JP4441189B2 - 電子撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、奥行き方向の薄型化とズームレンズの広角化を実現したビデオカメラやデジタルカメラなどに適する電子撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、銀塩35mmフィルム(135フォーマット)カメラに代わる次世代カメラとして、デジタルカメラ(電子カメラ)が注目されてきている。さらに、それは業務用高機能タイプからポータブルな普及タイプまでの幅広い範囲で、いくつものカテゴリーを有するようになってきている。そして、特にポータブルな普及タイプの電子カメラでは、奥行きが薄くて使い勝手が良いものが望まれるようになっている。加えて、高画質であり、且つ広画角のものが望まれるようになってきている。
【0003】
カメラの奥行き方向を薄くするのに最大のネックとなっているのは、光学系の最も物体側の面から撮像面までの厚みである。特にズームレンズ系では、この厚みがネックになっている。そこで、最近におけるカメラボディ薄型化技術の主流は、沈胴式鏡筒を採用することである。この沈胴式鏡筒は、撮影時には光学系がカメラボディ内から突出しているが、携帯時にはカメラボディ内に収納される構造である。沈胴式鏡筒を採用して効果的に薄型化できる可能性を有する光学系の例としては、特許文献1乃至3に記載のもの等がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平11‐194274号公報
【特許文献2】
特開平11‐287953号公報
【特許文献3】
特開2000‐9997号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これらは、物体側から順に配置された負の屈折力を有する第1群と、正の屈折力を含む第2群を有しており、共に変倍時には移動する。しかし、広角端での画角が不十分であり、画角を確保した場合レンズ系が大きくなり分厚くなることが問題である。
【0006】
また、最近では、光学系の光路(光軸)を、ミラーやプリズムなど反射光学素子で折り曲げる構成を採るものも出現している。この構成は、前記沈胴式鏡筒に見られるようなカメラの使用状態への立ち上げ時間(レンズのせり出し時間)がないという利点がある。また、防水・防塵上も好ましい。また、奥行き方向が極めて薄いカメラにすることができる。この構成では、最も物体側のレンズ群を固定して、その中に前記反射光学素子を設けている。そして、それ以降の光路はカメラボディの縦あるいは横方向へ折り曲げて、奥行き方向の寸法を極力薄くしている。この場合、ある程度の画角を確保するために、光路を折り曲げるための反射面よりも物体側に必ず発散面を設けることになる。
【0007】
その場合、歪曲収差の発生を少なくするために、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズを設けることになる。これでは、奥行き方向の厚みを減らす本来の目的に反する結果となる。また、光路を折り曲げる方式において、或る程度の画角を確保する必要がある。そのためには、プリズムやミラーなどの反射光学素子の光学有効面を小さく抑えることをしなくてはならないが、そうすると結像性能の劣化をまねく。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高ズーム比で明るいF値など高い光学仕様性能を有するズームレンズを備えており、奥行き方向が極めて薄く高画質な写真を得ることができ、且つ歪曲が少なく広画角な撮影が可能な電子撮像装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による電子撮像装置は、ズームレンズと電子撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、物体側から光路に沿って順に配置された、物体側に凹面を向けた入射面と光路を折り曲げるための反射面の形成された光学素子を含んでいて正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第1移動レンズ群と、広角端から望遠端に変倍する際に単調に物体側に移動する第2移動レンズ群と、フォーカスのために移動可能であるレンズ群とを含み、全体として5群からなり、前記ズームレンズを通じて前記電子撮像素子の撮像面上に結像された像を撮像して得られた画像データを加工して、形状を変化させた画像データとして出力することが可能な電子撮像装置において、実質上無限遠物点合焦時に前記ズームレンズの歪曲収差やその他に関して下記条件を満足するように構成されている。
−1.0≦β2W≦−0.40 (1)
−1.0≦β3W≦−0.40 (2)
0.75<y07/(fw・tanω07w)<0.88208 (7)
1.0<fw/y10<2.1 (8)
但し、β2W、β3Wはそれぞれ第1移動レンズ群、第2移動レンズ群の広角端における倍率、y10は前記電子撮像素子の有効撮像面(撮像可能な面)の中心から最も遠い点までの距離(最大像高)、y07は0.7×y10の値、ω07wは広角端における前記撮像面上の中心からy07の位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度、fwは広角端における全系の焦点距離である。
また、上記目的を達成するために、本発明による電子撮像装置は、ズームレンズと電子撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、物体側から光路に沿って順に配置された、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第1移動レンズ群と、像面に対して略位置が固定である開口絞りと、広角端から望遠端に変倍する際に単調に物体側に移動する第2移動レンズ群とを含み、全体として5群からなり、前記第1レンズ群は、像面に対して位置が実質上固定されており物体側から光路に沿って順に配置された、物体側に凹面を向けた入射面と光路を折り曲げるための反射面の形成された光学素子と、正レンズとを含み、前記第1移動レンズ群は、物体側から光路に沿って順に配置された、両凹レンズと、正レンズとを含み、前記第2移動レンズ群は、物体側から光路に沿って順に配置された、正の単レンズと、正レンズと像側に強い凹面を向けた負レンズの接合レンズとを含み、前記ズームレンズを通じて前記電子撮像素子の撮像面上に結像された像を撮像して得られた画像データを加工して、形状を変化させた画像データとして出力することが可能な電子撮像装置において、実質上無限遠物点合焦時に前記ズームレンズの歪曲収差やその他に関して下記条件を満足するように構成されている。
0.75<y07/(fw・tanω07w)<0.88208 (7)
1.0<fw/y10<2.1 (8)
但し、y10は前記電子撮像素子の有効撮像面(撮像可能な面)の中心から最も遠い点までの距離(最大像高)、y07は0.7×y10の値、ω07wは広角端における前記撮像面上の中心からy07の位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度、fwは広角端における全系の焦点距離である。
なお、本発明の電子撮像装置においては、前記第1レンズ群の光路を折り曲げるための反射面を有する光学素子の入射面と正レンズのいずれかの収斂面は、共に光軸から離れるほど曲率が弱くなる非球面であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例及び参考例を図面を用いて説明するが、その説明に先立ち、本発明の作用効果について述べる。
請求項1に記載の発明において、条件(1)の下限を下回ると、第1移動レンズ群の移動による変倍比が小さくなりやすい。また、上限を上回ると、第2移動レンズ群の移動による変倍比が小さくなりやすい。条件(1)の範囲内の場合には、第2移動レンズ群の倍率は条件(2)のようになる。また、少なくとも下記条件のいずれか一方を満たすとより良い。
−0.9≦β2W≦−0.45 (1’)
−0.9≦β3W≦−0.45 (2’)
さらに、少なくとも下記条件のいずれか一方を満たすと最良である。
−0.8≦β2W≦−0.50 (1”)
−0.8≦β3W≦−0.50 (2”)
【0011】
請求項2に記載の発明において、変倍機能を効率的に行なって小型を確保するためには、下記の条件を満たすと良い。
1.4≦|f2|/fw≦5.0 (3)
1.4≦f3/fw≦5.0 (4)
但し、f2、f3、fwはそれぞれ第1移動レンズ群、第2移動レンズ群、広角端全系の焦点距離である。
条件(3)、(4)の上限値を上回ると、第1移動レンズ群、第2移動レンズ群のパワーが弱くなる。また、下限値を下回ると、第1移動レンズ群、第2移動レンズ群の倍率が小さくなる。このような関係で、何れにしても移動量の割に変倍比が小さくなりやすい。
また、少なくとも下記条件の何れか一方を満たすとより良い。
1.7≦|f2|/fw≦4.5 (3')
1.7≦f3/fw≦4.5 (4')
さらに、少なくとも下記条件の何れか一方を満たすと最良である。
2.0≦|f2|/fw≦4.0 (3")
2.0≦f3/fw≦4.0 (4")
【0012】
本発明の電子撮像装置のズームレンズでは、最も物体側にある反射光学素子で光路を折り曲げている。そのため、奥行き方向への厚みは最小限に抑えられることが特徴である。また、同時に、像面に対して絞り位置が固定されているため、絞りやシャッターアクチュエーター等の部材が、変倍時に移動するためのスペースが不要となる。加えて、最も物体側にあるレンズ群が正の屈折力を有するために開口絞り径がF値の割に小さく且つシャッター羽根の逃げスペースも小さくてすむ。これにより、折り曲げ後の光学部分系の厚さも抑えられるということも大きな特徴となっている。
また、ある程度の高いズーム比を得ながら絞り位置固定とすることが望ましい。これは、その前後に変倍時の移動レンズ群を二つに分けて配置することで実現出来る。そして、第1移動レンズ群と第2移動レンズ群の屈折力が異符号であることで、動き量に対して効率的な変倍を実現できる。また、反射光学素子(前記物体側に凹面を向けた入射面と、光路を折り曲げるための反射面を有する光学素子)を小さく薄くするには、入射瞳位置を出来るだけ入射面から浅くすることが重要になる。そのためには、開口絞りまでの光学部品点数を極力少なくし、各レンズ群共に物体側から光路に沿って発散成分、収斂成分の順で構成すればよい。
【0013】
本発明では、第1レンズ群と第1移動レンズ群とで、合わせてわずか4部品で光学系を構成している。本発明のような光路折り曲げ光学系では、第1レンズ群と第1移動レンズ群との合成系による像点、つまり第2移動レンズ群以降の合成系に対する物点が被写体側に遠くなりやすくなる。そのために、第2移動レンズ群以降の合成系の倍率が小さくなりがちになる。これは、レンズ群の移動の割に倍率を稼ぎにくい傾向となる。この傾向を解消するには、第2移動レンズ群のパワーを出来るだけ強く、かつ主点を出来るだけ物体側に位置するようにするのが良い。そこで本発明では、第2移動レンズ群の内部構成を正レンズ、正レンズ、負レンズとしている。そして、偏心敏感度の大きい負レンズとその直前の正レンズは接合としている。また、第1移動レンズ群も、部品点数を減らしながら負の屈折力を強めるために、負レンズを両凹レンズとしている。
【0014】
なお、本発明においては、反射光学素子を出来るだけ小さくするようにしている。そのために、第1レンズ群の発散成分、収斂成分のそれぞれのパワーを強くしている。従って、歪曲収差やコマ収差が発生しやすい。コマ収差の補正には、前記第1レンズ群の光学要素の入射面と正レンズのいずれかの収斂面を、共に光軸から離れるほど曲率が弱くなる非球面とするのが良い。なお、歪曲収差の補正については後述する。
【0015】
また、反射光学素子を小さくするためには、第1移動レンズ群の移動量の方を第2移動レンズ群に比べて出来るだけ小さくすることが望ましい。本発明では、第1移動レンズ群と第2移動レンズ群は、開口絞りを挟んで隣接している。そこで、下記条件を満足するとよい。
0.5<D3/D2<1.4 (5)
但し、D2は広角端における第1移動レンズ群の最も像側の面頂から開口絞りまでの光軸に沿った距離、D3は開口絞りから第2移動レンズ群の最も物体側の面頂までの光軸に沿った距離である。
上限を上回ると望遠端のF値が暗くなりやすい。また、下限を下回ると反射光学素子としてのプリズムが肥大化しやすい。
なお、下記条件を満たすとより良い。
0.6<D3/D2<1.3 (5’)
さらに、下記条件を満たすと最良である。
0.7<D3/D2<1.2 (5")
【0016】
さらに、負の屈折力を有する第1移動レンズ群は負レンズに、正の屈折力を有する第2移動レンズ群は正レンズに共に非球面を導入するのが良い。これにより、変倍時の第1移動レンズ群と第2移動レンズ群の動きによる収差変動を出来るだけ小さくすることができる。出来れば2面ずつに非球面を導入するのが好ましい。
【0017】
また、フォーカスについては、第2移動レンズ群の像側にフォーカスレンズ群を配置するとよい。このフォーカスレンズ群は、フォーカス時にも移動可能である。その場合、変倍全域に亘りフォーカスのために移動する領域を、出来るだけ少なくするのが良い。これにより、フォーカスアクチュエーターを著しく小型化できる。従って、下記条件を満足すると良い。
0.8×102<M4・S1<6.0×102 (6)
但し、M4はフォーカスレンズ群があらゆる状態の中で最も物体側に位置するときと最も像側に位置するときの距離差、S1はフォーカスレンズ群が最も物体側に位置するときに合焦されている被写体から光学系入射面までの距離(mm)である。
上限を上回ると、フォーカスのためのアクチュエーターが肥大化する。
なお、下記条件を満たすとより良い。
1.2×102<M4・S1<5.5×102 (6’)
さらに、下条件を満たすと最良である。
1.6×102<M4・S1<5.0×102 (6")
このほか、収差補正や主光線射出角を小さくすることを主たる目的として、最も像面に近いレンズ群を、像面に対して位置をほぼ固定して配置しても良い。このレンズ群はフォーカスレンズ群とは別である。そして、このレンズ群には、フィルターを添付したり、赤外カットのコートを施しても良い。
【0018】
本発明の電子撮像装置のズームレンズは入射面が発散面である関係上、物体側に凹面を向ける形状になる。しかもそのパワーは強いため、歪曲収差が発生しやすい。しかし、歪曲収差を許容すると、画角の割に入射光線高が低くなる。その結果、プリズムを小さくすることが可能である。そこで、本発明の電子撮像装置のズームレンズにおいては、意図的に樽型歪曲収差を野放し的に発生させている。そして、結像光学系を通じて結像された像を、電子撮像素子にて撮像する。このようにして得られた画像データを、加工して形状を変化させる。このように画像データを加工する機能を用いて、ズームレンズで発生した歪曲収差による画像歪みを補正して観察できるようにしている。特に、カメラなど電子撮像装置からは、既に補正されたかたちの画像データが出力されるのが理想的である。なお、ズームレンズについては、ほぼ無限遠物点合焦時に、結像光学系の歪曲収差に関して下記条件を満足するとよい。
0.75<y07/(fw・tanω07w)<0.96 (7)
1.0<fw/y10<2.1 (8)
但し、 10 前記電子撮像素子の有効撮像面(撮像可能な面)の中心から最も遠い点までの距離(最大像高)07 0.7×10 の値、ω07wは広角端における前記撮像面上の中心からy07の位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度、fwは広角端における全系の焦点距離である。
なお、少なくとも下記条件の何れか一方を満たすとより良い。
0.80<y07/(fw・tanω07w)<0.95 (7’)
1.1<fw/y10<2.0 (8’)
さらに、少なくとも下記条件の何れか一方を満たすと最良である。
0.85<y07/(fw・tanω07w)<0.94 (7”)
1.2<fw/y10<1.9 (8”)
【0019】
以上述べた本発明の電子撮像装置のズームレンズを用いるにあたり、以下に示すように第1レンズ群に関して条件(A)、(B)のいずれか1つ以上を満足するとさらに良い。
(A)光路折り曲げのための光学素子に関して以下の条件を満たすのが良い。
0.3<dF/dP<0.7 (9)
−6.0<R11/y10<−1.2 (10)
−0.75≦fw・(n1−1)/R11≦−0.15 (11)
但し、dFは第1レンズ群の最も物体側の面と光軸との交点から最初の反射面と光軸との交点までの距離、dPは前記反射面より物体側に最も近い屈折面(プリズムの場合は入射面)と光軸との交点から前記反射面より像側に最も近い屈折面(プリズムの場合は射出面)と光軸との交点までの光軸に沿って測った距離、fwは広角端における全系の焦点距離、n1は前記プリズムの媒質屈折率(基準波長)、R11は前記プリズム入射面の光軸上での曲率半径である。
条件(9)の上限を上回ると、入射瞳位置の関係で第1レンズ群が大型化しやすい。また、下限を下回ると、ゴーストが多くなる。条件(10)の下限を下回ると、軸外の入射光線高が高く前記プリズムが大型化しやすくなる。また、色収差の補正が十分でなくなる。上限を上回ると、逆に第1レンズ群中の正レンズへの光線高が高くなる。その結果、奥行き方向の寸法が肥大化しやすくなる。また、望遠側にてコマ収差が発生しやすくなる。条件(11)の上限を上回ると、曲率が強すぎることになる。その結果、各軸外収差が悪化しやすく好ましくない。下限を下回ると、入射瞳位置が深くなりすぎる。そのため、前記プリズムが肥大化傾向となる。
また、少なくとも下記条件の何れか一つを満たすとより良い。
0.35<dF/dP<0.6 (9’)
−5.0<R11/y10<−1.6 (10’)
−0.70≦fw・(n1−1)/R11≦−0.20 (11’)
さらに、少なくとも下記条件の何れか一つを満たすと最良である。
0.4<dF/dP<0.55 (9”)
−4.0<R11/y10<−2.0 (10”)
−0.65≦fw・(n1−1)/R11≦−0.25 (11”)
なお、前記反射光学素子としてプリズムを採用するのが、奥行きを薄くする上で最も有利である。プリズムの媒質のd線に対する屈折率は高い方が好ましく、1.65以上が良く、1.75以上ならば理想的である。
【0020】
(B)第1レンズ群は第1移動レンズ群の変倍効率を高めるためには、第1レンズ群全体としては、下記条件(12)を満たすように出来るだけ強い正のパワーにする必要がある。従って、第1レンズ群の正レンズに関しては、下記条件(13)を満たすようにするのが良い。つまり、前記正レンズについては、通過する軸外光線の高さの割に強いパワーを持たせるのが良い。同時に形状も下記条件(14)を満たすようにすると良い。
2.0≦ f1 / fw ≦10.0 (12)
1.1≦ f12 / fw ≦5.0 (13)
−1.1<(R1PF+ R1PR)/(R1PF− R1PR)<0.4 (14)
但し、f1は第1レンズ群全体の焦点距離、f12は第1レンズ群中の正レンズの焦点距離、R1PF、R1PRはそれぞれ第1レンズ群の正レンズの物体側の面、像側の面の光軸上での曲率半径である。
条件(12)の下限を下回ると、第1移動レンズ群の変倍時の移動量の割に変倍率が少なくなる。また、上限を上回ると、軸外収差や色収差の補正が困難になる。または、前記プリズムが肥大化しやすい。条件(13)の上限を上回ると、第1移動レンズ群の変倍率が移動量の割に低くなる。そのため、光学系が大きくなりやすい。下限を下回ると、コマ収差、非点収差などの軸外収差の補正が困難となりやすい。条件(14)の上限を上回ると、第1レンズ群の主点が像側寄り傾向となる。そのため、第1移動レンズ群の変倍効率が悪化傾向となる。また、収差的にもコマ収差が発生しやすくなる。下限を下回ると、第1レンズ群中のレンズが強いメニスカス形状となる。そのため、第1移動レンズ群と干渉しやすくなり好ましくない。
また、少なくとも下条件の何れか一つを満たすとより良い。
2.5≦ f1 / fw ≦8.0 (12')
1.3≦ f12 / fw ≦4.0 (13')
−0.9<(R1PF+ R1PR)/(R1PF− R1PR)<0.2 (14')
さらに、少なくとも下記条件の何れか一つを満たすと最良である。
3.0≦ f1 / fw ≦6.0 (12")
1.5≦ f12 / fw ≦3.2 (13")
−0.7<(R1PF+ R1PR)/(R1PF− R1PR)<0.0 (14")
【0021】
第1移動レンズ群については下記条件を満足するとさらに良い。
−1.0<(R2NF + R2NR )/(R2NF − R2NR )< 1.0 (15)
−3.0<(R2PF + R2PR )/(R2PF − R2PR )< 1.0 (16)
22/fw<0.3 (17)
但し、R2NF 、R2NR 、R2PF 、R2PR はそれぞれ第1移動レンズ群中の負レンズの物体側の面、像側の面、正レンズの物体側の面、像側の面の光軸上での曲率半径、d22は第1移動レンズ群中の負レンズの像側の面と正レンズの物体側の面の光軸上での距離である。
条件(15)、(16)の上限、下限と条件(17)の上限を上回ると、ズームレンズ全系の入射面からの入射瞳位置が深くなりやすい。また、前記プリズムが肥大化する傾向となる。
また、少なくとも下記条件の何れか一つを満たすとより良い。
−0.8<(R2NF + R2NR )/(R2NF − R2NR )<0.8 (15')
−2.0<(R2PF + R2PR )/(R2PF − R2PR )<0.5 (16')
22/fw<0.25 (17')
さらに、少なくとも下記条件の何れか一つを満たすと最良である。
−0.6<(R2NF + R2NR )/(R2NF − R2NR )<0.6 (15")
−1.0<(R2PF + R2PR )/(R2PF − R2PR )<0.0 (16")
22/fw<0.2 (17")
【0022】
第2移動レンズ群についても下記条件を満足するとさらに良い。
0.28<RB3 /RB1 <1.0 (18)
−0.7<fw /RB2 <0.7 (19)
20<νBP − νBN (20)
但し、RB1 、RB3 はそれぞれ第2移動レンズ群の接合レンズ成分の最も物体側の面、最も像側の面の光軸上での曲率半径、RB2 は第2移動レンズ群の接合レンズ成分の接合面の光軸上での曲率半径、νBP 、νBN はそれぞれ第2移動レンズ群の接合レンズ成分の正レンズ、負レンズの媒質アッベ数である。
条件(18)の上限を上回ると、全系収差の球面収差、コマ収差、非点収差の補正には有利であるが、接合による偏心敏感度の緩和の効果が少ない。下限を下回ると、全系収差の球面収差、コマ収差、非点収差の補正が困難になりやすい。条件(19)の下限を下回ると、軸上色収差、倍率色収差の補正には有利だが、球面収差の色収差が発生しやすい。特に、基準波長における球面収差が良好に補正できても、短波長の球面収差はオーバーコレクト状態となる。これは、画像における色のにじみの原因となるので好ましくない。上限を上回ると、軸上色収差、倍率色収差が、補正不足や短波長球面収差のアンダーコレクト状態となりやすい。条件(20)の下限を下回ると、軸上色収差が補正不足になりやすい。一方、上限は、これを上回る媒質の組み合わせが自然界には存在しないことになる。
また、少なくとも下記条件の何れか一つを満たすとより良い。
0.30<RB3 /RB1 <0.8 (18')
−0.5<fw /RB2 <0.4 (19')
25<νBP − νBN (20')
さらに、少なくとも下記条件の何れか一つを満たすと最良である。
0.32<RB3 /RB1 <0.6 (18")
−0.3<fw /RB2 <0.1 (19")
30<νBP − νBN (20")
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例及び参考例について図面を用いて説明する。
参考例
図1は本発明にかかる電子撮像装置のズームレンズの参考例の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、広角端無限遠物点合焦時の折り曲げ時における状態を示している。図2は参考例のズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。図3〜図5は参考例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、図3は広角端、図4は中間、図5は望遠端での状態を示している。また、図6〜図8は参考例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、図6は広角端、図7は中間、図8は望遠端での状態を示している。
【0024】
図1中、Iは電子撮像素子であるCCDの撮像面、CGは平面平板状のCCDカバーガラスで、物体側から順に、ズームレンズと、カバーガラスCGと、撮像面Iが配置されている。
そして、本参考例のズームレンズは、物体側から順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、開口絞りSと、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、第5レンズ群G5とを有している。
第1レンズ群G1は、物体側から順に配置された、プリズムPと、正の屈折力を有する後側副群とで構成されており、全体で正の屈折力を有している。プリズムPは、物体側から順に、物体側に光路を折り曲げるための反射面RFと、物体側に凹面であり光軸から離れるに従って発散性が弱まる非球面を持つ光線入射面IFとを有している。また、プリズムPは反射光学素子であって、光路を90°折り曲げる反射プリズムとして構成されている。一方、後側副群は1枚の両凸正レンズL1で構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹負レンズL21と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22とで構成されており、全体で負の屈折力を有している。
第3レンズ群G3は、両凸正レンズL31と、両凸正レンズL32と両凹負レンズL33の接合レンズとで構成されており、全体で正の屈折力を有している。
4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL4で構成されている。
第5レンズ群G5は、物体側が凸面に形成され像側が平面に形成された凸平正レンズL5で構成されている。なお、この凸平正レンズL5の凸面側には、必要に応じて反射防止コートや赤外カットコートが付設されている。また、平面側には、必要に応じ赤外カットコートや光学的ローパスフィルターが付設されている。
【0025】
本参考例のズームレンズにおいては、無限遠物点合焦時において広角端から望遠端へと変倍する際には、第1レンズ群G1は位置が固定され、第2レンズ群G2は像側へ移動し、開口絞りSは位置が固定され、第3レンズ群G3は物体側へ移動し、第4レンズ群G4及び第5レンズ群G5は位置がほぼ固定されるようになっている。
また、合焦動作時には、第4レンズ群G4が光軸上を移動するようになっている。
非球面は、第1レンズ群G1中のプリズムPの光線入射面IFのほかに、第1レンズ群G1中の両凸正レンズL1の物体側の面、第2レンズ群G2中の両凹負レンズL21の両面、第3レンズ群G3中の両凸正レンズL31の両面、第5レンズ群G5中の凸平正レンズL5の物体側の面にそれぞれ設けられている。
【0026】
次に、本参考例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを示す。
なお、本参考例の数値データにおいて、r1、r2、…は各レンズ面の曲率半径、d1、d2、…は各レンズの肉厚または空気間隔、nd1、nd2、…は各レンズのd線での屈折率、νd1、νd2、…は各レンズのアッべ数、Fno.はFナンバー、fは全系焦点距離、D0は物体から第1面までの距離を表している。
非球面形状は、光軸方向をz、光軸に直交する方向をyにとり、円錐係数をK、非球面係数をA4、A6、A8、A10としたとき、次の式で表される。
z=(y2/r)/[1+{1−(1+K)・(y/r)21/2
+A44+A66+A88+A1010
なお、これらの記号は、後述の各実施例の数値データにおいても共通に用いられている。
また、本発明の参考例及び各実施例における有効撮像領域の縦横比は3:4であり、折り曲げ方向は横方向である。
【0027】
Figure 0004441189
Figure 0004441189
【0028】
Figure 0004441189
【0029】
Figure 0004441189
【0030】
第1実施例
図9は本発明の電子撮像装置にかかるズームレンズの第1実施例の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、広角端無限遠物点合焦時の折り曲げ時における状態を示している。図10は第1実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。図11〜図13は第1実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、図11は広角端、図12は中間、図13は望遠端での状態を示している。また、図14〜図16は第1実施例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、図14は広角端、図15は中間、図16は望遠端での状態を示している。
【0031】
図9中、Iは電子撮像素子であるCCDの撮像面、CGは平面平板状のCCDカバーガラスで、物体側から順に、ズームレンズと、カバーガラスCGと、撮像面Iが配置されている。
そして、第1実施例のズームレンズは、物体側から順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、開口絞りSと、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、第5レンズ群G5とを有している。
第1レンズ群G1は、物体側から順に配置された、プリズムPと、正の屈折力を有する後側副群とで構成されており、全体で正の屈折力を有している。プリズムPは、物体側から順に、物体側に光路を折り曲げるための反射面RFと、物体側に凹面であり光軸から離れるに従って発散性が弱まる非球面を持つ光線入射面1Fとを有している。また、プリズムPは反射光学素子であって、光路を90°折り曲げる反射プリズムとして構成されている。一方、後側副群は1枚の両凸正レンズL1で構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹負レンズL21と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22とで構成されており、全体で負の屈折力を有している。
第3レンズ群G3は、両凸正レンズL31と、両凸正レンズL32と両凹負レンズL33の接合レンズとで構成されており、全体で正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL4で構成されている。
第5レンズ群G5は、物体側が凸面に形成され像側が平面に形成された凸平正レンズL5で構成されている。なお、この凸平正レンズL5の凸面側には、必要に応じ反射防止コートや赤外カットコートが、また、平面側には、必要に応じ赤外カットコートや光学的ローパスフィルターが付設されている。
【0032】
第1実施例のズームレンズにおいては、無限遠物点合焦時において広角端から望遠端へと変倍する際には、第1レンズ群G1は位置が固定され、第2レンズ群G2は像側へ移動し、開口絞りSは位置が固定され、第3レンズ群G3は物体側へ移動し、第4レンズ群及び第5レンズ群G5は位置がほぼ固定されるようになっている。
また、合焦動作時には、第4レンズ群G4が光軸上を移動するようになっている。
非球面は、第1レンズ群G1中のプリズムPの光線入射面IFのほかに、第1レンズ群G1中の両凸正レンズL1の物体側の面、第2レンズ群G2中の両凹負レンズL21の両面、第3レンズ群G3中の両凸正レンズL31の両面にそれぞれ設けられている。
【0033】
次に、第1実施例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ2
1=-6.7689(非球面)
1=7.2000 nd1=1.84666 νd1=23.78
2=∞
2=0.1500
3=8.8567(非球面)
3=2.4000 nd3=1.80610 νd3=40.92
4=-23.1719
4=D4
5=-8.5533(非球面)
5=0.8000 nd5=1.74320 νd5=49.34
6=6.2701(非球面)
6=0.6000
7=9.5560
7=1.4000 nd7=1.84666 νd7=23.78
8=413.6157
8=D8
9=∞(絞り)
9=D9
10=8.7040(非球面)
10=5.5070 nd10=1.69350 νd10=53.21
11=-8.5323(非球面)
11=0.1500
12=11.1980
12=2.7843 nd12=1.51742 νd12=52.43
13=-5.6650
13=0.7000 nd13=1.84666 νd13=23.78
14=5.8327
14=D14
15=9.2482
15=2.1000 nd15=1.51742 νd15=52.43
16=78.4872
16=D16
17=10.0989
17=1.6000 nd17=1.58423 νd17=30.49
18=∞
18=0.7000
19=∞
19=0.6000 nd19=1.51633 νd19=64.14
20=∞
20=D20
21=∞(撮像面)
【0034】
Figure 0004441189
【0035】
Figure 0004441189
【0036】
第2実施例
図17は本発明の電子撮像装置にかかるズームレンズの第2実施例の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、広角端無限遠物点合焦時の折り曲げ時における状態を示している。図18は第2実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。図19〜図21は第3実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、図19は広角端、図20は中間、図21は望遠端での状態を示している。また、図22〜図24は第2実施例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、図22は広角端、図23は中間、図24は望遠端での状態を示している。
【0037】
図17中、Iは電子撮像素子であるCCDの撮像面、CGは平面平板状のCCDカバーガラスで、物体側から順に、ズームレンズと、カバーガラスCGと、撮像面Iが配置されている。
そして、第2実施例のズームレンズは、物体側から順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、開口絞りSと、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、第5レンズ群G5とを有している。
第1レンズ群G1は、物体側から順に配置された、プリズムPと、正の屈折力を有する後側副群とで構成されており、全体で正の屈折力を有している。プリズムPは、物体側から順に、物体側に光路を折り曲げるための反射面RFと、物体側に凹面であり光軸から離れるに従って発散性が弱まる非球面を持つ光線入射面IFとを有している。また、プリズムPは反射光学素子であって、光路を90°折り曲げる反射プリズムとして構成されている。一方、後側副群は1枚の両凸正レンズL1で構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹負レンズL21と、両凸正レンズL22とで構成されており、全体で負の屈折力を有している。
第3レンズ群G3は、両凸正レンズL31と、両凸正レンズL32と両凹負レンズL33の接合レンズとで構成されており、全体で正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL4で構成されている。
第5レンズ群G5は、と、物体側が凸面に形成され像側が平面に形成された凸平正レンズL5とで構成されている。なお、この凸平正レンズL5の凸面側には、必要に応じ反射防止コートや赤外カットコートが、また、平面側には、必要に応じ赤外カットコートや光学的ローパスフィルターが付設されている。
【0038】
第2実施例のズームレンズにおいては、無限遠物点合焦時において広角端から望遠端へと変倍する際には、第1レンズ群G1は位置が固定され、第2レンズ群G2は像側へ移動し、開口絞りSは位置が固定され、第3レンズ群G3は物体側へ移動し、第4レンズ群G4及び第5レンズ群G5は位置がほぼ固定されるようになっている。
また、合焦動作時には、第4レンズ群G4が光軸上を移動するようになっている。
非球面は、第1レンズ群G1中のプリズムPの光線入射面IFのほかに、第1レンズ群G1中の両凸正レンズL1の物体側の面、第2レンズ群G2中の両凹負レンズL21の両面、第3レンズ群G3中の両凸正レンズL31の両面にそれぞれ設けられている。
【0039】
次に、第2実施例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ3
1=-9.0803(非球面)
1=10.0000 nd1=1.68893 νd1=31.07
2=∞
2=0.1500
3=20.1047(非球面)
3=2.4000 nd3=1.80610 νd3=40.92
4=-21.5717
4=D4
5=-7.8993(非球面)
5=0.8000 nd5=1.74320 νd5=49.34
6=15.6354(非球面)
6=0.6000
7=23.5360
7=1.5000 nd7=1.84666 νd7=23.78
8=-38.6762
8=D8
9=∞(絞り)
9=D9
10=6.4319(非球面)
10=2.7996 nd10=1.69350 νd10=53.21
11=-15.9497(非球面)
11=0.1500
12=9.9957
12=1.9985 nd12=1.69680 νd12=55.53
13=-20.3022
13=0.7000 nd13=1.84666 νd13=23.78
14=3.9847
14=D14
15=7.3130
15=1.5000 nd15=1.69680 νd15=55.53
16=14.1094
16=D16
17=8.4585
17=2.0000 nd17=1.58423 νd17=30.49
18=∞
18=0.7000
19=∞
19=0.6000 nd19=1.51633 νd19=64.14
20=∞
20=D20
21=∞(撮像面)
【0040】
Figure 0004441189
【0041】
Figure 0004441189
【0042】
上記参考例及び各実施例における前記条件式のパラメータ等の値は下表に示す通りである。
【表1】
Figure 0004441189
参考例及び各実施例においてS1=177.30496(mm)である。
【0048】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、物体側にプリズムなどの反射光学素子を配置して光学系特にズームレンズ系の光路(光軸)を折り曲げ、前記プリズムの入射面を凹面とすると共に非球面を活用することにより、ズーム比,画角,F値,少ない収差など、高い光学仕様性能を確保しながらも沈胴式鏡筒に見られるようなカメラの使用状態への立ち上げ時間(レンズのせり出し時間)がなく、防水・防塵上も好ましく、また、奥行き方向が極めて薄いカメラを提供することが可能となる。さらに、絞りやシャッター機構などを移動させない光学構成とすることにより、奥行きをさらに薄くすることが出来るのみならず、歪曲が少なく高画質で広画角の撮影が可能な電子撮像装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電子撮像装置に用いるズームレンズの参考例にかかる光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、広角端無限遠物点合焦時の折り曲げ時における状態を示している。
【図2】 参考例のズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図3】 参考例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、広角端での状態を示している。
【図4】 参考例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、中間での状態を示している。
【図5】 参考例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、望遠端での状態を示している。
【図6】 参考例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、広角端での状態を示している。
【図7】 参考例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、中間での状態を示している。
【図8】 参考例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、望遠端での状態を示している。
【図9】 本発明による電子撮像装置に用いるズームレンズの第1実施例にかかる光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、広角端無限遠物点合焦時の折り曲げ時における状態を示している。
【図10】 第1実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図11】 第1実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、広角端での状態を示している。
【図12】 第1実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、中間での状態を示している。
【図13】 第1実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、望遠端での状態を示している。
【図14】 第1実施例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、広角端での状態を示している。
【図15】 第1実施例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、中間での状態を示している。
【図16】 第1実施例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、望遠端での状態を示している。
【図17】 本発明による電子撮像装置に用いるズームレンズの第2実施例にかかる光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、広角端無限遠物点合焦時の折り曲げ時における状態を示している。
【図18】 第2実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図19】 第2実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、広角端での状態を示している。
【図20】 第2実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、中間での状態を示している。
【図21】 第2実施例のズームレンズの無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、望遠端での状態を示している。
【図22】 第2実施例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、広角端での状態を示している。
【図23】 第2実施例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、中間での状態を示している。
【図24】 第2実施例のズームレンズの近距離物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、望遠端での状態を示している。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
L1〜L5 レンズ
P 反射光学素子(プリズム)
RF 反射面
IF 光線入射面
S 開口絞り
CG カバーガラス
I 撮像面

Claims (3)

  1. ズームレンズと電子撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズは、物体側から光路に沿って順に配置された、物体側に凹面を向けた入射面と光路を折り曲げるための反射面の形成された光学素子を含んでいて正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第1移動レンズ群と、広角端から望遠端に変倍する際に単調に物体側に移動する第2移動レンズ群と、フォーカスのために移動可能であるレンズ群とを含み、全体として5群からなり、
    前記ズームレンズを通じて前記電子撮像素子の撮像面上に結像された像を撮像して得られた画像データを加工して、形状を変化させた画像データとして出力することが可能な電子撮像装置において、
    実質上無限遠物点合焦時に前記ズームレンズの歪曲収差やその他に関して下記条件を満足するようにした電子撮像装置。
    −1.0≦β2W≦−0.40 (1)
    −1.0≦β3W≦−0.40 (2)
    0.75<y07/(fw・tanω07w)<0.88208 (7)
    1.0<fw/y10<2.1 (8)
    但し、β2W、β3Wはそれぞれ第1移動レンズ群、第2移動レンズ群の広角端における倍率、y10は前記電子撮像素子の有効撮像面(撮像可能な面)の中心から最も遠い点までの距離(最大像高)、y07は0.7×y10の値、ω07wは広角端における前記撮像面上の中心からy07の位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度、fwは広角端における全系の焦点距離である。
  2. ズームレンズと電子撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズは、物体側から光路に沿って順に配置された、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第1移動レンズ群と、像面に対して略位置が固定である開口絞りと、広角端から望遠端に変倍する際に単調に物体側に移動する第2移動レンズ群とを含み、全体として5群からなり、
    前記第1レンズ群は、像面に対して位置が実質上固定されており物体側から光路に沿って順に配置された、物体側に凹面を向けた入射面と光路を折り曲げるための反射面の形成された光学素子と、正レンズとを含み、
    前記第1移動レンズ群は、物体側から光路に沿って順に配置された、両凹レンズと、正レンズとを含み、
    前記第2移動レンズ群は、物体側から光路に沿って順に配置された、正の単レンズと、正レンズと像側に強い凹面を向けた負レンズの接合レンズとを含み、
    前記ズームレンズを通じて前記電子撮像素子の撮像面上に結像された像を撮像して得られた画像データを加工して、形状を変化させた画像データとして出力することが可能な電子撮像装置において、
    実質上無限遠物点合焦時に前記ズームレンズの歪曲収差やその他に関して下記条件を満足するようにした電子撮像装置。
    0.75<y07/(fw・tanω07w)<0.88208 (7)
    1.0<fw/y10<2.1 (8)
    但し、y10は前記電子撮像素子の有効撮像面(撮像可能な面)の中心から最も遠い点までの距離(最大像高)、y07は0.7×y10の値、ω07wは広角端における前記撮像面上の中心からy07の位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度、fwは広角端における全系の焦点距離である。
  3. 前記第1レンズ群の光路を折り曲げるための反射面を有する光学素子の入射面と正レンズのいずれかの収斂面が、共に光軸から離れるほど曲率が弱くなる非球面である請求項2に記載の電子撮像装置。
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