JP2000255841A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000255841A
JP2000255841A JP11067355A JP6735599A JP2000255841A JP 2000255841 A JP2000255841 A JP 2000255841A JP 11067355 A JP11067355 A JP 11067355A JP 6735599 A JP6735599 A JP 6735599A JP 2000255841 A JP2000255841 A JP 2000255841A
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JP
Japan
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sheet
image forming
speed
image
unit
Prior art date
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Pending
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JP11067355A
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English (en)
Inventor
Akinori Tanaka
昭紀 田中
Junichi Sata
淳一 佐多
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの画像形成部までの給紙時間を短くす
ることのできる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像を形成すると共に画像をシートに転
写する画像形成部102に、シート積載手段72,7
3,22に積載されたシートSを1枚ずつ分離して給紙
する給紙装置103から送り出されたシートSをレジス
トローラ54により所定のタイミングで送り出すように
する。そして、制御手段は、シート積載手段72,7
3,22に積載されたシートSを1枚ずつ分離して送り
出す第1搬送速度、1枚ずつ分離して送り出されたシー
トSをレジストローラ54に搬送する第2搬送速度及び
レジストローラ54によりシートSを画像形成部102
に送り出す第3搬送速度のうち、第2搬送速度を最速と
すると共に、第1搬送速度と第3搬送速度が異なるよう
に或は同じになるように搬送速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置を備えた
画像形成装置に関し、特に給紙装置におけるシート搬送
速度の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機、ファクシミリ、プリンタ
等の画像形成装置においては、画像を形成すると共に画
像をシートである記録材に転写する画像形成部と、記録
材を分離部により1枚ずつ分離して画像形成部に給紙す
る給紙装置とを備えたものがある。ここで、この給紙装
置の画像形成部(画像転写位置)までの記録材搬送速度
は、画像形成速度と同じ速度、若しくはほぼ等しい速
度、或いは画像転写時に記録材が画像転写位置を通過す
る時の速度と同じ速度、若しくはほぼ等しい速度であっ
た。
【0003】このため、画像形成速度の遅い画像形成装
置、例えば複写機においては、コピー動作が開始され、
一枚目の記録材に画像が形成されてから排出されるまで
の時間、いわゆるファーストコピータイムが長くなって
いた。一方、画像形成速度の速い複写機においては、記
録材搬送速度は速くなるが、給紙装置のピックアップ部
及び分離部の構成が複雑且つ大型化してしまったり、分
離部を構成する給紙ローラ及び分離ローラの寿命が短く
なる等の問題があった。
【0004】また、従来、記録材収納部から画像転写部
上流のレジストローラまでの間の記録材搬送速度を画像
形成速度よりも速くすることでファーストコピータイム
の短縮を実現するようにした複写機があるが、このよう
な複写機においては、記録材搬送速度の高速化の結果、
記録材の時間的或いは位置のバラツキの補正が難しくな
ると共に、装置が大型化したり各ローラが短寿命化する
等の問題があった。
【0005】一方、近年、複写機等の画像形成装置にお
いて、強く求められることとしては、(a) ファース
トコピータイム、或いはファーストプリントタイムの短
縮。(b) 給紙、搬送の高安定化、高耐久(寿命)
化。(c) 給紙、搬送装置の小型化。(d) 厚紙等
様々なマテリアルヘの対応。(e) 更なる高生産性。
等があげられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の画像
形成装置において、ファーストコピータイム或いはファ
ーストプリントタイムの短縮、生産性の向上等を実現す
るため、単純に記録材搬送速度を増加させた場合、記録
材の分離能力が低下すると共に、記録材の位置の制御が
難しくなったり位置のバラツキが大きくなってしまい、
結果としてジャムの増加を招くことがあった。
【0007】そこで、記録材の分離能力の低下を防ぐた
め、例えば分離時の分離ローラの戻し力を強くしたり、
分離時の圧を下げたりすることが行われるが、このよう
な対策をとった場合、給紙ローラの短寿命化を招くよう
になるので、給紙ローラの大径化を行なう必要が生じ
る。また、記録材の位置をより精度良く制御するために
は、記録材の搬送経路中にセンサを追加する必要が生じ
る。
【0008】この結果、給紙装置の大型化やコストアッ
プを招いてしまう。なお、これは記録材収納部からレジ
ストローラまでの間を、高速で給紙・搬送する構成の画
像形成装置にも、もちろんいえることである。
【0009】ところで、一般に分離部における安定した
分離、搬送動作及び給紙ローラの高寿命化のためには、
記録材のピックアップ速度は低速であることが望まし
い。また、分離部を通過した後の記録材の搬送は、ある
程度の速度までは搬送ローラ対を記録材搬送経路中に配
置する通常の構成で安定して行なうことができる。
【0010】これらのことから、記録材収納部からの記
録材の送り出しを画像形成速度と同等の速度で行ない、
送り出した後の記録材の搬送を、この速度よりも速くす
ることで、記録材の画像転写部までの搬送を行なうこと
も可能であるが、それでは未だ十分にファーストコピー
タイム及びファーストプリントタイムを短くできない。
また、記録材収納部の位置、又は段数によってファース
トコピータイム及びファーストプリントタイムが異なっ
てしまう等、結果として装置全体として考えた場合、未
だ不完全な部分も残ってしまう。
【0011】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
てなされたものであり、記録材(シート)の画像形成部
までの給紙時間を短くすることのできる画像形成装置を
提供することを第1の目的とするものである。また、記
録材(シート)の画像形成部までの給紙時間を短くする
ことができると共に、装置の大型化やコストアップを招
くことなく確実にシートを分離して給紙することのでき
る画像形成装置を提供することを第2の目的とするもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像を形成す
ると共に、該画像をシートに転写する画像形成部と、シ
ート積載手段に積載されたシートを分離部により1枚ず
つ分離して給紙する給紙装置と、前記画像形成部の上流
に設けられ、前記給紙装置から給紙されたシートを前記
画像形成部に所定のタイミングで送り出すレジストロー
ラと、前記シート積載手段に積載されたシートを前記分
離部に送り出す第1搬送速度、前記分離部により1枚ず
つ分離されたシートを前記レジストローラに搬送する第
2搬送速度及び前記レジストローラによりシートを前記
画像形成部に送り出す第3搬送速度のうち、前記第2搬
送速度を最速とすると共に、前記第1搬送速度と第3搬
送速度とが異なるように制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とするものである。
【0013】また本発明は、前記第3搬送速度は、前記
画像形成部の画像形成速度と同じ、若しくはほぼ等しい
速度、或いは画像転写時にシートが画像転写位置を通過
する時の速度と同じ、若しくはほぼ等しい速度であるこ
とを特徴とするものである。
【0014】また本発明は、前記制御手段は、前記第
1、第2及び第3搬送速度の切替を行う一方、前記分離
部で分離されたシートが前記シート積載手段の位置に拘
らず前記レジストローラに所定のタイミングで到達する
よう前記シート積載手段の位置に応じた期間該シートを
停止させると共に、前記第2搬送速度で搬送されたシー
トを前記レジストローラにて停止させるよう制御するこ
とを特徴とするものである。
【0015】また本発明は、前記制御手段は、前記搬送
速度の切替え制御、前記シートの停止動作及び給紙動作
の開始を前記画像形成部或いは画像転写部からの画像位
置基準信号に基づいて行なうことを特徴とするものであ
る。
【0016】また本発明は、原稿を読み取る画像読取り
部を備え、前記制御手段は、前記搬送速度の切替え制
御、前記シートの停止動作及び給紙動作の開始を前記画
像読取り部からの画像位置基準信号に基づいて行なうこ
とを特徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記制御手段は、前記シー
トの種類、或いは前記シート積載手段と前記画像形成部
との距離及び該シート積載手段の種類に応じて前記第1
搬送速度と第3搬送速度とが異なるように或は同じにな
るように制御することを特徴とするものである。
【0018】また本発明は、前記制御手段は、ジャムを
検知した際、ジャムシートをシート処理位置まで低速で
搬送するよう前記第1及び第2搬送速度を低速とするこ
とを特徴とするものである。
【0019】また本発明は、前記ジャムシートを搬送す
る際、前記制御手段は前記第1及び第2搬送速度を前記
第3搬送速度とすることを特徴とするものである。
【0020】また本発明は、前記分離部は、給紙ローラ
と、該給紙ローラと共に前記シートを挟持する分離ロー
ラとを有し、前記分離ローラは前記シートに対し、前記
給紙ローラの搬送方向とは反対方向の搬送力を付与する
ことを特徴とするものである。
【0021】また本発明は、前記分離ローラは、前記給
紙ローラと共に1枚のシートを挟持したときは該給紙ロ
ーラによって搬送されるシートに対して連れ回りし、複
数枚のシートを挟持したときは接触しているシートを前
記給紙ローラとは反対方向に搬送する作用をするトルク
リミッタを介して駆動されることを特徴とするものであ
る。
【0022】また本発明は、前記第1搬送速度、第2搬
送速度及び第3搬送速度は、 第3搬送速度<第1搬送速度<第2搬送速度 なる関係を有することを特徴とするものである。
【0023】また本発明は、前記第1搬送速度、第2搬
送速度及び第3搬送速度は、 第1搬送速度<第3搬送速度<第2搬送速度 なる関係を有することを特徴とするものである。
【0024】また本発明のように、画像を形成すると共
に画像をシートに転写する画像形成部に、シート積載手
段に積載されたシートを1枚ずつ分離して給紙する給紙
装置から送り出されたシートをレジストローラにより所
定のタイミングで送り出すようにする。そして、制御手
段は、シート積載手段に積載されたシートを1枚ずつ分
離して送り出す第1搬送速度、1枚ずつ分離して送り出
されたシートをレジストローラに搬送する第2搬送速度
及びレジストローラによりシートを画像形成部に送り出
す第3搬送速度のうち、第2搬送速度を最速とすると共
に、第1搬送速度と第3搬送速度が異なるように搬送速
度を制御する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
画像形成装置の概略断面図であり、同図において、10
0は画像形成装置の一例であるフルカラー画像形成装
置、100Aはフルカラー画像形成装置本体(以下、装
置本体という)である。また、101は、装置本体10
0Aの上部に配されたデジタルフルカラー画像リーダ部
(以下、リーダ部という)、102は装置本体100A
の中央部に配されたデジタルフルカラー画像プリンタ部
(以下、プリンタ部という)、103は装置本体100
Aの下部に配された給紙装置、61は手差し式の給紙装
置である。
【0027】そして、読取手段であるリーダ部101で
は、原稿台ガラス31上に載せられた原稿30を、露光
ランプ32によって露光走査することにより、原稿30
からの反射光像をレンズ33によってフルカラーCCD
センサー34に集光し、カラー色分解画像信号を得るよ
うにしている。なお、カラー色分解画像信号は不図示の
増幅回路を経て、不図示のビデオ処理ユニットにて処理
を施されプリンタ部102に送出されるようになってい
る。
【0028】一方、画像形成部であるプリンタ部102
は、像担持体である感光ドラム1と、レーザ露光光学系
3、熱ローラ定着器9等を備えている。なお、この感光
ドラム1は矢印方向に回転自在に担持されると共に、周
りには前露光ランプ11、コロナ帯電器2、レーザ露光
光学系3、電位センサー12、色の異なる4個の現像器
4y,4c,4m,4Bk、感光ドラム上光量検知手段
13、転写装置5、クリーニング器6等が配置されてい
る。
【0029】そして、このようなプリンタ部101で
は、リーダ部101からの画像信号を、レーザ露光光学
系3において不図示のレーザ出力部にて光信号に変換
し、この光信号に変換されたレーザ光をポリゴンミラー
3aで反射させた後、レンズ3b及びミラー3cを通し
て感光ドラム1の面に投影する。
【0030】一方、画像形成時には感光ドラム1を矢印
方向に回転させ、前露光ランプ11で除電した後の感光
ドラム1を帯電器2により一様に帯電させて、各分解色
ごとに光像Eを照射し、潜像を形成する。
【0031】次に所定の現像器を動作させて、感光ドラ
ム1上の潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂と顔料を
基体としたトナーの画像を形成する。なお、現像器4
y,4c,4m,4Bkは偏心カム24y,24c,2
4m,24Bkの動作により、各分解色に応じて択一的
に感光ドラム1に接近するようになっている。
【0032】次に、感光ドラム1上のトナー画像を給紙
装置103又は手差し式の給紙装置61から給紙された
後、静電吸着ローラ部5gを介して転写装置5に吸着さ
れ、感光ドラム1と対向した位置に供給された記録材に
転写する。
【0033】ここで、この転写装置5は転写ドラム5
a、転写帯電器5b、記録材を静電吸着させるための吸
着帯電器5cと対向する吸着ローラ5g、内側帯電器5
d、外側帯電器5eとを有し、回転駆動されるように軸
支持された転写ドラム5aの周面開口域には誘電体から
なる記録材担持シート5fを円筒状に一体的に張設して
いる。なお、本実施の形態において、記録材担持シート
5fはポリカーボネートフィルム等の誘電体シートを使
用している。
【0034】そして、このように構成された転写装置5
は、転写ドラム5aを回転させることにより感光ドラム
上のトナー像を、転写帯電器5bにより、記録材担持シ
ート5fに担持された記録材上に転写する。さらに、こ
の後、このように記録材担持シート5fに静電吸着し搬
送される記録材には所望数の色画像が転写され、これに
よりフルカラー画像が形成される。
【0035】次に、このようにして所望色のトナー像の
転写が終了すると、記録材を転写ドラム5aから分離爪
8a、分離押し上げコロ8b及び分離帯電器5hの作用
によって分離し、熱ローラ定着器9を介して排紙トレー
10に排紙する。
【0036】ところで、このフルカラー画像形成装置1
00は記録材の両面に画像を形成することができるよう
になっており、記録材の両面に画像を形成する場合に
は、記録材が熱ローラ定着器9を通過後、すぐに搬送パ
ス切換ガイド19を駆動し、記録材を搬送縦パス20を
経て反転パス2laに一旦導いた後、反転ローラ21b
の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送
り込まれた方向と反対向きに退出させ、シート積載手段
の他の一例である中間トレイ22に収納する。その後再
び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を
形成する。
【0037】なお、転写後、感光ドラム1は表面の残留
トナーをクリーニング器6で清掃した後、再度画像形成
工程に供する。また、このフルカラー画像形成装置10
0は、転写ドラム5aの記録材担持シート5f上のトナ
ー等の粉体の飛散及び付着、記録材上のオイルの付着な
どを防止するために、ファーブラシ14と記録材担持シ
ート5fを介してファーブラシ14に対向するバックア
ップブラシ15や、オイル除去ローラ16と記録材担持
シート5fを介してオイル除去ローラ16に対向するバ
ックアップブラシ17の作用により清掃を行う。
【0038】ここで、このような清掃は画像形成前もし
くは後に行い、またジャム(紙つまり)発生時には随時
行う。
【0039】さらに、このフルカラー画像形成装置10
0は、偏心カム25を回転動作させ、転写ドラム5aと
一体化しているカムフォロワ5iを作動させることによ
り、記録材担持シート5fと感光ドラム1とのギャップ
を任意に設定可能な構成としており、画像形成時以外に
おいては、転写ドラム5aと感光ドラム1の間隔を離
す。
【0040】ところで、転写ドラム5aの内部には、後
述する図2に示すような記録材に画像を形成する際の基
準となる画像位置の基準を検知するための画像位置基準
検知センサ80が配置されている。なお、本実施の形態
において、この画像位置基準検知センサ80は、コピー
スタート時に転写ドラム5aが感光ドラム1に加圧され
た際に、回転する感光ドラム1から駆動を受けて転写ド
ラム5aが回転を始め、その回転がほぼ安定したとき
(およそ1/3回転後)に丁度画像位置基準を示す信号
を発するような位置に配置されている。
【0041】そして、この画像位置基準信号(以下、I
top信号という)は転写ドラム5aの1回転毎に規則
正しく発信され、この信号をもとに原稿の読取り及び記
録材の搬送等の動作が行われる。
【0042】一方、給紙装置103は、コピースタート
後、Itop信号を基準にピックアップローラ61,6
2及び分離部を構成するリタードローラ対63,64を
回転させ、シート積載手段である第1及び第2カセット
72,73に積載収納されている記録材Sのピックアッ
プ及び分離を行なう。
【0043】なお、このリタードローラ対63,64
は、矢印方向に回転する給紙ローラ63a,64aと、
給紙ローラ63a,64aとにより2枚以上の記録材を
挟持したときは、給紙ローラ63a,64aとは搬送方
向が逆方向になるように回転力を伝達する一方、給紙ロ
ーラ63a,64aと共に記録材を挟持する分離ローラ
63b,64bと、分離ローラ63b,64bと給紙ロ
ーラ63a,64aとにより1枚の記録材を挟持する場
合は、分離ローラ63b,64bが給紙ローラ63a,
64aと連れ回りするように作用する後ほど図示するト
ルクリミッタとを有したものである。
【0044】また、中間トレイ22に収納された片面に
画像が形成された不図示の記録材に対しても、もう一方
の面に画像を形成する際、所定のタイミングで再給紙部
60の引き抜きローラ65及びリタードローラ対66を
回転させ、記録材の引き抜き及び分離を行なう。なお、
このリタードローラ対66も、給紙ローラ66aと、分
離ローラ66bとトルクリミッタとを有したものであ
る。
【0045】ところで、この後、縦パスRに設けられた
縦パスセンサ41,43,45が記録材先端を検知する
と、この縦パスセンサ41,43,45からの検知信号
に基づき図2に示す制御手段である制御装置81は、縦
パス搬送ローラ40,42,44が記録材の先端を挟ん
だ状態で記録材の動きを一度止めるよう、後述する図4
に示す縦パス搬送ローラ40,42,44を駆動する給
紙モータM1 ,M2 ,M3 を停止するようにしている
(以下、この動作をプレレジ動作という)。
【0046】そして、このように搬送のスタートをIt
op信号基準とし、このItop信号基準に基づきプレ
レジ動作を行うことにより、ピックアップ及び分離時の
記録材の位置の補正を行なうことができる。
【0047】なお、この停止期間は第1及び第2カセッ
ト72,73、中間トレイ22の位置に応じた長さとな
っており、このように第1及び第2カセット72,7
3、中間トレイ22の位置に応じて記録材を停止させ、
記録材の位置の補正を行なうことにより、記録材を、第
1及び第2カセット72,73、中間トレイ22の位置
に拘らずレジストローラ54に所定のタイミングで到達
させることができる。
【0048】一方、このItop信号が入力されてから
所定時間t1が経過すると、制御手段81は次の搬送動
作を開始するよう後述する図5に示す給紙モータM4
5を駆動して搬送ローラ50,51を回転させる。こ
れにより、記録材は搬送ローラ50,51を経て停止し
た状態のレジストローラ54に搬送される。
【0049】そして、記録材は、この停止した状態のレ
ジストローラ54に押し付けられてループを形成するこ
とにより斜行取りが行わる。さらにこの後、制御手段8
1は記録材の所定の位置に画像が形成されるタイミング
でレジストローラ駆動モータMを駆動してレジストロー
ラ54を回転させ、記録材を画像転写位置である転写帯
電器5bに搬送する。
【0050】次に、このような構成の給紙装置103の
給紙動作を図3〜図5を用いて詳細に説明する。なお、
図3は画像転写部から一番遠い第2カセット73から転
写帯電器5bまでの記録材の移動の様子を横軸を時間
軸、縦軸を距離で現したシーケンス図である。
【0051】また、図4はカセット72,73からの給
紙及び両面デッキ22からの再給紙に関する駆動系の駆
動展開図、図5は搬送ローラ50,51及びレジストロ
ーラ54の駆動系の駆動展開図である。
【0052】ところで、図4において、GAは給紙モー
タM3 の駆動力を縦パス搬送ローラ40、引き抜きロー
ラ65、リタードローラ対66を構成する給紙ローラ6
6a及び分離ローラ66bに伝達するための第1ギア
列、GBは給紙モータM2 の駆動力を縦パス搬送ローラ
42、ピックアップローラ61、リタードローラ対63
を構成する給紙ローラ63a及び分離ローラ63bに伝
達するための第2ギア列、GCは給紙モータM1 の駆動
力を縦パス搬送ローラ44、ピックアップローラ62、
リタードローラ対64を構成する給紙ローラ64a及び
分離ローラ46bに伝達するための第3ギア列である。
【0053】また、同図において、G1は第1ギア列G
Aを構成すると共に給紙ローラ66aの軸66a1にク
ラッチCL1を介して取り付けられたギアであり、給紙
動作開始時、制御装置80によりクラッチCL1がON
になると、このギアG1がクラッチCL1を介して給紙
ローラ66aの軸66a1に接続されるようになってい
る。これにより、給紙動作が開始されると、給紙モータ
3 の駆動力により直接駆動される縦パス搬送ローラ4
0と共に、引き抜きローラ65、リタードローラ対66
が回転するようになる。
【0054】また、G2、G4は第2及び第3ギア列G
B,GCを構成すると共に給紙ローラ63a,64aの
軸63a1,64a1にクラッチCL2,CL3を介し
て取り付けられたギアであり、給紙動作開始時、制御装
置80によりクラッチCL2,CL3がONになると、
このギアG2,G4がクラッチCL2,CL3を介して
給紙ローラ63a,64aの軸63a1,64a1に接
続されるようになっている。
【0055】一方、G3、G5は給紙ローラ63a,6
4aの軸63a1,64a1に対して回転自在に設けら
れたギアであり、このギアG3,G5を介して給紙モー
タM2 ,M1 の駆動力は縦パス搬送ローラ42,44に
直接伝達されるようになっている。そして、このように
構成することにより、給紙動作が開始されると、給紙モ
ータM2 ,M1 の駆動力により直接駆動される縦パス搬
送ローラ42,44と共に、ピックアップローラ61,
62及びリタードローラ対63,64が回転するように
なる。
【0056】なお、同図において、TL1、TL2、T
L3は、既述したように分離ローラ63b,64b,6
6bに給紙ローラ63a,64aとは搬送方向が逆にな
るような回転力を伝達し、給紙ローラ63a,64aと
により2枚以上の記録材を挟持したときは、2枚目以降
の記録材を戻すと共に、記録材を1枚のみ挟持したとに
は給紙ローラ63a,64a,66aと連れ回りするよ
うに作用するトルクリミッタである。
【0057】また、CL4、CL5、CL6はジャムし
た記録材を搬送方向に引く抜く際、給紙ローラ63a,
64a,66aをフリーに回転させるように作動するワ
ンウエークラッチである。
【0058】一方、図5において、GDはレジストロー
ラ駆動モータMの駆動力をレジストローラ54に伝達す
るための第4ギア列、GEは給紙モータM5 の駆動力を
搬送ローラ50に伝達するための第5ギア列、GFは給
紙モータM4 の駆動力を搬送ローラ51に伝達するため
の第6ギア列である。
【0059】また、G6は第4ギア列GDを構成すると
共にレジストローラ54の軸54aにクラッチCL7を
介して取り付けられたギアであり、給紙動作が開始され
た後、制御装置80により記録材の所定の位置に画像が
形成されるタイミングでクラッチCL7がONされる
と、このギアG6がクラッチCL7を介してレジストロ
ーラ54の軸54aに接続されるようになっている。こ
れにより、既述したようにレジストローラ54が回転
し、記録材が転写帯電器5bに搬送されるようになる。
【0060】そして、このように各駆動系を構成するこ
とにより、例えば第2カセット73の記録材Sを給紙す
る場合、コピーがスタートし、転写ドラム5aが感光ド
ラム1に加圧した後、画像位置基準検知センサ80から
Itop信号が入力され、このItop信号(これを時
間軸0とする)を基準に、制御装置81により図4に示
す給紙モータM1 が駆動されると、ピックアップローラ
62及びリタードローラ対64を構成する給紙ローラ6
4a及び分離ローラ64bが回転し、記録材Sのピック
アップ及び分離を行なう。
【0061】ここで、本実施の形態において、このピッ
クアップ時の記録材Sの搬送速度(以下、第1搬送速度
という)は、400mm/secとしている。これはリ
タードローラ対64の分離能力が基準となっており、こ
れより速い速度となると給紙ローラ64aの著しい短寿
命化を招いたり、記録材Sの重送を招いてしまうからで
ある。
【0062】次に、このように分離された後、縦パスR
に進入した記録材Sの先端を縦パスセンサ45が検知す
ると、この縦パスセンサ45からの検知信号により制御
装置81は給紙モータM1 の駆動伝達を停止させ、縦パ
ス搬送ローラ44が記録材Sの先端を挟んだ状態で記録
材Sの動きを一度止めるプレレジ動作を行い、ピックア
ップ及び分離時の記録材Sの位置の補正を行なう。
【0063】次に、Itop信号が入力されてから図3
に示す所定時間t1が経過した後に、給紙モータM1
他に給紙モータM2 ,M3 を駆動し、縦パス搬送ローラ
40,42,44により記録材Sをレジストローラ54
ヘ向けて搬送する次の搬送動作に移る。
【0064】ここで、この搬送動作は、ピックアップ動
作とは異なり縦パス搬送ローラ40,42,44で記録
材Sを搬送すること、リタードローラ対64とは異なり
縦パス搬送ローラ40,42,44は共に搬送方向に回
転していること等により、前述のピックアップ及び分離
時よりも高速でも安定して記録材Sを搬送することがで
きる。このため、本実施の形態においては、このように
分離された記録材Sをレジストローラ54ヘ向けて搬送
する搬送速度(以下、第2搬送速度という)を500m
m/secとしている。
【0065】次に、レジストローラ54にて記録材Sに
ループを形成して斜行取りを行う一方、レジストローラ
54の上流側に設けられたレジ前センサ53からの検知
信号に基づき、制御装置81は、記録材Sが画像転写位
置に図3に示すt3のタイミングにて到達するよう所定
時間t2が経過した後、レジストローラ駆動モータMを
駆動してレジストローラ54を回転させ、記録材Sを画
像形成速度にほぼ等しい搬送速度(以下、第3搬送速度
という)で搬送する。
【0066】ここで、このようにレジ前センサ53から
の検知信号が入力された後、所定時間t2が経過するま
で記録材Sを停止させることにより、記録材Sの斜行取
りを行うことができると共に、記録材Sの送り方向の位
置或いは時間的ズレを補正することができる。
【0067】そして、このように記録材Sの搬送速度の
切替え及び各動作の開始、搬送方向の位置及び時間的ズ
レの補正を、画像位置基準検知センサ80からの画像位
置基準信号に基づいて行うことにより、画像転写時にお
ける記録材Sの位置精度を向上させることができる。
【0068】次に、記録材Sは転写ドラム5aに静電吸
着されて転写ドラム上を画像形成速度と等しい速度で搬
送され、この後、画像転写位置である転写帯電器5bに
おいて画像の転写が行われ、定着器方面へ搬送される。
なお、本実施の形態においては、画像形成速度は200
mm/secである。
【0069】ここで、本実施の形態においては、このI
top信号を0としたときのt3という時間は、転写ド
ラム加圧後、Itop信号に合わせて感光ドラム上にレ
ーザで書き込んだ画像にトナーを乗せ、その感光ドラム
上のトナー像が転写位置に来るまでの時間にほぼ合わせ
てある。
【0070】そして、本実施の形態においては、このt
3という時間を目標に、画像転写部から一番遠い第2カ
セット73から記録材Sを送れるように既述したように
第1搬送速度を400mm/sec、第2搬送速度を5
00mm/sec、第3搬送速度を200mm/sec
とそれぞれ設定している。
【0071】即ち、第3搬送速度<第1搬送速度<第2
搬送速度とした。なお、例えば最速の第2搬送速度を更
に速くし、早く画像転写位置に記録材Sを送ったとして
も、肝心の画像が間に合わないため意味は無い。
【0072】また、第2カセット73よりも画像転写部
に近い第1カセット72から記録材Sを搬送する際は、
同じt3という時間を目指して記録材Sのピックアップ
スタートの時間を遅らせるようにすれば、後は第2カセ
ット73からの給紙と全く同じタイミング及び速度の給
紙・搬送制御を行なえば良い。したがって、本実施の形
態の画像形成装置においては、どのカセット72,73
から記録材Sを搬送してもファーストコピータイムが同
じになる。
【0073】一方、図4及び図5に示す駆動系統図にお
いて、レジストローラ54を駆動するレジストローラ駆
動モータM、ピックアップローラ61,62、引き抜き
ローラ65、リタードローラ対63,64,66、縦パ
ス搬送ローラ40,42,44及び搬送ローラ50,5
1を駆動する給紙モータM1 〜M5 は全てステッピング
モータであり、これによりレジストローラ54までの各
ローラが全てステッピングモータによるダイレクト駆動
となり、その結果、速度の切替えの構成が単純で済む
他、回転、STOP等の精度が非常に良くなり、これに
より記録材Sの位置を非常に精度良く、安定して搬送す
ることが可能となる。
【0074】なお、図4において、63a,63bはリ
タードローラ対63を構成する給紙ローラ及び分離ロー
ラ、66a,66bはリタードローラ対66を構成する
給紙ローラ及び分離ローラである。
【0075】ところで、図6は第2カセット73から、
画像形成速度で記録材Sの搬送を行なった際のシーケン
ス図であり、図3と比べるとItop信号から記録材S
が画像転写位置に到達するまでの時間t3が非常に遅い
ことが分かる。なお、図3及び図6は共にA4サイズの
記録材を連続して搬送した状態を示すものである。
【0076】また、図6の場合図3に比べると、連続す
る記録材の間隔が非常に狭いことが分かる。これは、連
続給紙を行なう際、本実施の形態のように画像形成速度
よりも速い第1搬送速度で前の記録材Sをカセット7
2,73及び分離部を通過させると共に、画像形成速度
よりも速い第2搬送速度でレジストローラ54まで搬送
するためである。これにより、次の記録材の給紙・分離
の時間的余裕が生まれ、余裕を持った動作・制御を行う
ことができ、安定した記録材Sの搬送を行うことができ
る。
【0077】このように、第2搬送速度を画像形成速度
(第3搬送速度)よりも速く設定することによりファー
ストコピータイムを短縮することができ、更に画像形成
速度(第3搬送速度)よりも第1搬送速度を速く設定す
ることができる給紙装置103を備えた場合は、よりフ
ァーストコピータイムを短縮することができる。
【0078】次に、手差し式の給紙装置61における記
録材搬送動作について説明する。
【0079】ここで、この手差し式の給紙装置61は、
普通紙の他にOHPシート及び厚紙等を搬送するための
ものであり、この給紙装置61とレジストローラ54と
の間の搬送経路内には記録材の通過を検知する搬送ロー
ラセンサ52及び既述したレジセンサ53が配置されて
いる。なお、これらのセンサ52,53は、検知精度を
向上させる目的から透過型のセンサを用いている。
【0080】ところで、このような透過型のセンサ5
2,53でも透明のOHPシートを検知できるようにす
るために、例えばOHPシート上の非画像部には搬送方
向の長さが8mm程度のマークを付けてある。
【0081】このため、OHPシートを搬送する際、O
HPの搬送速度を、この8mmの長さのマークを透過型
センサ52,53にて検知できるような速度に設定する
必要がある。また、OHPシートの場合、表面に傷が付
き易い素材のものもあるため、OHPシートに傷が付き
にくく、また搬送時OHPが激しく振動しないような速
度を設定する必要もある。
【0082】そこで、本実施の形態においては、使用す
る透過型センサ52,53の検知能力及びOHP表面に
付く傷の程度などから、OHPの搬送速度(第1搬送速
度)は、既述した記録材の第2搬送速度(500mm/
sec)よりも遅い、画像形成速度と同じ200mm/
secに設定してある。
【0083】そして、制御装置81は、不図示の検知手
段から手差し式の給紙装置61からの給紙を検知する
と、このような第1搬送速度にてOHPシートを搬送す
るよう搬送ローラ61Aを回転させる。なお、これはカ
セット72,73からOHPシートを搬送する際も同様
であり、制御装置81は、このように給紙する記録材の
種類に応じて第1搬送速度を変更する制御を行なう。
【0084】一方、本実施の形態においては、厚紙を搬
送する際、転写ドラム5aに記録材を静電吸着し易くす
るために、搬送ローラ51には相当の圧をかけたカール
付けローラを用いている。
【0085】ここで、厚紙を搬送する際、この搬送ロー
ラ51を駆動するためには普通紙を搬送するときと比べ
て、かなり大きな駆動トルクが必要となる。特に、カセ
ット給紙と同様の速度で回転させる場合などは、高回転
で高トルクなモータが必要となる。
【0086】よって、モータの駆動能力、コスト等を考
慮して、厚紙搬送時もOHPと同様の既述した記録材の
搬送速度(500mm/sec)よりも遅い、第1搬送
速度でシートを分離搬送するよう制御される。なお、こ
れはカセット72,73からOHPシートを搬送する際
も同様であり、制御装置81は、このように給紙する記
録材の種類に応じて第1搬送速度を変更する制御を行な
う。
【0087】もちろん、検知能力の優れたセンサ72,
73や、高回転で高トルクなモータを使用することによ
り、カセット72,73からの記録材の搬送と同じ制御
を行なったり、画像形成速度よりも速い、カセット給紙
とも異なる速度で給紙を行なっても良い。
【0088】次に、記録材の両面コピー時の再給紙部6
0より記録材を搬送する際の制御について説明する。
【0089】中間トレイ22に積載された記録材を引き
抜きローラ65により引き抜き、一枚毎に分離して搬送
する動作は、片面の画像を定着する際に熱ローラ定着器
9により、特に画像面側に定着オイルを塗布されている
記録材に対して行なわなければならない。
【0090】この際、この定着オイルによる引き抜きロ
ーラ65及びリタードローラ対66のスリップや、記録
材同士の貼り付きなどが発生してしまう。このため、安
定した給紙・分離・搬送を行なうためには、カセットか
ら記録材を搬送するような高速ではなく、低速で搬送す
ることが望ましい。
【0091】よって、本実施の形態においては、記録材
の両面トレイ22からの再給紙の際の搬送速度(第1搬
送速度)は画像形成速度と同じ200mm/secにて
行なっている。もちろん、熱ローラ定着器9にて塗布さ
れる定着オイルの量が非常に少ない場合や、オイルの塗
布された面に対しても安定した摩擦力を発揮するローラ
などを使用すれば、画像形成速度と同じ速度ではなく、
カセット給紙のように高速で給紙・搬送を行なっても良
い。
【0092】なお、既述したように本実施の形態におい
ては、各搬送ローラを、それぞれ独立したステッピング
モータM1 〜M5 にて駆動しているため、カセット給
紙、再給紙、マルチ手差し給紙とそれぞれの記録材の給
紙・搬送の速度、制御等が異なっても、比較的容易に対
応が可能である。
【0093】一方、ジャム発生時、搬送経路中にある記
録材をジャム処理できる場所まで搬送する必要がある
が、このとき記録材がダメージを受けている場合もある
ため、搬送時に必要なモータのトルクが大きくなること
がある。そして、このような場合、例えば各センサから
の検知信号の入力タイミング等によりジャム発生を検知
すると、制御装置81は、第1、第2搬送速度がモータ
のトルクに余裕のある第3搬送速度のような低速となる
モードに切り替えるようにしており、これにより確実に
ジャム紙を処理できる場所まで送ることができる。
【0094】次に、本発明の第2実施の形態について説
明する。
【0095】本実施の形態は、例えば、給紙装置のコス
トダウン、構成の簡略化等を行った結果、給紙装置の分
離能力が低くなった給紙装置を使用するようにしたもの
である。
【0096】そして、このような給紙装置を使用する場
合、安定した記録材の分離を行なうための速度を150
mm/sec、搬送速度を300mm/sec、画像形
成速度を200mm/secとした。
【0097】つまり、ピックアップ速度<画像形成速度
<搬送速度、言い換えれば、第1搬送速度<第3搬送速
度<第2搬送速度、とした。
【0098】図7はこのように速度を設定した場合の記
録材の移動の様子を横軸を時間軸、縦軸を距離で現した
シーケンス図であり、同図からも明らかなように、カセ
ットからプレレジ位置まで、つまリピックアップ及び分
離という動作を150mm/secという低速で行なっ
たにもかかわらず、図6に示す画像形成速度のみで記録
材を搬送する場合と比べて、記録材が画像転写位置に届
く時間は早いことが分かる。
【0099】また、図6に比べると連続する記録材の間
隔が広くなるため、次の記録材の給紙・分離の時間的余
裕が生まれるので余裕を持った動作・制御を行うことが
できるようになり、これにより安定した記録材Sの搬送
を行うことができる。
【0100】このように、第2搬送速度を画像形成速度
よりも速くすることにより、第1搬送速度を画像形成速
度よりも遅く設定することが可能となり、このように設
定した場合には分離能力が非常に安定すると共に給紙ロ
ーラ63a,64a,66aの寿命を延ばすことができ
る。更に、従来よりも遅い速度で記録材のピックアップ
・分離を行なうことが可能となるため、給紙装置のコス
トダウン、更なる構成の簡略化が可能となり、省スペー
ス化が実現できる。
【0101】なおこれまでの説明において、記録材の搬
送速度の切替え及び各動作の開始、搬送方向の位置及び
時間的ズレの補正の基準となる画像位置基準信号を出力
する画像位置基準検知センサ80を画像形成部に設けた
場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、画
像位置基準検知センサ80を画像読取り部に設けるよう
にしてもよい。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明のように、シ
ート積載手段に積載されたシートを1枚ずつ分離して送
り出す第1搬送速度、1枚ずつ分離して送り出されたシ
ートをレジストローラに搬送する第2搬送速度及びレジ
ストローラによりシートを画像形成部に送り出す第3搬
送速度のうち、第2搬送速度を最速とすると共に、第1
搬送速度と第3搬送速度が異なるように搬送速度を制御
することにより、シートを画像形成部まで給紙する給紙
時間を短くすることができる。
【0103】さらに、画像形成速度よりも第1搬送速度
を速くした場合は、給紙時間をより短くすることができ
る。また、画像形成速度よりも第1搬送速度を遅くした
場合は、分離部における分離能力を安定させることがで
き、装置の大型化やコストアップを招くことなく確実に
シートを分離して給紙することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
の概略断面図。
【図2】上記画像形成装置の制御ブロック図。
【図3】上記画像形成装置に設けられた給紙装置の記録
材搬送動作を示すシーケンス図。
【図4】上記給紙装置のカセット部及び両面再給紙部の
駆動展開図。
【図5】上記給紙装置の搬送部及びレジストローラの駆
動展開図。
【図6】従来の画像形成速度のみで給紙・搬送した場合
のシーケンス図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置
に設けられた給紙装置の記録材搬送動作を示すシーケン
ス図。
【符号の説明】
5 転写装置 5b 転写帯電器 22 中間トレイ 53 レジ前センサ 54 レジストローラ 61,62 ピックアップローラ 63,64,66 リタードローラ対 72,73 カセット 80 画像位置基準検知センサ 81 制御装置 100 フルカラー画像形成装置 101 リーダ部 102 プリンタ部 103 給紙装置 S 記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H072 AB06 CA01 HB07 JA02 3F049 AA10 DA12 EA12 EA22 LA02 LA05 LA07 LB03 3F102 AA02 AA10 AA11 AB01 BA01 BB02 DA08 EA03 FA04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を形成すると共に、該画像をシート
    に転写する画像形成部と、 シート積載手段に積載されたシートを分離部により1枚
    ずつ分離して給紙する給紙装置と、 前記画像形成部の上流に設けられ、前記給紙装置から給
    紙されたシートを前記画像形成部に所定のタイミングで
    送り出すレジストローラと、 前記シート積載手段に積載されたシートを前記分離部に
    送り出す第1搬送速度、前記分離部により1枚ずつ分離
    されたシートを前記レジストローラに搬送する第2搬送
    速度及び前記レジストローラによりシートを前記画像形
    成部に送り出す第3搬送速度のうち、前記第2搬送速度
    を最速とすると共に、前記第1搬送速度と第3搬送速度
    とが異なるように制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第3搬送速度は、前記画像形成部の
    画像形成速度と同じ、若しくはほぼ等しい速度、或いは
    画像転写時にシートが画像転写位置を通過する時の速度
    と同じ、若しくはほぼ等しい速度であることを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記第1、第2及び第
    3搬送速度の切替を行う一方、前記分離部で分離された
    シートが前記シート積載手段の位置に拘らず前記レジス
    トローラに所定のタイミングで到達するよう前記シート
    積載手段の位置に応じた期間該シートを停止させると共
    に、前記第2搬送速度で搬送されたシートを前記レジス
    トローラにて停止させるよう制御することを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記搬送速度の切替え
    制御、前記シートの停止動作及び給紙動作の開始を前記
    画像形成部或いは画像転写部からの画像位置基準信号に
    基づいて行なうことを特徴とする請求項3記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 原稿を読み取る画像読取り部を備え、前
    記制御手段は、前記搬送速度の切替え制御、前記シート
    の停止動作及び給紙動作の開始を前記画像読取り部から
    の画像位置基準信号に基づいて行なうことを特徴とする
    請求項3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記シートの種類、或
    いは前記シート積載手段と前記画像形成部との距離及び
    該シート積載手段の種類に応じて前記第1搬送速度と第
    3搬送速度とが異なるように或は同じになるように制御
    することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、ジャムを検知した際、
    ジャムシートをシート処理位置まで低速で搬送するよう
    前記第1及び第2搬送速度を低速とすることを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記ジャムシートを搬送する際、前記制
    御手段は前記第1及び第2搬送速度を前記第3搬送速度
    とすることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記分離部は、給紙ローラと、該給紙ロ
    ーラと共に前記シートを挟持する分離ローラとを有し、
    前記分離ローラは前記シートに対し、前記給紙ローラの
    搬送方向とは反対方向の搬送力を付与することを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記分離ローラは、前記給紙ローラと
    共に1枚のシートを挟持したときは該給紙ローラによっ
    て搬送されるシートに対して連れ回りし、複数枚のシー
    トを挟持したときは接触しているシートを前記給紙ロー
    ラとは反対方向に搬送する作用をするトルクリミッタを
    介して駆動されることを特徴とする請求項9記載の画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】 前記第1搬送速度、第2搬送速度及び
    第3搬送速度は、 第3搬送速度<第1搬送速度<第2搬送速度 なる関係を有することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】 前記第1搬送速度、第2搬送速度及び
    第3搬送速度は、 第1搬送速度<第3搬送速度<第2搬送速度 なる関係を有することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
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