JP2960991B2 - 帯鋼酸洗装置 - Google Patents

帯鋼酸洗装置

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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼帯を酸液中で鉛直方向
に走行させての表面を酸洗処理する竪型の帯鋼酸洗装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に、従来技術に係る連続して帯鋼を
酸洗するための噴流酸洗槽の縦断面図を、図5にはその
V−V線矢印断面図を示す。両図に示すように、容器0
1は箱状をなしており、搬送される帯鋼Sの走行中(図
4中左右方向に走行する)に亙ってノズルヘッダ02か
ら噴出される酸液Lによってその表面を酸洗処理してい
る。この容器01の槽底面03は、その一部が帯鋼Sの
走行方向に亙って一般に高く形成されており、この一段
高い槽底部03上には、帯鋼Sを支持する複数のスキッ
ド04が設けられている。また容器01内には帯鋼Sの
走行方向に沿って複数箇所排液口05が形成され、且つ
帯鋼Sの走行方向の前後には排液路06,06を通って
排液口05から排出された酸洗液Lを貯留する集液室0
7,07が形成されている。この集液室07,07には
それぞれ排液管08,08が取付けられ、この排液管0
8,08は酸洗液Lを貯留する図示しない酸液タンクに
接続されており、この酸洗液Lは環境装置によってノズ
ルヘッダ02に送られ、再び酸処理に供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術に係る酸洗装置は以下のような問題がある。 (1) 容器01が横型のため帯鋼Sをスキッド04に
よって支持するので、装置が複雑になるとともに、広い
設置面積を必要とし、帯鋼Sの上面と下面とに酸洗処理
速度の差が生じやすい。 (2) 酸洗効果を支配する酸洗液Lと帯鋼Sとの間の
物質移動現象が、帯鋼Sの移動に伴う酸洗液Lとの間の
相対速度、及び容器01の入出口のみに取付けられたノ
ズルヘッダ02からの液流速度の攪拌効果のみによって
促進させていた。また、この促進効果をさらに向上し、
酸洗時間を短縮して酸洗処理の高速化を図るため、ノズ
ルヘッダ02を容器01の入出口以外の多くの箇所に配
設する手段も提案されている。 しかし、腐食性の強い酸洗液Lを循環させるための、例
えばポンプ,配管,バルブ等の循環装置(図示せず)が
必要であり、製作コストが高価なものになると共に、ポ
ンプ動力が大きくなるので、そのランニングコストも高
くなるという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係る帯鋼酸洗装置の構成は、帯鋼を酸洗液に浸漬し
つつ走行させ、その表面を酸洗する帯鋼酸洗装置であっ
て、酸洗液を保持してその上下面に開口を有し、これら
の開口を上記帯鋼が略鉛直に貫通する容器と、この容器
の上流側に配設される酸液供給手段と、上記容器の下流
側に配設されるシールロールと、このシールロールの下
流側に配設される酸液回収手段と、上記容器の外部に配
設される気体室と、一方の開口端が上記容器内を走行す
る帯鋼の表面に対向し且つ他方の開口端が上記気体室に
連通する複数のノズルと、上記気体室に装着され気体室
内の空気を脈動させる脈動装置とを具備することを特徴
とする。
【0005】
【0006】
【作用】上記構成において、液供給手段によって容器内
に供給保持された酸洗液に帯鋼を浸漬して略鉛直方向に
走行させ、その表面を酸洗する。そして、容器内の酸洗
液がシールロールから漏洩して落下すると、この酸洗液
を液回収手段で受取って回収し、液供給手段からより下
方の容器内に供給し、再利用する。また、気体室内の気
体を脈動装置によってその圧力を周期的に変動して脈動
させ、酸洗液の噴流をノズルから間欠的に噴出して帯鋼
の表面に衝突させ、帯鋼の表面の濃度境界層を薄くする
ことにより、その酸洗効果を向上させている。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る帯鋼酸洗装置の好適な一
実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0008】図1は本実施例に係る竪型の帯鋼酸洗装置
の概略図、図2は図1の要部拡大断面図、図3は図2の
III −III 線矢視断面図を各々示す。これらの図面に示
すように、本実施例に係る帯鋼酸洗装置10は、4つの
酸洗槽11を鉛直方向に配設して搬送される帯鋼Sの表
面を酸洗している。上記酸洗槽11は酸洗液Lを保持す
る容器12と、この容器12の上部開口部に設けられる
カバー13を立設するノズルヘッダ14と、容器12下
部開口部に設けられシール作用をするシール部15及び
シールロール16とを具備するものであり、最下端の酸
洗槽11の下部にはシールロール16から漏洩した酸洗
液Lを回収するシールロール17aを有する回収槽17
を有している。
【0009】また酸洗槽11は、図2に示すように容器
12の側壁を貫通して一方の開口端は容器12内の帯鋼
Sに対向し、他方の開口端は空気室18に連通されてい
る曲管状ノズル19を複数本配設している。この曲管状
ノズル19に連通する空気室18の一端には、図3に示
すように、シリンダ20が装着されており、この連結さ
れるシリンダ20内にピストン21が移動自在に位置し
ており、このピストン21には、基端側がクランク軸2
2と連結する連接棒23の先端側に連結されている。ま
た、クランク軸22はクランク軸22を回転するモータ
(図示せず)と連結されており、これらシリンダ20,
ピストン21,連接棒23及びクランク軸22等により
構成されるクランク機構でモータの回転がピストン21
の往復動に変換されて、これに伴って空気室18内に圧
力変動を生じさせ、脈動装置24を構成している。
【0010】本実施例においては、上記脈動装置24を
設けた酸洗槽11は図1に示すように、鉛直方向に4つ
配設され、その最上部の酸洗槽11の上方には、リンガ
ロール25及びデフレクタロール26が配設されてお
り、一方最下部の酸洗槽11の下方には回収槽17と回
収された酸洗液Lを循環装置(図示せず)へ導く排出管
27と、デフレクタロール28とがそれぞれ配設されて
おり、竪型酸洗装置を構成している。
【0011】次に本装置を用いて帯鋼を酸洗する手順を
説明する。先づ帯鋼Sを各々の容器12内を、酸洗液L
に浸漬させながら走行させる。そして、図2及び図3に
示すように空気室18内の空気圧力を脈動装置24によ
って周期的に変動(脈動)させて各々のノズル19内の
酸洗液Lの水柱L2 を昇降させ、この脈動によってその
先端から噴流L1 を帯鋼Sの両面に間欠的に衝突させて
その表面の濃度環境層を薄くすることにより、その酸洗
効果を向上させている。各々の酸洗層11に設けられて
いるシールロール16は、各々の容器12内の酸洗液L
の下方への漏洩を防止しているが完全ではない。このた
め、シールロール16と帯鋼Sとの間から漏洩した酸洗
液Lはその下方の容器12内に直接垂下し、ロールシー
ル16とシール部15との間から漏洩した酸洗液Lをカ
バー13及びノスルヘッダ14の上面で受取って容器1
2内に垂下させている。そして、最下部のシールロール
16から漏洩した酸洗液Lは図1に示すように、回収槽
17で受取り、この酸洗液Lを、排出管27によって循
環装置(図示せず)に戻している。各々の容器12内の
酸洗液Lが減少すると、酸洗液を循環装置(図示せず)
からノズルヘッダ14を介してその容器12内に補充し
ている。そして、最上部の酸洗槽11の容器12から出
た帯鋼Sに付着している酸洗液Lをリンガロール25に
よって抜き取り、デフレクタロール26を介して次工程
へ送給するようにしている。
【0012】
【発明の効果】以上実施例と共に述べたように、本発明
による帯鋼の酸洗装置では、次のような効果がある。 (1) 竪型の容器内で帯鋼を鉛直方向に走行させ液供
給手段,シールロール及び漏洩液回収手段によって酸洗
液の下方からの漏漏を防止すると共に、漏洩した酸洗液
を回収して容器に供給することにより、帯鋼のカテリナ
を考慮する必要がなく、容器がコンパクトになり、設置
面積を小さくすることができる。また、帯鋼の両面の酸
洗速度を均等にすることができる。 (2) 脈動装置によって気体室内の空気を脈動させ、
酸洗液の噴流をノズルから帯鋼の両面に間欠的に噴出し
て衝突させ、帯鋼の表面の濃度境界層を薄くすることに
より、酸洗処理効果を向上させることができる。従って
帯鋼の酸洗処理時間を短縮し、走行速度の向上また走行
長さの短縮を図ることができ、大掛り酸洗液の循環装置
も不要になるので、装置の製作コストをを低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る竪型の帯鋼酸洗装置の
概略図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】図2のIII −III 線矢視断面図である。
【図4】従来技術に係る酸洗装置の縦断面図である。
【図5】図4V−V線矢視断面図である。
【符号の説明】
10 帯鋼酸洗装置 11 酸洗槽 12 容器 13 カバー 14 ノズルヘッダ 15 シール部 16 シールロール 17 回収槽 18 空気室 19 曲管状ノズル 24 脈動装置 S 帯鋼 L 酸洗液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古沢 雄二 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内 (56)参考文献 特開 昭54−26927(JP,A) 特公 昭59−53352(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23G 3/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯鋼を酸洗液に浸漬しつつ走行させ、そ
    の表面を酸洗する帯鋼酸洗装置であって、 酸洗液を保持してその上下面に開口を有し、これらの開
    口を上記帯鋼が略鉛直に貫通する容器と、 この容器の上流側に配設される酸液供給手段と、上記容
    器の下流側に配設されるシールロールと、 このシールロールの下流側に配設される酸液回収手段
    上記容器の外部に配設される気体室と、 一方の開口端が上記容器内を走行する帯鋼の表面に対向
    し且つ他方の開口端が上記気体室に連通する複数のノズ
    ルと、 上記気体室に装着され気体室内の空気を脈動させる脈動
    装置とを 具備することを特徴とする帯鋼酸洗装置。
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CN115369414A (zh) * 2022-08-03 2022-11-22 赵鹏皓 一种轻薄类废钢的回收利用系统

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