JP2000330511A - 表示用放電管の駆動方法 - Google Patents

表示用放電管の駆動方法

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JP2000330511A
JP2000330511A JP13600099A JP13600099A JP2000330511A JP 2000330511 A JP2000330511 A JP 2000330511A JP 13600099 A JP13600099 A JP 13600099A JP 13600099 A JP13600099 A JP 13600099A JP 2000330511 A JP2000330511 A JP 2000330511A
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discharge
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JP13600099A
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Akira Shintani
晃 新谷
Yuichi Kijima
勇一 木島
Saburo Watanabe
三郎 渡辺
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】駆動回路の構成を複雑にすることなく、安定的
に高輝度・高精細な表示を可能とした表示用放電管の駆
動方法を提供する。 【解決手段】放電空間内で主としてアドレス放電を行う
第1アドレス電極6と第2アドレス電極7、および主と
して表示のための主放電を行う表示用電極対5を構成す
る電極5M1と電極5M2とで4電極構造を構成し、第
1アドレス電極6と第2アドレス電極7の間でアドレス
放電を起こした後、表示用電極対を構成する電極5M1
と5M2間で画像を表示するための主放電を行わせる際
に、アドレス放電の期間に画像信号によって変化する電
圧を前記表示用電極対に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示用放電管の駆
動方法に係り、特にプラズマ放電を用いたアドレス動作
により画素選択を行う表示用放電管の駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマ放電を用いたアドレス動作によ
り画素選択を行う表示用放電管、所謂プラズマディスプ
レイパネル(以下、PDPと称する)は、直流型(DC
型)と交流型(AC型)、あるいはこれらを複合したハ
イブリッド型とに大分される。特に、AC型PDPは壁
電荷を利用したメモリ機能を有し、ガラス基板等からな
る前面板である第1の基板と、同じくガラス基板等から
なる背面板である第2の基板の対向内面に、互いに交差
する誘電体層で被覆した表示用電極と第1アドレス電極
および第2アドレス電極とを有し、第1アドレス電極と
第2アドレス電極との間で初期放電すなわちアドレス放
電を行って誘電体層の表面に電荷を帯電させ、その後こ
の帯電を利用して、選択的に表示用電極と第1アドレス
電極間に放電を起こして表示を行うものである。
【0003】図8は従来のAC型PDPの概略構造を説
明する斜視図、図9は従来のAC型PDPの概略構造を
説明する断面図である。なお、図9においては、構造の
理解を容易にするために、第2の基板は第1の基板に対
して90°回転させて示してある。
【0004】図8と図9において、1は第1の基板であ
る透明な前面ガラス基板、2は第2の基板である背面ガ
ラス基板、3は個々の放電空間(表示セル、以下単にセ
ルとも言う)を区画する隔壁、5は表示用電極(メモリ
電極)、5aは母電極、5bは透明電極、7は第2アド
レス電極、7R,7G,7Bはそれぞれ赤色(R)用、
緑色(G)用の第2アドレス電極、8aは透明誘電体
層、9は保護膜、10は蛍光体、10R,10G,10
Bはそれぞれ赤、緑、青の各色を発光する蛍光体、11
は第1アドレス電極、11aは母電極、11bは透明電
極である。
【0005】このPDPを構成する背面ガラス基板2上
には、複数の互いに並行なストライプ状の第2アドレス
電極7がスクリーン印刷等の厚膜技術あるいは蒸着とエ
ッチング等の薄膜パターニング技術によって被着形成さ
れる。背面ガラス基板2上の第2アドレス電極7と平行
に当該第2アドレス電極7を囲むようにストライプ状の
隔壁3がスクリーン印刷やサンドブラスト法などにより
形成される。
【0006】なお、ストライプ状の隔壁3の内側には
赤、緑、青の3原色の蛍光体10(10R、10G、1
0B)が各色にスクリーン印刷、サンドブラスト法等で
塗り分けられている。
【0007】上記の背面ガラス基板2と共に密封管体を
形成する透明な前面ガラス基板1上には、背面ガラス基
板2に形成された複数の第2アドレス電極7と直交する
如く、複数の互いに並行な第1アドレス電極11と表示
用電極5が被着形成されている。なお、第1アドレス電
極11は、母電極11aの下層に透明電極11bを配し
た積層構造であり、表示用電極5も同様に、母電極5a
の下層に透明電極5bを配した積層構造である。
【0008】表示の際には、第2アドレス電極7と第1
アドレス電極11との間でアドレス放電が行われ、その
後に第1アドレス電極11と表示用電極5の間で表示用
の主放電が行われる。この主放電のプラズマより発生す
る紫外線が蛍光体10(10R、10G、10B)を励
起することでそれぞれの色の可視光が放出され、これを
前面ガラス基板1から矢印に示したように表示光として
取り出す。
【0009】なお、第1アドレス電極11と表示用電極
5の上には透明な誘電体層8aが印刷等で形成されてお
り、さらにその上に保護膜(ここでは、MgO膜) 9が
蒸着されている。また、前面ガラス基板1及び背面ガラ
ス基板2により構成される管体の内部には放電用ガスが
封入される。
【0010】この種の従来技術を開示したものとして
は、例えば特開平10−177363号公報を挙げるこ
とができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した従来のA
C型PDPは、隣合う第1アドレス電極11と表示用電
極5間による放電の有無の制御を隣接するセルのそれら
の電極との距離の差で行うものであるため、精細度を維
持しながらの電極寸法の変更による高精細化や高輝度化
は困難である。
【0012】また、一般に表示のための電極の間隔を離
すことにより高輝度・高効率化は可能となるが、電極の
間隔を離すと放電電圧が上昇し、従来技術では駆動回路
が高コストになり、実用化は難しくなるという問題があ
った。
【0013】本発明の目的は、上記従来のPDPの諸問
題を解消し、構成を複雑にすることなしに、安定的に高
輝度・高精細な表示を可能とした表示用放電管の駆動方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明による表示用放電管の駆動方法では、アドレス
放電で発生した空間電荷を表示するための主放電を行う
表示用電極に壁電荷として蓄積するために、表示用電極
に印加する電圧を、表示する画像によって変化させるこ
とを特徴とする。
【0015】本発明の典型的な構成を列挙すれば、下記
のとおりである。すなわち、 (1)互いに略平行な複数の表示用電極対とこの表示用
電極対を覆って形成した誘電体層を有する第1の基板
と、前記第1の基板と共に複数の放電空間を形成する第
2の基板を備え、前記表示用電極対に交差し、かつ互い
に略平行な複数の電極からなる第2アドレス電極と前記
第2アドレス電極に交差しかつ互いに略平行な第1アド
レス電極とからなるアドレス電極対を有し、かつ前記第
1アドレス電極と第2アドレス電極の少なくとも一方を
誘電体層で被覆し、前記放電空間内でアドレス放電を行
う前記アドレス電極対と、表示のための主放電を行う前
記表示用電極対とで4電極構造を構成し、前記第1の基
板と第2の基板の間にガスを封入して前記複数の放電空
間を形成した表示用放電管の駆動方法であって、前記第
1アドレス電極と第2アドレス電極の間でアドレス放電
した後に、前記表示用電極対を構成する電極間で画像を
表示するための主放電を行わせる際に、前記アドレス放
電の期間に画像信号によって変化する電圧を前記表示用
電極対に印加する。
【0016】これにより、主放電に寄与する壁電荷の蓄
積が、表示する画像内容によらずに均一化され、駆動が
安定すると共に、輝度やコントラストが大幅に増大し、
高精細・高品質の画像表示が得られる。
【0017】(2)(1)における前記表示用電極対に
印加する前記画像信号によって変化する電圧を、主放電
によって表示される画像の面積の割合に応じて変化する
電圧とした。
【0018】この構成により、表示される画像の面積が
狭いときに表示用電極対に印加する電圧を大きくするこ
とで壁電荷の蓄積が増大し、画像情報の多少によらずに
表示のための放電が安定して輝度および精細度が向上す
る。
【0019】(3)(1)における前記表示用電極対に
印加する前記画像信号によって変化する電圧を、画像信
号をスキャン方向に複数の領域に分割し、分割された各
領域に主放電によって表示される画像の面積に応じて変
化する電圧とした。
【0020】この構成により、分割された領域に表示さ
れる画像の面積が狭いときに表示用電極対に印加する電
圧を大きくすることで壁電荷の蓄積が増大し、画像情報
の多少によらずに表示のための放電が安定して輝度およ
び精細度が向上する。
【0021】なお、本発明は上記の構成に限るものでは
なく、本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変更
が可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、実
施例の図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明を
適用する表示用放電管は以下の実施例の図面に示された
ものに限定されるものではなく、所謂4電極構造を有す
る構成であれば、他の構成の表示用放電管の駆動にも同
様に有効に適用される。
【0023】図1は本発明を適用する表示用放電管の概
略構造を説明する展開斜視図、図2は図1に示した表示
用放電管の1概略構造例を説明する模式断面図である。
また、図3は本発明を適用する表示用放電管の他の概略
電極構成を説明する電極配置図である。なお、図2と図
3においては、構造の理解を容易にするために、第2の
基板を第1の基板に対して90°回転して表示してあ
る。
【0024】図1、図2、図3において、1は第1の基
板である前面ガラス基板、2は第2の基板である背面ガ
ラス基板、3,4は放電領域(表示領域)を構成する放
電空間を形成する隔壁、5は表示用電極対、5aは母電
極、5bは透明電極、6は第1アドレス電極、6aは母
電極、6bは透明電極、7は第2アドレス電極、7R,
7G,7Bはそれぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)用
の第2アドレス電極、8aは透明な誘電体層、9は保護
膜、10は蛍光体、10R,10G,10Bはそれぞれ
各色の蛍光体である。
【0025】なお、図3に示した表示用放電管は、背面
ガラス基板に形成する第2アドレス電極7の上を白色の
誘電体層8bで覆っている点を除いて図2と同様であ
る。この白色の誘電体層8bを形成したことで、蛍光体
10の発光を効率良く前面ガラス基板1側に出射させる
ことができる。
【0026】本発明を適用する表示用放電管は、第1ア
ドレス電極6と第2アドレス電極7よりなるアドレス電
極対と、表示用電極対5(図2、図3における5M1,
5M2)を独立に設けることにより、当該表示用電極対
5を構成する電極5M1と電極5M2をそれぞれ隣接す
る放電空間(放電セル)で共通に使用することが可能と
なる。
【0027】例えば、前面ガラス基板1と背面ガラス基
板2を間隔Lで対向させて貼り合わせる。電極5M1及
び電極5M2のそれぞれ略中央の上(図2と図3ではそ
れぞれの母電極5a上)に前面ガラス基板1に形成した
格子状の隔壁4をその平行する2辺が背面ガラス基板2
に形成したストライプ状の隔壁3と重なるように形成す
る。電極5M1及び電極5M2の電極幅はW、相互の距
離はDである。これにより放電空間(放電領域:放電セ
ル)を分離でき、表示用電極を隣接するセルで共通に使
用してもクロストークが生じない鮮明な画像を得ること
ができる。
【0028】このような表示用放電管は次のようにして
製造される。すなわち、図4は本発明を適用する図3の
構造をもつ表示用放電管の製造方法を説明する概略工程
図である。
【0029】前面ガラス基板1および背面ガラス基板2
には板厚が2. 0mmのソーダガラスを使用し、表示セ
ル(放電セル:1つの単位画素)のピッチは横が0. 3
3mm、縦が1. 0mmである。なお、これらのガラス
基板の板厚は、基本的に真空強度があり、取り扱いに問
題がなければ特に制限がない。また、ガラスの材質とし
て高歪点ガラスを用いればソーダガラスよりも更に環境
変化に対して安定した表示が得られる。
【0030】先ず、前面ガラス基板1上に表示用電極対
5の電極5M1,5M2および第1アドレス電極6とし
て、それぞれ透明電極5bおよび6bをそれぞれ電極幅
0.60mm、0.15mmに例えばITO膜でパター
ン形成する。そして、表示用電極対を構成する電極5M
1,5M2と第1アドレス電極6の透明電極5b、6b
上の例えば中央部に母電極5a、6aとしてCr−Cu
−Cr多層膜をそれぞれ幅0.06mmで薄膜プロセス
で形成する。
【0031】表示用電極5として透明電極5bと母電極
5aの二層構造を採用することで、光の透過率の低下を
抑えて低電気抵抗でかつ面積の大きな電極を形成するこ
とができる。
【0032】第1アドレス電極6としても表示用電極対
5の各電極5M1,5M2と同様に透明電極6bと母電
極6aの二層構造を採用することで、光の透過率の低下
を抑えて低電気抵抗でかつ面積の大きな電極を形成する
ことができる。
【0033】なお、ここでは、表示用電極対5の電極5
M1,5M2及び第1アドレス電極6に透明電極5b、
6bを使用した例で説明しているが、表示用電極対5の
各電極5M1,5M2及び第1アドレス電極6のそれぞ
れに必ずしも透明電極を使用しなくても良い。特に、表
示用電極対5の各電極5M1,5M2に透明電極5bを
使用しないで、母電極5aのみで構成するパターンで
は、例えば電極幅を0.2〜0. 6mmにして形成する
と、電極間隔Dが広くなり、放電維持電圧は高くなる
が、発光効率を高くすることができる。
【0034】また、母電極5a、6aの材質は電気抵抗
が小さければよく、Ag、Ni、Al、Au等の金属膜
やCr−Au−Cr等の多層膜等を用いてもよい。
【0035】上記では、透明電極にITO膜を用いるも
のとして説明したが、透過率を下げずに電極面積を確保
できれば問題ないので、ネサ膜等を用いることも可能で
あることは言うまでもない。
【0036】上記の電極を形成した後、この上を覆って
透明なガラス等からなる透明誘電体層8aを全面に形成
し、さらに表示用電極対5を構成する電極5M1,5M
2の透明電極5b上に形成した母電極5aの略上に、4
辺のうちの2辺が重なるように格子状の隔壁4を0.0
1mmの高さに形成する。この格子状の隔壁4は黒色ガ
ラス等からなり、例えば印刷で積層形成する場合は少な
くとも第1層は黒色とするのがコントラスト向上を図る
ためには好適である。
【0037】また、格子状の隔壁4の形成位置は表示用
電極対の各電極を構成する透明電極5bの上に形成され
れば画像表示機能上の問題はないが、その表示用電極対
5を構成する各電極の延在方向と平行な部分は、母電極
5aの上に重なるように形成した方が透過率の低下を抑
えることができ、明るい画像を得ることができる。
【0038】そして、格子状隔壁4を形成後、保護膜9
としてMgO膜を500〜800nmの厚さに、例えば
電子ビーム蒸着( EB蒸着) などの公知の方法にて形成
する。
【0039】一方、背面ガラス基板2の上に、第2アド
レス電極7を電極幅0. 10mmにてAg、Ni、A
l、Au等の金属膜やCr−Cu−Cr、Cr−Au−
Cr等の多層膜で印刷法やフォトプロセスで形成する。
図3の構成では、この第2アドレス電極7の上に白色の
誘電体層8bを0. 015mmの厚さで白色ガラス等の
絶縁材の印刷等により形成する。
【0040】白色誘電体8bは、図1および図2に示し
た構造の表示用放電管のように有しない構成としても基
本的な機能において大きな差はないが、この白色誘電体
8bの形成により、蛍光体10の反射光の利用率の向上
がなされ、またストライプ状隔壁3をサンドブラストを
利用して形成する時における第2アドレス電極7の保護
膜の役割をはたす。
【0041】そして、一方向が前記第2アドレス電極7
と平行でその間隙に位置し、これと交差する方向が排気
後において前面ガラス基板1上の表示用電極対5を構成
する電極5M1,5M2のそれぞれ略中央に位置するよ
うに、つまり排気後において前面ガラス基板1上に形成
された格子状隔壁4と重なるようにストライプ状隔壁3
を印刷やサンドブラスト法等で形成する。
【0042】その後、第2アドレス電極7の上やストラ
イプ状隔壁3の内壁面に、例えば第2アドレス電極7の
延在方向には同色となるように赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)各色の蛍光体10(10R,10
G,10B)を印刷等により形成する。本実施例の隔壁
3の幅(基板と平行な方向の厚み)は0. 06mm、高
さは0. 15mmであり、印刷あるいはサンドブラスト
等にて形成される。なお、背面ガラス基板2側に形成す
る隔壁3も、前面ガラス基板1側の隔壁4と同様の格子
状とすることもできる。
【0043】このようにして前面ガラス基板1と背面ガ
ラス基板2が製作される。こうして得られた前面ガラス
基板1と背面ガラス基板2を、背面ガラス基板2上に形
成したストライプ状(または格子状)隔壁3と前面ガラ
ス基板1上に形成した格子状隔壁4が重なるように、か
つ排気管(図示せず)が固定されるようにフリットガラ
スにて封着後、排気し、放電用のガスを封入してチップ
オフする。封入するガスはHe−Xe、Ne−Xe等の
イオン化可能なガスであり、25°Cで概略400To
rrの圧力で封入する。ガスの封入後の表示用放電管は
所定のエージング処理を施して製品とされる。
【0044】次に、以上のようにして形成した表示用放
電管の駆動方法の第1実施例について説明する。
【0045】図5は本発明による表示用放電管を用いた
表示装置の概略構成を説明するブロック図である。前記
した構成を有するPDP20の周辺には、表示電極ドラ
イバ21、第1アドレス電極ドライバIC群(1,2,
3,・・・M)22、第2アドレス電極ドライバIC群
(1,2,3,・・・N)23a,23b、およびコン
トローラ24が配置されている。
【0046】ホストコンピュータ、あるいはテレビ受像
回路等の表示信号源から入力するビデオ信号と同期信号
に基づいて、コントローラ24は所定のタイミングで表
示信号とアドレス信号を生成し、表示電極ドライバ2
1、第1アドレス電極ドライバIC群22、第2アドレ
ス電極ドライバIC群23a,23bに印加することに
より、ビデオ信号を可視画像としてPDP20に表示す
る。
【0047】図6は本発明による表示用放電管の駆動方
法の第1実施例を説明する波形図である。まず、表示用
放電管の画面上の全表示セルを均一な状態とするため
に、すなわち、表示用電極対5を構成する電極5M1と
5M2および第1アドレス電極6(6−1,6−2,・
・・6−n)、第2アドレス電極7(7−1、7−2、
・・・7−n)上の電荷を初期状態にするために、電極
5M1と第1アドレス電極6間で表示セル内の電極上の
壁電荷を消去するためのリセット放電を行う(リセット
期間)。
【0048】すなわち、図6のリセット期間中に電極5
M1にパルスPRMを、第1アドレス電極6(6−1,6
−2,・・・6−n)にPRCを印加して放電を起こし、
壁電荷を消去する。これらのパルスは壁電荷を消去する
ことを目的としているため、1μSと幅が狭く、電圧は
RMが+400V、PRCが−150Vである。
【0049】一般に、所謂AC型PDPでは、放電時に
パルス幅が狭いと壁電荷が生成せず、パルス幅が広いと
壁電荷が生じる。
【0050】なお、このリセット放電の目的は放電セル
内の電極表面上の電荷を消去することにあり、放電が起
こればアドレス電極と表示用電極を構成する電極または
電極対、あるいは表示用電極対間で放電を行ってもよ
い。第1アドレス電極と表示用電極、例えば電極5M1
との間でリセット放電を行うと、表示用電極5M1と5
M2の間でリセット放電を行うよりもリセット放電によ
る発光が少なく、コントラストが良くなるという利点が
ある。
【0051】例えば、表示セルのピッチが、横(X方
向)で0.33mm、縦(Y方向)で1.00mm、表
示用電極対5を構成する電極5M1と5M2の電極幅が
それぞれ0.6mmのとき、電極5M1と5M2の間の
放電による明るさを1とすると、第1アドレス電極6と
電極5M1の間の放電による明るさは0.5程度であ
る。
【0052】つまり、リセット放電を電極5M1と5M
2の間の放電で行う代わりに、第1アドレス電極6と電
極5M1,5M2の間の放電で行うことにより、リセッ
ト放電による発光輝度を抑え、コントラストを向上する
ことが可能となる。
【0053】このリセット放電の後、すなわち全壁電荷
の消去後、電界1印加期間に図示の波形VM2を電極5M
1,5M2に、VC+を第1アドレス電極6に印加する。
【0054】表示用電極対5を構成する電極5M1と5
M2および第1アドレス電極6は第1の基板(前面ガラ
ス基板1)上にあり、この第1の基板側に正の電圧が印
加される。第2アドレス電極7は第2の基板(背面ガラ
ス基板2)上にあり、第2の基板側(第2アドレス電極
7)は0Vであるため、第1の基板側の電極群と第2の
基板側の電極群の間に電界がかかり、リセット期間中に
起こった放電で生じた負の空間電荷が第1の基板側の電
極群に、正の空間電荷が第2の基板側の電極群に壁電荷
として蓄積される。
【0055】なお、リセット放電後の電界を印加しなく
ても基本的な駆動には問題はないが、この電界を印加す
ることにより、表示セル内の空間電荷を電極上に蓄積さ
せて、アドレス電圧を低下させることができる。つま
り、アドレス電極対間に相対的に電界が印加されればよ
く、電圧印加は例えば第1アドレス電極6だけでもよ
い。また、表示用電極対への電圧は印加してもしなくて
も基本的な機能には問題はない。
【0056】この壁電荷によって、図6のアドレス期間
での第1アドレス電極6と第2アドレス電極7間の放電
を、同図の電界1印加期間の波形を印加しない場合に比
べて容易に起こさせることができる。なお、本実施例で
は、VM2は+70V、VC+は+80Vである。
【0057】電界1印加期間の後のアドレス期間に、表
示用電極対5を構成する電極5M1,5M2にそれぞれ
波形VM1+ ,VM1- を、第1アドレス電極6(6−1,
6−2,・・・6−n)にパルスPC を、第2アドレス
電極7(7−n)にパルスPA を印加する。なお、第1
アドレス電極6(6−1,6−2,・・・6−n)はス
キャン電極、第2アドレス電極7(7−n)は所謂デー
タ電極に相当する。
【0058】第1アドレス電極と第2アドレス電極間で
放電(アドレス放電)するような電位差となるように第
1アドレス電極6に負極性のパネルPC を、第2アドレ
ス電極7に正極性のパルスPA を印加し、第1アドレス
電極6および第2アドレス電極7上に壁電荷を蓄積させ
る。
【0059】このとき、表示用電極対5を構成する電極
5M1に正の電圧VM1+ を、電極5M2に負の電圧V
M1- を印加する。電極5M1に印加する電圧VM1+ は他
の電極(電極5M2、第1アドレス電極6、第2アドレ
ス電極7)の何れとも放電しない程度の電圧である。
【0060】本実施例では、パルスPC ,パルスPA
共にそのパルス幅が4μSであり、電圧はパルスPC
−150V、パルスPA が+80Vである。一般に、表
示用放電管では、表示するセル(放電セル)の数が多い
と、すなわち表示する画像の面積が広いと放電し易く、
表示するセルの数が少ないと、すなわち表示する画像の
面積が狭いと放電し難い。
【0061】そこで、本実施例では、表示される画像の
面積によって表示用電極対5を構成する電極5M1に印
加する電圧VM1+ と、電極5M2に印加する電圧VM1-
を4段階に分ける。表示するセルが全くない場合、すな
わち黒表示の場合はアドレス放電は起こらず、従ってア
ドレス放電による空間電荷も発生しないので、電圧V
M1+ ,VM1- を印加する必要はない。つまり、VM1+
M1- は共に0Vである。
【0062】画面の70%〜100%にわたって画像を
表示する場合はアドレス放電による壁電荷は多く発生す
るので、電圧VM1+ ,VM1- は小さくてよい。そこで、
電圧VM1+ を+20V、電圧VM1- を−20Vとする。
【0063】画面の30%〜69%にわたって画像を表
示する場合は、電圧VM1+ を+40V、電圧VM1- を−
40Vとする。
【0064】そして、画面の1%〜29%にわたって画
像を表示する場合は、電圧VM1+ を+60V、電圧V
M1- を−60Vとする。
【0065】なお、本実施例では、表示用電極対5を構
成する電極5M1に印加する電圧VM1+ と電極5M2に
印加する電圧VM1- を4段階に分割しているが、表示用
放電管の構造や放電ガスの組成によっては、さらに細分
化した方がよい場合もあり、また逆に3段階でよい場合
もある。また、表示する画像の面積を0%、1%〜29
%、30%〜69%、70%〜100%に分けたが、こ
の割合も表示用放電管の構造や放電ガスの組成により変
更できる。
【0066】なお、本実施例では、パルスPC とパルス
A のパルス幅を4μSで説明したが、第1アドレス電
極6上に積極的には壁電荷を形成しない駆動方法もあ
る。例えば、パルスPC とパルスPA を壁電荷が生じな
い細幅、例えば1μSとし、アドレス放電中、あるいは
アドレス放電後に表示用電極対5を構成する電極5M
1,5M2間に電界を印加し、放電セル内の空間電荷を
電極5M1,5M2上に蓄積させる。この蓄積された壁
電荷を利用して主放電を行う。この方法は、アドレス電
圧は高くなるが、アドレス期間を短くできるという利点
がある。
【0067】アドレス放電でアドレス電極上に壁電荷を
蓄積しても空間電荷は残っており、表示用電極に電圧を
印加することで、当該表示用電極に壁電荷を蓄積させる
ことができ、サステイン期間で最初の放電を容易に起こ
させることができる。
【0068】そこで、図6のアドレス期間の後に、電界
2印加期間の波形を表示用電極対5を構成する電極5M
1,5M2および第1アドレス電極6に印加する。この
電界2印加期間で、アドレス放電で生じた空間電荷を電
極5M1,5M2および第1アドレス電極6に壁電荷と
して蓄積する。この電界2印加期間を設けることによ
り、放電セル内の空間電荷を電圧印加した電極上に蓄積
させ、サステイン期間の最初の放電の電圧を下げると共
に、アドレスされなかった放電セルに空間電荷が移動す
ることを防ぎ、誤放電を減少させる。本実施例では、V
M1+ ,VM1- は前記した電圧であり、VC-は150Vで
ある。
【0069】なお、背面ガラス基板2に格子状の隔壁を
形成した場合でも効果があるが、本実施例のようにスト
ライプ状の隔壁を有せしめた場合に特に効果が大きい。
【0070】図6の電界2印加期間の後に、サステイン
期間の波形を表示用電極対5を構成する電極5M1,5
M2、第1アドレス電極6、および第2アドレス電極7
に印加する。
【0071】サステイン期間の最初、すなわち表示のた
めの主放電の前に第1アドレス電極6にパルスPTCを、
電極5M1にパルスPTM1 を印加して、その間でトリガ
ー放電を起こさせ、その放電をパルスPTM2 を印加した
もう一方の電極5M2に移行させる。
【0072】第1アドレス電極6と電極5M1の間の放
電が、電極5M1と5M2の間の放電に移行した後は、
電極5M1と5M2の間に2種類のパルスPSM+ 、P
SM- を交互に印加して主放電を行い、サステイン期間の
最後に表示用電極対5(5M1,5M2)上の壁電荷を
消去するための幅の狭いパルスPSSM- ,SSM+を印加す
る。
【0073】なお、本実施例では、第1アドレス電極6
にトリガー信号を入れた場合の例で説明したが、トリガ
ー信号を入れなくても基本的な機能として問題はない。
その場合、第1アドレス電極6上の壁電荷を利用してト
リガー放電をさせればよい。本実施例のように、第1ア
ドレス電極にトリガー信号を入れることにより、駆動で
きる電圧設定の幅を大きくすることが可能となる。
【0074】また、本実施例では、サステイン期間の最
後のパルスで壁電荷を消去しているが、壁電荷を消去せ
ずに幅の広いパルスを印加しても問題はない。その場
合、印加するパルスは生成される壁電荷が次のリセット
放電を容易にするように設定する。
【0075】本実施例のように、サステイン期間の最後
のパルスで壁電荷を消去することにより、サステイン期
間とアドレス期間の間のリセット放電が不可欠なものと
はならないため、リセット放電の回数の低減が可能とな
り、コントラストの向上を図ることができる。
【0076】サステイン期間の最初には、表示用電極対
を構成する電極5M1にパルスPTM1 、電極5M2にパ
ルスPTM2 、第 1アドレス電極6にパルスPTCを印加す
る。パルスPTCは、壁電荷が蓄積されない程度のパルス
幅である1μSであり、パルスPTM1 ,パルスPTM2
壁電荷が蓄積される程度の4μSである。なお、本実施
例では、パルスPTCの電圧は+80Vであり、パルスP
TM1 の電圧は−100V、パルスPTM2 の電圧は+14
0Vである。
【0077】なお、サステイン期間の最後で、表示用電
極対を構成する電極5M1,5M2上の壁電荷を消去す
るためのパルスPSSM- ,SSM+は主放電を継続するため
のパルスと電圧は等しく、パルス幅は1μSである。
【0078】本実施例では、サステイン期間のパルスは
正負両極性のパルスを印加した例で説明しているが、本
発明はこれに限るものではない。すなわち、表示用電極
対5を構成する電極5M1と電極5M2の間に相対的に
所定の電位がかかれば主放電のために印加するパルスは
負極性のみのパルス、あるいは正極性のみのパルスでよ
い。ただし、その際、アドレス電極の電位を主放電で発
生する電離気体の電位と略同電位となるようにすると、
表示用電極対5を構成する電極5M1と電極5M2の間
に安定した主放電を実現することができる。
【0079】また、本実施例では、図6に示したよう
に、リセット期間、電界1印加期間、アドレス期間、電
界2印加期間、サステイン期間、周期調整期間で構成し
た場合について説明したが、少なくともリセット期間と
前記アドレス電極対間で行うアドレス放電が行われるア
ドレス期間と前記表示用電極対間で行う表示のための主
放電が行われるサステイン期間があれば、本発明の駆動
方法は同様に有効である。
【0080】さらに、リセット期間は必ずしもシーケン
ス毎に設ける必要はなく、前記したように、サステイン
期間の最後のパルスで壁電荷を消去することにより、リ
セットの頻度を減らし、これによりコントラストの向上
を図ることもできる。
【0081】なお、サステイン期間には、表示を行うた
めの主放電と、主放電を行う前に主放電に先立つトリガ
ー放電がある場合がある。
【0082】本実施例により、主放電に寄与する壁電荷
が画像の面積によって不均一となることが防止され、均
一な壁電荷の蓄積が行われるため、駆動が安定すると共
に、輝度やコントラストが大幅に増大し、高精細・高品
質の画像表示が得られる。
【0083】図7は本発明による表示用放電管の駆動方
法の第2実施例を説明する要部波形図である。なお、リ
セット放電、トリガー放電、消去放電等は前記第1実施
例と同様なので図示および説明は省略する。
【0084】図7において、アドレス期間に、表示用電
極対5を構成する電極5M1,5M2、第1アドレス電
極6(6−1,6−2,・・6−n)、および第2アド
レス電極7(7−n)に同図に示した波形を印加する。
なお、第1アドレス電極6(6−1,6−2,・・6−
n)は所謂スキャン電極、第2アドレス電極7(7−
1,7−2,・・・7−n)は所謂データ電極に相当す
る。
【0085】第1アドレス電極と第2アドレス電極との
間で放電(アドレス放電)するような電位差となるよう
に第1アドレス電極6に負極性のパルスPC を、第2ア
ドレス電極7に正極性のパルスPA を印加し、第1アド
レス電極6および第2アドレス電極7上に壁電荷を蓄積
させる。このとき、表示用電極対5を構成する電極5M
1に正の電圧、電極5M2に負の電圧を印加する。
【0086】本実施例では、画面をスキャン方向に4分
割し、分割した各領域内で表示される画像の面積によっ
て表示用電極対を構成する電極5M1と電極5M2に印
加する電圧を変化させるようにした。
【0087】すなわち、スキャン開始から全スキャンラ
インの1/4までの期間に電極5M1に正の電圧VM11+
を、電極5M2に負の電圧VM11-を印加する。全スキャ
ンラインの1/4を越えたラインから全スキャンライン
の1/2までの期間に電極5M1に正の電圧VM12+を、
電極5M2に負の電圧VM12-を印加する。全スキャンラ
インの1/2を越えたラインから全スキャンラインの3
/4までの期間に電極5M1に正の電圧VM13+を、電極
5M2に負の電圧VM13-を印加する。全スキャンライン
の3/4を越えたラインから最終スキャンラインまでの
期間に電極5M1に正の電圧VM14+を、電極5M2に負
の電圧VM14-を印加する。
【0088】表示用電極対5を構成する電極5M1に印
加する電圧VM11+、VM12+、VM13+、VM14+は他の電極
(電極5M2、第1アドレス電極6、第2アドレス電極
7)の何れとも放電しない程度の電圧であり、電極5M
2に印加する電圧VM11-、VM12-、VM13-、VM14-は他
の電極(電極5M1、第1アドレス電極6、第2アドレ
ス電極7)の何れとも放電しない程度の電圧である。
【0089】電極5M1に印加する電圧VM11+
M12+、VM13+、VM14+および電極5M2に印加する電
圧VM11-、VM12-、VM13-、VM14-を、その電圧が印加
されている期間に表示される画像の面積によって4段階
に分けている。
【0090】表示するセルが全くない場合、すなわち黒
表示の場合はアドレス放電は起こらず、したがって、ア
ドレス放電による空間電荷も発生しないので、電圧V
M11+、VM12+、VM13+、VM14+および電圧VM11-、V
M12-、VM13-、VM14-を印加する必要はない。つまり、
電圧VM11+、VM12+、VM13+、VM14+および電圧
M11-、VM12-、VM13-、VM14-は全て0Vである。
【0091】スキャン方向に4つに分けた画面の面積の
70%〜100%にわたって画像を表示する場合は、電
圧VM11+、VM12+、VM13+、VM14+および電圧VM11-
M12-、VM13-、VM14-は小さくて良い。そこで、電圧
M11+、VM12+、VM13+、VM14+が+20V、電圧V
M11-、VM12-、VM13-、VM14-は−20Vである。
【0092】スキャン方向に4つに分けた画面の面積の
30%〜69%にわたって画像を表示する場合は、電圧
M11+、VM12+、VM13+、VM14+が+40V、電圧V
M11-、VM12-、VM13-、VM14-は−40Vである。
【0093】同様にして、スキャン方向に4つに分けた
画面の面積の1%〜29%にわたって画像を表示する場
合は、電圧VM11+、VM12+、VM13+、VM14+が+60
V、電圧VM11-、VM12-、VM13-、VM14-は−60Vで
ある。
【0094】図7に示した実施例では、電圧の大きさは
M11+とVM11-は0V、VM12+が+20V、とVM12-
−20V、VM13+が+40V、VM13-が−40V、V
M14+が+60V、VM14-が−60Vである。また、パル
スPC の電圧は−150V、パルスPA の電圧は+80
Vである。
【0095】図7のアドレス期間の後に、電界2印加期
間において電極5M1にVM13+、電極5M2にVM13-
第1アドレス電極6にVC-を印加する。この実施例で
は、VM13+が+40V、VM13-が−40V、VC-が−1
50Vである。
【0096】なお、本実施例では、画面をスキャン方向
に4分割し、表示用電極に印加する電圧を4段階に分け
たが、表示用放電管の構造や放電ガスの組成により、よ
り細かく分けた方が良い場合もあり、また、3段階でよ
い場合もある。
【0097】さらに、本実施例では、スキャン方向に複
数に分割した画面で表示する画像の面積を0%、1%〜
29%、30%〜69%、70%〜100%に分けた
が、表示用放電管の構造や放電ガスの組成によりこの分
割数も変えることができる。
【0098】本実施例によっても、主放電に寄与する壁
電荷が画像の面積によって不均一となることが防止さ
れ、均一な壁電荷の蓄積が行われるため、駆動が安定す
ると共に、輝度やコントラストが大幅に増大し、高精細
・高品質の画像表示が得られる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の面放電AC型PDPに比べ、輝度とコントラスト
を大幅に増大することができ、クロストークを低減させ
て、特に駆動回路の構成を複雑化することなく、4電極
構造を有するAC型PDPを安定して駆動することが可
能となり、高精細かつ高品質の画像表示を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する表示用放電管の概略構造を説
明する展開斜視図である。
【図2】図1に示した表示用放電管の1概略構造例を説
明する模式断面図である。
【図3】本発明を適用する表示用放電管の他の概略電極
構成を説明する模式断面図である。
【図4】本発明を適用する図3の構造をもつ表示用放電
管の製造方法を説明する概略工程図である。
【図5】本発明による表示用放電管を用いた表示装置の
概略構成を説明するブロック図である。
【図6】本発明による表示用放電管の駆動方法の第1実
施例を説明する波形図である。
【図7】本発明による表示用放電管の駆動方法の第2実
施例を説明する波形図である。
【図8】従来のAC型PDPの概略構造を説明する斜視
図である。
【図9】従来のAC型PDPの概略構造を説明する断面
図である。
【符号の説明】
1 第1の基板である前面ガラス基板 2 第2の基板である背面ガラス基板 3,4 隔壁 5 表示用電極対 5M1,5M2 表示用電極(メモリー電極) 5a 母電極 5b 透明電極 6 第1アドレス電極 6a 母電極 6b 透明電極 7 第2アドレス電極 8a 透明誘電体層 8b 白色誘電体層 9 保護膜 10 蛍光体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木島 勇一 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 (72)発明者 渡辺 三郎 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5C080 AA05 BB05 CC03 DD03 DD07 EE28 FF09 HH02 JJ02 JJ04 JJ06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに略平行な複数の表示用電極対とこの
    表示用電極対を覆って形成した誘電体層を有する第1の
    基板と、前記第1の基板と共に複数の放電空間を形成す
    る第2の基板を備え、前記表示用電極対に交差し、かつ
    互いに略平行な複数の電極からなる第2アドレス電極と
    前記第2アドレス電極に交差しかつ互いに略平行な第1
    アドレス電極とからなるアドレス電極対を有し、前記第
    1アドレス電極と第2アドレス電極の少なくとも一方を
    誘電体層で被覆し、前記放電空間内で、アドレス放電を
    行う前記アドレス電極対と、表示のための主放電を行う
    前記表示用電極対とで4電極構造を構成し、前記第1の
    基板と第2の基板の間にガスを封入して前記複数の放電
    空間を形成した表示用放電管の駆動方法であって、 前記第1アドレス電極と第2アドレス電極の間でアドレ
    ス放電した後に、前記表示用電極対を構成する電極間で
    画像を表示するための主放電を行わせる際に、前記アド
    レス放電の期間に画像信号によって変化する電圧を前記
    表示用電極対に印加することを特徴とする表示用放電管
    の駆動方法。
  2. 【請求項2】前記表示用電極対に印加する前記画像信号
    によって変化する電圧が、主放電によって表示される画
    像の面積の割合に応じて変化する電圧であることを特徴
    とする請求項1に記載の表示用放電管の駆動方法。
  3. 【請求項3】前記表示用電極対に印加する前記画像信号
    によって変化する電圧が、画像信号をスキャン方向に複
    数の領域に分割し、分割された各領域に主放電によって
    表示される画像の面積に応じて変化する電圧であること
    を特徴とする請求項1に記載の表示用放電管の駆動方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8054248B2 (en) 2002-03-06 2011-11-08 Lg Electronics Inc. Method and apparatus for driving plasma display panel

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