JP2000249914A - 画像読取用レンズおよび画像読取装置 - Google Patents
画像読取用レンズおよび画像読取装置Info
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Abstract
ンズおよび第3レンズの少なくとも一方に非球面を有
し、絞り位置を規定することにより、諸収差を良好に補
正しつつ広画角化を図るとともに明るい画像読取用のレ
ンズ系を得る。 【構成】 物体側から順に、物体側に凸面を向けた正の
メニスカスレンズからなる第1レンズL1 と、両凹レン
ズからなる第2レンズL2 と、両凸レンズからなる第3
レンズL3 と、結像面側に凸面を向けた負のメニスカス
レンズからなる第4レンズL4 を配列されてなり、第1
レンズL1 あるいは第3レンズL3 の何れか一面以上を
非球面とし、第2レンズと第3レンズとの間に絞りを配
されてなる。
Description
ミリやイメージスキャナ等の画像読取装置、およびその
光学系として用いられる画像読取用レンズに関するもの
であり、特に画像縮小用もしくは画像拡大用の画像読取
用レンズおよびそれを用いた画像読取装置に関するもの
である。
しくは拡大して結像させるタイプのファクシミリやイメ
ージスキャナ等に用いられる画像読取用の結像レンズ
は、使用される結像倍率において高い解像力を持ってい
ること、周辺光量が多いこと、歪曲収差は小さいことが
基本的に要求されているが、その他に、近年の光学装置
全体のコンパクト化および低コスト化の要求に伴い、そ
のサイズをコンパクトなものとし、製造コストを安価な
ものとすることも求められている。
して、特開平9-101452号公報に示された4枚構成の結像
レンズが知られている。
成の結像レンズは、広い角度にわたって読取画像の品質
を良好とし得るが、複写機用のラインセンサ等に使用す
る場合は読取スピードの高速化の要請から、より明るい
画像読取用レンズが望まれていた。
ので、レンズ枚数が4枚で構成され、広画角とすること
ができる上、安価で読取画像の品質が良好な明るい画像
読取用レンズおよびこれを用いた画像読取装置を提供す
ることを目的とするものである。
ズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正のメニ
スカスレンズからなる第1レンズと、両凹レンズからな
る第2レンズと、両凸レンズからなる第3レンズと、結
像面側に凸面を向けた負のメニスカスレンズからなる第
4レンズを配列されてなり、前記第1レンズおよび前記
第3レンズの少なくとも一方の1面以が非球面とされ、
前記第2レンズと前記第3レンズとの間に絞りが配され
てなることを特徴とするものである。
の条件を満足するように構成することが好ましい。
読取用レンズを用いたことを特徴とするものである。
した如く物体側から第1,2,3,4レンズをこの順に
配設すれば画像縮小用レンズとして使用し得るが、この
レンズ系全体をそのままの状態で方向を逆にし、結像面
側から第1,2,3,4レンズをこの順に配設すれば画
像拡大用レンズとして使用し得る。
図面を用いて説明する。
取用の結像レンズ(画像読取用レンズ)1は、ファクシ
ミリやイメージスキャナ等の画像読取装置2の光学系に
用いられるものである。この画像読取装置2は、原稿3
を載置するガラス板4と、ライン状CCD5のカバーガ
ラス6との間に結像レンズ1を配置し、ガラス板4の結
像レンズ側に照明装置7を配置してなる。
原稿3に向かって光を当てると、原稿3により反射され
た光束が結像レンズ1により結像し、ライン状CCD5
により読み取られる。
構成を示すものであり、図2は実施例3,4のレンズ基
本構成を示すものである。
係る画像読取用の結像レンズ(読取用レンズ)は、4枚
のレンズL1 〜L4 により構成され、絞りiが第2レン
ズL 2と第3レンズL3 との間に配設されてなるもの
で、物体側から光軸Xに沿って入射した光束は結像位置
Pに結像される。
けた正のメニスカスレンズ、第2レンズL2 は強い曲率
の面を結像面側に向けた両凹レンズ、第3レンズL3 は
両凸レンズ、第4レンズL4 は結像面側に凸面を向けた
負のメニスカスレンズである。
足する。
ら順に正の第1レンズL1 、負の第2レンズL2 、正の
第3レンズL3 および負の第4レンズL4 を配設してお
り、第1と第2のレンズのペアと第3と第4のレンズの
ペアが各々正負のペアで形成されているため、前側のレ
ンズで発生した収差が大きくならないうちに、後側のレ
ンズで補正されるので収差の補正を効率よく行なうこと
ができる。
L3 の少なくとも一方の1面以上を非球面とすることで
球面収差を良好に補正し、明るいレンズとすることがで
きる。
意義について説明する。
距離fに対する、第4レンズL4 の両面の曲率の差 1
/R9 − 1/R8 を規定する条件式である。
1/R8 の値が下限を超えると歪曲収差が増大する。ま
た、1/R9 − 1/R8 の値が上限および下限を超え
るとコマ収差を良好に補正することが困難となる。
ことで歪曲収差およびコマ収差を良好とすることができ
る。
点距離fに対する第1レンズL1の第1面の曲率半径R1
の比R1 /fを規定する、第1レンズL1 のパワーに
関する条件式である。
成焦点距離fに対する、第3レンズL3 と第4レンズL
4 の間隔D7 の比D7 /fを規定する条件式である。
/fの値あるいはD7 /fの値が上限を超えると収差補
正上は有利であるが、レンズ全長が大きくなり、レンズ
系のコンパクト化という要請に反する。一方、R1 /f
の値あるいはD7 /fの値が下限を超えると像面のレン
ズ側への倒れが大きくなり、非点収差が増大する。
(3)を満足することで非点収差を良好なものとしつ
つ、レンズ系をコンパクトなものとすることができる。
fに対する、第2レンズL2 の絞りiまでの距離D4 と
焦点距離f2 の積の比|D4 ×f2 |/fを規定する
ものである。
|/fの値が上限を超えるとコマ収差の補正が困難と
なる。一方、|D4 ×f2 |/fの値が下限を越える
と収差補正には有利であるが、絞りiが第2レンズL
2 に近付きすぎてしまい、実際上絞りiを設けること
ができなくなる。
ことでコマ収差の補正を良好とすることができる。
fに対する、第4レンズL4 の屈折率N4 と焦点距離f
4 の積の比|N4 ×f4 |/fを規定するものであ
る。
|/fの値が上限を超えると歪曲収差が大きくなる。
また、|N4 ×f4 |/fの値が上限および下限を超
えるとコマ収差の補正が困難となる。
ことで歪曲収差およびコマ収差の補正を良好とすること
ができる。
数値を用いて説明する。
ズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各
レンズ間の空気間隔D(mm)、各レンズのe線におけ
る屈折率N および各レンズのアッベ数ν を下記表1の
上段に示す。
において、記号R,D,N ,ν に対応させた数字は物
体側から順次増加するようになっている。
読取用レンズにおける、レンズ系全体の焦点距離f、F
数、半画角ωおよび結像倍率mの値を示す。
記条件式(1)〜(5)に対応する数値を示す。
された面は非球面とされており、下記式(A)で表され
る非球面形状となっている。
球面頂点の接平面(光軸に垂直な平面)に下ろした垂線
の長さ(mm) C:非球面の近軸曲率(1/R) h:光軸からの高さ(mm) K:離心率 a4 、a6 、a8 、a10:第4,6,8,10次の非球
面係数
面の各定数K、a4 、a6 、a8 、a10の値を示す。
条件式(1)〜(5)が全て満足されている。また、画
角の広さおよび明るさも画像読取用レンズとして十分な
ものとされている。
ズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各
レンズ間の空気間隔D(mm)、各レンズのe線におけ
る屈折率Nおよび各レンズのアッベ数νを下記表3の上
段に示す。
読取用レンズにおける、レンズ系全体の焦点距離f、F
数、半画角ωおよび結像倍率mの値を示す。
記条件式(1)〜(5)に対応する数値を示す。
された面は非球面とされており、上記式(A)で表され
る非球面形状となっている。
面の各定数K、a4 、a6 、a8 、a10 の値を示す。
条件式(1)〜(5)が全て満足されている。また、画
角の広さおよび明るさも画像読取用レンズとして十分な
ものとされている。
ズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各
レンズ間の空気間隔D(mm)、各レンズのe線におけ
る屈折率Nおよび各レンズのアッベ数νを下記表5の上
段に示す。
読取用レンズにおける、レンズ系全体の焦点距離f、F
数、半画角ωおよび結像倍率mの値を示す。
記条件式(1)〜(5)に対応する数値を示す。
された面は非球面とされており、上記式(A)で表され
る非球面形状となっている。
面の各定数K、a4 、a6 、a8 、a10 の値を示す。
条件式(1)〜(5)が全て満足されている。また、画
角の広さおよび明るさも画像読取用レンズとして十分な
ものとされている。
ズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各
レンズ間の空気間隔D(mm)、各レンズのe線におけ
る屈折率Nおよび各レンズのアッベ数νを下記表7の上
段に示す。
読取用レンズにおける、レンズ系全体の焦点距離f、F
数、半画角ωおよび結像倍率mの値を示す。
記条件式(1)〜(5)に対応する数値を示す。
された面は非球面とされており、上記式(A)で表され
る非球面形状となっている。
面の各定数K、a4 、a6 、a8 、a10 の値を示す。
条件式(1)〜(5)が全て満足されている。また、画
角の広さおよび明るさも画像読取用レンズとして十分な
ものとされている。
差図(球面収差、非点収差、ディストーションの収差
図)を各々図 3,5,7,9に示す。なお、この収差
図においてωは半画角を示す。また、上記実施例1〜4
に対応させてそのコマ収差を表す収差図を各々図4,
6,8,10に示す。
述した各実施例によれば、前述した各収差を全て良好な
ものとすることができる。
およびC線に対する収差が示されている。さらに、各非
点収差図には、サジタル(S)像面およびタンジェンシ
ャル(T)像面に対する収差が示されている。
は、上記実施例のものに限られるものではなく種々の態
様の変更が可能であり、例えば各レンズの曲率半径Rお
よびレンズ間隔(もしくはレンズ厚)Dを適宜変更する
ことが可能である。
用レンズによれば、諸収差が劣化しないように配慮しな
がら、広画角となるような構成としているので、諸収差
を良好に補正しつつ広画角化を図ることができる。ま
た、この画像読取用レンズでは、明るいレンズ系とする
ことも可能となる。
画像読取装置によれば、広い角度にわたって読取画像の
品質を良好とすることができる。
示す概略図
示す概略図
非点収差、ディストーション)
非点収差、ディストーション)
非点収差、ディストーション)
非点収差、ディストーション)
概略図
7)
ズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正のメニ
スカスレンズからなる第1レンズと、両凹レンズからな
る第2レンズと、両凸レンズからなる第3レンズと、結
像面側に凸面を向けた負のメニスカスレンズからなる第
4レンズを配列されてなり、前記第1レンズおよび前記
第3レンズの少なくとも一方の1面以上が非球面とさ
れ、前記第2レンズと前記第3レンズとの間に絞りが配
されてなることを特徴とするものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 物体側から順に、物体側に凸面を向けた
正のメニスカスレンズからなる第1レンズと、両凹レン
ズからなる第2レンズと、両凸レンズからなる第3レン
ズと、結像面側に凸面を向けた負のメニスカスレンズか
らなる第4レンズを配列されてなり、前記第1レンズお
よび前記第3レンズの少なくとも一方の1面以上が非球
面とされ、前記第2レンズと前記第3レンズとの間に絞
りが配されてなることを特徴とする画像読取用レンズ。 - 【請求項2】 以下の条件を満足するように構成されて
なることを特徴とする請求項1記載の画像読取用レン
ズ。 (1) 1.38 < f ( 1/R9 −1/R8 ) < 2.38 (2) 0.28 < R1 /f < 0.58 (3) 0.23 < D7 /f < 0.46 (4) 0.71 <|D4 ×f2 |/f< 1.98 (5) 1.14 <|N4 ×f4 |/f< 1.90 但し、f :レンズ全系の合成焦点距離 f2 :第2レンズの焦点距離 f4 :第4レンズの焦点距離 Ri :第i面の曲率半径 Di :第i面と第i+1面の間隔 N4 :第4レンズのe線に対する屈折率 - 【請求項3】 請求項1または2のうちいずれか1項記
載の画像読取用レンズを用いたことを特徴とする画像読
取装置。
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