JP4206617B2 - ボイラプラントの脱硫通風機制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボイラプラントの脱硫通風機制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、石炭等の硫黄分を含む燃料が使用され、硫黄分を含む排ガスが排出されるボイラプラントにおいては、排ガスから硫黄分を除去するための脱硫装置が設けられる。
【0003】
図3は斯かる従来のボイラプラントの排ガス系統の一例を表わすものであって、1は硫黄分を含む排ガスが排出されるボイラ本体、2はボイラ本体1から排出される排ガスを煙突10へ導く排ガスライン、3は排ガスライン2途中に設けられ且つボイラ本体1から排出される排ガスを誘引する誘引通風機(IDF)、4は誘引通風機3によって誘引される排ガスの流量を調整するための誘引通風機ガス流量制御ダンパ、5は誘引通風機3の下流側の排ガスライン2途中に配設され且つ前記排ガスから硫黄分を除去するための脱硫装置、6は脱硫装置5の下流側の排ガスライン2途中に設けられた脱硫通風機(BUF)、7は脱硫通風機6によって誘引され且つ脱硫装置5を通過する脱硫ガスの流量を調整するための脱硫通風機ガス流量制御ダンパ、8は誘引通風機3と脱硫装置5との間の排ガスライン2途中から分岐し且つ脱硫通風機6の下流側の排ガスライン2途中に接続される脱硫バイパスライン、9は脱硫バイパスライン8途中に設けられた脱硫バイパスダンパである。
【0004】
前記誘引通風機ガス流量制御ダンパ4は、ボイラ炉内圧制御指令に応じて出力される誘引通風機ガス流量制御ダンパ開度指令11に基づいて開度調整されるようになっている。
【0005】
前記脱硫バイパスライン8途中には、脱硫バイパスダンパ9の上流側と下流側の差圧12を検出する脱硫バイパスダンパ差圧検出器13が設けられている。
【0006】
更に、前記誘引通風機ガス流量制御ダンパ開度指令11に基づき脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令14を求めて出力する第一関数発生器15と、前記脱硫バイパスダンパ9全開時には図3中a側に切り換えられ信号発生器16に予め設定された補正開度17(α[%])を補正開度指令18として出力する一方、前記脱硫バイパスダンパ9全閉時には図3中b側に切り換えられ信号発生器19に予め設定された補正開度20(0[%])を補正開度指令18として出力する切換リレー21と、前記第一関数発生器15から出力される脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令14に対し切換リレー21から出力される補正開度指令18を加えて脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令22を出力する加算器23と、前記脱硫バイパスダンパ差圧検出器13で検出された差圧12と脱硫バイパスダンパ差圧設定値24(β[kPa])との差圧偏差25を求めて出力する減算器26と、該減算器26から出力される差圧偏差25を比例積分処理して該差圧偏差25をなくすための補正開度27を出力する比例積分調節器28と、前記脱硫バイパスダンパ9全開時には図3中a側に切り換えられ信号発生器29に予め設定された補正開度30(0[%])を補正開度指令31として出力する一方、前記脱硫バイパスダンパ9全閉時には図3中b側に切り換えられ前記比例積分調節器28から出力される補正開度27を補正開度指令31として出力する切換リレー32と、前記加算器23から出力される脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令22に対し前記切換リレー32から出力される補正開度指令31を加えて脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令33を脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7へ出力する加算器34とを備えてなる脱硫通風機6のための制御器35が設けられている。
【0007】
尚、前記第一関数発生器15には、図4に示されるように、誘引通風機ガス流量制御ダンパ開度指令11の増減に対し略比例させる形で脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令14を増減させるような関数が設定されている。
【0008】
前述の如き従来のボイラプラントの排ガス系統の場合、基本的には、ボイラ本体1から排出される排ガスは、排ガスライン2を通って脱硫装置5へ導入され、該脱硫装置5において脱硫が行われた後、煙突10から大気へ放出されるが、ボイラ本体1の起動時には、運転が安定しておらず、何らかの理由で脱硫装置5へ流れる排ガスの抵抗が大きかったような場合、構成機器や配管等に負担がかかる虞があるため、こうした事態を回避するために万一の際には排ガスが脱硫バイパスライン8側へ逃がされるように、脱硫バイパスダンパ9は全開とされ、制御器35の切換リレー21と切換リレー32はそれぞれ、図3中a側に切り換えられており、この状態で、誘引通風機ガス流量制御ダンパ開度指令11に基づき制御器35の第一関数発生器15において脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令14が求められて加算器23へ出力され、該加算器23において、前記第一関数発生器15から出力される脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令14に対し切換リレー21から出力される補正開度指令18(この場合、信号発生器16に予め設定された補正開度17(α[%])に相当)が加えられて脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令22が加算器34へ出力され、該加算器34において、前記加算器23から出力される脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令22に対し前記切換リレー32から出力される補正開度指令31(この場合、信号発生器29に予め設定された補正開度30(0[%])に相当)が加えられて脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令33が脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7へ出力され、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7が誘引通風機ガス流量制御ダンパ開度指令11に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令14よりα[%]だけ大きい開度に調整され、流量制御が行われる。即ち、誘引通風機3によって誘引される排ガス流量に対し脱硫装置5を通過する脱硫ガス流量が常に前記補正開度17(α[%])に相当する量γ[m3/h]だけ多くなるように流量制御が行われることとなり、これにより、脱硫バイパスライン8の下流側から上流側へ向け脱硫後の排ガスが所要量γ[m3/h]だけリサイクルガスとして流れて脱硫装置5の上流側の排ガスライン2へ戻されるようになっている。
【0009】
ボイラ本体1の起動完了後には、脱硫バイパスダンパ9は全閉とされ、制御器35の切換リレー21と切換リレー32はそれぞれ、図3中b側に切り換えられ、前記誘引通風機ガス流量制御ダンパ開度指令11に基づき制御器35の第一関数発生器15において求められた脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令14に対しては、加算器23において、切換リレー21から出力される補正開度指令18(この場合、信号発生器19に予め設定された補正開度20(0[%])に相当)が加えられ、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令22が加算器34へ出力されると共に、脱硫バイパスダンパ差圧検出器13によって脱硫バイパスダンパ9の上流側と下流側の差圧12が検出されて制御器35の減算器26へ出力され、該減算器26において脱硫バイパスダンパ差圧設定値24(β[kPa])と前記脱硫バイパスダンパ差圧検出器13で検出された差圧12との差圧偏差25が求められて比例積分調節器28へ出力され、該比例積分調節器28において前記減算器26から出力される差圧偏差25が比例積分処理されて該差圧偏差25をなくすための補正開度27が切換リレー32へ出力され、該切換リレー32から補正開度指令31として前記加算器34へ出力され、該加算器34において、前記加算器23から出力される脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令22に対し、前記切換リレー32から出力される補正開度指令31が加えられ、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令33が脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7へ出力され、該脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7が差圧12に応じた開度に調整され、これにより、脱硫バイパスライン8における脱硫バイパスダンパ9の下流側圧力が上流側圧力よりも若干(β[kPa]分)高くなるように制御が行われ、脱硫前の未処理の排ガスが脱硫バイパスライン8の脱硫バイパスダンパ9を経て外部へ漏洩することが防止される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述の如き従来のボイラプラントの場合、ボイラ本体1の起動完了後に、脱硫バイパスダンパ9の開度が全開から全閉とされた際には、脱硫バイパスダンパ9の上流側と下流側の差圧12が脱硫バイパスダンパ差圧設定値24よりかなり高くなるが、従来の制御系のように、脱硫バイパスダンパ差圧設定値24を一定としているのでは、切換リレー32の切り換えにより流量制御から差圧制御へ移行した場合、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7の開度が大きな幅で急激に絞られる形となり、差圧12に変動が生じやすく、流量制御からの移行時における差圧制御の制御性が低下してしまい、安定した運転を行うことが困難になるという欠点を有していた。
【0011】
本発明は、斯かる実情に鑑み、流量制御から差圧制御への移行を円滑に行うことができ、差圧の変動を抑えて、流量制御からの移行時における差圧制御の制御性を向上し得、安定した運転を行い得るボイラプラントの脱硫通風機制御方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ボイラの排ガスライン途中に誘引通風機と脱硫装置と脱硫通風機とを設け、誘引通風機と脱硫装置との間の排ガスライン途中から分岐し且つ脱硫通風機の下流側の排ガスライン途中に接続される脱硫バイパスラインを設け、該脱硫バイパスライン途中に、脱硫バイパスダンパを設けてなり、起動時には脱硫バイパスダンパ開度を全開として、誘引通風機ガス流量制御ダンパ開度指令に基づいて脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度を調整する流量制御を行い、起動完了後、脱硫バイパスダンパ開度を全閉として、脱硫バイパスダンパの上流側と下流側の差圧が脱硫バイパスダンパ差圧設定値と等しくなるよう脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度を調整する差圧制御に移行するようにしたボイラプラントの脱硫通風機制御方法であって、
脱硫バイパスダンパ開度が全開から全閉に絞られ、流量制御から差圧制御に移行した際、脱硫バイパスダンパ差圧設定値を、最終目標値より所要量だけ高く設定し且つボイラに対する負荷出力指令の増加に伴って徐々に減少させるようにしたことを特徴とするボイラプラントの脱硫通風機制御方法にかかるものである。
【0013】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0014】
脱硫バイパスダンパ開度が全開から全閉に絞られ、流量制御から差圧制御に移行した際、脱硫バイパスダンパ差圧設定値を、最終目標値より所要量だけ高く設定し且つボイラに対する負荷出力指令の増加に伴って徐々に減少させるようにすると、ボイラ本体の起動完了後に、脱硫バイパスダンパの開度が全開から全閉とされた際に、脱硫バイパスダンパの上流側と下流側の差圧が脱硫バイパスダンパ差圧設定値の最終目標値よりかなり高くなっていても、前記差圧は、ボイラに対する負荷出力指令の増加に伴って徐々に減少されて行く脱硫バイパスダンパ差圧設定値に追従するように調整され、最終的に脱硫バイパスラインにおける脱硫バイパスダンパの下流側圧力が上流側圧力よりも若干高くなるように制御が行われるため、従来の制御系のように、脱硫バイパスダンパ差圧設定値を一定としているのとは異なり、流量制御から差圧制御へ移行した場合、脱硫通風機ガス流量制御ダンパの開度が大きな幅で急激に絞られることはなく、差圧に変動が生じにくくなり、流量制御からの移行時における差圧制御の制御性が向上し、安定した運転を行うことが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0016】
図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図3に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示す如く、ボイラに対する負荷出力指令36に基づき脱硫バイパスダンパ差圧設定値24を求めて減算器26へ出力する第二関数発生器37を設けることにより、脱硫バイパスダンパ9の開度が全開から全閉に絞られ、流量制御から差圧制御に移行した際、脱硫バイパスダンパ差圧設定値24を、最終目標値(β[kPa])より所要量だけ高く設定し且つボイラに対する負荷出力指令36の増加に伴って徐々に減少させるようにした点にある。尚、「負荷出力指令」とは、通常、「MWD( mega watt demand )」と称され、発電所における発電量の指令値(発電要求量)であって、ボイラの運転状態を制御するための基本となる指令としてボイラに対し出力されるものであり、本指令をもって発電所内の各設備が協調をとって運転を行っている。
【0017】
前記第二関数発生器37には、図2に示すように、脱硫バイパスダンパ9の開度が全閉とされる以前の負荷出力指令36がボイラに対し出されている状態では、脱硫バイパスダンパ差圧設定値24を、最終目標値(β[kPa])より所要量だけ高い値(β’[kPa])に設定し且つボイラに対する負荷出力指令36の増加に伴って徐々に減少させ、最終目標値(β[kPa])とするような関数を設定してある。
【0018】
次に、上記図示例の作動を説明する。
【0019】
ボイラ本体1の起動完了後には、脱硫バイパスダンパ9は全閉とされ、制御器35の切換リレー21と切換リレー32はそれぞれ、図1中b側に切り換えられ、誘引通風機ガス流量制御ダンパ開度指令11に基づき制御器35の第一関数発生器15において求められた脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令14に対しては、加算器23において、切換リレー21から出力される補正開度指令18(この場合、信号発生器19に予め設定された補正開度20(0[%])に相当)が加えられ、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令22が加算器34へ出力されると共に、脱硫バイパスダンパ差圧検出器13によって脱硫バイパスダンパ9の上流側と下流側の差圧12が検出されて制御器35の減算器26へ出力される。
【0020】
ここで、第二関数発生器37においては、ボイラに対する負荷出力指令36に基づき脱硫バイパスダンパ差圧設定値24が求められて前記減算器26へ出力されており、該減算器26において、前記第二関数発生器37から出力される脱硫バイパスダンパ差圧設定値24と前記脱硫バイパスダンパ差圧検出器13で検出された差圧12との差圧偏差25が求められて比例積分調節器28へ出力され、該比例積分調節器28において前記減算器26から出力される差圧偏差25が比例積分処理されて該差圧偏差25をなくすための補正開度27が切換リレー32へ出力され、該切換リレー32から補正開度指令31として前記加算器34へ出力され、該加算器34において、前記加算器23から出力される脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令22に対し、前記切換リレー32から出力される補正開度指令31が加えられ、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令33が脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7へ出力され、該脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7が差圧12に応じた開度に調整され、これにより、実際の差圧12が、ボイラに対する負荷出力指令36の増加に伴って徐々に減少されて行く脱硫バイパスダンパ差圧設定値24に追従するように調整され、最終的に脱硫バイパスライン8における脱硫バイパスダンパ9の下流側圧力が上流側圧力よりも若干(β[kPa]分)高くなるように制御が行われ、脱硫前の未処理の排ガスが脱硫バイパスライン8の脱硫バイパスダンパ9を経て外部へ漏洩することが防止される。
【0021】
この結果、ボイラ本体1の起動完了後に、脱硫バイパスダンパ9の開度が全開から全閉とされた際に、脱硫バイパスダンパ9の上流側と下流側の差圧12が脱硫バイパスダンパ差圧設定値24の最終目標値(β[kPa])よりかなり高くなっていても、従来の制御系のように、脱硫バイパスダンパ差圧設定値24を一定としているのとは異なり、流量制御から差圧制御へ移行した場合、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7の開度が大きな幅で急激に絞られることはなく、差圧12に変動が生じにくくなり、流量制御からの移行時における差圧制御の制御性が向上し、安定した運転を行うことが可能になる。
【0022】
こうして、流量制御から差圧制御への移行を円滑に行うことができ、差圧12の変動を抑えて、流量制御からの移行時における差圧制御の制御性を向上し得、安定した運転を行い得る。
【0023】
尚、本発明のボイラプラントの脱硫通風機制御方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のボイラプラントの脱硫通風機制御方法によれば、流量制御から差圧制御への移行を円滑に行うことができ、差圧の変動を抑えて、流量制御からの移行時における差圧制御の制御性を向上し得、安定した運転を行い得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の概要構成図である。
【図2】図1に示す第二関数発生器に設定されている関数を表わす線図である。
【図3】従来例の概要構成図である。
【図4】図1及び図3に示す第一関数発生器に設定されている関数を表わす線図である。
【符号の説明】
1 ボイラ本体
2 排ガスライン
3 誘引通風機
4 誘引通風機ガス流量制御ダンパ
5 脱硫装置
6 脱硫通風機
7 脱硫通風機ガス流量制御ダンパ
8 脱硫バイパスライン
9 脱硫バイパスダンパ
11 誘引通風機ガス流量制御ダンパ開度指令
12 差圧
13 脱硫バイパスダンパ差圧検出器
24 脱硫バイパスダンパ差圧設定値
33 脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令
35 制御器
36 負荷出力指令
37 第二関数発生器
Claims (1)
- ボイラの排ガスライン途中に誘引通風機と脱硫装置と脱硫通風機とを設け、誘引通風機と脱硫装置との間の排ガスライン途中から分岐し且つ脱硫通風機の下流側の排ガスライン途中に接続される脱硫バイパスラインを設け、該脱硫バイパスライン途中に、脱硫バイパスダンパを設けてなり、起動時には脱硫バイパスダンパ開度を全開として、誘引通風機ガス流量制御ダンパ開度指令に基づいて脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度を調整する流量制御を行い、起動完了後、脱硫バイパスダンパ開度を全閉として、脱硫バイパスダンパの上流側と下流側の差圧が脱硫バイパスダンパ差圧設定値と等しくなるよう脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度を調整する差圧制御に移行するようにしたボイラプラントの脱硫通風機制御方法であって、
脱硫バイパスダンパ開度が全開から全閉に絞られ、流量制御から差圧制御に移行した際、脱硫バイパスダンパ差圧設定値を、最終目標値より所要量だけ高く設定し且つボイラに対する負荷出力指令の増加に伴って徐々に減少させるようにしたことを特徴とするボイラプラントの脱硫通風機制御方法。
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