JP2000257855A - 空気予熱器バイパスダンパの制御方法及び装置 - Google Patents

空気予熱器バイパスダンパの制御方法及び装置

Info

Publication number
JP2000257855A
JP2000257855A JP11061278A JP6127899A JP2000257855A JP 2000257855 A JP2000257855 A JP 2000257855A JP 11061278 A JP11061278 A JP 11061278A JP 6127899 A JP6127899 A JP 6127899A JP 2000257855 A JP2000257855 A JP 2000257855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air preheater
air
temperature
bypass damper
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11061278A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4062810B2 (ja
Inventor
Toshinobu Arimura
利信 有村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP06127899A priority Critical patent/JP4062810B2/ja
Publication of JP2000257855A publication Critical patent/JP2000257855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4062810B2 publication Critical patent/JP4062810B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気温度の変化によらず、空気予熱器平均温
度を安定して制御し、スチームエアヒータを設置せず
に、空気予熱器の低温腐食を防止する。 【解決手段】 ボイラ起動時には、発電機出力指令22
と空気予熱器入口空気温度15とに基づく起動時基本開
度指令23に、燃料/空気比27に基づく補正開度31
を加えた起動時開度指令33で空気予熱器バイパスダン
パ12の開度を調節し、通常運転時には、空気予熱器入
口空気温度15と空気予熱器出口ガス温度17との空気
予熱器平均温度35と、発電機出力指令22に基づく空
気予熱器平均温度設定値43との空気予熱器平均温度偏
差45をなくすための空気予熱器バイパスダンパ開度指
令52を、発電機出力指令22と空気予熱器入口空気温
度15とに基づく先行開度指令54に加えた通常運転時
開度指令56で空気予熱器バイパスダンパ12の開度を
調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気予熱器バイパ
スダンパの制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、事業用、産業用火力発電設備に
おける石炭焚ボイラ等のボイラは、図8に示される如
く、火炉1の下流側に形成された後部伝熱部2内に、再
熱器3と過熱器4とを配設すると共に、その下流側に節
炭器5を配設してなる構成を有しており、前記ボイラの
後部伝熱部2の下流側に接続された排ガスライン6の途
中には、ボイラから排出される排ガスから窒素酸化物
(NOx)を除去するための脱硝装置7と、該脱硝装置
7を通過した後の排ガスの熱を利用してボイラの火炉1
へ供給される微粉炭搬送用の一次空気と燃焼用の二次空
気を加熱するための空気予熱器8とを配設してある。
【0003】前述の如きボイラにおいては、火炉1内で
微粉炭等の燃料の燃焼によって発生した燃焼ガスの熱に
より、後部伝熱部2内の再熱器3と過熱器4と節炭器5
とが加熱され、蒸気が発生され、前記再熱器3と過熱器
4と節炭器5とによって熱が奪われて温度降下した排ガ
スは、排ガスライン6を経て脱硝装置7において窒素酸
化物が除去された後、空気予熱器8へ導入され、該空気
予熱器8においてボイラの火炉1へ供給される微粉炭搬
送用の一次空気と燃焼用の二次空気が前記排ガスの熱に
よって加熱される。
【0004】ところで、前述の如きボイラの場合、例え
ば、冬場のように外気温度が低い時に、二次空気等をそ
のまま空気予熱器8へ導入すると、該空気予熱器8の出
口ガス温度も低下し、該空気予熱器8の出口ガス温度が
酸露点以下になると、排ガス中に含まれる硫黄分が結露
して空気予熱器8の低温端に付着し腐食が生じるという
欠点を有していた。
【0005】このため、従来においては、空気予熱器8
の入側に、図8中、仮想線で示される如く、蒸気で二次
空気を加熱するスチームエアヒータ9を設置し、該スチ
ームエアヒータ9によって二次空気を加熱し、空気予熱
器8の低温腐食を防止することが行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、空気予熱器8の低温腐食を防止するために、空気
予熱器8の入側にスチームエアヒータ9を設置して二次
空気を加熱するのでは、その分だけ蒸気が余分に必要に
なると共に、イニシャルコスト並びにランニングコスト
のアップにつながるという不具合を有していた。
【0007】このため、前記スチームエアヒータ9を設
ける代りに、図8に示される如く、二次空気の一部を空
気予熱器8を通過させずに迂回させるための空気予熱器
バイパスライン11を設けると共に、該空気予熱器バイ
パスライン11の途中に空気予熱器バイパスダンパ12
を設け、冬場の外気温度が低く空気予熱器8の出口ガス
温度が低くなる場合には、前記空気予熱器バイパスダン
パ12を開くことにより、二次空気の一部を空気予熱器
8を通過させずに迂回させ、空気予熱器8の出口ガス温
度を早期に上昇させ、空気予熱器8の低温腐食を防止す
ることが提案されているが、前記空気予熱器バイパスダ
ンパ12の制御を行う具体的な手段は開発されていない
のが現状であった。
【0008】本発明は、斯かる実情に鑑み、外気温度の
変化によらず、空気予熱器平均温度を安定して制御する
ことができ、スチームエアヒータを設置することなく、
空気予熱器の低温腐食を防止し得る空気予熱器バイパス
ダンパの制御方法及び装置を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボイラへ供給
される空気の一部を空気予熱器を通過させずに迂回させ
る空気予熱器バイパスライン途中に設けられた空気予熱
器バイパスダンパの制御方法であって、ボイラ起動時に
は、発電機出力指令と空気予熱器入口空気温度とに基づ
く起動時基本開度指令に対し、燃料/空気比に基づく補
正開度を加算した起動時開度指令により空気予熱器バイ
パスダンパの開度調節を行い、ボイラ通常運転時には、
空気予熱器入口空気温度と空気予熱器出口ガス温度との
空気予熱器平均温度と、発電機出力指令に基づく空気予
熱器平均温度設定値との空気予熱器平均温度偏差をなく
すための空気予熱器バイパスダンパ開度指令を、発電機
出力指令と空気予熱器入口空気温度とに基づく先行開度
指令に対して加算した通常運転時開度指令により空気予
熱器バイパスダンパの開度調節を行うことを特徴とする
空気予熱器バイパスダンパの制御方法にかかるものであ
る。
【0010】又、本発明は、ボイラへ供給される空気の
一部を空気予熱器を通過させずに迂回させる空気予熱器
バイパスライン途中に設けられた空気予熱器バイパスダ
ンパの制御装置であって、空気予熱器入口空気温度を検
出する空気予熱器入口空気温度検出器と、空気予熱器出
口ガス温度を検出する空気予熱器出口ガス温度検出器
と、ボイラ起動時には、発電機出力指令と空気予熱器入
口空気温度とに基づく起動時基本開度指令に対し、燃料
/空気比に基づく補正開度を加算した起動時開度指令を
空気予熱器バイパスダンパへ出力し、ボイラ通常運転時
には、空気予熱器入口空気温度と空気予熱器出口ガス温
度との空気予熱器平均温度と、発電機出力指令に基づく
空気予熱器平均温度設定値との空気予熱器平均温度偏差
をなくすための空気予熱器バイパスダンパ開度指令を、
発電機出力指令と空気予熱器入口空気温度とに基づく先
行開度指令に対して加算した通常運転時開度指令を空気
予熱器バイパスダンパへ出力する制御器とを備えたこと
を特徴とする空気予熱器バイパスダンパの制御装置にか
かるものである。
【0011】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0012】本発明の空気予熱器バイパスダンパの制御
方法においては、ボイラ起動時には、発電機出力指令と
空気予熱器入口空気温度とに基づく起動時基本開度指令
に対し、燃料/空気比に基づく補正開度を加算した起動
時開度指令により空気予熱器バイパスダンパの開度調節
が行われ、ボイラ通常運転時には、空気予熱器入口空気
温度と空気予熱器出口ガス温度との空気予熱器平均温度
と、発電機出力指令に基づく空気予熱器平均温度設定値
との空気予熱器平均温度偏差をなくすための空気予熱器
バイパスダンパ開度指令を、発電機出力指令と空気予熱
器入口空気温度とに基づく先行開度指令に対して加算し
た通常運転時開度指令により空気予熱器バイパスダンパ
の開度調節が行われる。
【0013】又、本発明の空気予熱器バイパスダンパの
制御装置においては、空気予熱器入口空気温度検出器に
よって空気予熱器入口空気温度が検出されると共に、空
気予熱器出口ガス温度検出器によって空気予熱器出口ガ
ス温度が検出されて制御器へ入力され、ボイラ起動時に
は、発電機出力指令と空気予熱器入口空気温度とに基づ
く起動時基本開度指令に対し、燃料/空気比に基づく補
正開度を加算した起動時開度指令が制御器から空気予熱
器バイパスダンパへ出力され、空気予熱器バイパスダン
パの開度調節が行われ、ボイラ通常運転時には、空気予
熱器入口空気温度と空気予熱器出口ガス温度との空気予
熱器平均温度と、発電機出力指令に基づく空気予熱器平
均温度設定値との空気予熱器平均温度偏差をなくすため
の空気予熱器バイパスダンパ開度指令を、発電機出力指
令と空気予熱器入口空気温度とに基づく先行開度指令に
対して加算した通常運転時開度指令が制御器から空気予
熱器バイパスダンパへ出力され、空気予熱器バイパスダ
ンパの開度調節が行われる。
【0014】この結果、本発明の空気予熱器バイパスダ
ンパの制御方法及び装置では、冬場のように外気温度が
低い時には、空気予熱器入口空気温度並びに空気予熱器
出口ガス温度に基づいて空気予熱器バイパスダンパが開
かれ、二次空気の一部が空気予熱器を通過せずに迂回す
るため、空気予熱器の入側にスチームエアヒータを設置
しなくても、空気予熱器の出口ガス温度が低下せずに早
期に上昇し、空気予熱器の低温腐食が防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0016】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図8と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、空気予熱器入口空気温度15を検出する空
気予熱器入口空気温度検出器16と、空気予熱器出口ガ
ス温度17を検出する空気予熱器出口ガス温度検出器1
8とを設けると共に、前記空気予熱器入口空気温度検出
器16で検出された空気予熱器入口空気温度15と、前
記空気予熱器出口ガス温度検出器18で検出された空気
予熱器出口ガス温度17とに基づき空気予熱器バイパス
ダンパ12へ空気予熱器バイパスダンパ開度指令19を
出力する制御器21を設けてある。
【0017】前記制御器21は、図2に示す如く、発電
機出力指令22と前記空気予熱器入口空気温度検出器1
6で検出された空気予熱器入口空気温度15とに基づき
空気予熱器バイパスダンパ12の起動時基本開度指令2
3を求めて出力する第一補間演算器24と、燃料流量指
令25を空気流量指令26で割り、燃料/空気比27を
求めて出力する除算器28と、該除算器28から出力さ
れる燃料/空気比27に基づき空気予熱器バイパスダン
パ12の補正開度29を求めて出力する第一関数発生器
30と、該第一関数発生器30から出力される空気予熱
器バイパスダンパ12の補正開度29が変化した場合に
その変化率を設定値以下に制限する処理を行い、補正開
度31として出力する変化率制限器32と、前記第一補
間演算器24から出力される空気予熱器バイパスダンパ
12の起動時基本開度指令23に対し前記変化率制限器
32から出力される補正開度31を加算し、起動時開度
指令33を出力する加算器34と、前記空気予熱器入口
空気温度検出器16で検出された空気予熱器入口空気温
度15と前記空気予熱器出口ガス温度検出器18で検出
された空気予熱器出口ガス温度17との和を2で割り空
気予熱器平均温度35を求めて出力する平均演算器36
と、発電機出力指令22に基づき空気予熱器平均温度設
定値37を求めて出力する第二関数発生器38と、該第
二関数発生器38から出力される空気予熱器平均温度設
定値37に対して操作員が必要に応じてバイアス39を
付加するための操作ステーション40と、該操作ステー
ション40から出力されるバイアス39を前記第二関数
発生器38から出力される空気予熱器平均温度設定値3
7に対して加算し、空気予熱器平均温度設定値41とし
て出力する加算器42と、該加算器42から出力される
空気予熱器平均温度設定値41が変化した場合にその変
化率を設定値以下に制限する処理を行い、空気予熱器平
均温度設定値43として出力する変化率制限器44と、
該変化率制限器44から出力される空気予熱器平均温度
設定値43と前記平均演算器36から出力される空気予
熱器平均温度35との差を求め、空気予熱器平均温度偏
差45を出力する減算器46と、空気予熱器バイパスダ
ンパ12の実際の開度49に基づきダンパ特性補正用の
補正係数50を求めて出力する第三関数発生器51と、
前記減算器46から出力される空気予熱器平均温度偏差
45に対し前記第三関数発生器51から出力される補正
係数50を掛け、空気予熱器バイパスダンパ開度特性補
正後の空気予熱器平均温度偏差47として出力する乗算
器48と、該乗算器48から出力される空気予熱器バイ
パスダンパ開度特性補正後の空気予熱器平均温度偏差4
7を比例積分処理し、該空気予熱器バイパスダンパ開度
特性補正後の空気予熱器平均温度偏差47をなくすため
の空気予熱器バイパスダンパ開度指令52を求めて出力
する比例積分調節器53と、発電機出力指令22と前記
空気予熱器入口空気温度検出器16で検出された空気予
熱器入口空気温度15とに基づき空気予熱器バイパスダ
ンパ12の先行開度指令54を求めて出力する第二補間
演算器55と、該第二補間演算器55から出力される空
気予熱器バイパスダンパ12の先行開度指令54に対し
前記乗算器53から出力される空気予熱器バイパスダン
パ開度指令52を加算し、通常運転時開度指令56を出
力する加算器57と、ボイラ起動時には、図2中a側に
切り換えられ、前記加算器34から出力される起動時開
度指令33を空気予熱器バイパスダンパ開度指令58と
して出力する一方、ボイラ通常運転時には、図2中b側
に切り換えられ、前記加算器57から出力される通常運
転時開度指令56を空気予熱器バイパスダンパ開度指令
58として出力する切換器59と、操作員が空気予熱器
バイパスダンパ12を手動操作する場合にその開度60
を設定するための操作ステーション61と、自動時に
は、図2中a側に切り換えられ、前記切換器59から出
力される空気予熱器バイパスダンパ開度指令58を空気
予熱器バイパスダンパ開度指令19として空気予熱器バ
イパスダンパ12へ出力する一方、手動時には、図2中
b側に切り換えられ、前記操作ステーション61で設定
された開度60を空気予熱器バイパスダンパ開度指令1
9として空気予熱器バイパスダンパ12へ出力する切換
器62とを備えてなる構成を有している。
【0018】前記第一補間演算器24には、試運転時の
データに基づいて、例えば、図3に示す如く、空気予熱
器入口空気温度15がT1(例えば、20[℃])の場合
の発電機出力指令22に対する空気予熱器バイパスダン
パ12の起動時基本開度指令23を求める関数と、空気
予熱器入口空気温度15がT2(例えば、60[℃])の
場合の発電機出力指令22に対する空気予熱器バイパス
ダンパ12の起動時基本開度指令23を求める関数とが
予め設定入力されており、空気予熱器入口空気温度15
がT1からT2の間の温度の場合には、自動的に補間演
算が行われ、その温度での発電機出力指令22に対する
空気予熱器バイパスダンパ12の起動時基本開度指令2
3が求められるようになっている。
【0019】前記第二補間演算器55には、試運転時の
データに基づいて、例えば、図4に示す如く、空気予熱
器入口空気温度15がT1(例えば、20[℃])の場合
の発電機出力指令22に対する空気予熱器バイパスダン
パ12の先行開度指令54を求める関数と、空気予熱器
入口空気温度15がT2(例えば、60[℃])の場合の
発電機出力指令22に対する空気予熱器バイパスダンパ
12の先行開度指令54を求める関数とが予め設定入力
されており、空気予熱器入口空気温度15がT1からT
2の間の温度の場合には、自動的に補間演算が行われ、
その温度での発電機出力指令22に対する空気予熱器バ
イパスダンパ12の先行開度指令54が求められるよう
になっている。
【0020】前記第一関数発生器30には、試運転時の
データに基づいて、例えば、図5に示す如く、燃料/空
気比27に対し空気予熱器バイパスダンパ12の補正開
度29を求める関数が予め設定入力されており、これ
は、ボイラ起動時において、燃料/空気比27が小さく
なっている場合には、ボイラの火炉1から排出される排
ガスの温度が低く、空気予熱器8が暖まりにくくなるた
め、空気予熱器バイパスダンパ12の補正開度29が開
かれる方向に設定される一方、燃料/空気比27が大き
くなっている場合には、ボイラの火炉1から排出される
排ガスの温度が高く、空気予熱器8が暖まりやすくなる
ため、空気予熱器バイパスダンパ12の補正開度29が
絞られる方向に設定されることを表わしている。
【0021】前記第二関数発生器38には、試運転時の
データに基づいて、例えば、図6に示す如く、発電機出
力指令22に対し空気予熱器平均温度設定値37を略一
定とするような関数が予め設定入力されている。
【0022】前記第三関数発生器51には、試運転時の
データに基づいて、例えば、図7に示す如く、空気予熱
器バイパスダンパ12の実際の開度49に対しダンパ特
性補正用の補正係数50を求める関数が予め設定入力さ
れており、これは、空気予熱器バイパスダンパ12の開
度の増減に対して略比例する形で空気流量が増減して行
くようにするためのものである。
【0023】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0024】ボイラ起動時には、空気予熱器入口空気温
度検出器16によって空気予熱器入口空気温度15が検
出され、空気予熱器出口ガス温度検出器18によって空
気予熱器出口ガス温度17が検出され、前記空気予熱器
入口空気温度検出器16で検出された空気予熱器入口空
気温度15と、前記空気予熱器出口ガス温度検出器18
で検出された空気予熱器出口ガス温度17とが制御器2
1へ入力される。
【0025】前記空気予熱器入口空気温度検出器16で
検出された空気予熱器入口空気温度15と、前記空気予
熱器出口ガス温度検出器18で検出された空気予熱器出
口ガス温度17とが制御器21へ入力されると、該制御
器21の第一補間演算器24において、発電機出力指令
22と前記空気予熱器入口空気温度検出器16で検出さ
れた空気予熱器入口空気温度15とに基づき空気予熱器
バイパスダンパ12の起動時基本開度指令23が求めら
れて加算器34へ出力される一方、除算器28におい
て、燃料流量指令25が空気流量指令26で割られ、燃
料/空気比27がを求められて第一関数発生器30へ出
力され、該第一関数発生器30において、前記除算器2
8から出力される燃料/空気比27に基づき空気予熱器
バイパスダンパ12の補正開度29が求められて変化率
制限器32へ出力され、該変化率制限器32において、
前記第一関数発生器30から出力される空気予熱器バイ
パスダンパ12の補正開度29の変化率を設定値以下に
制限する処理が行われ、補正開度31として前記加算器
34へ出力され、該加算器34において、前記第一補間
演算器24から出力される空気予熱器バイパスダンパ1
2の起動時基本開度指令23に対し前記変化率制限器3
2から出力される補正開度31が加算され、起動時開度
指令33が切換器59へ出力される。
【0026】ボイラ起動時には、前記切換器59は、図
2中a側に切り換えられており、前記加算器34から出
力される起動時開度指令33が空気予熱器バイパスダン
パ開度指令58として切換器62へ出力され、該切換器
62が自動時に、図2中a側に切り換えられていれば、
前記切換器59から出力される空気予熱器バイパスダン
パ開度指令58が空気予熱器バイパスダンパ開度指令1
9として空気予熱器バイパスダンパ12へ出力され、該
空気予熱器バイパスダンパ12の開度調整が行われる。
【0027】ボイラの起動が完了し通常運転に移行する
と、前記切換器59が図2中b側に切り換えられると共
に、平均演算器36において、前記空気予熱器入口空気
温度検出器16で検出された空気予熱器入口空気温度1
5と前記空気予熱器出口ガス温度検出器18で検出され
た空気予熱器出口ガス温度17との和が2で割られ空気
予熱器平均温度35が求められて減算器46へ出力され
る一方、第二関数発生器38において、発電機出力指令
22に基づき空気予熱器平均温度設定値37が求められ
て加算器42へ出力され、該加算器42において、前記
第二関数発生器38から出力される空気予熱器平均温度
設定値37に対し、操作員による操作ステーション40
の操作により、必要に応じてバイアス39が付加され、
空気予熱器平均温度設定値41として変化率制限器44
へ出力され、該変化率制限器44において、前記加算器
42から出力される空気予熱器平均温度設定値41の変
化率を設定値以下に制限する処理が行われ、空気予熱器
平均温度設定値43として減算器46へ出力され、該減
算器46において、前記変化率制限器44から出力され
る空気予熱器平均温度設定値43と前記平均演算器36
から出力される空気予熱器平均温度35との差が求めら
れ、空気予熱器平均温度偏差45が乗算器48へ出力さ
れ、該乗算器48において、前記減算器46から出力さ
れる空気予熱器平均温度偏差45に対し、第三関数発生
器51から出力される空気予熱器バイパスダンパ12の
実際の開度49に基づくダンパ特性補正用の補正係数5
0が掛けられ、空気予熱器バイパスダンパ開度補正後の
空気予熱器平均温度偏差47として比例積分調節器53
へ出力され、該比例積分調節器53において、前記乗算
器48から出力される空気予熱器バイパスダンパ開度補
正後の空気予熱器平均温度偏差47が比例積分処理さ
れ、該空気予熱器バイパスダンパ開度補正後の空気予熱
器平均温度偏差47をなくすための空気予熱器バイパス
ダンパ開度指令52が求められて加算器57へ出力さ
れ、これと同時に、第二補間演算器55において、発電
機出力指令22と前記空気予熱器入口空気温度検出器1
6で検出された空気予熱器入口空気温度15とに基づき
空気予熱器バイパスダンパ12の先行開度指令54が求
められて前記加算器57へ出力され、該加算器57にお
いて、前記第二補間演算器55から出力される空気予熱
器バイパスダンパ12の先行開度指令54に対し前記乗
算器53から出力される空気予熱器バイパスダンパ開度
指令52が加算され、通常運転時開度指令56が前記切
換器59と切換器62を介し空気予熱器バイパスダンパ
開度指令19として空気予熱器バイパスダンパ12へ出
力され、該空気予熱器バイパスダンパ12の開度調整が
行われる。
【0028】この結果、冬場のように外気温度が低い時
には、空気予熱器入口空気温度15並びに空気予熱器出
口ガス温度17に基づいて制御器21から出力される空
気予熱器バイパスダンパ開度指令19により空気予熱器
バイパスダンパ12が開かれ、二次空気の一部が空気予
熱器8を通過せずに迂回するため、空気予熱器8の入側
にスチームエアヒータ9を設置しなくても、空気予熱器
8の出口ガス温度が低下せずに早期に上昇し、空気予熱
器8の低温腐食が防止される。
【0029】こうして、外気温度の変化によらず、空気
予熱器平均温度35を安定して制御することができ、ス
チームエアヒータ9を設置することなく、空気予熱器8
の低温腐食を防止し得る。
【0030】尚、本発明の空気予熱器バイパスダンパの
制御方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の空気予熱
器バイパスダンパの制御方法及び装置によれば、外気温
度の変化によらず、空気予熱器平均温度を安定して制御
することができ、スチームエアヒータを設置することな
く、空気予熱器の低温腐食を防止し得るという優れた効
果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】本発明を実施する形態の一例における制御器の
制御ブロック図である。
【図3】図2に示される第一補間演算器に設定入力され
た関数を表わす線図である。
【図4】図2に示される第二補間演算器に設定入力され
た関数を表わす線図である。
【図5】図2に示される第一関数発生器に設定入力され
た関数を表わす線図である。
【図6】図2に示される第二関数発生器に設定入力され
た関数を表わす線図である。
【図7】図2に示される第三関数発生器に設定入力され
た関数を表わす線図である。
【図8】従来例の全体概要構成図である。
【符号の説明】
8 空気予熱器 11 空気予熱器バイパスライン 12 空気予熱器バイパスダンパ 15 空気予熱器入口空気温度 16 空気予熱器入口空気温度検出器 17 空気予熱器出口ガス温度 18 空気予熱器出口ガス温度検出器 21 制御器 22 発電機出力指令 23 起動時基本開度指令 24 第一補間演算器 27 燃料/空気比 30 第一関数発生器 31 補正開度 33 起動時開度指令 35 空気予熱器平均温度 38 第二関数発生器 43 空気予熱器平均温度設定値 45 空気予熱器平均温度偏差 52 空気予熱器バイパスダンパ開度指令 54 先行開度指令 55 第二補間演算器 56 通常運転時開度指令

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラへ供給される空気の一部を空気予
    熱器を通過させずに迂回させる空気予熱器バイパスライ
    ン途中に設けられた空気予熱器バイパスダンパの制御方
    法であって、 ボイラ起動時には、発電機出力指令と空気予熱器入口空
    気温度とに基づく起動時基本開度指令に対し、燃料/空
    気比に基づく補正開度を加算した起動時開度指令により
    空気予熱器バイパスダンパの開度調節を行い、 ボイラ通常運転時には、空気予熱器入口空気温度と空気
    予熱器出口ガス温度との空気予熱器平均温度と、発電機
    出力指令に基づく空気予熱器平均温度設定値との空気予
    熱器平均温度偏差をなくすための空気予熱器バイパスダ
    ンパ開度指令を、発電機出力指令と空気予熱器入口空気
    温度とに基づく先行開度指令に対して加算した通常運転
    時開度指令により空気予熱器バイパスダンパの開度調節
    を行うことを特徴とする空気予熱器バイパスダンパの制
    御方法。
  2. 【請求項2】 ボイラへ供給される空気の一部を空気予
    熱器を通過させずに迂回させる空気予熱器バイパスライ
    ン途中に設けられた空気予熱器バイパスダンパの制御装
    置であって、 空気予熱器入口空気温度を検出する空気予熱器入口空気
    温度検出器と、 空気予熱器出口ガス温度を検出する空気予熱器出口ガス
    温度検出器と、 ボイラ起動時には、発電機出力指令と空気予熱器入口空
    気温度とに基づく起動時基本開度指令に対し、燃料/空
    気比に基づく補正開度を加算した起動時開度指令を空気
    予熱器バイパスダンパへ出力し、ボイラ通常運転時に
    は、空気予熱器入口空気温度と空気予熱器出口ガス温度
    との空気予熱器平均温度と、発電機出力指令に基づく空
    気予熱器平均温度設定値との空気予熱器平均温度偏差を
    なくすための空気予熱器バイパスダンパ開度指令を、発
    電機出力指令と空気予熱器入口空気温度とに基づく先行
    開度指令に対して加算した通常運転時開度指令を空気予
    熱器バイパスダンパへ出力する制御器とを備えたことを
    特徴とする空気予熱器バイパスダンパの制御装置。
JP06127899A 1999-03-09 1999-03-09 空気予熱器バイパスダンパの制御方法及び装置 Expired - Fee Related JP4062810B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06127899A JP4062810B2 (ja) 1999-03-09 1999-03-09 空気予熱器バイパスダンパの制御方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06127899A JP4062810B2 (ja) 1999-03-09 1999-03-09 空気予熱器バイパスダンパの制御方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000257855A true JP2000257855A (ja) 2000-09-22
JP4062810B2 JP4062810B2 (ja) 2008-03-19

Family

ID=13166595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06127899A Expired - Fee Related JP4062810B2 (ja) 1999-03-09 1999-03-09 空気予熱器バイパスダンパの制御方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4062810B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007187352A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Chugoku Electric Power Co Inc:The ボイラの起動方法
CN102278768A (zh) * 2011-06-28 2011-12-14 高明逊 电站锅炉暖风器节能优化控制系统
US20110303135A1 (en) * 2010-06-14 2011-12-15 Alstom Technology Ltd Regenerative air preheater design to reduce cold end fouling
JP2015535920A (ja) * 2012-09-26 2015-12-17 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 燃焼の生成物からの熱回収のための方法およびシステム、その方法およびシステムを備える装荷燃料加熱設備
WO2018142772A1 (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 三菱日立パワーシステムズ株式会社 燃焼バーナ及びこれを備えたボイラ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007187352A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Chugoku Electric Power Co Inc:The ボイラの起動方法
US20110303135A1 (en) * 2010-06-14 2011-12-15 Alstom Technology Ltd Regenerative air preheater design to reduce cold end fouling
CN102278768A (zh) * 2011-06-28 2011-12-14 高明逊 电站锅炉暖风器节能优化控制系统
JP2015535920A (ja) * 2012-09-26 2015-12-17 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 燃焼の生成物からの熱回収のための方法およびシステム、その方法およびシステムを備える装荷燃料加熱設備
WO2018142772A1 (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 三菱日立パワーシステムズ株式会社 燃焼バーナ及びこれを備えたボイラ
JP2018124012A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 三菱日立パワーシステムズ株式会社 燃焼バーナ及びこれを備えたボイラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4062810B2 (ja) 2008-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000257855A (ja) 空気予熱器バイパスダンパの制御方法及び装置
JP3932375B2 (ja) 火力発電プラントの周波数制御装置及び方法
JP3777471B2 (ja) ボイラ押込通風機の制御方法及び装置
JP5100338B2 (ja) 再熱蒸気制御方法及び再熱蒸気温度管理システム
JPS6391402A (ja) ボイラ制御装置
JP2000161606A (ja) 節炭器のスチーミング防止制御方法及び装置
JP2002106831A (ja) 微粉炭焚ボイラ設備
JP3941405B2 (ja) ボイラ自動制御装置および方法
JP2016005830A (ja) 排煙処理装置と該排煙処理装置の運転方法
JP3941254B2 (ja) 空気予熱器バイパスダンパと節炭器バイパスダンパの協調制御方法
JPH1181919A (ja) 二流体サイクルガスタービン装置における排気の白煙防止方法
JPH09236202A (ja) ボイラ燃料制御装置及び方法
JPH03290006A (ja) 複合サイクルプラントのガスタービン制御装置
JPS6060418A (ja) 石炭焚きボイラ制御装置
JP4206617B2 (ja) ボイラプラントの脱硫通風機制御方法
JP3820636B2 (ja) 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおける給水温度制御方法及び装置
JP3769064B2 (ja) 排気再燃型コンバインドサイクルのボイラ燃料制御方法と装置
JP2000314504A (ja) 重油・オリマルジョン焚ボイラの再熱蒸気温度制御方法及び装置
JPH05149108A (ja) 複合サイクル発電プラントのドラムレベル制御装置
JP3159737B2 (ja) 脱硫装置の制御装置
JPH0418656Y2 (ja)
JPS61184306A (ja) 蒸気タ−ビン再熱器加熱蒸気圧力制御装置
JPH1181918A (ja) ガスタービン装置における排気の白煙防止方法及びガスタービン装置の排気システム
JP2002168406A (ja) ボイラの再熱蒸気温度制御装置
JPH0835606A (ja) ボイラ設備の排ガス温度調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees