JP2000251535A - 酸化物イオン伝導体及びその製造方法 - Google Patents

酸化物イオン伝導体及びその製造方法

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JP2000251535A JP11049667A JP4966799A JP2000251535A JP 2000251535 A JP2000251535 A JP 2000251535A JP 11049667 A JP11049667 A JP 11049667A JP 4966799 A JP4966799 A JP 4966799A JP 2000251535 A JP2000251535 A JP 2000251535A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気伝導性が低下することなく、イオン輸率
が広い温度領域で高い値を示す酸化物イオン伝導体を得
る。 【解決手段】 一般式(Ln1-xxGa1-y-zB1yB2
z3-d)で表される酸化物イオン伝導体に、粒径0.2
5〜2.0μmの結晶粒がこれらの結晶粒より大きな結
晶粒の結晶粒間に全体で30体積%以上存在する。但
し、LnはLa,Ce,Pr,Nd及びSmからなる群
より選ばれた1種又は2種以上の元素;AはSr,Ca
及びBaからなる群より選ばれた1種又は2種以上の元
素;B1はMg,Al及びInからなる群より選ばれた
1種又は2種以上の元素;B2はCo,Fe,Ni及び
Cuからなる群より選ばれた1種又は2種以上の元素;
xは0.05〜0.3;yは0.025〜0.29;z
は0.01〜0.15;(y+z)は0.035〜0.
3;dは0.04〜0.3である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペロブスカイト構
造をとる希土類ガレート系の酸化物イオン伝導体及びそ
の製造方法に関する。更に詳しくは高い酸化物イオン伝
導性を示し、固体酸化物型燃料電池の電解質材料,酸素
センサ等のガスセンサ,電気化学式酸素ポンプ等の酸素
分離膜に適した酸化物イオン伝導体及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固体酸化物型燃料電池用の電解質
材料としては、いわゆるイットリア安定化ジルコニアイ
オン伝導体(YSZ:ZrO2−Y23)が一般的であ
った。上記電解質材料としての酸化物イオン伝導体の物
性特性を示す指標には、酸化物イオン伝導体のイオン伝
導度及びイオン輸率が一般に用いられるが、例えばイッ
トリア安定化ジルコニアイオン伝導体(ZrO2−9モ
ル%Y23)が950℃で示す全伝導度は0.1S/c
m程度であり、イオン輸率はほぼ1であった。なお、イ
オン輸率は全伝導度に占めるイオン伝導度の割合であ
り、全伝導度は電子伝導度とイオン伝導度の和である。
【0003】ところが最近、これらの特性指標を凌駕す
るLaGaO3系酸化物イオン伝導体が発見された。そ
の中でも特に、Laの一部をSrで置換し、かつGaの
一部をMgとCoで置換した(La,Sr)(Ga,M
g,Co)O3-d酸化物イオン伝導体は950℃程度
で、全伝導度がイットリア安定化ジルコニアイオン伝導
体の10倍程度を示し、イオン輸率が0.95程度を示
すことが明らかにされた(例えば、Ishihara et al.,Ab
stracts of 1998 FUEL CELL SEMINAR,Nov.16〜191998,P
alm Springs Convention Center ,Palm Springs Califo
rnia,p.104)。この(La,Sr)(Ga,Mg,C
o)O3-d酸化物イオン伝導体を製造するには、Co添
加の原料として、酸化物であるCoOが97.0重量%
以上と、その他金属の不純物から構成される粉末とが用
いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】固体酸化物型燃料電池
用の電解質材料として、イットリア安定化ジルコニアイ
オン伝導体を用いた場合には、その特性から電池として
利用できる温度は950℃前後となるが、(La,S
r)(Ga,Mg,Co)O3-d酸化物イオン伝導体を
用いた場合には、より向上したイオン伝導性から上記よ
り更に低温域での利用の可能性が予想される。しかしな
がら、(La,Sr)(Ga,Mg,Co)O3-d酸化
物イオン伝導体、例えばLa0.8Sr0.2Ga0.8Mg
0.15Co0.053-d酸化物イオン伝導体では、高温域
(950℃程度)でイオン輸率が0.95程度を示すも
のの、低温域、特に650℃以下でイオン輸率の低下を
引き起こし、発電効率の有利性を喪失する不具合があっ
た。本発明の目的は、電気伝導性が低下することなく、
イオン輸率が広い温度領域で高い値を示す、酸化物イオ
ン伝導体及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
次の一般式(1)で表される酸化物イオン伝導体であっ
て、粒径0.25〜2.0μmの結晶粒がこれらの結晶
粒より大きな結晶粒の結晶粒間に全体で30体積%以上
存在することを特徴とする酸化物イオン伝導体である。 Ln1-xxGa1-y-zB1yB2z3-d ……(1) 但し、LnはLa,Ce,Pr,Nd及びSmからなる
群より選ばれた1種又は2種以上の元素であり、AはS
r,Ca及びBaからなる群より選ばれた1種又は2種
以上の元素であり、B1はMg,Al及びInからなる
群より選ばれた1種又は2種以上の元素であり、B2は
Co,Fe,Ni及びCuからなる群より選ばれた1種
又は2種以上の元素であり、xは0.05〜0.3であ
り、yは0.025〜0.29であり、zは0.01〜
0.15であり、(y+z)は0.035〜0.3であ
り、dは0.04〜0.3である。
【0006】この請求項1に記載された酸化物イオン伝
導体では、比較的小さい結晶粒(粒径0.25〜2.0
μm)がこれらの結晶粒より大きな結晶粒(特に粒径
3.0〜6.0μmの結晶粒)の結晶粒間に全体で30
体積%以上存在するので、結晶粒界が増加する。この結
果、イオン伝導性には影響を及ぼさず、結晶粒界におけ
る電子散乱等による電子伝導のみが阻害されるので、高
温域のみならず低温域においても高いイオン輸率を維持
することができる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に一般式(1)のLnがLa及びNdの
いずれか一方又は双方であり、AがSrであり、B1が
Mgであり、B2がCoであり、xが0.10〜0.2
5であり、yが0.025〜0.17であり、zが0.
02〜0.15であり、(y+z)が0.10〜0.2
5であることを特徴とする。請求項3に係る発明は、請
求項1に係る発明であって、更に一般式(1)のLnが
Laであり、AがSrであり、B1がMgであり、B2
がFeであり、xが0.1〜0.3であり、yが0.0
25〜0.29であり、zが0.01〜0.15であ
り、(y+z)が0.035〜0.3であることを特徴
とする。請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明で
あって、更に一般式(1)のxが0.15〜0.25で
あり、yが0.09〜0.24であり、zが0.01〜
0.05であり、(y+z)が0.10〜0.25であ
ることを特徴とする。これら請求項2ないし4いずれか
に記載された酸化物イオン伝導体では、高温域のみなら
ず低温域においても極めて高いイオン輸率を維持するこ
とができる。
【0008】請求項5に係る発明は、請求項2ないし4
いずれか記載の酸化物イオン伝導体からなる電解質を備
えた固体酸化物型燃料電池である。この請求項5に記載
された固体酸化物型燃料電池では、高いイオン輸率を示
す温度範囲が広いため、600〜700℃という比較的
低い作動温度から1000℃前後の高い作動温度のいず
れの温度においても固体酸化物型燃料電池の電解質とし
て十分に機能する。
【0009】請求項6に係る発明は、請求項2ないし4
いずれか記載の酸化物イオン伝導体からなるガスセンサ
である。請求項7に係る発明は、請求項2ないし4いず
れか記載の酸化物イオン伝導体からなる電気化学的酸素
ポンプ用酸素分離膜である。これら請求項6又は7に記
載されたガスセンサ又は電気化学的酸素ポンプ用酸素分
離膜では、高いイオン輸率を示す温度範囲が広いため、
600〜700℃という比較的低い作動温度から100
0℃前後の高い作動温度のいずれの温度においてもガス
センサ又は電気化学的酸素ポンプ用酸素分離膜として十
分に機能する。
【0010】請求項8に係る発明は、請求項1記載の一
般式(1)で表される酸化物イオン伝導体の製造方法で
あって、その製造による最終生成物にこの最終生成物に
対して、炭素単体の量比で0.03〜3.4モル%の炭
素単体若しくは炭素化合物(但し、炭酸塩及び有機酸塩
を除く。)、又は珪素単体の量比で0.03〜3.4モ
ル%の珪素単体若しくは珪素化合物(但し、珪素のみの
酸化物を除く。)が、最終生成物を製造するための出発
原料粉末に予め含有され、又は出発原料粉末の混合時に
添加された酸化物イオン伝導体の製造方法である。この
請求項8に記載された酸化物イオン伝導体の製造方法で
は、上記炭素単体等又は珪素単体等を請求項1に記載さ
れた酸化物イオン伝導体の結晶組織(粒径0.25〜
2.0μmの結晶粒がこれらの結晶粒より大きな結晶粒
の結晶粒間に全体で30体積%以上存在した結晶組織)
を得るために含有又は添加される。即ち、製造時におい
て、炭素単体等又は珪素単体等の存在により原料粉末の
結晶粒成長が阻害され、かつ最終的にこの炭素単体等又
は珪素単体等がガスとなって蒸発することにより、請求
項1に記載された酸化物イオン伝導体が形成されたもの
と考えられる。
【0011】また請求項1記載の一般式(1)で表され
る酸化物イオン伝導体の製造方法であって、元素B2の
出発原料となる酸化物粉末にこの酸化物粉末に対して、
炭素単体の量比で0.6〜41モル%の炭素単体若しく
は炭素化合物(但し、炭酸塩及び有機酸塩を除く。)、
又は珪素単体の量比で0.6〜41モル%の珪素単体若
しくは珪素化合物(但し、珪素のみの酸化物を除く。)
を、酸化物粉末に予め含有し、又は酸化物粉末の混合時
に添加すれば、効率良く請求項1記載の酸化物イオン伝
導体を得ることができる。更に上記元素B2がCoであ
り、元素B2の酸化物粉末がCoO粉末又はCoO4/3
粉末であれば、より効率良く請求項1記載の酸化物イオ
ン伝導体を得ることができる。なお、本明細書におい
て、「酸化物イオン伝導体」とは、電気伝導性の大部分
を酸化物イオン伝導性が占める狭義の酸化物イオン伝導
体を意味する。即ち、電子−イオン混合伝導体又は酸化
物イオン混合伝導体と呼ばれる、電子伝導性及び酸化物
イオン伝導性の両方が大きな割合を占める材料を除く。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。本発明の酸化物イオン伝導体は次の一般式(1)で
表される。この酸化物イオン伝導体には粒径0.25〜
2.0μm、好ましくは0.9〜1.6μmの結晶粒が
これらの結晶粒より大きな結晶粒、好ましくは粒径3.
0μm以上の結晶粒の結晶粒間に全体で30体積%以
上、好ましくは30〜60体積%存在するように構成さ
れる。 Ln1-xxGa1-y-zB1yB2z3-d ……(1) 一般式(1)において、Lnはランタノイド系希土類金
属元素であり、La,Ce,Pr,Nd及びSmからな
る群より選ばれた1種又は2種以上の元素である。Aは
アルカリ土類金属であり、Sr,Ca及びBaからなる
群より選ばれた1種又は2種以上の元素である。B1は
非遷移金属であり、Mg,Al及びInからなる群より
選ばれた1種又は2種以上の元素である。B2は遷移金
属であり、Co,Fe,Ni及びCuからなる群より選
ばれた1種又は2種以上の元素である。即ち、本発明の
酸化物イオン伝導体はランタノイド・ガレート(LnG
aO3-d)を基本構造とし、これにアルカリ土類金属
(A),非遷移金属(B1)及び遷移金属(B2)の3
種類の元素をドープした5元系(Ln+A+Ga+B1
+B2)の複合酸化物である。
【0013】また一般式(1)で表される酸化物イオン
伝導体はペロブスカイト型結晶構造を有し、ABO3-d
で示されるペロブスカイト型結晶構造のAサイトを上記
一般式(1)のLn元素及びA元素が占め、Bサイトを
Ga元素,B1元素及びB2元素が占める。本来は3価
金属が占めるAサイト及びBサイトの一部を2価金属
(例えば、Aサイトを占める上記A元素,Bサイトを占
める上記B1元素)及び遷移金属(Bサイトを占める上
記B2元素)が占めることにより酸素空孔を生じ、この
酸素空孔により酸化物イオン伝導性が現れる。従って、
酸素原子数はこの酸素空孔の分だけ減少することにな
る。
【0014】一般式(1)のxはA元素の原子比であ
り、0.05〜0.3、好ましくは0.10〜0.25
の範囲に設定される。yはB1元素の原子比であり、
0.025〜0.29、好ましくは0.05〜0.2の
範囲に設定される。zはB2元素の原子比であり、0.
01〜0.15、好ましくは0.03〜0.1の範囲に
設定される。(y+z)は0.035〜0.3、好まし
くは0.10〜0.25の範囲に設定される。xを0.
05〜0.3の範囲に限定したのは上記範囲を外れると
電気伝導性が低下するためである。zを0.01〜0.
15の範囲に限定したのは、zが増大するほど電気伝導
性は高くなるが、イオン輸率(酸化物イオン伝導性の割
合)が低下するため、上記範囲が最適な範囲となる。
(y+z)を0.035〜0.3の範囲に限定したの
は、(y+z)が大きくなるにつれて電気伝導性が高く
なるが、イオン輸率が低下するため、上記範囲が最適な
範囲となる。
【0015】なお、dは0.04〜0.3の範囲に設定
される。一般式(1)において酸素の原子比を(3−
d)で表示した(実際の酸素の原子比は3以下であ
る。)が、これは酸素空孔の数が添加元素(A,B1及
びB2)の種類のみならず、温度,酸素分圧,B2元素
の種類及び量によっても変動し、酸素の原子比を正確に
表示することが困難なためである。またB2元素とし
て、Co,Fe,Ni又はCuを用いると、低温側(約
650℃)でも高い電気伝導性を示す。更に酸化物イオ
ン伝導体内に粒径0.25〜2.0μmの結晶粒がこれ
らの結晶粒より大きな結晶粒の結晶粒間に全体で30体
積%以上存在するように限定したのは、イオン伝導性に
影響を及ぼさず、結晶粒界における電子散乱等による電
子伝導のみを阻害させることにより、低温域における高
いイオン輸率を維持するためである。
【0016】このように構成された酸化物イオン伝導体
の製造方法を説明する。一般式(1)で表される酸化物
イオン伝導体の成分元素の各酸化物粉末を所定の配合割
合で混合した後、この混合粉末を成形し、焼成すること
により製造される。一般式(1)のLnの酸化物粉末と
してはLa23,Nd23,Sm23等が挙げられ、A
の炭酸化物粉末としてはSrCO3,BaCO3,CaC
3等が挙げられ、Gaの酸化物粉末としてはGaO,
Ga2O,Ga23等が挙げられる。またB1の酸化物
粉末若しくは炭酸化物粉末としてはMgO,MgC
3,Al23等が挙げられ、B2の酸化物粉末として
はCoO,Co34,FeO,NiO,CuO等が挙げ
られる。
【0017】上記混合粉末には、上記一般式(1)で表
される最終生成物(酸化物イオン伝導体)にこの生成物
に対して、炭素単体若しくは炭素化合物が炭素単体の量
比で好ましくは0.03〜3.4モル%、更に好ましく
は0.6〜2モル%添加され、又は珪素単体若しくは珪
素化合物が珪素単体の量比で好ましくは0.03〜3.
4モル%、更に好ましくは0.6〜2モル%添加され
る。上記炭素化合物としてはCaO2,Cu22,Fe3
C,Al43,NdC2,SrC2,LaC2等が用いら
れるが、炭素化合物の炭酸塩(例えば、SrCO3,C
aCO3,BaCO3等)及び有機酸塩(例えば、カルボ
ン酸塩等)はガスとして蒸発しないため除かれる。また
上記珪素化合物としてはCoSi2,Mg2Si,FeS
i,CaSi2等が用いられるが、珪素化合物が珪素の
みの酸化物(例えば、SiO2等)である場合はガスと
して蒸発しないため除かれる。炭素単体等又は珪素単体
等の添加量を0.03〜3.4モル%に限定したのは、
0.03モル%未満では酸化物イオン伝導体の結晶組織
中に粒径0.25〜2.0μmの結晶粒が生じず適正な
イオン輸率の向上を示さないためであり、3.4モル%
を超えると結晶組織中の気孔が急増しイオン伝導そのも
のが減少してしまい、甚だしい場合にはガス透過の連通
孔を形成してしまうためであり、また炭素又は珪素が酸
化物イオン伝導体中に残留し、電気伝導性が劣化するた
めである。
【0018】また上記混合粉末には、上記一般式(1)
の元素B2の酸化物粉末にこの酸化物粉末に対して、炭
素単体若しくは炭素化合物が炭素単体の量比で0.6〜
41モル%、又は珪素単体若しくは珪素化合物が珪素単
体の量比で0.6〜41モル%含まれることがより好ま
しい。上記炭素化合物及び上記珪素化合物としては上記
と同様のものが用いられ、上記酸化物粉末に対して炭素
単体等又は珪素単体等の含有量を0.6〜41モル%に
限定したのは、最終生成物(酸化物イオン伝導体)に対
する炭素単体等又は珪素単体等の含有量を0.03〜
3.4モル%にするためである。更に元素B2がCoで
あり、元素B2の酸化物粉末がCoO粉末又はCoO
4/3粉末であることが更に好ましい。なお、上記炭素単
体等又は珪素単体等を混合粉末に添加するのではなく、
炭素単体等又は珪素単体等を酸化物イオン伝導体の成分
元素の各酸化物粉末に予め含有していてもよい。炭素単
体若しくは炭素化合物を用いた場合には、空気等の酸化
性雰囲気又は不活性ガス雰囲気での焼成により、炭素単
体等がCO又はCO2のガスとなって蒸発する。また珪
素単体若しくは珪素化合物を用いる場合には、還元雰囲
気での焼成により珪素単体等がSiOuガス(但し、0
<u<2)となって蒸発する。
【0019】焼結のための焼成温度は1200℃以上、
好ましくは1300℃以上であり、焼成時間は数時間な
いし数十時間である。焼成時間を短縮するために、上記
原料の混合粉末を焼成温度より低温で仮焼成してもよ
い。この仮焼成は例えば、500〜1300℃で1〜1
0時間程度加熱することにより実施できる。仮焼成した
混合粉末は、必要であれば粉砕した後、成形して最終的
に焼成される。成形は1軸圧縮成型,静水圧プレス,押
出し成形,テープキャスト成形などの適宜の粉体成形手
段を採用できる。
【0020】このように構成された酸化物イオン伝導体
では、粒径0.25〜2.0μmの結晶粒が、それ以外
の大部分を占める粒径3.0〜6.0μmの結晶粒の結
晶粒間に全体で30体積%程度存在するように構成され
る結晶組織を有する。この結晶組織は製造時(焼成時)
において、炭素又は珪素の存在により原料粉末の結晶粒
成長が阻害され、かつこの炭素又は珪素が蒸発すること
により形成されたものと考えられる。これにより炭素又
は珪素を含有又は添加せずに製造した結晶組織より結晶
粒界が増加するので、イオン伝導性には影響を及ぼさ
ず、結晶粒界における電子散乱等により電子伝導のみが
阻害される。この結果、高温域のみならず低温域におい
ても高いイオン輸率を維持することができる。
【0021】なお、上記一般式(1)で表される酸化物
イオン伝導体の好ましい組成としては、LnがLa及び
Ndのいずれか一方又は双方であり、AがSrであり、
B1がMgであり、B2がCoであり、xが0.10〜
0.25であり、yが0.025〜0.17であり、z
が0.02〜0.15であり、(y+z)が0.10〜
0.25である場合が挙げられる。また上記一般式
(1)において、LnがLaであり、AがSrであり、
B1がMgであり、B2がFeであり、xが0.1〜
0.3であり、yが0.025〜0.29であり、zが
0.01〜0.15であり、(y+z)が0.035〜
0.3であってもよく、更にxが0.15〜0.25で
あり、yが0.09〜0.24であり、zが0.01〜
0.05であり、(y+z)が0.10〜0.25であ
ることが更に好ましい。
【0022】これらの好ましい組成を有する酸化物イオ
ン伝導体では、高温域のみならず低温域においても、極
めて高いイオン輸率を維持することができ、高い酸化物
イオン伝導性を示すので、固体酸化物型燃料電池の電解
質,酸素センサ等のガスセンサ,電気化学式酸素ポンプ
用酸素分離膜として有用である。例えば、上記好ましい
組成を有する酸化物イオン伝導体を固体酸化物型燃料電
池の電解質として用いれば、高いイオン輸率を示す温度
範囲が広いため、600〜700℃という比較的低い作
動温度から1000℃前後の高い作動温度のいずれの温
度においても固体酸化物型燃料電池の電解質として十分
に機能する。
【0023】また上記好ましい組成を有する酸化物イオ
ン伝導体をガスセンサ、特に酸素センサとして用いれ
ば、高いイオン輸率を示す温度範囲が広いため、600
〜700℃という比較的低い作動温度から1000℃前
後の高い作動温度のいずれの温度においてもガスセンサ
又は電気化学的酸素ポンプ用酸素分離膜として十分に機
能する。例えば、酸素センサとして用いた場合、この酸
素センサの両端に酸素分圧の差があると、酸素センサ内
部に酸化物イオンが拡散して酸素濃淡電池を構成するた
め、両端に電極を取付けて起電力を測定することによ
り、酸素分圧を測定することができる。この酸素センサ
は酸素ガス以外にSOx,NOxといった酸素含有ガス
のセンサとして用いることもできる。ここで、酸素セン
サとは、酸素濃淡電池の原理により酸素濃度を測定する
センサである。
【0024】更に上記好ましい組成を有する酸化物イオ
ン伝導体を電気化学的酸素ポンプ用酸素分離膜として用
いれば、高いイオン輸率を示す温度範囲が広いため、6
00〜700℃という比較的低い作動温度から1000
℃前後の高い作動温度のいずれの温度においても電気化
学的酸素ポンプ用酸素分離膜として十分に機能する。こ
こで電気化学的酸素ポンプとは、酸素分離膜の両端に電
位差を与えたときに、酸素分離膜内部を酸素イオンが移
動して電流が流れ、酸素が一方の面から他方の面に一方
向に流れる現象を利用したポンプである。例えば、酸素
分離膜の一方の面から空気を流すと、他方の面から酸素
が富化された空気が得られる。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>La23,SrCO3,Ga23,MgO
及びCoOの金属酸化物若しくは炭酸塩である原料粉末
を次の式(2)で表される酸化物イオン伝導体組成とな
るように配合して混合した。 La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.15Co0.053-d ……(2) このときCoO粉末には炭素が0.094モル%(酸化
物イオン伝導体組成に対する量比)含有されていた。上
記混合粉末を大気中1000℃で6時間仮焼成した後に
粉砕し、1軸プレスにより厚さ0.5mm及び直径15
mmのディスク状に圧縮成形し、更にこの成形体を大気
中1400℃で6時間焼成した。この焼結体を実施例1
とした。
【0026】<実施例2>CoO粉末に炭素が1.21
8モル%(酸化物イオン伝導体組成に対する量比)含有
されていたことを除いて、実施例1と同様にして焼結体
を作製した。この焼結体を実施例2とした。 <実施例3>CoO粉末に珪素が1.274モル%(酸
化物イオン伝導体組成に対する量比)含有され、仮焼成
及び焼成雰囲気は還元雰囲気としたことを除いて、実施
例1と同様にして焼結体を作製した。この焼結体を実施
例3とした。
【0027】<実施例4>CoO粉末に炭素が2.99
5モル%(酸化物イオン伝導体組成に対する量比)含有
されていたことを除いて、実施例1と同様にして焼結体
を作製した。この焼結体を実施例4とした。 <実施例5>La23,SrCO3,Ga23,MgO
及びCoOの金属酸化物若しくは炭酸塩である原料粉末
を次の式(3)で表される酸化物イオン伝導体組成とな
るように配合して混合した。 La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.13Co0.073-d ……(3) このときCoO粉末には炭素が1.218モル%(酸化
物イオン伝導体組成に対する量比)含有されていた。上
記以外は実施例1と同様にして焼結体を作製した。この
焼結体を実施例5とした。
【0028】<比較例1>CoO粉末に炭素が0.01
6モル%(酸化物イオン伝導体組成に対する量比)含有
されていたことを除いて、実施例1と同様にして焼結体
を作製した。この焼結体を比較例1とした。 <比較例2>CoO粉末に炭素が3.533モル%(酸
化物イオン伝導体組成に対する量比)含有されていたこ
とを除いて、実施例1と同様にして焼結体を作製した。
この焼結体を比較例2とした。
【0029】<比較試験1及び評価>実施例1〜5及び
比較例1,2の焼結体の650℃におけるイオン伝導
度、電子伝導度及びイオン輸率をそれぞれ測定した。そ
の結果を表1に示す。なお、上記イオン伝導度及び電子
伝導度の測定は、ディスク状の焼結体から切断した直方
体試料に、電極となる白金ペーストを塗布した後、白金
線を接続して950〜1200℃で10〜60分間焼付
け、任意の酸素分圧と温度に調整可能な装置内で、直流
四端子法又は交流二端子法で抵抗値を測定することによ
り求めた。また酸素分圧の調整はO2−N2,CO−CO
2,H2−H2O混合ガスを用いて行った。更にイオン輸
率の測定は、仕切りにより上記焼結体の両端の雰囲気の
酸素分圧を互いに異なる既知の値にして、酸素濃淡電池
を作製し、この電池の起電力を測定するとともに、同条
件の理論起電力をネルンスト式から求め、起電力の測定
値の理論起電力に対する比として求めた。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明らかなように、実施例1〜5の
CoO原料粉末に炭素又は珪素が所定量含有される酸化
物イオン伝導体では、低温域(650℃前後)でのイオ
ン輸率の減少が緩和され、0.90以上を維持している
ことが判った。しかし、CoO原料粉末に含有される炭
素量が少な過ぎる場合(比較例1の0.016モル%の
炭素を含有)及び多過ぎる場合(比較例2の3.533
モル%の炭素を含有)には、イオン輸率が0.850及
び0.805と低下することが判った。
【0032】<比較試験2及び評価>実施例2及び比較
例1の焼結体(酸化物イオン伝導体)の走査型電子顕微
鏡による組織観察を行った。その結果を図1及び図2に
示す。比較例1の酸化物イオン伝導体では、炭素がCo
Oに対して0.31モル%、即ち式(2)で表される酸
化物イオン伝導体に対して0.016モル%含まれる。
一方、実施例2の酸化物イオン伝導体では、炭素がCo
Oに対して19.78モル%、即ち式(2)で表される
酸化物イオン伝導体に対して1.218モル%含まれ
る。
【0033】図2に示すように、比較例1(CoO原料
粉末に対して炭素を0.31モル%含有して製造された
酸化物イオン伝導体)では、結晶組織全体を粒径3.0
〜6.0μmの結晶粒のみが占めた。これに対して図1
に示すように、実施例2(CoO原料粉末に対して炭素
を19.78モル%含有して製造された酸化物イオン伝
導体)では、粒径0.25〜2.0μmの結晶粒が、こ
れらの結晶粒径より大きな結晶粒(粒径0.25〜2.
0μmの結晶粒以外の大部分を占める3.0〜6.0μ
mの結晶粒)のその結晶粒間に全体で30体積%程度存
在するように構成される組織を有した。また実施例2の
結晶組織内には直径1.0〜2.5μmの気孔が0.0
05〜0.015/μm3程度の密度で存在した。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、粒
径0.25〜2.0μmの結晶粒がこれらの結晶粒より
大きな結晶粒の結晶粒間に全体で30体積%以上存在す
るように酸化物イオン伝導体を構成したので、比較的小
さい結晶粒(粒径0.25〜2.0μm)が多くなっ
て、結晶粒界が増加する。この結果、イオン伝導性には
影響を及ぼさず、結晶粒界における電子散乱等による電
子伝導のみが阻害されるので、高温域のみならず低温域
においても高いイオン輸率を維持することができる。ま
た酸化物イオン伝導体を好ましい組成にすれば、高温域
のみならず低温域においても、極めて高いイオン輸率を
維持することができ、高い酸化物イオン伝導性を示すの
で、この酸化物イオン伝導体を固体酸化物型燃料電池の
電解質,酸素センサ等のガスセンサ,電気化学式酸素ポ
ンプ用酸素分離膜として用いることができる。
【0035】また酸化物イオン伝導体にこの伝導体に対
して、炭素単体の量比で0.03〜3.4モル%の炭素
単体若しくは炭素化合物、又は珪素単体の量比で0.0
3〜3.4モル%の珪素単体若しくは珪素化合物を、最
終生成物を製造するための出発原料粉末に予め含有し、
又は出発原料粉末の混合時に添加すれば、上記結晶組織
を有する酸化物イオン伝導体を得ることができる。また
元素B2の出発原料となる酸化物粉末にこの酸化物粉末
に対して、炭素単体の量比で0.6〜41モル%の炭素
単体若しくは炭素化合物、又は珪素単体の量比で0.6
〜41モル%の珪素単体若しくは珪素化合物を、酸化物
粉末に予め含有し、又は酸化物粉末の混合時に添加すれ
ば、効率良く上記結晶組織を有する酸化物イオン伝導体
を得ることができる。更に元素B2をCoとし、元素B
2の酸化物粉末をCoO粉末又はCoO4/3粉末とすれ
ば、より効率良く上記結晶組織を有する酸化物イオン伝
導体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例2の酸化物イオン伝導体の走査型
電子顕微鏡写真。
【図2】比較例1の酸化物イオン伝導体の走査型電子顕
微鏡写真。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月26日(1999.2.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 一憲 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 駒田 紀一 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4D006 GA16 MA03 MA26 MA40 MB07 MB17 MC03X NA39 PA02 PB17 PB62 PC01 PC71 PC80 5G301 CA02 CA12 CA14 CA15 CA30 CD01 CD04 CD10 CE02 5H026 AA06 BB01 BB06 BB08 EE13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1)で表される酸化物イオ
    ン伝導体であって、粒径0.25〜2.0μmの結晶粒
    がこれらの結晶粒より大きな結晶粒の結晶粒間に全体で
    30体積%以上存在することを特徴とする酸化物イオン
    伝導体。 Ln1-xxGa1-y-zB1yB2z3-d ……(1) 但し、LnはLa,Ce,Pr,Nd及びSmからなる
    群より選ばれた1種又は2種以上の元素;AはSr,C
    a及びBaからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
    元素;B1はMg,Al及びInからなる群より選ばれ
    た1種又は2種以上の元素;B2はCo,Fe,Ni及
    びCuからなる群より選ばれた1種又は2種以上の元
    素;xは0.05〜0.3;yは0.025〜0.2
    9;zは0.01〜0.15;(y+z)は0.035
    〜0.3;dは0.04〜0.3である。
  2. 【請求項2】 一般式(1)のLnがLa及びNdのい
    ずれか一方又は双方であり、AがSrであり、B1がM
    gであり、B2がCoであり、xが0.10〜0.25
    であり、yが0.025〜0.17であり、zが0.0
    2〜0.15であり、(y+z)が0.10〜0.25
    である請求項1記載の酸化物イオン伝導体。
  3. 【請求項3】 一般式(1)のLnがLaであり、Aが
    Srであり、B1がMgであり、B2がFeであり、x
    が0.1〜0.3であり、yが0.025〜0.29で
    あり、zが0.01〜0.15であり、(y+z)が
    0.035〜0.3である請求項1記載の酸化物イオン
    伝導体。
  4. 【請求項4】 一般式(1)のxが0.15〜0.25
    であり、yが0.09〜0.24であり、zが0.01
    〜0.05であり、(y+z)が0.10〜0.25で
    ある請求項3記載の酸化物イオン伝導体。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4いずれか記載の酸化物
    イオン伝導体からなる電解質を備えた固体酸化物型燃料
    電池。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし4いずれか記載の酸化物
    イオン伝導体からなるガスセンサ。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし4いずれか記載の酸化物
    イオン伝導体からなる電気化学的酸素ポンプ用酸素分離
    膜。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の一般式(1)で表される
    酸化物イオン伝導体の製造方法であって、その製造によ
    る最終生成物にこの最終生成物に対して、炭素単体の量
    比で0.03〜3.4モル%の炭素単体若しくは炭素化
    合物(但し、炭酸塩及び有機酸塩を除く。)、又は珪素
    単体の量比で0.03〜3.4モル%の珪素単体若しく
    は珪素化合物(但し、珪素のみの酸化物を除く。)が、
    前記最終生成物を製造するための出発原料粉末に予め含
    有され、又は出発原料粉末の混合時に添加された酸化物
    イオン伝導体の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の一般式(1)で表される
    酸化物イオン伝導体の製造方法であって、元素B2の出
    発原料となる酸化物粉末にこの酸化物粉末に対して、炭
    素単体の量比で0.6〜41モル%の炭素単体若しくは
    炭素化合物(但し、炭酸塩及び有機酸塩を除く。)、又
    は珪素単体の量比で0.6〜41モル%の珪素単体若し
    くは珪素化合物(但し、珪素のみの酸化物を除く。)
    が、前記酸化物粉末に予め含有され、又は酸化物粉末の
    混合時に添加された酸化物イオン伝導体の製造方法。
  10. 【請求項10】 元素B2がCoであり、元素B2の酸
    化物粉末がCoO粉末又はCoO4/3粉末である請求項
    9記載の酸化物イオン伝導体の製造方法。
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