JP5105837B2 - ズーム光学系、及びそれを有する電子撮像装置 - Google Patents

ズーム光学系、及びそれを有する電子撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、特に電子撮像光学系に適した光学系であって、大口径でかつ結像性能に優れたズーム光学系及び、該ズーム光学系を有する電子撮像装置に関するものである。
デジタルカメラは、高画素数化(高画質化)や小型薄型化において実用レベルを達成に到達した。その結果、デジタルカメラは、機能的にも市場的にも銀塩35mmフィルムカメラにとって代わってしまった。そこで、次に求められる性能の一つとして、光量の少ない環境においても被写体をきれいに撮影できるという性能がある。このようなことから、光学系においてもこれまで獲得してきた高い結像性能や薄さをそのままにして、大口径比化することが強く求められている。
従来、大口径比化に適したズーム光学系として、例えば、次の特許文献1に記載のような正先行型ズーム光学系が知られている。この正先行型ズーム光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群で構成されている。
特開平11-258507号公報
ところが、この正先行型のズーム光学系は、第1レンズ群の厚み(光軸方向の厚み)が厚い。そのため、沈胴式鏡筒を採用してもカメラ筐体を薄くすることは困難であった。なお、沈胴式鏡筒とは、ズーム光学系を筐体の厚み(奥行き)方向に収納することができる鏡筒のことである。
一方で、薄型化に適したズーム光学系として、例えば、次の特許文献2に記載のような負先行型ズーム光学系が知られている。この負先行型ズーム光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群、正の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群で構成されている。この負先行型ズーム光学系では、収差補正のために、第1レンズ群が複数のレンズ成分で構成されている。なお、レンズ成分とは、単レンズ又は接合レンズである。
特開2002−48975号公報
また、同じ負先行型ズーム光学系において、より薄型化の可能性を秘めた例として、次の特許文献3に記載のものがある。特許文献3の光学系では、第1レンズ群が1つのレンズ成分のみで構成されており、薄型化の面で注目すべき構成を採用している。
特開2001−13408号公報
しかしながら、特許文献3に記載のズーム光学系は、明るい(口径比が大きい、すなわちF値が小さい)光学系というには不十分な明るさの光学系である。
光学系を大口径比化した場合、特に非点収差に関して補正が厳しく求められる。しかしながら、特許文献3に記載のズーム光学系は、明るい光学系にすると、収差補正、特に非点収差の補正が急速に困難となるという問題があった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、大口径比でありながら非点収差が良好に補正されたズーム光学系、及びそれを有する電子撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によるズーム光学系は、物体側から順に、1つの両凹形状のレンズ成分よりなる負の屈折力を有するレンズ群Aと、正の屈折力をレンズ群Bと、負の屈折力を有するレンズ群Cと、正の屈折力を有するレンズ群Dとで構成され、変倍する際に、各前記レンズ群間の相対的距離が変化し、広角端から望遠端まで変倍する際に、前記レンズ群Aが最初に像側に移動するようにして光軸上を往復移動し、次の条件式(1''')を満足することを特徴とするズーム光学系。
0.2≦dCD/fw≦0.6 …(1''')
但し、dCDは広角端での無限遠合焦時における前記レンズ群Cと前記レンズ群Dの光軸上の間隔、fwは広角端におけるズーム光学系全系の焦点距離である。尚、前記レンズ成分とは、単レンズ又は接合レンズである。
また、本発明のズーム光学系においては、前記レンズ群Aが、正レンズLAPと負レンズLANとの接合レンズにより構成された1つのレンズ成分からなり、前記正レンズLAP が、前記負レンズLAN上に直接形成されているエネルギー硬化型樹脂を用いたレンズであることが好ましい。
また、本発明のズーム光学系においては、前記レンズ群Aが、物体側から順に、負レンズLANと、正レンズLAP と、を貼り合わせて形成された接合レンズにより構成された1つのレンズ成分からなることが好ましい。
また、本発明のズーム光学系においては、前記レンズ群Aの接合レンズにより構成された1つのレンズ成分が、物体側から順に、前記負レンズL AN と、前記正レンズL AP と、を貼り合わせて形成されていることが好ましい。
また、本発明のズーム光学系においては、非球面の形状を、光軸方向をz、光軸に垂直な方向をhとする座標軸とし、円錐係数をk、非球面係数をA4、A6、A8、A10、球面成分の光軸上における曲率半径をRとして、次の式(2)
で表した場合、次の条件式(3)を満足することを特徴とするのが好ましい。
0.1≦|zAR(h)−zAC(h)|/tp≦0.96 …(3)
但し、zACは前記正レンズLAPにおける上記式(2)に従う接合側の面の形状、zARは正レンズLAPにおける上記式(8)に従う空気接触側の面の形状、hは広角端における全系の焦点距離をfwとしたときh=0.7fwで表され、tpは前記正レンズLAPの光軸上の厚みであり、また、常にz(0)=0である。
また、本発明のズーム光学系においては、非球面の形状を、光軸方向をz、光軸に垂直な方向をhとする座標軸とし、円錐係数をk、非球面係数をA4、A6、A8、A10、球面成分の光軸上における曲率半径をRとして、次の式(2)
で表した場合、次の条件式(5),(6)を満足し、
−50≦kAF≦10 …(5)
−20≦kAR≦20 …(6)
且つ、次の条件式(7)を満足することを特徴とするのが好ましい。
−8≦zAF(h)/zAR(h)≦2 …(7)
但し、kAFは前記レンズ群Aにおける最も物体側の面に関するk値、kARは前記レンズ群Aにおける最も像側の面に関するk値で、いずれも上記式(2)におけるk値であり、zAFは前記レンズ群Aにおける最も物体側の面の形状、zARは前記レンズ群Aにおける最も像側の面の形状であり、hは広角端における系全系の焦点距離をfwとしたときh=0.7fwで表される。
また、本発明のズーム光学系においては、次の条件式(8)を満足するのが好ましい。
1.50≦ndp≦1.85 …(8)
但し、ndpは前記正レンズL AP のd線に対する屈折率である。
また、本発明のズーム光学系においては、前記レンズ群Bが、2つのレンズ成分で構成されているのが好ましい。
また、本発明のズーム光学系においては、前記レンズ群Bの像側に、相互の間隔が可変である負のレンズ群C及び正のレンズ群Dを有しているのが好ましい。
また、本発明のズーム光学系においては、前記レンズ群Cが、負レンズのみからなり、前記レンズ群Dが、正レンズのみからなるのが好ましい。
また、本発明のズーム光学系においては、前記レンズ群Aと前記レンズ群Bとの光軸上の距離が変倍を目的として変動し、前記負レンズ成分が、正レンズLAPと負レンズLANとの接合レンズからなり、横軸をνdp、及び縦軸をθgFpとする直交座標系において、
θgFp=αp×νdp+βp(但し、αp=−0.00163)
で表される直線を設定したときに、前記正レンズLAPのνdpとθgFpが、次の条件式(11)の下限値であるときの直線、及び該条件式(11)の上限値であるときの直線で定まる領域と、次の条件式(12)で定まる領域との両方の領域に含まれるのが好ましい。
0.6400<βp<0.9000 …(11)
3<νdp<27 …(12)
但し、θgFpは前記正レンズLAPの部分分散比(ng−nF)/(nF−nC)、νdpは前記正レンズLAPのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、ndはd線に対する屈折率、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率である。
また、本発明のズーム光学系においては、横軸をνdp、及び縦軸をθhgpとする直交座標系において、
θhgp=αhgp×νdp+βhgp(但し、αhgp=−0.00225)
で表される直線を設定したときに、前記正レンズLAPのνdpとθhgpが、次の条件式(13)の下限値であるときの直線、及び該条件式(13)の上限値であるときの直線で定まる領域と、次の条件式(12)で定まる領域との両方の領域に含まれるのが好ましい。
0.5700<βhgp<0.9500 …(13)
3<νdp<27 …(12)
但し、θhgpは前記正レンズLAPの部分分散比(nh−ng)/(nF−nC)、νdpは前記正レンズLAPのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、ndはd線に対する屈折率、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率、nhはh線に対する屈折率である。
また、本発明のズーム光学系においては、次の条件式(14)を満足するのが好ましい。
0.08≦θgFp−θgFn≦0.50 …(14)
但し、θgFpは前記正レンズLAPの部分分散比(ng−nF)/(nF−nC)、θgFnは前記負レンズLANの部分分散比(ng−nF)/(nF−nC)、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率である。
また、本発明のズーム光学系においては、次の条件式(15)を満足するのが好ましい。
0.09≦θhgp−θhgn≦0.60 …(15)
但し、θhgpは前記正レンズLAPの部分分散比(nh−ng)/(nF−nC)、θhgnは前記負レンズLANの部分分散比(nh−ng)/(nF−nC)、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率、nhはh線に対する屈折率である。
また、本発明のズーム光学系においては、次の条件式(16)を満足するのが好ましい。
νdp−νdn≦−30 …(16)
但し、νdpは前記正レンズLAPのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、νdnは前記負レンズLANのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、ndはd線に対する屈折率、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率である。
また、本発明によるズーム光学系を有する電子撮像装置は、ズーム光学系と、該ズーム光学系の結像位置近傍に電子撮像素子を有し、該ズーム光学系を通じて結像された像を前記電子撮像素子で撮像し、該電子撮像素子で撮像した画像データを電気的に加工してその形状を変化させた画像データとして出力することが可能な電子撮像装置であって、前記ズーム光学系が、上記のズーム光学系であり、且つ、ほぼ無限遠物点合焦時に次の条件式(19)を満足することを特徴としている。
0.7<y07/(fw・tanω07w)<0.94 …(19)
但し、y07は前記電子撮像素子の有効撮像面内(撮像可能な面内)で中心から最も遠い点までの距離(最大像高)をy10としたときy07=0.7y10で表され、ω07wは広角端における撮像面上の中心からy07の位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度、fwは広角端におけるズーム光学系全系の焦点距離である。
光学系の大口径比化に際して第1レンズ群を1つのレンズ成分のみで構成する場合、非点収差が悪化しやすい。本発明によれば、第1レンズ群を1つのレンズ成分のみで構成しても、この非点収差を良好に補正できる。その結果、大口径比のズーム光学系、及びそれを有する電子撮像装置が得られる。また、第1レンズ群を1つのレンズ成分のみで構成することで、鏡枠沈胴長を薄くすることができる。これにより、ズーム光学系において、薄型であることと大口径比であることを両立させることができる。
実施例の説明に先立ち、本発明の作用効果について説明する。
本発明のズーム光学系は、物体側から順に、1つの両凹形状のレンズ成分よりなる負の屈折力を有するレンズ群Aと、正の屈折力をレンズ群Bと、負の屈折力を有するレンズ群Cと、正の屈折力を有するレンズ群Dとで構成され、変倍時には、各レンズ群間の相対的距離が変化するズーム光学系である。
レンズ群Aを1つのレンズ成分のみで構成すると、大口径比化するほど非点収差の補正も厳しく実施する必要がある。このため、本発明のズーム光学系では、レンズ群Cとレンズ群Dの広角端で無限遠物点合焦時の光軸上の間隔dCDについて次の条件式(1)を満足するようにしている。これにより、1つのレンズ成分のみのレンズ群Aで補正しきれなかった広角側での非点収差を補正している。
0.2≦dCD/fw≦1.2 …(1)
但し、fwは広角端におけるズーム光学系全系の焦点距離である。
条件式(1)の下限値を下回ると、特に広角端における非点収差補正を良好に行うことが困難になる。あるいは、偏心に対する敏感度を、レンズ群Cとレンズ群Dの各々で低くすることが困難になる。一方、条件式(1)の上限値を上回ると、沈胴時の鏡筒を薄くすることが困難になる。
なお、レンズ群Aを1つのレンズ成分のみで構成すると、光学系の奥行き方向の薄型化にとって非常に効果的である。特に、沈胴式鏡筒を採用した場合、効果が絶大となる。
また、上記条件式(1)に代えて、次の条件式(1')を満足するのがより望ましい。
0.25≦dCD/fw≦0.9 …(1')
さらに、上記条件式(1)に代えて、次の条件式(1")を満足すると最高に良い。
0.3≦dCD/fw≦0.6 …(1")
また、大口径比化のためには、レンズ群Aは正レンズLAPと負レンズLANの接合レンズ成分とするのがよい。正レンズLAPの光学材料として樹脂などの有機材料、たとえばエネルギー硬化型樹脂を用い、負レンズLAN上に直接形成するのが良い。このような方法で、正レンズLAPを出来る限り薄く加工(形成)することができる。エネルギー硬化型樹脂としては、例えば、紫外線硬化型樹脂がある。なお、レンズ群Aを1つのレンズ成分で構成すると、光学系の薄型化のためにも良い。
また、レンズ群Aの接合レンズ成分は、物体側から負レンズLAN、正レンズLAPの順の貼り合わせとしたほうが良い。これは、樹脂の耐久性の面から好ましいといえる。
また、レンズ形状については、次のようにすると良い。非球面の形状について、光軸方向をz、光軸に垂直な方向をhとする座標軸とし、円錐係数をk、非球面係数をA4、A6、A8、A10、球面成分の光軸上における曲率半径をRとして、次の式(2)
で表した場合、次の条件式(3)を満足するのが好ましい。
0.1≦|zAR(h)−zAC(h)|/tp≦0.96 …(3)
但し、zACは正レンズLAPにおける接合側の面の形状、zARは正レンズLAPにおける空気接触側の面の形状であって、いずれも上記式(2)に従う形状であり、hは広角端におけるズーム光学系全系の焦点距離をfwとしたときh=0.7fwで表され、tpは正レンズLAPの光軸上の厚みであり、また、常にz(0)=0である。
条件式(3)の下限値を下回ると、色収差の補正が不十分になり易い。一方、条件式(3)の上限値を上回ると、正レンズLAPにおける周辺部の縁肉を確保することが困難になる。すなわち、正レンズLAPを薄く加工する場合には、周辺部の縁肉を所定量だけ確保することが必要であるが、この所定量の縁肉を確保することが困難となる。
また、上記条件式(3) に代えて、次の条件式(3') を満足するのがより望ましい。
0.3≦|zAR(h)−zAC(h)|/tp≦0.94 …(3')
さらに、上記条件式(3) に代えて、次の条件式(3")を満足すると最高に良い。
0.5≦|zAR(h)−zAC(h)|/tp≦0.92 …(3")
なお、レンズ群Aの負レンズLANの光軸上の厚みをtnとしたとき、次の条件式(4)を満足するようにするとよい。
0.3≦tp/tn≦1.3 …(4)
あるいは、レンズ群Aの最も物体側の面と最も像側の面の形状に関して、次のようにすると非点収差を効果的に補正できる。
つまり、非球面の形状を上記式(2)で表した場合、次の条件式(5),(6)を満足し、
−50≦kAF≦10 …(5)
−20≦kAR≦20 …(6)
且つ、次の条件式(7)を満足すると良い。
−8≦zAF(h)/zAR(h)≦2 …(7)
但し、kAFはレンズ群Aにおける最も物体側の面に関するk値、kARはレンズ群Aにおける最も像側の面に関するk値で、いずれも上記式(2)におけるk値であり、zAFはレンズ群Aにおける最も物体側の面の形状、zARはレンズ群Aにおける最も像側の面の形状であり、hは広角端におけるズーム光学系全系の焦点距離をfwとしたときh=0.7fwで表される。
条件式(7)の上限値を上回ると、非点収差の補正にとって不利となり易い。一方、条件式(7)の下限値を下回ると、歪曲収差の発生量が著しく大きくなる。そのため、たとえ後述する画像処理機能を用いて歪みを整えたとしても、その補正では画像周辺部を放射方向(画像中心から周辺に向かう方向)に拡大することになる。その結果、周辺部分のメリジオナル方向の解像が悪化し易い。
また、上記条件式(7) に代えて、次の条件式(7') を満足するのがより望ましい。
−4≦zAF(h)/zAR(h)≦0 …(7')
さらに、上記条件式(7) に代えて、次の条件式(7")を満足すると最高に良い。
−2≦zAF(h)/zAR(h)≦−0.3 …(7")
また、レンズ群Aの正レンズLAP(正レンズLAPに用いる光学材料)のd線に対する屈折率ndpが、次の条件式(8)を満足すれば、非点収差補正に有利である。
1.50≦ndp≦1.85 …(8)
条件式(8)の下限値を下回ると、非点収差補正が十分に行えない。一方、条件式(8)の上限値を上回ると、コマ収差の補正が十分に行えない。
なお、上記条件式(8) に代えて、次の条件式(8')を満足するのがより望ましい。
1.55≦ndp≦1.80 …(8')
さらに、上記条件式(8) に代えて、次の条件式(8") を満足すると最高に良い。
1.57≦ndp≦1.77 …(8")
なお、本発明のズーム光学系においては、広角端から望遠端まで変倍する際に、レンズ群Aが、最初に像側に移動するようにして光軸上を往復移動するのが良い。このようにすれば、光学全長を短く出来、鏡筒沈胴時の薄型化に有効である。
なお、光学系を大口径比化する場合、例えば、光学系のF値をF/2.8よりも小さくする場合、レンズ群Aを1つのレンズ成分のみで構成すると、非点収差が発生しやすくなる。そのため、非点収差を、レンズ群A以外のレンズ群で補正するようにしておいたほうが良い。
そこで、本発明では、色収差や非点収差の補正を良好に行うために、レンズ群Bを、2つのレンズ成分か、又は単レンズ成分と接合レンズ成分か、又は3枚のレンズにて構成している。ここで、レンズ群Bは、正の屈折力を有し、物体側から順に、正の単レンズ成分B1と、正レンズ、負レンズの順の接合レンズ成分B2から構成するのが好ましい。あるいは、レンズ群Bは、正の屈折力を有し、正の単レンズ成分B1と、正レンズ、負レンズ、負レンズの順の接合レンズ成分B2から構成するのが好ましい。
また、これらの構成において、レンズ成分B1とレンズ成分B2のすべての正レンズの屈折率(d線に対する屈折率)の平均値AVEnd2Pを1.81以上とすることが好ましい。このようにすることで、非点収差を良好に補正することができる。AVEnd2Pが1.81を下回ると、非点収差を良好に補正することが困難になる。
また、色収差の面からもレンズ成分B1とレンズ成分B2のすべての負レンズのアッベ数(d線でのアッベ数)の平均値AVEνd2Nは25以下(かつ、出来れば10以上)とするのが良い。
又は、本発明のズーム光学系においては、レンズ群Bの像側に、相互の間隔が可変である負のレンズ群Cと正のレンズ群Dの2つのレンズ群を設けると良い。このようにすると広角端にて大口径比化(例えば、F/2.8以下)しても、ズーム、フォーカス全域において十分なレベルの非点収差の補正が可能となる。特に、レンズ群Cとレンズ群Dは、広角端から望遠端まで変倍するときに、相対的間隔を単調に広げながら移動させることが好ましい。あるいは、レンズ群Dが結像点に近づくように、レンズ群Cとレンズ群Dはともに移動させることが好ましい。このようにすることで、広角端における非点収差や変倍時の非点収差の変動を抑えることができる。
また、フォーカス時にはレンズ群Cとレンズ群Dは互いの間隔を変化させながら移動させることが好ましい。このようにすることで、非点収差のフォーカスによる変動を少なくすることができる。特に、レンズ群Aとレンズ群Bが静止状態にて近距離に合焦するほど、レンズ群Cとレンズ群Dは相互の間隔を狭めるように移動させるのが良い。このようにすることで、非点収差のフォーカスによる変動を少なくすることができる。
ところで、本発明では、レンズ群Bより像側には1つのレンズ群が配置されるところを、2つのレンズ群を配置している。そのために、1つのレンズ群の分だけ鏡筒沈胴時の厚みが増すことになる。そこで、厚みの増加を極力押さえるため、次のa.b.のような工夫を行うと良い。
a.レンズ群Cは負レンズのみ、レンズ群Dは正レンズのみから構成する。
b.レンズ群C、レンズ群Dそれぞれの最も物体側の光軸上曲率半径をRCF、RDFとし、最も像側の光軸上曲率半径をRCR、RDRとしたとき、レンズ群C、レンズ群Dが次の条件式(9),(10)を満足するように構成する。
−1.5≦(RCF+RCR)/(RCF−RCR)≦1.5 …(9)
0.0≦(RDF+RDR)/(RDF−RDR)≦1.5 …(10)
このようにすることで、鏡筒沈胴時のレンズ群B、レンズ群C、レンズ群D間のデッドスペースを極力少なくすることができる。
また、上記条件式(9),(10) に代えて、次の条件式(9'),(10')を満足するのがより望ましい。
−1.2≦(RCF+RCR)/(RCF−RCR)≦1.2 …(9')
0.3≦(RDF+RDR)/(RDF−RDR)≦1.2 …(10')
さらに、上記条件式(9),(10) に代えて、次の条件式(9"),(10")を満足すると最高に良い。
−1.0≦(RCF+RCR)/(RCF−RCR)≦1.0 …(9")
0.6≦(RDF+RDR)/(RDF−RDR)≦1.0 …(10")
なお、その場合、レンズ群Dのd線に対する屈折率nd4pを1.7以上、d線でのアッベ数νd4Pを20〜50の間とするのが良い。
以上、本発明では、光学系の大口径比化において、非点収差補正に配慮した構成にしているが、色収差の補正も厳しく実施する必要がある。そこで、レンズ群Aの正レンズLAP(正レンズLAPに用いる光学材料)は次の条件式を満たすと良い。
即ち、横軸をνdp、及び縦軸をθgFpとする直交座標系において、
θgFp=αp×νdp+βp(但し、αp=−0.00163)
で表される直線を設定したときに、正レンズLAPのνdpとθgFpが、次の条件式(11)の下限値であるときの直線、及び該条件式(11)の上限値であるときの直線で定まる領域と、次の条件式(12)で定まる領域との両方の領域に含まれるようにしている。
0.6400<βp<0.9000 …(11)
3<νdp<27 …(12)
但し、θgFpは正レンズLAPの部分分散比(ng−nF)/(nF−nC)、νdpは正レンズLAPのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、ndはd線に対する屈折率、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率である。
条件式(11)の下限値を下回ると、光学系を大口径比化した場合に、二次スペクトルによる色収差、つまりF線とC線で色消しをした場合のg線の色収差補正が十分に行えない。そのため、光学系で被写体を撮像した場合、撮像した被写体の画像において鮮鋭さを確保し難い。
一方、条件式(11)の上限値を上回ると、光学系を大口径比化した場合に、二次スペクトルが補正過剰となる。そのため、条件式(11)の下限値を下回った場合と同様に、撮像した被写体の画像において鮮鋭さを確保し難い。
また、条件式(12)の下限値を下回るか、条件式(12)の上限値を上回ると、光学系を大口径比化した場合に、F線とC線との色消し自体が困難で、ズーム時の色収差変動が大きくなる。そのため、光学系で被写体を撮像した場合、撮像した被写体の画像において鮮鋭さを確保し難い。
なお、条件式(11)に代えて、次の条件式(11')を満足すると、より好ましい。
0.6800<βp<0.8700 …(11')
さらに、条件式(11)に代えて、次の条件式(11")を満足すると、より一層好ましい。
0.6900<βp<0.8200 …(11")
また、横軸をνdp、及び縦軸をθhgpとする直交座標系において、
θhgp=αhgp×νdp+βhgp(但し、αhgp=−0.00225)
で表される直線を設定したときに、正レンズLAPのνdpとθhgpが、次の条件式(13)の下限値であるときの直線、及び該条件式(13)の上限値であるときの直線で定まる領域と、次の条件式(12)で定まる領域との両方の領域に含まれるようにするのが好ましい。
0.5700<βhgp<0.9500 …(13)
3<νdp<27 …(12)
但し、θhgpは正レンズLAPの部分分散比(nh−ng)/(nF−nC)、νdpは正レンズLAPのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、ndはd線に対する屈折率、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率、nhはh線に対する屈折率である。
条件式(13)の下限値を下回ると、光学系を大口径比化した場合に、二次スペクトルによる色収差、つまりF線とC線で色消しをした場合のh線の色収差補正が十分に行えない。そのため、光学系で被写体を撮像した場合、撮像した被写体の画像において紫の色フレア、色にじみが発生し易い。
一方、条件式(13)の上限値を上回ると、光学系を大口径比化した場合に、二次スペクトルによる色収差、つまりF線とC線で色消しをした場合のh線の色収差補正が過剰になる。そのため、光学系で被写体を撮像した場合、撮像した被写体の画像において紫の色フレア、色にじみが発生し易い。
なお、条件式(13)に代えて、次の条件式(13')を満足すると、より好ましい。
0.6200<βhgp<0.9200 …(13')
さらに、条件式(13)に代えて、次の条件式(13")を満足すると、より一層好ましい。
0.6500<βhgp<0.8700 …(13")
また、本発明のズーム光学系において、次の条件式(14)を満足すると、光学系を大口径比化した場合に、二次スペクトルに対する補正効果が大きい。そのため、撮像した被写体の画像において鮮鋭性が増す。
0.08≦θgFp−θgFn≦0.50 …(14)
但し、θgFpは正レンズLAPの部分分散比(ng−nF)/(nF−nC)、θgFnは負レンズLANの部分分散比(ng−nF)/(nF−nC)、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率である。
また、上記条件式(14)に代えて、次の条件式(14')を満足するのがより望ましい。
0.10≦θgFp−θgFn≦0.40 …(14')
さらに、上記条件式(14)に代えて、次の条件式(14")を満足すると最高に良い。
0.12≦θgFp−θgFn≦0.30 …(14")
また、本発明のズーム光学系において、次の条件式(15)を満足するのが好ましい。この場合、撮像した被写体の画像おいて色フレア、色にじみを軽減できる。
0.09≦θhgp−θhgn≦0.60 …(15)
但し、θhgpは正レンズLAPの部分分散比(nh−ng)/(nF−nC)、θhgnは負レンズLANの部分分散比(nh−ng)/(nF−nC)、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率、nhはh線に対する屈折率である。
また、上記条件式(15)に代えて、次の条件式(15')を満足するのがより望ましい。
0.12≦θhgp−θhgn≦0.50 …(15')
さらに、上記条件式(15)に代えて、次の条件式(15")を満足すると最高に良い。
0.15≦θhgp−θhgn≦0.40 …(15")
また、本発明のズーム光学系において、次の条件式(16)を満足すると、軸上色収差、倍率色収差のうちのC線とF線の色消しがし易い。
νdp−νdn≦−30 …(16)
但し、νdpは正レンズLAPのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、νdnは負レンズLANのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、ndはd線に対する屈折率、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率である。
また、上記条件式(16)に代えて、次の条件式(16')を満足するのがより望ましい。
νdp−νdn≦−40 …(16')
さらに、上記条件式(16)に代えて、次の条件式(16")を満足すると最高に良い。
νdp−νdn≦−50 …(16")
次に、画像処理による歪み補正について、詳述する。
無限遠物体を仮に歪曲収差がない光学系で結像したとする。この場合、結像した像に歪曲がないので、次式(17)
f=y/tanω …(17)
が成立する。
但し、yは像点の光軸からの高さ、fは結像系の焦点距離、ωは撮像面上の中心からyの位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度である。
一方、光学系において、広角端近傍の状態のときのみ樽型歪曲収差を許容した場合は、次式(18)
f>y/tanω …(18)
となる。
つまり、ωとyとを一定の値とするならば、広角端の焦点距離fは長くてよいこととなり、その分、収差補正は楽になる。また、通常は、レンズ群Aに相当するレンズ群を2成分以上で構成しているが、その理由は、歪曲収差と非点収差の補正を両立させるためである。これに対して、本発明のズーム光学系では、歪曲収差の発生をある程度許容している。すなわち、歪曲収差と非点収差の補正の両立を行う必要がないため、1つのレンズ成分のみで薄く構成することが出来る。
そこで、本発明のズーム光学系を有する電子撮像装置では、電子撮像素子で得られた画像データを、画像処理で加工するようにしている。この加工では、樽型の歪曲収差を補正するように、画像データ(画像の形状)を変化させる。このようにすれば、最終的に得られた画像データは、物体とほぼ相似の形状を持つ画像データとなる。よって、この画像データに基づいて、物体の画像をCRTやプリンターに出力すればよい。
ここで、ズーム光学系には、ほぼ無限遠物点合焦時に次の条件式(19)を満足するものを採用するのがよい。
0.7<y07/(fw・tanω07w)<0.94 …(19)
但し、y07は電子撮像素子の有効撮像面内(撮像可能な面内)で中心から最も遠い点までの距離(最大像高)をy10としたときy07=0.7y10で表され、ω07wは広角端における撮像面上の中心からy07の位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度、fwは広角端におけるズーム光学系全系の焦点距離である。
上記条件式(19)は、ズーム広角端における樽型歪曲の度合いを規定したものである。条件式(19)を満足すれば、無理なく非点収差の補正が可能となる。なお、樽型に歪んだ像は撮像素子にて光電変換されて、樽型に歪んだ画像データとなる。しかしながら、樽型に歪んだ画像データは、電子撮像装置の信号処理系である画像処理手段にて、電気的に、像の形状変化に相当する加工が施される。このようにすれば、最終的に画像処理手段から出力された画像データを表示装置にて再生したとしても、歪曲が補正されて被写体形状にほぼ相似した画像が得られる。
ここで、条件式(19)の上限値を上回る場合であって、特に、1に近い値をとると、歪曲収差が光学的に良く補正される。しかしながら、一方で、非点収差の補正が困難になるので好ましくない。
一方、条件式(19)の下限値を下回ると、光学系の歪曲収差による画像歪みを画像処理手段で補正した場合に、画角周辺部の放射方向への引き伸ばし率が高くなりすぎる。その結果、画像周辺部の鮮鋭度の劣化が目立つようになってしまう。
条件式(19)を満足することにより非点収差が良好に補正し易くなり、ズーム光学系の薄型化と大口径比化(例えば、広角端でF/2.8よりも明るくすること)の両立が可能となる。
なお、条件式(19)に代えて、次の条件式(19')を満足すると、より好ましい。
0.75<y07/(fw・tanω07w)<0.93 …(19')
さらに、条件式(19)に代えて、次の条件式(19")を満足すると、より一層好ましい。
0.80<y07/(fw・tanω07w)<0.92 …(19")
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。本実施例のズーム光学系は、4つのレンズ群で構成されている。このうち、第1レンズ群は2枚のレンズ(2枚接合レンズ)で構成され、第2レンズ群は3枚のレンズ(単レンズと2枚接合レンズ)で構成され、第3レンズ群は1枚のレンズで構成され、第4レンズ群も1枚のレンズで構成されている。なお、第2レンズ群は4枚のレンズ(単レンズと3枚接合レンズ)で構成してもよい。
また、1枚のレンズの屈折力を2枚のレンズに分担させることもできる。この場合、実施例にはないが、4つのレンズ群のうち少なくとも1つのレンズ群で、レンズを1枚増やすことができる。最大の場合は、第1レンズ群を3枚のレンズで構成し、第2レンズ群を5枚のレンズで構成し、第3レンズ群を2枚のレンズで構成し、第4レンズ群も2枚のレンズで構成することになる。なお、2枚のレンズは接合レンズであっても、各々が分離した単レンズであっても良い。(例えば、第1レンズ群を、2枚接合レンズと単レンズ、あるいは3枚接合レンズで構成することができる。)
このように、ズーム光学系は、第1レンズ群を2〜3枚のレンズ、第2レンズ群を3〜5枚のレンズ、第3レンズ群を1〜2枚のレンズ、第4レンズ群を1〜2枚のレンズで構成することができる。
レンズを1枚増やすことにより収差補正に使えるレンズが増えるので、収差を良好に補正した状態で大口径化が容易になる。また、2つのレンズの各々の曲率半径を大きくできるので、レンズの厚みもそれほど増えない。よって、光学系が大型になることもない。
以下、本発明に係る実施例1〜6について図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施例のうち、実施例1〜3、5及び6は本発明の実施例であり、実施例4は本発明の参考例である。
本実施例のズーム光学系は、4つのレンズ群で構成されている。このうち、第1レンズ群は2枚のレンズ(2枚接合レンズ)で構成され、第2レンズ群は3枚のレンズ(単レンズと2枚接合レンズ)で構成され、第3レンズ群は1枚のレンズで構成され、第4レンズ群も1枚のレンズで構成されている。なお、第2レンズ群は4枚のレンズ(単レンズと3枚接合レンズ)で構成してもよい。
また、1枚のレンズの屈折力を2枚のレンズに分担させることもできる。この場合、実施例にはないが、4つのレンズ群のうち少なくとも1つのレンズ群で、レンズを1枚増やすことができる。最大の場合は、第1レンズ群を3枚のレンズで構成し、第2レンズ群を5枚のレンズで構成し、第3レンズ群を2枚のレンズで構成し、第4レンズ群も2枚のレンズで構成することになる。なお、2枚のレンズは接合レンズであっても、各々が分離した単レンズであっても良い。(例えば、第1レンズ群を、2枚接合レンズと単レンズ、あるいは3枚接合レンズで構成することができる。)
このように、ズーム光学系は、第1レンズ群を2〜3枚のレンズ、第2レンズ群を3〜5枚のレンズ、第3レンズ群を1〜2枚のレンズ、第4レンズ群を1〜2枚のレンズで構成することができる。
レンズを1枚増やすことにより収差補正に使えるレンズが増えるので、収差を良好に補正した状態で大口径化が容易になる。また、2つのレンズの各々の曲率半径を大きくできるので、レンズの厚みもそれほど増えない。よって、光学系が大型になることもない。
実施例1のズーム光学系は、レンズ群と、フィルタFLと、カバーガラスCGと、CCDを有して構成されている。(なお、CCDはズーム光学系を構成する部品に含まれなくても良い。他の実施例においても同じ。)
ズーム光学系は、物体側から順に、レンズ群Aとしての第1レンズ群G1と、開口絞りSと、レンズ群Bとしての第2レンズ群G2と、レンズ群Cとしての第3レンズ群G3と、レンズ群Dとしての第4レンズ群G4を有している。
第1レンズ群G1は、両凹レンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズからなり、全体で1つの負のレンズ成分で構成されている。物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12はエネルギー硬化型樹脂を用いたレンズで、両凹レンズL11上に成形されている。
第2レンズ群G2は、両凸レンズL21と、両凸レンズL22と両凹レンズL23とを接合した接合レンズとで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸レンズL41で構成されている。
広角端から望遠端まで変倍する際に、第1レンズ群G1は最初に像側に移動してから物体側に移動するようにして光軸上を往復移動し、第2レンズ群G2は開口絞りSとともに第1レンズ群G1との間隔を狭めるように光軸上を物体側に単調に移動する。
また、第3レンズ群G3は最初に像側に移動して第4レンズ群G4との間隔を狭めた後物体側に移動するようにして光軸上を往復移動し、第4レンズ群G4は光軸上を像側に単調に移動する。
次に、実施例1のズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
実施例1の数値データにおいて、r1、r2、…は各レンズ面の曲率半径、d1、d2、…は各レンズの肉厚または空気間隔、nd1、nd2、…は各レンズのd線での屈折率、νd1、νd2、…は各レンズのアッべ数、Fはズーム光学系全系の焦点距離、fnoはFナンバーを表している。
なお、非球面形状は、光軸方向をz、光軸に直交する方向をhとする座標軸とし、円錐係数をk、非球面係数をA4、A6、A8、A10、球面成分の光軸上における曲率半径をRとしたとき、次の式(2)で表される。
また、これらの記号は後述の実施例の数値データにおいても共通である。
数値データ1
1=-13.2566(非球面) d1=0.8000 nd1=1.49700 νd1=81.54
2=13.1877 d2=0.4237 nd2=1.63494 νd2=23.22
3=20.8972(非球面) d3=D3
4=∞(絞り) d4=0.3000
5=8.6234(非球面) d5=1.8201 nd5=1.83481 νd5=42.71
6=-28.1231(非球面) d6=0.0791
7=7.0624(非球面) d7=1.7619 nd7=1.83481 νd7=42.71
8=-462.1726 d8=0.4000 nd8=1.80810 νd8=24.00
9=3.9333 d9=D9
10=-34.2928(非球面) d10=0.5000 nd10=1.52542 νd10=55.78
11=22.6658 d11=D11
12=63.7715(非球面) d12=1.3800 nd12=1.83481 νd12=42.71
13=-9.6000 d13=D13
14=∞ d14=0.5000 nd14=1.54771 νd14=62.84
15=∞ d15=0.5000
16=∞ d16=0.5000 nd16=1.51633 νd16=64.14
17=∞ d17=D17
18=∞(撮像面)
非球面係数
第1面
k=-2.8817
2=0 A4=0 A6=3.6881×10-68=-5.5124×10-8
10=0
第3面
k=-2.9323
2=0 A4=3.6856×10-56=5.0066×10-68=-5.9251×10-8
10=0
第5面
k=-1.8270
2=0 A4=-3.4535×10-46=-2.1823×10-58=-7.8527×10-8
10=0
第6面
k=-5.3587
2=0 A4=-3.7600×10-46=-4.8554×10-68=-2.1415×10-7
10=0
第7面
k=0.1274
2=0 A4=8.3040×10-56=1.9928×10-58=5.0707×10-7
10=8.1677×10-9
第10面
k=57.7596
2=0 A4=-1.7412×10-46=-4.6146×10-68=1.1872×10-6
10=0
第12面
k=0
2=0 A4=-4.1049×10-46=3.1634×10-68=0
10=0
負レンズL AN を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.496999 nC=1.495136 nF=1.501231 ng=1.504507
nh=1.507205
正レンズL AP を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.634937 nC=1.627308 nF=1.654649 ng=1.673790
nh=1.692286
ズームデータ(D0(物体から第1面までの距離)が無限大のとき)
広角端 中間 望遠端
F 6.42002 11.01031 18.48954
fno 1.8604 2.4534 3.4040
D0 ∞ ∞ ∞
D3 14.77955 7.26463 2.92947
D9 2.20000 6.46215 10.54460
D11 2.38783 2.27230 3.76136
D13 3.16783 2.30230 1.60000
D17 0.50018 0.50009 0.50003
実施例2
図3は本発明の実施例2にかかるズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。図4は図3のズーム光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、上段は広角端、中段は中間、下段は望遠端での状態を示している。
なお、図3中、Iは電子撮像素子であるCCDの撮像面、Sは開口絞り、FLは平行平板状のフィルタ、CGは平面平板状のCCDカバーガラスである。
実施例2のズーム光学系は、レンズ群と、フィルタFLと、カバーガラスCGと、CCDを有して構成されている。
ズーム光学系は、物体側から順に、レンズ群Aとしての第1レンズ群G1と、開口絞りSと、レンズ群Bとしての第2レンズ群G2と、レンズ群Cとしての第3レンズ群G3と、レンズ群Dとしての第4レンズ群G4を有している。
第1レンズ群G1は、両凹レンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズからなり、全体で1つの負のレンズ成分で構成されている。物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12はエネルギー硬化型樹脂を用いたレンズで、両凹レンズL11上に成形されている。
第2レンズ群G2は、両凸レンズL21と、両凸レンズL22と両凹レンズL23とを接合した接合レンズとで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸レンズL41で構成されている。
広角端から望遠端まで変倍する際に、第1レンズ群G1は最初に像側に移動してから物体側に移動するようにして光軸上を往復移動し、第2レンズ群G2は開口絞りSとともに第1レンズ群G1との間隔を狭めるように光軸上を物体側に単調に移動する。
また、第3レンズ群G3は第4レンズ群G4との間隔を広げるように光軸上を物体側に単調に移動し、第4レンズ群G4は最初に物体側に移動してから像側に移動するようにして光軸上を往復移動する。
次に、実施例2のズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ2
1=-14.6626(非球面) d1=0.8000 nd1=1.58313 νd1=59.38
2=13.6376 d2=0.3515 nd2=1.70999 νd2=15.00
3=23.8797(非球面) d3=D3
4=∞(絞り) d4=0.3000
5=8.4853(非球面) d5=1.7330 nd5=1.83481 νd5=42.71
6=-18.3330(非球面) d6=0.0791
7=8.2088(非球面) d7=1.5797 nd7=1.83481 νd7=42.71
8=-63.5592 d8=0.4000 nd8=1.80810 νd8=23.00
9=4.3771 d9=D9
10=-53.5288(非球面) d10=0.5000 nd10=1.85628 νd10=20.67
11=15.5000 d11=D11
12=108.2217(非球面) d12=1.3800 nd12=1.90000 νd12=27.00
13=-9.6000 d13=D13
14=∞ d14=0.5000 nd14=1.54771 νd14=62.84
15=∞ d15=0.5000
16=∞ d16=0.5000 nd16=1.51633 νd16=64.14
17=∞ d17=D17
18=∞(撮像面)
非球面係数
第1面
k=-10.2252
2=0 A4=0 A6=3.2236×10-68=-5.3588×10-8
10=0
第3面
k=3.8529
2=0 A4=1.8071×10-46=3.8543×10-68=-6.1982×10-8
10=0
第5面
k=-2.4081
2=0 A4=-4.2584×10-46=-2.8865×10-58=-1.0370×10-6
10=0
第6面
k=-5.4692
2=0 A4=-4.0486×10-46=-1.6488×10-58=-6.8729×10-7
10=0
第7面
k=0.3254
2=0 A4=1.8098×10-46=1.9304×10-58=5.1165×10-7
10=4.3288×10-8
第10面
k=0
2=0 A4=-3.6619×10-46=-1.7580×10-58=-1.2817×10-7
10=0
第12面
k=0
2=0 A4=-2.5932×10-46=4.3267×10-68=0
10=0
負レンズL AN を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.583126 nC=1.580139 nF=1.589960 ng=1.595297
nh=1.599721
正レンズL AP を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.709995 nC=1.697485 nF=1.744813 ng=1.781729
nh=1.820349
ズームデータ(D0(物体から第1面までの距離)が無限大のとき)
広角端 中間 望遠端
F 6.41984 11.01046 18.48745
fno 2.1308 2.6883 3.5779
D0 ∞ ∞ ∞
D3 14.77590 6.40215 1.62729
D9 1.77131 3.83488 7.44342
D11 2.34515 3.70635 5.10940
D13 3.98433 4.12060 4.02033
D17 0.49902 0.50111 0.50375
実施例3
図5は本発明の実施例3にかかるズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。図6は図5のズーム光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、上段は広角端、中段は中間、下段は望遠端での状態を示している。
なお、図5中、Iは電子撮像素子であるCCDの撮像面、Sは開口絞り、FLは平行平板状のフィルタ、CGは平面平板状のCCDカバーガラスである。
実施例3のズーム光学系は、レンズ群と、フィルタFLと、カバーガラスCGと、CCDを有して構成されている。
ズーム光学系は、物体側から順に、レンズ群Aとしての第1レンズ群G1と、開口絞りSと、レンズ群Bとしての第2レンズ群G2と、レンズ群Cとしての第3レンズ群G3と、レンズ群Dとしての第4レンズ群G4を有している。
第1レンズ群G1は、両凹レンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズからなり、全体で1つの負のレンズ成分で構成されている。物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12はエネルギー硬化型樹脂を用いたレンズで、両凹レンズL11上に成形されている。
第2レンズ群G2は、両凸レンズL21と、両凸レンズL22と両凹レンズL23とを接合した接合レンズとで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸レンズL41で構成されている。
広角端から望遠端まで変倍する際に、第1レンズ群G1は最初に像側に移動してから物体側に移動するようにして光軸上を往復移動し、第2レンズ群G2は開口絞りSとともに第1レンズ群G1との間隔を狭めるように光軸上を物体側に単調に移動する。
また、第3レンズ群G3は第4レンズ群G4との間隔を広げるように光軸上を物体側に単調に移動し、第4レンズ群G4は最初に物体側に移動してから像側に移動するようにして光軸上を往復移動する。
次に、実施例3のズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ3
1=-25.4905(非球面) d1=0.8000 nd1=1.74320 νd1=49.34
2=8.2460 d2=0.6848 nd2=1.75000 νd2=15.00
3=15.7873(非球面) d3=D3
4=∞(絞り) d4=0.3000
5=7.8777(非球面) d5=1.8441 nd5=1.83481 νd5=42.71
6=-15.9558(非球面) d6=0.0791
7=9.3650(非球面) d7=1.7013 nd7=1.83481 νd7=42.71
8=-14.1273 d8=0.4000 nd8=1.80810 νd8=22.76
9=4.5576 d9=D9
10=-37.4717(非球面) d10=0.5000 nd10=2.00000 νd10=25.00
11=15.5000 d11=D11
12=103.2252(非球面) d12=1.3800 nd12=1.92000 νd12=22.00
13=-9.6000 d13=D13
14=∞ d14=0.5000 nd14=1.54771 νd14=62.84
15=∞ d15=0.5000
16=∞ d16=0.5000 nd16=1.51633 νd16=64.14
17=∞ d17=D17
18=∞(撮像面)
非球面係数
第1面
k=0.6227
2=0 A4=0 A6=3.3561×10-68=-1.5540×10-9
10=0
第3面
k=-0.5547
2=0 A4=-9.9336×10-66=6.6953×10-68=9.6741×10-8
10=0
第5面
k=-1.8589
2=0 A4=-3.2115×10-46=-2.1569×10-58=-9.0860×10-7
10=0
第6面
k=-8.6329
2=0 A4=-3.5000×10-46=-9.1033×10-68=-7.6128×10-7
10=0
第7面
k=0.1074
2=0 A4=1.4490×10-46=1.5895×10-58=7.9815×10-7
10=4.1284×10-9
第10面
k=0
2=0 A4=-4.3432×10-46=-3.9156×10-58=1.3010×10-6
10=0
第12面
k=0
2=0 A4=-2.1377×10-46=2.2393×10-68=0
10=0
負レンズL AN を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.743198 nC=1.738653 nF=1.753716 ng=1.762047
nh=1.769040
正レンズL AP を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.749995 nC=1.736707 nF=1.786700 ng=1.822303
nh=1.857180
ズームデータ(D0(物体から第1面までの距離)が無限大のとき)
広角端 中間 望遠端
F 6.41996 11.01015 18.48954
fno 2.3074 2.9164 3.9965
D0 ∞ ∞ ∞
D3 13.62838 6.55176 2.97274
D9 1.84065 4.01071 7.85352
D11 2.85247 3.85195 5.22392
D13 3.98922 4.31057 3.46097
D17 0.50005 0.49998 0.49996
実施例4
図7は本発明の実施例4にかかるズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。図8は図7のズーム光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、上段は広角端、中段は中間、下段は望遠端での状態を示している。
なお、図7中、Iは電子撮像素子であるCCDの撮像面、Sは開口絞り、FLは平行平板状のフィルタ、CGは平面平板状のCCDカバーガラスである。
実施例4のズーム光学系は、レンズ群と、フィルタFLと、カバーガラスCGと、CCDを有して構成されている。
ズーム光学系は、物体側から順に、レンズ群Aとしての第1レンズ群G1と、開口絞りSと、レンズ群Bとしての第2レンズ群G2と、レンズ群Cとしての第3レンズ群G3と、レンズ群Dとしての第4レンズ群G4を有している。
第1レンズ群G1は、両凹レンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズからなり、全体で1つの負のレンズ成分で構成されている。物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12はエネルギー硬化型樹脂を用いたレンズで、両凹レンズL11上に成形されている。
第2レンズ群G2は、両凸レンズL21と、両凸レンズL22と両凹レンズL23と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL24とを接合した接合レンズとで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸レンズL41で構成されている。
広角端から望遠端まで変倍する際に、第1レンズ群G1は最初に像側に移動してから物体側に移動するようにして光軸上を往復移動し、第2レンズ群G2は開口絞りSとともに第1レンズ群G1との間隔を狭めるように光軸上を物体側に単調に移動する。
また、第3レンズ群G3は像側に単調に移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を一定に保つようにして像側に単調に移動する。
次に、実施例4のズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ4
1=-12.4638(非球面) d1=0.8000 nd1=1.49700 νd1=81.54
2=13.3687 d2=0.4776 nd2=1.63494 νd2=23.22
3=27.4986(非球面) d3=D3
4=∞(絞り) d4=0.3000
5=7.4744(非球面) d5=1.9063 nd5=1.83481 νd5=42.71
6=-21.4110(非球面) d6=0.0791
7=11.1522 d7=1.7145 nd7=1.81600 νd7=46.62
8=-11.6979 d8=0.4000 nd8=1.76182 νd8=26.52
9=6.0000 d9=0.1000 nd9=1.63494 νd9=23.22
10=3.7931(非球面) d10=D10
11=-18.5300(非球面) d11=0.5000 nd11=1.49700 νd11=81.54
12=43.8425 d12=D12
13=49.7881(非球面) d13=1.5213 nd13=1.83481 νd13=42.71
14=-9.3000 d14=D14
15=∞ d15=0.5000 nd15=1.54771 νd15=62.84
16=∞ d16=0.5000
17=∞ d17=0.5000 nd17=1.51633 νd17=64.14
18=∞ d18=D18
19=∞(撮像面)
非球面係数
第1面
k=-6.4093
2=0 A4=0 A6=1.6769×10-68=-2.3120×10-8
10=0
第3面
k=-2.4919
2=0 A4=1.9423×10-46=1.8515×10-68=-3.3639×10-8
10=0
第5面
k=-0.9686
2=0 A4=-3.9412×10-56=0 A8=0
10=0
第6面
k=-70.1334
2=0 A4=1.1578×10-56=0 A8=0
10=0
第10面
k=0
2=0 A4=-2.1909×10-36=8.0659×10-58=-9.4134×10-6
10=0
第11面
k=0
2=0 A4=-5.4322×10-46=1.0884×10-58=0
10=0
第13面
k=0
2=0 A4=-3.4682×10-46=0 A8=0
10=0
負レンズL AN を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.496999 nC=1.495136 nF=1.501231 ng=1.504507
nh=1.507205
正レンズL AP を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.634940 nC=1.627290 nF=1.654640 ng=1.672913
nh=1.689873
ズームデータ(D0(物体から第1面までの距離)が無限大のとき)
広角端 中間 望遠端
F 6.42000 11.01030 18.48960
fno 1.8487 2.4557 3.3920
D0 ∞ ∞ ∞
D3 14.82390 7.08722 2.38201
D10 1.92800 6.27359 11.86067
D12 2.07054 2.07054 2.07054
D14 3.37860 2.55161 1.60000
D18 0.50009 0.50001 0.49964
実施例5
図9は本発明の実施例5にかかるズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。図10は図9のズーム光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、上段は広角端、中段は中間、下段は望遠端での状態を示している。
なお、図9中、Iは電子撮像素子であるCCDの撮像面、Sは開口絞り、FLは平行平板状のフィルタ、CGは平面平板状のCCDカバーガラスである。
実施例5のズーム光学系は、レンズ群と、フィルタFLと、カバーガラスCGと、CCDを有して構成されている。
ズーム光学系は、物体側から順に、レンズ群Aとしての第1レンズ群G1と、開口絞りSと、レンズ群Bとしての第2レンズ群G2と、レンズ群Cとしての第3レンズ群G3と、レンズ群Dとしての第4レンズ群G4を有している。
第1レンズ群G1は、両凹レンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズからなる、全体で1つの負のレンズ成分で構成されている。物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12はエネルギー硬化型樹脂を用いたレンズで、両凹レンズL11上に成形されている。
第2レンズ群G2は、両凸レンズL21と、両凸レンズL22と両凹レンズL23とを接合した接合レンズとで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸レンズL41で構成されている。
広角端から望遠端まで変倍する際に、第1レンズ群G1は最初に像側に移動してから物体側に移動するようにして光軸上を往復移動し、第2レンズ群G2は開口絞りSとともに第1レンズ群G1との間隔を狭めるように光軸上を物体側に単調に移動する。
また、第3レンズ群G3は最初に像側に移動して第4レンズ群G4との間隔を狭めた後物体側に移動するようにして光軸上を往復移動し、第4レンズ群G4は光軸上を像側に単調に移動する。
次に、実施例5のズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ5
1=-12.9570(非球面) d1=0.8000 nd1=1.52542 νd1=55.78
2=10.4409 d2=0.7032 nd2=1.63494 νd2=23.22
3=22.2162(非球面) d3=D3
4=∞(絞り) d4=0.3000
5=8.6298(非球面) d5=1.8448 nd5=1.83481 νd5=42.71
6=-26.5988(非球面) d6=0.0791
7=7.1432(非球面) d7=1.7812 nd7=1.83481 νd7=42.71
8=-239.3124 d8=0.4000 nd8=1.80810 νd8=22.76
9=3.9396 d9=D9
10=-42.3355(非球面) d10=0.5000 nd10=1.52542 νd10=55.78
11=19.6055 d11=D11
12=64.2346(非球面) d12=1.3800 nd12=1.83481 νd12=42.71
13=-9.6000 d13=D13
14=∞ d14=0.5000 nd14=1.54771 νd14=62.84
15=∞ d15=0.5000
16=∞ d16=0.5000 nd16=1.51633 νd16=64.14
17=∞ d17=D17
18=∞(撮像面)
非球面係数
第1面
k=-3.9537
2=0 A4=0 A6=2.4737×10-68=-3.9226×10-8
10=0
第3面
k=-0.9087
2=0 A4=7.1688×10-56=3.7777×10-68=-4.9770×10-8
10=0
第5面
k=-1.9337
2=0 A4=-3.4869×10-46=-2.2526×10-58=-5.7283×10-8
10=0
第6面
k=-5.9352
2=0 A4=-3.7375×10-46=-6.1314×10-68=-1.7507×10-7
10=0
第7面
k=0.2051
2=0 A4=8.5095×10-56=1.8765×10-58=4.8202×10-7
10=1.0705×10-8
第10面
k=43.0913
2=0 A4=-2.6920×10-46=-1.0679×10-58=1.0544×10-6
10=0
第12面
k=0
2=0 A4=-4.1294×10-46=3.6637×10-68=0
10=0
負レンズL AN を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.525420 nC=1.522680 nF=1.532100 ng=1.537050
nh=1.540699
正レンズL AP を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.634940 nC=1.627290 nF=1.654640 ng=1.672908
nh=1.689873
ズームデータ(D0(物体から第1面までの距離)が無限大のとき)
広角端 中間 望遠端
F 6.42000 11.01030 18.48958
fno 1.8685 2.4621 3.4244
D0 ∞ ∞ ∞
D3 14.46707 7.07125 2.86615
D9 2.20000 6.43367 10.48474
D11 2.41629 2.29056 3.84331
D13 3.12835 2.29609 1.60000
D17 0.50012 0.50001 0.49950
実施例6
図11は本発明の実施例6にかかるズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。図12は図11のズーム光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、上段は広角端、中段は中間、下段は望遠端での状態を示している。
なお、図11中、Iは電子撮像素子であるCCDの撮像面、Sは開口絞り、FLは平行平板状のフィルタ、CGは平面平板状のCCDカバーガラスである。
実施例6のズーム光学系は、レンズ群と、フィルタFLと、カバーガラスCGと、CCDを有して構成されている。
ズーム光学系は、物体側から順に、レンズ群Aとしての第1レンズ群G1と、開口絞りSと、レンズ群Bとしての第2レンズ群G2と、レンズ群Cとしての第3レンズ群G3と、レンズ群Dとしての第4レンズ群G4を有している。
第1レンズ群G1は、両凹レンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズからなり、全体で1つの負のレンズ成分で構成されている。物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12はエネルギー硬化型樹脂を用いたレンズで、両凹レンズL11上に成形されている。
第2レンズ群G2は、両凸レンズL21と、両凸レンズL22と両凹レンズL23とを接合した接合レンズとで構成されている。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸レンズL41で構成されている。
広角端から望遠端まで変倍する際に、第1レンズ群G1は最初に像側に移動してから物体側に移動するようにして光軸上を往復移動し、第2レンズ群G2は開口絞りSとともに第1レンズ群G1との間隔を狭めるように光軸上を物体側に単調に移動する。
また、第3レンズ群G3は最初に像側に移動して第4レンズ群G4との間隔を狭めた後物体側に移動するようにして光軸上を往復移動し、第4レンズ群G4は光軸上を像側に単調に移動する。
次に、実施例6のズーム光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ6
1=-14.0769(非球面) d1=0.8000 nd1=1.49700 νd1=81.54
2=13.0399 d2=0.4353 nd2=1.63494 νd2=23.22
3=20.2304(非球面) d3=D3
4=∞(絞り) d4=0.3000
5=8.3137(非球面) d5=1.8433 nd5=1.83481 νd5=42.71
6=-28.3034(非球面) d6=0.0791
7=7.2890(非球面) d7=1.7325 nd7=1.83481 νd7=42.71
8=-234.9510 d8=0.4000 nd8=1.80810 νd8=22.76
9=3.9450 d9=D9
10=-66.2077(非球面) d10=0.5000 nd10=1.52542 νd10=55.78
11=15.5000 d11=D11
12=48.9767(非球面) d12=1.3800 nd12=1.83481 νd12=42.71
13=-9.8000 d13=D13
14=∞ d14=0.5000 nd14=1.54771 νd14=62.84
15=∞ d15=0.5000
16=∞ d16=0.5000 nd16=1.51633 νd16=64.14
17=∞ d17=D17
18=∞(撮像面)
非球面係数
第1面
k=-1.7279
2=0 A4=0 A6=5.2480×10-68=-6.5711×10-8
10=0
第3面
k=-3.2269
2=0 A4=-1.3187×10-56=6.6781×10-68=-5.4466×10-8
10=0
第5面
k=-1.8346
2=0 A4=-3.1046×10-46=-2.2024×10-58=-1.4954×10-7
10=0
第6面
k=-5.2682
2=0 A4=-3.7806×10-46=-3.7399×10-68=-2.7381×10-7
10=0
第7面
k=0.1385
2=0 A4=6.1956×10-56=1.9211×10-58=7.5338×10-7
10=0
第10面
k=0
2=0 A4=-5.4575×10-46=1.3347×10-58=0
10=0
第12面
k=0
2=0 A4=-2.7359×10-46=0 A8=0
10=0
負レンズL AN を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.496999 nC=1.495136 nF=1.501231 ng=1.504506
nh=1.507205
正レンズL AP を構成する媒質の波長別屈折率
nd=1.634940 nC=1.627290 nF=1.654640 ng=1.672908
nh=1.689873
ズームデータ(D0(物体から第1面までの距離)が無限大のとき)
広角端 中間 望遠端
F 6.42001 11.01031 18.48963
fno 1.8421 2.4257 3.3791
D0 ∞ ∞ ∞
D3 14.83968 7.18523 2.75812
D9 1.89368 6.35451 10.50890
D11 2.48563 2.12545 3.45724
D13 3.31078 2.34496 1.59995
D17 0.50015 0.50001 0.49931
次に上記各実施例における本発明の対応パラメータ値を次の表1に示す。
さて、以上のような本発明のズーム光学系は、物体の像をCCDやCMOSなどの電子撮像素子で撮影する撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例であるパソコン、電話、携帯端末、特に持ち運びに便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、その実施形態としてデジタルカメラを例示する。
図13〜図15に本発明による結像光学系をデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成の概念図を示す。図13はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図14は同後方斜視図、図15はデジタルカメラ40の光学構成を示す断面図である。
デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファインダー光学系43、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示モニター47等を含む。そして、撮影者が、カメラ40の上部に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例1のズーム光学系を通して撮影が行われる。
撮影光学系41によって形成された物体像は、CCD49の撮像面上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、画像処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この画像処理手段51にはメモリ等が配置され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、このメモリは画像処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピー(登録商標)ディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上には、ファインダー用対物光学系53が配置されている。このファインダー用対物光学系53は、カバーレンズ54、第1プリズム10、開口絞り2、第2プリズム20、フォーカス用レンズ66からなる。このファインダー用対物光学系53によって、結像面67上に物体像が形成される。この物体像は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上に形成される。このポリプリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。
このように構成されたデジタルカメラ40によれば、撮影光学系41の構成枚数を少なくした小型化・薄型化のズームレンズを有する電子撮像装置が実現できる。
本発明は、光量の少ない環境においてもきれいに撮影することを可能とするために、薄型、高い結像性能、大口径比化を同時に満足することが求められる電子撮像光学系に適したズーム光学系、及びそのズーム光学系を有する電子撮像装置の分野に好適である。
本発明の実施例1にかかるズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 図1のズーム光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、上段は広角端、中段は中間、下段は望遠端での状態を示している。 本発明の実施例2にかかるズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 図3のズーム光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、上段は広角端、中段は中間、下段は望遠端での状態を示している。 本発明の実施例3にかかるズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 図5のズーム光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、上段は広角端、中段は中間、下段は望遠端での状態を示している。 本発明の実施例4にかかるズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 図7のズーム光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、上段は広角端、中段は中間、下段は望遠端での状態を示している。 本発明の実施例5にかかるズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 図9のズーム光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、上段は広角端、中段は中間、下段は望遠端での状態を示している。 本発明の実施例6にかかるズーム光学系の無限遠物点合焦時の光学構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 図11のズーム光学系の無限遠物点合焦時における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示す図であり、上段は広角端、中段は中間、下段は望遠端での状態を示している。 本発明によるズーム光学系を組み込んだデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図である。 デジタルカメラ40の後方斜視図である。 デジタルカメラ40の光学構成を示す断面図である。
符号の説明
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
L11、L23、L31 両凹レンズ
L12 物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ
L21、L22、L41 両凸レンズ
L24 物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ
I CCDの撮像面
S 開口絞り
FL フィルタ
CG カバーガラス
40 デジタルカメラ
41 撮影光学系
42 撮影用光路
43 ファインダー光学系
44 ファインダー用光路
45 シャッター
46 フラッシュ
47 液晶表示モニター
49 CCD
50 撮像面
51 処理手段
53 ファインダー用対物光学系
55 ポロプリズム
57 視野枠
59 接眼光学系
66 フォーカス用レンズ
67 結像面

Claims (16)

  1. 物体側から順に、1つの両凹形状のレンズ成分よりなる負の屈折力を有するレンズ群Aと、正の屈折力をレンズ群Bと、負の屈折力を有するレンズ群Cと、正の屈折力を有するレンズ群Dとで構成され、
    変倍する際に、各前記レンズ群間の相対的距離が変化し、
    広角端から望遠端まで変倍する際に、前記レンズ群Aが最初に像側に移動するようにして光軸上を往復移動し、
    次の条件式(1''')を満足することを特徴とするズーム光学系。
    0.2≦dCD/fw≦0.6 …(1''')
    但し、dCDは広角端での無限遠合焦時における前記レンズ群Cと前記レンズ群Dの光軸上の間隔、fwは広角端におけるズーム光学系全系の焦点距離である。
    尚、前記レンズ成分とは、単レンズ又は接合レンズである。
  2. 前記レンズ群Aが、正レンズLAPと負レンズLANとの接合レンズにより構成された1つのレンズ成分からなり、
    前記正レンズLAP が、前記負レンズLAN上に直接形成されているエネルギー硬化型樹脂を用いたレンズであることを特徴とする請求項1に記載のズーム光学系。
  3. 前記レンズ群Aが、物体側から順に、負レンズLAN と、正レンズLAP と、を貼り合わせて形成された接合レンズにより構成された1つのレンズ成分からなることを特徴とする請求項1に記載のズーム光学系。
  4. 前記レンズ群Aの接合レンズにより構成された1つのレンズ成分が、物体側から順に、前記負レンズL AN と、前記正レンズL AP と、を貼り合わせて形成されていることを特徴とする請求項2に記載のズーム光学系。
  5. 非球面の形状を、光軸方向をz、光軸に垂直な方向をhとする座標軸とし、円錐係数をk、非球面係数をA 4 、A 6 、A 8 、A 10 、球面成分の光軸上における曲率半径をRとして、次の式(2)
    で表した場合、次の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のズーム光学系。
    0.1≦|z AR (h)−z AC (h)|/tp≦0.96 …(3)
    但し、 AC は前記正レンズL AP における上記式(2)に従う接合側の面の形状、z AR は正レンズL AP における上記式(8)に従う空気接触側の面の形状、hは広角端における全系の焦点距離をfwとしたときh=0.7fwで表され、tpは前記正レンズL AP の光軸上の厚みであり、また、常にz(0)=0である。
  6. 非球面の形状を、光軸方向をz、光軸に垂直な方向をhとする座標軸とし、円錐係数をk、非球面係数をA 4 、A 6 、A 8 、A 10 、球面成分の光軸上における曲率半径をRとして、次の式(2)
    で表した場合、次の条件式(5),(6)を満足し、
    −50≦k AF ≦10 …(5)
    −20≦k AR ≦20 …(6)
    且つ、次の条件式(7)を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のズーム光学系。
    −8≦z AF (h)/z AR (h)≦2 …(7)
    但し、 AF は前記レンズ群Aにおける最も物体側の面に関するk値、k AR は前記レンズ群Aにおける最も像側の面に関するk値で、いずれも上記式(2)におけるk値であり、z AF は前記レンズ群Aにおける最も物体側の面の形状、z AR は前記レンズ群Aにおける最も像側の面の形状であり、hは広角端における全系の焦点距離をfwとしたときh=0.7fwで表される。
  7. 次の条件式(8)を満足することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のズーム光学系。
    1.50≦ndp≦1.85 …(8)
    但し、ndpは前記正レンズL AP のd線に対する屈折率である。
  8. 前記レンズ群Bが、2つのレンズ成分で構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のズーム光学系。
  9. 記レンズ群Bの像側に、相互の間隔が可変である負のレンズ群C及び正のレンズ群Dを有していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のズーム光学系。
  10. 前記レンズ群Cが、負レンズのみからなり、前記レンズ群Dが、正レンズのみからなることを特徴とする請求項9に記載のズーム光学系。
  11. 前記レンズ群Aと前記レンズ群Bとの光軸上の距離が変倍を目的として変動し、前記負レンズ成分が、正レンズLAPと負レンズLANとの接合レンズからなり、横軸をνdp、及び縦軸をθgFpとする直交座標系において、
    θgFp=αp×νdp+βp(但し、αp=−0.00163)
    で表される直線を設定したときに、前記正レンズLAPのνdpとθgFpが、次の条件式(11)の下限値であるときの直線、及び該条件式(11)の上限値であるときの直線で定まる領域と、次の条件式(12)で定まる領域との両方の領域に含まれることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のズーム光学系。
    0.6400<βp<0.9000 …(11)
    3<νdp<27 …(12)
    但し、θgFpは前記正レンズLAPの部分分散比(ng−nF)/(nF−nC)、νdpは前記正レンズLAPのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、ndはd線に対する屈折率、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率である。
  12. 前記直交座標系とは別に、横軸をνdp、及び縦軸をθhgpとする直交座標系において、
    θhgp=αhgp×νdp+βhgp(但し、αhgp=−0.00225)
    で表される直線を設定したときに、前記正レンズLAPのνdpとθhgpが、次の条件式(13)の下限値であるときの直線、及び該条件式(13)の上限値であるときの直線で定まる領域と、次の条件式(12)で定まる領域との両方の領域に含まれることを特徴とする請求項11に記載のズーム光学系。
    0.5700<βhgp<0.9500 …(13)
    3<νdp<27 …(12)
    但し、θhgpは前記正レンズLAPの部分分散比(nh−ng)/(nF−nC)、νdpは前記正レンズLAPのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、ndはd線に対する屈折率、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率、nhはh線に対する屈折率である。
  13. 次の条件式(14)を満足することを特徴とする請求項11又は12に記載のズーム光学系。
    0.08≦θgFp−θgFn≦0.50 …(14)
    但し、θgFpは前記正レンズLAPの部分分散比(ng−nF)/(nF−nC)、θgFnは前記負レンズLANの部分分散比(ng−nF)/(nF−nC)、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率である。
  14. 次の条件式(15)を満足することを特徴とする請求項13に記載のズーム光学系。
    0.09≦θhgp−θhgn≦0.60 …(15)
    但し、θhgpは前記正レンズLAPの部分分散比(nh−ng)/(nF−nC)、θhgnは前記負レンズLANの部分分散比(nh−ng)/(nF−nC)、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率、ngはg線に対する屈折率、nhはh線に対する屈折率である。
  15. 次の条件式(16)を満足することを特徴とする請求項13又は14に記載のズーム光学系。
    νdp−νdn≦−30 …(16)
    但し、νdpは前記正レンズLAPのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、νdnは前記負レンズLANのアッベ数(nd−1)/(nF−nC)、ndはd線に対する屈折率、nCはC線に対する屈折率、nFはF線に対する屈折率である。
  16. ズーム光学系と、該ズーム光学系の結像位置近傍に電子撮像素子を有し、該ズーム光学系を通じて結像された像を前記電子撮像素子で撮像し、該電子撮像素子で撮像した画像データを電気的に加工してその形状を変化させた画像データとして出力することが可能な電子撮像装置であって、
    前記ズーム光学系が、請求項1〜15のいずれかに記載のズーム光学系であり、且つ、ほぼ無限遠物点合焦時に次の条件式(19)を満足することを特徴とするズーム光学系を有する電子撮像装置。
    0.7<y07/(fw・tanω07w)<0.94 …(19)
    但し、y07は前記電子撮像素子の有効撮像面内(撮像可能な面内)で中心から最も遠い点までの距離(最大像高)をy10としたときy07=0.7y10で表され、ω07wは広角端における撮像面上の中心からy07の位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度、fwは広角端におけるズーム光学系全系の焦点距離である。
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