JP2020063677A - 発電プラントの制御装置及びその制御方法並びに制御プログラム、発電プラント - Google Patents

発電プラントの制御装置及びその制御方法並びに制御プログラム、発電プラント Download PDF

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Abstract

【課題】安定運転を維持し、プラント全体の発電効率を向上させることのできる発電プラントの制御装置及びその制御方法並びに制御プログラム、発電プラントを提供することを目的とする。【解決手段】給水加熱器3において加熱された給水が節炭器4を介してボイラ5へ供給され、発電プラント1の制御装置20であって、節炭器4の出口側の熱水状態に基づいて、節炭器4においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、限度温度に基づいて、節炭器4へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定部と、節炭器4へ供給される給水の温度が、上限温度へ近づくように、蒸気タービン13から給水加熱器3へ供給される抽気蒸気の供給制御を行う供給制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、発電プラントの制御装置及びその制御方法並びに制御プログラム、発電プラントに関するものである。
発電プラントにおける給水加熱器は、蒸気タービンから抽気した蒸気を利用して給水を加熱し、ボイラへ供給している。一般的に、ボイラに供給される給水の温度が高いほどボイラで燃焼する燃料流量は少なくても良くなり、給水加熱のための熱量を除いた見た目のプラントの発電効率は向上する。
特許文献1では、蒸気タービンから抽気した蒸気を給水加熱器へ供給するために、高圧抽気管と低圧抽気管を設け、定格運転時と部分負荷運転時とで高圧抽気管及び低圧抽気管の開閉状態を制御することが開示されている。
特開2005−155340号公報
一般的に、発電プラントは、全負荷において最も発電効率が高くなるように設計されている。このため、部分負荷では、給水加熱器へ供給する蒸気タービンから抽気した蒸気の条件が低下することにより給水温度が低下し、発電効率が低下する傾向にある。しかしながら、発電プラントにおいては部分負荷で運転する場合があり、部分負荷での発電効率向上が望まれている。
特許文献1に記載された発電プラントは、蒸気タービンから抽気した高圧蒸気と低圧蒸気とを用いて部分負荷運転時に給水温度を上昇させ、効率向上を図るものである。しかしながら、給水温度を上昇させすぎると、節炭器の設計温度を超えたり、節炭器の後流に位置する火炉の設計で想定された条件を逸脱する原因となる。そのため、発電プラントの安定運転を維持することが困難となる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発電プラントの安定運転を維持し、プラント全体の発電効率を向上させることのできる発電プラントの制御装置及びその制御方法並びに制御プログラム、発電プラントを提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、給水加熱器において加熱された給水が節炭器を介してボイラへ供給され、発電プラントの制御装置であって、前記節炭器の出口側の熱水状態に基づいて、前記節炭器においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、前記限界温度に基づいて、前記節炭器へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定部と、前記節炭器へ供給される給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、蒸気タービンから前記給水加熱器へ供給される抽気蒸気の供給制御を行う供給制御部と、を備える発電プラントの制御装置である。
上記のような構成によれば、節炭器において給水の一部に蒸発が始まるスチーミング現象が発生しない限界温度において、蒸気タービンから給水加熱器へ供給される抽気蒸気の供給を制御して給水の温度を高めることができるため、安定運転を維持し、プラント全体の発電効率を向上させることができる。このため、全負荷時であっても部分負荷時であっても、効果的に発電効率を向上させることができ、発電プラントの年間効率を向上させることも可能となる。
上記制御装置において、前記供給制御部は、前記給水加熱器が複数設けられた多段構成となっている場合、前記給水の流れに対して最も下流側の前記給水加熱器へ供給される抽気蒸気の供給制御を行うこととしてもよい。
上記のような構成によれば、複数の給水加熱器のうち給水の流れに対して最も下流側の給水加熱器へ供給される抽気蒸気の供給を制御するため、節炭器へ供給する給水の温度を制御性を向上し、より効率的に上昇させることが可能となる。これにより、全負荷時であっても部分負荷時であっても、より効果的に発電効率を向上させることができる。
上記制御装置において、前記供給制御部は、前記節炭器へ供給される前記給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、抽気蒸気の流量を制御することとしてもよい。
上記のような構成によれば、抽気蒸気の流量を制御することで、節炭器へ供給される給水の温度を効果的に調整することができる。
上記制御装置において、前記供給制御部は、前記節炭器へ供給される前記給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、前記蒸気タービンから抽気した圧力の異なる複数の抽気蒸気を切り替えて前記給水加熱器へ供給する制御を行うこととしてもよい。
上記のような構成によれば、抽気蒸気として、蒸気タービンから抽気した圧力の異なる複数の蒸気を切り替えることで、抽気蒸気を有効に利用して節炭器へ供給される給水の温度を効果的に調整することができる。これにより、全負荷時であっても部分負荷時であっても、より効果的に発電効率を向上させることができる。
上記制御装置において、前記供給制御部は、前記蒸気タービンの負荷に応じて、前記蒸気タービンから抽気した高圧側抽気蒸気または低圧側抽気蒸気を切り替えて前記給水加熱器へ供給する制御を行うこととしてもよい。
上記のような構成によれば、蒸気タービンの負荷(蒸気タービンへの供給蒸気流量)に応じて、蒸気タービンから抽気した高圧側抽気蒸気または低圧側抽気蒸気を切り替えて給水加熱器へ供給することで、節炭器へ供給される給水の温度を効果的に調整することができる。これにより、全負荷時であっても部分負荷時であっても、より効果的に発電効率を向上させることができる。
上記制御装置において、発電プラントの負荷に応じて、前記節炭器において熱交換後に排出され脱硝装置に供給される排ガスの温度が基準温度へ近づくように、前記節炭器の出口側の前記排ガスに対してバイパス供給される前記節炭器の入口側の前記ボイラで生成された燃焼ガスの流量を制御する排ガス温度調整部を備えることとしてもよい。
上記のような構成によれば、発電プラントの負荷に応じて、節炭器から排出され脱硝装置に供給される排ガスの温度を所定範囲内としてボイラ効率を向上することができる。また、全負荷時であっても部分負荷時であっても、より効果的に発電効率を向上させることができる。
上記制御装置において、前記排ガス温度調整部は、発電プラントの全負荷時において、前記節炭器の出口側の前記排ガスに対して前記節炭器の入口側の前記燃焼ガスの流量をバイパス供給されるよう制御することとしてもよい。
上記のような構成によれば、発電プラントの全負荷時であっても、節炭器から排出され脱硝装置に供給される排ガスの温度をより確実に所定範囲内とすることができる。
本発明の第2態様は、ボイラと、蒸気タービンと、前記蒸気タービンから抽気した抽気蒸気が供給される給水加熱器と、節炭器と、上記の発電プラントの制御装置と、を備えた発電プラントである。
本発明の第3態様は、給水加熱器において加熱された給水が節炭器を介してボイラへ供給され、発電プラントの制御方法であって、前記節炭器の出口側の熱水状態に基づいて、前記節炭器においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、前記限界温度に基づいて、前記節炭器へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定工程と、前記節炭器へ供給される給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、蒸気タービンから前記給水加熱器へ供給される抽気蒸気の供給制御を行う供給制御工程と、を有する発電プラントの制御方法である。
本発明の第4態様は、給水加熱器において加熱された給水が節炭器を介してボイラへ供給され、発電プラントの制御プログラムであって、前記節炭器の出口側の熱水状態に基づいて、前記節炭器においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、前記限界温度に基づいて、前記節炭器へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定処理と、前記節炭器へ供給される給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、蒸気タービンから前記給水加熱器へ供給される抽気蒸気の供給制御を行う供給制御処理と、をコンピュータに実行させるための発電プラントの制御プログラムである。
本発明によれば、安定運転を維持し、プラント全体の発電効率を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る発電プラントの概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る高圧タービンの概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置が備える機能を示した機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置における供給制御のフローチャートを示した図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置における供給制御による給水温度の例を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る発電プラントの概略構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る高圧タービンの概略構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る制御装置における供給制御のフローチャートを示した図である。 本発明の第2実施形態に係る制御装置における供給制御による給水温度の例を示した図である。 本発明の第3実施形態に係る排ガスの流路の概略構成を示す図である。 参考例における排ガス流路の状態を例示した図である。 参考例における排ガス流路の状態を例示した図である。 本発明の第3実施形態に係る排ガス流路の状態の一例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る制御装置が備える機能を示した機能ブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る排ガス流路の状態を例示した図である。 本発明の第3実施形態に係る排ガス流路の状態を例示した図である。 本発明の第3実施形態に係る制御装置におけるバイパス弁制御のフローチャートを示した図である。
〔第1実施形態〕
以下に、本発明に係る発電プラントの制御装置及びその制御方法並びに制御プログラム、発電プラントの第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る制御装置20を備えた発電プラント1の概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る発電プラント1は、給水ポンプ2と、給水加熱器3と、節炭器4と、ボイラ5と、蒸気タービン13を構成する高圧タービン6、中圧タービン7、低圧タービン8と、制御装置20とを主な構成として備えている。なお、発電プラント1は、蒸気タービン13及び蒸気タービン13から抽気した蒸気を用いて給水を加熱する給水加熱器3を備える構成であれば、図1のような構成に限定されない。
給水ポンプ2は、ボイラ5へ供給される給水を圧送して給水加熱器3へ供給する。具体的には、給水ポンプ2は、例えば、低圧タービン8において仕事をし終えた蒸気が図示しない復水器にて復水され、図示しない復水処理装置や脱気器によって処理が行われた後の水を圧送する。
給水加熱器3は、給水ポンプ2によって圧送された給水を加熱し、ボイラ5へ供給する。本実施形態では、給水加熱器3は複数設けられ3段構成で構成されている場合について説明するが、1段構成または多段構成とすることが可能である。給水加熱器3において、給水の流れ方向に対して最も下流側に配置された給水加熱器、すなわち、給水流路においてボイラ5及び節炭器4に最も近い給水加熱器(以下、「トップヒータ3a」という。)では、昇圧昇温条件化で給水を加熱し、ボイラ5及び節炭器4へ供給する給水の温度を調整している。具体的には、トップヒータ3aには、抽気蒸気流路10を介して高圧タービン6から抽気した抽気蒸気(高圧タービン6において流通する蒸気の一部を抽気した蒸気)が供給され、該抽気蒸気を用いて給水を加熱する。
本実施形態において、抽気蒸気流路10は、一端が高圧タービン6の抽気ポートに接続されており、他端がトップヒータ3aに接続されている抽気蒸気管11を有する。そして、抽気蒸気管11には、流量調整弁12が設けられており、後述する制御装置20によって流量調整弁12が制御されることで、トップヒータ3aへ供給される抽気蒸気の流量が調整される。抽気蒸気管11は、流量調整弁12による流量調整範囲をより広くするために、抽気蒸気の流量を調整しないものに比べると、配管径を大きくするなど大容量化することが好ましい。これに伴って、高圧タービン6の抽気ポート及びトップヒータ3aも大容量化することが好ましい。
本実施形態では、高圧タービン6から抽気された抽気蒸気をトップヒータ3aに供給することとしているが、給水加熱器3の構成(1段構成や多段構成等)に応じて適宜変更可能である。
節炭器4は、給水加熱器3において加熱された給水が供給され、ボイラ5の燃焼排ガスを用いて給水を予熱する(排熱回収)。節炭器4において、内部の給水の一部に蒸発が始まり蒸気になる現象(スチーミング現象)が発生すると、給水が計画温度以上に高温となり、節炭器4及び節炭器4後段において設計温度などの条件を逸脱して損傷する可能性がある。このため、本実施形態では、抽気蒸気流路10における流量調整弁12の制御によって、節炭器4においてスチーミング現象が発生しない限界温度で高温に加熱された給水を節炭器4へ供給する。このため、発電プラント1では、安定運転を維持することができる。ここで、スチーミング現象が発生しない限界温度とは、節炭器4においてスチーミング現象が発生開始する温度よりも数℃から数十℃、さらに好ましくは1℃から30℃の温度余裕がある範囲を示している。
ボイラ5は、図示しない燃焼バーナで燃料を燃焼させて高温の燃焼ガスを生成し、熱交換器で熱交換を行うことで、節炭器4において給水が予熱された熱水を蒸気(過熱蒸気)にして高圧タービン6へ供給する。具体的には、ボイラ5は、たとえば蒸発器、過熱器等の熱交換器を備えて構成されている。熱水は、蒸発器で加熱されて飽和蒸気となり、過熱器でさらに過熱されることによって過熱蒸気となる。なお、ボイラ5は、上記に限られず様々な構成を採用可能である。
高圧タービン6は、ボイラ5にて生成された過熱蒸気が供給され、過熱蒸気が膨張して、タービン翼を回転駆動させている。すなわち、高圧タービン6では、過熱蒸気のエネルギーを回転のエネルギーへ変換している。本実施形態では、高圧タービン6、後述する中圧タービン7及び低圧タービン8の回転軸は共通であり、該回転軸は発電機14と接続され、発電機を回転駆動させて発電を行う。高圧タービン6を流通する蒸気の一部は、抽気蒸気として抽気ポートから抽気され、抽気蒸気流路10を介してトップヒータ3aへ供給される。図2は、蒸気タービン13の構成例を示しており、高圧タービン6はP0から過熱蒸気が供給され、抽気ポートは、P1(例えば4段目)に設けられる。なお、抽気ポートの配置位置は適宜設計可能である。また、抽気ポートは、中圧タービン7や低圧タービン8に対して設けることとしてもよい。
中圧タービン7は、高圧タービン6から排出され、再熱された過熱蒸気が供給され、タービン翼を回転駆動させている。中圧タービン7の回転軸は発電機14と共通に接続され、発電機を回転駆動させて発電を行う。
低圧タービン8は、中圧タービン7から排出された蒸気が供給され、タービン翼を回転駆動させている。低圧タービン8の回転軸は発電機14と共通に接続され、発電機を回転駆動させて発電を行う。なお、本実施形態では、高圧タービン6、中圧タービン7及び低圧タービン8の回転軸は共通であり、該回転軸は発電機14と接続され、発電機を回転駆動させて発電を行う。また、高圧タービン6の回転軸、中圧タービン7及び低圧タービン8の回転軸は別であり、各回転軸の回転動力を発電機14へ接続してもよく上記に限られず様々な構成を採用可能である。
制御装置20は、給水加熱器3において、蒸気タービン13から抽気した抽気蒸気を用いて給水を加熱する発電プラント1において、給水加熱器3へ供給される抽気蒸気の供給制御を行う。本実施形態における抽気蒸気の供給制御の一例は、抽気蒸気の流量制御である。抽気蒸気の流量を制御することで、節炭器4へ供給される給水の温度を効果的に調整することができる。抽気蒸気の供給制御については、抽気蒸気の供給状態を制御して、給水加熱器3に供給される熱エネルギーを調整する方法であれば上記に限定されない。
制御装置20は、例えば、図示しないCPU(中央演算装置)、RAM(Random Access Memory)等のメモリ、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等から構成されている。後述の各種機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラムの形式で記録媒体等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、後述の各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
図3は、制御装置20が備える機能を示した機能ブロック図である。図3に示されるように、制御装置20は、上限設定部21と、供給制御部22と、を備えている。なお、本実施形態における発電プラント1には、制御装置20における各種処理を行うために計測器が設けられている。具体的には、図1に示すように、節炭器4の入口側に給水の温度Tiを計測する計測器が設けられており、節炭器4の出口側(ボイラ5の入口側)に節炭器4から排出された熱水の温度Toを計測する計測器及び圧力Poを計測する計測器が設けられている。各計測器の計測結果を用いて抽気蒸気の供給制御が行われる。
上限設定部21は、節炭器4の出口側の熱水状態に基づいて、節炭器4においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、限界温度に基づいて、節炭器4へ供給される給水の上限温度を設定する。具体的には、上限設定部21は、節炭器4の出口側の熱水状態である温度Toと圧力Poに基づいて熱水の飽和温度を算出する。節炭器4においてスチーミング現象が発生しない限界温度は、この熱水の飽和温度として算出し、限界温度に基づいて節炭器4へ供給される給水の上限温度が設定される。具体的には、上限設定部21は、熱水状態として、計測器より熱水の温度To及び圧力Poを取得し、温度To及び圧力Poに基づいて、現在の発電プラント1の運転状態における熱水の飽和温度を算出する。そして、この飽和温度を限界温度として算出し、節炭器4においてスチーミング現象が発生しないように、節炭器4へ供給される給水の上限温度を設定する。給水の温度は、発電効率向上のためにはなるべく高温とすることが好ましいが、給水の温度が高すぎると節炭器4においてスチーミング現象が発生してしまう。このため、給水の温度に対して上限値を適切に設定する必要がある。そこで、上限設定部21では、飽和温度から所定の設定余裕温度(マージン)を減算した値を節炭器4へ供給される給水の上限温度として設定する。設定余裕温度は、節炭器4での熱交換量(温度上昇量)を加味して、例えば数℃から数十℃程度、さらに好ましくは1℃から30℃に設定される。
このように、上限設定部21では、熱水の飽和温度に基づいて、節炭器4においてスチーミング現象が生じない限度で適切に給水の上限温度を設定する。これにより安定運転を維持し、全負荷時であっても部分負荷時であっても、より効果的に発電プラント1の発電効率を向上させることができる。
供給制御部22は、節炭器4へ供給される給水の温度が、上限温度へ近づくように、蒸気タービン13から給水加熱器3へ供給される抽気蒸気の供給制御を行う。具体的には、供給制御は、節炭器4へ供給される給水の温度が、上限温度へ近づくように、抽気蒸気流路10(抽気蒸気管11)に設けられた流量調整弁12の開度を調整することで、抽気蒸気の流量を制御する。
給水加熱器3へ供給される抽気蒸気の流量を制御することで、給水加熱器3において用いる熱源(抽気蒸気)の熱エネルギー量を増減することができる。このため、流量調整弁12の開度を開き、抽気蒸気流量を増加させることによって、給水加熱器3において加熱する給水の温度を上昇させることができる。例えば、部分負荷状態では、高圧タービン6へ供給される蒸気条件が低下するため、給水加熱器3へ供給される抽気蒸気の条件(圧力及び/または温度)も低下するが、低下分を補い、抽気蒸気の流量を増加させることで、給水の温度を上限温度まで上昇させることが可能である。
供給制御部22では、節炭器4の入口側に設けた温度計にて、現在節炭器4に供給される給水の温度Tiを取得する。そして、温度Tiに基づいて、流量調整弁12の開度を調整して抽気蒸気の流量を制御し、給水の温度を上限温度に近づける。すなわち、供給制御部22では、温度Tiに対してフィードバック制御を行い、供給される給水の温度Tiがより確実に上限温度となるように流量調整弁12の制御を行う。
次に、上述の制御装置20による蒸気の供給制御について図4を参照して説明する。図4に示すフローは、発電プラント1が稼働している場合に、所定の制御周期で繰り返し実行される。
まず、節炭器4の出口側の熱水の温度To及び圧力Poを取得して現在の運転状態における熱水の飽和温度(節炭器4の限界温度)を算出する(S101)。
次に、算出した飽和温度(節炭器4の限界温度)に基づいて、節炭器4へ供給する給水の上限温度を設定する(S102)。
次に、節炭器4へ供給される給水の現在の温度Tiを取得し、温度Tiを上限温度へ近づけるように、抽気蒸気流路10の流量調整弁12を制御する(S103)。なお、S103では、温度Tiの計測値に基づいてフィードバック制御が行われ、温度Tiと上限温度とが一致するように制御される。
次に、上述の供給制御による給水温度について図5を参照して説明する。図5には、横軸をボイラ5(または蒸気タービン13)の負荷状態として、抽気蒸気の圧力と、給水温度(節炭器4へ供給される給水の温度)との特性が示されている。給水温度については、本実施形態における給水温度の特性をTL1として示し、単に一定流量の抽気蒸気を給水加熱器3へ供給する場合を参考例として、参考例における給水温度の特性をTL2として示している。また、負荷状態については、全負荷を100%として示している。
本実施形態では、抽気蒸気の圧力は、負荷状態に依存して変化する。すなわち、抽気蒸気の圧力は、全負荷の場合に圧力が最も高く、負荷状態が低くなるほど低くなる(部分負荷)。このため、参考例(TL2)のように、抽気蒸気の流量を一定とした場合には、部分負荷となると給水加熱器3において高い熱エネルギーの熱源を確保できなくなり、給水を十分に加熱できなくなる。このため、参考例(TL2)では、負荷状態が低くなるとともに、給水温度は飽和温度(または図示していない設定余裕温度を考慮した限界温度)との差が大きくなり、発電効率の低下を招いてしまう。
これに対して、本実施形態(TL1)では、抽気蒸気流路10における流量調整弁12を用いて抽気蒸気流量を調整し、節炭器4へ供給する給水の温度を制御する。このため、部分負荷状態であっても、抽気蒸気の圧力低下を補って流量を増加させ、給水温度を効果的に向上させている。すなわち、本実施形態(TL1)では、全負荷及び部分負荷の広い負荷状態範囲において発電プラント1の効率を向上させることができる。また、節炭器4においてスチーミング現象が生じないように給水温度に対して上限温度を設けているため、発電プラント1の安定運転をより確実に維持することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る発電プラントの制御装置及びその制御方法並びに制御プログラム、発電プラントによれば、節炭器4においてスチーミング現象が発生しない限界温度において、蒸気タービン13から給水加熱器3へ供給される抽気蒸気の供給を制御して給水の温度を高めることができるため、安定運転の維持と共にプラント全体の発電効率を向上させることができる。このため、全負荷時であっても部分負荷時であっても、効果的に発電効率を向上させることができ、発電プラント1の年間効率を向上させることも可能となる。
また、給水の流れに対して最も下流側の給水加熱器(トップヒータ)3aへ供給される抽気蒸気の供給を制御するため、節炭器4へ供給する給水の温度の制御性を向上し、より効率的に上昇させることが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る発電プラントの制御装置及びその制御方法並びに制御プログラム、発電プラントについて説明する。
上述した第1実施形態では、抽気蒸気の供給制御として流量を制御する場合について説明したが、本実施形態では、抽気蒸気の供給制御として蒸気タービン13から抽気した圧力の異なる複数の蒸気を切り替えて制御を行う場合について説明する。以下、本実施形態に係る発電プラント1について、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
本実施形態における抽気蒸気流路10は、抽気蒸気として、蒸気タービン13から抽気した圧力の異なる複数の抽気蒸気へと切り替え可能で、例えば図6に示すように、低圧側抽気蒸気管61と高圧側抽気蒸気管62とを有している。低圧側抽気蒸気管61は、一端が高圧タービン6の低圧側抽気ポートに接続されており、他端がトップヒータ3aに接続されている抽気蒸気管である。高圧側抽気蒸気管62は、一端が高圧タービン6の高圧側抽気ポートに接続されており、他端がトップヒータ3aに接続されている抽気蒸気管である。高圧側抽気ポートは、例えば図7に示すように、高圧タービン6において、低圧側抽気ポートに対して蒸気状態が高圧側(蒸気流れの上流側)に設けられている。なお、高圧側抽気ポート及び低圧側抽気ポートの配置位置については、図7に限定されない。低圧側抽気蒸気管61と高圧側抽気蒸気管62は、それぞれが独立して給水加熱器3(トップヒータ3a)へ接続されてもよいし、図6に示すようにそれぞれの管が遮断弁63,64の下流側で合流後、給水加熱器3(トップヒータ3a)へ接続されてもよい。
図6に示すように、低圧側抽気蒸気管61及び高圧側抽気蒸気管62には、それぞれ遮断弁(開閉弁)63、64が設けられており、制御装置20によって開閉状態が制御されて、低圧側抽気蒸気管61または高圧側抽気蒸気管62からの抽気蒸気の流通を選択する。なお、本実施形態では、供給制御において、低圧側抽気蒸気管61を流れる低圧蒸気と高圧側抽気蒸気管62を流れる高圧蒸気とを用いる場合について説明するが、蒸気タービン13から抽気した圧力の異なる蒸気の種類を増加させること(例えば中圧側抽気蒸気管を追加する等)も可能である。
供給制御部22は、節炭器4へ供給される給水の温度が、上限温度へ近づくように、抽気蒸気流路10(低圧側抽気蒸気管61と高圧側抽気蒸気管62)に設けられた遮断弁63、64の開閉状態を制御することで、給水加熱器3へ供給する圧力の異なる抽気蒸気(低圧蒸気または高圧蒸気)を切り替える。各遮断弁63、64は、片方が開の場合には他方は閉となる。これは、各遮断弁63、64が両方開となると、低圧蒸気と高圧蒸気が混合され、低圧側抽気蒸気管61において蒸気が逆流する可能性があるからである。
給水加熱器3へ供給される圧力の異なる抽気蒸気(低圧蒸気または高圧蒸気)を切り替えることで、給水加熱器3において用いる熱源(抽気蒸気)の熱エネルギー量を増減することができる。例えば、低圧蒸気が給水加熱器3へ供給されている状態(遮断弁63は開、遮断弁64は閉)から、高圧蒸気が給水加熱器3へ供給される状態(遮断弁63は閉、遮断弁64は開)へ切り替えることで、給水加熱器3において加熱する給水の温度を容易に上昇させることができる。例えば、部分負荷状態では、高圧タービン6へ供給される蒸気条件が低下するため、給水加熱器3へ供給される抽気蒸気の条件(圧力及び温度)も低下するが、低下分を補い、低圧蒸気から高圧蒸気へ切り替えることで、給水の温度を上限温度まで上昇させることが可能である。
供給制御部22は、全負荷状態において、低圧側抽気蒸気管61の遮断弁63を開とし、高圧側抽気蒸気管62の遮断弁64を閉とし、給水加熱器3に対して低圧蒸気を供給する。また、供給制御部22は、部分負荷状態(例えば50%負荷以下)において、低圧蒸気と高圧蒸気からの抽気蒸気の圧力と温度を推定し、該圧力と温度に基づいて給水の温度増加(昇温)分を推定する。そして、供給制御部22は、増加後の給水温度が上限温度以下となる場合に、低圧側抽気蒸気管61の遮断弁63を閉とし、高圧側抽気蒸気管62の遮断弁64を開とし、給水加熱器3に対する抽気蒸気として高圧蒸気を供給する。
このように、供給制御部22では、部分負荷状態時において、加熱後の給水温度が上限温度に至らない場合に、抽気蒸気を低圧側抽気蒸気管61から高圧側抽気蒸気管62へ切り替え、給水を効率的に加熱する。なお、発電プラント1においては、高圧タービン6の入口側に過熱蒸気の圧力Piを計測する計測器が設けられている。このため、供給制御部22では、過熱蒸気の圧力Piに基づいて、低圧側抽気ポートにおける低圧蒸気の圧力と、高圧側抽気ポートにおける高圧蒸気の圧力とを推定し、低圧側抽気蒸気管61と高圧側抽気蒸気の圧力と温度を推定する。なお、低圧側抽気蒸気管61と高圧側抽気蒸気の圧力を推定して、該圧力差に基づいて給水の温度増加分を推定しても良い。なお、低圧側抽気蒸気と高圧側抽気蒸気の圧力と温度を推定することができれば、例えば低圧側抽気蒸気と高圧側抽気蒸気を直接計測する等の他の方法を用いることとしてもよい。
また、供給制御部22は、低圧側抽気蒸気と高圧側抽気蒸気の圧力と温度と、該圧力と温度に伴う給水の温度増加(昇温)分との対応関係をあらかじめ設定しておき、これに基づいて、低圧蒸気と高圧蒸気の圧力差から給水の温度増加分を推定してもよい。なお、圧力差から推定する場合は、供給制御部22は、低圧側抽気蒸気と高圧側抽気蒸気の圧力差と、該圧力差に伴う給水の温度増加分との対応関係をあらかじめ設定しておき、これに基づいて、低圧蒸気と高圧蒸気の圧力差から給水の温度増加分を推定してもよい。対応関係とはテーブルとして有しておいてもよいし、式として有しておいてもよい。
このように、供給制御部22は、低圧側抽気蒸気から高圧側抽気蒸気へ切り替えに伴う給水温度の増加分を考慮して、給水温度が上限温度を超えないように切り替え制御を行う。
次に、上述の制御装置20による蒸気の供給制御について図8を参照して説明する。図8に示すフローは、発電プラント1が稼働している場合に、所定の制御周期で繰り返し実行される。なお、図4に記載のフローと異なる点について主に説明する。なお、低圧側抽気蒸気管61の遮断弁63は開、高圧側抽気蒸気管62の遮断弁64は閉となっているものとする。
S102の後、高圧タービン6の入口側の過熱蒸気の圧力に基づいて、低圧側抽気蒸気と高圧側抽気蒸気の圧力と温度を推定する(S203)。なお、低圧側抽気蒸気と高圧側抽気蒸気の圧力差を推定してもよい。
次に、該圧力と温度、もしくは該圧力差に基づいて、低圧側抽気蒸気から高圧側抽気蒸気へ切り替えた場合における給水の温度増加(昇温)分を推定する(S204)。
次に、節炭器4へ供給される給水の温度と該温度増加分を加算した給水温度(増加後推定温度)が、上限温度以下であるか否かを判定する(S205)。節炭器4へ供給される給水の温度と該温度増加分を加算した給水温度が、上限温度以下でない場合(S205のNO判定)には、低圧蒸気を高圧蒸気へ切り替えると給水の温度が上昇しすぎてしまうため、処理を終了する。低圧側抽気蒸気管61の遮断弁63は開、高圧側抽気蒸気管62の遮断弁64は閉が維持される。
節炭器4へ供給される給水の温度と該温度増加分を加算した給水温度(増加後推定温度)が、上限温度以下である場合(S205のYES判定)には、低圧側抽気蒸気を高圧側抽気蒸気へ切り替えても節炭器4へ供給される給水の温度が上限温度に達しないと推定されるため、低圧側抽気蒸気管61の遮断弁63(低圧側遮断弁)を閉とし、高圧側抽気蒸気管62の遮断弁64(高圧側遮断弁)を開とする(S206)。
このように、低圧側抽気蒸気から高圧側抽気蒸気への切り替えが行われることで、節炭器4においてスチーミング現象を発生させることなく、給水の温度を効果的に上昇させることができる。なお、節炭器4へ供給される給水温度(増加後推定温度)として、低圧側抽気蒸気から高圧側抽気蒸気への切り替えた後の温度が事前に把握できていて、上限温度以下であることが確認できている、および/または部分負荷状態の指定負荷(例えば50%負荷)が判明しているものは、この指定負荷で低圧側抽気蒸気から高圧側抽気蒸気への切り替えを行ってもよい。
次に、上述の供給制御による給水温度について図9を参照して説明する。図9には、横軸をボイラ5(または蒸気タービン13)の負荷状態として、抽気蒸気の圧力と、給水温度(節炭器4へ供給される給水の温度)との特性が示されている。給水温度については、本実施形態における給水温度の特性をTL3として示している。また、図5と同様に、単に一定流量の抽気蒸気を給水加熱器3へ供給する場合を参考例として、参考例における給水温度の特性をTL2として示している。
本実施形態では、抽気蒸気流路10における各遮断弁63、64を制御して、給水加熱器3へ供給する蒸気(低圧側抽気蒸気または高圧側抽気蒸気)を切り替える。図9では、例えば負荷状態が50%の状態で、低圧側抽気蒸気から高圧側抽気蒸気へ切り替えた場合を示している。切り替えを行うことで、給水加熱器3へ供給される抽気蒸気の圧力がPaからPbへ増加し、抽気蒸気の温度も上昇し、これに伴って、給水の温度をTaからTbへ上昇することができる。このため、部分負荷状態であっても、抽気蒸気の圧力低下を補って給水温度を効果的に向上させている。また、節炭器4においてスチーミング現象が生じないように給水温度に対して上限温度を設けているため、発電プラント1の安定運転をより確実に維持することができ、全負荷時であっても部分負荷時であっても、より効果的に発電プラント1の発電効率を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る発電プラントの制御装置及びその制御方法並びに制御プログラム、発電プラントによれば、蒸気タービン13から抽気した圧力の異なる複数の蒸気を切り替えることで、節炭器4へ供給される給水の温度を効果的に調整することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る発電プラントの制御装置及びその制御方法並びに制御プログラム、発電プラントについて説明する。
本実施形態では、ボイラ5の燃焼ガスが節炭器4を通過して排出されて、排ガス通路9により脱硝装置101に供給される排ガスの温度を制御する。以下、本実施形態に係る発電プラント1について、第1実施形態及び第2実施形態と異なる点について主に説明する。
図10は、節炭器4から排出された排ガスの排ガス通路9を通る流路に係る概略構成を示した図である。ボイラ5の燃焼ガスは、節炭器4において給水と熱交換することで冷却されて排ガスとなり排ガス通路9により、脱硝装置101へ流入する。脱硝装置101へ流入した排ガスは、脱硝処理によって酸化窒素が除去され、空気予熱器102を介して排出される。脱硝装置101では、脱硝触媒による脱硝効率の条件から、供給される排ガスの最適温度(例えば、350℃から380℃の範囲、更に好ましくは360℃から370℃の範囲)が設定されている。また、節炭器4の入口側と出口側とをバイパスするバイパス管103のバイパス弁104(調整弁)の制御によって、節炭器4で熱交換される前の温度の高い状態の燃焼ガスを節炭器4の出口側にバイパスして排ガス通路9で混合することができる。
図11及び12に、単に一定流量の抽気蒸気を給水加熱器3へ供給し、全負荷時において脱硝装置101へ流入する排ガスの温度が最適温度となるように節炭器4が設計されている場合を参考例として、各部における燃焼ガスと排ガスの温度の例を示している。図11から図16に示す燃焼ガス温度と排ガス温度の値は、ガス温度の変化を理解するための参考用の例であり限定するものではない。なお、図11は、全負荷時に対応しており、図12は、部分負荷時に対応している。
全負荷時では、図11に示すように、例えば500℃の燃焼ガスが節炭器4へ流入し、365℃まで冷却されて排ガスとして排出される。そして、排ガスは、365℃(最適温度350℃から380℃での例値)で脱硝装置101へ流入する。なお、全負荷時では、脱硝装置101へ流入する排ガスの温度が最適温度となるように節炭器4の熱交換量が設計されているため、節炭器4の入口側と出口側とをバイパスするバイパス管103のバイパス弁104は閉とされ、バイパスは行われない。部分負荷時では、図12に示すように、例えば450℃の燃焼ガスが節炭器4へ流入し、320℃まで冷却されて排ガスとして排出される。節炭器4から排出された排ガスの温度は、最適温度よりも低いため、節炭器4の入口側と出口側とをバイパスするバイパス管103のバイパス弁104を制御して、温度の高い燃焼ガスを出口側にバイパスし、排ガスの温度を365℃(最適温度の例値)として脱硝装置101へ供給する。
これに対して、上記の第1実施形態及び第2実施形態のように、節炭器4へ供給する給水の温度を上限温度まで上昇させる制御を行った場合、節炭器4での燃焼ガスとの熱交換量が減少することで、全負荷時であっても、節炭器4から排出される排ガスの温度が最適温度(350℃から380℃)を超す可能性がある。例えば、図13のように、全負荷時において、例えば500℃の燃焼ガスが節炭器4へ流入した場合、385℃の温度で節炭器4から排ガスが排出される場合がある。このような場合には、脱硝装置101には、最適温度を超す385℃の排ガスが流入する。
そこで、本実施形態における制御装置20は、図14に示すように、排ガス温度調整部23を備える。また、節炭器4は、全負荷時において排ガス通路9へ排出される排ガスの温度が最適温度(350℃から380℃)以下となるように設計されている。すなわち、節炭器4は、上記参考例における節炭器4と比較して伝熱面積が増加するように増段分が追加されている。
排ガス温度調整部23は、節炭器4から排出され脱硝装置101に供給される排ガスの温度が基準温度(脱硝装置101の最適温度)へ近づくように、節炭器4の出口側の排ガスに対してバイパス供給される節炭器4の入口側の燃焼ガスの流量を制御する。排ガス温度調整部23は、特に全負荷時においても、バイパス弁104を制御してバイパス流量が存在することで、より確実に排ガスの温度が基準温度(脱硝装置101の最適温度)へ近づける。
本実施形態では、全負荷時において、図15に示すように、例えば500℃の燃焼ガスが節炭器4へ流入し、節炭器4は増段分が設置されているため、その分の熱交換量が増加することにより345℃まで冷却されて排ガスとして排出される。節炭器4から排出された排ガスの温度は、最適温度(350℃から380℃)よりも低いため、節炭器4の入口側と出口側とをバイパスするバイパス管103のバイパス弁104を制御して、高温の排ガスを出口側にバイパスし排ガス通路9で混合して、排ガスの温度を365℃(最適温度の例値)として脱硝装置101へ供給する。すなわち、節炭器4への給水温度が上限温度まで増加したとしても、排ガスは、365℃(最適温度)で脱硝装置101へ流入する。部分負荷時では、図16に示すように、例えば450℃の燃焼ガスが節炭器4へ流入し、節炭器4は増段分が設置されているため、315℃まで冷却されて排ガスとして排出される。節炭器4から排出された排ガスの温度は、最適温度よりも低いため、節炭器4の入口側と出口側とをバイパスするバイパス管103のバイパス弁104を制御して、温度の高い燃焼ガスを出口側にバイパスし排ガス通路9で混合して、排ガスの温度を365℃(最適温度)として脱硝装置101へ供給する。
なお、排ガス温度調整部23は、脱硝装置101の入口側における排ガスの温度Tgの計測値を取得し、排ガスの温度が最適温度未満である場合にバイパス管103のバイパス弁104を所定量開き、排ガスの温度が最適温度を超える場合にバイパス管103のバイパス弁104を所定量閉じる。すなわち、排ガス温度調整部23は、脱硝装置101の入口側における排ガスの温度Tgに対してフィードバック制御を行い、脱硝装置101の入口側における排ガスの温度を最適温度へ近づけるようにしてもよい。
このように、給水温度を上限温度まで上昇させる制御を行ったとしても、全負荷時及び部分負荷時の両方においてバイパス管103のバイパス弁104を制御し、より確実に脱硝装置101へ流入する排ガスの温度を最適温度とすることができる。
次に、上述の排ガス温度調整部23によるバイパス弁104の制御について図17を参照して説明する。図17に示すフローは、発電プラント1が稼働している場合に、所定の制御周期で繰り返し実行される。
まず、脱硝装置101の入口側における排ガスの温度(排ガス入口温度Tg)を取得する(S301)。
次に、排ガス入口温度Tgが所定範囲内であるか否かを判定する(S302)。所定範囲内とは、脱硝装置101における最適温度(350℃から380℃)から選定した最適設定温度近傍に設定された温度範囲であって、例えば、最適設定温度に対して所定の余裕度を加減算した範囲に設定される(例えば、最適温度±1%)。排ガス入口温度が所定範囲内である場合(S302のYES判定)には、処理を終了する。
排ガス入口温度Tgが所定範囲内でない場合(S302のNO判定)には、排ガス入口温度が最適温度未満であるか否かを判定する(S303)。
排ガス入口温度が最適温度未満である場合(S303のYES判定)には、バイパス弁104を所定量開く(S304)。そして、S302へ移行する。すなわち、排ガス入口温度が最適温度未満である場合には、排ガス入口温度が所定範囲内となるまで、上記の処理が繰り返し実行される。
排ガス入口温度が最適温度未満でない場合(S303のNO判定)には、バイパス弁104を所定量閉じる(S305)。そして、S302へ移行する。すなわち、排ガス入口温度が最適温度未満でない場合には、排ガス入口温度が所定範囲内となるまで、上記の処理が繰り返し実行される。
以上説明したように、本実施形態に係る発電プラントの制御装置及びその制御方法並びに制御プログラム、発電プラントによれば、全負荷時であっても、節炭器4から排出され脱硝装置101に供給される排ガスの温度をより確実に所定範囲内とすることができる。また、節炭器4への給水の温度上昇に合わせて節炭器4に増段分が設置されて伝熱面積を増加させて熱交換量を増加することができるため、ボイラ効率(熱回収率)を向上させることができる。また、全負荷時であっても部分負荷時であっても、より効果的に発電プラント1の発電効率を向上させることができ、発電プラント1の年間効率を向上させることも可能となる。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施が可能である。なお、各実施形態を組み合わせることも可能である。
例えば、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせることも可能である。この場合には、低圧側抽気蒸気管61において遮断弁63とともに流量調整弁12を設け、高圧側抽気蒸気管62において遮断弁64とともに流量調整弁12を設け、第1実施形態及び第2実施形態の供給制御を組み合わせて総合的に供給制御を行えばよい。なお、低圧側抽気蒸気管61及び高圧側抽気蒸気管62のいずれか一方に流量調整弁12を設けることも可能である。
また、第1実施形態、第2実施形態、および第3実施形態をすべて組み合わせることも可能である。
1 :発電プラント
2 :給水ポンプ
3 :給水加熱器
3a :トップヒータ
4 :節炭器
5 :ボイラ
6 :高圧タービン
7 :中圧タービン
8 :低圧タービン
9 :排ガス通路
10 :抽気蒸気流路
11 :抽気蒸気管
12 :流量調整弁
13 :蒸気タービン
14 :発電機
20 :制御装置
21 :上限設定部
22 :供給制御部
23 :排ガス温度調整部
61 :低圧側抽気蒸気管
62 :高圧側抽気蒸気管
63、64:遮断弁
101 :脱硝装置
102 :空気予熱器
103 :バイパス管
104 :バイパス弁
本発明の第1態様は、給水加熱器において加熱された給水が節炭器を介してボイラへ供給され発電プラントの制御装置であって、前記節炭器の出口側の熱水状態に基づいて、前記節炭器においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、前記限界温度に基づいて、前記節炭器へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定部と、前記節炭器へ供給される給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、蒸気タービンから抽気した圧力の異なる複数の抽気蒸気を切り替えて前記給水加熱器へ供給する供給制御を行う供給制御部と、を備え、前記供給制御部は、切り替え制御後における給水温度を推定し、推定した前記給水温度が前記上限温度以下となる場合に前記切り替え制御を行う発電プラントの制御装置である。
本発明の第3態様は、給水加熱器において加熱された給水が節炭器を介してボイラへ供給され、発電プラントの制御方法であって、前記節炭器の出口側の熱水状態に基づいて、前記節炭器においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、前記限界温度に基づいて、前記節炭器へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定工程と、前記節炭器へ供給される給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、蒸気タービンから抽気した圧力の異なる複数の抽気蒸気を切り替えて前記給水加熱器へ供給する供給制御を行い、切り替え制御後における給水温度を推定し、推定した前記給水温度が前記上限温度以下となる場合に前記切り替え制御を行う供給制御工程と、を有する発電プラントの制御方法である。
本発明の第4態様は、給水加熱器において加熱された給水が節炭器を介してボイラへ供給され、発電プラントの制御プログラムであって、前記節炭器の出口側の熱水状態に基づいて、前記節炭器においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、前記限界温度に基づいて、前記節炭器へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定処理と、前記節炭器へ供給される給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、蒸気タービンから抽気した圧力の異なる複数の抽気蒸気を切り替えて前記給水加熱器へ供給する供給制御を行い、切り替え制御後における給水温度を推定し、推定した前記給水温度が前記上限温度以下となる場合に前記切り替え制御を行う供給制御を行う供給制御処理と、をコンピュータに実行させるための発電プラントの制御プログラムである。
本発明の第3態様は、給水加熱器において加熱された給水が節炭器を介してボイラへ供給され発電プラントの制御方法であって、前記節炭器の出口側の熱水状態に基づいて、前記節炭器においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、前記限界温度に基づいて、前記節炭器へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定工程と、前記節炭器へ供給される給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、蒸気タービンから抽気した圧力の異なる複数の抽気蒸気を切り替えて前記給水加熱器へ供給する供給制御を行い、切り替え制御後における給水温度を推定し、推定した前記給水温度が前記上限温度以下となる場合に前記切り替え制御を行う供給制御工程と、を有する発電プラントの制御方法である。
本発明の第4態様は、給水加熱器において加熱された給水が節炭器を介してボイラへ供給され発電プラントの制御プログラムであって、前記節炭器の出口側の熱水状態に基づいて、前記節炭器においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、前記限界温度に基づいて、前記節炭器へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定処理と、前記節炭器へ供給される給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、蒸気タービンから抽気した圧力の異なる複数の抽気蒸気を切り替えて前記給水加熱器へ供給する供給制御を行い、切り替え制御後における給水温度を推定し、推定した前記給水温度が前記上限温度以下となる場合に前記切り替え制御を行う供給制御を行う供給制御処理と、をコンピュータに実行させるための発電プラントの制御プログラムである。

Claims (10)

  1. 給水加熱器において加熱された給水が節炭器を介してボイラへ供給され、発電プラントの制御装置であって、
    前記節炭器の出口側の熱水状態に基づいて、前記節炭器においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、前記限界温度に基づいて、前記節炭器へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定部と、
    前記節炭器へ供給される給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、蒸気タービンから前記給水加熱器へ供給される抽気蒸気の供給制御を行う供給制御部と、
    を備える発電プラントの制御装置。
  2. 前記供給制御部は、前記給水加熱器が複数設けられた多段構成となっている場合、前記給水の流れに対して最も下流側の前記給水加熱器へ供給される抽気蒸気の供給制御を行う請求項1に記載の発電プラントの制御装置。
  3. 前記供給制御部は、前記節炭器へ供給される前記給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、抽気蒸気の流量を制御する請求項1または2に記載の発電プラントの制御装置。
  4. 前記供給制御部は、前記節炭器へ供給される前記給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、前記蒸気タービンから抽気した圧力の異なる複数の抽気蒸気を切り替えて前記給水加熱器へ供給する制御を行う請求項1から3のいずれか1項に記載の発電プラントの制御装置。
  5. 前記供給制御部は、前記蒸気タービンの負荷に応じて、前記蒸気タービンから抽気した高圧側抽気蒸気または低圧側抽気蒸気を切り替えて前記給水加熱器へ供給する制御を行う請求項4に記載の発電プラントの制御装置。
  6. 発電プラントの負荷に応じて、前記節炭器において熱交換後に排出され脱硝装置に供給される排ガスの温度が基準温度へ近づくように、前記節炭器の出口側の前記排ガスに対してバイパス供給される前記節炭器の入口側の前記ボイラで生成された燃焼ガスの流量を制御する排ガス温度調整部を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の発電プラントの制御装置。
  7. 前記排ガス温度調整部は、発電プラントの全負荷時において、前記節炭器の出口側の前記排ガスに対して前記節炭器の入口側の前記燃焼ガスの流量をバイパス供給されるよう制御する請求項6に記載の発電プラントの制御装置。
  8. ボイラと、
    蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンから抽気した抽気蒸気が供給される給水加熱器と、
    節炭器と、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の発電プラントの制御装置と、
    を備えた発電プラント。
  9. 給水加熱器において加熱された給水が節炭器を介してボイラへ供給され、発電プラントの制御方法であって、
    前記節炭器の出口側の熱水状態に基づいて、前記節炭器においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、前記限界温度に基づいて、前記節炭器へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定工程と、
    前記節炭器へ供給される給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、蒸気タービンから前記給水加熱器へ供給される抽気蒸気の供給制御を行う供給制御工程と、
    を有する発電プラントの制御方法。
  10. 給水加熱器において加熱された給水が節炭器を介してボイラへ供給され、発電プラントの制御プログラムであって、
    前記節炭器の出口側の熱水状態に基づいて、前記節炭器においてスチーミング現象が発生しない限界温度を算出し、前記限界温度に基づいて、前記節炭器へ供給される給水の上限温度を設定する上限設定処理と、
    前記節炭器へ供給される給水の温度が、前記上限温度へ近づくように、蒸気タービンから前記給水加熱器へ供給される抽気蒸気の供給制御を行う供給制御処理と、
    をコンピュータに実行させるための発電プラントの制御プログラム。
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