JP2916409B2 - スピン洗浄処理方法およびその装置 - Google Patents

スピン洗浄処理方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体ウエハや液
晶ガラス基板などの被洗浄物を回転させながら洗浄する
スピン洗浄処理方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置や液晶表示装置などの製造工
程においては、被洗浄物としての半導体ウエハやガラス
基板に回路パタ−ンを形成するリソグラフィプロセスが
ある。リソグラフィプロセスは、周知のように上記半導
体ウエハにレジストを塗布し、このレジストに回路パタ
−ンが形成されたマスクを介して光を照射し、ついでレ
ジストの光が照射されない部分(あるいは光が照射され
た部分)を除去し、除去された部分を処理するという一
連の工程を数十回繰り返すことで回路パタ−ンが形成さ
れる。
【0003】各工程において、上記半導体ウエハが汚染
されていると回路パタ−ンを精密に形成することができ
なくなり、不良品の発生原因となる。したがって、それ
ぞれの工程で回路パタ−ンを形成する際には、レジスト
や塵埃などの微粒子が残留しない清浄な状態に上記半導
体ウエハを洗浄するということが行われている。
【0004】上記被洗浄物を洗浄する装置としては、複
数枚の半導体ウエハを洗浄液が収容された洗浄タンク内
に漬けて洗浄するバッチ式と、1枚の被洗浄物を回転さ
せ、その被洗浄物に対して洗浄液を噴射させて洗浄する
枚葉式とがあり、被洗浄物の大型化にともない洗浄効果
の高い枚葉式が用いられる傾向にある。
【0005】枚葉式の洗浄処理装置には被洗浄物を回転
させて洗浄するスピン洗浄処理装置があり、このスピン
洗浄処理装置において、洗浄効果をより一層高めるため
には、回転される被洗浄物の上面に、軸線を被洗浄物の
回転軸線と平行にして回転される洗浄ブラシを接触さ
せ、その接触部分に洗浄液を供給して上記被洗浄物を洗
浄するということが行われている。
【0006】従来、上述したスピン洗浄処理装置におい
ては、上記洗浄ブラシの径方向中心部に洗浄液の通路を
形成し、この通路から洗浄ブラシと被洗浄物との接触部
分に洗浄液を供給するようにしていた。
【0007】ところで、洗浄ブラシの径方向中心部分か
ら洗浄液を供給するようにすると、上記洗浄ブラシによ
って除去された微粒子などを含む洗浄液は洗浄ブラシの
回転にともなう遠心力である程度は径方向外方へ拡散す
るものの、上記被洗浄物と洗浄ブラシとの接触部分に残
留し易い。
【0008】そのため、残留した洗浄液に含まれる微粒
子が被洗浄物に再付着するから、その被洗浄物の洗浄効
果を十分に高めることができないということがあった。
上記洗浄ブラシの回転速度を高速にすれば、遠心力によ
って被洗浄物と洗浄ブラシとの接触部分に滞留する、微
粒子を含んだ洗浄液の拡散度合(除去度合)を高めるこ
とができるものの、洗浄ブラシを高速回転させても、微
粒子を含んだ洗浄液が残留するのを防止できるものでな
かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は洗
浄液を回転駆動される洗浄部材の径方向中心部分から供
給していたので、洗浄部材によって除去された、微粒子
を含む洗浄液が洗浄部材と被洗浄物との間に残留するた
め、その洗浄液に含まれた微粒子が被洗浄物に再付着
し、洗浄効果の低下を招くということがあった。
【0010】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、微粒子を含む洗浄液が洗
浄部材と被洗浄物との間に残留しいくいようにしたスピ
ン洗浄処理方法およびその処理装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被洗
浄物をほぼ水平に保持して回転させるとともに、この被
洗浄物の板面に洗浄液を供給し、その板面を、板面に対
して軸線をほぼ垂直にして回転される洗浄部材によって
洗浄するスピン洗浄処理方法において、上記洗浄液を上
記洗浄部材の径方向外方からこの洗浄部材の接線方向に
沿って供給することを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、被洗浄物を回転させて
その板面を洗浄するスピン洗浄処理装置において、上記
被洗浄物をほぼ水平に保持して回転駆動させる保持機構
と、この保持機構に保持される上記被洗浄物の板面に対
して軸線をほぼ垂直にして配置され駆動源によって回転
駆動される洗浄部材と、この洗浄部材を上記被洗浄物の
径方向に沿って揺動させる揺動機構と、上記被洗浄物の
板面に接触して回転する上記洗浄部材の径方向外方から
この被洗浄部材の接線方向に沿って洗浄液を供給する供
給手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記揺動機構は、上下駆動機構によって上下駆動さ
れる構成であることを特徴とする。請求項4の発明は、
請求項2または請求項3の発明において、上記揺動機構
は、上記洗浄部材を上記被洗浄物の径方向中心部と径方
向外周部との間でほぼ径方向に沿って揺動される構成で
あることを特徴とする。
【0014】請求項1と請求項2の発明によれば、洗浄
液を回転駆動される洗浄部材の径方向外方からこの洗浄
部材の接線方向に沿って供給するため、洗浄部材と洗浄
液との作用によって被洗浄物から除去された微粒子など
を含む洗浄液が上記洗浄部材の径方向内方部分に入り込
みにくい。そのため、微粒子を含む洗浄液が洗浄部材と
被洗浄物との接触部分に残留しにくくなる。
【0015】請求項2の発明によれば、被洗浄物を保持
機構に対して供給、排出する際に、上下駆動機構によっ
て揺動機構とともに洗浄部材を上下駆動できるため、上
記被洗浄物の供給、排出を円滑に行える。請求項3の発
明によれば、洗浄部材を被洗浄物の径方向中心部と外周
部との間で径方向に沿って揺動させることで、被洗浄物
の全面を洗浄することができる。
【0016】
【発明の実施形態】以下、この発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図1に示すこの発明の実施形態の
洗浄処理装置は処理容器1を備えている。この処理容器
1は上面が開放した有底状の本体部1aと、この本体部
1aに対してスライド自在に設けられた周壁が傾斜した
筒状の漏斗状の覆い部1bとからなり、この覆い部1b
は図示しない駆動機構によって上下方向にスライドさせ
ることができるようになっている。
【0017】上記処理容器1の本体部1a底部には、周
辺部に複数の排出管2の一端が接続され、中心部には周
囲がフランジ3によって囲まれた挿通孔4が形成されて
いる。この挿通孔4には支持軸5が挿通されている。支
持軸5の上部は処理容器1の内部に突出し、下端部は上
記処理容器1の下方に配置されたベ−ス板6に固定され
ている。上記排出管2は図示しない廃液タンクに連通し
ている。
【0018】上記支持軸5には保持機構を構成する回転
チャック11が回転自在に支持されている。回転チャッ
ク11は中心部に通孔12aが穿設された円盤状のベ−
ス12を有する。このベ−ス12の下面、つまり上記通
孔12aと対応する位置には筒状の支持部13が垂設さ
れている。この支持部13は上記支持軸5に外嵌されて
いて、支持軸5の上部と下部とはそれぞれ軸受14によ
って回転自在に支持されている。
【0019】上記支持部13の下端部の外周面には従動
プ−リ15が設けられている。上記ベ−ス板6にはモ−
タ16が設けられ、このモ−タ16の回転軸16aには
駆動プ−リ17が嵌着されている。この駆動プ−リ17
と上記従動プ−リ15とにはベルト18が張設されてい
る。したがって、上記モ−タ16が作動すれば、上記支
持部13、つまり回転チャック11が回転駆動されるよ
うになっている。
【0020】上記回転チャック11のベ−ス12の上面
には周方向に4本の支柱19が立設されている。各支柱
19の上端部には支持ピン21aと、この支持ピン21
aよりも外方で、しかも支持ピン21aよりも背の高い
係合ピン21bとが突設されている。
【0021】上記支柱19の上端には、被処理物として
の半導体ウエハ22が周辺部の下面を支持ピン21aに
支持され、外周面を上記係合ピン21bに係合させて着
脱可能に保持される。したがって、上記半導体ウエハ2
2は回転チャック11と一体的に回転されるようなって
いる。
【0022】上記支持軸5には、上端に支持軸5よりも
大径で、円錐状をなした頭部5aが設けられている。こ
の支持軸5には、先端を上記頭部5aの上面に開口させ
たN2 などの不活性ガスのガス供給路30と、先端を同
じく上記頭部5aの上面にノズル孔32aを介して開口
させた、洗浄液の洗浄液供給路30aとが軸方向に沿っ
て形成されている。上記ガス供給路30は図示しないガ
ス供給源に連通し、上記洗浄液供給路は同じく図示しな
い洗浄液の供給源に連通している。
【0023】上記ガス供給路30に供給された不活性ガ
スは上記支柱19に保持された半導体ウエハ22に向か
って噴出され、上記洗浄液供給路30aに供給された洗
浄液Lはその先端の上記ノズル孔32aから上記半導体
ウエハ22の下面に向かって噴出されるようになってい
る。
【0024】上記回転チャック11に保持される半導体
ウエハ22の上面側には、この半導体ウエハ22の上面
を洗浄するため洗浄部材としての円形状の洗浄ブラシ3
1が配置されている。この洗浄ブラシ31は揺動機構3
2によって上記半導体ウエハ22の径方向に沿って揺動
されるようになっている。
【0025】つまり、揺動機構32は中空筒状の水平ア
−ム33を有する。この水平ア−ム33の先端部内には
回転モ−タ34が回転軸34aを垂直にして内蔵されて
いて、その回転軸34aに上記洗浄ブラシ31が取り付
けられている。
【0026】さらに、上記水平ア−ム33には図示しな
い上記洗浄液の供給源に接続された供給手段としてのノ
ズル管35が挿通されている。このノズル管35の先端
部は上記水平ア−ム33の先端部から下方に向かって導
出され、その先端開口は上記洗浄ブラシ31の外周面に
向けられている。したがって、上記ノズル管35により
洗浄液Lが洗浄ブラシ31の径方向外方から供給される
ようになっている。
【0027】なお、この実施形態においては、図2に示
すように上記ノズル管35から洗浄ブラシ31に向かっ
て供給される洗浄液Lの供給方向Aは、上記洗浄ブラシ
31のほぼ接線方向で、しかも洗浄ブラシ31の回転方
向Bに沿う方向設定されている。また、洗浄ブラシ31
の回転方向は、半導体ウエハ22の回転方向と同方向ま
たは逆方向のいずれであってもよい。
【0028】上記水平ア−ム33の基端部には軸線を垂
直にした揺動軸36の上端が連結されている。この揺動
軸36の下端部は上記ベ−ス板6の下方に突出され、支
持体37に揺動自在に支持されている。
【0029】上記支持体37の一側面には一対のガイド
38が上下方向に沿って設けられ、このガイド38は上
記ベ−ス板6の下面に垂設された取付板39の一側面に
上下方向に沿って設けられたレ−ル40にスライド自在
に係合している。
【0030】上記取付板39の上記支持体37の下方の
部分には上下駆動源41が設けられている。この上下駆
動源41は、たとえばねじ軸などの駆動軸42を有し、
この駆動軸42は上記支持体37に螺合されている。
【0031】したがって、この駆動軸42が上記上下駆
動源41によって回転駆動されると、上記支持体37が
上記レ−ル39に沿って上下駆動されるようになってい
る。つまり、上記洗浄ブラシ31が支持体37、揺動軸
36および水平ア−ム33を介して上下駆動されるよう
になっている。
【0032】上記支持体37の他側には揺動駆動源43
が取り付けられている。この揺動駆動源43は収納ボッ
クス44およびこの収納ボックス44の下面に設けられ
たモ−タ45を有する。上記収納ボックス44内には上
記モ−タ45によって回転駆動される図示しない駆動歯
車が収容されている。
【0033】上記揺動軸36の上記支持体37によって
支持された下端部には図示しない従動歯車が設けられ、
この従動歯車と上記駆動歯車との間にはベルトが張設さ
れている。したがって、上記揺動軸36は、揺動駆動源
43のモ−タ45が作動することで回転されるようにな
っている。
【0034】図3に示すように上記揺動軸36の外周面
の上記支持体37の上面側の部分には係合片46が突設
されている。この係合片46は揺動軸36の回転方向に
応じて上記支持体37に設けられた第1のストッパ47
と第2のストッパ48とに当接する。つまり、揺動軸3
6は上記係合片46が上記第1のストッパ47と第2の
ストッパ48とに当接する角度θの範囲で上記モ−タ4
5によって往復回転されるようになっている。
【0035】上記揺動軸36が角度θの範囲内で往復回
転され、その回転によって水平ア−ム33が揺動する
と、この水平ア−ム33の先端部に設けられた洗浄ブラ
シ31は、図2に実線と破線で示すように上記回転チャ
ック11に保持された半導体ウエハ22の径方向中心部
と周辺部との間で揺動されるようになっている。この揺
動範囲を図2に矢印Dで示す。
【0036】つぎに、上記構成のスピン洗浄処理装置に
よって半導体ウエハ22を洗浄する場合について説明す
る。まず、洗浄ブラシ31を上方に退避させた状態で回
転チャック11に半導体ウエハ22を保持したならば、
モ−タ16を作動させて上記回転チャック11とともに
半導体ウエハ22を回転させる。
【0037】ついで、支持軸5の洗浄液供給路30a
ノズル管35とから上記半導体ウエハ22の下面と上面
とに洗浄液Lを供給しながら上下駆動源41を作動させ
て洗浄ブラシ31が半導体ウエハ22に接触する高さま
で水平ア−ム33を下降させるとともに、揺動駆動源4
3を作動させて上記水平ア−ム33、つまり洗浄ブラシ
31を半導体ウエハ22の上面で図2に矢印Dで示すよ
うに角度θの範囲で揺動させる。
【0038】それによって、上記半導体ウエハ22の上
面は洗浄液Lを介して上記洗浄ブラシ31でブラッシン
グされるから、その上面に付着した微粒子などが除去さ
れる。また、半導体ウエハ22の下面は洗浄液供給路
0aから洗浄液Lが噴射されることで、その下面に付着
した汚れが洗浄されるこになる。
【0039】半導体ウエハ22の上面側において、洗浄
液Lはノズル管35によって洗浄ブラシ31の径方向外
方から供給される。そのため、半導体ウエハ22の上面
に供給された洗浄液Lは、その一部が洗浄ブラシ31の
外周部の半導体ウエハ22との接触部分に入り込みなが
ら、図2に矢印Cで示す径方向外方(接線方向)に沿っ
て流れ、この洗浄ブラシ31の径方向内方へ入り込むこ
とがほとんどない。
【0040】そのため、洗浄ブラシ31のブラッシング
作用で半導体ウエハ22上面から除去された微粒子など
は、上記洗浄ブラシ31の外周部に沿って流れる洗浄液
Lとともに除去され、上記洗浄ブラシ31と半導体ウエ
ハ22との接触部分に残留しにくくなる。
【0041】しかも、上記ノズル管35からの洗浄液L
は上記洗浄ブラシ31の接線方向Aに沿って供給される
から、そのことによっても洗浄液Lが洗浄ブラシ31の
径方向内方へ入り込みにくくなるから、微粒子を含む洗
浄液が半導体ウエハ22の上面に残留してその微粒子が
半導体ウエハ22上面に再付着するのを低減できる。
【0042】上記洗浄ブラシ31は半導体ウエハ22の
上面で揺動機構32によってその径方向中心部から周辺
部までの間で揺動される。つまり、半導体ウエハ22は
回転駆動されているから、その上面の中心部から周辺部
に沿うほぼ半径分だけ揺動させることで、上面全面を確
実にブラシ洗浄することができる。
【0043】このようにして、洗浄ブラシ31による洗
浄を所定時間行ったならば、上下駆動源41を作動させ
て水平ア−ム33を上昇させ、洗浄ブラシ31を半導体
ウエハ22の上方へ退避させる。ついで、処理容器1の
覆い部1bを図示しない駆動機構によって下降させ、回
転チャック11に保持された半導体ウエハ22を処理容
器1から露出させる。その状態で上記半導体ウエハ22
は図示しないロボットによって取り出され、未処理の半
導体ウエハ22が上記回転チャック11に供給され、上
述した洗浄が繰り返されることになる。
【0044】つまり、洗浄ブラシ31を半導体ウエハ2
2の上方へ退避させることができるから、回転チャック
11に対する半導体ウエハ22の供給、排出を容易、か
つ確実に行うことができる。
【0045】上記洗浄ブラシ31としては、図4(a)
に示すように円盤31aの全面にブラシ毛31bが植設
された構造や図4(b)に示すように円盤31aの周辺
部だけにブラシ毛31bが植設された構造のいずれを用
いてもよい。円盤31aの周辺部だけにブラシ毛31b
が設けられた構造の洗浄ブラシ31を採用すれば、洗浄
液Lが洗浄ブラシ31の径方向内方に入り込んでも、そ
の内部に滞留させることなく、排出されるから、半導体
ウエハ22上面への微粒子の再付着を効率よく防止でき
る。
【0046】なお、この発明は上記一実施形態に限定さ
れるものでない。たとえば、洗浄部材としては洗浄ブラ
シに限られず、半導体ウエハを傷付けることなくそれに
付着した微粒子を除去できる材料、たとえばスポンジな
どの柔らかな弾性材料で円盤状やリング状に形成された
ものであってもよい。また、被洗浄物は半導体ウエハに
限らず、液晶ガラス基板などであってもよく、要は精密
な洗浄が要求されるものに対してこの発明は有効であ
る。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように請求項1と請求項2
発明によれば、洗浄液を回転駆動される洗浄部材の径方
向外方からこの洗浄部材の接線方向沿って供給するよう
にしたから、洗浄液の大半は上記洗浄部材の外周部に沿
って流れる。
【0048】そのため、洗浄部材と洗浄液との作用によ
って被洗浄物から除去された微粒子などを含む洗浄液は
上記洗浄部材の径方向内方部分に入り込みにくいから、
微粒子を含む洗浄液が洗浄部材と被洗浄物との接触部分
に残留し、その微粒子が被洗浄物に再付着するのを防止
できる。
【0049】
【0050】請求項3の発明によれば、洗浄部材を上下
駆動機構によって被洗浄物に対し上下動できるようにし
た。そのため、被洗浄物を保持機構に対して供給、排出
する際、上下駆動機構によって上記洗浄部材を被洗浄物
の上方へ退避させることができるから、上記被洗浄物を
保持機構に対して供給、排出する際に、洗浄部材が邪魔
になることがない。
【0051】請求項4の発明によれば、回転される被洗
浄物に対して洗浄部材を、その被洗浄物の径方向中心部
と外周部との間で径方向に沿って揺動させるようにし
た。そのため、上記洗浄部材を、被洗浄物の上面全体に
接触させることができるから、その面の洗浄を確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す全体構成図。
【図2】同じく半導体ウエハ上面における洗浄液の流れ
を説明するための図。
【図3】同じく図1のA−A線に沿う断面図。
【図4】(a)、(b)はそれぞれ異なるタイプの洗浄
ブラシの平面図。
【符号の説明】
11…回転チャック(保持機構)、 31…洗浄ブラシ(洗浄部材)、 33…水平ア−ム(揺動機構)、 35…ノズル管(供給手段)、 36…揺動軸(揺動機構)、 41…上下駆動源(上下駆動機構)、 43…揺動駆動源(揺動機構)。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物をほぼ水平に保持して回転させ
    るとともに、この被洗浄物の板面に洗浄液を供給し、そ
    の板面を、板面に対して軸線をほぼ垂直にして回転され
    る洗浄部材によって洗浄するスピン洗浄処理方法におい
    て、 上記洗浄液を上記洗浄部材の径方向外方からこの洗浄部
    材の接線方向に沿って供給することを特徴とするスピン
    洗浄処理方法。
  2. 【請求項2】 被洗浄物を回転させてその板面を洗浄す
    るスピン洗浄処理装置において、 上記被洗浄物をほぼ水平に保持して回転駆動させる保持
    機構と、 この保持機構に保持される上記被洗浄物の板面に対して
    軸線をほぼ垂直にして配置され駆動源によって回転駆動
    される洗浄部材と、 この洗浄部材を上記被洗浄物の径方向に沿って揺動させ
    る揺動機構と、 上記被洗浄物の板面に接触して回転する上記洗浄部材の
    径方向外方からこの洗浄部材の接線方向に沿って洗浄液
    を供給する供給手段とを具備したことを特徴とするスピ
    ン洗浄処理装置。
  3. 【請求項3】 上記揺動機構は、上下駆動機構によって
    上下駆動される構成であることを特徴とする請求項2
    載のスピン洗浄処理装置。
  4. 【請求項4】 上記揺動機構は、上記洗浄部材を上記被
    洗浄物の径方向中心部と径方向外周部との間でほぼ径方
    向に沿って揺動される構成であることを特徴とする請求
    項2または請求項3記載のスピン洗浄処理装置。
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