JP3347679B2 - ズームレンズ及びそれを用いた画像読取装置 - Google Patents

ズームレンズ及びそれを用いた画像読取装置

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JP3347679B2 JP34779598A JP34779598A JP3347679B2 JP 3347679 B2 JP3347679 B2 JP 3347679B2 JP 34779598 A JP34779598 A JP 34779598A JP 34779598 A JP34779598 A JP 34779598A JP 3347679 B2 JP3347679 B2 JP 3347679B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズームレンズ及びそ
れを用いた画像読取装置に関し、特に物像間距離を一定
の有限距離に維持した状態において変倍を行なったもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来よりイメージスキャナー用に用いら
れる結像レンズは単焦点レンズで構成されている場合が
多い。またこの種のイメージスキャナーはラインセンサ
ー(CCD)によるディジタル読み取りのため、画像の
拡大等は電子ズームで行なえる。しかしながら一般に電
子ズームは一定の画素から成る画像を拡大するため画像
劣化が避けられないという問題点がある。
【0003】近年、パーソナルコンピュータのディスプ
レー及びプリンターの高画質化が急速に進んでいる。そ
れに伴いイメージスキャナーも高解像化対応になりつつ
ある。今後、実質的に拡大画像を高画質化するためには
光学ズームが必要となる。
【0004】この光学ズームを用いたイメージスキャナ
ー用のズームレンズが、例えば特開平9-113804号公報で
提案されている。同公報では物体側より順に負の屈折力
の第1群と正の屈折力の第2群との2つのレンズ群を有
し、ズーミングの際には該第1群と該第2群との間隔を
変化させて行なっている。しかしながら同公報では周辺
光量、歪曲収差などにおいては、従来の単焦点レンズを
用いたイメージスキャナーのレベルには達していない。
【0005】またズームレンズの色収差の発生や変動を
小さく抑える為に回折光学素子を利用したズームレンズ
が、例えば米国特許5,268,790 号で提案されている。同
号では主変倍群の第2群、補正群の第3群に回折光学素
子を使用している。
【0006】また色収差を補正する為に回折光学素子を
ズームレンズに配置したズームレンズが、例えば特開平
9-197274号公報で提案されている。同公報では物体側よ
り順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群の2つ
のレンズ群とを有し、該第1群又は第2群に回折光学素
子を配置し、広角端から望遠端へのズーミングの際には
該第1群と該第2群とが互いに間隔を狭くするようにし
て行なっている。しかしながら同公報で提案されている
ズームレンズはレンズシャッターカメラ用として用いら
れる為、イメージスキャナー用としては色収差、像面特
性、そして歪曲収差とも不十分な光学性能であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般にイメージスキャ
ナーは原稿面全域に渡って忠実に画像を読み取る必要が
あるため歪曲収差がなく画面全域で一定以上の解像力が
要求される。またカラー読取りの場合には、R(赤),
G(緑),B(青)の各色光でのピント位置が揃ってい
ること、画面内での色ズレがないこと等が要求される。
またイメージスキャナーに用いられる読取素子としての
イメージセンサーはラチチュードが狭いため、画面中心
に対する周辺光量をできるだけ確保しておく必要があ
る。
【0008】更にイメージスキャナーに用いられるズー
ムレンズは、例えば写真レンズやビデオレンズ等のズー
ムレンズで実用上許容されている収差変動量が許容する
ことができないほどの高い光学性能が要求される。
【0009】本発明は3群ズームレンズの各レンズ群の
レンズ構成を適切に設定し、かつ第2群に回折光学素子
及び第1、第2、第3群の3つのレンズ群のうち少なく
とも1つのレンズ群に非球面を設け且つ、該回折光学素
子の近傍に絞りを配置することによって、高い変倍比を
確保しつつ、全変倍範囲にわたり高い光学性能を有し、
カラー読取りに対応できるズームレンズ及びそれを用い
た画像読取装置の提供を目的とする。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のズーム
レンズは、原稿面側より順に負の屈折力の第1群、正の
屈折力の第2群、そして正の屈折力の第3群の3つのレ
ンズ群を有し、該第1、第2群の空気間隔と該第2、第
3群の空気間隔を変化させて変倍を行なうズームレンズ
において、該第2群は回折光学素子を有し、該第1、第
2、第3群の3つのレンズ群のうち少なくとも1つのレ
ンズ群は非球面を有し、且つ、該第2群内若しくは第3
群内に絞りを配置し、該回折光学素子は該絞りの近傍に
配置しており、 該回折光学素子の位相関数を
【数2】 (但し、λは基準波長、hは光軸からの高さ、iは次
数)と定義し、全系の短焦点距離側の焦点距離をfwと
したとき 0.005<|C 2 ×fw|<0.03 (但し、C 2 <0) なる条件を満足する ことを特徴としている。
【0012】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記第2、第3群の短焦点距離側の結像倍率を各々
順にβ2w、β3wとしたとき0.7<|β2w×β3w|<
1.1…(1)但し、β2w×β3w<0なる条件を満足す
ることを特徴としている。
【0013】請求項3の発明は請求項1の発明におい
て、 短焦点距離端から長焦点距離端への変倍を前記第1
群を像面側に凸状の軌跡を有しつつ移動させ、前記第
2、第3群を原稿面側へ単調移動させて行ない、物像間
距離が一定であることを特徴としている。
【0014】請求項4の発明は請求項3の発明におい
て、原稿面側から順に前記1群は第1−1負レンズと第
1−1正レンズの2つのレンズを有し、前記第2群は第
2−1正レンズ、第2−2正レンズ、そして第2−1負
レンズの3つのレンズを有し、前記第3群は第3−1正
レンズと第3−1負レンズの2つのレンズを有している
ことを特徴としている。
【0015】請求項5の発明のイメージスキャナーは、
請求項1から4のいずれか1項の発明のズームレンズを
用いていることを特徴としている。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図8は各々順に本発明の後
述する数値実施例1〜8のレンズ断面図、図9〜図16
は各々順に本発明の後述する数値実施例1〜8の諸収差
図である。収差図において(A)は短焦点距離端、
(B)は長焦点距離端の収差を示している。尚、各数値
実施例はイメージスキャナーに用いられるズームレンズ
の数値例を示している。
【0020】図中、L1は負の屈折力の第1群である。
L2は正の屈折力を有する第2群であり、その第2群L
2内に変倍による軸上色収差の変動を補正する回折光学
素子11を設けている。数値実施例1〜7では回折光学
素子11を第2群L2を構成する第2−1負レンズL2C
の屈折面に付加している。数値実施例8では回折光学素
子11を第2群L2を構成する第2−1平行平面板L2D
の原稿面側の平面に付加している。SPは絞りであり、
数値実施例1〜6,8では第2群L2内に配置されてお
り、数値実施例7では第3群L3内に配置されており、
本発明では変倍に伴ない第2群L2、もしくは第3群L
3と一体的に移動させている。また絞りSP近傍に上記
回折光学素子11が配されている。L3は正の屈折力の
第3群である。Gはラインセンサー(不図示)用の平行
平面板より成るカバーガラスであり、像面近傍に配置さ
れている。数値実施例1〜5では第1、第2、第3群の
3つのレンズ群のうち少なくとも1つのレンズ群に非球
面を設けている。
【0021】図1の数値実施例1においては原稿面側か
ら順に第1群L1を第1−1負レンズL1A と第1−1正
レンズL1B の2枚構成とし、第2群L2を第2−1正レ
ンズL2A 、第2−2正レンズL2B 、第2−1負レンズL2
C の3枚構成とし、第3群L3を第3−1正レンズL3A
と第3−1負レンズL3B の2枚構成とし、第2群L2の
第2−1負レンズL2C の像面側のレンズ面に回折光学素
子11を付加し、第2群L2内に絞りSPを配し、第3群
の第3−1正レンズL3A の像面側のレンズ面に非球面2
1を形成している。
【0022】図2の数値実施例2においては原稿面側か
ら順に第1群L1を第1−1負レンズL1A と第1−1正
レンズL1B の2枚構成とし、第2群L2を第2−1正レ
ンズL2A 、第2−2正レンズL2B 、第2−1負レンズL2
C の3枚構成とし、第3群L3を第3−1正レンズL3A
と第3−1負レンズL3B の2枚構成とし、第2群L2の
第2−1負レンズL2C の像面側のレンズ面に回折光学素
子11を付加し、第2群L2内に絞りSPを配し、第1群
の第1−1正レンズL1A の像面側のレンズ面に非球面2
1を形成している。
【0023】図3の数値実施例3においては原稿面側か
ら順に第1群L1を第1−1負レンズL1A と第1−1正
レンズL1B の2枚構成とし、第2群L2を第2−1正レ
ンズL2A 、第2−2正レンズL2B 、第2−1負レンズL2
C の3枚構成とし、第3群L3を第3−1正レンズL3A
と第3−1負レンズL3B の2枚構成とし、第2群L2の
第2−1負レンズL2C の原稿面側のレンズ面に回折光学
素子11を付加し、第2群L2内に絞りSPを配し、第3
群の第3−1負レンズL3B の原稿面側のレンズ面に非球
面21を形成している。
【0024】図4の数値実施例4においては原稿面側か
ら順に第1群L1を第1−1負レンズL1A と第1−1正
レンズL1B の2枚構成とし、第2群L2を第2−1正レ
ンズL2A 、第2−2正レンズL2B 、第2−1負レンズL2
C 、第2−2負レンズL2D の4枚構成とし、第3群L3
を第3−1正レンズL3A と第3−1負レンズL3B の2枚
構成とし、第2群L2の第2−1負レンズL2C の像面側
のレンズ面に回折光学素子11を付加し、第2群L2内
に絞りSPを配し、第2群の第2−2負レンズL2D の原稿
面側のレンズ面に非球面21を形成している。
【0025】図5の数値実施例5においては原稿面側か
ら順に第1群L1を第1−1負レンズL1A と第1−1正
レンズL1B の2枚構成とし、第2群L2を第2−1正レ
ンズL2A 、第2−2正レンズL2B 、第2−1負レンズL2
C の3枚構成とし、第3群L3を第3−1正レンズL3A
と第3−1負レンズL3B の2枚構成とし、第2群L2の
第2−1負レンズL2C の像面側のレンズ面に回折光学素
子11を付加し、第2群L2内に絞りSPを配し、第1群
L1の第1−1正レンズL1B の像面側のレンズ面と第3
群L3の第3−1負レンズL3B の原稿面側のレンズ面に
各々非球面21,22を形成している。
【0026】図6の数値実施例6においては原稿面側か
ら順に第1群L1を第1−1負レンズL1A と第1−1正
レンズL1B の2枚構成とし、第2群L2を第2−1正レ
ンズL2A 、第2−2正レンズL2B 、第2−1負レンズL2
C の3枚構成とし、第3群L3を第3−1正レンズL3A
と第3−1負レンズL3B の2枚構成とし、第2群L2の
第2−1負レンズL2C の像面側のレンズ面に回折光学素
子11を付加し、第2群L2内に絞りSPを配している。
【0027】図7の数値実施例7においては原稿面側か
ら順に第1群L1を第1−1負レンズL1A と第1−1正
レンズL1B の2枚構成とし、第2群L2を第2−1正レ
ンズL2A 、第2−2正レンズL2B 、第2−1負レンズL2
C の3枚構成とし、第3群L3を第3−1正レンズL3A
と第3−1負レンズL3B の2枚構成とし、第2群L2の
第2−1負レンズL2C の像面側のレンズ面に回折光学素
子11を付加し、第3群L3内に絞りSPを配している。
【0028】図8の数値実施例8においては原稿面側か
ら順に第1群L1を第1−1負レンズL1A と第1−1正
レンズL1B の2枚構成とし、第2群L2を第2−1正レ
ンズL2A 、第2−2正レンズL2B 、第2−1負レンズL2
C 、第2−1平行平面板L2Dの4枚構成とし、第3群L
3を第3−1正レンズL3A と第3−1負レンズL3B の2
枚構成とし、第2群L2の第2−1平行平面板L2D の原
稿面側の平面に回折光学素子11を付加し、第2群L2
内に絞りSPを配している。
【0029】数値実施例1〜5では上述の如く第2群L
2内に絞りSPを設け、かつ該絞りSP近傍に回折光学
素子11及び第1、第2、第3群の3つのレンズ群L
1,L2,L3のうち少なくとも1つのレンズ群に非球
面を設けている。
【0030】数値実施例6〜8では上述の如く絞りSP
を第2群L2内、もしくは第3群L3内に設け、かつ該
絞りSPの近傍で第2群L2内に回折光学素子11を設
けている。
【0031】そして図1〜図8に示すように短焦点距離
端から長焦点距離端への変倍(ズーミング)に際しては
物像間距離を一定の有限距離に維持しつつ第1群L1を
像面側に凸状の軌跡を有しつつ移動させ、第2,第3群
L2,L3を原稿面側へ同方向にほぼ単調移動させると
共に、該第1,第2群L1,L2の空気間隔と、該第
2,第3群L2,L3の空気間隔を同時に変化させて行
なっている。
【0032】各数値実施例においては第1群L1を負の
屈折力にすることによって、ズーミングによって大きく
なりがちな前玉径を小さくしている。
【0033】また各数値実施例においては主に第2,第
3群L2,L3の移動によってズーミングするが、ズー
ム比が2倍と大きくなるとズーム中間部で像面湾曲など
ズーミングによる収差変動が大きくなるので、該第2,
第3群L2,L3の空気間隔を可変とすることにより収
差変動を小さく抑えている。また第2群L2内の像面
側、もしくは第3群L3内の原稿面側に絞りSPを配置
することにより、レンズ系を該絞りに対しできる限り対
称形とし、これにより歪曲収差や倍率色収差等の補正を
しやすくしている。
【0034】各数値実施例においては各レンズ群内のレ
ンズ形状の最適化、硝材の選択などにより、ズーミング
による色収差の変動及び像面湾曲の変動を補正すること
ができる。しかしながら特に軸上色収差は2次スペクト
ルが残存し、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つの色
光のピント位置を一致させることが難しく、正確なるカ
ラー画像の読取りができない。
【0035】そこで各数値実施例では第2群L2内の絞
りSP近傍に回折光学素子11を設けることによって、
軸上色収差の2次スペクトルを良好に補正している。具
体的には絞りSPの原稿面側にある第2−1負レンズL2
C のいずれかのレンズ面、もしくは平行平面板L2D の平
面に回折光学素子を設けている。絞りSP近傍から離れ
た位置に回折光学素子を設けると、球面収差等、他の収
差を悪化させるので好ましくない。
【0036】また数値実施例1〜5では第1、第2、第
3群の3つのレンズ群L1,L2,L3のうち少なくと
も1つのレンズ群に非球面を設けることによって、ズー
ミングによって生ずる像面湾曲の変動を抑えている。こ
の非球面は絞りSPより離れた位置にあるレンズ面に設
けるのが良い。その条件を満たしていれば第1、第2、
第3群の3つのレンズ群L1,L2,L3、いずれに設
けても良い。また非球面を複数面に設けると、より光学
性能が向上する。
【0037】また各数値実施例では第2群L2におい
て、絞りSPの原稿面側に少なくとも2枚の正レンズを
配置することによって、球面収差の変動を抑えている。
これによって各数値実施例においては、いずれも実効F
ナンバー(FNo )がF6程度と明るくズーム比2倍のイ
メージスキャナー用のズームレンズを実現している。
【0038】さらに本発明のズームレンズを高性能に維
持するためには次の各条件式を満足させるのが良い。
【0039】即ち、第2,第3群L2,L3の短焦点距
離側の結像倍率を各々順にβ2w、β3wとしたとき 0.7<|β2w×β3w|<1.1 ‥‥‥‥(1) (但し、β2w×β3w<0)なる条件を満足することであ
る。
【0040】また回折光学素子11の位相関数を
【0041】
【数5】 (但し、λは基準波長、hは光軸からの高さ、iは次
数)と定義し、全系の短焦点距離側の焦点距離をfwと
したとき 0.005<|C2 ×fw|<0.03 ‥‥‥‥(2) (但し、C2 <0)なる条件を満足することである。
尚、C2 は回折光学素子11の位相関数の係数C2 を表
わしている。
【0042】条件式(1)は原稿面側の画角が拡がる短
焦点距離側で該原稿面側のレンズ径を小さく抑え、かつ
歪曲収差を発生させないための条件であり、また第2群
L2に対する第1群L1の距離ができるだけ離れないよ
うにして絞りSPに対する前後のレンズ形状が対称形を
維持するようにしているものである。
【0043】条件式(1)の上限値を越えると高倍側で
の第2,第3群L2,L3のトータルの倍率が大きくな
ってズーミングによる収差変動が大きくなるので良くな
い。また条件式(1)の下限値を越えると特に絞りSP
に対するレンズ系の対称形が崩れ、歪曲収差の発生や前
玉径の大型化を招くので良くない。
【0044】条件式(2)は回折光学素子11の屈折力
の大きさの適正値を規定したものである。また条件式
(2)は球面収差の曲がりを発生させないようにしなが
ら軸上色収差のズーミングによる変動を補正するための
ものである。条件式(2)の上限値を越えると色収差以
外への悪影響が大きくなり良くない。また条件式(2)
の下限値を越えると本来の補正効果が薄くなるので良く
ない。
【0045】各数値実施例における回折光学素子11は
回折の法則 nsinθ−n’sinθ’=mλ/d (但しnは入射側媒質、n’は出射側媒質の屈折率、θ
は光線入射角、θ’は光線出射角、λは波長、dは格子
間隔)によって屈折反射させる光学素子である。
【0046】屈折光学素子の通常のガラスが ν=(n−1)/Δn で表される分散を持つのに対して、回折光学素子は ν=λ/Δλ の分散を持つ。通常のガラスのアッベ数が約20〜95
であるのに対して回折光学素子のアッベ数はν=−3.
453という一定値を持つ。つまり通常のガラスが正の
アッベ数を持つのに対して負のアッベ数を持つことにな
る。また部分分散比についても通常のガラスとはかけ離
れた値を持つ。
【0047】各数値実施例においてはこのような回折光
学素子の光学特性を利用することによって色補正を効率
的に行っている。
【0048】この回折光学素子は以下の位相方程式で表
わすことができるものである。
【0049】
【数6】 上記φ(h) は位相を表わしており、hはレンズ光軸から
径方向の距離、λは基準波長である。つまり回折光学素
子はレンズの基準面に位相を付加することにより表わさ
れる。
【0050】図17は各数値実施例における回折光学素
子11の回折格子形状を示す説明図であり、キノフォー
ム形状より成っている。
【0051】図18は図17に示す回折光学素子の1次
回折効率の波長依存特性を示した説明図である。実際の
回折格子の構成は図17に示すように基材(基板ガラ
ス)102の表面に紫外線硬化樹脂を塗布し、樹脂部に
波長530nmで1次回折効率が100%となるような
格子厚dの格子103を形成している。図18で明らか
なように設計次数での回折効率は最適化した波長530
nmから離れるに従って低下し、一方設計次数近傍の次
数0次、2次回折光が増大している。この設計次数以外
の回折光の増加はフレアとなり、光学系の解像度の低下
につながる。
【0052】図19に図17の格子形状で前述の各数値
実施例を作成した場合の空間周波数に対する短焦点距離
端の可視域平均のMTF特性を示す。図19に示すよう
に低周波数領域のMTFが所望の値より低下しているこ
とが分かる。
【0053】そこで各数値実施例では図17に示した回
折格子形状に限らず、例えば図20に示すように複数の
回折格子103,104を基材102上に積層して形成
した積層型の回折格子を回折光学素子の格子形状とする
ことによって所望のMTF特性を得ている。
【0054】図21はこの構成の回折光学素子の1次回
折効率の波長依存特性を示す説明図である。具体的な構
成としては図20に示すように基材102上に紫外線硬
化樹脂(nd=1.499、νd=54)からなる第1
の回折格子104を形成し、その上に別の紫外線硬化樹
脂(nd=1.598、νd=28)からなる第2の回
折格子105を形成している。この材質の組み合わせで
は第1の回折格子104の格子厚d1はd1=13.8
μm、第2の回折格子の格子厚d2はd2=10.5μ
mとしている。図21から分かるように積層構造の回折
格子にすることで、設計次数の回折効率は使用波長域全
域で95%以上の高い回折効率を有している。
【0055】図22にこの場合の空間周波数に対するM
TF特性を示す。図22に示すように積層構造の回折格
子を用いることで低周波数のMTFは改善され、所望の
MTF特性が得られていることが分かる。このように回
折光学素子として積層構造の回折格子を用いることによ
って光学性能はさらに改善される。
【0056】尚、前述の積層構造の回折光学素子として
材質を紫外線硬化樹脂に限定するものではなく、他のプ
ラスチック材なども使用できるし、基材によっては第1
の回折格子104を直接基材に形成してもよい。また各
格子厚が必ずしも異なる必要はなく、材料の組み合わせ
によっては図23に示すように2つの回折格子104,
105の格子厚を等しくしても良い。この場合は回折光
学素子の表面に格子形状が形成されないので、防塵性に
優れ、回折光学素子の組立作業性を向上させることがで
き、より安価な光学系を提供することができる。
【0057】図24は本発明のズームレンズをイメージ
スキャナー等の画像読取装置に適用したときの要部概略
図である。
【0058】同図において1は原稿台ガラスであり、そ
の原稿台ガラス1上に原稿(画像)7が載置されてい
る。Aは副走査方向の原稿の長さである。8はスリット
であり、原稿7面近傍に設けている。2,3,4は各々
順に第1,第2,第3ミラーであり、原稿面からの画像
情報に基づく光束を折り曲げて後述する結像手段に導い
ている。本実施形態ではスリット走査中に原稿面Aと後
述するラインセンサー6との間の光路長を一定に保つた
め、第1ミラー2と、第2,第3ミラー3,4から成る
ミラーユニットとの移動比を2:1に設定している。5
は本発明に関わる結像手段としてのズームレンズであ
り、前述の如く3つのレンズ群より成っている。ズーム
レンズ5はスリット走査中は固定であり、ズーミングの
際には位置5aから位置5bとの間を移動する。またズ
ーミングによるスリット走査範囲は、例えば範囲Bに制
限される。6は紙面に垂直方向に長い読取手段としての
ラインセンサー(CCD)である。
【0059】本実施形態においては照明手段(不図示)
で照明された原稿台ガラス1上の原稿からの光束を第
1,第2,第3ミラー2,3,4を介して結像手段5に
よりラインセンサー6面上に結像させ、該ライセンサー
6で該原稿7の画像を読み取っている。
【0060】本実施形態においてズーミングにより原稿
(画像)が2倍に拡大されたとき、ラインセンサー(C
CD)の読取幅が一定だとすると、原稿読取幅が1/2
となり、かつスリット走査範囲も1/2となる。従って
原稿面上の読取ドットサイズはフルスキャンに対して1
/2となり、拡大時はより細かい画像読取りが可能とな
る。
【0061】しかしながら拡大時においてラインセンサ
ーによる読取速度を不変とした場合、ラインセンサー側
の実効Fナンバーを一定にしなければならないという問
題点がある。また拡大時は全系の焦点距離が長くなるの
で、フルスキャンに対して明るいFナンバーが必要とな
る。更にカラー読取りの場合、ラインセンサーの画素ピ
ッチが一定のため、拡大時には原稿面上の色ズレを小さ
く抑えなければならない。
【0062】このようにイメージスキャナー用のズーム
レンズは上述の如くズーミングによる収差補正の条件
が、例えば写真レンズ等の通常のズームレンズより厳し
いという問題点がある。
【0063】そこで本実施形態では前述した如くズーム
レンズ5を3つのレンズ群で構成し、各レンズ群のレン
ズ構成を適切に設定すると共に、第2群に回折光学素子
及び第1、第2、第3群の3つのレンズ群のうち少なく
とも1つのレンズ群に非球面を適切に設ける、または第
2群に回折光学素子を設けることによって上記の問題点
を解決し、所望のズーム性能を確保している。
【0064】次に本発明の数値実施例1〜8を示す。
【0065】数値実施例1〜8において、riは原稿面
側より順に第i番目のレンズ面の曲率半径、diは原稿
面側より順に第i番目のレンズ厚及び空気間隔、ni、
νiは各々原稿面側より順に第i番目のレンズのガラス
の屈折率とアッベ数である。回折光学素子は位相方程式
の係数、非球面は非球面係数を示す。
【0066】また前述の各条件式と各数値実施例におけ
る諸数値との関係を表−1に示す。
【0067】尚、非球面形状は光軸方向にx軸、光軸と
垂直な方向にh軸、光の進行方向を正とし、近軸曲率半
径をr、各非球面係数をB,C,Dとしたとき、
【0068】
【数7】 成る式で表わされる。
【0069】また回折光学素子の回折面はφ(h)を位
相関数として、基準波長をλ、レンズ光軸からの高さを
h、各位相係数をC2 ,C4 ,C6 としたとき、
【0070】
【数8】 成る式で表わされる。
【0071】 数値実施例1 f=50.00 〜77.72 実効fno=1:6.08 結像倍率=-0.19〜-0.38 r 1= -489.264 d 1= 1.80 n 1= 1.80811 ν 1= 46.6 r 2= 38.804 d 2= 9.38 r 3= 45.608 d 3= 3.00 n 2= 1.85501 ν 2= 23.9 r 4= 74.964 d 4= 可変 r 5= 38.227 d 5= 5.41 n 3= 1.60548 ν 3= 60.7 r 6= -90.519 d 6= 3.62 r 7= 36.150 d 7= 6.50 n 4= 1.81077 ν 4= 41.0 r 8= 417.475 d 8= 0.97 r 9= -82.841 d 9= 6.50 n 5= 1.85501 ν 5= 23.9 *r10= 40.881 d10= 1.84 r11= ∞ (絞り) d11= 可変 r12= 257.819 d12= 5.37 n 6= 1.73427 ν 6= 40.6 *r13= -59.578 d13= 3.12 r14= -19.262 d14= 1.80 n 7= 1.59143 ν 7= 61.2 r15= -30.800 d15= 可変 r16= ∞ d16= 0.70 n 8= 1.51825 ν 8= 64.2 r17= ∞ (像面)
【0072】
【表1】 [位相係数] r10 面 c 2 c 3 c 4 c 5 c 6 -2.03880D-04 0.00000D+00 1.98930D-07 0.00000D+00 -2.72250D-09 [非球面係数] r13 面 B C D -9.76722D-07 -4.16710D-09 -7.64856D-12 物像間距離 406.98 各レンズ群の焦点距離 第1群L1 -73.514 第2群L2 46.142 第3群L3 221.92 数値実施例2 f=50.12 〜77.72 実効fno=1:6.08 結像倍率=-0.19〜-0.38 r 1= -247.347 d 1= 1.80 n 1= 1.77621 ν 1= 49.6 r 2= 35.239 d 2= 7.98 r 3= 43.797 d 3= 3.06 n 2= 1.76859 ν 2= 26.5 r 4= 89.771 d 4= 可変 r 5= 43.653 d 5= 5.18 n 3= 1.69401 ν 3= 54.8 r 6= -101.960 d 6= 0.20 r 7= 42.919 d 7= 6.50 n 4= 1.77621 ν 4= 49.6 r 8= 1487.782 d 8= 1.65 r 9= -83.709 d 9= 6.50 n 5= 1.85501 ν 5= 23.9 *r10= 56.834 d10= 6.16 r11= ∞ (絞り) d11= 可変 r12= 764.531 d12= 6.50 n 6= 1.80811 ν 6= 46.6 *r13= -62.231 d13= 2.81 r14= -19.955 d14= 1.80 n 7= 1.57088 ν 7= 63.2 r15= -32.791 d15= 可変 r16= ∞ d16= 0.70 n 8= 1.51825 ν 8= 64.2 r17= ∞ (像面)
【0073】
【表2】 [位相係数] r10 面 c 2 c 3 c 4 c 5 c 6 -1.85570D-04 0.00000D+00 2.31940D-07 0.00000D+00 -9.03490D-10 [非球面係数] r 2 面 B C D -5.16886D-07 -8.67561D-10 -7.17236D-13 物像間距離 406.98 各レンズ群の焦点距離 第1群L1 -69.079 第2群L2 44.794 第3群L3 282.10 数値実施例3 f=50.88 〜78.20 実効fno=1:6.08 結像倍率=-0.19〜-0.38 r 1= -190.109 d 1= 1.80 n 1= 1.80811 ν 1= 46.6 r 2= 36.987 d 2= 6.13 r 3= 42.152 d 3= 3.17 n 2= 1.81265 ν 2= 25.4 r 4= 86.438 d 4= 可変 r 5= 41.459 d 5= 5.76 n 3= 1.69401 ν 3= 54.8 r 6= -83.850 d 6= 0.52 r 7= 36.608 d 7= 6.50 n 4= 1.72056 ν 4= 47.9 r 8= 622.363 d 8= 1.24 r 9= -76.515 d 9= 6.50 n 5= 1.85501 ν 5= 23.9 *r10= 47.754 d10= 6.36 r11= ∞ (絞り) d11= 可変 r12= 497.421 d12= 2.32 n 6= 1.80401 ν 6= 42.2 *r13= -68.803 d13= 4.10 r14= -17.647 d14= 1.80 n 7= 1.48915 ν 7= 70.2 r15= -27.949 d15= 可変 r16= ∞ d16= 0.70 n 8= 1.51825 ν 8= 64.2 r17= ∞ (像面)
【0074】
【表3】 [位相係数] r 9 面 c 2 c 3 c 4 c 5 c 6 -1.44040D-04 0.00000D+00 -1.47300D-07 0.00000D+00 -2.65980D-10 [非球面係数] r14 面 B C D 1.27585D-07 1.19181D-08 4.00623D-12 物像間距離 406.98 各レンズ群の焦点距離 第1群L1 -67.803 第2群L2 42.597 第3群L3 255.66 数値実施例4 f=49.84 〜77.47 実効fno=1:6.08 結像倍率=-0.19〜-0.38 r 1= -339.318 d 1= 1.80 n 1= 1.77621 ν 1= 49.6 r 2= 38.608 d 2= 10.56 r 3= 45.687 d 3= 3.00 n 2= 1.85501 ν 2= 23.9 r 4= 70.234 d 4= 可変 r 5= 42.430 d 5= 5.20 n 3= 1.64512 ν 3= 58.4 r 6= -381.547 d 6= 2.70 r 7= 42.322 d 7= 6.50 n 4= 1.69979 ν 4= 55.5 r 8= -103.950 d 8= 2.21 r 9= -60.646 d 9= 6.50 n 5= 1.85501 ν 5= 23.9 *r10= 129.619 d10= 3.17 r11= ∞ (絞り) d11= 18.92 r12= -26.204 d12= 1.80 n 6= 1.58879 ν 6= 30.8 *r13= -41.619 d13= 可変 r14= -940.339 d14= 2.88 n 7= 1.83932 ν 7= 37.2 r15= -43.926 d15= 2.78 r16= -18.867 d16= 1.80 n 8= 1.60548 ν 8= 60.7 r17= -29.893 d17= 可変 r18= ∞ d18= 0.70 n 9= 1.51825 ν 9= 64.2 r19= ∞ (像面)
【0075】
【表4】 [位相係数] r10 面 c 2 c 3 c 4 c 5 c 6 -1.48820D-04 0.00000D+00 -9.56020D-08 0.00000D+00 -1.84290D-09 [非球面係数] r12 面 B C D 1.05105D-06 1.22116D-08 6.47327D-11 物像間距離 406.98 各レンズ群の焦点距離 第1群L1 -69.839 第2群L2 44.990 第3群L3 137.59 数値実施例5 f=50.34 〜77.87 実効fno=1:6.08 結像倍率=-0.19〜-0.38 r 1= -241.212 d 1= 1.80 n 1= 1.79013 ν 1= 44.2 r 2= 36.369 d 2= 7.65 r 3= 47.805 d 3= 3.00 n 2= 1.85501 ν 2= 23.9 r 4= 97.937 d 4= 可変 r 5= 42.185 d 5= 5.44 n 3= 1.64512 ν 3= 58.4 r 6= -89.698 d 6= 1.50 r 7= 36.603 d 7= 6.50 n 4= 1.80401 ν 4= 42.2 r 8= 729.165 d 8= 0.99 r 9= -94.262 d 9= 6.50 n 5= 1.85501 ν 5= 23.9 *r10= 40.909 d10= 5.30 r11= ∞ (絞り) d11= 可変 r12= 189.833 d12= 4.93 n 6= 1.70557 ν 6= 41.2 *r13= -82.817 d13= 3.85 r14= -18.230 d14= 1.80 n 7= 1.60548 ν 7= 60.7 r15= -25.517 d15= 可変 r16= ∞ d16= 0.70 n 8= 1.51825 ν 8= 64.2 r17= ∞ (像面)
【0076】
【表5】 [位相係数] r10 面 c 2 c 3 c 4 c 5 c 6 -2.10390D-04 0.00000D+00 -1.00460D-07 0.00000D+00 -1.71220D-09 [非球面係数] r 4 面 B C D -4.45035D-07 -3.98520D-10 -2.78287D-13 r14 面 B C D 1.21955D-07 5.52230D-09 4.34741D-12 物像間距離 406.98 各レンズ群の焦点距離 第1群L1 -70.500 第2群L2 44.397 第3群L3 269.10 数値実施例6 f=50.36 〜78.00 実効fno=1:6.08 結像倍率=-0.19〜-0.38 r 1= -253.479 d 1= 1.80 n 1= 1.77621 ν 1= 49.6 r 2= 36.914 d 2= 9.29 r 3= 43.188 d 3= 3.00 n 2= 1.85501 ν 2= 23.9 r 4= 67.949 d 4= 可変 r 5= 48.748 d 5= 5.41 n 3= 1.69979 ν 3= 55.5 r 6= -77.014 d 6= 0.20 r 7= 36.528 d 7= 6.50 n 4= 1.81077 ν 4= 41.0 r 8= 590.394 d 8= 1.05 r 9= -99.065 d 9= 6.36 n 5= 1.85501 ν 5= 23.9 *r10= 37.042 d10= 6.90 r11= ∞ (絞り) d11= 可変 r12= 509.855 d12= 3.73 n 6= 1.55099 ν 6= 45.8 r13= -41.809 d13= 3.39 r14= -20.295 d14= 1.80 n 7= 1.59143 ν 7= 61.2 r15= -31.423 d15= 可変 r16= ∞ d16= 0.70 n 8= 1.51825 ν 8= 64.2 r17= ∞ (像面)
【0077】
【表6】 [位相係数] r10 面 c 2 c 3 c 4 c 5 c 6 -2.15810D-04 0.00000D+00 -1.78990D-07 0.00000D+00 -7.53460D-10 物像間距離 406.98 各レンズ群の焦点距離 第1群L1 -65.372 第2群L2 44.432 第3群L3 212.08 数値実施例7 f=50.54 〜77.69 実効fno=1:6.08 結像倍率=-0.19〜-0.38 r 1= -165.104 d 1= 1.80 n 1= 1.77621 ν 1= 49.6 r 2= 38.411 d 2= 8.82 r 3= 44.663 d 3= 3.00 n 2= 1.85504 ν 2= 23.8 r 4= 73.986 d 4= 可変 r 5= 46.094 d 5= 5.36 n 3= 1.69401 ν 3= 54.8 r 6= -77.178 d 6= 0.20 r 7= 32.790 d 7= 6.29 n 4= 1.72391 ν 4= 43.7 r 8= 3271.872 d 8= 0.90 r 9= -95.442 d 9= 3.44 n 5= 1.85504 ν 5= 23.8 *r10= 40.660 d10= 可変 r11= ∞ (絞り) d11= 15.54 r12= 470.383 d12= 3.87 n 6= 1.58482 ν 6= 40.8 r13= -50.971 d13= 5.08 r14= -19.154 d14= 1.80 n 7= 1.60548 ν 7= 60.7 r15= -31.336 d15= 可変 r16= ∞ d16= 0.70 n 8= 1.51825 ν 8= 64.2 r17= ∞ (像面)
【0078】
【表7】 [位相係数] r10 面 c 2 c 3 c 4 c 5 c 6 -2.11330D-04 0.00000D+00 1.65440D-07 0.00000D+00 -2.02330D-09 物像間距離 406.98 各レンズ群の焦点距離 第1群L1 -63.54 第2群L2 42.076 第3群L3 630.67 数値実施例8 f=50.22 〜77.77 実効fno=1:6.08 結像倍率=-0.19〜-0.38 r 1= -330.458 d 1= 1.80 n 1= 1.77621 ν 1= 49.6 r 2= 35.982 d 2= 9.59 r 3= 42.336 d 3= 3.00 n 2= 1.85501 ν 2= 23.9 r 4= 65.102 d 4= 可変 r 5= 48.901 d 5= 5.28 n 3= 1.69979 ν 3= 55.5 r 6= -79.733 d 6= 0.20 r 7= 35.471 d 7= 0.45 n 4= 1.81077 ν 4= 41.0 r 8= 637.158 d 8= 1.09 r 9= -105.522 d 9= 5.50 n 5= 1.85501 ν 5= 23.9 r10= 35.850 d10= 1.52 *r11= ∞ d11= 1.50 n 6= 1.51825 ν 6= 64.2 r12= ∞ d12= 4.88 r13= ∞ (絞り) d13= 可変 r14= 451.767 d14= 5.54 n 7= 1.55099 ν 7= 45.8 r15= -41.152 d15= 3.20 r16= -20.635 d16= 1.50 n 8= 1.60548 ν 8= 60.7 r17= -33.028 d17= 可変 r18= ∞ d18= 0.70 n 9= 1.51825 ν 9= 64.2 r19= ∞ (像面)
【0079】
【表8】 [位相係数] r11 面 c 2 c 3 c 4 c 5 c 6 -2.21372D-04 0.00000D+00 -1.09638D-07 0.00000D+00 -3.23587D-10 物像間距離 406.98 各レンズ群の焦点距離 第1群L1 -65.576 第2群L2 44.449 第3群L3 231.03
【0080】
【表9】 各数値実施例における回折光学素子は格子ピッチ、深さ
ともに十分製造可能な範囲に収まっている。例えば数値
実施例1,6については単層の回折光学素子で制作した
場合、最小の格子ピッチは数値実施例1で約160μ
m、数値実施例6で約110μm、深さは数値実施例
1,6ともに0.83μmとなっており、十分製造可能
なレベルとなっている。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く3群ズームレ
ンズの各レンズ群のレンズ構成を適切に設定し、かつ第
2群に回折光学素子及び第1、第2、第3群の3つのレ
ンズ群のうち少なくとも1つのレンズ群に非球面を設け
且つ、回折光学素子の近傍に絞りを配置することによっ
て、高い変倍比を確保しつつ、全変倍範囲にわたり高い
光学性能を有し、カラー読取りに対応できるズームレン
ズ及びそれを用いた画像読取装置を達成することができ
る。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】 本発明の数値実施例2のレンズ断面図
【図3】 本発明の数値実施例3のレンズ断面図
【図4】 本発明の数値実施例4のレンズ断面図
【図5】 本発明の数値実施例5のレンズ断面図
【図6】 本発明の数値実施例6のレンズ断面図
【図7】 本発明の数値実施例7のレンズ断面図
【図8】 本発明の数値実施例8のレンズ断面図
【図9】 本発明の数値実施例1の収差図であり、
(A)は短焦点距離端、(B)は長焦点距離端
【図10】 本発明の数値実施例2の収差図であり、
(A)は短焦点距離端、(B)は長焦点距離端
【図11】 本発明の数値実施例3の収差図であり、
(A)は短焦点距離端、(B)は長焦点距離端
【図12】 本発明の数値実施例4の収差図であり、
(A)は短焦点距離端、(B)は長焦点距離端
【図13】 本発明の数値実施例5の収差図であり、
(A)は短焦点距離端、(B)は長焦点距離端
【図14】 本発明の数値実施例6の収差図であり、
(A)は短焦点距離端、(B)は長焦点距離端
【図15】 本発明の数値実施例7の収差図であり、
(A)は短焦点距離端、(B)は長焦点距離端
【図16】 本発明の数値実施例8の収差図であり、
(A)は短焦点距離端、(B)は長焦点距離端
【図17】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図18】 本発明に係る回折光学素子の波長依存特性
の説明図
【図19】 本発明に係る回折光学素子のMTF特性図
【図20】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図21】 本発明に係る回折光学素子の波長依存特性
の説明図
【図22】 本発明に係る回折光学素子のMTF特性図
【図23】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図24】 本発明をイメージスキャナーに適用したと
きの要部概略図
【符号の説明】
1 原稿台ガラス 2,3,4 反射ミラー 5 結像手段(ズームレンズ) 6 読取り手段(ラインセンサー) 7 原稿 8 スリット 11 回折光学素子 21,22 非球面 L1 第1群 L2 第2群 L3 第3群 G カバーガラス S サジタル像面 M メリディオナル像面 e e線 g g線 c c線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 15/20 G02B 5/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿面側より順に負の屈折力の第1群、
    正の屈折力の第2群、そして正の屈折力の第3群の3つ
    のレンズ群を有し、該第1、第2群の空気間隔と該第
    2、第3群の空気間隔を変化させて変倍を行なうズーム
    レンズにおいて、 該第2群は回折光学素子を有し、該第1、第2、第3群
    の3つのレンズ群のうち少なくとも1つのレンズ群は非
    球面を有し、且つ、該第2群内若しくは第3群内に絞り
    を配置し、該回折光学素子は該絞りの近傍に配置して
    り、 該回折光学素子の位相関数を 【数1】 (但し、λは基準波長、hは光軸からの高さ、iは次
    数)と定義し、全系の短焦点距離側の焦点距離をfwと
    したとき 0.005<|C 2 ×fw|<0.03 (但し、C 2 <0) なる条件を満足する ことを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 前記第2、第3群の短焦点距離側の結像
    倍率を各々順にβ2w、β3wとしたとき 0.7<|β2w×β3w|<1.1 但し、β2w×β3w<0 なる条件を満足することを特徴とする請求項1記載のズ
    ームレンズ。
  3. 【請求項3】 短焦点距離端から長焦点距離端への変倍
    を前記第1群を像面側に凸状の軌跡を有しつつ移動さ
    せ、前記第2、第3群を原稿面側へ単調移動させて行な
    い、物像間距離が一定であることを特徴とする請求項1
    記載のズームレンズ。
  4. 【請求項4】 原稿面側から順に前記1群は第1−1負
    レンズと第1−1正レンズの2つのレンズを有し、前記
    第2群は第2−1正レンズ、第2−2正レンズ、そして
    第2−1負レンズの3つのレンズを有し、前記第3群は
    第3−1正レンズと第3−1負レンズの2つのレンズを
    有していることを特徴とする請求項記載のズームレン
    ズ。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至4のいずれか1項記載
    のズームレンズをイメージスキャナーに用いたことを特
    徴とするイメージスキャナー。
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