JP2001307631A - プラズマディスプレイパネルの製造方法および蛍光体膜形成装置 - Google Patents
プラズマディスプレイパネルの製造方法および蛍光体膜形成装置Info
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- JP2001307631A JP2001307631A JP2000123728A JP2000123728A JP2001307631A JP 2001307631 A JP2001307631 A JP 2001307631A JP 2000123728 A JP2000123728 A JP 2000123728A JP 2000123728 A JP2000123728 A JP 2000123728A JP 2001307631 A JP2001307631 A JP 2001307631A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高精細なプラズマディスプレイパネルの蛍光
体層を高精度で安価に形成すること。 【解決手段】 ノズルに対向する位置にインク受け手段
と、前記インク受け手段と連動する重量検知手段を配設
し、一定時間内のインク吐出速度を求め、それに適合し
たバックプレートの走査速度を決定することで、従来に
ない高精度で安価なプラズマディスプレイパネルが得ら
れる。
体層を高精度で安価に形成すること。 【解決手段】 ノズルに対向する位置にインク受け手段
と、前記インク受け手段と連動する重量検知手段を配設
し、一定時間内のインク吐出速度を求め、それに適合し
たバックプレートの走査速度を決定することで、従来に
ない高精度で安価なプラズマディスプレイパネルが得ら
れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示デバイスなど
に用いるプラズマディスプレイパネルに関するもので、
特にプラズマディスプレイパネルの蛍光体層を形成する
方法に関するものである。
に用いるプラズマディスプレイパネルに関するもので、
特にプラズマディスプレイパネルの蛍光体層を形成する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、交流型(AC型)のプラズマデ
ィスプレイパネルの概略断面図である。図3において、
31はフロントカバープレート(前面ガラス基板)であ
り、この基板上に表示電極32があり、この上を誘電体
ガラス層33とMgOの結晶配向が(111)面に配向
した酸化マグネシウム(MgO)誘電体保護層34が覆
っている。従来このMgO誘電体保護層34は、主にM
gOを原料に用いた電子ビーム加熱による真空蒸着法が
用いられてきた(例えば特開平5−342991号公
報)。
ィスプレイパネルの概略断面図である。図3において、
31はフロントカバープレート(前面ガラス基板)であ
り、この基板上に表示電極32があり、この上を誘電体
ガラス層33とMgOの結晶配向が(111)面に配向
した酸化マグネシウム(MgO)誘電体保護層34が覆
っている。従来このMgO誘電体保護層34は、主にM
gOを原料に用いた電子ビーム加熱による真空蒸着法が
用いられてきた(例えば特開平5−342991号公
報)。
【0003】また、35は背面ガラス基板(バックプレ
ート)であり、この基板上にアドレス電極36および隔
壁37、蛍光体層38が設けられており、39が放電ガ
スを封入する放電空間である。従来この電極層(表示電
極およびアドレス電極)を形成するには主にスクリーン
印刷法が、また蛍光体層を形成するにはスクリーン印刷
法(例えば、特開平8−162019号公報)、インク
ジェット法(例えば、特開昭53−79371号公
報)、フォトレジストフィルム法(例えば、特開昭6−
273925号公報)が用いられてきた。
ート)であり、この基板上にアドレス電極36および隔
壁37、蛍光体層38が設けられており、39が放電ガ
スを封入する放電空間である。従来この電極層(表示電
極およびアドレス電極)を形成するには主にスクリーン
印刷法が、また蛍光体層を形成するにはスクリーン印刷
法(例えば、特開平8−162019号公報)、インク
ジェット法(例えば、特開昭53−79371号公
報)、フォトレジストフィルム法(例えば、特開昭6−
273925号公報)が用いられてきた。
【0004】なお、実際には前面ガラス基板31と背面
ガラス基板35は表示電極32とアドレス電極35が直
交するように配設される。
ガラス基板35は表示電極32とアドレス電極35が直
交するように配設される。
【0005】また、従来プラズマディスプレイパネルと
して開発されてきたパネル輝度は、40インチのNTS
Cパネル(セル数が640×480個でセルピッチが
0.43mm×1.29mm、1セル面積約0.55m
m2 )で約250cd/m2 であった(例えば、機能材
料1996年2月号Vol.16、No.2、7ペー
ジ)。
して開発されてきたパネル輝度は、40インチのNTS
Cパネル(セル数が640×480個でセルピッチが
0.43mm×1.29mm、1セル面積約0.55m
m2 )で約250cd/m2 であった(例えば、機能材
料1996年2月号Vol.16、No.2、7ペー
ジ)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年ハイビジョンをは
じめとする高品位、大画面テレビへの期待が高まってい
る。CRTは解像度・画質の点でプラズマディスプレイ
や液晶に対して優れているが、奥行きと重量の点で40
インチ以上の大画面には向いていない。液晶は、消費電
力が少なく、駆動電圧も低いといった優れた特徴を有し
ているが、画面の大きさや視野角に限界がある。これに
対してプラズマディスプレイは、大画面の実現が可能で
あり、すでに40インチクラスの製品が開発されている
(例えば、機能材料1996年2月号Vol.16、N
o.2、7ページ)。
じめとする高品位、大画面テレビへの期待が高まってい
る。CRTは解像度・画質の点でプラズマディスプレイ
や液晶に対して優れているが、奥行きと重量の点で40
インチ以上の大画面には向いていない。液晶は、消費電
力が少なく、駆動電圧も低いといった優れた特徴を有し
ているが、画面の大きさや視野角に限界がある。これに
対してプラズマディスプレイは、大画面の実現が可能で
あり、すでに40インチクラスの製品が開発されている
(例えば、機能材料1996年2月号Vol.16、N
o.2、7ページ)。
【0007】現在製品化されているプラズマディスプレ
イの輝度は、放電空間に封入されたガス(He−Xe系
やネオン−Xe系のガス)の放電によって発せられる紫
外線の強度により輝度レベルが左右されている。特にH
e−Xe系ガスによる放電では、Xeの共鳴線による波
長が147nm(ナノメートル)の真空紫外線が放出さ
れ、主にこの波長による紫外線によって放電セル内に塗
布された赤、緑、青の紫外線励起蛍光体を励起発光させ
ている(例えば、応用物理Vol.51、No.3、1
982年、334ページ〜347ページ、あるいは、光
学技術コンタクトVol.34、No.1、1996
年、25ページ、あるいは、NHK技術研究第31巻、
第1号、昭和54年、18ページ)。
イの輝度は、放電空間に封入されたガス(He−Xe系
やネオン−Xe系のガス)の放電によって発せられる紫
外線の強度により輝度レベルが左右されている。特にH
e−Xe系ガスによる放電では、Xeの共鳴線による波
長が147nm(ナノメートル)の真空紫外線が放出さ
れ、主にこの波長による紫外線によって放電セル内に塗
布された赤、緑、青の紫外線励起蛍光体を励起発光させ
ている(例えば、応用物理Vol.51、No.3、1
982年、334ページ〜347ページ、あるいは、光
学技術コンタクトVol.34、No.1、1996
年、25ページ、あるいは、NHK技術研究第31巻、
第1号、昭和54年、18ページ)。
【0008】また、現行40〜42インチクラスのプラ
ズマディスプレイの画素レベルは、画素数640×48
0個、セルピッチ0.43mm×1.29mm、1セル
の面積0.55mm2 である(例えば、機能材料199
6年2月号Vol.16、No.2、7ページ)。さら
に、近年期待されているフルスペックのハイビジョンテ
レビの画素レベルは、画素数が1920×1125とな
り、セルピッチも42インチクラスで0.15mm×
0.48mmで1セルの面積は0.072mm2の細か
さになる。したがって、プラズマディスプレイの高精細
化が進むにしたがってセルピッチや1セル当たりの面積
が従来のNTSCと比較して小さくなるため、輝度の向
上を目指した蛍光体膜の高精度形成技術が望まれてい
る。
ズマディスプレイの画素レベルは、画素数640×48
0個、セルピッチ0.43mm×1.29mm、1セル
の面積0.55mm2 である(例えば、機能材料199
6年2月号Vol.16、No.2、7ページ)。さら
に、近年期待されているフルスペックのハイビジョンテ
レビの画素レベルは、画素数が1920×1125とな
り、セルピッチも42インチクラスで0.15mm×
0.48mmで1セルの面積は0.072mm2の細か
さになる。したがって、プラズマディスプレイの高精細
化が進むにしたがってセルピッチや1セル当たりの面積
が従来のNTSCと比較して小さくなるため、輝度の向
上を目指した蛍光体膜の高精度形成技術が望まれてい
る。
【0009】しかしながら、スクリーン印刷法による蛍
光体塗布では、隔壁に蛍光体インクを充填する際にスク
リーン版が変形し、隣接する隔壁内に蛍光体インクが入
ることにより混色するといった課題がある。また、微細
セルを考えると、スクリーン印刷法による蛍光体塗布で
は、隔壁のピッチが0.1mmから0.15mmになる
と、隔壁には幅があるため、蛍光体の充填される空間は
0.1mmから0.08mm程度の非常に狭い幅とな
り、印刷法によって精度良くしかも高速に粘度の高い
(数万センチポアズ)蛍光体インクを流し込むことは困
難になってくる。
光体塗布では、隔壁に蛍光体インクを充填する際にスク
リーン版が変形し、隣接する隔壁内に蛍光体インクが入
ることにより混色するといった課題がある。また、微細
セルを考えると、スクリーン印刷法による蛍光体塗布で
は、隔壁のピッチが0.1mmから0.15mmになる
と、隔壁には幅があるため、蛍光体の充填される空間は
0.1mmから0.08mm程度の非常に狭い幅とな
り、印刷法によって精度良くしかも高速に粘度の高い
(数万センチポアズ)蛍光体インクを流し込むことは困
難になってくる。
【0010】また、蛍光体と紫外線感光樹脂を用いた蛍
光体フォトフィルム法や、蛍光体フォトペースト法で
は、ある程度精度良く隔壁内に蛍光体を埋め込むことが
可能であるが、露光現像行程を3色繰り返し行う必要が
あることや、現像残りによる混色や、高価な蛍光体材料
の回収が困難であること等の課題がある。
光体フォトフィルム法や、蛍光体フォトペースト法で
は、ある程度精度良く隔壁内に蛍光体を埋め込むことが
可能であるが、露光現像行程を3色繰り返し行う必要が
あることや、現像残りによる混色や、高価な蛍光体材料
の回収が困難であること等の課題がある。
【0011】このような課題を解決できる蛍光体塗布方
法として、特開昭53−79371号公報や、特開平8
−162019号公報の様な、蛍光体インクを加圧され
たノズルより噴射させて所望のパターンを基板上に描画
させるインクジェット法が提案されている。インクジェ
ット法では、蛍光体インクをノズルから連続的に吐出さ
せておき、基板あるいはノズルを移動させることで、蛍
光体パターンを隔壁内に充填する。
法として、特開昭53−79371号公報や、特開平8
−162019号公報の様な、蛍光体インクを加圧され
たノズルより噴射させて所望のパターンを基板上に描画
させるインクジェット法が提案されている。インクジェ
ット法では、蛍光体インクをノズルから連続的に吐出さ
せておき、基板あるいはノズルを移動させることで、蛍
光体パターンを隔壁内に充填する。
【0012】しかし、蛍光体と有機バインダーを含んだ
液を加圧ノズルより荷電極空間に噴射させて所望のパタ
ーンを隔壁内に付着させるインクジェット法では、ノズ
ルから吐出する蛍光体インクの吐出速度と、隔壁を形成
したバックプレートの走査速度により蛍光体塗膜形状が
決定される。ノズルから連続して長時間蛍光体を塗布し
た場合、蛍光体インクの温度変化などで吐出速度が変化
した場合、それを検出することが困難であった。
液を加圧ノズルより荷電極空間に噴射させて所望のパタ
ーンを隔壁内に付着させるインクジェット法では、ノズ
ルから吐出する蛍光体インクの吐出速度と、隔壁を形成
したバックプレートの走査速度により蛍光体塗膜形状が
決定される。ノズルから連続して長時間蛍光体を塗布し
た場合、蛍光体インクの温度変化などで吐出速度が変化
した場合、それを検出することが困難であった。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、プラズマディスプレイパネルの製造方法に
おいてインクジェット法により蛍光体層を形成する際、
ノズルに対向する位置にインク受け手段と、インク受け
手段と連動する重量検知手段を有した蛍光体膜形成装置
により、一定時間の間ノズルから前記インク受け手段に
対してインク吐出を行い、重量検知手段が検知した一定
時間内の重量変化から前記ノズルからの蛍光体インク吐
出速度D(g/s)を求め、予め測定した蛍光体インク
の比重ρ(g/cm3)、隔壁で囲まれたインク充填領
域の断面積S(cm2)および蛍光体インクの充填率α
を用い、(数1)で求められるバックプレートの走査速
度Vで前記バックプレートを走査させながら蛍光体膜を
形成することを特徴としたプラズマディスプレイパネル
の製造方法である。
の本発明は、プラズマディスプレイパネルの製造方法に
おいてインクジェット法により蛍光体層を形成する際、
ノズルに対向する位置にインク受け手段と、インク受け
手段と連動する重量検知手段を有した蛍光体膜形成装置
により、一定時間の間ノズルから前記インク受け手段に
対してインク吐出を行い、重量検知手段が検知した一定
時間内の重量変化から前記ノズルからの蛍光体インク吐
出速度D(g/s)を求め、予め測定した蛍光体インク
の比重ρ(g/cm3)、隔壁で囲まれたインク充填領
域の断面積S(cm2)および蛍光体インクの充填率α
を用い、(数1)で求められるバックプレートの走査速
度Vで前記バックプレートを走査させながら蛍光体膜を
形成することを特徴としたプラズマディスプレイパネル
の製造方法である。
【0014】
【数1】
【0015】また、蛍光体塗布ノズルには複数個の吐出
孔を設けて蛍光体インクを吐出させることが好ましい。
孔を設けて蛍光体インクを吐出させることが好ましい。
【0016】また、前記構成において、蛍光体塗布ノズ
ルの先端とバックプレート(背面ガラス基板)が非接触
であることが好ましい。
ルの先端とバックプレート(背面ガラス基板)が非接触
であることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0018】(蛍光体層の形成方法について)図1は蛍
光体層を形成する際に用いるインク塗布装置の概略構成
図である。図1に示されるように、インク塗布装置にお
いて、サーバ1には蛍光体インクが貯えられており、加
圧ポンプ2は、このインクを加圧してヘッダ3に供給す
る。ヘッダ3には、インク室4およびノズル5が設けら
れており、加圧されてインク室4に供給されたインク
は、ノズル5から連続的に噴射されるようになってい
る。6はインク受け、7はインク受けに連結したロード
セルで、インク受け6に対してノズル5から吐出された
蛍光体インクの重量を検出することができる。
光体層を形成する際に用いるインク塗布装置の概略構成
図である。図1に示されるように、インク塗布装置にお
いて、サーバ1には蛍光体インクが貯えられており、加
圧ポンプ2は、このインクを加圧してヘッダ3に供給す
る。ヘッダ3には、インク室4およびノズル5が設けら
れており、加圧されてインク室4に供給されたインク
は、ノズル5から連続的に噴射されるようになってい
る。6はインク受け、7はインク受けに連結したロード
セルで、インク受け6に対してノズル5から吐出された
蛍光体インクの重量を検出することができる。
【0019】(PDPの全体的な構成及び製法)図2
は、本発明に形態による交流面放電型PDPの概略断面
図である。図1ではセルが1つだけ示されているが、
赤、緑、青の各色を発光するセルが多数配列されてPD
Pが構成されている。
は、本発明に形態による交流面放電型PDPの概略断面
図である。図1ではセルが1つだけ示されているが、
赤、緑、青の各色を発光するセルが多数配列されてPD
Pが構成されている。
【0020】このPDPは、前面ガラス基板11上に放
電電極(表示電極)12と誘電体ガラス層13およびM
gO保護層14が配された前面パネルと、背面ガラス基
板15上にアドレス電極16、隔壁17、蛍光体層18
が配された背面パネルの間に形成される放電空間19内
に放電ガスが封入された構成となっており、以下に示す
ように作製される。
電電極(表示電極)12と誘電体ガラス層13およびM
gO保護層14が配された前面パネルと、背面ガラス基
板15上にアドレス電極16、隔壁17、蛍光体層18
が配された背面パネルの間に形成される放電空間19内
に放電ガスが封入された構成となっており、以下に示す
ように作製される。
【0021】なお、図3と同様、実際には前面ガラス基
板11と背面ガラス基板15は表示電極12とアドレス
電極15が直交するように配設される。
板11と背面ガラス基板15は表示電極12とアドレス
電極15が直交するように配設される。
【0022】(前面パネルの作製)前面パネルは、前面
ガラス基板11上に放電電極(表示電極)12を形成
し、その上を鉛系の誘電体ガラス層13で覆い、更に誘
電体ガラス層13の表面上にMgO保護層14を形成す
ることによって作製する。
ガラス基板11上に放電電極(表示電極)12を形成
し、その上を鉛系の誘電体ガラス層13で覆い、更に誘
電体ガラス層13の表面上にMgO保護層14を形成す
ることによって作製する。
【0023】本実施の形態では、放電電極(表示電極)
12は銀電極であって、紫外線感光性樹脂を含んだ銀電
極用インクをスクリーン印刷法により前面ガラス基板1
1上に均一塗布して乾燥した後、露光現像によるパター
ニングと焼成によって形成する。
12は銀電極であって、紫外線感光性樹脂を含んだ銀電
極用インクをスクリーン印刷法により前面ガラス基板1
1上に均一塗布して乾燥した後、露光現像によるパター
ニングと焼成によって形成する。
【0024】また、誘電体ガラス層13の組成は、酸化
鉛[PbO]70重量%、酸化硼素[B2O3]15重量
%、酸化珪素[SiO2 ]15重量%であって。スクリ
ーン印刷法と焼成によって形成する。
鉛[PbO]70重量%、酸化硼素[B2O3]15重量
%、酸化珪素[SiO2 ]15重量%であって。スクリ
ーン印刷法と焼成によって形成する。
【0025】また、MgO保護層14は、酸化マグネシ
ウム[MgO]からなり、スパッタリング法で形成す
る。
ウム[MgO]からなり、スパッタリング法で形成す
る。
【0026】(背面パネルの作製)背面パネルは、背面
ガラス基板15上にアドレス電極16を形成し、その上
にガラス製の隔壁17を所定のピッチで形成し、更に隔
壁17によって挟まれた各空間に赤色蛍光体、緑色蛍光
体、青色蛍光体による蛍光体層18を形成することによ
り作製する。
ガラス基板15上にアドレス電極16を形成し、その上
にガラス製の隔壁17を所定のピッチで形成し、更に隔
壁17によって挟まれた各空間に赤色蛍光体、緑色蛍光
体、青色蛍光体による蛍光体層18を形成することによ
り作製する。
【0027】本実施の形態では、アドレス電極16は銀
電極であって、背面ガラス基板15上に、紫外線感光性
樹脂を含んだ銀電極用インクをスクリーン印刷法により
背面ガラス基板15上に均一塗布して乾燥した後、露光
現像によるパターニングと焼成によって形成する。
電極であって、背面ガラス基板15上に、紫外線感光性
樹脂を含んだ銀電極用インクをスクリーン印刷法により
背面ガラス基板15上に均一塗布して乾燥した後、露光
現像によるパターニングと焼成によって形成する。
【0028】また、隔壁17であり、スクリーン印刷法
により数回繰り返し印刷することにより形成する。
により数回繰り返し印刷することにより形成する。
【0029】なお本実施の形態では、40インチクラス
のハイビジョンテレビに合わせて、隔壁17の高さは
0.1〜0.15mm、隔壁ピッチは0.15〜0.3
mmとした。また、背面パネル面および隔壁側面に形成
した蛍光体層18は、負の帯電を有する酸化物を付着あ
るいはコーティングした平均粒径0.5μmから7μm
の蛍光体粒子で構成され、厚さ5〜50μmとした。
のハイビジョンテレビに合わせて、隔壁17の高さは
0.1〜0.15mm、隔壁ピッチは0.15〜0.3
mmとした。また、背面パネル面および隔壁側面に形成
した蛍光体層18は、負の帯電を有する酸化物を付着あ
るいはコーティングした平均粒径0.5μmから7μm
の蛍光体粒子で構成され、厚さ5〜50μmとした。
【0030】(パネル張り合わせによるPDPの作製)
次に、このようにして作製した前面パネルと背面パネル
とを封着用ガラスを用いて張り合わせると共に、隔壁1
7で仕切られた放電空間19内を高真空(1.1×10
-4Pa(8×10-7Torr))に排気した後、所定の
組成の放電ガスを、所定の圧力で封入することによって
プラズマディスプレイパネルを作製する。
次に、このようにして作製した前面パネルと背面パネル
とを封着用ガラスを用いて張り合わせると共に、隔壁1
7で仕切られた放電空間19内を高真空(1.1×10
-4Pa(8×10-7Torr))に排気した後、所定の
組成の放電ガスを、所定の圧力で封入することによって
プラズマディスプレイパネルを作製する。
【0031】封入する放電ガスの組成は、従来から用い
られているNe−Xe系であるが、Xeの含有量を5体
積%以上に設定し、封入圧力は66.5kPaから10
7kPa(500から800Torr)の範囲に設定す
る。
られているNe−Xe系であるが、Xeの含有量を5体
積%以上に設定し、封入圧力は66.5kPaから10
7kPa(500から800Torr)の範囲に設定す
る。
【0032】(蛍光体インクの作成方法)蛍光体インク
は、平均粒径0.5μmから7μmの蛍光体粉体と2重
量%以上、20重量%以下の水溶性セルロースからなる
樹脂成分と、3−メチル−3−メトキシブタノール、ブ
チルカルビトールからなる溶剤成分と、可塑剤からなる
混合液を3本ロールで混合分散し、インク粘度を500
00cps〜1000cpsに調合し蛍光体インクを作
成する。
は、平均粒径0.5μmから7μmの蛍光体粉体と2重
量%以上、20重量%以下の水溶性セルロースからなる
樹脂成分と、3−メチル−3−メトキシブタノール、ブ
チルカルビトールからなる溶剤成分と、可塑剤からなる
混合液を3本ロールで混合分散し、インク粘度を500
00cps〜1000cpsに調合し蛍光体インクを作
成する。
【0033】さらに具体的に作成したインクを用いて、
蛍光体を塗布しパネル化する方法を以下に述べる。
蛍光体を塗布しパネル化する方法を以下に述べる。
【0034】スクリーン印刷法により数回繰り返し印刷
することにより、高さ0.15mmのガラス製の隔壁1
7(隔壁の間隔0.15mm)を作成する。
することにより、高さ0.15mmのガラス製の隔壁1
7(隔壁の間隔0.15mm)を作成する。
【0035】具体的には、緑色蛍光体であるZnSiO
4 :Mn粉末43重量%、ヒドロキシプロピルセルロー
ス(分子量8万)5重量%、溶剤(ターピネオールとブ
チルカルビトールアセテートの混合液)34重量%、フ
タル酸ジブチル18重量%を3本ロールで混合分散し、
40000cpsとした。
4 :Mn粉末43重量%、ヒドロキシプロピルセルロー
ス(分子量8万)5重量%、溶剤(ターピネオールとブ
チルカルビトールアセテートの混合液)34重量%、フ
タル酸ジブチル18重量%を3本ロールで混合分散し、
40000cpsとした。
【0036】この緑色インクをサーバ1に入れ、加圧ポ
ンプ2の圧力で噴射装置のノズル5(ノズル径φ150
μm)から緑色蛍光体液を吐出させる。この状態で、ノ
ズル5をインク受け6の上部に移動させ一定時間内にイ
ンク受けに溜まった蛍光体インク量をロードセル7で検
出する。
ンプ2の圧力で噴射装置のノズル5(ノズル径φ150
μm)から緑色蛍光体液を吐出させる。この状態で、ノ
ズル5をインク受け6の上部に移動させ一定時間内にイ
ンク受けに溜まった蛍光体インク量をロードセル7で検
出する。
【0037】ロードセル7からノズル5の一穴からの蛍
光体インク吐出速度D(g/s)を求めることができ
る。予め測定した蛍光体インクの比重ρ(g/c
m3)、隔壁17で囲まれたインク充填領域の断面積S
(cm2) および蛍光体インクの充填率αを用い、(数
1)からバックプレートの走査速度V(cm/s)を求
める。
光体インク吐出速度D(g/s)を求めることができ
る。予め測定した蛍光体インクの比重ρ(g/c
m3)、隔壁17で囲まれたインク充填領域の断面積S
(cm2) および蛍光体インクの充填率αを用い、(数
1)からバックプレートの走査速度V(cm/s)を求
める。
【0038】次に、ノズル5を隔壁17まで移動し、ス
トライプ形状の隔壁内に噴射させると同時に基板を走査
速度V(cm/s)で直線状に移動させて、蛍光体イン
クを隔壁の頂部付近にまで充填させ、乾燥後緑色蛍光体
ラインを形成する。同様にして、赤(Y、Gd)B
O3:Eu、青BaMgAl10O17:Euのラインを形
成した後、500℃で10分間焼成し、蛍光体層18を
形成する。
トライプ形状の隔壁内に噴射させると同時に基板を走査
速度V(cm/s)で直線状に移動させて、蛍光体イン
クを隔壁の頂部付近にまで充填させ、乾燥後緑色蛍光体
ラインを形成する。同様にして、赤(Y、Gd)B
O3:Eu、青BaMgAl10O17:Euのラインを形
成した後、500℃で10分間焼成し、蛍光体層18を
形成する。
【0039】次に、この蛍光体膜18が設けられた背面
ガラス基板15を封着用ガラスを用いて前記前面パネル
と張り合わせ、隔壁17で仕切られた放電空間19内を
1.1×10-4Pa(8×10-7Torr)の真空度に
排気し、放電空間内に10%キセノン(Xe)ガスを含
むヘリウム(He)ガスを放電ガスとして66.5kP
a(500Torr)封入し、交流面放電型プラズマデ
ィスプレイとした。
ガラス基板15を封着用ガラスを用いて前記前面パネル
と張り合わせ、隔壁17で仕切られた放電空間19内を
1.1×10-4Pa(8×10-7Torr)の真空度に
排気し、放電空間内に10%キセノン(Xe)ガスを含
むヘリウム(He)ガスを放電ガスとして66.5kP
a(500Torr)封入し、交流面放電型プラズマデ
ィスプレイとした。
【0040】次にこのパネルを放電維持電圧150V、
周波数30kHzで放電させた時の紫外線の波長は、
(間接的な実験から)主に147nmと173nmを中
心とするXe共鳴線と分子線による励起波長であり、パ
ネル輝度は530cd/m2 であった。また、パネルの
各色の測定から混色のないことが確認された。
周波数30kHzで放電させた時の紫外線の波長は、
(間接的な実験から)主に147nmと173nmを中
心とするXe共鳴線と分子線による励起波長であり、パ
ネル輝度は530cd/m2 であった。また、パネルの
各色の測定から混色のないことが確認された。
【0041】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明による蛍
光体形成装置を用い蛍光体層を形成するプラズマディス
プレイパネルの製造方法は、高精度で安定、安価に蛍光
体層が形成可能な、従来にない優れた方法であり、テレ
ビ仕様の広幅ピッチからハイビジョンをはじめとする微
細ピッチのプラズマディスプレイパネルまでに適応でき
る方法である。
光体形成装置を用い蛍光体層を形成するプラズマディス
プレイパネルの製造方法は、高精度で安定、安価に蛍光
体層が形成可能な、従来にない優れた方法であり、テレ
ビ仕様の広幅ピッチからハイビジョンをはじめとする微
細ピッチのプラズマディスプレイパネルまでに適応でき
る方法である。
【図1】本発明の一実施形態によるインク吐出装置の概
略断面図
略断面図
【図2】本発明の一実施形態によるプラズマディスプレ
イパネルの断面図
イパネルの断面図
【図3】従来のプラズマディスプレイパネルの概略断面
図
図
1 サーバ 2 加圧ポンプ 3 ヘッダ 4 インク室 5 ノズル 6 インク受け 7 ロードセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 茂夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C028 FF04 FF16 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GG09 JA13 MA24
Claims (4)
- 【請求項1】第1の電極及び誘電体ガラス層が形成され
たフロントカバープレートと、第2の電極及び蛍光体層
が設けられたバックプレートとを有し、前記第1の電極
と前記第2の電極とが所定の距離離間して対向するよう
前記フロントカバープレートと前記バックプレートの間
に隔壁を設置し、前記フロントカバープレート、前記バ
ックプレート及び前記隔壁により形成された空間に放電
可能なガスを封入して成るプラズマディスプレイパネル
の製造方法であって、前記蛍光体層はインク粘度が50
000センチポイズ〜1000センチポイズに調整され
た蛍光体インクをノズルから隔壁内に噴射して形成さ
れ、前記蛍光体層の形成工程において、一定時間の間前
記ノズルからインク受け手段に対してインク吐出を行
い、重量検知手段が検知した一定時間内の重量変化から
前記ノズル一穴からの蛍光体インク吐出速度D(g/
s)を求めることを特徴とするプラズマディスプレイパ
ネルの製造方法。 - 【請求項2】インク粘度が50000センチポイズ〜1
000センチポイズに調整された蛍光体インクをノズル
から隔壁内に噴射し、蛍光体層を形成する蛍光体膜形成
装置であって、前記ノズルに対向する位置にインク受け
手段と、前記インク受け手段と連動する重量検知手段を
有し、一定時間の間ノズルから前記インク受け手段に対
してインク吐出を行い、前記重量検知手段が検知した一
定時間内の重量変化から、前記ノズルからの蛍光体イン
ク吐出速度D(g/s)を求めることを特徴とする蛍光
体膜形成装置。 - 【請求項3】第1の電極及び誘電体ガラス層が形成され
たフロントカバープレートと、第2の電極及び蛍光体層
が設けられたバックプレートとを有し、前記第1の電極
と前記第2の電極とが所定の距離離間して対向するよう
前記フロントカバープレートと前記バックプレートの間
に隔壁を設置し、前記フロントカバープレート、前記バ
ックプレート及び前記隔壁により形成された空間に放電
可能なガスを封入して成るプラズマディスプレイパネル
の製造方法であって、前記蛍光体層はインク粘度が50
000センチポイズ〜1000センチポイズに調整され
た蛍光体インクをノズルから隔壁内に噴射して形成さ
れ、一定時間の間前記ノズルからインク受け手段に対し
てインク吐出を行い、重量検知手段が検知した一定時間
内の重量変化から、前記ノズル一穴からの蛍光体インク
吐出速度D(g/s)を求め、予め測定した蛍光体イン
クの比重ρ(g/cm3)、前記隔壁で囲まれたインク
充填領域の断面積S(cm2) および蛍光体インクの充
填率αを用い、V=D/(ρ×S×α)よりバックプレ
ートの走査速度Vを求めることを特徴とするプラズマデ
ィスプレイパネルの製造方法。 - 【請求項4】インク粘度が50000センチポイズ〜1
000センチポイズに調整された蛍光体インクをノズル
から隔壁内に噴射して蛍光体層を形成する蛍光体膜形成
装置であって、前記ノズルに対向する位置にインク受け
手段と、前記インク受け手段と連動する重量検知手段を
有し、一定時間の間前記ノズルから前記インク受け手段
に対してインク吐出を行い、前記重量検知手段が検知し
た一定時間内の重量変化から前記ノズルからの蛍光体イ
ンク吐出速度D(g/s)を求め、予め測定した蛍光体
インクの比重ρ(g/cm3)、前記隔壁で囲まれたイ
ンク充填領域の断面積S(cm2) および蛍光体インク
の充填率αを用い、V=D/(ρ×S×α)より求めら
れるバックプレートの走査速度Vで前記バックプレート
を走査させながら蛍光体膜を形成することを特徴とする
蛍光体膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000123728A JP2001307631A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | プラズマディスプレイパネルの製造方法および蛍光体膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000123728A JP2001307631A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | プラズマディスプレイパネルの製造方法および蛍光体膜形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001307631A true JP2001307631A (ja) | 2001-11-02 |
Family
ID=18633968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000123728A Pending JP2001307631A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | プラズマディスプレイパネルの製造方法および蛍光体膜形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001307631A (ja) |
-
2000
- 2000-04-25 JP JP2000123728A patent/JP2001307631A/ja active Pending
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