JPH1174238A - ブラシ洗浄装置およびブラシ洗浄方法 - Google Patents

ブラシ洗浄装置およびブラシ洗浄方法

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JPH1174238A
JPH1174238A JP9235053A JP23505397A JPH1174238A JP H1174238 A JPH1174238 A JP H1174238A JP 9235053 A JP9235053 A JP 9235053A JP 23505397 A JP23505397 A JP 23505397A JP H1174238 A JPH1174238 A JP H1174238A
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JP
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sponge brush
brush
cleaning
cleaned
sponge
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JP9235053A
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English (en)
Inventor
Daisuke Matsushima
大輔 松嶋
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Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Engineering Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は被洗浄物をスポンジブラシで洗浄
する際、このスポンジブラシを被洗浄物に対して所定の
接触長さで高精度に接触させることができるようにした
ブラシ洗浄装置を提供することにある。 【解決手段】 半導体ウエハ22を所定の状態で保持す
る回転チャック11と、先端部にスポンジブラシ31a
が設けられた旋回ア−ム33を有し、この旋回ア−ムを
旋回運動させるモ−タ48および上下運動させるリニア
モ−タ44と、上記半導体ウエハを洗浄するに先立って
上記スポンジブラシに含まれる液体を除去する液切り部
61と、この液切り部で液体が除去されたスポンジブラ
シの下面の高さを検出する検出部62と、この検出部で
の検出値に基づいて上記ブラシ駆動手段を駆動して上記
被洗浄物を洗浄するスポンジブラシの下面の高さを設定
する制御装置54とを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体ウエハや液
晶ガラス基板などの被洗浄物をスポンジブラシを用いて
洗浄するブラシ洗浄装置およびブラシ洗浄方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置や液晶製造装置などにお
いては、被洗浄物としての半導体ウエハやガラス基板に
回路パタ−ンを形成するリソグラフィプロセスがある。
このリソグラフィプロセスは、周知のように上記被洗浄
物にレジストを塗布し、このレジストに回路パタ−ンが
形成されたマスクを介して光を照射し、ついでレジスト
の光が照射されない部分(あるいは光が照射された部
分)を除去し、除去された部分を現像、剥離あるいはエ
ッチングなどの処理をするという一連の工程を数十回繰
り返すことで回路パタ−ンを形成するものである。
【0003】上記一連の各工程において、上記被洗浄物
が汚染されていると回路パタ−ンを精密に形成すること
ができなくなり、不良品の発生原因となる。したがっ
て、それぞれの工程で回路パタ−ンを形成する際には、
レジストや塵埃などの微粒子が残留しない清浄な状態に
上記被洗浄物を洗浄するということが行われている。
【0004】上記被洗浄物を洗浄する装置としては、複
数枚の半導体ウエハを洗浄液が収容された洗浄タンク内
に漬けて洗浄するバッチ方式と、1枚の被洗浄物を回転
させ、その被洗浄物に対して洗浄液を噴射させて洗浄す
る枚葉方式とがあり、被洗浄物の大型化にともない洗浄
効果の高い枚葉方式が用いられる傾向にある。
【0005】枚葉方式の洗浄処理装置には被洗浄物を回
転させながら洗浄するスピン洗浄方式があり、このスピ
ン洗浄方式において、洗浄効果をより一層高めるために
は、回転駆動される被洗浄物の上面にスポンジブラシを
接触させ、その接触部分に洗浄液を供給して洗浄すると
いうことが知られている。
【0006】被洗浄物にスポンジブラシを接触させるこ
とで、この被洗浄物に付着した微粒子や金属イオンなど
の異物を効率よく洗浄除去することができる。スポンジ
ブラシを用いた場合、被洗浄物を傷付けることなく確実
に洗浄し、しかも被洗浄物から除去してスポンジブラシ
に転移した異物を上記被洗浄物に逆転移させないために
は被洗浄物とスポンジブラシとの接触距離、つまり被洗
浄物の洗浄面に対するスポンジブラシの下面の高さを高
精度に設定することが要求される。
【0007】上記スポンジブラシの材質には、摩耗が少
なく、耐久性に優れたPVA(ポリビニルアルコ−ル)
が用いられ、被洗浄物に対するスポンジブラシの接触距
離(接触変形量)を、0.2 〜-0.2mmの範囲に設定する
と、良好な洗浄結果が得られることが確認されている。
つまり、スポンジブラシが被洗浄物に対して0.2mm 圧縮
変形して接触した状態から直接接触せずに0.2mm の間隔
で離間し、洗浄液を介して接触した状態との間で設定す
るようにしている。
【0008】上記PVAからスポンジブラシを製作する
場合、PVAは乾燥状態では硬質であるから、乾燥状態
で切削加工して製造される。しかしながら、そのように
製造されたスポンジブラシは、寸法精度にばらつきが生
じるため、スポンジブラシを交換する時には被洗浄物と
の接触距離を修正しなければならない。
【0009】スポンジブラシと被洗浄物との接触距離の
調整は、そのスポンジブラシに液体を含浸させた使用状
態で、作業者が目視によって行うようにしていた。しか
しながら、目視での調整は作業者によってばらつきが生
じたり、熟練を要するなどのことがあるばかりか、使用
状態のスポンジブラシの下面には液体が付着しているか
ら、その液体によって1mm以下の寸法設定を高精度に行
うことができないなどのことがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、被
洗浄物に対するスポンジブラシの接触距離の調整は、作
業者が目視で行うようにしていたので、その作業に熟練
を要するばかりか、作業者によってばらつきが生じるな
ど高精度に行うことができないなどのことがあった。
【0011】この発明の目的とするところは、スポンジ
ブラシと被洗浄物との接触距離を高精度に設定できるよ
うにしたブラシ洗浄装置およびブラシ洗浄方法を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
駆動されるスポンジブラシによって所定の状態で保持さ
れた被洗浄物を洗浄するブラシ洗浄装置において、上記
被洗浄物を所定の状態で保持する保持手段と、先端部に
上記スポンジブラシが設けられた旋回ア−ムを有し、こ
の旋回ア−ムを旋回運動および上下運動させることで上
記スポンジブラシによって上記被洗浄物を洗浄させるブ
ラシ駆動手段と、上記旋回ア−ムの旋回領域に設けられ
上記被洗浄物を洗浄するに先立って上記スポンジブラシ
に含まれる液体を除去する液切り部と、この液切り部で
液体が除去されたスポンジブラシの下面の高さを検出す
る検出部と、この検出部での検出結果に基づいて上記被
洗浄物を洗浄するときの上記スポンジブラシの下面の高
さを設定する制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、回転駆動されるスポン
ジブラシによって所定の状態で保持された被洗浄物を洗
浄するブラシ洗浄方法において、上記スポンジブラシに
含まれた液体を除去する液切り工程と、液体が除去され
たスポンジブラシの下面の高さを検出する検出工程と、
この検出工程の検出結果に基づいて上記スポンジブラシ
の下面の高さを設定して上記被洗浄物を洗浄する洗浄工
程とを具備したことを特徴とする。
【0014】請求項1と請求項2の発明によれば、スポ
ンジブラシに含浸された液体を除去してから、上記スポ
ンジブラシの下面の高さを検出し、その検出結果に基づ
いて被洗浄物を洗浄するときのスポンジブラシの下面の
高さを設定するため、被洗浄物に対するスポンジブラシ
の接触距離を高精度に設定することができ、しかもスポ
ンジブラシに含浸された液体によって検出精度が影響を
受けるのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面を参照して説明する。
【0016】図2はこの発明のブラシ洗浄装置の保持手
段としてのスピン処理装置Aを示す。このスピン処理装
置Aはスピンカップ1を備えている。このスピンカップ
1は上面が開放した有底状の下カップ1aと、この下カ
ップ1aに対してスライド自在に設けられ周壁の上端部
が径方向内方に向かって傾斜した上カップ1bとからな
り、この上カップ1bは図示しない駆動機構によって図
に鎖線で示すように下降させることができるようになっ
ている。
【0017】上記下カップ1aの底部には、周辺部に複
数の排出管2の一端が接続され、中心部には周囲がフラ
ンジ3によって囲まれた挿通孔4が形成されている。こ
の挿通孔4には支持軸5が挿通されている。この支持軸
5の上部は、スピンカップ1の内部に突出し、下端部
は、上記スピンカップ1の下方に配置されたベ−ス板6
に固定されている。上記排出管2は図示しない気水分離
器を介して吸引ポンプに接続されている。上記排出管2
に洗浄液、ミスト、気体が吸引されると、上記気水分離
器によって水分と気体とが分離され、水分は図示しない
廃液タンクへ排出されるようになっている。
【0018】上記支持軸5には回転チャック11が回転
自在に設けられている。この回転チャック11は、中心
部に通孔12aが穿設された円盤状のベ−ス12を有す
る。このベ−ス12の下面、つまり上記通孔12aと対
応する位置には筒状の支持部13が垂設されている。こ
の支持部13は上記支持軸5に外嵌されていて、上部と
下部とがそれぞれ軸受14によって上記支持軸5に回転
自在に支持されている。
【0019】上記支持部13の下端部の外周面には従動
プ−リ15が設けられている。上記ベ−ス板6にはモ−
タ16が設けられ、このモ−タ16の回転軸16aには
駆動プ−リ17が嵌着されている。この駆動プ−リ17
と上記従動プ−リ15とにはベルト18が張設されてい
る。したがって、上記モ−タ16が作動すれば、上記支
持部13と一体に上記回転チャック11が回転駆動され
るようになっている。上記ベ−ス12の上面には周方向
に90度間隔で4本の支柱19が立設されている。各支
柱19の上端部には支持ピン21aと、この支持ピン2
1aよりも外方で、しかも支持ピン21aよりも背の高
い係合ピン21bとが突設されている。
【0020】上記支柱19の上端には、被洗浄物として
たとえば半導体ウエハ22が周辺部の下面を支持ピン2
1aに支持され、外周面を上記係合ピン21bに係合さ
せて着脱可能に保持される。したがって、上記半導体ウ
エハ22は回転チャック11と一体的に回転駆動される
ようなっている。
【0021】上記支持軸5には、上端に支持軸5よりも
大径で、円錐状をなした頭部5aが設けられている。こ
の支持軸5には、先端を上記頭部5aの上面に開口させ
たN2 などの不活性ガスのガス供給路30と、先端を同
じく上記頭部5aの上面にノズル孔32aを介して開口
させた洗浄液供給路30aとが軸方向に沿って形成され
ている。上記ガス供給路30は図示しないガス供給源に
連通し、上記洗浄液供給路は同じく図示しない洗浄液の
供給源に連通している。
【0022】上記ガス供給路30に供給された不活性ガ
スと、上記洗浄液供給路30aに供給された洗浄液は、
それぞれ上記半導体ウエハ22の下面に向かって噴射さ
れるようになっている。
【0023】上記回転チャック11に保持される半導体
ウエハ22の上面側には、この半導体ウエハ22の上面
を洗浄するための洗浄ツ−ル31が配置されている。こ
の洗浄ツ−ル31は、ディスク状のスポンジブラシ31
aと、下面にこのスポンジブラシ31aが取着された円
柱状の取付け部材31bと、この取付け部材31bを回
転駆動する回転軸31dを有する回転モ−タ31cとか
ら構成されている。
【0024】上記スポンジブラシ31aは旋回機構32
によって上記半導体ウエハ22の径方向に沿って旋回駆
動されるようになっている。つまり、旋回機構32は水
平に配置された中空筒状の旋回ア−ム33を有する。こ
の旋回ア−ム33の先端部内には洗浄ツ−ル31の回転
モ−タ31cがその回転軸31dを垂直にして内蔵され
ている。この回転軸31dは上記旋回ア−ム33の下面
から突出し、そこには上記スポンジブラシ31aが取付
け部材31bによって着脱自在に取り付けられている。
【0025】上記旋回ア−ム33には図示しない洗浄液
の供給源に接続された第1の供給管35が挿通されてい
る。この第1の供給管35の先端部は上記旋回ア−ム3
3の先端部から下方に向かって導出され、その先端開口
は上記スポンジブラシ31aの外周面に向けられてい
る。したがって、上記第1の供給管35からは洗浄液が
スポンジブラシ31aの径方向外方から供給されるよう
になっている。
【0026】上記旋回ア−ム33の基端部は軸線を垂直
にした旋回軸36の上端に連結されている。この旋回軸
36の下端部は上記ベ−ス板6に形成された通孔6aか
らその下方へ突出している。
【0027】上記旋回軸36の下端部は、上下動自在に
設けられた支持体37に回転自在に支持されている。こ
の支持体37は中空箱型状をなしていて、その上部壁に
は上記旋回軸36を挿通するための挿通孔38が形成さ
れ、内部には上記挿通孔38から挿入された旋回軸36
の下端部を回転自在に支持するために軸受39が設けら
れている。旋回軸36の下端は上記軸受39から突出
し、そこには従動プ−リ40が嵌着されている。
【0028】上記支持体37の一側面には一対のガイド
41が上下方向に沿って所定間隔で設けられ、このガイ
ド41はレ−ル43にスライド自在に係合している。こ
のレ−ル43は上記ベ−ス板6の下面に垂設された取付
板42の一側面に上下方向に沿って設けられている。
【0029】上記取付板42には上下駆動源としてのリ
ニアモ−タ44が設けられている。このリニアモ−タ4
4の駆動軸44aは上記支持体37の下端面にブラケッ
ト45を介して連結されている。したがって、リニアモ
−タ44が作動すれば、上記支持体37を介して上記旋
回ア−ム33が上下駆動されるようになっている。
【0030】つまり、旋回ア−ム33が下降すると、上
記スポンジブラシ31aは上記回転チャック11に保持
された半導体ウエハ22の上面に所定の接触距離で接触
し、上カップ1bよりも上方に上昇すると、スポンジブ
ラシ31aとともにスピン処理装置Aの近傍に図1に示
すように配置された位置検出装置Bの上方へ旋回可能と
なる。
【0031】上記支持体37の他側には上記リニアモ−
タ44とで駆動手段を構成する旋回駆動部46が設けら
れている。この旋回駆動部46は上記支持体37の他側
面に取付けられた収納ボックス47を有する。この収納
ボックス47の下面にはモ−タ48が設けられている。
このモ−タ48の回転軸48aは上記収納ボックス47
内に突出し、この内部に設けられた減速部49に連結さ
れている。この減速部49の出力軸55には駆動プ−リ
52が嵌着されている。
【0032】上記支持体37と上記収納ボックス47と
の内部空間は開口部53によって連通している。上記開
口部53には、上記駆動プ−リ52と従動プ−リ40と
に張設されたタイミングベルト50が挿通されている。
【0033】したがって、上記モ−タ48が作動して上
記減速部49の出力軸55が正逆方向に駆動されると、
その回転がタイミングベルト50を介して旋回軸36に
伝達されるから、この旋回軸36とともに旋回ア−ム3
3の先端部に設けられたスポンジブラシ31aが半導体
ウエハ22の表面を径方向に沿って旋回するようになっ
ている。
【0034】上記旋回軸36の旋回駆動、上記旋回ア−
ム33の上下駆動および上記洗浄ツ−ル31の回転駆動
は制御装置54によって後述するように制御されるよう
になっている。
【0035】図1に示すように上記スピン処理装置Aの
近傍で、上記旋回ア−ム33の揺動運動によって水平面
上を旋回する上記スポンジブラシ31aの旋回運動の領
域内には、このスポンジブラシ31aの下面の高さを検
出するための上記位置検出装置Bが設けられている。
【0036】上記位置検出装置Bは、図3と図4に示す
ようにスポンジブラシ31aに含浸された液体を除去す
るための液切り部61と、この液切り部61によって液
体が除去されたスポンジブラシ31aの下面の高さ位置
を検出する検出部62とが上記旋回ア−ム33の揺動方
向に沿って連設されている。
【0037】上記液切り部61は容器63の上面開口に
メッシュやパンチングメタルなどの液切り部材64が設
けられていて、この液切り部材64に上記スポンジブラ
シ31aを所定の圧力で押しつけて圧縮することで、こ
のスポンジブラシ31aに含まれた液体を排出除去でき
るようになっている。
【0038】上記検出部62は、レ−ザ光を上下方向に
沿って細長いスリット状に成形して出力する発光部65
と、この発光部65からのスリット光を受光するライン
センサからなる受光部66とが所定の間隔で離間対向し
て配置されてなる。
【0039】したがって、図4に示すように発光部65
と受光部66との間に、スポンジブラシ31aがたとえ
ば寸法aだけ入り込むと、受光部66の上記寸法aに対
応する部分がスリット光を受光しなくなるから、受光部
66のラインセンサを構成する各フォトダイオ−ドから
の検出信号によって上記スポンジブラシ31aの下面の
高さ位置を検出できるようになっている。
【0040】上記受光部66からの検出信号は図2に示
す上記制御装置54に入力される。それによって、この
制御装置54は上記スポンジブラシ31aの下面の高さ
位置を算出し、その算出結果に基づいて洗浄時に上記リ
ニアモ−タ44の駆動を制御するようになっている。
【0041】つぎに、上記構成の洗浄処理装置によって
半導体ウエハ22を洗浄処理するときの工程を説明す
る。スピン処理装置Aの回転チャック11に半導体ウエ
ハ22が供給保持されると、旋回駆動部46のモ−タ4
8が作動して旋回ア−ム33が上記スピン処理装置Aの
上方の半導体ウエハ22の径方向中心部に旋回位置決め
される。
【0042】ついで、旋回ア−ム33の先端部に設けら
れたスポンジブラシ31aを回転させるとともに供給管
35から洗浄液を噴射させながらリニアモ−タ44を作
動させて旋回ア−ム33を所定距離だけ下降させる。
【0043】それによって、上記スポンジブラシ31a
が回転チャック11に保持された半導体ウエハ22の径
方向中心部の上面に所定圧、つまり所定の接触距離で接
触するとともにその接触部分に洗浄液が供給される。そ
の状態で回転チャック11を低速で回転させるととも
に、上記旋回ア−ム33を上記半導体ウエハ22の径方
向外方に向かって旋回駆動することで、上記半導体ウエ
ハ22の上面がブラシ洗浄されることになる。
【0044】スポンジブラシ31aが半導体ウエハ22
の上面から外れたならば、このスポンジブラシ31aを
上昇させてから半導体ウエハ22の径方向中心部に旋回
させ、ついで下降させて接触させたならば、径方向外方
へ旋回させるということを繰り返すことで、上記半導体
ウエハ22を清浄に洗浄することができる。
【0045】このとき、支持軸5に形成された洗浄液供
給路30aから半導体ウエハ22の下面に向けて洗浄液
を噴射すれば、その下面も同時に洗浄することができ
る。
【0046】上記半導体ウエハ22の洗浄に先立って、
スポンジブラシ31aの下面の高さ位置が検出され、そ
れによってスポンジブラシ31aと半導体ウエハ22と
の接触長さ(接触圧)が設定される。
【0047】つまり、半導体ウエハ22を洗浄する前
に、旋回ア−ム33は位置検出装置Bの液切り部61の
上方へ旋回させられ、そこでスポンジブラシ31aには
供給管35から洗浄液が噴射されて洗浄時と同様に洗浄
液が含浸させられる。
【0048】ついで、旋回ア−ム33を下降させ、スポ
ンジブラシ31aを液切り部61の液切り部材64に圧
接させ圧縮し、このスポンジブラシ31aに含まれた洗
浄液を排出する。このとき、スポンジブラシ31aは回
転が停止されている。
【0049】スポンジブラシ31aに含浸された洗浄液
を排出したならば、旋回ア−ム33を上昇させて旋回
し、スポンジブラシ31aを検出部62の上方に位置さ
せる。ついで、リニアモ−タ44を所定量作動させて旋
回ア−ム33を下降させ、スポンジブラシ31aを発光
部65と受光部66との間に侵入させる。
【0050】それによって、発光部65から出力された
スリット光の一部は上記スポンジブラシ31aに遮られ
るから、受光部66のラインセンサの検出信号によって
上記スポンジブラシ31aの侵入高さ、つまりスポンジ
ブラシ31aの下面の高さ位置をラインセンサに組み込
まれたフォトダイオ−ドの密度に応じた精度で検出する
ことができる。ラインセンサを用いた検出は、10分の
1mm以上の精度で行うことができる。
【0051】検出に際し、スポンジブラシ31aに含浸
された洗浄液は液切り部61で排出されているが、排出
後、所定時間の間、スポンジブラシ31aは十分に湿潤
した状態にあるため、その外形寸法は実際の洗浄時とほ
とんど異なることがない。
【0052】そして、スポンジブラシ31aから洗浄液
を排出して検出を行うことで、検出時にその下面に洗浄
液が表面張力で付着しているということがないから、受
光部66が検出するスリット光の高さ位置に誤差が生じ
ることがない。つまり、スポンジブラシ31aの下面の
高さ位置を、実際の洗浄時と外形状をほとんど異なるこ
とのない状態にして測定できるから、その測定を高精度
に行うことができる。このようにしてスポンジブラシ3
1aの下面高さを検出したならば、その高さ位置を基準
にして半導体ウエハ22に対するスポンジブラシ31a
の接触圧を設定し、上記半導体ウエハ22を洗浄する。
つまり、回転チャック11の支持ピン21に支持された
半導体ウエハ22の上面の高さ位置は既知であるから、
スポンジブラシ31aの下面の高さ位置が検出されれ
ば、リニアモ−タ44による上記スポンジブラシ31a
の駆動量を制御し、半導体ウエハ22に対するスポンジ
ブラシ31aの接触長さを10分の1mm単位の精度で設
定することができる。
【0053】それによって、上記スポンジブラシ31a
での半導体ウエハ22の洗浄を、半導体ウエハ22の上
面に傷をつけることなく確実に行うことが可能となる。
【0054】なお、上記一実施の形態では被洗浄物とし
て半導体ウエハを挙げたが、半導体ウエハに代わり液晶
用ガラス基板を洗浄する場合にもこの発明を適用するこ
とができる。
【0055】また、スポンジブラシの下面の高さ位置を
検出するのにスリット光を用いたが、スリット光に代わ
りスポット光を用いてもよい。その場合、スポンジブラ
シを徐々に下降させ、スポンジブラシがスポット光を遮
ったときの高さ位置を、スポンジブラシの下面の高さと
して認識すればよい。
【0056】
【発明の効果】請求項1と請求項2の発明によれば、ス
ポンジブラシに含浸された液体を除去してから、上記ス
ポンジブラシの下面の高さを検出し、その検出結果に基
づいて被洗浄物を洗浄するときのスポンジブラシの下面
の高さ位置、つまり被洗浄物に対するスポンジブラシの
接触距離を設定するようにした。
【0057】そのため、スポンジブラシが実際の洗浄時
と同様に湿潤した状態で、しかもその下面に洗浄液が付
着していない状態でスポンジブラシの下面の高さを検出
できることで、その検出精度を高めることができるか
ら、被洗浄物に対するスポンジブラシの接触距離を高精
度に設定し、洗浄精度を向上させることができる。
【0058】また、スポンジブラシの接触距離の設定を
作業者の熟練に頼らずに自動的に行うことができるか
ら、作業性や洗浄精度の向上を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の全体構成を示す平面
図。
【図2】同じくスピン処理装置の概略的構成を一部断面
して示す側面図。
【図3】同じく位置検出装置の断面図。
【図4】同じく位置検出装置の検出部の構成図。
【符号の説明】
A…スピン処理装置(保持手段) 31a…スポンジブラシ 33…旋回ア−ム 44…リニアモ−タ(ブラシ駆動手段) 46…旋回駆動部(ブラシ駆動手段) 54…制御装置(制御手段) 61…液切り部 62…検出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるスポンジブラシによって
    所定の状態で保持された被洗浄物を洗浄するブラシ洗浄
    装置において、 上記被洗浄物を所定の状態で保持する保持手段と、 先端部に上記スポンジブラシが設けられた旋回ア−ムを
    有し、この旋回ア−ムを旋回運動および上下運動させる
    ことで上記スポンジブラシによって上記被洗浄物を洗浄
    させるブラシ駆動手段と、 上記旋回ア−ムの旋回領域に設けられ上記被洗浄物を洗
    浄するに先立って上記スポンジブラシに含まれる液体を
    除去する液切り部と、 この液切り部で液体が除去されたスポンジブラシの下面
    の高さを検出する検出部と、 この検出部での検出結果に基づいて上記被洗浄物を洗浄
    するときの上記スポンジブラシの下面の高さを設定する
    制御手段とを具備したことを特徴とするブラシ洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】 回転駆動されるスポンジブラシによって
    所定の状態で保持された被洗浄物を洗浄するブラシ洗浄
    方法において、 上記スポンジブラシに含まれた液体を除去する液切り工
    程と、 液体が除去されたスポンジブラシの下面の高さを検出す
    る検出工程と、 この検出工程の検出結果に基づいて上記スポンジブラシ
    の下面の高さを設定して上記被洗浄物を洗浄する洗浄工
    程とを具備したことを特徴とするブラシ洗浄方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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