JP2527997Y2 - 杭沈設用ヤットコの接続装置 - Google Patents

杭沈設用ヤットコの接続装置

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JP2527997Y2
JP2527997Y2 JP8901991U JP8901991U JP2527997Y2 JP 2527997 Y2 JP2527997 Y2 JP 2527997Y2 JP 8901991 U JP8901991 U JP 8901991U JP 8901991 U JP8901991 U JP 8901991U JP 2527997 Y2 JP2527997 Y2 JP 2527997Y2
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JP
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yatco
flange
hole
pile
connection device
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JP8901991U
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JPH0532437U (ja
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睦日出 渡辺
勉 井川
章 大島
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Nippon Concrete Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Concrete Industries Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、既製中空杭を地中に沈
設するにあたり、前記杭の上端を押え地中に押し込むた
めの円筒鋼管のヤットコを上下に複数本連結して固定す
るヤットコの接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既製中空杭を地中に沈設するには、打ち
込み杭工法や埋め込み杭工法等により行うが、特に杭を
地中深く沈設する場合には、杭の上端を円筒鋼管からな
るヤットコで押しながら施工する。しかし、杭の沈設深
さが約15m以上になる場合は、通常はヤットコを2本接続
して使用している。
【0003】ヤットコの接続方法としては、図5に示す
フランジ方式と図6に示すケーシング方式とが従来から
使用されていた。図5のフランジ方式は、それぞれ円筒
鋼管3からなる上ヤットコ1の下端と下ヤットコ2の上
端にそれぞれ外側に突き出たフランジ4を設け、このフ
ランジ4で上ヤットコ1と下ヤットコ2を互いに当接さ
せた後、2つのフランジ4を多数のボルト5とナット6
で締結する。又、図6のケーシング方式では、上ヤット
コ1の下端と下ヤットコ2の上端にオスコン8又はメス
コン9を設け、このオスコン8とメスコン9を互いに嵌
合させた後、複数のボルト5を螺合して締結する。
【0004】しかし、従来のフランジ方式やケーシング
方式では、杭沈設後に接続してある2つのヤットコ1、
2を引き抜くための引抜荷重をボルト5で受けることに
なるので、必然的にボルト5の数が多くなり、通常は2
つのヤットコ1、2の接続に30本のボルト5が必要であ
った。このため、2つのフランジ4又はメスコン9とオ
スコン8にそれぞれ設けた多数のボルト孔の位置合わ
せ、並びに多数のボルト5の締め付け作業に長い時間を
要することとなり、接続作業の能率が極めて悪かった。
【0005】又、引き抜きを容易にするために、接続し
てある2つのヤットコ1、2に振動を加えながら引き抜
くことが一般に行われているが、この場合には振動によ
って2つのヤットコ1、2を締結しているボルト5が緩
むことが多くなるので、ボルト5が抜け落ちたり折れた
りし易く、その結果引き抜き途中で上ヤットコ1から下
ヤットコ2が脱落する危険があった。
【0006】更に、従来のフランジ方式では、円筒鋼管
3の外側に突き出たフランジ4により杭の沈設時にも又
はヤットコ1、2の引き抜き時にも抵抗が大きくなるの
で、円筒鋼管3の外周にフランジ4と外形がほぼ等しい
外筒7をわざわざ取り付ていた。一方、ケーシング方式
ではオスコン8とメスコン9の作製及び取付が精度を要
し且つ面倒であった。このため、従来のフランジ方式や
ケーシング方式では、接続のための装置が複雑で、高価
になる欠点があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案はかかる従来の
事情に鑑み、上ヤットコと下ヤットコの接続が簡単であ
り、大きな引抜荷重や振動に対しても十分耐え、しかも
簡単な構造で安価なヤットコの接続装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案のヤットコの接続装置においては、上ヤット
コの下端と下ヤットコの上端からそれぞれ内側に突き出
たフランジと、各フランジの円周方向に沿い共に同一間
隔で上下に貫通して設けた複数の貫通孔と、各貫通孔の
周囲で各フランジが露出するように上ヤットコの下端と
下ヤットコの上端の円筒鋼管を切り欠いて設けた複数の
切欠窓と、ほぼコ字状で上下の突出片に挿通孔を有し、
互いに当接させた上ヤットコと下ヤットコのフランジに
上下の突出片がまたがるように切欠窓を通して嵌挿する
複数のクランプ金具と、各クランプ金具毎に挿通孔と各
フランジの貫通孔とを互いに連通させ、これら挿通孔と
貫通孔を通して挿通させる係止用ボルトとを備えたこと
を特徴とする。
【0009】
【作用】本考案のヤットコの接続装置では、上ヤットコ
の下端と下ヤットコの上端に設けたフランジをほぼコ字
状のクランプ金具を用いて締結するので、1個のクラン
プ金具で従来のボルトよりも遥かに大きな引抜荷重を受
けることができ、従って通常3個程度の少ない数のクラ
ンプ金具で引き抜きに耐え得るヤットコの接続が可能で
ある。又、クランプ金具は上下に挿入された係止用ボル
トでフランジに係止されているので、引抜時の振動によ
ってもクランプ金具は脱落しない。
【0010】加えて、フランジは上ヤットコの下端と下
ヤットコの上端に内側に突き出して設けてあり、そのフ
ランジに外側からクランプ金具を嵌挿するため円筒鋼管
の一部をほぼ長方形に切り欠いてある。この結果、クラ
ンプ金具は円筒金具の外周面から突き出ないか、突き出
たとしても僅かであるから、杭の沈設やヤットコの引き
抜きの邪魔になる程ではなく、図3の従来のフランジ方
式のように外筒をわざわざ設ける必要がない。
【0011】
【実施例】本考案の一具体例を図1ないし図4により説
明する。図1及び図2に示すごとく上ヤットコ1と下ヤ
ットコ2は円筒鋼管3からなり、共に外径1016mm
及び厚さ19mmで、長さは上ヤットコ1が10m及び
下ヤットコ2が12mである。補強のため各ヤットコ
1、2の内周面には軸方向に沿って7本のリブ11を設
けてある。上ヤットコ1の上端と下端及び下ヤットコ2
の上端と下端には、それぞれフランジ4a、4bが設け
てある。各フランジ4a、4bの幅は129mmであ
り、いずれも円筒鋼管3から内側に突き出して固定され
ている。
【0012】上ヤットコ1の下端のフランジ4aには、
円周方向に沿い3個の貫通孔10aが同一間隔でフラン
ジ4aを上下に貫通して設けてある。一方、下ヤットコ
2の上端のフランジ4bにも、図3に示すごとく円周方
向に沿い3個の貫通孔10bが同一間隔でフランジ4b
を上下に貫通して設けてある。上ヤットコ1のフランジ
4aの貫通孔10aと下ヤットコ2のフランジ4bの貫
通孔10bを連通させるため、フランジ4aには位置決
め用の2本のピン12が設けてあり、フランジ4bには
ピン穴13が設けてある。又、通常のごとく、上ヤット
コ1の上端には掘削機で押すため打撃面が設けてあり、
下ヤットコ2の下端には中空コンクリート杭の上端に嵌
合して支持する複数のガイド爪が設けてある。
【0013】フランジ4a及びフランジ4bの各貫通孔
10a、10bの周囲で上ヤットコ1の下端と下ヤット
コ2の上端の円筒鋼管3をそれぞれ長方形に切り欠くこ
とにより、それぞれ3個所に切欠窓14a、14bを形
成してある。上ヤットコ1の切欠窓14aは幅200mm及
び長さ700mmであり、下ヤットコ2の切欠窓14bは幅2
00mm及び長さ450mmであって、前記ピン12とピン穴1
3による位置合わせにより切欠窓14aと14bが連続
した一連の切欠窓15が3個所に形成され、その内側に
フランジ4aと4bが露出するようになっている。
【0014】又、図4に示すコ字状のクランプ金具16
は鋼製で、幅160mm及び高さ254mmであり、上下の突出片
17の長さは100mmであって、各突出片17には上下に
直径32mmの挿通孔18が形成してある。更に、クランプ
金具16の挿通孔18に挿入する係止用ボルト19は鋼
製であり、直径32mm及び長さ270mmである。
【0015】ピン12とピン穴13での位置合わせによ
り下ヤットコ2の上端に上ヤットコ1を載せると、図1
及び図2に示すごとくフランジ4aとフランジ4bが当
接する。この当接した2つのフランジ4a、4bを上下
の突出片17がまたぐように、3個所の一連の切欠窓1
5を通して各1個(合計3個)のコ字状のクランプ金具1
6をフランジ4a、4bに嵌挿する。嵌挿した3個のク
ランプ金具16により当接したフランジ4a、4bが挾
まれ支持されるので、上ヤットコ1と下ヤットコ2が強
固に連結固定される。
【0016】クランプ金具16はフランジ4a、4bか
ら脱落しないように、各クランプ金具16毎に1本(合
計3本)の係止用ボルト19により、当接した2つのフ
ランジ4a、4bに止められる。即ち、フランジ4a、
4bの連通した貫通孔10a、10bに、挿通孔18を
更に連通させるように各クランプ金具16を嵌挿させた
後、互いに連通した各クランプ金具16の挿通孔18と
フランジ4a、4bの各貫通孔10a、10bとを通し
て係止用ボルト19を挿入する。必要に応じて、係止ボ
ルト19はナット20で固定することも出来る。
【0017】
【考案の効果】本考案によれば、中空コンクリート杭の
ような既製杭を地中に沈設する際に用いる複数のヤット
コを簡単に接続することができ、接続後には大きな引抜
荷重や振動に対しても十分耐えることができる、簡単な
構造で安価なヤットコの接続装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のヤットコ接続装置の一具体例を示す一
部側面図である。
【図2】本考案のヤットコ接続装置の一具体例を示す一
部断面図である。
【図3】本考案のヤットコ接続装置における下ヤットコ
の一具体例の正面図である。
【図4】本考案のヤットコ接続装置のクランプ金具の一
具体例の側面図である。
【図5】従来のフランジ方式によるヤットコ接続装置の
一部断面図である。
【図6】従来のケーシング方式によるヤットコ接続装置
の一部断面図である。
【符号の説明】
1 上ヤットコ 2 下ヤットコ 3 円筒鋼管 4a、4b フランジ 10a、10b 貫通孔 11 リブ 12 ピン 13 ピン穴 14a、14b 切欠窓 15 一連の切欠窓 16 クランプ金具 17 突出片 18 挿通孔 19 係止用ボルト 20 ナット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既製中空杭を地中に沈設するにあたり、
    前記杭の上端を押えて押し込む円筒鋼管のヤットコを上
    下に複数本連結して固定するヤットコの接続装置であっ
    て、上ヤットコの下端と下ヤットコの上端からそれぞれ
    内側に突き出たフランジと、各フランジの円周方向に沿
    い共に同一間隔で上下に貫通して設けた複数の貫通孔
    と、各貫通孔の周囲で各フランジが露出するように上ヤ
    ットコの下端と下ヤットコの上端の円筒鋼管を切り欠い
    て設けた複数の切欠窓と、ほぼコ字状で上下の突出片に
    挿通孔を有し、互いに当接させた上ヤットコと下ヤット
    コのフランジに上下の突出片がまたがるように切欠窓を
    通して嵌挿する複数のクランプ金具と、各クランプ金具
    毎に挿通孔と各フランジの貫通孔とを互いに連通させ、
    これら挿通孔と貫通孔を通して挿通させる係止用ボルト
    とを備えたことを特徴とする前記ヤットコの接続装置。
JP8901991U 1991-10-04 1991-10-04 杭沈設用ヤットコの接続装置 Expired - Lifetime JP2527997Y2 (ja)

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JPH0532437U JPH0532437U (ja) 1993-04-27
JP2527997Y2 true JP2527997Y2 (ja) 1997-03-05

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