ装置

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JP3427786B2
JP3427786B2 JP17793199A JP17793199A JP3427786B2 JP 3427786 B2 JP3427786 B2 JP 3427786B2 JP 17793199 A JP17793199 A JP 17793199A JP 17793199 A JP17793199 A JP 17793199A JP 3427786 B2 JP3427786 B2 JP 3427786B2
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由雄 渡辺
宏樹 河野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イパネル及びそれを用いたディスプレイ装置に関し、特
に、放電空間を挟む基板対の一方の基板の内面上に互い
にほぼ平行な表示電極対を有し、他方の基板の内面上
に、前記表示電極対と交差するアドレス電極と、前記放
電空間を単位発光領域毎に区画する隔壁と、放電により
発光する蛍光体とを有するプラズマディスプレイパネル
及びそれを用いたディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネル(PDP)
は、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり視野角
が広いこと、大型化が容易であること、自発光型である
ため表示品質が高いことなどの理由から、フラットパネ
ルディスプレイ技術の中で最近特に注目を集めている。
【0003】一般にPDPでは、ガス放電により紫外線
を発生させ、この紫外線で蛍光体を励起して発光させカ
ラー表示を行っている。そして、基板上に隔壁によって
区画された表示セルが設けられており、これに蛍光体層
が形成されている構成を持つ。特に、現在PDPの主流
は3電極構造の面放電型PDPであり、その構造は、一
方の基板上に平行に隣接した表示電極対を有し、もう一
方の基板上に表示電極と交差する方向に延びるアドレス
電極と、隔壁、蛍光体層を有するもので、比較的蛍光体
層を厚くすることができ、蛍光体によるカラー表示に適
していると言える。
【0004】図13に従来の3電極構造の面放電型PD
Pの分解斜視図を示す。表示電極対はスキャン電極(走
査電極)41とサステイン電極(維持電極)42で一対をなし
ている。この構造の利点は、非常に単純な構造で製造が
比較的簡単であること、蛍光体層を厚くでき蛍光面を直
視できるために輝度を上げることができること、蛍光体
層をスキャン電極から離すことにより維持放電による蛍
光体の劣化を少なくすることができること、等が挙げら
れる。
【0005】しかしながら、依然として高発光効率又は
高輝度のものは得られにい。これまで、上記の課題に対
して様々な検討がなされているが、紫外線の発光効率を
上げるために陽光柱を利用したPDPが実用化された例
はない。これは陽光柱に必要な電極間距離に対してPD
Pのセルの大きさに制限があること、電極間距離を単純
に大きくしただけでは放電が安定せず放電の制御が困難
なことなどが理由としてあげられる。
【0006】特許としては、例えば特開平5- 41165号公
報、特開平5- 41164号公報、特開平6-275202号公報など
があげられるが、これらを採用しても十分な結果は得ら
れていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
PDPは、輝度、発光効率が低く、陽光柱の利用に対し
ても放電の安定性など様々な困難があった。
【0008】本発明の目的は、上記の問題を解決するこ
と、すなわち陽光柱を安定に利用でき、高輝度、高発光
効率のプラズマディスプレイパネル及びそれを用いたデ
ィスプレイ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のプラズマディスプレイパネルは、放電空間
を挟む基板対の一方の基板の内面上に互いにほぼ平行な
表示電極対を有し、他方の基板の内面上に、前記表示電
極対と交差するアドレス電極と、前記放電空間を単位発
光領域毎に区画する隔壁と、放電により発光する蛍光体
とを有するプラズマディスプレイパネルにおいて、表示
電極対の放電間隔が0.2mm以上であり、且つ、アドレス
電極が単位発光領域内に複数本形成されているものであ
る。
【0010】他の態様では、単位発光領域内には複数本
形成されたアドレス電極間には、必要に応じて隔壁より
高さの低い突起が形成される。
【0011】また、さらに他の態様では、単位発光領域
内に複数本形成されたアドレス電極の一部または全部が
接続されている。
【0012】また、さらに他の態様では、単位発光領域
内に複数本形成されたアドレス電極の一部または全部が
網目状に接続されている。
【0013】また、さらに他の態様では、突起部はスト
ライプ状でアドレス電極と平行に形成されている。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、第1の基板と、前記第1の基板(10)と放電空間を挟
む如く配置された第2の基板(20)と、前記第1の基板(1
0)の内面上に互いに平行に第1の表示電極(41)及び第2
の表示電極(42)を有し、前記第2の基板(20)の内面上
に、前記第1の表示電極(41)と垂直な方向に配置された
アドレス電極(31)と、前記放電空間を単位発光領域(EU)
毎に区画する隔壁(21)と、放電により発光する蛍光体(2
2)とを有するプラズマディスプレイパネルであって、前
記第1の表示電極(41)と前記第2の表示電極(42)の間隔
である放電間隔が0.2mm以上であり、且つ、前記アドレ
ス電極(31)が前記単位発光領域(EU)内に複数本形成され
ていることを特徴とするプラズマディスプレイパネルで
ある。
【0020】このように第1の表示電極対41と第2の表
示電極42との間隔である放電間隔が0.2mm以上であるこ
とにより、陽光柱を生成させることが可能となり、更
に、前記アドレス電極31が前記単位発光領域EU内に複数
本形成されていることにより、陽光柱が拡がり安定に形
成され、輝度、発光効率を高めることができる。
【0021】本発明の請求項2に記載の発明は、第1の
基板と、前記第1の基板(10)と放電空間を挟む如く配置
された第2の基板(20)と、前記第1の基板(10)の内面上
に互いに平行に第1の表示電極(41)及び第2の表示電極
(42)を有し、前記第2の基板(20)の内面上に、前記第1
の表示電極(41)と垂直な方向に配置されたアドレス電極
(31)と、前記放電空間を単位発光領域(EU)毎に区画する
隔壁(21)と、放電により発光する蛍光体(22)とを有する
プラズマディスプレイパネルであって、前記第1の表示
電極(41)と前記第2の表示電極(42)の間隔である放電間
隔が0.2mm以上であり、且つ、前記アドレス電極(31)が
前記単位発光領域(EU)内に複数本形成されており、且
つ、単位発光領域(EU)内に複数本形成された前記アドレ
ス電極(31)間に前記隔壁(21)より高さの低い突起部(23)
が形成されていることを特徴とするプラズマディスプレ
イパネルである。
【0022】このように第1の表示電極対41と第2の表
示電極42との間隔である放電間隔が0.2mm以上であるこ
とにより、陽光柱を生成させることが可能となり、更
に、前記アドレス電極31が前記単位発光領域EU内に複数
本形成されていることにより、陽光柱を安定に形成し、
輝度、発光効率を高めることができる。
【0023】更に、単位発光領域EU内に複数本形成され
たアドレス電極31間に隔壁21より高さの低い突起部23が
形成されていることにより、放電経路とほぼ平行に新た
な壁を形成でき、放電が安定し、輝度、発光効率を大き
く高めることができる。これは突起部により、陽光柱に
おける放電維持条件を適切に満足させることができるた
めであると考えられる。このとき陽光柱は複数本生成さ
れることもある。
【0024】本発明の請求項3に記載の発明は、突起部
(23)がストライプ状で前記アドレス電極(31)と平行に形
成されていることを特徴とする請求項2記載のプラズマ
ディスプレイパネルである。
【0025】このように前記突起部23がストライプ状で
前記アドレス電極31と平行に形成されていることによ
り、放電が安定し、輝度、発光効率を大きく高めること
ができる。
【0026】本発明の請求項4に記載の発明は、単位発
光領域(EU)内に複数本形成されたアドレス電極(31)の少
なくとも一部が接続されていることを特徴とする請求項
1ないし3のいずれか記載のプラズマディスプレイパネ
ルである。
【0027】このような構成により、放電のちらつきを
抑えることができる。
【0028】本発明の請求項5に記載の発明は、単位発
光領域(EU)内に複数本形成されたアドレス電極(31)の少
なくとも一部が網目状に接続されていることを特徴とす
る請求項1ないし3のいずれか記載のプラズマディスプ
レイパネルである。
【0029】このような構成により、放電のちらつきを
抑えることができる。また部分的な断線にも耐えられる
ようになり、アドレス電極を細くすることが可能とな
る。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
1ないしのいずれかに記載のプラズマディスプレイパ
ネルに対して、AC電圧駆動により表示を行うことを特
徴とするディスプレイ装置である。
【0040】このようなディスプレイ装置では、陽光柱
が安定に形成され、輝度、発光効率を高めることができ
る。
【0041】以下本発明の実施の形態について、図面を
参照しながら説明する。なお、本発明の実施の態様はこ
れらに限定されるものではない。
【0042】(実施の形態1)図1は本実施の実施の形
態1におけるプラズマディスプレイパネル(PDP)の前
面板断面図の一例である。図2は本実施の形態1におけ
るプラズマディスプレイパネル(PDP)の背面板断面図
の一例である。図1において、10は第1の基板、11は誘
電体層、12は保護層、41は第1の表示電極、42は第2の
表示電極を示す。第2図において、20は第2の基板、31
はアドレス電極、24はオーバーコート、21は隔壁、22は
蛍光体を示す。第1の表示電極とアドレス電極が垂直に
なるように図1が示す前面板と図2が示す背面板とを張
り合わせて、放電空間を形成するものである。
【0043】本実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ルは、放電空間を挟む基板対の一方の基板10の内面上に
互いにほぼ平行な表示電極対41、42を有し、他方の基板
20の内面上に、前記表示電極対41、42と交差するアドレ
ス電極31と、前記放電空間を単位発光領域EU毎に区画す
る隔壁21と、放電により発光する蛍光体22とを有するプ
ラズマディスプレイパネルであって、前記表示電極対4
1、42の放電間隔が0.2mm以上であり、且つ、前記アドレ
ス電極31が前記単位発光領域EU内に複数本形成されてな
る。
【0044】基板の材質としてはソーダライムガラスが
一般的であるが、とくに限定されない。隔壁の材質とし
ては低融点ガラスを用いるのが一般的であるが、とくに
限定されない。また、隔壁の形成方法として、スクリー
ン印刷法、サンドブラスト法、感光性ペースト法、フォ
ト埋め込み法、加圧成型法などを用いることができる。
また、蛍光体は放電で発生した紫外線により励起され、
発光するものであれば特に限定されない。また、蛍光体
層の形成方法として、スクリーン印刷法、サンドブラス
ト法、インクジェット法などを用いることができる。
【0045】以下、本実施の形態について図1、図2に
おけるPDPを例にとって具体的に説明する。
【0046】まず、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイパネルについて説明する。ここで、図1におけ
るPDPの具体的な構造を示すことにより説明するが、
本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
【0047】図1、図2におけるPDPでは、隔壁21は
ストライプ状に形成されており、アドレス電極31は単位
発光領域EU内に隔壁21と平行して2本設けられている。
アドレス電極31上には誘電体からなるオーバーコート層
24を介して蛍光体層22が形成されている。表示電極対4
1、42はそれぞれ、スキャン電極41およびサステイン電極
42を形成しており、アドレス電極31とほぼ直交して形成
され、それらのスキャン電極41およびサステイン電極42
は透明誘電体層11および保護層12で覆われている。スキ
ャン電極41とサステイン電極42の放電間隔は0.2mm以上
である。ここで、単位発光領域EU内設けられた2本のア
ドレス電極31は電気的に接続した。
【0048】なお、単位発光領域EU内設けるアドレス電
極31の数は、2本以上でもよく、その接続は1個所でも
よいが、複数箇所で網目状に接続すれば、そのうちの数
箇所が切断されても電気的には切断されないという効果
がある。
【0049】次に、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法について説明する。ここで、
図1、図2におけるPDPの具体的な製造方法を示すこ
とにより説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定
されるものではない。
【0050】まず、背面板の製造方法について説明す
る。基板20はソーダガラスで、板厚2.8mmのものを用い
た。この基板上に、銀ペースト、XFP5392(ナミックス株
式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150
℃)、焼成(550℃)を行って銀のアドレス電極31を作製し
た。次に、アドレス電極31の上に、誘電体ペースト、試
作G3-2083(奥野製薬工業株式会社製)をスクリーン印刷
法により印刷し、乾燥(150℃)、焼成(550℃)を行ってオ
ーバーコート層24を作製した。
【0051】次に、リブペースト、G3-1961(奥野製薬工
業株式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥
(150℃)を行って隔壁21を所定の高さに作製し、これら
を550℃で焼成することにより隔壁21を形成した。次
に、上記のように形成された隔壁21間に赤色蛍光体ペー
スト(奥野製薬工業株式会社製)、緑色蛍光体ペースト
(奥野製薬工業株式会社製)、青色蛍光体ペースト(奥野
製薬工業株式会社製)を順次スクリーン印刷法により印
刷し、乾燥(150℃)、焼成(500℃)して蛍光体層22を形成
した。
【0052】次に、前面板の製造方法について説明す
る。基板10はソーダガラスで、板厚2.8mmのものを用い
た。この基板上に、真空蒸着法によりクロム、銅、クロ
ムの順に表示電極対41、42を形成した。次に表示電極対
41、42の上に、誘電体ペースト、G3-0496(奥野製薬工業
株式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(15
0℃)、焼成(580℃)を行って誘電体層11を形成した。次
に、この誘電体層11の上に真空蒸着法により保護膜材料
MgO蒸着し、保護層12を形成した。
【0053】このようにして作製した前面板と背面板を
対向配置し、周囲をフリットガラスで封止して、十分な
排気後、ガス(Xe5%のXe、Neの混合ガス、500torr)封入
を行い、チップオフ、つまり、ガス封入された管を封じ
ることによりPDPを作製した。
【0054】次に、本実施の形態におけるディスプレイ
装置について説明する。ここで、一例として図1、図2
におけるPDPを用いた具体的なディスプレイ装置を示
すことにより説明するが、本発明の実施の態様はこれに
限定されるものではない。
【0055】図3は本実施の形態におけるディスプレイ
装置の構成を示すブロック図である。図3のディスプレ
イ装置は、PDP100、アドレスドライバ110、スキャン
ドライバ120、サステインドライバ130、放電制御タイミ
ング発生回路140、A/Dコンバータ(アナログ・デジタ
ル変換器)151、走査数変換部152、及びサブフィールド
変換部153を含む。
【0056】PDP100は複数のアドレス電極、複数の
スキャン電極(走査電極)、複数のサステイン電極(維持
電極)を含み、複数のアドレス電極は画面の垂直方向に
配列され、複数のスキャン電極及び複数のサステイン電
極は画面の水平方向に配列されている。また、複数のサ
ステイン電極は共通に接続されている。また、アドレス
電極、スキャン電極及びサステイン電極の各交点に放電
セルが形成され、各放電セルが画面上の画素を構成す
る。このPDP100に対して、アドレス電極とスキャン
電極の間に書き込みパルスを印加することにより、アド
レス電極とスキャン電極の間でアドレス放電を行い放電
セルを選択した後、スキャン電極とサステイン電極との
間に、交互に反転する周期的な維持パルスを印加するこ
とにより、スキャン電極とサステイン電極との間で維持
放電を行い表示を行う。
【0057】AC型PDPにおける階調表示駆動方式と
しては、例えばADS(Address andDisplay-period Sep
arated:アドレス・表示期間分離)方式を用いることがで
きる。図4はADS方式を説明するための図である。図
4の縦軸は第1ラインから第mラインまでのスキャン電
極の走査方向(垂直走査方向)を示し、横軸は時間を示
す。ADS方式では、1フィールド1/60秒=16.67ms)を
複数のサブフィールドに時間的に分割する。例えば、8
ビットで256階調表示を行う場合は、1フィールドを
8つのサブフィールドに分割する。また、各サブフィー
ルドは、点灯セル選択のためのアドレス放電が行われる
アドレス期間と、表示のための維持放電が行われる維持
期間とに分離される。ADS方式では、各サブフィール
ドで第1ラインから第mラインまでPDPの全面にアド
レス放電による走査が行われ、全面アドレス放電終了時
に維持放電が行われる。
【0058】まず、映像信号VDはA/Dコンバータ15
1に入力される。また、水平同期信号H及び垂直同期信
号Vは放電制御タイミング発生回路140、A/Dコンバ
ータ151、走査数変換部152、サブフィールド変換部153
に与えられる。A/Dコンバータ151は映像信号VDを
デジタル信号に変換し、その画像データを走査数変換部
152に与える。走査数変換部152は画像データをPDPの
画素数に応じたライン数の画像データに変換し、各ライ
ンごとの画像データをサブフィールド変換部153に与え
る。
【0059】サブフィールド変換部153は、各ラインご
との画像データの各画素データを複数のサブフィールド
に対応する複数のビットに分割し、各サブフィールドご
とに各画素データの各ビットをアドレスドライバ110に
シリアルに出力する。アドレスドライバ110は電源回路1
11に接続されており、サブフィールド変換部153から各
サブフィールドごとにシリアルに与えられるデータをパ
ラレルデータに変換し、そのパラレルデータに基づいて
複数のアドレス電極を駆動する。
【0060】放電制御タイミング発生回路140は、水平
同期信号Hおよび垂直同期信号Vを基準として、放電制
御タイミング信号SC、SUを発生し、各々スキャンド
ライバ120およびサステインドライバ130に与える。スキ
ャンドライバ120は出力回路121及びシフトレジスタ122
を含む。また、サステインドライバ130は出力回路131及
びシフトレジスタ132を含む。これらのスキャンドライ
バ120及びサステインドライバ130は共通の電源回路123
に接続されている。
【0061】スキャンドライバ120のシフトレジスタ122
は放電制御タイミング発生回路140から与えられる放電
制御タイミング信号SCを垂直走査方向にシフトしつつ
出力回路121に与える。出力回路121はシフトレジスタ12
2から与えられる放電制御タイミング信号SCに応答し
て複数のスキャン電極を順に駆動する。
【0062】サステインドライバ130のシフトレジスタ1
32は放電制御タイミング発生回路140から与えられる放
電制御タイミング信号SUを垂直走査方向にシフトしつ
つ出力回路131に与える。出力回路131はシフトレジスタ
132から与えられる放電制御タイミング信号SUに応答
して複数のサステイン電極を順に駆動する。
【0063】図5はPDP100の各電極に印加される駆
動電圧を示すタイミングチャートである。図5では、ア
ドレス電極、サステイン電極、及び第nライン〜第(n
+2)のスキャン電極の駆動電圧が示されている。ここ
で、nは任意の整数である。図5に示すように、維持期
間ではサステイン電極に一定周期でサステインパルス(P
su)が印加される。アドレス期間には、スキャン電極に
書き込みパルス(Pw)が印加される。この書き込みパルス
(Pw)に同期してアドレス電極に書き込みパルス(Pwa)が
印加される。
【0064】アドレス電極に印加される書き込みパルス
(Pwa)のオンオフは表示する画像の各画素に応じて制御
される。書き込みパルス(Pw)と書き込みパルス(Pwa)と
が同時に印加されると、スキャン電極とアドレス電極と
の交点の放電セルでアドレス放電が発生し、その放電セ
ルが点灯する。アドレス期間後の維持期間には、スキャ
ン電極に一定の周期で維持パルス(Psc)が印加される。
スキャン電極に印加される維持パルス(Psc)の位相はサ
ステイン電極に印加されるサステインパルス(Psc)の位
相に対して180度ずれている。この場合、アドレス放電
で点灯した放電セルにおいてのみ維持放電が発生する。
【0065】各サブフィールドの終了時には、スキャン
電極に消去パルス(Pe)が印加される。それにより、各放
電セルの壁電荷が消滅または維持放電が起きない程度に
低減し、維持放電が終了する。消去パルス(Pe)の印加後
の休止期間には、スキャン電極に一定周期で休止パルス
(Pr)が印加される。この休止パルス(Pr)はサステインパ
ルス(Psu)と同位相になっている。
【0066】次に、上記のディスプレイ装置を全面発光
させ、その輝度、発光効率の評価を行った。輝度の評価
はカラーアナライザ、CA-100(ミノルタ製)を用いた。ま
た発光効率は、輝度より計算された光束を、放電中に投
入した電力で除算したものとして求めた。
【0067】このようにして評価した結果を(表1)に
示す。尚比較のために、アドレス電極が単位発光領域EU
内に1本形成されたディスプレイ装置における結果も併
記する。
【0068】
【表1】
【0069】(表1)より、アドレス電極を単位発光領
域EU内に複数形本形成することで輝度、発光効率は大き
くなることがわかる。
【0070】(実施の形態2)図6は本実施の形態2に
おけるプラズマディスプレイパネル(PDP)の背面板断
面図の一例である。なお、前面板の構成は実施の形態1
における図1と同一である。
【0071】実施の形態2のプラズマディスプレイパネ
ルは、放電空間を挟む基板対の一方の基板10の内面上に
互いにほぼ平行な表示電極対41、42を有し、他方の基板
20の内面上に、前記表示電極対41、42と交差するアドレ
ス電極31と、前記放電空間を単位発光領域EU毎に区画す
る隔壁21と、放電により発光する蛍光体22とを有し、表
示電極対41、42の放電間隔が0.2mm以上であり、且つ、
前記アドレス電極31が前記単位発光領域EU内に複数本形
成されており、且つ、単位発光領域EU内に複数本形成さ
れた前記アドレス電極31間に前記隔壁21より高さの低い
突起部23が形成されてなる。
【0072】突起部23は隔壁21と同様な材質で、隔壁21
と同様な方法により容易に形成することができる。ここ
で、必ずしも、隔壁21と同じ材質である必要はなく、隔
壁21と同じ方法により形成される必要もない。
【0073】突起部23は必要に応じて任意の高さ、形
状、位置、個数を配置することができる。また、突起部
23は隔壁21と接触させて形成することもできる。さら
に、突起部23は複数の突起部23同士を接触させて形成す
ることもできる。
【0074】以下、本実施の形態について図6における
PDPを例にとって具体的に説明する。
【0075】まず、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイにパネルついて説明する。ここで、図6におけ
るPDPの具体的な構造を示すことにより説明するが、
本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
【0076】図6におけるPDPでは、隔壁21はストラ
イプ状に形成されており、アドレス電極31は単位発光領
域EU内に隔壁21と平行して2本設けられている。2本の
アドレス電極31の間には隔壁21より、高さの低い壁状の
突起部23が隔壁21、アドレス電極31と平行に形成されて
いる。アドレス電極31、突起部23上には誘電体からなる
オーバーコート層24を介して蛍光体層22が形成されてい
る。
【0077】また図1に示すように、前面基板10の内面
上には、対をなす平行なスキャン電極41およびサステイ
ン電極42がアドレス電極31とほぼ直交して形成され、そ
れらのスキャン電極41およびサステイン電極42は透明誘
電体層11および保護層12で覆われている。スキャン電極
41とサステイン電極42の放電間隔は0.2mm以上である。
【0078】尚、本発明記載の突起部とは、「部分的に
突き出た部分」を意味しており、その形状、位置、個
数、材料などは特に限定されない。
【0079】次に、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法について説明する。ここで、
図6におけるPDPの具体的な製造方法を示すことによ
り説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定される
ものではない。
【0080】まず、背面板の製造方法について説明す
る。基板20はソーダガラスで、板厚2.8mmのものを用い
た。この基板上に、銀ペースト、XFP5392(ナミックス株
式会社製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150
℃)、焼成(550℃)を行って銀のアドレス電極を作製し
た。次に、アドレス電極の上に、誘電体ペースト、試作
G3-2083(奥野製薬工業株式会社製)をスクリーン印刷法
により印刷し、乾燥(150℃)、焼成(550℃)を行ってオー
バーコート層を作製した。
【0081】次に、図7に示す隔壁21と突起部23のパタ
ーンで、リブペースト、G3-1961(奥野製薬工業株式会社
製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)を行
って隔壁21と突起部23を所定の高さに作製し、更に続け
て図8に示す隔壁21のみのパターンで、リブペースト、
G3-1961(奥野製薬工業株式会社製)をスクリーン印刷法
により印刷し、乾燥(150℃)を行って隔壁21の残りの部
分を所定の高さに作製し、これらを550℃で焼成するこ
とにより隔壁21、突起部23を形成した。次に、上記のよ
うに形成された隔壁21間に、赤色蛍光体ペースト(奥野
製薬工業株式会社製)、緑色蛍光体ペースト(奥野製薬工
業株式会社製)、青色蛍光体ペースト(奥野製薬工業株式
会社製)を順次スクリーン印刷法により印刷し、乾燥(15
0℃)、焼成(500℃)して蛍光体層22を形成した。
【0082】前面板の製造方法は実施の形態1の場合と
同様である。基板10はソーダガラスで、板厚2.8mmのも
のを用いた。この基板上に、真空蒸着法によりクロム、
銅、クロムの順に表示電極を形成した。次に表示電極の
上に、誘電体ペースト、G3-0496(奥野製薬工業株式会社
製)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃)、焼
成(580℃)を行って誘電体層を形成した。次に、この誘
電体層の上に真空蒸着法により保護膜材料MgO蒸着し、
保護層を形成した。
【0083】このようにして作製した前面板と背面板を
対向配置し、周囲をフリットガラスで封止して、十分な
排気後、ガス(Xe5%のXe、Neの混合ガス、500torr)封入
を行い、チップオフ、つまり、ガス封入された管を封じ
ることによりPDPを作製した。
【0084】次に、本実施の形態におけるディスプレイ
装置について説明する。本実施の形態におけるディスプ
レイ装置は、本実施の形態におけるPDPを用いたこと
以外は実施の形態1におけるディスプレイ装置と同じで
ある。尚、実施の形態1同様に、本発明の実施の態様は
これに限定されるものではない。
【0085】次に、上記のディスプレイ装置を全面発光
させ、その輝度、発光効率の評価を行った。輝度の評価
はカラーアナライザ、CA-100(ミノルタ製)を用いた。ま
た発光効率は、輝度より計算された光束を、放電中に投
入した電力で除算したものとして求めた。
【0086】このようにして評価した結果を(表2)に
示す。尚比較のために、突起部なしのPDPを用いたデ
ィスプレイ装置における結果も併記する。
【0087】
【表2】
【0088】(表2)より、突起部を設けることで輝
度、発光効率は大きくなることがわかる。
【0089】(実施の形態3)図9は本実施の形態3に
おけるプラズマディスプレイパネル(PDP)の背面板断
面図の一例である。なお、前面板の構成は実施の形態1
における図1と同一である。
【0090】実施の形態3のプラズマディスプレイパネ
ルは、放電空間を挟む基板対の一方の基板10の内面上に
互いにほぼ平行な表示電極対41、42を有し、他方の基板
20の内面上に、前記表示電極対41、42と交差するアドレ
ス電極31と、前記放電空間を単位発光領域EU毎に区画す
る隔壁21と、放電により発光する蛍光体22とを有するプ
ラズマディスプレイパネルであって、前記表示電極対4
1、42の放電間隔が0.2mm以上であり、且つ、隣接する前
記隔壁21の間隔以上である。
【0091】以下、本実施の形態について図9における
PDPを例にとって具体的に説明する。
【0092】まず、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイにパネルついて説明する。ここで、図9におけ
るPDPの具体的な構造を示すことにより説明するが、
本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
【0093】図9におけるPDPでは、隔壁21はストラ
イプ状に形成されており、アドレス電極31は隔壁21とほ
ぼ平行に設けられている。また、アドレス電極31上には
誘電体からなるオーバーコート層24を介して蛍光体層22
が形成されている。
【0094】また図1に示すように、前面基板10の内面
上には、対をなす平行なスキャン電極41およびサステイ
ン電極42がアドレス電極31とほほ直交して形成され、そ
れらのスキャン電極41およびサステイン電極42は透明誘
電体層11および保護層12で覆われている。スキャン電極
41とサステイン電極42の放電間隔は0.2mm以上であり、
且つ、隣接する隔壁21間隔以上である。この条件を満た
すために、図9では1画素内に同じ色の蛍光体領域を2
つずつ設けてある。
【0095】次に、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法について説明する。本実施の
形態におけるプラズマディスプレイパネルの製造方法
は、電極パターン以外は実施の形態1におけるPDPの
製造方法と同じである。尚、実施の形態1同様に、本発
明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
【0096】次に、本実施の形態におけるディスプレイ
装置について説明する。本実施の形態におけるディスプ
レイ装置は、本実施の形態におけるPDPを用いたこと
以外は実施の形態1におけるディスプレイ装置と同じで
ある。尚、実施の形態1同様に、本発明の実施の態様は
これに限定されるものではない。
【0097】次に、上記のディスプレイ装置を全面発光
させ、その輝度、発光効率の評価を行った。輝度の評価
はカラーアナライザ、CA-100(ミノルタ製)を用いた。ま
た発光効率は、輝度より計算された光束を、放電中に投
入した電力で除算したものとして求めた。
【0098】このようにして評価した結果を(表3)に
示す。
【0099】
【表3】
【0100】(表3)より、放電間隔に対して隣接する
隔壁間隔を狭めることにより、放電が安定し、輝度、発
光効率が大きくなることがわかる。
【0101】(実施の形態4)図10は本実施の形態に
おけるプラズマディスプレイパネル(PDP)の前面板電
極パターンの一例である。
【0102】本実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ルは、放電空間を挟む基板対の一方の基板10の内面上に
互いにほぼ平行な表示電極対41、42を有し、他方の基板
20の内面上に、前記表示電極対41、42と交差するアドレ
ス電極31と、前記放電空間を単位発光領域EU毎に区画す
る隔壁21と、放電により発光する蛍光体22とを有するプ
ラズマディスプレイパネルであって、前記表示電極対4
1、42の放電間隔が0.2mm以上であり、且つ、隣接する前
記表示電極対41、42間にフロート電極61が複数本形成さ
れてなる。
【0103】以下、本実施の形態について図10におけ
る前面板電極パターンを例にとって具体的に説明する。
【0104】まず、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイにパネルついて説明する。ここで、図10にお
ける前面板電極パターンにより説明するが、本発明の実
施の態様はこれに限定されるものではない。
【0105】図10における前面板電極パターンでは、
互いに平行な表示電極対41、42の放電間隔が0.2mm以上
であり、隣接する表示電極対41、42間に2本のフロート
電極61が形成されている。これを接続するには、予め電
極パターン上で接続させても良いし、両側から取り出し
たフロート電極61を接続して浮かせても良い。ここでは
両側から取り出したフロート電極61を一部または全部接
続して浮かせた。
【0106】次に、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法について説明する。本実施の
形態におけるプラズマディスプレイパネルの製造方法
は、電極パターン以外は実施の形態1におけるPDPの
製造方法と同じである。尚、実施の形態1同様に、本発
明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
【0107】次に、本実施の形態におけるディスプレイ
装置について説明する。本実施の形態におけるディスプ
レイ装置は、本実施の形態におけるPDPを用いたこと
以外は実施の形態1におけるディスプレイ装置と同じで
ある。尚、実施の形態1同様に、本発明の実施の態様は
これに限定されるものではない。
【0108】次に、上記のディスプレイ装置を全面発光
させ、放電の安定性を観察した。このようにして評価し
た結果、隣接する前記表示電極対41、42間にフロート電
極61を複数本形成し、更にその一部または全部を接続す
ることにより、放電のちらつきや誤放電を抑えることが
できることがわかった。
【0109】(実施の形態5)図11は本実施の形態5
におけるプラズマディスプレイパネル(PDP)の正面図
の一例である。
【0110】本実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ルは、放電空間を挟む基板対の一方の基板10の内面上に
互いにほぼ平行な表示電極対41、42を有し、他方の基板
20の内面上に、前記表示電極対41、42と交差するアドレ
ス電極31と、前記放電空間を単位発光領域EU毎に区画す
る隔壁21と、放電により発光する蛍光体22とを有するプ
ラズマディスプレイパネルであって、前記表示電極対4
1、42の放電間隔が0.2mm以上であり、且つ、隣接する前
記表示電極対41、42間に前記隔壁21より高さの低い突起
部23が形成されてなる。
【0111】以下、本実施の形態について図11におけ
るPDPを例にとって具体的に説明する。
【0112】まず、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイにパネルついて説明する。ここで、図11にお
けるPDPの具体的な構造を示すことにより説明する
が、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではな
い。
【0113】図11におけるPDPでは、隔壁21はスト
ライプ状に形成されており、前記隔壁21より高さの低い
壁状の突起部23が、隣接する表示電極対41、42間に表示
電極対41、42と平行に形成されている。表示電極対41、
42間隔は0.2mm以上である。
【0114】次に、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法について説明する。本実施の
形態におけるプラズマディスプレイパネルの製造方法
は、電極パターン、隔壁のマスクパターン、突起部のマ
スクパターン以外は実施の形態2におけるPDPの製造
方法と同じである。尚、実施の形態2同様に、本発明の
実施の態様はこれに限定されるものではない。
【0115】次に、本実施の形態におけるディスプレイ
装置について説明する。本実施の形態におけるディスプ
レイ装置は、本実施の形態におけるPDPを用いたこと
以外は実施の形態1におけるディスプレイ装置と同じで
ある。尚、実施の形態1同様に、本発明の実施の態様は
これに限定されるものではない。
【0116】次に、上記のディスプレイ装置を全面発光
させ、放電の安定性を観察した。
【0117】このようにして評価した結果、隣接する前
記表示電極対41、42間に隔壁21より高さの低い突起部23
を形成することにより、放電のちらつきや誤放電を抑え
ることができることがわかった。
【0118】(実施の形態6)図12は本実施の形態6
におけるプラズマディスプレイパネル(PDP)の正面図
の一例である。
【0119】本実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ルは、放電空間を挟む基板対の一方の基板10の内面上に
互いにほぼ平行な表示電極対41、42を有し、他方の基板
20の内面上に、前記表示電極対41、42と交差するアドレ
ス電極31と、前記放電空間を単位発光領域EU毎に区画す
る隔壁21と、放電により発光する蛍光体22とを有するプ
ラズマディスプレイパネルであって、前記表示電極対4
1、42の放電間隔が0.2mm以上であり、且つ、隣接する前
記表示電極対41、42間に前記隔壁21の一部が形成されて
なる。
【0120】以下、本実施の形態について図12におけ
るPDPを例にとって具体的に説明する。
【0121】まず、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイにパネルついて説明する。ここで、図12にお
けるPDPの具体的な構造を示すことにより説明する
が、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではな
い。
【0122】図12におけるPDPでは、隔壁21は格子
状に形成されており、前記隔壁21の一部が、隣接する表
示電極対41、42間に表示電極対41、42と平行に形成され
ている。表示電極対41、42間隔は0.2mm以上である。
【0123】次に、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法について説明する。本実施の
形態におけるプラズマディスプレイパネルの製造方法
は、電極パターン、隔壁のマスクパターン以外は実施の
形態2におけるPDPの製造方法と同じである。尚、実
施の形態2同様に、本発明の実施の態様はこれに限定さ
れるものではない。
【0124】次に、本実施の形態におけるディスプレイ
装置について説明する。本実施の形態におけるディスプ
レイ装置は、本実施の形態におけるPDPを用いたこと
以外は実施の形態1におけるディスプレイ装置と同じで
ある。尚、実施の形態1同様に、本発明の実施の態様は
これに限定されるものではない。
【0125】次に、上記のディスプレイ装置を全面発光
させ、放電の安定性を観察した。このようにして評価し
た結果、隣接する前記表示電極対41、42間に前記隔壁21
の一部を形成することにより、放電のちらつきや誤放電
を抑えることができることがわかった。
【0126】
【発明の効果】本発明の実施の形態から明らかなよう
に、放電空間を挟む基板対の一方の基板10の内面上に互
いにほぼ平行な表示電極対41、42を有し、他方の基板20
の内面上に、前記表示電極対41、42と交差するアドレス
電極31と、前記放電空間を単位発光領域EU毎に区画する
隔壁21と、放電により発光する蛍光体22とを有するプラ
ズマディスプレイパネルにおいて、放電間隔が0.2mm以
上の表示電極対41、42を形成し、前記単位発光領域EU内
に複数本のアドレス電極31を形成することにより、陽光
柱が拡がり安定に形成され、輝度、発光効率を高めるこ
とができる。
【0127】更に、単位発光領域EU内に複数本形成され
る前記アドレス電極31間に前記隔壁21より高さの低い突
起部23を形成することにより、放電経路とほぼ平行に新
たな壁を形成でき、放電が安定し、輝度、発光効率を大
きく高めることができる。
【0128】
【0129】
【0130】
【0131】
【0132】
【0133】以上のように、陽光柱放電を制御すること
により、高輝度、高発光効率、且つ安定な放電が可能な
プラズマディスプレイパネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるプラズマディス
プレイパネルの前面板断面図
【図2】本発明の実施の形態1におけるプラズマディス
プレイパネルの背面板断面図
【図3】本発明の実施の形態1におけるディスプレイ装
置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1におけるディスプレイ装
置におけるADS方式を説明するための概念図
【図5】本発明の実施の形態1におけるのプラズマディ
スプレイパネルの各電極に印加される駆動電圧を示すタ
イミングチャート
【図6】本発明の実施の形態2におけるプラズマディス
プレイパネルの背面板断面図
【図7】本発明の実施の形態2における隔壁と突起部の
印刷パターンを示す図
【図8】本発明の実施の形態2における隔壁の印刷パタ
ーンを示す図
【図9】本発明の実施の形態3におけるプラズマディス
プレイパネルの背面板断面図
【図10】本発明の実施の形態4におけるプラズマディ
スプレイパネルの前面板電極パターンを示す図
【図11】本発明の実施の形態5におけるプラズマディ
スプレイパネルの正面図
【図12】本発明の実施の形態6におけるプラズマディ
スプレイパネルの正面図
【図13】従来の典型的な3電極構造面放電型プラズマ
ディスプレイパネルの分解斜視図
【符号の説明】
10 第1の基板 11 誘電体層 12 保護層 20 第2の基板 21 隔壁 22 蛍光体 23 突起部 24 オーバーコート層 31 アドレス電極 41 第1の表示電極(スキャン電極) 42 第2の表示電極(サステイン電極) 61 フロート電極 100 プラズマディスプレイパネル(PDP) 110 アドレスドライバ 111 アドレスドライバの電源回路 120 スキャンドライバ 121 スキャンドライバの出力回路 122 スキャンドライバのシフトレジスタ 123 スキャンドライバ及びサステインドライバ共通の電
源回路 130 サステインドライバ 131 サステインドライバの出力回路 132 サステインドライバのシフトレジスタ 140 放電制御タイミング発生回路 151 A/Dコンバータ 152 走査数変換部 153 サブフィールド変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 宏樹 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番 1号 松下技研株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−330663(JP,A) 特開 平10−125237(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 11/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板と、前記第1の基板(10)と放
    電空間を挟む如く配置された第2の基板(20)と、前記第
    1の基板(10)の内面上に互いに平行に第1の表示電極(4
    1)及び第2の表示電極(42)を有し、前記第2の基板(20)
    の内面上に、前記第1の表示電極(41)と垂直な方向に配
    置されたアドレス電極(31)と、前記放電空間を単位発光
    領域(EU)毎に区画する隔壁(21)と、放電により発光する
    蛍光体(22)とを有するプラズマディスプレイパネルであ
    って、前記第1の表示電極(41)と前記第2の表示電極(4
    2)の間隔である放電間隔が0.2mm以上であり、且つ、前
    記アドレス電極(31)が前記単位発光領域(EU)内に複数本
    形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイ
    パネル。
  2. 【請求項2】 第1の基板と、前記第1の基板(10)と放
    電空間を挟む如く配置された第2の基板(20)と、前記第
    1の基板(10)の内面上に互いに平行に第1の表示電極(4
    1)及び第2の表示電極(42)を有し、前記第2の基板(20)
    の内面上に、前記第1の表示電極(41)と垂直な方向に配
    置されたアドレス電極(31)と、前記放電空間を単位発光
    領域(EU)毎に区画する隔壁(21)と、放電により発光する
    蛍光体(22)とを有するプラズマディスプレイパネルであ
    って、前記第1の表示電極(41)と前記第2の表示電極(4
    2)の間隔である放電間隔が0.2mm以上であり、且つ、前
    記アドレス電極(31)が前記単位発光領域(EU)内に複数本
    形成されており、且つ、単位発光領域(EU)内に複数本形
    成された前記アドレス電極(31)間に前記隔壁(21)より高
    さの低い突起部(23)が形成されていることを特徴とする
    プラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 突起部(23)がストライプ状で前記アドレ
    ス電極(31)と平行に形成されていることを特徴とする請
    求項2記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 単位発光領域(EU)内に複数本形成された
    アドレス電極(31)の少なくとも一部が接続されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載のプラ
    ズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 単位発光領域(EU)内に複数本形成された
    アドレス電極(31)の少なくとも一部が網目状に接続され
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 請求項1ないしのいずれかに記載のプ
    ラズマディスプレイパネルに対して、AC電圧駆動によ
    り表示を行うことを特徴とするディスプレイ装置。
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