JP2001289435A - ボイラプラントの脱硫通風機制御方法及び装置 - Google Patents

ボイラプラントの脱硫通風機制御方法及び装置

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JP2001289435A
JP2001289435A JP2000109505A JP2000109505A JP2001289435A JP 2001289435 A JP2001289435 A JP 2001289435A JP 2000109505 A JP2000109505 A JP 2000109505A JP 2000109505 A JP2000109505 A JP 2000109505A JP 2001289435 A JP2001289435 A JP 2001289435A
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gas flow
flow rate
ventilator
differential pressure
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JP2000109505A
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Hiroyuki Shikayama
宏之 鹿山
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量制御から差圧制御への移行を円滑に行う
ことができ、差圧の変動を抑えて、流量制御からの移行
時における差圧制御の制御性の向上を図り得るボイラプ
ラントの脱硫通風機制御方法及び装置を提供する。 【解決手段】 脱硫バイパスダンパ開度27が全開から
全閉に絞られる際、該脱硫バイパスダンパ開度27に対
応させて、脱硫ガス流量11に基づく脱硫通風機ガス流
量制御ダンパ開度指令15の割合を徐々に減少させ且つ
脱硫バイパスダンパ9の上流側と下流側の差圧13に基
づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令20の割合
を徐々に増加させることにより、流量制御から差圧制御
に移行するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラプラントの
脱硫通風機制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、石炭等の硫黄分を含む燃料が使
用され、硫黄分を含む排ガスが排出されるボイラプラン
トにおいては、排ガスから硫黄分を除去するための脱硫
装置が設けられる。
【0003】図2は斯かる従来のボイラプラントの排ガ
ス系統の一例を表わすものであって、1は硫黄分を含む
排ガスが排出されるボイラ本体、2はボイラ本体1から
排出される排ガスを煙突10へ導く排ガスライン、3は
排ガスライン2途中に設けられ且つボイラ本体1から排
出される排ガスを誘引する誘引通風機(IDF)、4は
誘引通風機3によって誘引される排ガスの流量を調整す
るための誘引通風機ガス流量制御ダンパ、5は誘引通風
機3の下流側の排ガスライン2途中に配設され且つ前記
排ガスから硫黄分を除去するための脱硫装置、6は脱硫
装置5の下流側の排ガスライン2途中に設けられた脱硫
通風機(BUF)、7は脱硫通風機6によって誘引され
且つ脱硫装置5を通過する脱硫ガスの流量を調整するた
めの脱硫通風機ガス流量制御ダンパ、8は誘引通風機3
と脱硫装置5との間の排ガスライン2途中から分岐し且
つ脱硫通風機6の下流側の排ガスライン2途中に接続さ
れる脱硫バイパスライン、9は脱硫バイパスライン8途
中に設けられた脱硫バイパスダンパである。
【0004】前記脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7の上
流側の排ガスライン2途中には、脱硫装置5を通過した
脱硫ガス流量11を検出する脱硫ガス流量検出器12が
設けられ、又、前記脱硫バイパスライン8途中には、脱
硫バイパスダンパ9の上流側と下流側の差圧13を検出
する脱硫バイパスダンパ差圧検出器14が設けられてい
る。
【0005】更に、前記脱硫ガス流量検出器12で検出
された脱硫ガス流量11に基づき脱硫通風機ガス流量制
御ダンパ開度指令15を出力する関数発生器16と、前
記脱硫バイパスダンパ差圧検出器14で検出された差圧
13と脱硫バイパスダンパ差圧設定値17(β[kP
a])との差を求め、差圧偏差18を出力する減算器1
9と、該減算器19から出力される差圧偏差18を比例
積分処理して該差圧偏差18をなくすための脱硫通風機
ガス流量制御ダンパ開度指令20を出力する比例積分調
節器21と、前記脱硫バイパスダンパ9全開時には図2
中a側に切り換えられ前記関数発生器16からの脱硫通
風機ガス流量制御ダンパ開度指令15を信号22として
脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7へ出力する一方、前記
脱硫バイパスダンパ9全閉時には図2中b側に切り換え
られ前記比例積分調節器21からの脱硫通風機ガス流量
制御ダンパ開度指令20を信号22として脱硫通風機ガ
ス流量制御ダンパ7へ出力する切換リレー23とを備え
てなる脱硫通風機6のための制御器24が設けられてい
る。
【0006】尚、前記関数発生器16には、図3に示さ
れるように、脱硫ガス流量11の増減に対し略比例させ
る形で脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令15を増
減させるような関数が設定されている。
【0007】前述の如き従来のボイラプラントの排ガス
系統の場合、基本的には、ボイラ本体1から排出される
排ガスは、排ガスライン2を通って脱硫装置5へ導入さ
れ、該脱硫装置5において脱硫が行われた後、煙突10
から大気へ放出されるが、ボイラ本体1の起動時には、
運転が安定しておらず、何らかの理由で脱硫装置5へ流
れる排ガスの抵抗が大きかったような場合、構成機器や
配管等に負担がかかる虞があるため、こうした事態を回
避するために万一の際には排ガスが脱硫バイパスライン
8側へ逃がされるように、脱硫バイパスダンパ9は全開
とされ、制御器24の切換リレー23は、図2中a側に
切り換えられており、この状態で、脱硫ガス流量検出器
12によって脱硫装置5を通過した脱硫ガス流量11が
検出されて制御器24の関数発生器16へ出力され、該
関数発生器16において前記脱硫ガス流量検出器12で
検出された脱硫ガス流量11に基づき脱硫通風機ガス流
量制御ダンパ開度指令15が求められて切換リレー23
へ出力され、信号22として脱硫通風機ガス流量制御ダ
ンパ7へ出力され、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7が
脱硫ガス流量11に見合う開度に調整され、流量制御が
行われる。ここで、誘引通風機3によって誘引される排
ガス流量に対し脱硫ガス流量11は常に所要量α[m3
/h]だけ多くなるように流量制御が行われており、こ
れにより、脱硫バイパスライン8の下流側から上流側へ
向け所要量α[m3/h]の脱硫後の排ガスがリサイク
ルガスとして流れて脱硫装置5の上流側の排ガスライン
2へ戻されるようになっている。
【0008】ボイラ本体1の起動完了後には、脱硫バイ
パスダンパ9は全閉とされ、制御器24の切換リレー2
3は、図2中b側に切り換えられ、脱硫バイパスダンパ
差圧検出器14によって脱硫バイパスダンパ9の上流側
と下流側の差圧13が検出されて制御器24の減算器1
9へ出力され、該減算器19において前記脱硫バイパス
ダンパ差圧検出器14で検出された差圧13と脱硫バイ
パスダンパ差圧設定値17(β[kPa])との差が求
められ、差圧偏差18が比例積分調節器21へ出力さ
れ、該比例積分調節器21において前記減算器19から
出力される差圧偏差18が比例積分処理されて該差圧偏
差18をなくすための脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開
度指令20が切換リレー23へ出力され、信号22とし
て脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7へ出力され、脱硫通
風機ガス流量制御ダンパ7が差圧13に応じた開度に調
整され、これにより、脱硫バイパスライン8における脱
硫バイパスダンパ9の下流側圧力が上流側圧力よりも若
干(β[kPa]分)高くなるように制御が行われ、脱
硫前の未処理の排ガスが脱硫バイパスライン8の脱硫バ
イパスダンパ9を経て外部へ漏洩することが防止され
る。
【0009】尚、前記誘引通風機ガス流量制御ダンパ4
は、ボイラ炉内圧制御指令に応じて適宜開度調整される
ようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、ボイラ本体1の起動完了後に、脱硫バイパスダン
パ9の開度が全開から全閉とされた際、切換リレー23
の切り換えにより流量制御から差圧制御へ移行するので
は、差圧13に変動が生じやすく、流量制御からの移行
時における差圧制御の制御性が低下するという欠点を有
していた。
【0011】本発明は、斯かる実情に鑑み、流量制御か
ら差圧制御への移行を円滑に行うことができ、差圧の変
動を抑えて、流量制御からの移行時における差圧制御の
制御性の向上を図り得るボイラプラントの脱硫通風機制
御方法及び装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボイラの排ガ
スライン途中に脱硫装置と脱硫通風機とを設け、脱硫装
置の上流側の排ガスライン途中から分岐し且つ脱硫通風
機の下流側の排ガスライン途中に接続される脱硫バイパ
スラインを設け、該脱硫バイパスライン途中に、脱硫バ
イパスダンパを設けてなり、起動時には脱硫バイパスダ
ンパ開度を全開として、脱硫ガス流量に基づき脱硫通風
機ガス流量制御ダンパ開度を調整する流量制御を行い、
起動完了後、脱硫バイパスダンパ開度を全閉として、脱
硫バイパスダンパの上流側と下流側の差圧に基づき脱硫
通風機ガス流量制御ダンパ開度を調整する差圧制御に移
行するようにしたボイラプラントの脱硫通風機制御方法
であって、脱硫バイパスダンパ開度が全開から全閉に絞
られる際、該脱硫バイパスダンパ開度に対応させて、脱
硫ガス流量に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度
指令の割合を徐々に減少させ且つ脱硫バイパスダンパの
上流側と下流側の差圧に基づく脱硫通風機ガス流量制御
ダンパ開度指令の割合を徐々に増加させることにより、
流量制御から差圧制御に移行するようにしたことを特徴
とするボイラプラントの脱硫通風機制御方法にかかるも
のである。
【0013】又、本発明は、ボイラの排ガスライン途中
に脱硫装置と脱硫通風機とを設け、脱硫装置の上流側の
排ガスライン途中から分岐し且つ脱硫通風機の下流側の
排ガスライン途中に接続される脱硫バイパスラインを設
け、該脱硫バイパスライン途中に、脱硫バイパスダンパ
を設けてなり、起動時には脱硫バイパスダンパ開度を全
開として、脱硫ガス流量に基づき脱硫通風機ガス流量制
御ダンパ開度を調整する流量制御を行い、起動完了後、
脱硫バイパスダンパ開度を全閉として、脱硫バイパスダ
ンパの上流側と下流側の差圧に基づき脱硫通風機ガス流
量制御ダンパ開度を調整する差圧制御に移行するように
したボイラプラントの脱硫通風機制御装置であって、脱
硫装置を通過した脱硫ガス流量を検出する脱硫ガス流量
検出器と、脱硫バイパスダンパの上流側と下流側の差圧
を検出する脱硫バイパスダンパ差圧検出器と、前記脱硫
ガス流量検出器で検出された脱硫ガス流量に基づく脱硫
通風機ガス流量制御ダンパ開度指令と、前記脱硫バイパ
スダンパ差圧検出器で検出された脱硫バイパスダンパの
上流側と下流側の差圧に基づく脱硫通風機ガス流量制御
ダンパ開度指令との脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度
指令偏差に対し脱硫バイパスダンパ開度を掛け、これに
前記差圧に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指
令を加え、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令を脱
硫通風機ガス流量制御ダンパへ出力する制御器とを備え
たことを特徴とするボイラプラントの脱硫通風機制御装
置にかかるものである。
【0014】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0015】本発明のボイラプラントの脱硫通風機制御
方法においては、脱硫バイパスダンパ開度が全開から全
閉に絞られる際、該脱硫バイパスダンパ開度に対応し
て、脱硫ガス流量に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダン
パ開度指令の割合が徐々に減少し且つ脱硫バイパスダン
パの上流側と下流側の差圧に基づく脱硫通風機ガス流量
制御ダンパ開度指令の割合が徐々に増加し、流量制御か
ら差圧制御に移行して行く。
【0016】又、本発明のボイラプラントの脱硫通風機
制御装置の場合、制御器において、脱硫ガス流量検出器
で検出された脱硫ガス流量に基づく脱硫通風機ガス流量
制御ダンパ開度指令と、脱硫バイパスダンパ差圧検出器
で検出された脱硫バイパスダンパの上流側と下流側の差
圧に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令との
脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令偏差に対し脱硫
バイパスダンパ開度が掛けられ、これに前記差圧に基づ
く脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令が加えられ、
脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令が脱硫通風機ガ
ス流量制御ダンパへ出力される。ボイラ本体の起動時
に、脱硫バイパスダンパ開度が全開の場合には、脱硫ガ
ス流量に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令
がそのまま脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令とし
て脱硫通風機ガス流量制御ダンパへ出力され、従来と同
様、脱硫通風機ガス流量制御ダンパが脱硫ガス流量に見
合う開度に調整され、流量制御が行われる。ボイラ本体
の起動完了後、脱硫バイパスダンパが絞られて、脱硫バ
イパスダンパ開度が全開から全閉となるまでの間の開度
となっている場合には、脱硫バイパスダンパ開度に対応
して、脱硫ガス流量に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダ
ンパ開度指令の割合が徐々に減少し且つ脱硫バイパスダ
ンパの上流側と下流側の差圧に基づく脱硫通風機ガス流
量制御ダンパ開度指令の割合が徐々に増加する形とな
る。前記脱硫バイパスダンパ開度が全閉となった場合に
は、差圧偏差に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開
度指令がそのまま脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指
令として脱硫通風機ガス流量制御ダンパへ出力され、従
来と同様、脱硫通風機ガス流量制御ダンパが差圧に応じ
た開度に調整され、これにより、脱硫バイパスラインに
おける脱硫バイパスダンパの下流側圧力が上流側圧力よ
りも若干高くなるように制御が行われ、脱硫前の未処理
の排ガスが脱硫バイパスラインの脱硫バイパスダンパを
経て外部へ漏洩することが防止される。
【0017】この結果、本発明のボイラプラントの脱硫
通風機制御方法及び装置においては、従来のように、切
換リレーの切り換えにより流量制御から差圧制御へ移行
するのとは異なり、流量制御から差圧制御への移行が円
滑に行われるようになり、差圧に変動が生じにくくなっ
て、流量制御からの移行時における差圧制御の制御性が
向上することとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0019】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、基本的な構成は図2に示す従来のものと同
様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示
す如く、脱硫ガス流量検出器12で検出された脱硫ガス
流量11に基づき脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指
令15を出力する関数発生器16と、前記脱硫バイパス
ダンパ差圧検出器14で検出された差圧13と脱硫バイ
パスダンパ差圧設定値17(β[kPa])との差を求
め、差圧偏差18を出力する減算器19と、該減算器1
9から出力される差圧偏差18を比例積分処理して該差
圧偏差18をなくすための脱硫通風機ガス流量制御ダン
パ開度指令20を出力する比例積分調節器21と、前記
関数発生器16から出力される脱硫通風機ガス流量制御
ダンパ開度指令15と前記比例積分調節器21から出力
される脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令20との
差を求め、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令偏差
25を出力する減算器26と、該減算器26から出力さ
れる脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令偏差25に
対し脱硫バイパスダンパ9の脱硫バイパスダンパ開度2
7を掛け、開度補正信号28を出力する乗算器29と、
該乗算器29から出力される開度補正信号28に前記比
例積分調節器21から出力される脱硫通風機ガス流量制
御ダンパ開度指令20を加え、脱硫通風機ガス流量制御
ダンパ開度指令30を脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7
へ出力する加算器31とから制御器24を構成し、これ
により、脱硫バイパスダンパ開度27が全開から全閉に
絞られる際、該脱硫バイパスダンパ開度27に対応させ
て、脱硫ガス流量11に基づく脱硫通風機ガス流量制御
ダンパ開度指令15の割合を徐々に減少させ且つ脱硫バ
イパスダンパ9の上流側と下流側の差圧13に基づく脱
硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令20の割合を徐々
に増加させることにより、流量制御から差圧制御に移行
するようにした点にある。
【0020】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0021】前記関数発生器16から出力される脱硫ガ
ス流量11に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度
指令15をXとし、前記比例積分調節器21から出力さ
れる差圧偏差18に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダン
パ開度指令20をYとし、前記脱硫バイパスダンパ開度
27をVとし、前記加算器31から出力される脱硫通風
機ガス流量制御ダンパ開度指令30をZとすると、
【数1】 Z=(X−Y)・V+Y =X・V−Y・V+Y =X・V+Y・(1−V) となる。
【0022】ボイラ本体1の起動時に、脱硫バイパスダ
ンパ開度27が全開、即ちV=1(100[%])の場
合には、
【数2】Z=X となって、関数発生器16から出力される脱硫ガス流量
11に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令1
5がそのまま脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令3
0として脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7へ出力され、
従来と同様、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7が脱硫ガ
ス流量11に見合う開度に調整され、流量制御が行われ
る。
【0023】ボイラ本体1の起動完了後、脱硫バイパス
ダンパ9が絞られて、脱硫バイパスダンパ開度27が全
開から全閉となるまでの間の開度、即ち1>V>0(1
00〜0[%])となっている場合には、[数1]から
明らかなように、脱硫バイパスダンパ開度27に対応し
て、脱硫ガス流量11に基づく脱硫通風機ガス流量制御
ダンパ開度指令15の割合が徐々に減少し且つ脱硫バイ
パスダンパ9の上流側と下流側の差圧13に基づく脱硫
通風機ガス流量制御ダンパ開度指令20の割合が徐々に
増加する形となる。
【0024】前記脱硫バイパスダンパ開度27が全閉、
即ちV=0(0[%])となった場合には、
【数3】Z=Y となって、比例積分調節器21から出力される差圧偏差
18に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令2
0がそのまま脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令3
0として脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7へ出力され、
従来と同様、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7が差圧1
3に応じた開度に調整され、これにより、脱硫バイパス
ライン8における脱硫バイパスダンパ9の下流側圧力が
上流側圧力よりも若干(β[kPa]分)高くなるよう
に制御が行われ、脱硫前の未処理の排ガスが脱硫バイパ
スライン8の脱硫バイパスダンパ9を経て外部へ漏洩す
ることが防止される。
【0025】この結果、従来のように、切換リレー23
の切り換えにより流量制御から差圧制御へ移行するのと
は異なり、流量制御から差圧制御への移行が円滑に行わ
れるようになり、差圧13に変動が生じにくくなって、
流量制御からの移行時における差圧制御の制御性が向上
することとなる。
【0026】こうして、流量制御から差圧制御への移行
を円滑に行うことができ、差圧13の変動を抑えて、流
量制御からの移行時における差圧制御の制御性の向上を
図り得る。
【0027】尚、本発明のボイラプラントの脱硫通風機
制御方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のボイラプ
ラントの脱硫通風機制御方法及び装置によれば、流量制
御から差圧制御への移行を円滑に行うことができ、差圧
の変動を抑えて、流量制御からの移行時における差圧制
御の制御性の向上を図り得るという優れた効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の概要構成図であ
る。
【図2】従来例の概要構成図である。
【図3】図1及び図2に示す関数発生器に設定されてい
る関数を表わす線図である。
【符号の説明】
1 ボイラ本体 2 排ガスライン 5 脱硫装置 6 脱硫通風機 7 脱硫通風機ガス流量制御ダンパ 8 脱硫バイパスライン 9 脱硫バイパスダンパ 11 脱硫ガス流量 12 脱硫ガス流量検出器 13 差圧 14 脱硫バイパスダンパ差圧検出器 15 脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令 16 関数発生器 17 脱硫バイパスダンパ差圧設定値 18 差圧偏差 19 減算器 20 脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令 21 比例積分調節器 24 制御器 25 脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令偏差 26 減算器 27 脱硫バイパスダンパ開度 28 開度補正信号 29 乗算器 30 脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令 31 加算器
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23L 17/00 601 F23J 15/00 G B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラの排ガスライン途中に脱硫装置と
    脱硫通風機とを設け、脱硫装置の上流側の排ガスライン
    途中から分岐し且つ脱硫通風機の下流側の排ガスライン
    途中に接続される脱硫バイパスラインを設け、該脱硫バ
    イパスライン途中に、脱硫バイパスダンパを設けてな
    り、起動時には脱硫バイパスダンパ開度を全開として、
    脱硫ガス流量に基づき脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開
    度を調整する流量制御を行い、起動完了後、脱硫バイパ
    スダンパ開度を全閉として、脱硫バイパスダンパの上流
    側と下流側の差圧に基づき脱硫通風機ガス流量制御ダン
    パ開度を調整する差圧制御に移行するようにしたボイラ
    プラントの脱硫通風機制御方法であって、 脱硫バイパスダンパ開度が全開から全閉に絞られる際、
    該脱硫バイパスダンパ開度に対応させて、脱硫ガス流量
    に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令の割合
    を徐々に減少させ且つ脱硫バイパスダンパの上流側と下
    流側の差圧に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度
    指令の割合を徐々に増加させることにより、流量制御か
    ら差圧制御に移行するようにしたことを特徴とするボイ
    ラプラントの脱硫通風機制御方法。
  2. 【請求項2】 ボイラの排ガスライン途中に脱硫装置と
    脱硫通風機とを設け、脱硫装置の上流側の排ガスライン
    途中から分岐し且つ脱硫通風機の下流側の排ガスライン
    途中に接続される脱硫バイパスラインを設け、該脱硫バ
    イパスライン途中に、脱硫バイパスダンパを設けてな
    り、起動時には脱硫バイパスダンパ開度を全開として、
    脱硫ガス流量に基づき脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開
    度を調整する流量制御を行い、起動完了後、脱硫バイパ
    スダンパ開度を全閉として、脱硫バイパスダンパの上流
    側と下流側の差圧に基づき脱硫通風機ガス流量制御ダン
    パ開度を調整する差圧制御に移行するようにしたボイラ
    プラントの脱硫通風機制御装置であって、 脱硫装置を通過した脱硫ガス流量を検出する脱硫ガス流
    量検出器と、 脱硫バイパスダンパの上流側と下流側の差圧を検出する
    脱硫バイパスダンパ差圧検出器と、 前記脱硫ガス流量検出器で検出された脱硫ガス流量に基
    づく脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度指令と、前記脱
    硫バイパスダンパ差圧検出器で検出された脱硫バイパス
    ダンパの上流側と下流側の差圧に基づく脱硫通風機ガス
    流量制御ダンパ開度指令との脱硫通風機ガス流量制御ダ
    ンパ開度指令偏差に対し脱硫バイパスダンパ開度を掛
    け、これに前記差圧に基づく脱硫通風機ガス流量制御ダ
    ンパ開度指令を加え、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開
    度指令を脱硫通風機ガス流量制御ダンパへ出力する制御
    器とを備えたことを特徴とするボイラプラントの脱硫通
    風機制御装置。
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