JP2000257060A - アースアンカー - Google Patents

アースアンカー

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JP2000257060A
JP2000257060A JP11064571A JP6457199A JP2000257060A JP 2000257060 A JP2000257060 A JP 2000257060A JP 11064571 A JP11064571 A JP 11064571A JP 6457199 A JP6457199 A JP 6457199A JP 2000257060 A JP2000257060 A JP 2000257060A
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Shojiro Yokomizo
正二郎 横溝
Hiroki Mukuda
浩樹 椋田
Shinji Kamiya
伸治 神谷
Takayuki Ishii
孝幸 石井
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Topy Industries Ltd
Original Assignee
Topy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アースアンカーにおいて、複数のワイヤを互
いに間隔をあけて束ねる作業を能率良く行うことができ
るようにする。 【解決手段】 複数のワイヤ2は、その長手方向に所定
間隔をおいて配置されたスペーサ組立体9により束ねら
れる。この組立体9は複数のスペーサ片10,20と、
リング30とを備えている。スペーサ片10,20の接
合面11,12,22には、支持凹部13,23が形成
されている。隣接するスペーサ片10,20の支持凹部
13,23が合致することにより、ワイヤ2を挿入支持
する支持孔40が形成されている。接合状態のスペーサ
片10,20はリング30により分離不能に保持されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーソン圧入等に
用いられるアースアンカーに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のケーソン基礎の構築方法について
概略的に説明する。図11に示すように、地盤Eにケー
ソンCを埋め込む場合、予めこのケーソンCの埋め込み
予定箇所の周囲に、長いアースアンカー1を鉛直状態で
地盤Eに埋め込んで固定しておく。そして、ケーソンC
を上記埋め込み予定箇所の地盤Eに載せ、このケーソン
Cで囲まれた箇所を掘りながら、このケーソンCを圧入
する。この圧入の際に上記アースアンカー1が用いられ
る。詳述すると、ケーソンCの上部にジャッキDを設置
し、このジャッキDでアースアンカー1を上方へ引っ張
る。すると、その反力によりケーソンCが地盤Eに圧入
される。最初のケーソンCが所定の深さまで圧入された
ら、次のケーソンを最初のケーソンCの上に載せ、上記
と同様にして圧入を繰り返す。このようにして、積み重
ねられたケーソンCが地盤Eに埋め込まれることによ
り、基礎が構築される。
【0003】上記アースアンカーCの地盤への埋め込み
固定は次のようにしてなされる。地盤Eに深いアンカー
穴Hを堀り、このアンカー穴Hにミルクセメント等のグ
ラウトGを流しこみ、さらにアースアンカー1をグラウ
トG中に浸すようにして穴Hに挿入する。このグラウト
Gが地中に染み込んで固化し、地盤Eと一体化される。
アースアンカー1は、この固化されたグラウトGを介し
て、地盤Eに固定される。
【0004】上記アースアンカー1は、図12に示すよ
うに、複数のワイヤ2により構成されている。ワイヤ2
は、大きな引張り荷重に耐えられるように、束ねる必要
がある。また、グラウトGとの付着性を高めるために、
ワイヤ2を互いに離す必要もある。従来では、ワイヤ2
の先端部を尖ったパイロットキャップ3で覆って束ね、
基端部をカプラ4に連結するとともに、ワイヤ2を長手
方向に沿って所定間隔置きにリング5で束ねている。そ
して、このリング5の間にスペーサ6を配置し、このス
ペーサ6の外周に設けた凹部6aにワイヤ2を嵌めこん
で、ワイヤ2同士を離すようにしている。上記リング5
は図12では詳しく示さないが、金属バンドからなり、
これをワイヤ2に巻きつけ、その両端部を図示しない留
具でかしめることにより構成されている。なお、上記リ
ング5、スペーサ6の実際の数は、図示より遥かに多
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のアースアン
カー1の組立工程について説明する。複数のワイヤ2を
地面または床面に寝かせた状態で、リング5によるワイ
ヤ2の束ね作業とスペーサ6へのワイヤ2の嵌めこみ作
業とを、ワイヤ2の長手方向に沿って繰り返し行う。こ
の際、ワイヤ2をスペーサ6の凹部6aに嵌め込んだ状
態を維持したまま、そこから離れた箇所でワイヤ2をリ
ング5で束ねる。すなわち、スペーサ6へのワイヤ2の
嵌めこみ作業は、リング5での束ね作業が完了した時点
で、初めて完了することになる。このように、複数の作
業者が離れた位置で同時に作業を行う必要があるため、
組立作業の能率が非常に悪かった。
【0006】また、上記スペーサ6は、その外周に複数
のワイヤ2を嵌めこむことにより支持されているだけで
あるから、ワイヤ2の長手方向と直交する姿勢を安定し
て保つことができず、倒れてしまうこともある。この場
合、スペーサ6は複数のワイヤ2を離間させる役割を担
うことができなくなり、ワイヤ2へのグラウトGの付着
が不充分となり、アンカーとしての機能が低下すること
もあった。さらに、上記構成のアースアンカー1では、
ワイヤ2がスペーサ6の外周に配置されているので、ア
ースアンカー1がアンカー穴Hの中心軸から偏倚して埋
め込まれた場合に、ワイヤ2とアンカー穴Hの内壁との
隙間がなくなることがあり、この内壁に近いワイヤ2へ
のグラウトの付着が不充分となり、アンカーとしての機
能が低下することがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
複数のワイヤを束ねることにより構成され、地中にグラ
ウトを介して固定されるアースアンカーにおいて、上記
ワイヤの長手方向に間隔をおいて配置された複数のスペ
ーサ組立体を備え、この組立体は、ワイヤの長手方向と
交差する平面上に配置されて互いに接する複数のスペー
サ片と、接合状態の複数のスペーサ片を分離不能に保持
する保持手段とを有し、隣接するスペーサ片の接合面に
形成された支持凹部同士が合致することにより、互いに
離間した複数の支持孔が形成され、これら支持孔に上記
ワイヤが挿入支持されることを特徴とする。
【0008】本発明の第2の態様は、第1態様のアース
アンカーにおいて、上記スペーサ組立体の保持手段は、
接合状態の複数のスペーサ片を囲むリングからなること
を特徴とする。本発明の第3の態様は、第2の態様のア
ースアンカーにおいて、上記接合状態のスペーサ片の外
面に周方向に沿って溝が形成され、この溝に上記リング
が収容されることを特徴とする。
【0009】本発明の第4の態様は、第1〜第3の態様
のアースアンカーにおいて、上記スペーサ片は、上記ワ
イヤの長手方向と直交する平面上において一方向に並べ
られており、各スペーサ片の接合面は、この並び方向と
直交する方向に延びる平面上に配置されていることを特
徴とする。本発明の第5の態様は、第1〜第4の態様の
アースアンカーにおいて、上記隣接するスペーサ片の接
合面の一方には穴が設けられ、他方には突起が設けら
れ、この穴と突起が嵌め合わされることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
1〜図10を参照して説明する。図1に示すように、ケ
ーソン圧入工法に用いられる本実施形態のアースアンカ
ー8(グランドアンカーと同義とする)は、PC鋼の撚
り線からなる7本(複数)のワイヤ2を束ねて構成され
ている点、ワイヤ2の先端部を尖ったパイロットキャッ
プ3で覆って束ねる点、ワイヤ2の基端部をカプラ4に
連結する点で、前述した図12の従来のアースアンカー
1と同様である。
【0011】本実施形態では、ワイヤ2の長手方向に複
数のスペーサ組立体9が等間隔をおいて配置され、この
スペーサ組立体9により、ワイヤ2が互いに離れた状態
で束ねられている。なお、図1では、スペーサ組立体9
を実際の数より、少なく示している。上記スペーサ組立
体9は、図2に示すように、第1,第2の2種類のスペ
ーサ片10,20を2つずつ、合計4つ(複数)備えて
いるとともに、リング30(保持手段)を備えている。
【0012】4つのスペーサ片10,20は、ワイヤ2
の長手方向と直交する(交差する)平面(図2の紙面と
平行なX−Y平面)上に配置され、互いに接することに
より、全体として平板形状をなしている。これら4つの
スペーサ片10,20は、上記X−Y平面において、一
方向(図2のY方向)に並べられており、各スペーサ片
10,20は、この並び方向Yと直交するX方向に細長
く形成されている。
【0013】図5に示すように、第1スペーサ片10
は、その両側に、上記X方向に延びる平面上に配置され
た接合面11,12を有している。図6に示すように、
第2スペーサ片20は、その一側にX方向に延びる平面
上に配置された接合面22を有している。図2に示すよ
うに、上記2つの第1スペーサ片10は、互いの接合面
11同士が接するようにして、Y方向の中央部に位置し
ている。2つの第2スペーサ片20は、その接合面22
を第1スペーサ片10の他の接合面12に接するように
して、Y方向の両端に位置している。
【0014】図5に示すように、第1スペーサ片10の
一方の接合面11には3つの支持凹部13がX方向に間
隔をおいて形成されており、他方の接合面12には2つ
の支持凹部13が間隔をおいて形成されている。また、
図6に示すように、第2スペーサ片20の接合面22に
は、2つの支持凹部23が間隔をおいて形成されてい
る。これら支持凹部13,23の内周面は円筒面をなし
ている。図2に示すように、第1スペーサ片10の接合
面11に形成された支持凹部13が合致して、3つの支
持孔40が構成されており、第1,第2のスペーサ片1
0,20の接合面12,22に形成された支持凹部1
3,23が合致して、2つの支持孔40が構成されてい
る。その結果、スペーサ組立体9は合計7つの支持孔4
0を有しており、これら支持孔40に7本のワイヤ2が
挿入支持されることにより、ワイヤ2は互いに離れた状
態で束ねられている。なお、7つの支持孔40は、中央
の支持孔40の回りを6つの支持孔40が囲むように配
置されており、隣接する支持孔40同士は、すべて等し
い間隔で離れている。したがって、ワイヤ2もこれに対
応する配置となっている。
【0015】図5に示すように、上記第1スペーサ片1
0の接合面11,12には、2つの穴15と2つの突起
16が形成されており、図6に示すように、第2スペー
サ片20の接合面22には突起26が形成されている。
図2に示すように、隣接する2つの第1スペーサ11同
士は、穴15と突起16の嵌めこみにより、接合状態が
確実なものとなっている。同様に、隣接する第1,第2
のスペーサ片10,20同士は、穴15と突起26の嵌
め合いにより、接合状態が確実なものとなっている。こ
れら穴15と突起16,26の嵌め合いは、後述するス
ペーサ片10,20の組立時における、スペーサ片1
0,20の位置決めの役割も担う。
【0016】図2に示すように、上記リング30は、上
記接合状態の4つのスペーサ片10,20を囲んでお
り、これらスペーサ片10,20を分離しないように、
保持している。リング30は、スチール等の金属製バン
ド31(条体)とこのバンド31の両端部をかしめ固定
する留具35とを有している。
【0017】図3,図4に示すように、上記留具35
は、1枚の金属板を加工することにより構成され、長方
形のベース部35aと、このベース部35aから外側
(スペーサ片10,20の反対側)に突出するように切
り起こされた引掛部35bと、ベース部35aから周方
向に突出した突出部35cと、この突出部35cの両側
に配置された一対の押さえ部35dとを備えている。上
記バンド31の一端部31aを留具35のベース部35
aと引掛部35bの間を通し、ベース部35aの内側に
折り返し、バンド31の他端部31bをベース部35a
と引掛部35bの間を通して折り返し、この他端部31
bを押さえ部35dを折り曲げてかしめることにより、
リング30が構成される。
【0018】上記第1スペーサ片10の両端部外面に
は、周方向に延びる溝18が形成されており、第2スペ
ーサ片20の両端部外面にも溝28が形成されている。
これら溝18,28に上記リング30のバンド31が収
容されることにより、バンド31の離脱を防止でき、ひ
いては接合状態にあるスペーサ片10,20の分離を確
実に防止することができる。なお、このバンド31は、
その厚みの一部のみを溝28に収容されるようにしても
よい。上記第2スペーサ片20の中央部外面には、上記
留具35が収容される凹部29が形成されている。
【0019】上記構成をなすアースアンカー8の組立工
程について説明する。上記ワイヤ2を地面又は床面Fに
寝せておき、所定間隔をおいて、スペーサ組立体9で順
次束ねていく。この束ね作業を、図7〜図10を参照し
ながら説明する。まず、図7に示すように、床面Fに第
2スペーサ片20を接合面22を上にして置き、この第
2スペーサ片20の2つの支持凹部23にワイヤ2を嵌
める。
【0020】次に、図7,図8に示すように、第1スペ
ーサ片10を、接合面11を上にし接合面12を下にし
た状態で被せる。この際、接合面12に形成された支持
凹部13にワイヤ2が嵌まり、第1スペーサ片10の接
合面12が第2スペーサ片20の接合面22に接合し、
突起26が穴15に嵌まる。これにより、スペーサ片1
0,20とワイヤ2が安定した組立状態を維持される。
次に、図8に示すように、第1スペーサ片10の上側の
接合面11に形成された3つの支持凹部13にワイヤ2
を嵌める。
【0021】次に、図8,図9に示すように、もう1つ
の第1スペーサ片10を最初の第1スペーサ片10とは
上下を逆にして被せる。この際、下側の接合面11に形
成された支持凹部13にワイヤ2が嵌まり、第1スペー
サ片10の接合面11同士が接合し、突起16が穴15
に嵌る。これにより、2つの第1スペーサ片10と1つ
の第2スペーサ片20と5本のワイヤ2が安定した組立
状態を維持される。次に、図9に示すように、第1スペ
ーサ片10の上側の接合面12に形成された2つの支持
凹部13にワイヤ2を嵌める。
【0022】次に、図9,図10に示すように、もう1
つの第2スペーサ片20を最初の第2スペーサ片20と
は上下を逆にして被せる。この際、接合面22に形成さ
れた支持凹部23にワイヤ2が嵌まり、第1,第2のス
ペーサ片10,20の接合面12,22が接合し、突起
26が穴15に嵌る。これにより、2つの第1スペーサ
片10と2つの第2スペーサ片20と7本のワイヤ2が
安定した組立状態を維持される。
【0023】次に、図10に示すように、バンド31を
上記組立体と床面Fとの間をくぐらせ、上記組立体の周
囲に回し、その一端部31aに前述したように留具35
を取り付ける。それから、バンド31をスペーサ片1
0,20の溝18,28に収容させるようにして組立体
に巻き付け、その他端部31bを前述したようにして留
具35にかしめ固定する。このようにして、スペーサ組
立体9によるワイヤ2の束ね作業が終了する。
【0024】上記のように、スペーサ組立体9を用いて
ワイヤ2を間隔をあけて束ねる作業は、スペーサ組立体
9毎に独立して行うことができ、複数の作業者が離れた
場所で同時作業する必要がなく、作業性を向上させるこ
とができる。また、スペーサ片10,20でワイヤ2を
挟むようにして束ねるので、ワイヤ2をスペーサの外周
に嵌める従来方法に比べて、作業性を向上させることが
できる。さらに、本実施形態では、ワイヤ2の長手方向
と直交する所定方向に並んだスペーサ片10,20を用
いるので、スペーサ片20,10,10,20の順に積
み重ね、その過程でワイヤ2を挟むことができるので、
より一層作業性を向上させることができる。なお、すべ
てのスペーサ組立体9による束ね作業が終了した後、ま
たはその束ね作業に先立って、パイロットキャップ3,
カプラ4をワイヤ2の先端部と基端部に取り付ける。
【0025】上記構成のアースアンカー8は、従来と同
様にアンカー穴HにグラウトGに浸しながら鉛直状態で
挿入される。そして、固化したグラウトGを介して、地
盤Eに固定される。なお、アースアンカー8は、グラウ
トGに定着する部分が、地盤Eへのアンカーの役割を担
い、それより上の非定着部が、引っ張り荷重を受けるテ
ンドンの役割を担う。
【0026】上記アースアンカー8がアンカー穴Hに偏
倚して挿入されると、アンカー穴Hの内周壁に接してし
まうことがある。この場合でもワイヤ2とアンカー穴H
の内周壁との間には、スペーサ片10,20の分だけ間
隔があいているので、ワイヤ2にグラウトGを十分付着
させることができ、アンカー機能の低下を免れることが
できる。
【0027】スペーサ組立体9はワイヤ2を挟むように
してスペーサ片10,20を接合させるので、スペーサ
組立体8が倒れることがなく、安定してワイヤ2間の間
隔を維持することができる。また、本実施形態では、接
合状態のスペーサ片10,20をまとめてリング30で
囲むことにより、簡単な構造、簡単な作業で、スペーサ
片10,20の分離を防止することができる。また、リ
ング30はスペーサ片10,20の外面に形成された溝
18,28に収容されるので、スペーサ片10,20か
ら外れることなく、確実に接合状態のスペーサ片10,
20を保持できる。また、アースアンカー8をアンカー
穴Hに挿入する際、リング30がアンカー穴Hの内周壁
に引っ掛かりづらくなる。
【0028】本発明は上記実施形態に制約されず、種々
の形態を採用可能である。例えば、接合状態のスペーサ
片を分離不能に保持する手段として、上記リング30の
代わりに、隣接するスペーサ片同士を連結するクランプ
等の連結具や溶接部であってもよい。本発明のアースア
ンカーは、ワイヤと並列してグラウト注入用のパイプを
配するものであってもよい。この場合、例えば、スペー
サ組立体の中央の支持孔にこのパイプを通してもよい。
本発明のアースアンカーは、ケーソン圧入工法以外にも
適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の態
様では、複数のスペーサ片でワイヤを挟むことにより、
複数のワイヤを離間した状態で束ねるので、スペーサ組
立体毎に独立して作業を行うことができ、作業能率を向
上させることができる。また、スペーサ組立体はワイヤ
を挟むようにしてスペーサ片を接合させるので、スペー
サ組立体が倒れることがなく、安定してワイヤ間の間隔
を維持することができる。さらに、アースアンカーがア
ンカー穴に偏倚して挿入されても、ワイヤとアンカー穴
の内周壁との間には、スペーサ片の分だけは最低限間隔
を確保できるので、ワイヤにグラウトを十分付着させる
ことができ、アンカー機能の低下を免れることができ
る。
【0030】第2の態様によれば、接合状態のスペーサ
片をリングで囲むことにより、簡単な構造,簡単な作業
で、スペーサ片の分離を防止することができる。第3の
態様によれば、リングはスペーサ片の外面に形成された
溝に収容されるので、確実に接合状態のスペーサ片を保
持できる。第4の態様によれば、ワイヤを寝かせた状態
でスペーサ片を積み重ねるようにして、スペーサ組立体
を組み立てることができ、その作業性を向上させること
ができる。第5の態様によれば、穴と突起の嵌め合いに
より、スペーサ片の位置決めを行うことができるととも
に、隣接するスペーサ片の接合状態を確実なものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態をなすアースアンカーを地
中固定状態で示す図である。
【図2】図1において、II―II線に沿うスペーサ組立体
の拡大横断面図である。
【図3】図2において、III方向から見たスペーサ組立
体の側面図である。
【図4】図3において、IV―IV線に沿う断面図である。
【図5】上記スペーサ組立体の第1スペーサ片を示し、
(A)は内側から見た側面図、(B)は平面図、(C)
は外側から見た側面図である。
【図6】上記スペーサ組立体の第2スペーサ片を示し、
(A)は内側から見た側面図、(B)は平面図、(C)
は外側から見た側面図である。
【図7】アースアンカーを組立てる工程の第1段階を示
す図である。
【図8】アースアンカーを組立てる工程の第2段階を示
す図である。
【図9】アースアンカーを組立てる工程の第3段階を示
す図である。
【図10】アースアンカーを組立てる工程の第4段階を
示す図である。
【図11】アースアンカーを用いてケーソンを圧入する
方法を概略的に示す断面図である。
【図12】(A)は従来のアースアンカーを地中固定状
態で示す図であり、(B)はA図においてB−B線に沿
う断面図であり、(C)はA図においてC―C線に沿う
断面図である。
【符号の説明】
2 ワイヤ 8 アースアンカー 9 スペーサ組立体 10 第1スペーサ片(スペーサ片) 11,12 接合面 13 支持凹部 15 穴 16 突起 18 溝 20 第2スペーサ片(スペーサ片) 22 接合面 23 支持凹部 26 突起 28 溝 30 リング(保持手段) 40 支持孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 伸治 神奈川県横浜市中区山下町252 トピー建 設株式会社内 (72)発明者 石井 孝幸 神奈川県横浜市中区山下町252 トピー建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D041 GA01 GB01 GC02 GD02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワイヤを束ねることにより構成さ
    れ、地中にグラウトを介して固定されるアースアンカー
    において、 上記ワイヤの長手方向に間隔をおいて配置された複数の
    スペーサ組立体を備え、この組立体は、ワイヤの長手方
    向と交差する平面上に配置されて互いに接する複数のス
    ペーサ片と、接合状態の複数のスペーサ片を分離不能に
    保持する保持手段とを有し、隣接するスペーサ片の接合
    面に形成された支持凹部同士が合致することにより、互
    いに離間した複数の支持孔が形成され、これら支持孔に
    上記ワイヤが挿入支持されることを特徴とするアースア
    ンカー。
  2. 【請求項2】 上記スペーサ組立体の保持手段は、接合
    状態の複数のスペーサ片を囲むリングからなることを特
    徴とする請求項1に記載のアースアンカー。
  3. 【請求項3】 上記接合状態のスペーサ片の外面に周方
    向に沿って溝が形成され、この溝に上記リングが収容さ
    れることを特徴とする請求項2に記載のアースアンカ
    ー。
  4. 【請求項4】 上記スペーサ片は、上記ワイヤの長手方
    向と直交する平面上において一方向に並べられており、
    各スペーサ片の接合面は、この並び方向と直交する方向
    に延びる平面上に配置されていることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載のアースアンカー。
  5. 【請求項5】 上記隣接するスペーサ片の接合面の一方
    には穴が設けられ、他方には突起が設けられ、この穴と
    突起が嵌め合わされることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載のアースアンカー。
JP11064571A 1999-03-11 1999-03-11 アースアンカー Pending JP2000257060A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101167109B1 (ko) 2009-10-23 2012-07-31 이민호 압축형 그라운드 앵커 구조체
JP2018197486A (ja) * 2017-05-24 2018-12-13 潤弘精密工程事業股▲分▼有限公司 地下構造を形成する施工方法及びそれによって完成される地下構造
CN111074925A (zh) * 2020-01-21 2020-04-28 中建桥梁有限公司 一种悬索桥重力式锚碇多孔环形基础的施工方法

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