JP2000113822A - 表示用放電管の駆動方法 - Google Patents

表示用放電管の駆動方法

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JP2000113822A
JP2000113822A JP10282519A JP28251998A JP2000113822A JP 2000113822 A JP2000113822 A JP 2000113822A JP 10282519 A JP10282519 A JP 10282519A JP 28251998 A JP28251998 A JP 28251998A JP 2000113822 A JP2000113822 A JP 2000113822A
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address electrode
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JP10282519A
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Akira Shintani
晃 新谷
Hideo Tanabe
英夫 田辺
Yuichi Kijima
勇一 木島
Saburo Watanabe
三郎 渡辺
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高輝度、高精細度、かつクロストークのない安
定した表示品質を有する表示用放電管の駆動方法を提供
する。 【解決手段】放電領域の全放電空間を均一な状態にする
ために表示用電極対を構成する電極5M1,5M2の一
方と第1アドレス電極(6−1、6−2、・・)間に生
起させるリセット放電を生起させるために電極5M1に
パルスPRM、第1アドレス電極6(6−1、6−2、・
・・6−n)にパルスPRCを印加し、パルスPRMの立ち
上がり(PRCの立ち下がり)とPRMの立ち下がり(PRC
の立ち上がり)の両方で放電を起こし壁電荷を消去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示用放電管の駆
動方法に係り、特にプラズマ放電を用いたアドレス動作
により画素選択を行う表示用放電管の駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマ放電を用いたアドレス動作によ
り画素選択を行う表示用放電管、所謂プラズマディスプ
レイパネル(以下、PDPとも称する)は、直流型(D
C型)と交流型(AC型)、あるいはこれらを複合した
ハイブリッド型とに大分される。特に、AC型PDPは
壁電荷を利用したメモリ機能を有し、ガラス基板等から
なる前面板である第1の基板と、同じくガラス基板等か
らなる背面板である第2の基板の対向内面に、互いに交
差する誘電体層で被覆した表示用電極と第1アドレス電
極および第2アドレス電極とを有し、第1アドレス電極
と第2アドレス電極との間で初期放電すなわちアドレス
放電を行って誘電体層の表面に電荷を帯電させ、その後
この帯電を利用して、選択的に表示用電極と第1アドレ
ス電極間に放電を起こして表示を行うものである。
【0003】図12は従来のAC型PDPの概略構造を
説明する斜視図、図13は従来のAC型PDPの概略構
造を説明する断面図である。なお、図13においては、
構造の理解を容易にするために、第2の基板は第1の基
板に対して90°回転させて示してある。
【0004】図12と図13において、1は第1の基板
である透明な前面ガラス基板、2は第2の基板である背
面ガラス基板、3は個々の放電空間(表示セル、以下単
にセルとも言う)を区画する隔壁、5は表示用電極(メ
モリ電極)、5aは母電極、5bは透明電極、7は第2
アドレス電極、7Rは赤色(R)用蛍光体、7Gは緑色
(G)用蛍光体、7Bは青色(B)用蛍光体、8aは透
明誘電体層、9は保護膜、10は蛍光体、10R,10
G,10Bはそれぞれ赤、緑、青の各色を発光する蛍光
体、11は第1アドレス電極、11aは母電極、11b
は透明電極である。
【0005】このPDPを構成する背面ガラス基板2上
には、複数の互いに並行なストライプ状の第2アドレス
電極7がスクリーン印刷等の厚膜技術あるいは蒸着とエ
ッチング等の薄膜パターニング技術によって被着形成さ
れる。背面ガラス基板2上の第2アドレス電極7と平行
に当該第2アドレス電極7を囲むようにストライプ状の
隔壁3がスクリーン印刷やサンドブラスト法などにより
形成される。
【0006】なお、ストライプ状の隔壁3の内側には
赤、緑、青の3原色の蛍光体10(10R、10G、1
0B)が各色にスクリーン印刷、サンドブラスト法等で
塗り分けられている。
【0007】上記の背面ガラス基板2と共に密封管体を
形成する透明な前面ガラス基板1上には、背面ガラス基
板2に形成された複数の第2アドレス電極7と直交する
如く、複数の互いに並行な第1アドレス電極11と表示
用電極5が被着形成されている。なお、第1アドレス電
極11は、母電極11aの下層に透明電極11bを配し
た積層構造であり、表示用電極5も同様に、母電極5a
の下層に透明電極5bを配した積層構造である。
【0008】表示の際には、第2アドレス電極7と第1
アドレス電極11との間でアドレス放電が行われ、その
後に第1アドレス電極11と表示用電極5の間で表示放
電が行われる。この放電のプラズマより発生する紫外線
が蛍光体10(10R、10G、10B)を励起するこ
とでそれぞれの色の可視光が放出され、これを前面ガラ
ス基板1から矢印に示したように表示光として取り出
す。
【0009】なお、第1アドレス電極11と表示用電極
5の上には透明誘電体層8aが印刷等で形成されてお
り、さらにその上に保護膜(ここでは、MgO膜) 9が
蒸着されている。また、前面ガラス基板1及び背面ガラ
ス基板2により構成される管体の内部には放電用ガスが
封入される。
【0010】この種の従来技術を開示したものとして
は、例えば特開平10−177363号公報を挙げるこ
とができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図12に示した従来の
AC型PDPは、隣合う第1アドレス電極11と表示用
電極5間による放電の有無の制御を隣接するセルのそれ
らの電極との距離の差で行うものであるため、精細度を
維持しながらの電極寸法の変更による高精細化や高輝度
化は困難である。
【0012】また、一般に表示のための電極の間隔を離
すことにより高輝度・高効率化は可能となるが、電極の
間隔を離すと放電電圧が上昇し、従来技術では駆動回路
が高コストになり、実用化は難しくなる。
【0013】本発明の目的は、上記従来のPDPの諸問
題を解消し、構成を複雑にすることなしに、高輝度・高
精細な表示を可能とした表示用放電管の駆動方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明による表示用放電管の駆動方法では、画面を構
成する放電領域の全放電空間(放電セル)を均一な状態
にするための放電すなわちリセット放電を、表示用電極
の一方と第1アドレス電極間で、パルスの印加開始と印
加終了の2回生起させるようにした。これにより、表示
用放電管を安定的に制御させることができる。
【0015】本発明の代表的な構成を列挙すれば、下記
のとおりである。すなわち、 (1)互いに略平行な複数の表示用電極対とこの表示用
電極対を覆って形成した誘電体層を有する第1の基板
と、前記第1の基板と共に複数の放電空間を形成する第
2の基板を備え、前記表示用電極対に交差し、かつ互い
に略平行な複数の電極からなる第2アドレス電極と前記
第2アドレス電極に交差しかつ互いに略平行な第1アド
レス電極とからなるアドレス電極対を有し、前記放電空
間内で、主としてアドレス放電を行う前記アドレス電極
対と、主として表示のための主放電を行う前記表示用電
極対とで4電極構造を構成し、前記第1の基板と第2の
基板の間にガスを封入して前記複数の放電空間を形成し
た表示用放電管の駆動方法であって、前記放電領域の全
放電空間を均一な状態にするために前記表示用電極対の
一方と前記第1アドレス電極間に生起させるリセット放
電を、当該リセット放電を生起させるパルスの印加開始
と印加終了の時点で2回生起させる。
【0016】(2)互いに略平行な複数の表示用電極対
とこの表示用電極対を覆って形成した誘電体層を有する
第1の基板と、前記第1の基板と共に複数の放電空間を
形成する第2の基板を備え、前記表示用電極対に交差
し、かつ互いに略平行な複数の電極からなる第2アドレ
ス電極と前記第2アドレス電極に交差しかつ互いに略平
行な第1アドレス電極とからなるアドレス電極対を有
し、前記放電空間内で、主としてアドレス放電を行う前
記アドレス電極対と、主として表示のための主放電を行
う前記表示用電極対とで4電極構造を構成し、前記第1
の基板と第2の基板の間にガスを封入して前記複数の放
電空間を形成した表示用放電管の駆動方法であって、前
記放電領域の全放電空間を均一な状態にするために前記
表示用電極対の一方と前記第1アドレス電極および第2
アドレス電極間に生起させるリセット放電を、当該リセ
ット放電を生起させるパルスの印加開始と印加終了の時
点で2回生起させる。
【0017】(3)互いに略平行な複数の表示用電極対
とこの表示用電極対を覆って形成した誘電体層を有する
第1の基板と、前記第1の基板と共に複数の放電空間を
形成する第2の基板を備え、前記表示用電極対に交差
し、かつ互いに略平行な複数の電極からなる第2アドレ
ス電極と前記第2アドレス電極に交差しかつ互いに略平
行な第1アドレス電極とからなるアドレス電極対を有
し、前記放電空間内で、主としてアドレス放電を行う前
記アドレス電極対と、主として表示のための主放電を行
う前記表示用電極対とで4電極構造を構成し、前記第1
の基板と第2の基板の間にガスを封入して前記複数の放
電空間を形成した表示用放電管の駆動方法であって、前
記表示用電極の一方と前記第2アドレス電極にパルスを
印加して放電を生起し、生起した放電が前記表示用電極
の一方と前記第1アドレス電極間の放電に移行するよう
なパルスを前記表示用電極の一方と前記第1アドレス電
極に印加することによって、前記放電領域の全放電空間
を均一な状態にするための放電を、前記表示用電極対の
一方と前記第2アドレス電極に印加したパルスの印加開
始と印加終了の時点で2回生起させる。
【0018】上記のように、画面上の全放電セルを均一
な状態にするための放電(リセット放電)を、表示用電
極の一方と第1アドレス電極間あるいは表示用電極の一
方と第1アドレス電極及び第2アドレス電極間で、パル
スの印加開始と印加終了の2回生起させることにより、
表示用放電管を安定的に制御させることができる。
【0019】なお、本発明は上記の構成に限るものでは
なく、本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変更
が可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、実
施例の図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明を
適用する表示用放電管は以下の実施例の図面に示された
ものに限定されるものではなく、所謂4電極構造を有す
る構成であれば、他の構成の表示用放電管の駆動にも同
様に有効に適用される。
【0021】〔第1実施例〕図1は本発明を適用する表
示用放電管の概略構造を説明する展開斜視図、図2は図
1に示した表示用放電管の1概略構造例を説明する模式
断面図である。また、図3は本発明を適用する表示用放
電管の他の概略電極構成を説明する電極配置図である。
なお、図2と図3においては、構造の理解を容易にする
ために、第2の基板を第1の基板に対して90°回転し
て表示してある。
【0022】図1、図2、図3において、1は第1の基
板である前面ガラス基板、2は第2の基板である背面ガ
ラス基板、3,4は放電領域(表示領域)を構成する放
電空間を形成する隔壁、5は表示用電極対、5aは母電
極、5bは透明電極、6は第1アドレス電極、6aは母
電極、6bは透明電極、7は第2アドレス電極、8aは
透明な誘電体層、9は保護膜、10は蛍光体である。
【0023】なお、図3に示した表示用放電管は、背面
ガラス基板に形成する第2アドレス電極7の上を白色の
誘電体層8bで覆っている点を除いて図2と同様であ
る。この白色の誘電体層8bを形成したことで、蛍光体
10の発光を効率良く前面ガラス基板1側に出射させる
ことができる。
【0024】本発明を適用する表示用放電管は、第1ア
ドレス電極6と第2アドレス電極7よりなるアドレス電
極対と、表示用電極対5(図2、図3における5M1,
5M2)を独立に設けることにより、当該表示用電極対
5を構成する電極5M1と電極5M2をそれぞれ隣接す
る放電空間(放電セル)で共通に使用することが可能と
なる。
【0025】例えば、前面ガラス基板1と背面ガラス基
板2を間隔Lで対向させて貼り合わせる。電極5M1及
び電極5M2のそれぞれ略中央の上(図2と図3ではそ
れぞれの母電極5a上)に前面ガラス基板1に形成した
格子状の隔壁4をその平行する2辺が背面ガラス基板2
に形成したストライプ状の隔壁3と重なるように形成す
る。電極5M1及び電極5M2の電極幅はW、相互の距
離はDである。これにより放電空間(放電領域:放電セ
ル)を分離でき、表示用電極を隣接するセルで共通に使
用してもクロストークが生じない鮮明な画像を得ること
ができる。
【0026】このような表示用放電管は次のようにして
製造される。すなわち、図4は本発明を適用する図3の
構造をもつ表示用放電管の製造方法を説明する概略工程
図である。
【0027】前面ガラス基板1および背面ガラス基板2
には板厚が2. 0mmのソーダガラスを使用し、表示セ
ル(1つの単位画素)のピッチは横が0. 33mm、縦
が1. 0mmである。なお、これらのガラス基板の板厚
は、基本的に真空強度があり、取り扱いに問題がなけれ
ば特に制限がない。また、ガラスの材質として高歪点ガ
ラスを用いればソーダガラスよりも更に環境変化に対し
て安定した表示が得られる。
【0028】先ず、前面ガラス基板1上に表示用電極対
5の電極5M1,5M2および第1アドレス電極6とし
て、それぞれ透明電極5bおよび6bをそれぞれ電極幅
0.60mm、0.15mmに例えばITO膜でパター
ン形成する。そして、表示用電極対を構成する電極5M
1,5M2と第1アドレス電極6の透明電極5b、6b
上の例えば中央部に母電極5a、6aとしてCr−Cu
−Cr多層膜をそれぞれ幅0.06mmで薄膜プロセス
で形成する。
【0029】表示用電極5として透明電極5bと母電極
5aの二層構造を採用することで、光の透過率の低下を
抑えて低電気抵抗でかつ面積の大きな電極を形成するこ
とができる。
【0030】第1アドレス電極6としても表示用電極対
5の各電極5M1,5M2と同様に透明電極6bと母電
極6aの二層構造を採用することで、光の透過率の低下
を抑えて低電気抵抗でかつ面積の大きな電極を形成する
ことができる。
【0031】なお、ここでは、表示用電極対5の電極5
M1,5M2及び第1アドレス電極6に透明電極6bを
使用した例で説明しているが、表示用電極対5の各電極
5M1,5M2及び第1アドレス電極6のそれぞれに必
ずしも透明電極を使用しなくても良い。特に、表示用電
極対5の各電極5M1,5M2に透明電極5bを使用し
ないで、母電極5aのみで構成するパターンでは、例え
ば電極幅を0. 2〜0. 6mmにして形成すると、電極
間隔Dが広くなり、放電維持電圧は高くなるが、発光効
率を高くすることができる。
【0032】また、母電極5a、6aの材質は電気抵抗
が小さければよく、Ag、Ni、Al、Au等の金属膜
やCr−Au−Cr等の多層膜等を用いてもよい。
【0033】上記では、透明電極にITO膜を用いるも
のとして説明したが、透過率を下げずに電極面積を確保
できれば問題ないので、ネサ膜等を用いることも可能で
あることは言うまでもない。
【0034】上記の電極を形成した後、この上を覆って
透明なガラス等からなる透明誘電体層8aを全面に形成
し、さらに表示用電極対5を構成する電極5M1,5M
2の透明電極5b上に形成した母電極5aの略上に、4
辺のうちの2辺が重なるように格子状隔壁4を0.01
mmの高さに形成する。この格子状隔壁4は黒色ガラス
等からなり、例えば印刷で積層形成する場合は少なくと
も第1層は黒色とするのがコントラスト向上を図るため
には好適である。
【0035】また、格子状隔壁4の形成位置は表示用電
極対の各電極を構成する透明電極5bの上に形成されれ
ば画像表示機能上の問題はないが、その表示用電極対5
を構成する各電極の延在方向と平行な部分は、母電極5
aの上に重なるように形成した方が透過率の低下を抑え
ることができ、明るい画像を得ることができる。
【0036】そして、格子状隔壁4を形成後、保護膜9
としてMgO膜を500〜800nmの厚さに、例えば
電子ビーム蒸着( EB蒸着) などの公知の方法にて形成
する。
【0037】一方、背面ガラス基板2の上に、第2アド
レス電極7を電極幅0. 10mmにてAg、Ni、A
l、Au等の金属膜やCr−Cu−Cr、Cr−Au−
Cr等の多層膜で印刷法やフォトプロセスで形成する。
この第2アドレス電極7の上に白色の誘電体層8bを
0. 015mmの厚さで白色ガラス等の絶縁材の印刷等
により形成する。
【0038】白色誘電体8bは、図1および図2に示し
た構造の表示用放電管のように形成しなくても基本的な
機能において大きな差はないが、この白色誘電体8bの
形成により、蛍光体10の反射光の利用率の向上がなさ
れ、また格子状隔壁3をサンドブラストを利用して形成
する時における第2アドレス電極7の保護膜の役割をは
たす。
【0039】そして、一方向が前記第2アドレス電極7
と平行でその間隙に位置し、これと交差する方向が排気
後において前面ガラス基板1上の表示用電極対5を構成
する電極5M1,5M2のそれぞれ略中央に位置するよ
うに、つまり排気後において前面ガラス基板1上に形成
された格子状隔壁4と重なるようにストライプ状隔壁3
を印刷やサンドブラスト法等で形成する。
【0040】その後、第2アドレス電極7の上やストラ
イプ状隔壁3の内壁面に、例えば第2アドレス電極7の
延在方向には同色となるように赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)各色の蛍光体10(10R,10
G,10B)を印刷等により形成する。本実施例の隔壁
3の幅(基板と平行な方向の厚み)は0. 06mm、高
さは0. 15mmであり、印刷あるいはサンドブラスト
等にて形成される。なお、背面ガラス基板2側に形成す
る隔壁3も、前面ガラス基板1側の隔壁4と同様の格子
状とすることもできる。
【0041】このようにして前面ガラス基板1と背面ガ
ラス基板2が製作される。こうして得られた前面ガラス
基板1と背面ガラス基板2を、背面ガラス基板2上に形
成したストライプ状(または格子状)隔壁3と前面ガラ
ス基板1上に形成した格子状隔壁4が重なるように、か
つ排気管(図示せず)が固定されるようにフリットガラ
スにて封着後、排気し、放電用のガスを封入してチップ
オフする。封入するガスはHe−Xe、Ne−Xe等の
イオン化可能なガスであり、25°Cで概略400To
rr程の圧力で封入する。ガスの封入後の表示用放電管
は所定のエージング処理を施して製品とされる。
【0042】次に、以上のようにして形成した表示用放
電管の駆動方法の第1実施例について説明する。
【0043】図5は本発明による表示用放電管を用いた
表示装置の概略構成を説明するブロック図である。前記
した構成を有するPDP20の周辺には、表示電極ドラ
イバ21、第1アドレス電極ドライバIC群(1,2,
3,・・・M)22、第2アドレス電極ドライバIC群
(1,2,3,・・・N)23a,23b、およびコン
トローラ24が配置されている。
【0044】ホストコンピュータ、あるいはテレビ受像
回路等の表示信号源から入力するビデオ信号と同期信号
に基づいて、コントローラ24は所定のタイミングで表
示信号とアドレス信号を生成し、表示電極ドライバ2
1、第1アドレス電極ドライバIC群22、第2アドレ
ス電極ドライバIC群23a,23bに印加することに
より、ビデオ信号を可視画像としてPDP20に表示す
る。
【0045】図6は本発明による表示用放電管の駆動方
法の第1実施例を説明する駆動波形図である。まず、表
示用放電管の画面上の放電空間(以下、放電セル、表示
セルとも言う)の全てを均一な状態にするために、すな
わち、表示用電極対5を構成する電極5M1,5M2お
よび第1アドレス電極6、第2アドレス電極7上の電荷
を初期状態にするために、表示用電極5M1と第1アド
レス電極6間で表示セル内の電極上の壁電荷を消去する
ためのリセット放電を行う。
【0046】図6において、リセット期間、電界1印加
期間、アドレス期間、電界2印加期間、サステイン期間
に、表示用電極5M1,5M2、第1アドレス電極6
(6−1、6−2、・・・6−n)、第2アドレス電極
7(7−n)には図示したようなパルスおよび電圧が印
加される。すなわち、リセット期間中に電極5M1にP
RMのパルスを印加すると共に、第1アドレス電極6(6
−1、6−2、・・・6−n)にPRCのパルスを印加し
て、PRMの立ち上がり(PRCの立ち下がり)とPRMの立
ち下がり(PRCの立ち上がり)の両方すなわち2回の放
電を生起させて壁電荷を消去する。電圧はPRMが+23
0V、PRCが−140Vであり、パルス幅はPRMの立ち
上がり(PRCの立ち下がり)で放電が起こった後に壁電
荷が十分生成される時間である3μSから20μSであ
る。
【0047】PRMの立ち上がり(PRCの立ち下がり)か
ら1μS未満で、電極5M1と電極6の間で放電が起こ
り、この放電終了後もパルスが印加され続けると壁電荷
が生成される。印加されたパルスと壁電荷の重畳分が電
極5M1と電極6の放電開始電圧を超えていると、PRM
の立ち下がり(PRCの立ち上がり)で再び放電が起こ
る。この2回目の放電では、当該放電とほぼ同時にパル
スの印加が終了してしまうので壁電荷が生成されず、壁
電荷が消去されることになる。
【0048】PRM及びPRCのパルス幅を3μSから20
μSとしたが、20μSを超えるパルスを印加しても同
様の効果が得られる。またパルス幅の下限を3μSとし
たが、2μS程度でも壁電荷は生成されるので、PRM
立ち上がり(PRCの立ち下がり)とPRMの立ち下がり
(PRCの立ち上がり)の両方で放電が起こり、壁電荷を
消去できる。
【0049】なお、このリセット放電は放電セル内の電
極表面上の電荷を消去する目的のためであり、放電が起
これば、アドレス電極と表示用電極の電極または電極
対、あるいは表示用電極対間で放電を行っても良い。第
1アドレス電極6と表示用電極、例えば5M1との間で
リセット放電を行うと、表示用電極対5を構成する電極
5M1と5M2間でリセット放電を行うよりもリセット
放電による発光が少なく、コントラストが良くなるとい
うメリットがある。
【0050】例えば、表示セルのピッチが横(X方向)
0.33mm、縦(Y方向)1.00mmで、電極5M
1と電極5M2の電極幅がそれぞれ0. 6mm、第1ア
ドレス電極6の幅が0. 15mmの時、表示用電極対5
を構成する電極5M1と5M2の間の放電による明るさ
を1とすると第1アドレス電極6と電極5M1の間の放
電による明るさは0. 5程度である。
【0051】つまり、リセット放電を表示用電極対を構
成する電極5M1と5M2の間の放電で行う代わりに、
第1アドレス電極6と電極5M1の間、あるいは第1ア
ドレス電極6と電極5M1および5M2の間の放電で行
うことにより、リセットによる発光輝度を抑え、コント
ラストを向上することが可能となる。
【0052】このリセット放電の後(全面壁電荷消去
後)、図6の電界1印加期間に図示の波形を表示用電極
対を構成する電極5M1と5M2及び第1アドレス電極
6に印加する。
【0053】表示用電極対5を構成する電極5M1と5
M2、及び第1アドレス電極6は第1の基板(前面ガラ
ス基板1)上にあり、この第1の基板側に正の電圧が印
加され、第2アドレス電極は第2の基板(背面ガラス基
板2)上にあり、この第2の基板側は0Vのままである
ため、第1の基板の電極群と第2の基板の電極群の間に
電界がかかり、リセット期間中に生起した放電で生じた
負の空間電荷が第1の基板の電極群に、正の空間電荷が
第2の基板の電極群に壁電荷として蓄積される。
【0054】なお、リセット放電後の電界はかけなくと
も基本的な駆動には問題がないが、この電界を印加する
ことにより、表示セル内の空間電荷を電極上に蓄積させ
て、アドレス電圧を低下させることができる。つまり、
アドレス電極対間に相対的に電界が印加されれば良く、
電圧印加は例えば第1アドレス電極6だけでもよい。表
示用電極対への電圧は印加してもしなくても基本的な機
能には問題はない。
【0055】この壁電荷によって、図6のアドレス期間
での、第1アドレス電極6と第2アドレス電極7間の放
電を、図6の電界1印加期間の波形を印加しない場合に
比べ、容易に起こさせることができる。なお、本実施例
では、電界1印加期間に電界発生のために印加される電
圧VM2は+70V、VC+は+80Vである。
【0056】図6の電界1印加期間の後にアドレス期間
の波形を表示用電極対5を構成する電極5M1,5M
2、第1アドレス電極6(6−1、6−2、・・・、6
−n)、および第2アドレス電極7(7−n)に印加す
る。なお、第1アドレス電極6(6−1、6−2、・・
6−n)は所謂スキャン電極、第2アドレス電極7(7
−n)は所謂データ電極に相当する。
【0057】第1アドレス電極6と第2アドレス電極7
間で放電(アドレス放電)するような電位差となるよう
に第1アドレス電極6に負極性のパルスPC を、第2ア
ドレス電極7に正極性のパルスPA を印加して第1アド
レス電極6及び第2アドレス電極7上に壁電荷を蓄積さ
せる。
【0058】この時、表示用電極対5を構成する電極5
M1に正の電圧VM1+ を、電極5M2に負の電圧VM1-
を印加する。電極5M1に印加するVM1+ は他の電極
(電極5M2、第1アドレス電極6及び第2アドレス電
極7)のいずれとも放電しない程度の電圧であり、電極
5M2に印加するVM1- は他の電極(電極5M1、第1
アドレス電極6及び第2アドレス電極7)のいずれとも
放電しない程度の電圧である。
【0059】なお、本実施例では、VM1+ が+60V、
M1- が−60V、PC 、PA ともパルス幅は4μSで
あり、電圧はPC が−140V、PA が+100Vであ
る。
【0060】本実施例ではPC 、PA のパルス幅を4μ
Sで説明したが、第1アドレス電極6上に積極的には壁
電荷を形成しない駆動方法もある。例えばPC ,PA
パルスを壁電荷が生じない細幅、例えば1μSとし、ア
ドレス放電中、あるいはアドレス放電後に表示用電極対
を構成する電極5M1と5M2間に電界を印加し、表示
セル内の空間電荷を表示用電極対5M1と5M2上に蓄
積させる。この蓄積された壁電荷を利用して主放電を行
う。この方法はアドレス電圧は高くなるが、アドレス期
間を短くできるメリットがある。
【0061】また、アドレス放電でアドレス電極上に壁
電荷を蓄積しても空間電荷は残っており、表示用電極に
電圧を印加することで、表示用電極に壁電荷を蓄積させ
ることができ、サステイン期間で最初の放電を容易に起
こさせることができる。
【0062】そこで図6のアドレス期間の後に電界2印
加期間の波形を表示用電極対を構成する電極5M1,5
M2及び第1アドレス電極6に印加する。
【0063】この電界2印加期間で、アドレス放電で生
じた空間電荷を電極5M1,5M2と、第1アドレス電
極6に壁電荷として蓄積する。電界2印加期間を設ける
ことにより、表示セル内の空間電荷を電圧印加した電極
上に蓄積させ、サステイン期間の最初の放電の電圧を下
げると共に、アドレスをしなかった表示セルに空間電荷
が移動することを防ぎ、誤放電を減少させる。
【0064】なお、本実施例では、表示用放電管の背面
ガラス基板2に格子状の隔壁3を使用したものを対象と
したものであり、誤放電に関しては問題が少ないが、背
面ガラス基板2にストライプ状の隔壁3を使用した図1
および図2で説明した表示用放電管を使用した場合は特
に上記の誤放電抑制効果が大きい。
【0065】なお、本実施例では、VM1+ が+60V、
M1- が−60V、VC-が−140Vである。
【0066】図6の電界2印加期間の後に、サステイン
期間の波形を表示用電極対を構成する電極5M1,5M
2、第1アドレス電極6、第2アドレス電極7に印加す
る。
【0067】サステイン期間の最初に、すなわち表示の
ための主放電の前に第1アドレス電極6にパルスPTC
表示用電極対5を構成する電極5M1にパルスPTM1
印加してその間でトリガ放電を起こさせ、その放電をパ
ルスPTM2 を印加したもう1つの電極5M2に移行させ
る。
【0068】第1アドレス電極6と表示用電極対を構成
する電極5M1の間の放電が、当該電極5M1と5M2
の間の放電に移行した後は、電極5M1と5M2の間に
2種類のパルスPSM+ 、PSM- を交互に印加して主放電
を行い、サステイン期間の最後に表示用電極対5上の壁
電荷を消去するため幅の狭いパルスPSSM-、PSSM+を印
加する。
【0069】なお、本実施例では,第1アドレス電極6
にトリガ信号を入れた場合の例で説明しているが、トリ
ガ信号を入れなくとも基本的な機能には問題がない。そ
の場合、第1アドレス電極6上の壁電荷を利用してトリ
ガ放電させれば良い。本実施例のように第1アドレス電
極6にトリガ信号を入れることにより、駆動できる電圧
設定の幅を大きくすることが可能となる。
【0070】また、本実施例ではサステイン期間の最後
のパルスで壁電荷を消去しているが、消去せず、幅の広
いパルスを印加しても問題はない。その場合、印加する
パルスは生成される壁電荷が次のリセット放電を容易に
するように設定する。
【0071】本実施例のように、サステイン期間の最後
のパルスで壁電荷を消去することにより、サステイン期
間とアドレス期間の間のリセット放電が不可欠なものと
ならなくなり、リセット放電の回数の低減が可能とな
り、コントラスト向上を図ることができる。
【0072】サステイン期間の最初には表示用電極対5
を構成する電極5M1にパルスPTM1 、5M2にパルス
TM2 、第1アドレス電極6にパルスPTCを印加する。
パルスPTCは壁電荷が蓄積されない程度のパルス幅1μ
Sであり、パスルPTM1 、PTM2 は壁電荷が蓄積される
程度の4μSである。
【0073】なお、本実施例ではPTCの電圧は+80V
であり、PTM1 の電圧は−100V、PTM2 の電圧は+
140Vである。
【0074】サステイン期間のトリガ放電以降の主放電
を行うためのパルスは、PSM+ とPSM- でこれらを交互
に印加する。パルス幅はPSM+ 、PSM- とも4μSであ
る。PSM+ 及びPSM- は放電管の構造や放電ガスの組成
により変わるが、本実施例では、PSM+ =+30V、P
SM- =−200Vである。
【0075】なおサステイン期間の最後で、表示用電極
上の壁電荷を消去するためのパルスPSSM-、PSSM+は主
放電を継続するためのパルスと電圧は等しく、パルス幅
が1μSである。
【0076】本実施例では、サステイン期間のパルスは
正負両極性のパルスを印加した例で説明しているが、本
発明はこれに限るものではない。表示用電極対を構成す
る電極5M1,5M2間に相対的に所定の電位がかかれ
ば、主放電のために印加するパルスは負極性のみのパル
ス、あるいは正極性のみのパルスでも良い。ただし、そ
の際、アドレス電極の電位を主放電で発生する電離気体
の電位と略同電位となるようにすると、表示用電極対を
構成する電極5M1,5M2間の安定した主放電を実現
することができる。
【0077】また、本実施例では、駆動タイミングシー
ケンスを図6に示したように、リセット期間、電界1印
加期間、アドレス期間、電界2印加期間、サステイン期
間、周期調整期間で構成した場合について説明したが、
少なくともリセット期間と前記アドレス電極対間で行う
アドレス放電が行われるアドレス期間と前記表示用電極
対間で行う表示のための主放電が行われるサステイン期
間があれば、本発明を適用することで全く同様の有効を
得ることができる。さらに、リセット期間は必ずしもシ
ーケンス毎に設ける必要はなく、前述したようにサステ
イン期間の最後のパルスで壁電荷を消去することにより
リセットの頻度を減らし、これによりコントラスト向上
を図るようにすることもできる。
【0078】なお、サステイン期間には表示を行うため
の主放電と、主放電を行う前に主放電に先立つトリガ放
電がある場合がある。
【0079】本実施例により、表示用放電管を安定的に
制御させることができ、高輝度・高精細な画像表示を得
ることができる。
【0080】次に、本発明の他の実施例について説明す
るが、以降の駆動方法の実施例では細部については上記
実施例と重複する部分は省略して記述する。
【0081】〔第2実施例〕図7は本発明による表示用
放電管の駆動方法の第2実施例を説明する駆動波形図で
ある。アドレス放電、トリガ放電、サステイン放電、消
去放電等については、第1実施例と同様であるため説明
は省略する。
【0082】表示用放電管の画面上の全放電セルを均一
な状態にするために、すなわち、表示用電極対5を構成
する電極5M1と5M2、第1アドレス電極6、および
第2アドレス電極7上の電荷を初期状態にするために、
図7のリセット期間中に電極5M2にPRMのパルスを、
第1アドレス電極6(6−1、6−2、・・・6−n)
にPRCのパルスを印加して、PRMの立ち上がり(PRC
立ち下がり)とPRMの立ち下がり(PRCの立ち上がり)
の両方で放電を起こし壁電荷を消去する。
【0083】PRMを印加する電極が図6では電極5M1
としているのに対し、図7に示した実施例では電極5M
2とした点を除き、図6と図7は同じである。
【0084】本実施例により、表示用放電管を安定的に
制御させることができ、高輝度・高精細な画像表示を得
ることができる。
【0085】〔第3実施例〕図8は本発明による表示用
放電管の駆動方法の第3実施例を説明する駆動波形図で
ある。アドレス放電、トリガ放電、サステイン放電、消
去放電等については、第1実施例と同様であるため説明
は省略する。
【0086】表示用放電管の画面上の全放電セルを均一
な状態にするために、すなわち、表示用電極対5を構成
する電極5M1と5M2および第1アドレス電極6、第
2アドレス電極7上の電荷を初期状態にするために、図
8のリセット期間中に電極5M1にPRMのパルスを、第
1アドレス電極6(6−1、6−2、・・・6−n)に
RCのパルスを、第2アドレス電極7(7−1、7−
2、・・・7−n)にPRAのパルスを印加してPRM及び
RAの立ち上がり(PRCの立ち下がり)とPRM及びPRA
の立ち下がり(PRCの立ち上がり)の両方で放電を起こ
し壁電荷を消去する。電圧はPRMが+230V、PRC
−140V、PRAが100Vであり、パルス幅はPRM
びPRAの立ち上がり(PRCの立ち下がり)で放電が起こ
った後に壁電荷が十分生成される時間である3μSから
20μSである。
【0087】本実施例では、表示用電極対5を構成する
電極5M1,5M2と第1アドレス電極6の他に第2ア
ドレス電極にもパルスを印加しているが、表示用電極5
M1,5M2と第1アドレス電極6間の放電で発生する
+イオンの蛍光体への衝突による蛍光体の劣化を第2ア
ドレス電極にパルスを印加しない場合に比べて軽減して
いる。
【0088】第1実施例では、リセット期間に第2アド
レス電極7にはパルスを印加していないが、表示用電極
対5を構成する電極5M1,5M2と第1アドレス電極
6間の放電で発生する+イオンの蛍光体への衝突による
蛍光体の劣化は第2アドレス電極にパルスを印加してい
なくても軽微であり、実用上問題とならない。
【0089】本実施例により、表示用放電管を安定的に
制御させることができ、高輝度・高精細な画像表示を得
ることができる。
【0090】〔第4実施例〕図9は本発明による表示用
放電管の駆動方法の第4実施例を説明する駆動波形図で
ある。アドレス放電、トリガ放電、サステイン放電、消
去放電等については、第1実施例と同様であるため説明
は省略する。
【0091】表示用放電管の画面上の全放電セルを均一
な状態にするために、すなわち、表示用電極対5を構成
する電極5M1,5M2および第1アドレス電極6、第
2アドレス電極7上の電荷を初期状態にするために、図
9のリセット期間中に電極5M2にPRMのパルスを、第
1アドレス電極6(6−1、6−2、・・・6−n)に
RCのパルスを、第2アドレス電極7(7−1、7−
2、・・・7−n)にPRAのパルスを印加してPRM及び
RAの立ち上がり(PRCの立ち下がり)とPRM及びPRA
の立ち下がり(PRCの立ち上がり)の両方で放電を起こ
し壁電荷を消去する。PRMを印加する電極が図8では電
極5M1になっているのに対し、図9では電極5M2に
なっている点を除き、図8と図9は同じである。
【0092】本実施例により、表示用放電管を安定的に
制御させることができ、高輝度・高精細な画像表示を得
ることができる。
【0093】〔第5実施例〕図10は本発明による表示
用放電管の駆動方法の第5実施例を説明する駆動波形図
である。アドレス放電、トリガ放電、サステイン放電、
消去放電等については、第1実施例と同様であるため説
明は省略する。
【0094】表示用放電管の画面上の全放電セルを均一
な状態にするために、すなわち、表示用電極対5を構成
する電極5M1,5M2および第1アドレス電極6、第
2アドレス電極7上の電荷を初期状態にするために、図
10のリセット期間中に電極5M1にPRMのパルスを、
第1アドレス電極6(6−1、6−2、・・・6−n)
にPRCのパルスを、第2アドレス電極7(7−1、7−
2、・・・7−n)にPRAのパルスを印加してPRC及び
RAの立ち上がり(PRMの立ち下がり)とPRMの立ち上
がり(PRCの立ち下がり)の両方で放電を起こして壁電
荷を消去する。電圧はPRMが−350V、PRCが+50
V、PRAが+100Vである。表示用電極対5を構成す
る電極5M1と第2アドレス電極7の間で起こした放電
を、表示用電極5M1と第1アドレス電極6との放電に
移行させる。このため、パルス幅はPRM及びPRCは3μ
Sから20μSであり、PRAは1μSである。PRAの電
圧はPRCの電圧より高いので、表示用電極対5を構成す
る電極5M1と第2アドレス電極7の間の放電を、表示
用電極5M1と第1アドレス電極6の放電に確実に移行
させるため、PRAのパルス幅をPRCと同じパルス幅にせ
ず、1μSとしてある。
【0095】本実施例により、表示用放電管を安定的に
制御させることができ、高輝度・高精細な画像表示を得
ることができる。
【0096】〔第6実施例〕図11は本発明による表示
用放電管の駆動方法の第6実施例を説明する駆動波形図
である。アドレス放電、トリガ放電、サステイン放電、
消去放電等については、第1実施例と同様であるため説
明は省略する。
【0097】表示用放電管の画面上の全放電セルを均一
な状態にするために、すなわち、表示用電極対5を構成
する電極5M1,5M2および第1アドレス電極6、第
2アドレス電極7上の電荷を初期状態にするために、図
11のリセット期間中に電極5M2にPRMのパルスを、
第1アドレス電極6(6−1、6−2、・・・6−n)
にPRCのパルスを、第2アドレス電極7(7−1、7−
2、・・・7−n)にPRAのパルスを印加してPRC及び
RAの立ち上がり(PRMの立ち下がり)とPRMの立ち上
がり(PRCの立ち下がり)の両方で放電を起こして壁電
荷を消去する。
【0098】PRMを印加する電極が図10では電極5M
1になっているのに対し、図11では電極5M2になっ
ている点を除き、図10と図11は同じである。
【0099】本実施例により、表示用放電管を安定的に
制御させることができ、高輝度・高精細な画像表示を得
ることができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の面放電AC型PDPに比べ、輝度とコントラスト
を大幅に増大することができ、クロストークを低減させ
ることができる4電極構造を有するAC型PDPを安定
的に駆動することが可能となり、高輝度かつ高精細な品
質のよい画像表示を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する表示用放電管の概略構造例を
説明する展開斜視図である。
【図2】本発明を適用する図1に示した表示用放電管の
概略構造例を説明する模式断面図である。
【図3】本発明を適用する表示用放電管の他の構成例を
説明する模式断面図である。
【図4】本発明による一実施例の表示用放電管の駆動方
法の説明に用いる表示用放電管の製造プロセスの概略を
説明する工程図である。
【図5】本発明による表示用放電管を用いた表示装置の
概略構成を説明するブロック図である。
【図6】本発明による表示用放電管の駆動方法の第1実
施例を説明する駆動波形図である。
【図7】本発明による表示用放電管の駆動方法の第2実
施例を説明する駆動波形図である。
【図8】本発明による表示用放電管の駆動方法の第3実
施例を説明する駆動波形図である。
【図9】本発明による表示用放電管の駆動方法の第4実
施例を説明する駆動波形図である。
【図10】本発明による表示用放電管の駆動方法の第5
実施例を説明する駆動波形図である。
【図11】本発明による表示用放電管の駆動方法の第6
実施例を説明する駆動波形図である。
【図12】従来のAC型PDPの概略構造を説明する斜
視図である。
【図13】従来のAC型PDPの概略構造を説明する断
面図である。
【符号の説明】
1 第1の基板である前面ガラス基板 2 第2の基板である背面ガラス基板 3,4 隔壁 5 表示用電極対 5M1,5M2 表示用電極対を構成する電極(メモリ
ー電極) 5a 母電極 5b 透明電極 6 第1アドレス電極 6a 母電極 6b 透明電極 7 第2アドレス電極 8a 透明な誘電体層 8b 白色の誘電体層 9 保護膜 10 蛍光体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 英夫 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 木島 勇一 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 渡辺 三郎 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GK20 5C080 AA05 BB05 DD07 DD09 DD27 EE29 FF12 GG08 HH02 HH04 JJ02 JJ04 JJ06 JJ07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに略平行な複数の表示用電極対とこの
    表示用電極対を覆って形成した誘電体層を有する第1の
    基板と、前記第1の基板と共に複数の放電空間を形成す
    る第2の基板を備え、前記表示用電極対に交差し、かつ
    互いに略平行な複数の電極からなる第2アドレス電極と
    前記第2アドレス電極に交差しかつ互いに略平行な第1
    アドレス電極とからなるアドレス電極対を有し、前記放
    電空間内で、主としてアドレス放電を行う前記アドレス
    電極対と、主として表示のための主放電を行う前記表示
    用電極対とで4電極構造を構成し、前記第1の基板と第
    2の基板の間にガスを封入して前記複数の放電空間を形
    成した表示用放電管の駆動方法であって、 前記放電領域の全放電空間を均一な状態にするために前
    記表示用電極対の一方と前記第1アドレス電極間に生起
    させるリセット放電を、当該リセット放電を生起させる
    パルスの印加開始と印加終了の時点で2回生起させるこ
    とを特徴とする表示用放電管の駆動方法。
  2. 【請求項2】互いに略平行な複数の表示用電極対とこの
    表示用電極対を覆って形成した誘電体層を有する第1の
    基板と、前記第1の基板と共に複数の放電空間を形成す
    る第2の基板を備え、前記表示用電極対に交差し、かつ
    互いに略平行な複数の電極からなる第2アドレス電極と
    前記第2アドレス電極に交差しかつ互いに略平行な第1
    アドレス電極とからなるアドレス電極対を有し、前記放
    電空間内で、主としてアドレス放電を行う前記アドレス
    電極対と、主として表示のための主放電を行う前記表示
    用電極対とで4電極構造を構成し、前記第1の基板と第
    2の基板の間にガスを封入して前記複数の放電空間を形
    成した表示用放電管の駆動方法であって、 前記放電領域の全放電空間を均一な状態にするために前
    記表示用電極対の一方と前記第1アドレス電極および第
    2アドレス電極間に生起させるリセット放電を、当該リ
    セット放電を生起させるパルスの印加開始と印加終了の
    時点で2回生起させることを特徴とする表示用放電管の
    駆動方法。
  3. 【請求項3】互いに略平行な複数の表示用電極対とこの
    表示用電極対を覆って形成した誘電体層を有する第1の
    基板と、前記第1の基板と共に複数の放電空間を形成す
    る第2の基板を備え、前記表示用電極対に交差し、かつ
    互いに略平行な複数の電極からなる第2アドレス電極と
    前記第2アドレス電極に交差しかつ互いに略平行な第1
    アドレス電極とからなるアドレス電極対を有し、前記放
    電空間内で、主としてアドレス放電を行う前記アドレス
    電極対と、主として表示のための主放電を行う前記表示
    用電極対とで4電極構造を構成し、前記第1の基板と第
    2の基板の間にガスを封入して前記複数の放電空間を形
    成した表示用放電管の駆動方法であって、 前記表示用電極の一方と前記第2アドレス電極にパルス
    を印加して放電を生起し、生起した放電が前記表示用電
    極の一方と前記第1アドレス電極間の放電に移行するよ
    うなパルスを前記表示用電極の一方と前記第1アドレス
    電極に印加することによって、前記放電領域の全放電空
    間を均一な状態にするための放電を、前記表示用電極対
    の一方と前記第2アドレス電極に印加したパルスの印加
    開始と印加終了の時点で2回生起させることを特徴とす
    る表示用放電管の駆動方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020058142A (ko) * 2000-12-29 2002-07-12 엘지전자 주식회사 4 전극 플라즈마 디스플레이 패널의 구동방법
KR100477989B1 (ko) * 2002-09-04 2005-03-23 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법
KR100717552B1 (ko) * 2001-11-30 2007-05-15 파이오니아 가부시키가이샤 Ac표면방전형 플라즈마표시패널의 구동방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020058142A (ko) * 2000-12-29 2002-07-12 엘지전자 주식회사 4 전극 플라즈마 디스플레이 패널의 구동방법
KR100717552B1 (ko) * 2001-11-30 2007-05-15 파이오니아 가부시키가이샤 Ac표면방전형 플라즈마표시패널의 구동방법
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