JPH11344671A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11344671A
JPH11344671A JP10166124A JP16612498A JPH11344671A JP H11344671 A JPH11344671 A JP H11344671A JP 10166124 A JP10166124 A JP 10166124A JP 16612498 A JP16612498 A JP 16612498A JP H11344671 A JPH11344671 A JP H11344671A
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JP
Japan
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lens
line sensor
image reading
zoom lens
zooming
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JP10166124A
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Kazuo Fujibayashi
和夫 藤林
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Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/143Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only
    • G02B15/1435Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative
    • G02B15/143507Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative arranged -++

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ズーミングに関わらずラインセンサー側の実
効Fナンバーを一定にすることにより、ラインセンサー
面上での走査速度(画像読取速度)を常に一定に維持す
ることができる画像読取装置を得ること。 【解決手段】 照明系で照明された原稿6面上の画像情
報をズームレンズを有する結像手段5を介してラインセ
ンサー6面上に結像させ、該ラインセンサーで該画像情
報を読取る画像読取装置において、ズーミングに関わら
ず該ズームレンズの該ラインセンサー側の実効Fナンバ
ーが一定となるように各要素を構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置に関
し、特にスリット走査により原稿面上の画像情報をズー
ムレンズを有する結像手段を介して画像読取手段として
のラインセンサー(CCD)等で読み取るようにした、
例えばイメージスキャナー等の装置に好適な画像読取装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スリット走査により原稿面を走査
し、該原稿面上の画像情報に基づく光束を結像レンズを
介して画像読取手段としてのラインセンサー面上に結像
させ、該ラインセンサーで該画像情報を読取るディジタ
ル読取りの画像読取装置が種々と提案されている。
【0003】この種の画像読取装置で用いられる結像レ
ンズは、ほとんどがシングルレンズ(単一レンズ)で構
成されている場合が多い。原稿面上の画像情報はライン
センサーで読取られた後、ディジタル信号に変換される
ので、拡大、縮小は電子ズームにより簡単に行なうこと
ができる。
【0004】一方、原稿面上の画像情報を記録媒体であ
る感光ドラム等に直接露光する、所謂アナログ複写機で
は画像の拡大、縮小のため結像レンズにズームレンズを
使用している場合が多い。アナログ複写機のズームレン
ズは開口絞りをレンズ中央付近に有するが、ズーミング
により絞り径は固定である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スリット走査により原
稿面上の画像情報をラインセンサーで読取るディジタル
読取りの画像読取装置において、電子ズームで拡大する
と読取データが限られているため、再現画像が不鮮明に
なり、また縮小すると画像データの間引きによって、再
現画像に不自然な部分が生じるという問題点がある。従
って拡大画像を鮮明に、縮小画像を自然に再現するため
には結像レンズをズームレンズより構成した方がよい。
【0006】ズームレンズをイメージスキャナーに用い
た画像読取装置が、例えば特開平9−113804号公
報で提案されている。同公報では物体側より順に負の屈
折力の第1群と正の屈折力の第2群との2つのレンズ群
を有し、ズーミングの際には該第1群と該第2群との間
隔を変化させて行なっている。しかしながら同公報では
周辺光量、歪曲収差などにおいては、従来の単焦点レン
ズを用いたイメージスキャナーのレベルには達していな
い。
【0007】アナログ複写機のズームレンズにおいて、
例えば拡大時、絞り固定の場合、実効Fナンバーは暗く
なるが、露光量はスリット像の拡大による露光域増加に
よりキャンセルされるので等倍時とほぼ等価となる。従
ってアナログ複写機はズーミングに関わらず感光ドラム
の走査速度(画像読取速度)を一定にするためには絞り
を固定して用いた方がよい。
【0008】一方、ディジタル読取りの画像読取装置に
おいてはラインセンサーの受光面積が不変のためズーム
レンズの開口絞り径を固定にしておくとズーミングによ
り実効Fナンバーが変化するので、該ラインセンサーで
の受光量が変化する。従って、画像読取り時、適正なる
露光量を確保する為には、ズーミングにより走査速度を
変化させなければならないという課題がある。
【0009】本発明はズームレンズを備えた画像読取装
置において、ズーミングに関わらず該ズームレンズのラ
インセンサー側の実効Fナンバーが一定となるように各
要素を構成することにより、ラインセンサー面上での走
査速度(画像読取速度)を常に一定に維持することがで
きる、例えばイメージスキャナー等の装置に好適な画像
読取装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読取装置
は、(1) 照明系で照明された原稿面上の画像情報をズー
ムレンズを有する結像手段を介してラインセンサー面上
に結像させ、該ラインセンサーで該画像情報を読取る画
像読取装置において、ズーミングに関わらず該ズームレ
ンズの該ラインセンサー側の実効Fナンバーが一定とな
るように各要素を構成したことを特徴としている。
【0011】特に(1-1) 前記ズームレンズは開口絞りを
有し、ズーミングに連動して前記ラインセンサー側の実
効Fナンバーが一定となるように該開口絞りの径を変化
させたことや、(1-2) 前記ズームレンズは開口絞りを有
し、ズーミングに連動して該開口絞りの位置が前記ライ
ンセンサーに対して変化すると同時に該開口絞りの径を
変化させたことや、(1-3) 前記ズームレンズは前記原稿
面側より順に負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2
群、そして正の屈折力の第3群の3つのレンズ群を有し
ていることや、(1-4) 前記開口絞りは前記第2群内に設
けられていることや、(1-5) 前記第2群は回折光学素子
を有していることや、(1-6) 前記第3群は非球面を有し
ていることや、(1-7) 前記ズームレンズは低倍率端から
高倍率端へのズーミングを前記第1群を像面側に凸状の
軌跡を有しつつ移動させ、前記第2、第3群を原稿面側
へ単調移動させて行ない、物像間距離が一定であること
や、(1-8) 前記第1群は第1−1正レンズと第1−1負
レンズの2つのレンズを有し、前記第2群は第2−1正
レンズ、第2−2正レンズ、そして第2−1負レンズの
3つのレンズを有し、前記第3群は第3−1正レンズと
第3−1負レンズの2つのレンズを有していること、等
を特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の画像
読取装置(例えばイメージスキャナー)の要部概略図で
ある。
【0013】同図において1は原稿台ガラスであり、そ
の原稿台ガラス1上に原稿(画像)7が載置されてい
る。Aは副走査方向の原稿の長さである。8はスリット
であり、原稿面からの光束を規制しており、原稿7面近
傍に設けている。2,3,4は各々順に第1,第2,第
3ミラーであり、原稿7面からの画像情報に基づく光束
を折り曲げて後述する結像手段に導いている。本実施形
態ではスリット走査中に原稿面Aと後述するラインセン
サー6との間の光路長を一定に保つため、第1ミラー2
と、第2,第3ミラー3,4から成るミラーユニットと
の移動比を2:1に設定している。5は結像手段として
のズームレンズであり、後述するように3つのレンズ群
より成っている。ズームレンズ5はスリット走査中は固
定であり、ズーミングの際には位置5aから位置5bと
の間を移動する。またズーミングによるスリット走査範
囲は、例えば範囲Bに制限される。6は紙面に垂直方向
に長い画像読取手段としてのラインセンサー(CCD)
である。
【0014】本実施形態においては照明手段(不図示)
で照明された原稿台ガラス1上の原稿からの光束を第
1,第2,第3ミラー2,3,4を介して結像手段5に
よりラインセンサー6面上に結像させ、該ライセンサー
6で該原稿7面上の画像情報を所定の倍率で読み取って
いる。
【0015】このとき本実施形態ではズーミングに関わ
らずズームレンズ5のラインセンサー6側の実効Fナン
バーが一定となるように後述するように各要素を構成す
ることによって、ラインセンサー6面上での走査速度
(画像読取速度)を常に一定に維持している。
【0016】次に結像手段としてのズームレンズのレン
ズ構成及び光学的作用について図2、図3を用いて説明
する。
【0017】図2(A),(B)は各々後述するズーム
レンズの数値実施例1のレンズ断面図、図3(A),
(B)は各々後述するズームレンズの数値実施例1の諸
収差図である。レンズ断面図及び諸収差図において
(A)は低倍率端、(B)は高倍率端を示している。
【0018】図2においてL1は負の屈折力の第1群で
ある。L2は正の屈折力を有する第2群であり、その第
2群L2内にズーミングによる軸上色収差の変動を補正
する回折光学素子11を設けている。本実施形態では回
折光学素子11を第2群L2を構成する第2−1負レン
ズL2C の像面側の屈折面に形成している。SPは開口絞
りであり、第2群L2内に配置しており、ズーミングに
伴ない第2群L2と一体的に移動させており、かつズー
ミングに連動してラインセンサー6側の実効Fナンバー
が一定となるように該開口絞りSPの径を変化させてい
る。L3は正の屈折力の第3群であり、その第3群L3
内にズーミングによって生ずる像面湾曲の変動を抑える
ため非球面21を設けている。本実施形態では非球面2
1を第3群L3を構成する第3−1正レンズL3A の像面
側の屈折面に形成している。Gはラインセンサー(不図
示)用の平行平面板より成るカバーガラスであり、像面
近傍に配置している。
【0019】図2の数値実施例1においては原稿面側か
ら順に第1群L1を第1−1正レンズL1A と第1−1負
レンズL1B の2枚構成とし、第2群L2を第2−1正レ
ンズL2A 、第2−2正レンズL2B 、第2−1負レンズL2
C の3枚構成とし、第3群L3を第3−1正レンズL3A
と第3−1負レンズL3B の2枚構成とし、第2群L2の
第2−1負レンズL2C の像面側のレンズ面に回折光学素
子11を形成し、第2群L2内に開口絞りSPを配し、
第3群L3の第3−1正レンズL3A の像面側のレンズ面
に非球面21を形成している。
【0020】数値実施例1では上述の如く第2群L2内
に開口絞りSPを設け、かつ該開口絞りSP近傍に回折
光学素子11を設け、更に第3群L3に非球面21を設
けている。そして図2に示すように低倍率端から高倍率
端へのズーミング(変倍)に際しては、物像間距離を一
定の有限距離に維持しつつ各々独立に第1群L1を像面
側に凸状の軌跡を有しつつ移動させ、第2,第3群L
2,L3を原稿面側へ同方向にほぼ単調移動させると共
に、該第1,第2群L1,L2の空気間隔と、該第2,
第3群L2,L3の空気間隔を同時に変化させて行なっ
ている。これにより変倍比2.0程度のズームレンズを
構成している。
【0021】また数値実施例1では第2群L2内の開口
絞りSP近傍に回折光学素子11を設けることによっ
て、軸上色収差の2次スペクトルを補正している。さら
に第3群L3に非球面21を設けることによって、ズー
ミングによって生ずる像面湾曲の変動を抑えている。
【0022】一般にディジタル読取りの画像読取装置に
おいては前述の如くラインセンサーの受光面積は不変の
ためズームレンズの開口絞り径を固定にしておくとズー
ミングにより実効Fナンバーが変化するので、該ライン
センサーでの受光量が変化する。従って画像読取り時、
適正なる露光量を確保する為には、ズーミングにより走
査速度(画像読取速度)を変化させなければならないと
いう課題がある。
【0023】そこで本実施形態ではズーミングに連動し
てズームレンズのラインセンサー側の実効Fナンバーが
一定となるように開口絞りSPの位置を該ラインセンサ
ーに対して変化させ、それと同時に開口絞りSPの径を
例えば図2に示すように低倍率から高倍率になるほど大
きく変化させている。これにより本実施形態ではライン
センサー面上での走査速度を常に一定に維持することが
できる。
【0024】また本実施形態ではライセンサンー面上で
ズーミングに関わらず同じ解像力を得られるので高倍率
になるほど高解像度で画像情報を読取ることができる。
【0025】即ち、本実施形態においてズーミングによ
り原稿(画像)が2倍に拡大されたとき、ラインセンサ
ー(CCD)の読取幅が一定だとすると、原稿読取幅が
1/2となり、かつスリット走査範囲も1/2となる。
従って原稿面上の読取ドットサイズはフルスキャンに対
して1/2となり、拡大時はより細かい画像読取りが可
能となる。このとき本実施形態では前述した如くズーミ
ングに関わらずズームレンズのラインセンサー側の実効
Fナンバーが一定となるように構成しているため、ライ
ンセンサー面上の画像読取速度は等倍時と同じとなる。
尚、原稿面上の読取速度は1/2となる。
【0026】次にズームレンズの数値実施例1を示す。
【0027】数値実施例1において、riは原稿面側よ
り順に第i番目のレンズ面の曲率半径、diは原稿面側
より順に第i番目のレンズ厚及び空気間隔、ni、νi
は各々原稿面側より順に第i番目のレンズのガラスの屈
折率とアッベ数である。回折光学素子は位相方程式の係
数、非球面は非球面係数を示す。
【0028】非球面形状は光軸方向にx軸、光軸と垂直
な方向にh軸、光の進行方向を正とし、近軸曲率半径を
r、各非球面係数をB,C,Dとしたとき、
【0029】
【数1】 成る式で表わされる。
【0030】また回折光学素子の回折面はφ(h)を位
相関数として、基準波長をλ、レンズ光軸からの高さを
h、各位相係数をC2 ,C4 ,C6 としたとき、
【0031】
【数2】 成る式で表わされる。 数値実施例1 f=50.00 〜77.72 実効Fno=1:6.08 結像倍率=-0.19〜-0.38 r 1=-489.264 d 1= 1.80 n 1= 1.80811 ν 1= 46.6 r 2= 38.804 d 2= 9.38 r 3= 45.608 d 3= 3.00 n 2= 1.85501 ν 2= 23.9 r 4= 74.964 d 4=可変 r 5= 38.227 d 5= 5.41 n 3= 1.60548 ν 3= 60.7 r 6= -90.519 d 6= 3.62 r 7= 36.150 d 7= 6.50 n 4= 1.81077 ν 4= 41.0 r 8= 417.475 d 8= 0.97 r 9= -82.841 d 9= 6.50 n 5= 1.85501 ν 5= 23.9 r10= 40.881 d10= 1.84 r11= ∞ (絞り) d11=可変 r12= 257.819 d12= 5.37 n 6= 1.73427 ν 6= 40.6 r13= -59.578 d13= 3.12 r14= -19.262 d14= 1.80 n 7= 1.59143 ν 7= 61.2 r15= -30.800 d15=可変 r16= ∞ d16= 0.70 n 8= 1.51825 ν 8= 64.2 r17= ∞ (像面)
【0032】
【表1】 [位相関数] r10 面 c2 c3 c4 c5 c6 -2.03880D-04 0.00000D+00 1.98930D-07 0.00000D+00 -2.72250D-09 このように本実施形態においては図3の諸収差図に示す
ように実効Fナンバーが一定にも関わらず低倍率から高
倍率に亘って良好なる光学性能を得ることができる。
尚、本実施形態において低倍率端及び高倍率端は共にラ
インセンサー側の実効FナンバーはF=6.08であ
る。
【0033】図4は本実施形態における回折光学素子1
1の回折格子形状を示す説明図であり、キノフォーム形
状より成っている。
【0034】図5は図4に示す回折光学素子の1次回折
効率の波長依存特性を示した説明図である。実際の回折
格子の構成は図4に示すように基材(基板ガラス)10
2の表面に紫外線硬化樹脂を塗布し、樹脂部に波長53
0nmで1次回折効率が100%となるような格子厚d
の格子103を形成している。図5で明らかなように設
計次数での回折効率は最適化した波長530nmから離
れるに従って低下し、一方設計次数近傍の次数0次、2
次回折光が増大している。この設計次数以外の回折光の
増加はフレアとなり、光学系の解像度の低下につなが
る。
【0035】図6に図4の格子形状で前述の各数値実施
例を作成した場合の空間周波数に対する短焦点距離端の
可視域平均のMTF特性を示す。図6に示すように低周
波数領域のMTFが所望の値より低下していることが分
かる。
【0036】そこで各数値実施例では図4に示した回折
格子形状に限らず、例えば図7に示すように複数の回折
格子103,104を基材102上に積層して形成した
積層型の回折格子を回折光学素子の格子形状とすること
によって所望のMTF特性を得ている。
【0037】図8はこの構成の回折光学素子の1次回折
効率の波長依存特性を示す説明図である。具体的な構成
としては図7に示すように基材102上に紫外線硬化樹
脂(nd=1.499、νd=54)からなる第1の回
折格子104を形成し、その上に別の紫外線硬化樹脂
(nd=1.598、νd=28)からなる第2の回折
格子105を形成している。この材質の組み合わせでは
第1の回折格子104の格子厚d1はd1=13.8μ
m、第2の回折格子の格子厚d2はd2=10.5μm
としている。図8から分かるように積層構造の回折格子
にすることで、設計次数の回折効率は使用波長域全域で
95%以上の高い回折効率を有している。
【0038】図9にこの場合の空間周波数に対するMT
F特性を示す。図9に示すように積層構造の回折格子を
用いることで低周波数のMTFは改善され、所望のMT
F特性が得られていることが分かる。このように回折光
学素子として積層構造の回折格子を用いることによって
光学性能はさらに改善される。
【0039】尚、前述の積層構造の回折光学素子として
材質を紫外線硬化樹脂に限定するものではなく、他のプ
ラスチック材なども使用できるし、基材によっては第1
の回折格子104を直接基材に形成してもよい。また各
格子厚が必ずしも異なる必要はなく、材料の組み合わせ
によっては図10に示すように2つの回折格子104,
105の格子厚を等しくしても良い。この場合は回折光
学素子の表面に格子形状が形成されないので、防塵性に
優れ、回折光学素子の組立作業性を向上させることがで
き、より安価な光学系を提供することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば前述の如くズーミングに
関わらずズームレンズのラインセンサー側の実効Fナン
バーが一定となるように各要素を構成することにより、
ラインセンサー面上での走査速度(画像読取速度)を常
に一定に維持することができる、例えばイメージスキャ
ナー等の装置に好適な画像読取装置を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】 本発明の数値実施例1のレンズ断面図であ
り、(A)は低倍率端、(B)は高倍率端
【図3】 本発明の数値実施例1の収差図であり、
(A)は低倍率端、(B)は高倍率端
【図4】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図5】 本発明に係る回折光学素子の波長依存特性の
説明図
【図6】 本発明に係る回折光学素子のMTF特性図
【図7】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図8】 本発明に係る回折光学素子の波長依存特性の
説明図
【図9】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図10】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【符号の説明】
1 原稿台ガラス 2,3,4 反射ミラー 5 結像手段(ズームレンズ) 6 ラインセンサー 7 原稿(画像) 8 スリット 11 回折光学素子 21 非球面 L1 第1群 L2 第2群 L3 第3群 G カバーガラス S サジタル像面 M メリディオナル像面 e e線 g g線 c c線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明系で照明された原稿面上の画像情報
    をズームレンズを有する結像手段を介してラインセンサ
    ー面上に結像させ、該ラインセンサーで該画像情報を読
    取る画像読取装置において、 ズーミングに関わらず該ズームレンズの該ラインセンサ
    ー側の実効Fナンバーが一定となるように各要素を構成
    したことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記ズームレンズは開口絞りを有し、ズ
    ーミングに連動して前記ラインセンサー側の実効Fナン
    バーが一定となるように該開口絞りの径を変化させたこ
    とを特徴とする請求項1の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記ズームレンズは開口絞りを有し、ズ
    ーミングに連動して該開口絞りの位置が前記ラインセン
    サーに対して変化すると同時に該開口絞りの径を変化さ
    せたことを特徴とする請求項1の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記ズームレンズは前記原稿面側より順
    に負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2群、そして正
    の屈折力の第3群の3つのレンズ群を有していることを
    特徴とする請求項2又は3の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記開口絞りは前記第2群内に設けられ
    ていることを特徴とする請求項4の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記第2群は回折光学素子を有している
    ことを特徴とする請求項4の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記第3群は非球面を有していることを
    特徴とする請求項4の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記ズームレンズは低倍率端から高倍率
    端へのズーミングを前記第1群を像面側に凸状の軌跡を
    有しつつ移動させ、前記第2、第3群を原稿面側へ単調
    移動させて行ない、物像間距離が一定であることを特徴
    とする請求項4の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記第1群は第1−1正レンズと第1−
    1負レンズの2つのレンズを有し、前記第2群は第2−
    1正レンズ、第2−2正レンズ、そして第2−1負レン
    ズの3つのレンズを有し、前記第3群は第3−1正レン
    ズと第3−1負レンズの2つのレンズを有していること
    を特徴とする請求項4の画像読取装置。
JP10166124A 1998-05-29 1998-05-29 画像読取装置 Withdrawn JPH11344671A (ja)

Priority Applications (2)

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