JP3015539B2 - 連続酸洗装置 - Google Patents
連続酸洗装置Info
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Description
る連続酸洗装置に関する。
す。図6において、1は帯板、2は浸漬型の酸タンク、
3は酸液、4a,4b,4c,4d,4eはガイドロー
ルである。
から巻き出された後、酸タンク2内の酸液3に浸りなが
ら走行する間に帯板1の表面に生成していたスケールが
酸液3により酸洗されて除去され、脱スケールされた帯
板1が酸タンク2より出て、図示しない後工程に供給さ
れる。
酸洗効果を説明する。酸洗効果は、熱伝達によって推定
できる。図7においては、広い静止流体中に平板5が走
行し、平板5の先端部より境界層6は広がっていく。そ
の時の物質伝達係数ha は数1で表わされる。
レイノルズ数、Dは液体の拡散係数、1は平板5の長さ
である。
め、物質伝達係数ha によって酸洗効果を推定評価する
ことができる。
材の増加及びコスト低減を図るため、酸洗効率(脱スケ
ール率)を向上させる設備が必要となってきている。酸
洗効率を向上させるものとして、噴流酸洗装置の名で知
られる連続酸洗装置が新型設備として普及しはじめてき
ている。
する。図8には噴流酸洗装置の概略側面、図9には図8
中のIX−IX線矢視を示してある。
した箱状をなしており、搬送される帯板12の走行方向
(図8中左右方向)両側に沿って側壁13が設けられて
いる。
が帯板12の走行方向に亙って一段高く形成されてお
り、この一段高い槽底面14上には、帯板12を支持す
る複数のスキッド15が設けられている。また、該槽本
体11内には、帯板12の走行方向に沿って、一段高く
形成された槽底面14の両側に排液路16,16が形成
され、且つ帯板12の走行方向の前後には、集液室1
7,17が形成されている。この集液室17,17には
それぞれ排液管18,18が取付けられ、この排液管1
8,18は酸洗液19を貯溜する酸液タンク20に接続
されている。
するカバー21が設けられ、このカバー21は側壁13
の上部と接合している。このカバー21には、帯板12
の走行方向に亙って側壁22を有するタンク内カバー2
3が複数の支持部24を介して設けられている。そし
て、このタンク内カバー23の側壁22の長手方向の中
央近傍には、開口部25が形成されており、槽本体11
の内部と排液路16とが連通している。
は、帯板12の走行方向の入口側に第1のノズルヘッダ
26が取付けられると共に、出口側に第2のノズルヘッ
ダ27,28がそれぞれ取付けられている。各ノズルヘ
ッダ26,27,28は前述した酸液タンク20とそれ
ぞれ供給管29によって接続されており、該供給管29
に介装された酸ポンプ30によって酸洗液19を噴出す
るようにしている。
28から噴出される酸洗液19は、槽本体11の槽底面
14、タンク内カバー23、側壁22によって囲まれて
形成される酸洗槽31内に噴出され、この酸洗槽31内
をスキッド15によって支持されながら走行する帯板1
2が、その走行する間に酸洗液19と接触し、その上面
及び下面が酸洗される。
から噴出された酸洗液19は酸洗槽31内に貯まり、そ
の後側壁22に設けられた開口部25から排出路16に
流れ、集液室17に流れ込む。そして集液室17に貯っ
た酸洗液19は排液管18によって酸液タンク20に戻
される。
合の酸洗効果を、前述同様熱伝達によって説明する。図
10においては、狭い領域内に平板5が走行していくも
ので、その時の物質係数hb は数2で表される。
することにより、hb >ha となり、酸タンク2を用い
た場合の酸洗効果に比べ、噴流酸洗装置の酸洗効果が高
くなる。また、噴流酸洗装置は、酸洗槽内の酸液の保有
量が小さいので、酸液全量が少なくてすみ、また、設備
トラブル等による酸液の抜き出し時間や、立上げによる
酸液の供給時間が速い利点もある。
洗装置では、酸液を酸洗槽内に保持し且つ酸液の供給入
れ替えを行なうために、耐圧または液シール構造とする
必要があり設備コストが高いものであった。従って、新
たに噴流酸洗装置を用いる場合、莫大な費用投資が必要
となってしまう。
で、少ない設備コストで高い酸洗効果が得られる連続酸
洗装置を提供することを目的とする。
に本発明の構成は、走行する帯板が浸漬される浸漬型連
続酸洗槽を備えた連続酸洗装置において、前記帯板を囲
む断面矩形の流路を前記浸漬型連続酸洗槽内に設け、前
記流路内に前記帯板を挾む受部材を該帯板の走行方向に
沿って複数設けたことを特徴とする。
構成は、走行する帯板が浸漬される浸漬型連続酸洗槽を
備えた連続酸洗装置において、前記帯板を囲む断面矩形
の流路を前記浸漬型連続酸洗槽内に設け、前記帯板の板
面に対向する超音波振動板を前記流路内に設けると共
に、該超音波振動板に超音波振動子を複数設け、前記帯
板の走行方向に対向して酸洗液を該帯板に向けて吐出す
る噴流ノズルを前記浸漬型連続酸洗槽内に設けたことを
特徴とする。
に、受部材によって帯板を挾むことで、浸漬型の酸洗槽
を耐圧構造にすることなく帯板の走行に伴って酸洗液が
引きつられて流路内の酸洗液が入れ替えられると共に、
境界層を寸断して帯板表面に発生する水素気泡をかき取
って除去する。
共に、超音波振動板及び噴流ノズルを設けることで、浸
漬型の酸洗槽を耐圧構造にすることなく帯板の走行に伴
って酸洗液が引きつられて流路内の酸洗液が入れ替えら
れると共に、酸洗液を帯板に向けて吐出し酸洗液に振動
を与え熱伝導率を高める。
側面、図2には図1中のII−II線矢視を示してある。
デフレクタロール52,53が設けられ、浸漬デフレク
タロール52,53間には断面矩形の流路54が形成さ
れている。流路54はライン方向に延びた底板55と、
底板55と平行に対向する上板56とから構成され、底
板55及び上板56は側板57(図2参照)を介して酸
タンクふた58につり下げ支持されている。
としてのスキッド59a〜59hが取付けられ、各スキ
ッド59a〜59hに対向して浸漬ガイドロール60a
〜60hが設けられている。帯板61は、入側の浸漬デ
フレクタロール52により酸洗液(酸液)62に導か
れ、スキッド59a〜59hと浸漬ガイドロール60a
〜60hの隙間を通過し、出側の浸漬デフレクタロール
53によって酸タンク51外に搬送される。
0の関係は上下逆でも良く、また上下共スキッド59も
しくは浸漬ガイドロール60とすることも可能である。
デフレクタロール52により帯板61が酸液62に導か
れ、帯板61はスキッド59a〜59hと浸漬ガイドロ
ール60a〜60hの隙間を通過して出側の浸漬デフレ
クタロール53によって酸タンク51外に搬送される。
路54内の酸液62は帯板61に引きつられ、流路54
内の酸液62の入れ替えが行なわれる。従って、酸タン
ク51を耐圧構造にすることなく噴流酸洗装置と同様の
作用が得られる。
と浸漬ガイドロール60a〜60hに挟まれて隙間を通
過するので、境界層を寸断し帯板61の表面に発生する
水素気泡がかき取られる。
51を耐圧構造にすることなく流路54内の酸液62の
入れ替えができ、酸洗効果を向上させることができる。
また、スキッド59a〜59hと浸漬ガイドロール60
a〜60hによって境界層が寸断されて帯板61の表面
の水素気泡がかき取られ、酸洗効果を促進する。
洗装置を説明する。図3には第二発明に係る連続酸洗装
置の概略側面の一部、図4にはその正面、図5には図3
中の矢印IV部の拡大状態を示してある。尚、図1、図2
で示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する
説明は省略する。
間には超音波振動板71が設けられ、超音波振動板71
は図5に示すように、ボルト72により吊下治具73に
固定され、吊下治具73は上板56に取付けられてい
る。超音波振動板71はパッキン74を介して吊下治具
73に取付けられ、パッキン74により酸液62をシー
ルしている。超音波振動板71上には多数の超音波振動
板75が設けられ、超音波振動板71の下部には帯板6
1の衝突を防止する丸棒76が側板57に亘って取付け
られている。
れ、酸ポンプ77は配管78に連通している。配管78
の先端には噴流ノズル79が取付けられ、噴流ノズル7
9は帯板61の走行方向に対向して設けられている。つ
まり、酸ポンプ77によって吸い込まれた酸液62は配
管78から噴流ノズル79に送られ、噴流ノズル79か
ら、帯板61の走行方向に対向して酸液62を帯板61
に向けて吐出する。
デフレクタロール52により帯板61が酸液62に導か
れ、帯板61はスキッド59a〜59hと浸漬ガイドロ
ール60a〜60hの隙間を通過して出側の浸漬デフレ
クタロール53によって酸タンク51外に搬送される。
ール60の隙間を通過し、噴流ノズル79から酸液62
が吹き付けられ超音波振動板71と対面する。超音波振
動板71は超音波振動板75によって加振される。帯板
61が流路54内を通過する際に、流路54内の酸液6
2は帯板61に引きつられ、流路54内の酸液62の入
れ替えが行なわれる。従って、前述と同様に酸タンク5
1を耐圧構造にすることなく噴流酸洗装置と同様の作用
が得られる。
79を用いた場合の酸洗効果を物質伝達によって説明す
る。この場合の物質伝達係数hc は数3で表わされる。
は酸液62の流速、υは酸液62の液動粘性係数であ
る。
は、断面矩形の流路に超音波振動板71を設けること、
更に噴流ノズル79を設置したことより、数4で示す物
質伝達係数ht が得られる。
数、hdは超音波による物質伝達係数である。
51を耐圧構造にすることなく流路54内の酸液の入れ
替えができ、酸洗効果を向上させることができる。ま
た、スキッド59と浸漬ガイドロール60によって境界
層が寸断されて酸洗効果を促進する。また、超音波振動
板71及び噴流ノズル79を設置することにより物質伝
達係数ht を増大させ酸洗効果を一層向上させる。
噴流ノズル79を流路54の上板56側に設けたが、底
板55側もしくは上下両側に設けるようにしても良い。
の酸洗槽を備えた酸洗装置における酸洗効果が向上し、
その増強設備コストが安価となる。また、ラインの高速
化及び難脱スケール材の高速酸洗が図れる。この結果、
少ない設備コストで高い酸洗効果が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 走行する帯板が浸漬される浸漬型連続酸
洗槽を備えた連続酸洗装置において、前記帯板を囲む断
面矩形の流路を前記浸漬型連続酸洗槽内に設け、前記流
路内に前記帯板を挾む受部材を該帯板の走行方向に沿っ
て複数設けたことを特徴とする連続酸洗装置。 - 【請求項2】 走行する帯板が浸漬される浸漬型連続酸
洗槽を備えた連続酸洗装置において、前記帯板を囲む断
面矩形の流路を前記浸漬型連続酸洗槽内に設け、前記帯
板の板面に対向する超音波振動板を前記流路内に設ける
と共に、該超音波振動板に超音波振動子を複数設け、前
記帯板の走行方向に対向して酸洗液を該帯板に向けて吐
出する噴流ノズルを前記浸漬型連続酸洗槽内に設けたこ
とを特徴とする連続酸洗装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243780A JP3015539B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 連続酸洗装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243780A JP3015539B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 連続酸洗装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0578870A JPH0578870A (ja) | 1993-03-30 |
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Family
ID=17108864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3243780A Expired - Fee Related JP3015539B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 連続酸洗装置 |
Country Status (1)
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-
1991
- 1991-09-24 JP JP3243780A patent/JP3015539B2/ja not_active Expired - Fee Related
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