JP2000252252A - スピン処理用支持ピン及びスピン処理装置 - Google Patents

スピン処理用支持ピン及びスピン処理装置

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JP2000252252A
JP2000252252A JP11050521A JP5052199A JP2000252252A JP 2000252252 A JP2000252252 A JP 2000252252A JP 11050521 A JP11050521 A JP 11050521A JP 5052199 A JP5052199 A JP 5052199A JP 2000252252 A JP2000252252 A JP 2000252252A
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support pin
substrate
tapered surface
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semiconductor wafer
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Satoshi Doi
敏 土井
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Shibaura Mechatronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は半導体ウエハをスピン処理する場
合に、処理液の残留による汚染を防止できるようにした
スピン処理用支持ピンを提供することにある。 【解決手段】 回転駆動される回転体に設けられ処理液
によって処理される基板を保持するためのスピン処理用
支持ピンにおいて、上記支持ピン21は、本体部22
と、この本体部に上下方向に傾斜して形成され上記基板
の周縁部を支持する第1のテーパ面23と、この第1の
テーパ面の頂部に設けられ支持ピンの偏心回転によって
上記基板を上記第1のテーパ面に沿って上昇させたとき
にこの基板の周縁部を保持する突起部24と、上記本体
部に形成され上記第1のテーパ面と上記基板の周縁部下
面との間に入り込む処理液を除去する除去手段としての
導気孔26とを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体ウエハやガ
ラス基板などのワークを回転させながら処理液で処理す
るスピン処理装置に用いられるスピン処理用支持ピン及
びその支持ピンが用いられるスピン処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置や液晶製造装置などにお
いては、基板としての半導体ウエハやガラス基板に回路
パタ−ンを形成するリソグラフィプロセスがある。この
リソグラフィプロセスは、周知のように上記ワークにレ
ジストを塗布し、このレジストに回路パタ−ンが形成さ
れたマスクを介して光を照射し、ついでレジストの光が
照射されない部分(あるいは光が照射された部分)を除
去し、除去された部分をエッチングするなどの一連の工
程を数十回繰り返すことで回路パタ−ンを形成するもの
である。
【0003】上記一連の各工程において、上記基板が汚
染されていると回路パタ−ンを精密に形成することがで
きなくなり、不良品の発生原因となる。したがって、そ
れぞれの工程で回路パタ−ンを形成する際には、レジス
トや塵埃などの微粒子が残留しない清浄な状態に上記基
板を洗浄するということが行われている。
【0004】上記基板を洗浄する装置としては、複数枚
の半導体ウエハを処理液が収容された洗浄タンク内に漬
けて洗浄するバッチ方式と、1枚の基板を回転させ、そ
の基板に対して処理液を噴射させて洗浄処理する枚葉方
式とがあり、基板の大型化にともない洗浄効果の高い枚
葉方式が用いられる傾向にある。
【0005】枚葉方式の洗浄処理装置には、基板を回転
させながら洗浄するスピン処理装置がある。このスピン
処理装置は回転駆動される回転体を有し、この回転体に
は基板の周縁部を保持するための支持ピンが設けられて
いる。
【0006】基板を支持ピンによって保持する場合、第
1の方式としてその支持ピンの上端に第1の突起と第2
の突起とを突設し、第1の突起の上端に基板の周縁部下
面を接触させ、その状態で上記支持ピンを偏心回転させ
ることで、上記第2の突起を基板の外周面に当接させて
上記基板を保持するということが行われている。
【0007】しかしながら、そのような保持構造による
と、第1のピンが基板の下面に接触した状態になるた
め、その接触部分が洗浄できなかったり、乾燥処理を行
っても接触部分にパーティクルを含む処理液が付着した
まま除去されず、汚染の原因となったり、ウオータマー
ク(しみ)が生じるなどのことがある。
【0008】そこで、基板の下面を支持しない第2の方
式として支持ピンにテーパ面と、このテーパ面の頂部に
突起部を形成し、上記テーパ面に基板の厚さ方向下端縁
を係合させたのち、上記支持ピンを偏心回転させること
で基板をテーパ面に沿って上昇させ、その外周面を上記
突起部に当接させることで基板を保持するということが
考えられている。
【0009】その場合、上記基板はその外周下端縁がテ
ーパ面に接触して支持されるから、上記第1の方式のよ
うに基板の下面に接触する部分がなくなり、その分、処
理液が残留しにくくなる。
【0010】しかしながら、上記テーパ面と基板の下面
周縁部との間に狭い隙間が生じ、その隙間に処理液が溜
まってしまうということがあるから、その隙間に溜まっ
た処理液が乾燥処理後も除去されず、その処理液に含ま
れるパーティクルによって基板の裏面の汚染を招いた
り、ウオータマークができるなどのことがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、基板を支
持ピンによって保持して回転させながら洗浄処理する場
合、支持ピンにテーパ面を形成し、このテーパ面によっ
て基板の外周面の下端縁を保持するようにすると、その
テーパ面と基板の裏面との隙間に処理液が溜り、その処
理液が除去されずに基板の汚染やウオータマークの発生
を招くということがあった。
【0012】この発明は、支持ピンにテーパ面を形成し
て基板を保持して洗浄処理する場合、上記テーパ面と基
板の裏面との間の隙間に処理液が溜まることがないよう
にしたスピン処理用支持ピン及びそれを用いたスピン処
理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
駆動される回転体に設けられ処理液によって処理される
基板を保持するためのスピン処理用支持ピンにおいて、
上記支持ピンは、本体部と、この本体部に上下方向に傾
斜して形成され上記基板の周縁部を支持する第1のテー
パ面と、この第1のテーパ面の頂部に設けられ支持ピン
の偏心回転によって上記基板を上記第1のテーパ面に沿
って上昇させたときにこの基板の周縁部を保持する突起
部と、上記本体部に形成され上記第1のテーパ面と上記
基板の周縁部下面との間に入り込む処理液を除去する除
去手段とを具備したことを特徴とする。
【0014】それによって、第1のテーパ面と基板の周
縁部下面との間に入り込んだ処理液は除去手段によって
除去されて残留することがなくなるから、処理液の残留
による基板の汚れやウオータマークの発生を招くのを防
止できる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記除去手段は、一端を上記第1のテーパ面に開口
させ他端を上記本体部の側面に開口させるとともに、上
記回転体の回転によって外気が導入される方向に沿って
穿設された導気孔であることを特徴とする。
【0016】それによって、第1のテーパ面と基板の周
縁部下面との間に入り込んだ処理液は導気孔から導入さ
れる外気によって除去及び乾燥されるから、処理液の残
留による汚れやウオータマークの発生を招くのを防止で
きる。
【0017】請求項3の発明は、請求項1の発明いにお
いて、上記除去手段は、一端を上記第1のテーパ面に開
口させ他端を上記本体部の側面に開口させるとともに、
上記回転体の回転によって生じる遠心力によって上記第
1のテーパ面と上記基板の周縁部下面との間に入り込む
処理液を排出する方向に沿って穿設された排液孔である
ことを特徴とする。
【0018】それによって、第1のテーパ面と基板の周
縁部下面との間に入り込んだ処理液は遠心力によって排
液孔から排出されるから、処理液の残留による汚れやウ
オータマークの発生を招くのを防止できる。
【0019】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、上記除去手段は、少なくとも一端が上記本体部の側
面に連通するよう上記第1のテーパ面に形成された排液
溝であることを特徴とする。
【0020】それによって、第1のテーパ面と基板の周
縁部下面との間に入り込んだ処理液は排液溝を流れて排
出されるから、処理液の残留による汚れやウオータマー
クの発生を招くのを防止できる。
【0021】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれかの発明において、上記突起部の上面は凸曲面
に形成されていることを特徴とする。
【0022】それによって、支持ピンに保持された基板
をこの基板の上面の径方向に沿って駆動される洗浄ブラ
シで洗浄する場合、その洗浄ブラシが突起部に当たって
も、その上面が凸曲面であることで、洗浄ブラシが損傷
しにくくなる。
【0023】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれかの発明において、上記突起部の外周面は、上
端側よりも下端側が小径となる第2のテーパ面に形成さ
れていることを特徴とする。
【0024】それによって、支持ピンを偏心回転させて
基板を第2のテーパ面に沿って上昇させれば、その外周
面の下端縁と上端縁とがそれぞれ第1のテーパ面と突起
部の外周面の第2のテーパ面とによって保持されるか
ら、基板が上下方向にがたつくのが阻止されるととも
に、突起部が基板の上面側に突出する長さを小さくして
も、基板を確実に保持できるから、突起部による液はね
を少なくすることもできる。
【0025】請求項7の発明は、回転駆動される回転体
に偏心回転される支持ピンが設けられ、この支持ピンの
偏心回転によって保持される基板に処理液を噴射して処
理するスピン処理装置において、上記支持ピンは請求項
1に記載された構成であることを特徴とする。
【0026】それによって、基板をその裏面の汚染をま
ねいたり、ウオータマークをつけることなく洗浄処理す
ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1はスピン処理装置を示し、こ
のスピン処理装置はカップ体1を有する。このカップ体
1は載置板2上に設けられた下カップ3と、この下カッ
プ3の上側に図示しない上下駆動機構によって上下駆動
自在に設けられた上カップ4とからなる。
【0028】上記下カップ3の底壁の中心部と載置板2
とにはこれらを貫通する通孔5が形成されており、また
上記下カップ3の周壁3aは上記上カップ4の二重構造
の周壁4aにスライド自在に嵌挿し、これら周壁によっ
てラビリンス構造をなしている。
【0029】上記上カップ4の上面は開口していて、こ
の上カップ4が下降方向に駆動されることで、後述する
ようにカップ体1内で洗浄された基板としてのたとえば
半導体ウエハUを取り出したり、未洗浄の半導体ウエハ
Uを供給できるようになっている。さらに、上記下カッ
プ3の底壁には周方向に所定間隔で複数の排出管6の一
端が接続され、他端は図示しない吸引ポンプに連通して
いる。それによって、上記半導体ウエハUを洗浄処理し
たり、乾燥処理することで上記カップ体1内で飛散する
処理液が排出されるようになっている。
【0030】上記カップ体1の下面側にはベ−ス7が配
置されている。このベ−ス7には上記カップ体1の通孔
5と対応する位置に取付孔8が形成されていて、この取
付孔8には駆動手段を構成するパルス制御モ−タ9の固
定子9aの上端部が嵌入固定されている。
【0031】上記固定子9aは筒状をなしていて、その
内部には同じく筒状の回転子9bが回転自在に嵌挿され
ている。この回転子9bの上端面には筒状の連結体11
が下端面を接合させて一体的に固定されている。この連
結体11の下端面には上記固定子9aの内径寸法よりも
大径な鍔部11aが形成されている。この鍔部11aは
上記固定子9aの上端面に摺動自在に接合しており、そ
れによって回転子9bの回転を阻止することなくこの回
転子9bが固定子9aから抜け落ちるのを規制してい
る。
【0032】上記連結体11は上記カップ体1の通孔5
からその内部に突出し、上端面には円板状の回転体12
が取付け固定されている。この回転体12の上面の周辺
部には周方向に所定間隔で複数、この実施の形態では6
0度間隔で6本の保持部材13が回転自在に設けられて
いる。
【0033】上記保持部材13は、図3に示すように上
面が閉塞された円筒部13aと、この円筒部13aの上
部壁下面から垂設された支軸13bとを有し、この支軸
13bが上記回転体12に設けられた軸受13cに回転
自在に支持されている。
【0034】上記支軸13bの下端は上記回転体12の
下面側に突出し、その突出端部には小歯車14が取付け
られている。
【0035】上記小歯車14は、上記回転体12の下面
側に上記連結体11に対して回転自在に設けられたフラ
ンジ部材16の外周に部分的に突出形成された親歯車1
6aに噛合している。
【0036】上記連結体11の外周部には図1に示すよ
うに付勢ばね17が設けられている。この付勢ばね17
は上記フランジ部材16を所定方向に付勢している。そ
れによって、支持部材13は小歯車14を介して所定方
向に回転させられるようになっている。
【0037】上記支持部円筒部13aの上端面の偏心位
置には支持ピン21が着脱自在に設けられている。この
支持ピン21は図2に示すように平面形状が扇形をなし
た本体部22を有し、この本体部22の上面は周辺部に
行くにつれて低く傾斜した第1のテーパ面23に形成さ
れている。
【0038】上記第1のテーパ面23の頂部付近には突
起部24が突設されている。この突起部24は上面が凸
曲面である球状面24aに形成され、外周面は下方にゆ
くにつれて径方向内方に向って傾斜した第2のテーパ面
24bに形成されている。
【0039】上記本体部21には、下面に取付軸25が
突設され、この取付軸25は上記支持部材13の円筒部
13aの上面に開放して形成された取付孔13d(図4
(b)に示す)に着脱自在に挿入されている。さらに、
本体部21には一端を上記第1のテーパ面23に開放さ
せ、他端を本体部21の外周面に開放させた除去手段と
しての導気孔26が穿設されている。
【0040】そして、上記支持ピン21は、円筒部13
aに取付けられた状態において、その第1のテーパ面2
3が回転体12の径方向内方に向くようになっている。
なお、支持ピン21の取付軸25には、この取付軸25
を取付孔13dに挿入したとき、上記円筒部13aの径
方向から挿入される係合ピン25b(図3に示す)が係
合する係合溝25aが形成されている。
【0041】上記カップ体1内には、図示しないロボッ
トなどによって基板としての半導体ウエハUが供給され
る。半導体ウエハUをカップ体1内に供給する際、上記
支持部材13は後述する解除手段27によって上記付勢
ばね17の付勢力に抗して回転させられている。
【0042】カップ体1内に供給された上記半導体ウエ
ハUはその外周下端縁が上記各支持ピン21の第1のテ
ーパ面23に係合するようカップ体1内に供給される。
その状態で、上記解除手段27による解除状態を除去す
ると、支持部材13が支軸13cを中心にして回転する
とともに、その回転に連動して支持ピン21が偏心回転
するから、半導体ウエハUの下端縁が上記第1のテーパ
面23を上昇方向へスライドし、上端縁が突起部24の
第2のテーパ面24bに当接する。
【0043】それによって、半導体ウエハUは外周面の
下端縁と上端縁とがそれぞれ第1、第2のテーパ面2
3,24bによって保持されるから、上下方向にがたつ
くのが阻止されることになる。
【0044】上記保持部材13を回転させることで、支
持ピン21を偏心回転させ、半導体ウエハUを突起部2
4によって保持した状態において、支持ピン21の本体
部23に穿設された導気孔26の第1のテーパ面23に
開口した一端は半導体ウエハUの周縁部下面に対向し、
他端は図4(a)に矢印で示す回転体12の回転方向に
向いて開口している。つまり、半導体ウエハUのほぼ接
線方向に向く。
【0045】それによって、回転体12とともに支持ピ
ン21が同図に示す矢印方向に回転すると、導気孔26
には外気が本体部22の外周面に開口した他端から導入
され、第1のテーパ面23に開口した一端から半導体ウ
エハUの周縁部下面に向って噴出するようになってい
る。
【0046】上記支持ピン21による半導体ウエハUの
保持状態の解除は上記解除手段27によって行われる。
この解除手段27は図1に示すように、解除シリンダ2
8と、この解除シリンダ28によって駆動されるア−ム
29と、このア−ム29の上端に設けられた解除ピン3
1とからなる。
【0047】上記解除シリンダ28が作動して解除ピン
31が上記フランジ部材16の回転を阻止した状態で、
上記回転体12がパルス制御モ−タ9により上記付勢ば
ね17の付勢力に抗して所定角度回転駆動されること
で、上記保持部材13が回転させられ、上記支持ピン1
3の突起部24による半導体ウエハUのロック状態が解
除されるようになっている。
【0048】上記回転体12の中心部には通孔12aが
形成されている。上記回転子9bには中空状の固定軸3
2が通され、この固定軸32の上端部は上記回転体12
の通孔12a内に位置している。固定軸32の上端には
ノズルヘッド33が嵌着されている。このノズルヘッド
33には上記回転体12に保持された半導体ウエハUの
下面に向けて処理液を噴射する複数の下部洗浄ノズル3
4が設けられているとともに、たとえば窒素などの乾燥
用の気体を噴射する気体用ノズル(図示せず)などが設
けられている。
【0049】上記固定軸32の下端部はパルス制御モ−
タ9の下面側に配置された支持体35の支持孔35aに
嵌入固定されている。この支持体35にはブレ−キシリ
ンダ36が設けられている。このブレ−キシリンダ36
の駆動軸にはブレ−キシュ−37が設けられ、このブレ
−キシュ−37はブレ−キシリンダ36が作動すること
で、上記パルス制御モ−タ9の下端面に設けられたブレ
−キデイスク38に圧接する。それによって、上記パル
ス制御モ−タ9の回転子9bの回転が阻止されるように
なっている。
【0050】つまり、回転体12を付勢ばね17の付勢
力に抗して所定角度回転させ、上記突起部24による半
導体ウエハUのロック状態を解除しているときに、停電
などによってパルス制御モ−タ9による駆動力が消失し
ても、上記回転体12が付勢ばね17の復元力で回転す
るのを阻止している。それによって、停電が生じたとき
などであっても、解除手段17による半導体ウエハUの
解除状態を確実に維持できるようになっている。
【0051】上記回転体12の上面側は乱流防止カバ−
39によって覆われている。この乱流防止カバ−39に
は上記ノズルヘッド33を露出させる開口部39aと、
上記保持部材13を露出させる開口部39bとが形成さ
れている。この乱流防止カバ−29は上記支持ピン14
に支持された半導体ウエハUの下面に所定の間隔で離間
しており、回転体12の回転にともない半導体ウエハU
の下面側で空気流が乱流となるのを防止している。
【0052】なお、カップ体1の上方には半導体ウエハ
Uの上面に向けて純水や薬液などの処理液を噴射する上
部ノズル体41が設けられている。
【0053】つぎに、上記構成のスピン処理装置によっ
て半導体ウエハUを洗浄処理する場合について説明す
る。まず、カップ体1内に半導体ウエハUを供給し、そ
の周縁部を支持ピン21によって保持して回転体12を
回転させたならば、上部ノズル体41と下部ノズル体3
4とから半導体ウエハUの上面と下面とに向けて処理液
を噴射する。
【0054】回転体12とともに回転される半導体ウエ
ハUの上面と下面とに処理液が供給されることで、この
半導体ウエハUの上下面が洗浄されることになる。その
際、必要に応じて上記半導体ウエハUの上面にたとえば
スポンジ製の洗浄ブラシを接触させ、この洗浄ブラシを
半導体ウエハUの径方向に沿って駆動することで、その
上面の洗浄効果を高めるようにしてもよい。
【0055】半導体ウエハUの上下面に処理液を供給す
ると、その一部が図4(b)にDで示すように支持ピン
21の第1のテーパ面23と半導体ウエハUの周縁部下
面との隙間に溜まる虞がある。
【0056】半導体ウエハUは洗浄された後、回転体1
2を高速回転させることで乾燥処理される。その際、上
記隙間に処理液Dが溜まっていても、回転体12を高速
回転させることで、上記支持ピン21の本体部23に形
成された導気孔26から上記隙間に外気が導入される。
【0057】そのため、上記導気孔26から導入された
外気によって上記第1のテーパ面23と半導体ウエハU
の下面周縁部との間の隙間に溜まった処理液Dは除去及
び乾燥されるから、乾燥処理後の半導体ウエハUの板面
に処理液が残留して板面の汚染やウオータマークの発生
を招くのが防止される。
【0058】上記導気孔26は、支持ピン21が半導体
ウエハUを保持した状態で、その半導体ウエハU、つま
り回転体12の接線方向に向いている。そのため、回転
体12が回転すると、上記導入孔26には外気が導入さ
れ易いから、そのことによって処理液Dの除去及び乾燥
を効率よく行うことができる。
【0059】上記支持ピン21の半導体ウエハUを保持
するために形成された突起部24の外周面は第2のテー
パ面24bに形成されている。そのため、支持ピン21
を支持部材13によって偏心回転させて半導体ウエハU
の周縁部を保持する際、半導体ウエハUの下端縁は第1
のテーパ面23によって保持され、上端縁は第2のテー
パ面24bによって保持されるから、半導体ウエハUは
上下方向にがたつくようなことなく確実に保持されるこ
とになる。
【0060】しかも、突起部24の外周面に第2のテー
パ面24bが形成されていることで、突起部24を長く
しなくとも、半導体ウエハUを確実に保持することがで
きる。そのため、突起部24を短くして半導体ウエハU
の上面側に突出する長さを短くすることで、処理時の突
起部24による液はねを少なくすることができる。
【0061】半導体ウエハUの上面の洗浄度合を高める
ために、その上面に処理液を供給するだけだけでなく、
処理液を供給しながら洗浄ブラシで擦って汚れを落とす
場合がある。その場合、洗浄ブラシは半導体ウエハUの
径方向に沿って駆動されるため、その洗浄ブラシが第2
のテーパ面23が形成された突起部24の上部に接触す
ることが避けられない。洗浄ブラシがスポンジ製である
と、突起部24との接触によって早期に損傷する虞があ
る。
【0062】しかしながら、上記突起部24の上面は球
状面24aに形成されている。そのため、突起部24に
洗浄ブラシが接触しても、その洗浄ブラシが損傷を受け
難いため、洗浄ブラシの寿命を延長させることが可能と
なる。
【0063】図5(a),(b),(c)はこの発明の
第2の実施の形態を示す。この実施の形態は支持ピン2
1に除去手段として導気孔26の代わりに排液孔51を
形成するようにした。この排液孔51は一端が第1のテ
ーパ面23に開口し、他端が本体部22の外周面に開口
するよう、この本体部22に穿設されている。そして、
半導体ウエハUを保持したときに、上記排液孔51は半
導体ウエハUの径方向に沿って位置するようになってい
る。つまり、排液孔51は半導体ウエハUの接線に対し
てほぼ垂直な方向を向くことになる。
【0064】それによって、半導体ウエハUを洗浄して
から回転体12を高速回転させて乾燥する際、その回転
によって発生する遠心力で第1のテーパ面23と半導体
ウエハUの周縁部下面との間の隙間に溜まった処理液が
上記排液孔51を通って排出され、半導体ウエハUの下
面周縁部に残留することがなくなるから、処理液の残留
による汚染やウオータマークの発生を防止できる。
【0065】図6(a)、(b)はこの発明の第3の実
施の形態を示す。この実施の形態は除去手段として支持
ピン21の第1のテーパ面23の上面に排液溝52を形
成するようにした。この排液溝52は、一端が本体部2
2の外周面に開放し、他端は第1のテーパ面23の上端
部に位置している。
【0066】図6(a)では半導体ウエハUを保持した
状態での上記排液溝52の方向が第1の実施の形態の導
気孔26とほぼ同じに形成されているが、図6(b)に
示すように図6(a)に示す方向からほぼ90度ずれた
位置であってもよく、その方向は限定されるものでな
い。
【0067】このように、第1のテーパ面23に排液溝
52を形成すれば、第1のテーパ面23と半導体ウエハ
Uの周縁部下面との間に入り込んだ処理液は、上記排液
溝52を通じて毛管現象により流れ出るから、処理液が
乾燥処理後に半導体ウエハUの下面に残留し、汚染やウ
オータマークの発生を招くのを防止できる。
【0068】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、基板を支持す
る支持ピンの本体部に、この本体部に形成された第1の
テーパ面と基板の周縁部下面との間に入り込んだ処理液
を除去する除去手段を設けるようにした。
【0069】それによって、乾燥処理された基板の下面
周縁部に処理液が残留するのが阻止されるから、基板の
汚れやウオータマークの発生などを防止することができ
る。
【0070】請求項2乃至請求項4の発明によれば、除
去手段として支持ピンの本体部にそれぞれ導気孔、排液
孔及び排液溝を形成したから、第1のテーパ面と基板の
周縁部下面との間に入り込んだ処理液を確実に除去する
ことができる。
【0071】請求項5の発明によれば、第1のテーパ面
とで基板の周縁を保持する突起部の上面を凸曲面に形成
した。
【0072】そのため、基板の上面をブラシ洗浄する場
合、ブラシが上記突起部に当たっても、その上面が凸曲
面に形成されていることで、ブラシが損傷し難い。とく
にスポンジブラシに対しては有効である。
【0073】請求項6の発明によれば、突起部の外周面
を第2のテーパ面に形成した。そのため、この第2のテ
ーパ面と第1のテーパ面とによって基板の外周面の上下
端縁が保持されるから、基板を上下方向にがた付くこと
なく確実に保持することができる。
【0074】請求項7の発明によれば、基板の汚れやウ
オータマークの発生などを防止できるスピン処理装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すスピン処理
装置の概略的構成の断面図。
【図2】同じくピンの斜視図。
【図3】同じく回転体に支持部材を介してに支持ピンが
取付けられた状態の断面図。
【図4】(a)は同じく支持ピンにより半導体ウエハを
保持した状態の平面図、(b)は同じく側面図。
【図5】(a)はこの発明の第2の実施の形態を示す支
持ピンの斜視図、(b)は同じく平面図、(c)は同じ
く側面図。
【図6】(a),(b)はそれぞれこの発明の第3の実
施の形態を示す支持ピンの斜視図。
【符号の説明】
21…支持ピン 22…本体部 23…第1のテーパ面 24…突起部 26…導気孔 51…排液孔 52…排液溝 U…半導体ウエハ(基板)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される回転体に設けられ処理液
    によって処理される基板を保持するためのスピン処理用
    支持ピンにおいて、 上記支持ピンは、 本体部と、 この本体部に上下方向に傾斜して形成され上記基板の周
    縁部を支持する第1のテーパ面と、 この第1のテーパ面の頂部に設けられ支持ピンの偏心回
    転によって上記基板を上記第1のテーパ面に沿って上昇
    させたときにこの基板の周縁部を保持する突起部と、 上記本体部に形成され上記第1のテーパ面と上記基板の
    周縁部下面との間に入り込む処理液を除去する除去手段
    とを具備したことを特徴とするスピン処理用支持ピン。
  2. 【請求項2】 上記除去手段は、一端を上記第1のテー
    パ面に開口させ他端を上記本体部の側面に開口させると
    ともに、上記回転体の回転によって外気が導入される方
    向に沿って穿設された導気孔であることを特徴とする請
    求項1記載のスピン処理用支持ピン。
  3. 【請求項3】 上記除去手段は、一端を上記第1のテー
    パ面に開口させ他端を上記本体部の側面に開口させると
    ともに、上記回転体の回転によって生じる遠心力によっ
    て上記第1のテーパ面と上記基板の周縁部下面との間に
    入り込む処理液を排出する方向に沿って穿設された排液
    孔であることを特徴とする請求項1記載のスピン処理用
    支持ピン。
  4. 【請求項4】 上記除去手段は、少なくとも一端が上記
    本体部の側面に連通するよう上記第1のテーパ面に形成
    された排液溝であることを特徴とする請求項1記載のス
    ピン処理用支持ピン。
  5. 【請求項5】 上記突起部の上面は凸曲面に形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載のスピン処理用支持ピン。
  6. 【請求項6】 上記突起部の外周面は、上端側よりも下
    端側が小径となる第2のテーパ面に形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    スピン処理用支持ピン。
  7. 【請求項7】 回転駆動される回転体に偏心回転される
    支持ピンが設けられ、この支持ピンの偏心回転によって
    保持される基板に処理液を噴射して処理するスピン処理
    装置において、 上記支持ピンは請求項1に記載された構成であることを
    特徴とするスピン処理装置。
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