JP2000256886A - 熱延鋼板の脱スケール方法 - Google Patents

熱延鋼板の脱スケール方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波を鋼板表面に確実に印加できる構造に
より、酸洗効率を向上させることができる酸洗装置を提
供する。 【解決手段】 超音波酸洗槽で、超音波振動子列を熱延
鋼板の搬送方向と垂直に配置し、脱スケール可視化装置
により決定した最適な搬送方向の位置に、搬送する熱延
鋼板により形成される境界層厚さ以下の距離に近接させ
て設置することを特徴とする熱延鋼板の脱スケール装置
及び方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱延鋼板の脱スケ
ール方法に関し、詳細には酸洗を促進し、酸洗効率を向
上させる熱延鋼板の酸洗方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、酸洗を促進し、酸洗効率を向
上させる熱延鋼板の酸洗装置又は方法が提案されてい
る。この酸洗を促進し、酸洗効率を向上させることに関
する技術は、例えば、 (1)「熱延巻取温度が630℃以上の熱延鋼,もしく
はCが0.01%以下の極低炭素熱延鋼板等の酸洗性の
劣る鋼板を,酸洗する。その際,酸洗時に,超音波を付
加する。更に,酸洗時に,酸洗液中に固体粒子を分散さ
せた状態で超音波を付加する」構成の超音波酸洗方法
(特開昭61−235584号公報;以下、「引用例
1」という)
【0003】(2)「熱延鋼板はスケ−ルブレ−カによ
り下降伏域の予歪を与えられた後、ロ−ルにより搬送さ
れて入口を経て酸洗層に送入される。送入された熱延鋼
板はロ−ル間で一定レベルに保持される。熱延鋼板は酸
洗液中に装着された発振器からその上面及び下面に対し
て、収束された20KHz<周波数<100KHzの強
力な超音波を入射する。超音波はシリンドリカル音響レ
ンズにより鋼板表面上にラインフオ−カスされ、鋼板幅
方向全域をカバ−する。超音波によりキヤビテ−シヨン
が発生し、効率よく酸洗が行なわれる。又、鋼板表面と
酸洗溶液との間の境界層が破壊され、酸洗の効果が高め
られる」という超音波酸洗方法(特開平4−34158
8号公報;以下、「引用例2」という)
【0004】(3)「帯板を囲む断面矩形の流路を浸漬
型連続酸洗槽に設け、流路内に帯板を挾む受部材を設
け、帯板の走行によつて流路内の酸洗液を入れ替えると
共に境界層を寸断する。また流路内に超音波振動板と噴
流ノズルを設け、酸洗液を帯板に向けて吐出し酸洗液に
振動を与える」構成の超音波酸洗装置(特開平5−78
870号公報;以下、「引用例3」という)
【0005】(4)「公知の電解酸洗法と帯鋼表面の超
音波清浄とを1つの複式スケ−ル除去操作内で組合せた
ことを特徴とする、酸洗熱間・冷間圧延帯鋼製造設備内
で特殊鋼帯鋼の表面をスケ−ル除去するための方法及び
装置」(特開平10−1800号公報;以下、「引用例
4」という)、などがある。
【0006】図4は、従来の酸液中の熱延鋼板に超音波
収束装置を用いて超音波を加える図である。図5は、従
来の境界層破壊を目的とした堰13付きの矩形流路に設
置した超音波振動板を用いて酸液中の熱延鋼板に超音波
を加える図である。図6は、従来の酸液中の熱延鋼板に
超音波収束装置を用いて超音波を加える詳細図である。
図7は、従来の境界層破壊を目的とした堰13付きの矩
形流路に設置した超音波振動板を用いて酸液中の熱延鋼
板に超音波を加える詳細図である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】熱延鋼板の酸洗装置に
おいて、酸液2が満たされた酸洗槽1に、熱延鋼板3
を、図4等では左から右に通板させつつ連続的に浸漬さ
せ、熱延鋼板3表面のスケールを溶解させる処理を行っ
ていた。近年、生産性向上のため、脱スケール効率を良
くするために、酸洗槽1内に超音波振動子4を設置し、
酸液2を介して超音波を熱延鋼板3表面に印加する技術
開発が行われている。
【0008】しかしながら、引用例1ないし引用例4に
開示された酸洗装置にあっては、「超音波を熱延鋼板3
表面に印加しない場合と比較すると酸洗効率が良くなる
ものの、超音波印加位置が特定されていないため、鋼板
全面に印加することになり、設備化する費用が膨大とな
る」という問題や、「通板させる熱延鋼板3によって酸
液の随伴流れによる境界層7が発生し、熱延鋼板3表面
に到達する超音波6の強度が弱くなり、酸洗促進部分の
ムラが発生するため、通板速度を維持できない」という
問題があった。これは、随伴流れによる境界層7を通過
する際に超音波6が流され拡散されることによると考え
られる。この現象は、超音波収束装置を用いても境界層
7内では超音波6の強度が弱くなり、酸洗促進効果が減
少するため解決せず、また境界層7を破壊する堰13を
持つ矩形流路9に於いても、新たな境界層7と堰13に
よる境界層7’を発生させ、超音波6の強度が弱くな
り、酸洗促進効果が減少し、解決しなかった。
【0009】本発明は、上記課題に鑑み、熱延鋼板の脱
スケールに用いる超音波酸洗又は水洗方法において、随
伴流れによる境界層7を通過する際に流されたり拡散さ
れることなく、超音波を熱延鋼板表面に確実に印加で
き、均一に酸洗促進され、通板速度を維持でき、また設
備化する費用を減少させ、酸洗効率を向上させることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、 本発明の要旨とするところは、 (1)振動面が平面であり、槽の長さ以下で幅が熱延鋼
板の幅以上、かつ槽の幅以下の超音波振動子列を熱延鋼
板の搬送方向と垂直に配置し、かつ、搬送する熱延鋼板
により形成される境界層厚さ以下の距離に超音波振動子
の振動面を近接させることを特徴とする熱延鋼板の脱ス
ケール方法。
【0011】(2)振動面が平面であり、槽の長さ以下
で幅が熱延鋼板の幅以上、かつ槽の幅以下の2以上の超
音波振動子列を熱延鋼板の搬送方向と垂直に配置し、か
つ、搬送する熱延鋼板により形成される境界層厚さ以下
の距離に超音波振動子の振動面を近接させると共に、搬
送される鋼板の下流側超音波振動子の出側に近接して脱
スケール可視化装置を設置し、脱スケール可視化装置に
より脱スケール状況に応じ、超音波振動子の位置を変更
させることを特徴とする熱延鋼板の脱スケール方法。
【0012】(3)また、 前記(1)で熱延鋼板の搬
送方向前後に、整流板を超音波振動子の振動面に接する
ように設置し、サポートロールにより超音波振動子の振
動面及び当該整流板と熱延鋼板の距離を一定距離に保つ
こと、
【0013】(4) また、前記(1)又は(2)で、
超音波振動子列の振動面の熱延鋼板の搬送方向前方に直
径1μm以上1mm以下のマイクロバブルを供給する装
置を超音波酸洗槽あるいは超音波水洗槽内に配置するこ
と、
【0014】(5) また、前記(1)〜(3)の何れ
か1項に記載の脱スケール方法において、水洗槽の水温
を摂氏0度以上摂氏20度以下とすること、を特徴とす
る脱スケール方法にある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明について図面を見ながら説
明する。図1は本発明の脱スケール方法において、超音
波振動子を熱延鋼板に近接させて超音波印加する図であ
る。図2は本発明の超音波振動子を熱延鋼板に近接させ
て超音波印加する詳細図である。図1において、熱延鋼
板3は左から右へ搬送される。本発明の熱延鋼板の脱ス
ケールに用いる超音波酸洗槽1あるいは超音波水洗槽1
の中に、振動面5が平面であり、長さが槽の長さ以下
で、幅が熱延鋼板の幅以上、かつ槽の幅以下の2つ以上
の超音波振動子4を熱延鋼板3の搬送方向と垂直に配置
している。そして、超音波振動子の振動面と熱延鋼板の
距離Cを境界層厚さB以下の一定の距離に保つように振
動面5と熱延鋼板3を対面させて配置する。ここで用い
る境界層厚さB[m]は熱延鋼板の搬送速度U[m/mi
n]とi番目の超音波振動子の設置位置Ai[m]と液の
動粘性係数ν[m2 /s]から次式によって求める。
【式1】 以上により、超音波が拡散する距離が短くでき、随伴流
れによる境界層を通過する際に流されたり拡散されるこ
となく、超音波を熱延鋼板表面に確実に印加できる。
【0016】超音波振動子4は、図1に示す実施例で
は、2以上の複数個を熱延鋼板3の搬送方向に設けてい
る。これは、上流側の超音波振動子4で、熱延鋼板3に
超音波を印可することで、母材とスケールの間に酸液の
侵入を促進させ働きをさせるものである。一方、下流側
の超音波振動子4の振動で熱延鋼板3に機械的な力を加
えスケールの除去の促進を図るものである。次いで、下
流側の超音波振動子4に近接して設けた、脱スケール可
視化装置によって、熱延鋼板3の脱スケールの状況を判
別する。なお、脱スケール可視化装置11は、図2に示
すように例えば、超音波振動子の下流の整流板8に設置
し、例えば、マイクロスコープを用いている。また、脱
スケールの状況の判別は、スケール剥離による熱延鋼板
の色調の変化を判断し行うことが出来る。このように上
流側の超音波振動子4では、熱延鋼板3の母材とスケー
ルの間に酸液の侵入を促進させ、下流側の超音波振動子
4で、上流側の超音波振動子4で浮いた状態のスケール
を機械的な振動でスケールを効率的に除去すると共に、
その後の脱スケール可視化装置によって、熱延鋼板3の
脱スケールの状況を正確に把握しながら、上流及び下流
の超音波振動子の位置を、それぞれ上流側或いは下流側
に移動させることにより確実にスケールを除去すること
が出来る。
【0017】また、各超音波振動子の位置の変更は、例
えば位置調節装置12を用いて熱延鋼板3の搬送方向に
移動させる。この位置調節装置12は、例えばLMガイ
ドを用いることにより行う。以上述べたように、処理す
る材料の種類、処理速度、酸液温度等により、脱スケー
ル状況が顕著となる位置にのみ超音波振動板を設置する
ことで、酸洗促進効果が得られるため、設備化する費用
を減少させ、酸洗効率を向上させることができる。
【0018】また、図2において、超音波振動子4から
の境界層影響を確実に抑えるためには、超音波振動子4
の振動面5の熱延鋼板の搬送方向前後に、整流板8を超
音波振動子の振動面5に接するように熱延鋼板と平行に
なるように設置する。超音波振動子4の振動面5及び当
該整流板8と熱延鋼板3の距離Cを一定距離に保つため
に、サポートロール10を当該整流板8の両端に設置す
ることが好ましい。以上により、超音波振動子4の振動
面5及び当該整流板8と熱延鋼板3の距離Cを一定距離
に保つことができ、超音波振動子4からの境界層発生を
抑制できるため、随伴流れによる境界層を通過する際に
流されたり拡散されることなく、超音波を熱延鋼板表面
に確実に印加できるため均一に酸洗促進され、通板速度
を維持できる。
【0019】図2において、超音波振動子4の振動面5
と熱延鋼板3の間にキャビテーションの元になる直径1
μm以上1mm以下の細かい気泡であるマイクロバブル
16(微小気泡)を発生させる装置を超音波水洗槽内に
配置すると、脱スケール効果が確実となる。すなわち、
エアレータ14に空気供給管15を介して空気を供給
し、微小気泡16を発生させ、熱延鋼板3の超音波印加
部位に微小気泡12を供給することにより、確実にキャ
ビテーションが発生し、脱スケール効果が確実となっ
た。直径1μm未満のマイクロバブルは発生困難であ
り、1mm超の気泡では超音波の伝達が低下するため、
キャビテーションが発生しにくくなるという問題が発生
するので好ましくない。
【0020】また、図1において、超音波振動子を設置
する水洗槽の水温を摂氏0度以上摂氏20度以下とする
と水の飽和水蒸気圧が下がり、確実にキャビテーション
が発生する。本発明では、温度計測器9を設置し、温度
調節器18により水洗槽の水温を摂氏0度以上摂氏20
度以下とすることで確実にキャビテーションが発生し、
脱スケール効果が確実に得られる。水温が0℃未満だと
液が凝固するため、熱延鋼板が持ち込めなくなるという
問題が発生し、20℃超だと飽和水蒸気圧が上昇するた
め、キャビテーションが発生しにくくなるという問題が
発生するので好ましくない。
【0021】
【実施例】以下、図1と図2の図面を参照しながら、本
発明の実施例について具体的に説明する。図1におい
て、幅1.0mの熱延鋼板3は左から右へ搬送される。
本発明の熱延鋼板の脱スケールに用いる長手方向の長さ
10m、幅2m、水深1mの超音波酸洗槽1あるいは超
音波水洗槽1中に、振動面5が平面であり、長さが0.
3mで幅が1.5mの2つの超音波振動子4を熱延鋼板
3の搬送方向と垂直に配置し、超音波振動子の振動面と
熱延鋼板の距離C=0.1mを境界層厚さB以下の一定
の距離に保つように振動面5と熱延鋼板3を対面させて
配置した。ここで用いる境界層厚さB[m]は熱延鋼板の
搬送速度U=50[m/min]と位置Ai<槽の長さ1
0[m]と液の動粘性係数ν=0.000001[m2
s]を式1に代入すると、次式2となり境界層厚さBを
求めた。
【式2】
【0022】図1における最適な搬送方向の位置A1,
A2は、図2における脱スケール可視化装置11とし
て、耐酸容器内に装着したマイクロスコープを超音波振
動子の下流に長さ0.1m幅1.5mの整流板8に設置
し、脱スケール状況が顕著となる位置を、超音波酸洗装
置の位置調節装置12を用いて熱延鋼板3の搬送方向に
移動させながら観察することにより、A1=4m,A2
=8mと決定した。位置調節装置はLMガイドを用い
た。(式1)より、B=0.116,0.164[m]
となり、一方C=0.1mであったので、C<Bを満た
した。以上により、超音波が拡散する距離が短くできる
ため、随伴流れによる境界層を通過する際に流されたり
拡散されることなく、超音波を熱延鋼板表面に確実に印
加できた。また、脱スケール状況が顕著となる位置2箇
所にのみ超音波振動板を設置するだけで、酸洗促進効果
が得られるため、設備化する費用を減少させ、酸洗効率
を向上させることができた。
【0023】図2において、実施例1に加え、実施例2
では、超音波振動子4からの境界層発生を確実に抑える
ために、超音波振動子4の振動面5の熱延鋼板の搬送方
向前後に、長さ0.1m幅1.5mの整流板8を超音波
振動子の振動面5に接するように設置した。超音波振動
子4の振動面5及び当該整流板8と熱延鋼板3の距離C
を一定距離に保つために、直径0.2mのサポートロー
ル10を当該整流板8の両端に設置した。以上により、
超音波振動子4の振動面5及び当該整流板8と熱延鋼板
3の距離Cを一定距離0.1mに保つことができ、超音
波振動子4からの境界層発生を抑制できるため、随伴流
れによる境界層を通過する際に流されたり拡散されるこ
となく、超音波を熱延鋼板表面に確実に印加できるため
均一に酸洗促進され、通板速度を50[m/min]に維
持できた。
【0024】図2において、実施例2に加え、実施例3
では、超音波振動子4の振動面5と熱延鋼板3の間にキ
ャビテーションの元になる直径1μm以上1mm以下の
細かい気泡であるマイクロバブル16(微小気泡)を発
生させる装置を超音波水洗槽内に配置すると、脱スケー
ル効果が確実となった。すなわち、当該整流板8の一部
を多孔質セラミック製のエアレータ14とし、当該整流
板8の先端から0.02mから0.03mのところに当
該整流板8の幅だけ設置し、当該エアレータ14に空気
供給管15を介して空気を毎分1リットル供給し、直径
10μmの微小気泡16を発生させ、熱延鋼板3の超音
波印加部位に微小気泡12を供給することにより、確実
にキャビテーションが発生し、脱スケール効果が確実と
なった。
【0025】また、図1において、実施例3に加え、実
施例4では、超音波振動子を設置する水洗槽の水温を摂
氏20度とすると水の飽和水蒸気圧が下がり、確実にキ
ャビテーションが発生した。本発明では、温度計測器9
を設置し、温度調節器18により水洗槽の水温を摂氏2
0度とすることで確実にキャビテーションが発生し、脱
スケール効果が確実となった。以上の効果を通板速度減
速回数で比較し、図3に示した。
【0026】
【発明の効果】本発明により、熱延鋼板を通板させなが
ら連続的に脱スケールする超音波酸洗槽において、超音
波が拡散する距離が短くできるため、随伴流れによる境
界層を通過する際に流されたり拡散されることなく、超
音波を熱延鋼板表面に確実に印加できるため均一に酸洗
促進され、通板速度を維持できる。また脱スケール状況
が顕著となる位置にのみ超音波振動板を設置するだけ
で、酸洗促進効果が得られるため、設備化する費用を減
少させ、酸洗効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸洗装置において、超音波振動子を熱
延鋼板に近接させて超音波印加する図である。
【図2】本発明の超音波振動子を熱延鋼板に近接させて
超音波印加する詳細図である。
【図3】本発明の酸洗効率向上の効果を示した図であ
る。
【図4】従来の酸液中の熱延鋼板に超音波収束装置を用
いて超音波を加える図である。
【図5】従来の、境界層破壊を目的とした堰付きの矩形
流路に設置した超音波振動板を用いて酸液中の熱延鋼板
に超音波を加える図である。
【図6】従来の酸液中の熱延鋼板に超音波収束装置を用
いて超音波を加える詳細図である。
【図7】従来の、境界層破壊を目的とした堰付きの矩形
流路に設置した超音波振動板を用いて酸液中の熱延鋼板
に超音波を加える詳細図である。
【符号の簡単な説明】
1 酸洗槽又は水洗槽 2 酸液または水 3 熱延鋼板 4 超音波振動子 5 超音波振動面 6 超音波 7 、7‘境界層 8 整流板 9 矩形水路 10 サポートロール 11 脱スケール可視化装置 12 超音波振動子の位置調節装置 13 堰 14 エアレータ 15 空気供給管 16 微小気泡 17 温度計測器 18 温度調節器 Ai i番目の超音波振動子の設置位置 B 境界層厚さ C 超音波振動子列の振動面と熱延鋼板の距離

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動面が平面であり、槽の長さ以下で幅が
    熱延鋼板の幅以上、かつ槽の幅以下の超音波振動子列を
    熱延鋼板の搬送方向と垂直に配置し、かつ、搬送する熱
    延鋼板により形成される境界層厚さ以下の距離に超音波
    振動子の振動面を近接させることを特徴とする熱延鋼板
    の脱スケール方法。
  2. 【請求項2】振動面が平面であり、槽の長さ以下で幅が
    熱延鋼板の幅以上、かつ槽の幅以下の超音波振動子列を
    熱延鋼板の搬送方向と垂直に配置し、かつ、搬送する熱
    延鋼板により形成される境界層厚さ以下の距離に超音波
    振動子の振動面を近接させると共に、 搬送される鋼板の下流側超音波振動子の出側に近接して
    脱スケール可視化装置を設置し、脱スケール可視化装置
    により脱スケール状況に応じ、超音波振動子の位置を変
    更させることを特徴とする熱延鋼板の脱スケール方法。
  3. 【請求項3】熱延鋼板の搬送方向前後に、整流板を超音
    波振動子の振動面に接するように設置し、サポートロー
    ルにより超音波振動子の振動面及び当該整流板と熱延鋼
    板の距離を一定距離に保つことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の熱延鋼板の脱スケール方法。
  4. 【請求項4】 超音波振動子の振動面の熱延鋼板の搬送
    方向前方に直径1μm以上1mm以下のマイクロバブル
    を供給する装置を超音波酸洗槽内あるいは超音波水洗槽
    内に配置することを特徴とする請求項1〜3項に記載の
    熱延鋼板の脱スケール方法。
  5. 【請求項5】 超音波水洗槽の水温を摂氏0度以上摂氏
    20度以下とすることを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か1項に記載の熱延鋼板の脱スケール方法。
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