JP2000161606A - 節炭器のスチーミング防止制御方法及び装置 - Google Patents

節炭器のスチーミング防止制御方法及び装置

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JP2000161606A
JP2000161606A JP10337486A JP33748698A JP2000161606A JP 2000161606 A JP2000161606 A JP 2000161606A JP 10337486 A JP10337486 A JP 10337486A JP 33748698 A JP33748698 A JP 33748698A JP 2000161606 A JP2000161606 A JP 2000161606A
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temperature
damper
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JP10337486A
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Mitsuru Tashiro
満 田代
Hiroshi Taniguchi
浩 谷口
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給水流量を過剰にすることなく、節炭器の出
口給水のスチーミングの発生を回避することができ、低
負荷での負荷降下時に発電機出力を円滑に降下させるこ
とができ、運転の安定化を図り得ると共に、脱硝入口ガ
ス温度の低下をも抑制し得るようにする。 【解決手段】 制御器10において、負荷指令11に基
づき節炭器出口ダンパ基本開度12と節炭器バイパスダ
ンパ基本開度14とを求めると共に、低負荷での負荷降
下時に、圧力検出器19で検出された汽水分離タンク圧
力18に基づく節炭器出口給水飽和温度20と温度検出
器17で検出された節炭器出口給水温度16との節炭器
出口給水温度偏差21に応じて、節炭器出口ダンパ基本
開度12と節炭器バイパスダンパ基本開度14とを補正
して出力し、節炭器3を通過する排ガス量を減らし、節
炭器3での収熱を減少させるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、節炭器のスチーミ
ング防止制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、図7に示される如く、ボイラ1
の後部伝熱部2内には、図示していない再熱器及び過熱
器の下流側に位置するよう節炭器3が設けられ、前記ボ
イラ1の後部伝熱部2の下流側に接続された排ガスライ
ン4の途中には、ボイラ1より排出される排ガスから窒
素酸化物(NOx)を除去するための脱硝装置5と、該
脱硝装置5を通過した後の排ガスの熱を利用してボイラ
1の火炉へ供給される燃焼用空気を加熱するための空気
予熱器6とが配設されている。
【0003】又、前記ボイラ1の後部伝熱部2の節炭器
3入口部と前記脱硝装置5の入側における排ガスライン
4との間には、排ガスの一部を節炭器3を通過させずに
迂回させるための節炭器バイパスライン7が設けられ、
前記排ガスライン4に対する節炭器バイパスライン7の
接続部より上流側の排ガスライン4途中には、節炭器出
口ダンパ8が設けられると共に、前記節炭器バイパスラ
イン7途中には、節炭器バイパスダンパ9が設けられて
いる。
【0004】一方、前記節炭器出口ダンパ8と節炭器バ
イパスダンパ9の開度調節は、制御器10からの指令に
よって行われるようになっており、該制御器10は、ボ
イラ1の負荷指令11に基づき節炭器出口ダンパ基本開
度12を求めて出力する第一関数発生器13と、ボイラ
1の負荷指令11に基づき節炭器バイパスダンパ基本開
度14を求めて出力する第二関数発生器15とを備えて
なる構成を有している。
【0005】前記第一関数発生器13には、図8に示さ
れる如く、ボイラ1の負荷指令11に対して節炭器出口
ダンパ基本開度12を決めるための折線関数が設定さ
れ、又、前記第二関数発生器15には、図9に示される
如く、ボイラ1の負荷指令11に対して節炭器バイパス
ダンパ基本開度14を決めるための折線関数が設定され
ており、節炭器出口ダンパ8は所定の負荷以上で全開と
なるようにし、又、節炭器バイパスダンパ9は、ある負
荷までは全開で、その後、負荷の上昇に伴って徐々に開
度が絞り込まれ、ある負荷以上で全閉となるようにして
ある。
【0006】前述の如きボイラ1においては、火炉内で
燃料の燃焼によって発生した燃焼ガスの熱により、後部
伝熱部2内の再熱器及び過熱器(図示せず)と節炭器3
とが加熱され、節炭器3へ導入されるボイラ給水が加熱
されると共に、再熱器及び過熱器において蒸気が生成さ
れ、前記再熱器及び過熱器と節炭器3とによって収熱さ
れて温度降下した排ガスは、排ガスライン4を経て脱硝
装置5において窒素酸化物が除去された後、空気予熱器
6へ導入され、該空気予熱器6においてボイラ1の火炉
へ供給される燃焼用空気が前記排ガスの熱によって加熱
される。
【0007】ここで、制御器10の第一関数発生器13
においては、ボイラ1の負荷指令11に基づき節炭器出
口ダンパ基本開度12が求められて節炭器出口ダンパ8
へ出力され、該節炭器出口ダンパ8の開度がボイラ1の
負荷指令11に応じて調節されると共に、制御器10の
第二関数発生器15においては、ボイラ1の負荷指令1
1に基づき節炭器バイパスダンパ基本開度14が求めら
れて節炭器バイパスダンパ9へ出力され、該節炭器バイ
パスダンパ9の開度がボイラ1の負荷指令11に応じて
調節され、低負荷時には、節炭器出口ダンパ8の開度が
絞られ且つ節炭器バイパスダンパ9が全開とされる一
方、高負荷時には、節炭器出口ダンパ8が全開とされ且
つ節炭器バイパスダンパ9が全閉とされるようになって
いるが、これは、例えば、ボイラ1の起動時等の低負荷
時において、脱硝装置5の入口でのガス温度が低いと、
脱硝反応が充分に行われず、排ガスから窒素酸化物を除
去できなくなるため、脱硝入口ガス温度が低くなる低負
荷時には、前記節炭器出口ダンパ8の開度を絞り且つ節
炭器バイパスダンパ9の開度を大きくすることにより、
節炭器3を通過する前の高温の排ガスの一部を節炭器バ
イパスライン7を介して脱硝装置5の入側へ直接導き、
脱硝入口ガス温度の上昇を早めたり、或いは脱硝入口ガ
ス温度の低下を防ぐためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、節炭器3の
収熱の多いボイラ1において、特に、低負荷時に負荷降
下した場合、節炭器3の出口給水がスチーミングを起こ
す虞がある。
【0009】このような節炭器3の出口給水のスチーミ
ングの発生を回避する方法としては、従来、給水流量を
増やし、節炭器3の給水温度を下げることが行われてい
た。
【0010】しかしながら、前述の如く、給水流量を増
やし、節炭器3の給水温度を下げることによって、節炭
器3の出口給水のスチーミングを回避するのでは、主蒸
気圧力が上がって発電機出力が上昇してしまい、負荷降
下指令が出力されているにもかかわらず、発電機出力が
なかなか降下しなくなる一方、脱硝入口ガス温度の低下
にもつながるという不具合を有していた。
【0011】本発明は、斯かる実情に鑑み、給水流量を
過剰にすることなく、節炭器の出口給水のスチーミング
の発生を回避することができ、低負荷での負荷降下時に
発電機出力を円滑に降下させることができ、運転の安定
化を図り得ると共に、脱硝入口ガス温度の低下をも抑制
し得る節炭器のスチーミング防止制御方法及び装置を提
供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、低負荷での負
荷降下時に、汽水分離タンク圧力に基づく節炭器出口給
水飽和温度と節炭器出口給水温度との節炭器出口給水温
度偏差に応じて、節炭器を通過する排ガス量を減らし、
節炭器での収熱を減少させることを特徴とする節炭器の
スチーミング防止制御方法にかかるものである。
【0013】又、本発明は、節炭器出口給水温度を検出
する温度検出器と、汽水分離タンク圧力を検出する圧力
検出器と、負荷指令に基づき節炭器出口ダンパ基本開度
と節炭器バイパスダンパ基本開度とを求めると共に、低
負荷での負荷降下時に、前記圧力検出器で検出された汽
水分離タンク圧力に基づく節炭器出口給水飽和温度と前
記温度検出器で検出された節炭器出口給水温度との節炭
器出口給水温度偏差に応じて、前記節炭器出口ダンパ基
本開度と節炭器バイパスダンパ基本開度とを補正して出
力し、節炭器を通過する排ガス量を減らし、節炭器での
収熱を減少させる制御器とを備えたことを特徴とする節
炭器のスチーミング防止制御装置にかかるものである。
【0014】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0015】本発明の節炭器のスチーミング防止制御方
法においては、低負荷での負荷降下時には、汽水分離タ
ンク圧力に基づく節炭器出口給水飽和温度と節炭器出口
給水温度との節炭器出口給水温度偏差に応じて、節炭器
を通過する排ガス量が減らされ、節炭器での収熱が減少
される。
【0016】又、本発明の節炭器のスチーミング防止制
御装置においては、温度検出器によって節炭器出口給水
温度が検出されると共に、圧力検出器によって汽水分離
タンク圧力が検出され、制御器において、負荷指令に基
づき節炭器出口ダンパ基本開度と節炭器バイパスダンパ
基本開度とが求められると共に、低負荷での負荷降下時
には、圧力検出器で検出された汽水分離タンク圧力に基
づく節炭器出口給水飽和温度と温度検出器で検出された
節炭器出口給水温度との節炭器出口給水温度偏差に応じ
て、節炭器出口ダンパ基本開度と節炭器バイパスダンパ
基本開度とが補正されて出力され、節炭器を通過する排
ガス量が減らされ、節炭器での収熱が減少される。
【0017】これにより、本発明の節炭器のスチーミン
グ防止制御方法及び装置においては、従来のように、給
水流量を増やさなくても節炭器の出口給水のスチーミン
グを回避することが可能となり、負荷降下指令が出力さ
れれば、発電機出力がそれに追従して降下する形となる
と共に、脱硝入口ガス温度も低下しなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0019】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図7と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、基本的な構成は図7に示す従来のものと同
様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示
す如く、節炭器出口給水温度16を検出する温度検出器
17と、節炭器3を通過した後、火炉パスを経て給水が
導入される汽水分離タンク(図示せず)における汽水分
離タンク圧力18を検出する圧力検出器19とを設ける
と共に、制御器10において、負荷指令11に基づき節
炭器出口ダンパ基本開度12と節炭器バイパスダンパ基
本開度14とを求めると共に、低負荷での負荷降下時
に、前記圧力検出器19で検出された汽水分離タンク圧
力18に基づく節炭器出口給水飽和温度20と前記温度
検出器17で検出された節炭器出口給水温度16との節
炭器出口給水温度偏差21に応じて、前記節炭器出口ダ
ンパ基本開度12と節炭器バイパスダンパ基本開度14
とを補正して出力し、節炭器3を通過する排ガス量を減
らし、節炭器3での収熱を減少させるよう構成した点に
ある。
【0020】前記制御器10は、前記圧力検出器19で
検出された汽水分離タンク圧力18に基づき節炭器出口
給水飽和温度20を求めて出力する第三関数発生器22
と、該第三関数発生器22から出力される節炭器出口給
水飽和温度20と前記温度検出器17で検出された節炭
器出口給水温度16との差を求め、節炭器出口給水温度
偏差21を出力する減算器23と、該減算器23から出
力される節炭器出口給水温度偏差21に基づき節炭器出
口ダンパ開度補正値24を求めて出力する第四関数発生
器25と、前記減算器23から出力される節炭器出口給
水温度偏差21に基づき節炭器バイパスダンパ開度補正
値26を求めて出力する第五関数発生器27と、ボイラ
1の負荷指令11に基づき節炭器出口ダンパゲイン28
を求めて出力する第六関数発生器29と、ボイラ1の負
荷指令11に基づき節炭器バイパスダンパゲイン30を
求めて出力する第七関数発生器31と、前記第四関数発
生器25から出力される節炭器出口ダンパ開度補正値2
4に対し前記第六関数発生器29から出力される節炭器
出口ダンパゲイン28を掛け、節炭器出口ダンパ開度補
正値24’を出力する乗算器32と、前記第五関数発生
器27から出力される節炭器バイパスダンパ開度補正値
26に対し前記第七関数発生器31から出力される節炭
器バイパスダンパゲイン30を掛け、節炭器バイパスダ
ンパ開度補正値26’を出力する乗算器33と、前記乗
算器32から出力される節炭器出口ダンパ開度補正値2
4’が変化した場合に、その変化率を設定値以下の範囲
内に制限する処理を行って節炭器出口ダンパ開度補正値
24”を出力する変化率制限器34と、前記乗算器33
から出力される節炭器バイパスダンパ開度補正値26’
が変化した場合に、その変化率を設定値以下の範囲内に
制限する処理を行って節炭器バイパスダンパ開度補正値
26”を出力する変化率制限器35と、第一関数発生器
13から出力される節炭器出口ダンパ基本開度12に対
し前記変化率制限器34から出力される節炭器出口ダン
パ開度補正値24”を加算し、節炭器出口ダンパ補正基
本開度12’を求めて節炭器出口ダンパ8へ出力する加
算器36と、第二関数発生器15から出力される節炭器
バイパスダンパ基本開度14に対し前記変化率制限器3
5から出力される節炭器バイパスダンパ開度補正値2
6”を加算し、節炭器バイパスダンパ補正基本開度1
4’を求めて節炭器バイパスダンパ9へ出力する加算器
37とを追加装備してなる構成を有している。
【0021】前記第三関数発生器22には、図2に示す
ように、汽水分離タンク圧力18と節炭器出口給水飽和
温度20との関係を表わす関数が設定してあり、該関数
は、汽水分離タンク圧力18の上昇に伴って節炭器出口
給水飽和温度20が徐々に上昇して行くことを表わして
いる。
【0022】前記第四関数発生器25には、図3に示す
ように、節炭器出口給水温度偏差21と節炭器出口ダン
パ開度補正値24との関係を表わす関数が設定してあ
り、該関数は、節炭器出口給水温度偏差21が所定の値
(例えば、30[℃])以下になった場合に、節炭器出
口給水温度偏差21に応じて節炭器出口ダンパ8の開度
を絞るための節炭器出口ダンパ開度補正値24(最大で
−20[%])が出力されるようにしてある。
【0023】前記第五関数発生器27には、図4に示す
ように、節炭器出口給水温度偏差21と節炭器バイパス
ダンパ開度補正値26との関係を表わす関数が設定して
あり、該関数は、節炭器バイパスダンパ開度補正値26
を一律にゼロとするようにしてあるが、これは、図9に
示される如く、低負荷時において節炭器バイパスダンパ
基本開度14は全開に設定されており、これ以上は開度
を大きくすることができないためであり、仮に、前記節
炭器バイパスダンパ基本開度14が低負荷時において全
開ではなく、開度を大きくする余地が残されているよう
な場合には、節炭器バイパスダンパ開度補正値26を所
望の正の値とすることは可能である。
【0024】前記第六関数発生器29には、図5に示す
ように、ボイラ1の負荷指令11と節炭器出口ダンパゲ
イン28との関係を表わす関数が設定してあり、該関数
は、高負荷時には節炭器出口ダンパゲイン28をゼロと
し、低負荷時に負荷指令11に応じて所望の値が出力さ
れるようにしてある。
【0025】前記第七関数発生器31には、図6に示す
ように、ボイラ1の負荷指令11と節炭器バイパスダン
パゲイン30との関係を表わす関数が設定してあり、該
関数は、節炭器バイパスダンパゲイン30を一律にゼロ
とするようにしてあるが、これは、前記節炭器バイパス
ダンパ開度補正値26を一律にゼロとしたことに合せた
ものであり、仮に、前記節炭器バイパスダンパ開度補正
値26をゼロ以外の値に設定したような場合には、それ
に合せて節炭器バイパスダンパゲイン30を所望の値と
することは可能である。
【0026】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0027】ボイラ1の運転時には、温度検出器17に
よって節炭器出口給水温度16が検出されると共に、圧
力検出器19によって汽水分離タンク圧力18が検出さ
れ、節炭器出口給水温度16と汽水分離タンク圧力18
とが制御器10へ入力される。
【0028】前記制御器10の第三関数発生器22にお
いては、前記圧力検出器19で検出された汽水分離タン
ク圧力18に基づき節炭器出口給水飽和温度20が求め
られて減算器23へ出力され、該減算器23において、
前記第三関数発生器22から出力される節炭器出口給水
飽和温度20と前記温度検出器17で検出された節炭器
出口給水温度16との差が求められ、節炭器出口給水温
度偏差21が第四関数発生器25と第五関数発生器27
へ出力され、前記第四関数発生器25において、前記減
算器23から出力される節炭器出口給水温度偏差21に
基づき節炭器出口ダンパ開度補正値24が求められて乗
算器32へ出力される一方、前記第五関数発生器27に
おいて、前記減算器23から出力される節炭器出口給水
温度偏差21に基づき節炭器バイパスダンパ開度補正値
26が求められて乗算器33へ出力される。
【0029】同時に、前記制御器10の第六関数発生器
29においては、ボイラ1の負荷指令11に基づき節炭
器出口ダンパゲイン28が求められて前記乗算器32へ
出力される一方、第七関数発生器31において、ボイラ
1の負荷指令11に基づき節炭器バイパスダンパゲイン
30が求められて前記乗算器33へ出力され、前記乗算
器32において、前記第四関数発生器25から出力され
る節炭器出口ダンパ開度補正値24に対し前記第六関数
発生器29から出力される節炭器出口ダンパゲイン28
が掛けられ、節炭器出口ダンパ開度補正値24’が変化
率制限器34へ出力され、又、前記乗算器33におい
て、前記第五関数発生器27から出力される節炭器バイ
パスダンパ開度補正値26に対し前記第七関数発生器3
1から出力される節炭器バイパスダンパゲイン30が掛
けられ、節炭器バイパスダンパ開度補正値26’が変化
率制限器35へ出力される。
【0030】前記変化率制限器34においては、前記乗
算器32から出力される節炭器出口ダンパ開度補正値2
4’が変化した場合に、その変化率を設定値以下の範囲
内に制限する処理が行われて節炭器出口ダンパ開度補正
値24”が加算器36へ出力される一方、前記変化率制
限器35において、前記乗算器33から出力される節炭
器バイパスダンパ開度補正値26’が変化した場合に、
その変化率を設定値以下の範囲内に制限する処理が行わ
れて節炭器バイパスダンパ開度補正値26”が加算器3
7へ出力される。
【0031】前記加算器36においては、第一関数発生
器13から出力されるボイラ1の負荷指令11に基づく
節炭器出口ダンパ基本開度12に対し前記変化率制限器
34から出力される節炭器出口ダンパ開度補正値24”
が加算され、節炭器出口ダンパ補正基本開度12’が求
められて節炭器出口ダンパ8へ出力され、該節炭器出口
ダンパ8の開度がボイラ1の負荷指令11に応じて調節
される一方、前記加算器37において、第二関数発生器
15から出力されるボイラ1の負荷指令11に基づく節
炭器バイパスダンパ基本開度14に対し前記変化率制限
器35から出力される節炭器バイパスダンパ開度補正値
26”が加算され、節炭器バイパスダンパ補正基本開度
14’が求められて節炭器バイパスダンパ9へ出力さ
れ、該節炭器バイパスダンパ9の開度がボイラ1の負荷
指令11に応じて調節される。
【0032】これにより、節炭器3の出口給水がスチー
ミングを起こす虞のある低負荷での負荷降下時におい
て、節炭器出口給水温度偏差21が所定の値以下になっ
た場合には、節炭器出口給水温度偏差21に応じて節炭
器出口ダンパ8の開度が絞られ、節炭器3を通過する排
ガス量が減らされ、節炭器3での収熱が減少されるた
め、従来のように、給水流量を増やさなくても節炭器3
の出口給水のスチーミングを回避することが可能とな
り、負荷降下指令が出力されれば、発電機出力がそれに
追従して降下する形となると共に、脱硝入口ガス温度も
低下しなくなる。
【0033】こうして、給水流量を過剰にすることな
く、節炭器3の出口給水のスチーミングの発生を回避す
ることができ、低負荷での負荷降下時に発電機出力を円
滑に降下させることができ、運転の安定化を図り得ると
共に、脱硝入口ガス温度の低下をも抑制し得る。
【0034】尚、本発明の節炭器のスチーミング防止制
御方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の節炭器の
スチーミング防止制御方法及び装置によれば、給水流量
を過剰にすることなく、節炭器の出口給水のスチーミン
グの発生を回避することができ、低負荷での負荷降下時
に発電機出力を円滑に降下させることができ、運転の安
定化を図り得ると共に、脱硝入口ガス温度の低下をも抑
制し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の概要構成図であ
る。
【図2】図1に示される第三関数発生器に設定された関
数を表わす線図である。
【図3】図1に示される第四関数発生器に設定された関
数を表わす線図である。
【図4】図1に示される第五関数発生器に設定された関
数を表わす線図である。
【図5】図1に示される第六関数発生器に設定された関
数を表わす線図である。
【図6】図1に示される第七関数発生器に設定された関
数を表わす線図である。
【図7】従来例の概要構成図である。
【図8】図1及び図7に示される第一関数発生器に設定
された関数を表わす線図である。
【図9】図1及び図7に示される第二関数発生器に設定
された関数を表わす線図である。
【符号の説明】
1 ボイラ 3 節炭器 4 排ガスライン 5 脱硝装置 7 節炭器バイパスライン 8 節炭器出口ダンパ 9 節炭器バイパスダンパ 10 制御器 11 負荷指令 12 節炭器出口ダンパ基本開度 12’ 節炭器出口ダンパ補正基本開度 14 節炭器バイパスダンパ基本開度 14’ 節炭器バイパスダンパ補正基本開度 16 節炭器出口給水温度 17 温度検出器 18 汽水分離タンク圧力 19 圧力検出器 20 節炭器出口給水飽和温度 21 節炭器出口給水温度偏差 24 節炭器出口ダンパ開度補正値 24’ 節炭器出口ダンパ開度補正値 24” 炭器出口ダンパ開度補正値 26 炭器バイパスダンパ開度補正値 26’ 節炭器バイパスダンパ開度補正値 26” 節炭器バイパスダンパ開度補正値 28 節炭器出口ダンパゲイン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低負荷での負荷降下時に、汽水分離タン
    ク圧力に基づく節炭器出口給水飽和温度と節炭器出口給
    水温度との節炭器出口給水温度偏差に応じて、節炭器を
    通過する排ガス量を減らし、節炭器での収熱を減少させ
    ることを特徴とする節炭器のスチーミング防止制御方
    法。
  2. 【請求項2】 節炭器出口給水温度を検出する温度検出
    器と、 汽水分離タンク圧力を検出する圧力検出器と、 負荷指令に基づき節炭器出口ダンパ基本開度と節炭器バ
    イパスダンパ基本開度とを求めると共に、低負荷での負
    荷降下時に、前記圧力検出器で検出された汽水分離タン
    ク圧力に基づく節炭器出口給水飽和温度と前記温度検出
    器で検出された節炭器出口給水温度との節炭器出口給水
    温度偏差に応じて、前記節炭器出口ダンパ基本開度と節
    炭器バイパスダンパ基本開度とを補正して出力し、節炭
    器を通過する排ガス量を減らし、節炭器での収熱を減少
    させる制御器とを備えたことを特徴とする節炭器のスチ
    ーミング防止制御装置。
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