JP2000260299A - 冷電子放出素子及びその製造方法 - Google Patents

冷電子放出素子及びその製造方法

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JP2000260299A
JP2000260299A JP6128399A JP6128399A JP2000260299A JP 2000260299 A JP2000260299 A JP 2000260299A JP 6128399 A JP6128399 A JP 6128399A JP 6128399 A JP6128399 A JP 6128399A JP 2000260299 A JP2000260299 A JP 2000260299A
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fet
emitting device
cold electron
emitter
insulating film
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Naoki Wada
直樹 和田
Tetsuya Norikane
哲也 則兼
Tadashi Nakai
正 中井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01J1/3042Field-emissive cathodes microengineered, e.g. Spindt-type
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    • H01J2201/319Circuit elements associated with the emitters by direct integration

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な作製方法で、等方的で安定な冷電子の
エミッション特性制御が可能な冷電子放出素子を実現す
る。 【解決手段】 ガラス基板1上に不純物拡散防止層8を
介して半導体層2を成長して、その成長表面に形成され
た電界効果型トランジスタ(FET)と、このFETの
ドレイン領域6となる部分の半導体層をエッチング加工
することによって形成された先端が先鋭化されたコーン
型エミッタ10と、このエミッタに高電界をかけるため
の引出電極11から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面型画像表示装
置や各種センサー、高周波発振器、超高速デバイス、電
子顕微鏡、電子ビーム露光装置など、種々の電子ビーム
を利用するものに用いられる冷電子放出素子及びその製
造方法に関するものであり、特に電界効果型トランジス
タ(FET)を集積することにより放出電流量を安定化
するエミッタを備えた冷電子放出素子として、高い電流
密度と均一性を有し、なおかつ電力効率のよい素子を、
低いコストで製造するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷電子放出素子の基本構成として
は、C.A.Spindt他、Journal of
Applied Physics,vol.47,p.
5248,1976年.に記載されたコーン型のスピン
ト構造が最も良く知られているが、放出電流の安定性に
大きな問題があった。特に特公平6−14263号公報
に提案されているような平面型画像表示装置に用いる場
合には、電流の不安定性が画面の表示品質に直接関係す
るので重要な問題となっていた。
【0003】そこで特公平7−118259号公報で
は、この電流の安定化を図るために、電子を放出するエ
ミッタに高い電気抵抗を直列でつなぎ、抵抗の負帰還効
果による電流の安定化を実現した。しかし10〜100
MΩという高い抵抗を直列につなぐことから、応答速度
が遅い上、消費電力が高いという問題があった。さらに
高抵抗の挿入に加えて、エミッタの不安定性を例えば1
000個以上のエミッタを集積してエミッタアレイを構
成し1つの冷電子放出素子にするなど、数の効果によっ
て平均化していた。しかし数を増やせば構造が複雑とな
り製造コストが高くなるという問題があった。
【0004】これらの問題を解決するため特開平9−2
59744号公報には、エミッタにトランジスタなどの
能動素子を直接接合して、エミッタに流れる電流を制御
することが提案されている。これにより高い安定性と低
い消費電力での電流の安定化が可能になり、さらに多く
のエミッタを形成する必要もない。しかしトランジスタ
を作るために、基板としてはIC用の基板と同じ単結晶
シリコンを用いるために、大面積用の平面表示素子が作
製できない問題や、コストが高いといった問題があっ
た。
【0005】そこで最近では、特開平9−129123
号公報やH.Gamo他,Applied Physi
cs Letters vol.73,p.1301,
1998年.や Y.−H.Song他,SID 98
DIGEST,p.189, 1998年.に記載さ
れたように、平面型画像表示装置への応用を目指して、
基板材料を単結晶シリコンからガラス基板に変更して、
ガラス基板上に非晶質シリコンや多結晶シリコンを用い
て、エミッタや電界効果型トランジスタ(FET)及び
その一種である薄膜トランジスタ(TFT)を形成し
て、大面積化と安価化を可能にしたものが知られてきて
いる。
【0006】図10は、エミッタアレイ7とTFT23
とからなる従来の冷電子放出素子の構造を示している。
図10(a)は1画素に対応する冷電子放出素子全体を
示す斜視図であり、(b)はエミッタアレイ7中の1個
のエミッタと薄膜トランジスタ(TFT)を拡大した断
面図である。
【0007】図10(a)に示すように、1つのTFT
23で制御する1画素当たりの冷電子放出素子のエミッ
タアレイ7には、1000個以上のエミッタ10が形成
されており、これら全体から放出される電流をエミッタ
アレイ7の片隅にカソード電極を通して接合された1個
のTFT23で制御するようになっている。
【0008】その構造は図10(b)に示すように、ガ
ラス基板1上にクロムカソード金属9と、n+非晶質シ
リコンコンタクト層及びチャネルi非晶質シリコン層2
0、二酸化シリコンゲート絶縁膜3、クロムゲート電極
4からなる薄膜トランジスタ(TFT)23と、クロム
ドレイン金属19と非晶質シリコンエミッタ10、二酸
化シリコン絶縁膜24、ニオブ引出電極11からなるエ
ミッタ部がドレイン電極19を通して接合した構造にな
っている。
【0009】次に作製方法を図11に示す。まずは図1
1(a)に示すように各材料を順次積層する。そしてT
FT7となる部分にフォトレジスト21を施し、TFT
部以外をエッチング除去して最下部のドレイン電極19
を露出させる図11(b)。そして再度エミッタ形成用
の非晶質シリコン膜20を成膜する図11(c)。その
後エミッタ形状を作製してから図11(d)、その上部
に絶縁膜24と引出電極11を形成し、最後にエミッタ
孔を形成してエミッタ先端を露呈させる図11(e)。
【0010】なお、本文ではこれ以降、コーン型などの
冷電子を放出する部分をエミッタと呼び、このエミッタ
とトランジスタを接合した全体を冷電子放出素子と呼ぶ
ことにする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の冷電子放
出素子においては下記のような問題を有している。すな
わち、ガラス基板上の200nm程度以下の薄い非晶質
または多結晶シリコン層の成長では、高い移動度を持つ
優れた結晶性を持つシリコン層が得られず、その上にT
FTやFETのチャネル層を形成しても、均一で良好な
特性のTFTやFETが得られない問題がある。
【0012】またガラス基板上の非晶質シリコンを多結
晶化する際に、エキシマレーザーによるアニールを行っ
ているが、プロセスが複雑になり、またレーザーアニー
ルは量産性に問題があるので、製造コストが高くなる問
題がある。
【0013】また、一度、薄膜からなるTFTやFET
用の非晶質シリコンや絶縁膜、金属膜を成膜してTFT
やFETを作製した後、エミッタ部となる部分のこれら
の膜をエッチングしてから、再度、膜厚の厚いエミッタ
形成用の非晶質シリコン層を成長しなくてはならず、プ
ロセスが複雑になってしまう。また、再度エミッタ形成
用の非晶質シリコン層を成長する前に、成長表面を大気
中に露呈しなくてはならないので、成長界面を汚してし
まい、非晶質シリコン層の結晶性が悪くなる可能性があ
る。
【0014】また図10(a)に示すように、多数個の
エミッタアレイをそのアレイ領域の一端に接合された1
個のFETで制御するようになっているために、FET
のドレインから各々のエミッタチップまでの距離が異な
ることから、エミッタチップまでの抵抗値が変わり、そ
の結果、各々のエミッタチップの電流放出特性が不均一
になってしまう。
【0015】さらに図10(a)に示すように、多数個
のエミッタアレイをそのアレイ領域の一端に接合された
1個のFETで制御するようになっているために、エミ
ッタアレイに対してFETのゲートラインとソースライ
ンが非対称に配置されることになる。その結果、平面型
画像表示装置などに利用した場合においては、エミッタ
アレイと蛍光体側のアノード基板との間の空間電位分布
に非対称性が生じてしまい、電子の飛行方向が等方的で
なくなる。
【0016】さらにはFETのゲート金属が絶縁膜で覆
われているだけなので、少しの外部ノイズの誘導をゲー
ト金属が受けてFETが誤動作して、エミッタの放出電
流量を大きく変動させてしまうことがある。
【0017】以上のような様々な問題点を有したまま
で、このような冷陰極放出素子を平面型画像表示装置に
応用した場合には、均一性・高輝度などの高い映像品質
や低い消費電力、低いコストなどを実現できないという
可能性がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の冷電子放出素子及びその製造方法は、非晶
質基板と、基板からの不純物拡散防止層と、その上に成
長した非晶質シリコンまたは多結晶シリコン等の半導体
層の成長表面に形成された電界効果型トランジスタ(F
ET)と、このFETのドレイン領域となる部分の半導
体層をエッチング加工することによって得られる先端が
先鋭化された1個または複数個からなるエミッタと、こ
のエミッタに高電界をかけるために形成されている引出
電極から構成されている。
【0019】これら半導体層は、半導体材料ガスが高温
に熱した高融点金属に触れることによって起こる触媒効
果を利用した化学気相成長法を用いて成長する。
【0020】また、エミッタアレイは、円形または多角
形形状のFETドレイン領域内に形成され、その周り
を、円形環または多角形環型のFETゲート電極とFE
Tソース電極に囲まれており、これらFET領域全体は
絶縁膜と金属膜によって覆い被されている。
【0021】これらの構成により、下記のような効果が
得られる。
【0022】ガラス基板上に500nm程度以上の厚い
ポリシリコン層を0.2nm/s以上の比較的速い速度
で直接成長でき、成長後のレーザーアニールによる多結
晶化プロセスを省略できる。また、厚膜なので表面付近
の結晶性が向上して高い移動度が達成できるので、均一
で良好な特性のFETが作製できる。
【0023】1回の半導体層の成長でFET部とエミッ
タ部が作製できるのでプロセスが簡単になる。また、2
度成長をしないために成長表面を大気中に露呈すること
がなく、成長界面を汚してしまう可能性がない。
【0024】円形または多角形型のFETドレイン領域
にエミッタアレイが形成されているので、FETのドレ
インから各々のエミッタまでの距離が平均化されること
により、エミッタまでの抵抗値が平均化され、その結果
各々のエミッタチップの電流放出特性が均一になる。さ
らに、エミッタアレイとアノード基板との間の空間電位
分布が基板面内で対称となり、電子の飛行方向が等方的
となる。また、FETの(ゲート幅/ゲート長)比が必
然的に大きくとれるので、たとえFETの移動度が低く
ても電流量が大きいFETが作製できる。
【0025】FETが金属膜でノイズシールドされてい
るので、少しの外部ノイズの影響を受けてもFETが誤
動作してエミッタの放出電流量を大きく変動させてしま
うことがない。
【0026】以上のような特徴の冷電子放出素子を平面
型画像表示装置に応用した場合に、均一性・高輝度など
の高い映像品質と低い消費電力、低いコストなどが実現
できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の冷電子
放出素子は、基板上に成長した半導体層の成長表面に形
成されたこの半導体層と絶縁膜、電極からなる電界効果
型トランジスタ(FET)と、このFETのドレイン領
域またはドレイン領域と接する部分の前記半導体層をエ
ッチング加工することによって得られる1個または複数
個からなるエミッタより構成したことを特徴としたもの
であり、エミッタ形成が可能な程度の比較的厚い膜厚の
半導体層表面の結晶性は良好なので、そこにFETを形
成した場合に、エミッタの電子放出制御に最適な特性を
持つFETが実現できる。さらにその後、FETのドレ
イン領域をエッチングしてエミッタを作製するので、1
回で形成した半導体層から、FETとエミッタの両方を
形成できてプロセスが簡素化されて、コスト低減にも役
立つ。
【0028】次に、本発明の請求項2に記載された冷電
子放出素子は、前記FETと前記エミッタの両方を1回
で成長させた半導体層を利用して形成できるように構成
したことを特徴としたもので、簡易な低コストプロセス
が実現でき、かつ2回目の成長を行った場合に再成長界
面を汚すこともなく、安定な特性の冷電子放出素子を実
現できる。
【0029】次に、本発明の請求項3と4に記載された
冷電子放出素子は、前記エミッタの先端が先鋭化された
コーン型であることと、前記エミッタとドレイン領域に
接触しないように引出電極が形成されていることを特徴
としたものであり、効率よくエミッタに高電界を集中さ
せることができるので、低電圧で電子を放出させること
ができ、さらに空間的に対称性よく電子を飛翔させるこ
とができる。
【0030】次に、本発明の請求項5に記載された冷電
子放出素子は、前記基板が非晶質基板であることを特徴
としたものであり、非晶質(ガラス)の大型基板が利用
できるので、大量生産によるコスト低減及び表示素子に
応用した場合の大型化が可能である。
【0031】次に、本発明の請求項6と7に記載された
冷電子放出素子は、前記基板と半導体層の間に基板から
の不純物拡散防止層を挿入すること、及び前記不純物拡
散防止層が二酸化シリコン或いは窒化シリコンの単層、
またはこれらの単層を組み合わせた複数層からなること
を特徴としたものであり、基板ガラスに含まれ半導体層
に悪影響を与えるアルカリイオンなどの不純物が、ガラ
スから半導体層に移動することを効果的に削減できて、
エミッタ制御に最適な特性のFETが制御性よく形成で
きる。
【0032】次に、本発明の請求項8と9に記載された
冷電子放出素子は、前記半導体層が、周期律表における
IV族元素である炭素またはシリコン、ゲルマニウム単
体を主成分とする半導体、或いはこれらの組み合わせか
らなる化合物半導体、さらに周期律表におけるIII族元
素であるボロンまたはアルミニウム、ガリウム、インジ
ウムとV族元素である窒素またはリン、ヒ素、アンチモ
ンの組み合わせからなる化合物半導体であることを特徴
としたものであり、請求項1記載の冷電子放出素子はエ
ミッタにFETを付随させたものであるから、上記の元
素からなる半導体を用いればエミッタを駆動させるのに
必要な均一でエミッタ制御に最適な特性のFETを得る
ことができる。
【0033】次に、本発明の請求項10と11に記載さ
れた冷電子放出素子は、前記半導体層が、不純物をドー
プされたp型半導体、n型半導体であって、p型半導体
層はボロンまたはアルミニウム、マグネシウム、亜鉛が
ドープされており、n型半導体層はりんまたはヒ素、ア
ンチモン、シリコン、イオウがドープされていることを
特徴としたものであり、導電性を持ったエミッタなので
多くの電子放出量が取れ、かつ上記の不純物をドープし
たp型半導体層の場合にはnチャネルの、n型半導体の
場合にはpチャネルのエミッタ制御に最適な特性のFE
Tが制御性よく形成できる。
【0034】次に、本発明の請求項12に記載された冷
電子放出素子は、前記半導体層が、非晶質または水素化
処理非晶質、多結晶、水素化処理多結晶構造であること
を特徴としたものであり、ガラス基板上に均一でエミッ
タ制御に最適な特性のFETを形成できる。ガラス基板
を用いた場合には大きな基板上での形成ができるので、
コスト低減や大画面の表示素子への発展が期待できる。
【0035】次に、本発明の請求項13に記載された冷
電子放出素子は、FETの絶縁膜が、二酸化シリコン或
いは窒化シリコンの単層、またはこれらの単層を組み合
わせた複数層からなることを特徴としたものであり、こ
れら絶縁膜は誘電率と絶縁性にすぐれているので、エミ
ッタ制御に最適な特性のFETが作製できる。さらに、
エミッタの引出電極やエッチングプロセス用のマスクと
しても共用できるので、プロセスが簡素化できる。
【0036】次に、本発明の請求項14に記載された冷
電子放出素子は、前記FETの金属膜及びすべての金属
配線が、アルミニウム或いは銅、チタン、タンタルを主
成分として95重量パーセント以上含む単層、またはこ
れらの単層を組み合わせた複数層からなることを特徴と
したものであり、ヒロックが抑制されたガラスとの密着
性のよい低抵抗金属配線が可能となり、さらに陽極酸化
による丈夫な酸化膜を利用したプロセスが採用できるな
どFET付きエミッタ作製に最適である。
【0037】次に、本発明の請求項15と16に記載さ
れた冷電子放出素子は、前記引出電極下に絶縁膜を、ま
た前記FET上にパッシベーション用絶縁膜を要する構
造において、引出電極下の絶縁膜のエッチング速度より
もパッシベーション用絶縁膜のエッチング速度が遅くな
るように絶縁膜を選択して、特に前記引出電極下の絶縁
膜に二酸化シリコン、及びFET上のパッシベーション
膜に窒化シリコンを用いることを特徴としたものであ
り、二酸化シリコンが電気絶縁性、窒化シリコンが化学
的パッシベーション性を有しているためにそれぞれ引出
電極下の絶縁膜とFET上のパッシベーション膜に適し
ており、さらに二酸化シリコンより窒化シリコンのエッ
チング速度が遅いので、二酸化シリコンをエッチングし
てエミッタを露呈する工程において予めFED上に窒化
シリコンを形成していればエッチング液に対するFET
の保護膜として利用できる。
【0038】次に、本発明の請求項17に記載された冷
電子放出素子は、前記引出電極下の絶縁膜の膜厚よりも
FETゲート金属上の絶縁膜の膜厚が厚くなるように絶
縁膜を形成することを特徴としたものであり、引出電極
下の絶縁膜をエッチングしてエミッタを露呈する工程に
おいて、予めFED上に厚い絶縁膜を形成していればエ
ッチング液に対するFETの保護膜として利用できる 次に、本発明の請求項18と19に記載された冷電子放
出素子は、材料ガスが高温に熱した高融点金属に触れる
ことによって起こる触媒効果を利用した化学気相成長法
を用いて、前記半導体層または絶縁膜を形成して、特に
材料ガスには、モノシランまたはジシラン、水素、窒
素、アンモニア、メタン、エタン、プロパン、ブタン、
トリメチルガリウム、トリエチルガリウム、トリメチル
アルミニウム、アルシン、ホスフィン、ジボランの中の
1種または複数種を用いることを特徴としたものであ
り、500℃以下の低温で0.2nm/s以上の速い成
長速度ながら良質な膜が成長できるので、成長後のレー
ザーアニールなどを利用した結晶化プロセスも必要なく
て、請求項1に記載の電子放出素子用の半導体層と絶縁
膜を効率よく低コストで製造できる。
【0039】次に、本発明の請求項20に記載された冷
電子放出素子は、前記高融点金属がタングステンまたは
タンタル、モリブデンであることを特徴としたものであ
り、不純物が少なく触媒効果を大きくとれるので、請求
項1に記載の電子放出素子を効率よく安定に製造でき
る。
【0040】次に、本発明の請求項21に記載された冷
電子放出素子は、エミッタ形状を加工する時に前記FE
Tのゲート絶縁膜をエッチング用マスクとして利用する
ことを特徴としたもので、丈夫な絶縁膜をプロセス用マ
スクとして兼用することにより、プロセスの信頼性向上
と簡素化が図れる。
【0041】次に、本発明の請求項22と23に記載さ
れた冷電子放出素子は、前記エミッタが形成されている
FETのドレイン領域内の電気抵抗をイオン打ち込み法
によって調整して、さらにFETのドレイン領域内にイ
オンをドープする場合にFETゲート絶縁膜を残したま
まその上からドープすることを特徴としたものであり、
FET部の電気抵抗とは別にエミッタ部の電気抵抗を独
立して調整できて、さらにゲート絶縁膜の有無によって
その下部のドレイン領域内の不純物イオンドープ量も調
整できる。
【0042】次に、本発明の請求項24に記載された冷
電子放出素子は、前記半導体層を500℃以下の窒素ま
たは不活性ガス中、或いは水素または水蒸気を含む雰囲
気中で熱処理することを特徴としたもので、例えばアモ
ルファスシリコン中の水素量を制御するように、熱処理
によって半導体層の結晶性の向上や特性の均一性が実現
でき、安定な特性の冷電子放出素子を実現できる。
【0043】次に、本発明の請求項25に記載された冷
電子放出素子は、請求項1に記載の電子放出素子の製造
方法において、基板上またはその上に形成された不純物
拡散防止層上に、FETの半導体層、ゲート絶縁膜、ゲ
ート金属の3層を成長する工程と、前記ゲート金属とゲ
ート絶縁膜をパターニングしてFETゲートとゲート電
極を形成する工程と、前記FETのドレイン領域の一部
をエッチングしてエミッタを形成する工程と、前記FE
Tのソースとドレインまたはエミッタの表面に不純物を
ドーピングする工程と、前記FET上に絶縁膜を介して
ソース電極を形成する工程と、前記エミッタに対して絶
縁膜または空間を介して引出電極を形成する工程と、前
記FETまたはエミッタ領域を熱処理する工程を含んで
なることを特徴としたもので、これらの工程に従うこと
で請求項1に記載の電子放出素子を効率よく安定に製造
できる。
【0044】次に、本発明の請求項26と27に記載さ
れた冷電子放出素子は、エミッタの表面が、化学的に不
活性かつ電子放出特性を損なわない保護膜で覆われてお
り、特に前記保護膜が炭素系薄膜であることを特徴とし
たものであり、エミッタ表面が化学的に不活性になるの
で、比較的低真空で残留ガスの吸着や衝突があっても電
子放出の安定したエミッタが得られる。
【0045】次に、本発明の請求項28に記載された冷
電子放出素子は、前記FETのソースとゲート間または
ドレインとゲート間にソース及びドレインより電気抵抗
の高い層を挿入することを特徴としたものであり、FE
Tのホットエレクトロン効果やオフ電流を低減して、エ
ミッタ制御に最適な特性のFETを実現できる。
【0046】次に、本発明の請求項29に記載された冷
電子放出素子は、前記半導体層が歪超格子層または膜厚
100nm以下の非晶質層を含む多結晶層または単結晶
層からなることを特徴ととしたものであり、基板と半導
体層の間に歪超格子層またはアモルファス層を挿入する
ことにより歪や欠陥が緩和され基板からの半導体層のハ
ガレもなく、安定な特性の冷電子放出素子を実現でき
る。
【0047】次に、本発明の請求項30と31、32、
33に記載された冷電子放出素子は、エミッタアレイが
形成された円形または多角形形状のFETドレイン領域
と、このドレイン領域を取り囲む円形環または多角形環
型のFETゲート電極と、このFETのゲート電極を取
り囲むように形成されたFETソース電極から構成し
て、前記FETドレイン領域内のエミッタは同心円状ま
たは回転対称型に配置して、または前記FET上にエミ
ッタアレイを回転対称型に取り囲んだ円形環または多角
形環の収束電極を形成したことを特徴としたもので、エ
ミッタチップからの電流放出特性が均一になり電子の飛
行方向も等方的となる。さらに、エミッタの電流制御に
最適なFETも作製できる。この収束電極には引出電極
膜11を利用することをできる。
【0048】次に、本発明の請求項34と35,36に
記載された冷電子放出素子は、エミッタとFETからな
る冷電子放出素子において、FET上部を絶縁膜と金属
膜で覆って、前記金属膜に引出電極膜を利用して、前記
金属膜をアース電位とすることを特徴としたものであ
り、FETが金属膜でシールドされるので、ノイズによ
る誤動作でエミッタの放出電流量を大きく変動させてし
まうことがない。
【0049】(実施の形態1)以下に、本発明の一実施
の形態について、図1と図2、図3を用いて説明する。
図1において、1は基板であり、2は半導体層であり、
3はFETのゲート絶縁膜、4はFETのゲート金属、
5はFETのソース領域、6はFETのドレイン領域、
7はエミッタアレイである。例えば、ガラス基板1の上
に多結晶の半導体層2を結晶成長した場合に、本来結晶
の格子定数が異なるために、成長初期の膜厚200nm
以下の薄膜では良好な結晶性が得られないが、膜厚50
0nm以上になると徐々に欠陥の回復が進み結晶性が良
くなってくる。そこで、その結晶表面にFETを形成す
れば、例えば既存の化学気相成長法を用いて、微結晶シ
リコンやポリシリコンを成長させた場合には、電子移動
度10cm2/V・sをこえるようなFETが容易に形
成できるので、エミッタの放出電流制御に適している。
そして、FET形成後にエミッタアレイ7は、FETの
ドレイン領域6の半導体層2をエッチング加工すること
によって形成すれば、1回の半導体層2の成長で、FE
Tとエミッタの両方を形成することができ、かつ2回成
長した場合の成長前表面が空気中に露呈することもな
く、プロセスが簡易かつ結晶性の劣化がない。図2は、
図1の構造のエミッタ部に請求項3と4のコーン型エミ
ッタと引出電極を付加したものの断面図である。1は基
板、8は不純物拡散防止層、2は半導体層、3はFET
のゲート絶縁膜、4はFETのゲート金属、9はFET
のソース電極、5はFETのソース領域、6はFETの
ドレイン領域、10はエミッタアレイ7内にある1つの
コーン型のエミッタ、11は引出電極、12は引出電極
下絶縁膜、13はFETパッシベーション絶縁膜であ
る。C.A.Spindt他、Journal of
Applied Physics,vol.47,p.
5248,1976年.に記載されたコーン型のエミッ
タは引出電極とペアで一般的によく使われている。それ
は、先端が先鋭化されたコーン型エミッタが引出電極に
あけられた円形の穴の中心部に位置されるために、等方
的に先端部に電界が集中して、比較的低電圧で冷電子が
等方的に放出されるからである。故に、図1の構造にも
コーン型エミッタと引出電極を採用すれば良好な冷電子
放出特性が得られる。
【0050】基板1は、シリコンなどの各種半導体の単
結晶基板や多結晶基板が用いられるが、特に非晶質のガ
ラス基板を用いた場合に大面積化が可能となり、コスト
の削減や表示素子に応用した場合の大画面化に対応でき
る。不純物拡散防止層8は、基板とその上部に作製する
半導体層の組成が異なる場合に、基板の構成元素が半導
体層へ熱拡散して不純物として悪影響をおよぼすことを
防止するためのものであり、半導体上に構成するFET
の特性を安定化するために必要である。特に一般的なプ
ロセスに用いられる二酸化シリコンや窒化シリコンは緻
密な膜が容易に作製でき不純物拡散を効果的に抑制でき
る。半導体層2は、いわゆる周期律表におけるシリコン
などのIV族半導体またはガリウムヒ素などのIII−V族
半導体が利用できる。特に、ダイヤモンドや窒化ボロ
ン、窒化ガリウムなどのバンドギャップが広い半導体
は、それだけ電子親和力が小さくなるので、低電圧で真
空中への電子放出ができ、エミッタとして有利である。
また、シリコンはこれまでの集積回路としての技術蓄積
が豊富であり、安定な酸化膜も有しているので、エミッ
タを集積回路で制御する場合に有利である。いずれにせ
よFETを作製するために半導体が必要であり、かつ上
記半導体はエミッタとしても利用できるので、FET付
きエミッタを作製できる。また、半導体層2は、動作速
度が速く電流が取れるnチャネルのFETを作製するた
めにはp型半導体を用いれば良く、IV族半導体の場合
にはボロンやアルミニウムをIII−V族半導体の場合に
はマグネシウムや亜鉛をドーピングして作る。逆にpチ
ャネルFETを作製するためには、n型半導体を用いれ
ば良く、IV族半導体の場合にはリンやヒ素をIII−V族
半導体の場合には、シリコンやイオウをドーピングして
作る。エミッタ動作制御用の電子回路を同時に集積する
場合には、c−MOS回路で構成するのが都合良く、こ
の場合にはnとpチャネルの両方のFETを用意する必
要がある。さらに、半導体層2は、結晶構造としては非
晶質や多結晶、単結晶が考えられるが、単結晶の場合に
は使用できる基板材料が制限されるので、大面積のガラ
ス基板を用いる場合には非晶質や多結晶を用いる必要が
ある。この場合に欠陥となる半導体内のダングリングボ
ンドを終端して結晶性を向上させるために水素化処理が
効果的である。FETゲート絶縁膜3は、電気絶縁性が
高く緻密な構造の二酸化シリコン或いは窒化シリコン、
歪みを緩和する場合には、それらの単層を組み合わせた
複数層を利用する。また材料ガスが高温に熱した高融点
金属に触れることによって起こる触媒効果を利用した化
学気相成長法を用いれば、半導体層から窒化シリコンま
で半導体層にダメージを与えることなく連続成長ができ
るので、優れた特性のFETを作製できる。
【0051】また、エミッタ形状を加工するときに、F
ETのゲート絶縁膜をエッチング用マスクとして利用し
たり、FETのドレイン領域内にイオンをドープする場
合に、FETゲート絶縁膜を残したままその上からドー
プしたりする場合に、二酸化シリコン或いは窒化シリコ
ンを用いれば、イオン注入やエミッタ加工時のマスクと
しても有効に利用できる。
【0052】FETゲート金属4とFETソース電極
9、引出電極11などの冷電子放出素子の金属配線に
は、安価で電気抵抗が低く、良質な陽極酸化膜が容易に
形成できるアルミニウム、またはより低電気抵抗と安価
な銅、ガラス基板との密着性が向上するチタン、良質な
陽極酸化膜が形成できるタンタルを用いる。また、それ
ら金属元素は、例えばアルミニウムの場合は、ヒロック
を抑えるためにネオジウムなどの他の元素を加えて、主
成分として95重量パーセント以上を含んだ合金として
もよい。また、例えばガラス基板上への成膜に関して
は、先に100nm以下のチタン薄膜を形成してからア
ルミニウムを形成すれば、密着性と電気伝導度が向上す
るように、それぞれの金属の特徴を生かすように、単層
またはこれらの単層を組み合わせた複数層から構成して
も良い。図3(a)から(f)は、冷電子放出素子の作
製プロセスの1例を示す断面図であり、1は基板、8は
不純物拡散防止層、2は半導体層、3はFETゲート絶
縁膜、4はFETゲート金属、9はFETソース電極、
5はFETソース領域、6はFETドレイン領域、10
はエミッタアレイ内の1つのコーン型エミッタ、11は
引出電極、12は引出電極下絶縁膜、13はFETパッ
シベーション絶縁膜である。
【0053】まず、(a)において、基板1上に不純物
拡散防止層8と半導体層2、FETゲート絶縁膜3、F
ETゲート金属4をプラズマ励起化学気相成長法などを
用いて連続して成膜する。次に、(b)においてゲート
金属4とゲート絶縁膜3をリアクティブイオンエッチン
グなどのエッチング手法を用いてパターニングして、F
ETとエミッタの位置と特定する。(c)においては、
ゲート絶縁膜3をマスクにリアクティブイオンエッチン
グなどのエッチング手法を用いてコーン型エミッタを形
成する。(d)においては、イオン注入などの不純物ド
ーピング技術を用いて、FETソース領域5とFETド
レイン領域6を形成する。このとき、エミッタ部への不
純物ドーピングも同時に行う。(e)においては、プラ
ズマ励起化学気相成長法などを利用して引出電極下絶縁
膜12を形成してから、エッチングによってソース領域
5へのコンタクトホールを形成して、スパッタ法などを
用いてFETソース電極9を形成する。(f)において
は、FETパッシベーション絶縁膜13と引出電極11
をプラズマ励起化学気相成長法などを用いて順次形成す
る。最後に(g)において、エミッタ上の引出電極11
と引出電極下絶縁膜12をエッチングして、コーン型エ
ミッタを露呈させる。
【0054】12の引出電極下絶縁膜と13のFETパ
ッシベーション絶縁膜は、引出電極下の絶縁膜のエッチ
ング速度よりもパッシベーション用絶縁膜のエッチング
速度が遅くなるように、例えば引出電極下の絶縁膜を二
酸化シリコン、パッシベーション絶縁膜に窒化シリコン
を用いるか、または引出電極下の絶縁膜の膜厚よりもF
ETゲート金属上の絶縁膜の膜厚が厚くなるように、絶
縁膜を形成すると都合がよい。それは、図3に示す作製
プロセスの(f)から(g)にかけて、フォトレジスト
を用いたエッチバック法によって、引出電極と引出電極
下絶縁膜をエッチングしてエミッタを露呈させるとき
に、引出電極下絶縁膜とパッシベーション絶縁膜が同じ
物質かつ同じ厚さで作製されているとFET自体がエッ
チング液に侵されてしまうことになるからである。図3
(a)における半導体層2またはゲート絶縁膜3は、モ
ノシランまたはジシラン、水素、窒素、アンモニア、メ
タン、エタン、プロパン、ブタン、トリメチルガリウ
ム、トリエチルガリウム、トリメチルアルミニウム、ア
ルシン、ホスフィン、ジボランの中の1種または複数種
を材料ガスに利用して、これらのガスが高温に熱したタ
ングステンまたはタンタル、モリブデンなどの高融点金
属に触れることによって起こる触媒効果を利用した化学
気相成長法(この方法は、松村、応用物理、第66巻、
p.1094、1997年.にまとめられており、触媒
化学気相成長法とかホットワイヤー法と呼ばれてい
る。)を用いて成膜すると都合がよい。それは、この成
長法が、例えばシリコンの成膜においては、一般的によ
く使われているRF放電を用いたプラズマ励起化学気相
成長法と比べて、比較的低温の500℃以下の成長温度
でも電子移動度10cm2/V・sをこえる、厚さ50
0nm以上のポリシリコン膜を0.2から0.5nm/
s程度の比較的速い成長速度で成膜ができるからであ
る。その結果、エキシマレーザーアニールなどによる多
結晶化のためのポストアニールプロセスが必要なくな
る。
【0055】図3(c)におけて、コーン型エミッタ形
状をエッチングで作製するときに、ゲート絶縁膜3の一
部をパターニングしてエッチング用マスクとして応用す
ればプロセスが簡素化する。
【0056】図3(d)において、FETソース領域5
とFETドレイン領域6、コーン型エミッタ10、FE
Tドレインとエミッタの間の電気抵抗はイオン打ち込み
法を用いて同時に調整できるので、プロセスが簡素化す
る。さらに、FETドレインとエミッタ間にFETゲー
ト絶縁膜3の一部をパターニングして残してイオン打ち
込みを行うとその部分がドープされないかあるいはドー
プ量は少なくなるので、FETドレインとエミッタ間の
全経路での電気抵抗をさらに複雑に調整することが可能
である。
【0057】また、残すFETゲート絶縁膜3の厚みに
よっても半導体層へのドープ量を調整できるので電気抵
抗を調整できる。各々のエミッタとドレイン間の電気抵
抗を調整できれば、各々のエミッタからの電子放出量を
均一化できて、さらに特公平7−118259号公報に
提案されているように、電気抵抗を高抵抗化すれば抵抗
の負帰還作用によりエミッタからの電子放出量の時間変
動も安定化できる。
【0058】図3(g)において、熱処理によって半導
体層2の結晶性を向上させてFETの特性と面内均一性
を向上させることができる。特に、アモルファスシリコ
ンやポリシリコンの場合には、水素を多く含んだ窒化シ
リコンパッシベーション膜を形成している場合には窒素
または不活性ガス中でも良いが、一般的には水素または
水蒸気を含む雰囲気中で熱処理すると効果的にFET特
性が改善できる。
【0059】(実施の形態2)以下に、本発明の他の実
施の形態について、図4を用いて説明する。エミッタ1
0の表面を化学的に不活性かつ電子放出特性を損なわな
い保護膜14、例えばダイヤモンドやダイヤモンドライ
クカーボンなどの炭素系保護膜14で覆うとエミッタの
表面が化学的に不活性になるので真空中残留ガスの衝突
や吸着によるダメージをうけることなく、比較的低真空
度においても良好な電子放出特性を維持できる。作製方
法は図3(f)工程後に、電極パッド部以外の所に市販
のマイクロ波励起プラズマ化学気相成長法を用いて形成
できる。
【0060】(実施の形態3)以下に、本発明のその他
の実施の形態について、図5を用いて説明する。
【0061】液晶ディスプレイの薄膜トランジスタ(T
FT)においてもオフ電流を低減するために、1つのト
ランジスタに複数のゲートを有するマルチゲート構造や
S.Seki他,IEEE Electron Dev
ice Letters,EDL−8,p.434,1
987.などに述べられているようなゲートとソース・
ドレイン電極の間の不純物ドープ量を減らしたLigh
tly Doped Drain(LDD)構造やギャ
ップを設けたオフセット構造が用いられている。FET
付きエミッタにおいても、T.MATSUKAWA他,
IDW’98,Proceedings,FED2−
4,p.671(Dec.7−9,1998, KOB
E)に述べられているように「ドレイン端付近の高電界
が引き起こすインパクトイオン化による放出電流のドリ
フト現象」が指摘されている。そのため、図5に示すよ
うに、一般的なTFTにおけるLDD構造作製と同様の
方法で、15の高電気抵抗領域をゲートとソース・ドレ
インの間に挿入することにより、効果的にオフ電流とイ
ンパクトイオン効果を低減できる。
【0062】(実施の形態4)以下に、本発明のその他
の実施の形態について、図6を用いて説明する。
【0063】ガラス基板または不純物拡散防止層が非晶
質またはその上部に形成する半導体層の格子定数と異な
った場合に、その上に成長した半導体層の結晶化は難し
く、例え結晶化したとしても歪みや欠陥密度が大きくな
ってしまう。
【0064】その良質な結晶性を阻害する歪みや欠陥密
度を緩和するためには、基板と半導体層間または不純物
拡散防止層と半導体層間に、T.Soga他,J.Ap
pl.Phys.57,p.4578,1985年.な
どで一般的に知られている歪超格子16またはM.Ak
iyama他,Jpn.J.Appl.Phys.2
3,p.L843,1984年.などで一般的に知られ
ている膜厚100nm以下のアモルファス層16を挿入
すれば有効である。
【0065】例えば、ガラス上にポリシリコンを成長す
る場合には、プラズマ励起化学気相成長法を用いて、シ
リコンとゲルマニウム歪超格子など、または膜厚100
nm以下のアモルファスシリコン層を挿入すれば、界面
付近に発生する結晶欠陥の伝搬が食い止められ、さらに
格子定数や熱膨張係数差によって形成される歪みが緩和
され、結晶化が推進されることになる。アモルファスシ
リコンの成長はポリシリコン成長前に同じ成長法にて、
ポリシリコン成長温度より低温で成長して形成すること
もできる。特にこのアモルファスシリコン層は、その後
のポリシリコンの多結晶化を基板面内全体に均一化する
のに有効である。
【0066】(実施の形態5)以下に、本発明のその他
の発明の実施の形態について、図7と図8を用いて説明
する。
【0067】作製プロセスは図3と同等であるが、図7
に示すようにFETにリングゲート構造を用いて、その
中心部の円形ドレイン領域にエミッタを形成しているこ
とが特徴である。
【0068】FETゲートから各々のエミッタまでの距
離が等しくなるように、円形ドレイン領域6の中にエミ
ッタ10が同心円状または回転対称型に配置されてい
る。そのためにFETの漏れ電流防止効果だけでなく、
各々のエミッタまでの電気抵抗が均等となるので、各々
のエミッタからの放出電流が均一化する。
【0069】さらに、引出電極11やゲート金属4、ソ
ース電極3が作る電磁界によって、エミッタからの放出
電子が受ける影響が等方的となるために、電子の飛翔方
向も偏りが無く等方的となる。さらに、リング型にする
ことによりFETの(ゲート幅W/ゲート長L)比が必
然的に大きくとれるので、たとえ半導体層の移動度が低
くても電流量が大きいFETが作製できる。
【0070】また、従来の図10(a)と比較して、同
じ電流量のFETを作製した場合には、ゲートの面積
(WXL)も大きくとれるので、各々のFETの作製寸
法バラツキによる(W/L)の基板面内バラツキは抑え
られる。
【0071】しかしながら、nチャネルのFETの場合
には、ゲート電圧は通常正電界で制御するので、エミッ
タからの放出電子を引きつける力が働き、わずかではあ
るが放出電子が基板面内で広がってしまうことになる。
そこで、図8に示すようにリングFET上に負の電界を
かけた収束電極17を形成すれば、放出電子の拡がり角
を調整することができる。この収束電極17には、パタ
ーニングの工夫により図3(f)の引出電極11をうま
く利用することもできる。
【0072】(実施の形態6)以下に、本発明のその他
の実施の形態について、図9を用いて説明する。
【0073】FET全体が金属膜18で覆われているの
でFETに対するノイズシールドとなり、わずかな外部
ノイズがゲート金属に誘導ノイズを与えてFETのドレ
イン部に形成されたエミッタからの放出電流に大きな誤
動作による変動を与えることが無くなる。この金属膜1
8には、パターニングの工夫により図3(f)の引出電
極11が利用できる。また、十分なノイズシールド効果
を得るためには、金属膜18はアース電位に接地すれば
よい。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明の冷電子放出素子に
よれば、大型のガラス基板上に、1回の半導体層成長だ
けでポストアニールなどを省略した簡易なプロセスによ
る均一で良好な特性のFET付きエミッタアレイを作製
できる。さらに、FETに金属膜シールド型のリングゲ
ートFETを用いることにより、外部ノイズに強く、比
較的大きな電流放出特性を均一に制御でき、電子の飛行
方向も等方的なエミッタ特性が得られる。故に、以上の
ような特徴の冷電子放出素子を平面型画像表示装置に応
用した場合に、均一性・高輝度などの高い映像品質と低
い消費電力、低いコストなどが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における冷電子放出素子
の断面図
【図2】本発明の実施の形態1におけるコーン型冷電子
放出素子の断面図
【図3】本発明の実施の形態1における冷電子放出素子
の作製プロセスの断面図
【図4】本発明の実施の形態2における冷電子放出素子
の断面図
【図5】本発明の実施の形態3における冷電子放出素子
の断面図
【図6】本発明の実施の形態4における冷電子放出素子
の断面図
【図7】(a)本発明の実施の形態5における冷電子放
出素子の表面図 (b)本発明の実施の形態5における冷電子放出素子の
断面図
【図8】本発明の実施の形態5における収束電極付冷電
子放出素子の断面図
【図9】本発明の実施の形態6における冷電子放出素子
の断面図
【図10】(a)従来の冷電子放出素子の斜視図 (b)同素子の要部拡大断面図
【図11】従来の冷電子放出素子の作製方法を説明する
断面図
【符号の説明】 1 基板 2 半導体層 3 FETゲート絶縁膜 4 FETゲート金属 5 FETソース領域 6 FETドレイン領域 7 エミッタアレイ 8 不純物拡散防止層 9 FETソース電極 10 エミッタアレイ内の1つのコーン型エミッタ 11 引出電極 12 引出電極下絶縁膜 13 FETパッシベーション絶縁膜 14 保護膜 15 高電気抵抗層 16 歪超格子または非晶質層 17 収束電極 18 シールド金属膜 19 ドレイン電極 20 非晶質シリコン 21 フォトレジスト 22 二酸化シリコンマスク 23 TFT 24 二酸化シリコン絶縁膜

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に成長した半導体層の成長表面に
    形成されたこの半導体層と絶縁膜、電極からなる電界効
    果型トランジスタ(FET)と、このFETのドレイン
    領域またはドレイン領域と接する部分の前記半導体層を
    エッチング加工することによって得られる1個または複
    数個からなるエミッタより構成したことを特徴とする冷
    電子放出素子。
  2. 【請求項2】 FETとエミッタの両方を、1回で成長
    させた半導体層を利用して形成できるように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の冷電子放出素子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 エミッタの先端が先鋭化されたコーン型
    であることを特徴とする請求項1記載の冷電子放出素
    子。
  4. 【請求項4】 エミッタとドレイン領域に接触しないよ
    うに、引出電極が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の冷電子放出素子。
  5. 【請求項5】 基板が非晶質基板であることを特徴とす
    る請求項1記載の冷電子放出素子。
  6. 【請求項6】 基板と半導体層の間に基板からの不純物
    拡散防止層を挿入することを特徴とする請求項1記載の
    冷電子放出素子。
  7. 【請求項7】 不純物拡散防止層が二酸化シリコン或い
    は窒化シリコンの単層、またはこれらの単層を組み合わ
    せた複数層からなることを特徴とする請求項1と6記載
    の冷電子放出素子。
  8. 【請求項8】 半導体層が、周期律表におけるIV族元
    素である炭素またはシリコン、ゲルマニウム単体を主成
    分とする半導体、或いはこれらの組み合わせからなる化
    合物半導体であることを特徴とする請求項1記載の冷電
    子放出素子。
  9. 【請求項9】 半導体層が、周期律表におけるIII族元
    素であるボロンまたはアルミニウム、ガリウム、インジ
    ウムとV族元素である窒素またはリン、ヒ素、アンチモ
    ンの組み合わせからなる化合物半導体であることを特徴
    とする請求項1記載の冷電子放出素子。
  10. 【請求項10】 半導体層は、不純物をドープされたp
    型半導体、n型半導体であることを特徴とする請求項1
    記載の冷電子放出素子。
  11. 【請求項11】 半導体層は、ボロンまたはアルミニウ
    ム、マグネシウム、亜鉛をドープされたp型半導体、或
    いはりんまたはヒ素、アンチモン、シリコン、イオウを
    ドープされたn型半導体であることを特徴とする請求項
    1と10記載の冷電子放出素子。
  12. 【請求項12】 半導体層は非晶質または水素化処理非
    晶質、多結晶、水素化処理多結晶構造であることを特徴
    とする請求項1記載の冷電子放出素子。
  13. 【請求項13】 FETの絶縁膜が、二酸化シリコン或
    いは窒化シリコンの単層、またはこれらの単層を組み合
    わせた複数層からなることを特徴とする請求項1記載の
    冷電子放出素子。
  14. 【請求項14】 FETの金属膜及びすべての金属配線
    が、アルミニウム或いは銅、チタン、タンタルを主成分
    として95重量パーセント以上含む単層、またはこれら
    の単層を組み合わせた複数層からなることを特徴とする
    請求項1記載の冷電子放出素子。
  15. 【請求項15】 引出電極下に絶縁膜を、また前記FE
    T上にパッシベーション用絶縁膜を要する構造におい
    て、引出電極下の絶縁膜のエッチング速度よりもパッシ
    ベーション用絶縁膜のエッチング速度が遅くなるように
    絶縁膜を選択することを特徴とする請求項1記載の冷電
    子放出素子。
  16. 【請求項16】 引出電極下の絶縁膜に二酸化シリコ
    ン、及びFET上のパッシベーション膜に窒化シリコン
    を用いることを特徴とする請求項1と15記載の冷電子
    放出素子。
  17. 【請求項17】 引出電極下の絶縁膜の膜厚よりもFE
    Tゲート金属上の絶縁膜の膜厚が厚くなるように絶縁膜
    を形成することを特徴とする請求項1記載の冷電子放出
    素子。
  18. 【請求項18】 材料ガスが高温に熱した高融点金属に
    触れることによって起こる触媒効果を利用した化学気相
    成長法を用いて、前記半導体層または絶縁膜を形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の冷電子放出素子の製造
    方法。
  19. 【請求項19】 材料ガスが、モノシランまたはジシラ
    ン、水素、窒素、アンモニア、メタン、エタン、プロパ
    ン、ブタン、トリメチルガリウム、トリエチルガリウ
    ム、トリメチルアルミニウム、アルシン、ホスフィン、
    ジボランの中の1種または複数種であることを特徴とす
    る請求項1と18記載の冷電子放出素子の製造方法。
  20. 【請求項20】 高融点金属がタングステンまたはタン
    タル、モリブデンであることを特徴とする請求項1と1
    8記載の冷電子放出素子の製造方法。
  21. 【請求項21】 エミッタ形状を加工する時に、FET
    のゲート絶縁膜をエッチング用マスクとして利用するこ
    とを特徴とする請求項1記載の冷電子放出素子の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 エミッタが形成されているFETのド
    レイン領域内の電気抵抗をイオン打ち込み法によって調
    整することを特徴とする請求項1記載の冷電子放出素子
    の製造方法。
  23. 【請求項23】 エミッタが形成されているFETのド
    レイン領域内にイオンをドープする場合にFETゲート
    絶縁膜を残したままその上からドープすることを特徴と
    する請求項1と22記載の冷電子放出素子の製造方法。
  24. 【請求項24】 半導体層を500℃以下の窒素または
    不活性ガス中、或いは水素または水蒸気を含む雰囲気中
    で熱処理することを特徴とする請求項1記載の冷電子放
    出素子の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載の電子放出素子の製造
    方法において、基板上またはその上に形成された不純物
    拡散防止層上に、FETの半導体層、ゲート絶縁膜、ゲ
    ート金属の3層を成長する工程と、前記ゲート金属とゲ
    ート絶縁膜をパターニングしてFETゲートとゲート電
    極を形成する工程と、前記FETのドレイン領域の一部
    をエッチングしてエミッタを形成する工程と、前記FE
    Tのソースとドレインまたはエミッタの表面に不純物を
    ドーピングする工程と、前記FET上に絶縁膜を介して
    ソース電極を形成する工程と、前記FET上にパッシベ
    ーション膜を形成する工程と、前記エミッタに対して絶
    縁膜または空間を介して引出電極を形成する工程と、前
    記FETまたはエミッタ領域を熱処理する工程を含んで
    なることを特徴とする請求項1記載の冷電子放出素子の
    製造方法。
  26. 【請求項26】 前記エミッタの表面が、化学的に不活
    性かつ電子放出特性を損なわない保護膜で覆われている
    ことを特徴とする請求項1記載の冷電子放出素子。
  27. 【請求項27】 保護膜が炭素系薄膜であることを特徴
    とする請求項1と26記載の冷電子放出素子。
  28. 【請求項28】 FETのソースとゲート間またはドレ
    インとゲート間にソース及びドレインより電気抵抗の高
    い層を挿入することを特徴とする請求項1記載の冷電子
    放出素子。
  29. 【請求項29】 半導体層が歪超格子層または膜厚10
    0nm以下の非晶質層を含む多結晶層または単結晶層か
    らなることを特徴とする請求項1記載の冷電子放出素
    子。
  30. 【請求項30】 エミッタアレイが形成された円形また
    は多角形形状のFETドレイン領域と、このドレイン領
    域を取り囲む円形環または多角形環型のFETゲート電
    極と、このFETのゲート電極を取り囲むように形成さ
    れたFETソース電極から構成したことを特徴とする冷
    電子放出素子。
  31. 【請求項31】 FETドレイン領域内にエミッタが同
    心円状または回転対称型に配置されたことを特徴とする
    請求項30記載の冷電子放出素子。
  32. 【請求項32】 FET上に、エミッタアレイを回転対
    称型に取り囲んだ円形環または多角形環の収束電極を形
    成したことを特徴とする請求項30記載の冷電子放出素
    子。
  33. 【請求項33】 収束電極に引出電極膜を利用すること
    を特徴とする請求項30と32記載の冷電子放出素子。
  34. 【請求項34】 エミッタとFETからなる冷電子放出
    素子において、FET上部を絶縁膜と金属膜で覆うこと
    を特徴とした冷電子放出素子。
  35. 【請求項35】 金属膜に引出電極膜を利用することを
    特徴とする請求項34記載の冷電子放出素子。
  36. 【請求項36】 金属膜をアース電位とすることを特徴
    とする請求項34記載の冷電子放出素子。
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